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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:45:14 (5644d)
416 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 01:28:48 ID:uPUX5pgY 窓際でルイズが居眠りから目を覚まし、伸びをする。 「な、何見てんのよ!」 寝起きを見られた気恥ずかしさを隠すために、ルイズは思わず怒鳴ってしまう。 「いや、欠伸するルイズ可愛いなー、って」 思わず本音が出る。 「なななななな、何言って」 照れるルイズが面白くて、才人は続ける。 「ルイズ可愛いな、って言ったんだよ」 赤くなったまま俯いて、ルイズはちらりと才人の方を伺って、言った。 「ほ、ほんとう…?」 二人の間に流れる、妙に甘い甘い空気。 ばたんっ! 勢いよく扉を開けて現れたのは、シエスタだった。 「『オハナミ』行きましょう!『オハナミ』!」 417 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 01:29:58 ID:uPUX5pgY 「で、何よ『オハナミ』って!」 私とサイトのストロベリータイムを邪魔するだけの価値はあるんでしょうね、と心の中だけで突っ込みながらルイズはシエスタに尋ねる。 「『オハナミ』っていうのは、タルブの春の行事なんですよ。 そしてちらりと才人を見る。 「花見かあ…」 たしかにシエスタの曾祖父は才人と同じ日本人だ。 「行きたくないですか?『オハナミ』」 シエスタのその質問は、この部屋にいる全員に投げかけられたものだったが、その主なターゲットはほかでもない才人だった。 「行くよもちろん!」 そうすると、残りの一人もこうなるわけで。 「しょ、しょうがないわね、犬が行きたいっていうなら行ってあげてもいいわよ」 ミス・ヴァリエールはさそってないんですけどぉー、と心の中だけで突っ込み、シエスタは微笑んだ。 「じゃあ、早速準備しますね!」 418 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 01:30:45 ID:uPUX5pgY 「ちょっと、アンタがなんでここにいるのよチビっこ」 半眼で黙々と本を読み続けるタバサを睨みつけ、ルイズは言う。 「…サイトが行くなら私も一緒に行く」 そしてぱたん、と本を閉じると。 出先でサイトといい雰囲気になろうったって、そうは行かないんだから。 ちなみにタバサの今読んでいる本は、『素直になれない女主人 〜史上最強の執事〜 第3巻『明けの海は嫉妬に燃えて』』である。 「…なによ、喧嘩売ろうっての?」 今にも一触即発な雰囲気に二人をなだめたのは、当の才人だった。 「まあまあ落ち着けよ二人とも。みんなで仲良く行けばいいだろ?」 才人の台詞に続けたシルフィードの声が、その場に満ちた闘争の気配を打ち消した。 419 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 01:31:16 ID:uPUX5pgY 「えっ!?女王陛下が『オハナミ』にいらっしゃるんですかっ?」 シエスタは驚いて、自分も準備しなきゃ、と慌てて女王来訪に備える村の面々に加わった。 …やるわねあのわたあめ女王…!タルブの行事がサイト絡みだと踏んで、網を張ってきたか…! ルイズは、アンリエッタがタルブの『オハナミ』が才人の世界に関連する行事だと見るや、そこに才人が来るようなら自分も出かけるように網を張ったのだと予想していた。 「…気に食わないけど、休戦といきましょう」 そんなルイズに、タバサは満面に不審を露にしてルイズを見つめる。 「アンタも聞いたでしょ? この村の状況を見るに、アンリエッタはその権力の全てを使って、才人と『オハナミ』する気だろう。 「…サイトを想うのは、私も一緒」 こうして、雪風と虚無の二人は、手を組んだのである。 420 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 01:33:09 ID:uPUX5pgY 「どどどど、どうしよう…!」 しかしいくら生で見たことがあるとはいえ、シエスタにとってアンリエッタは天上の人である。 「…サイトさん独り占めしようとされたりしたら、私手ぇ出しちゃうかも」 心配事はそっちであった。 「やっぱり!あなたシエスタさんね!」 アンリエッタはそう言って笑うと、シエスタの手をとった。 「あなたには、聞きたいことがたくさんあるんです。 最後の一言とともにウインクし、アンリエッタはシエスタを馬車に載せてしまう。 421 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/08(木) 01:34:30 ID:uPUX5pgY 「ここは今、あなたと私の二人きりです。そんな硬くならなくてもよろしいですわ」 しかしそんなこと言っても。 「恋愛の前に全ての人は対等、ですもの」 その言葉に、シエスタははっとなる。 「そう、あなたも私も、サイト様を想う女同士。 そしてアンリエッタの目がぎらりと光る。 「私にできることでしたら、なんなりと」 …正直私も、そろそろミス・ヴァリエールとは決着をつけたいと思っていましたし。 「…あなたとは、いいお友達になれそうですわ…」 女王アンリエッタは、そう言って手を差し出す。 523 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/10(土) 02:30:25 ID:HhDlCW0h 「さて、それでは…」 アンリエッタはそう呟くと、馬車の中から外界と通じる窓の鎧戸を閉め、目の前に座るシエスタに視線を移した。 「ご存知のとおり…今、サイト様の傍らには、ルイズがいます。 そのアンリエッタの言葉に、シエスタが付け加える。 「いいえ、女王陛下。まだ一人、厄介な者がおりますわ」 シエスタの言葉に、アンリエッタははて、と首をかしげる。 「それは?」 促すアンリエッタに、シエスタは応える。 「タバサとかいう、青い髪の小さな女の子です」 幼いながらにして騎士の称号を持つあの娘。ルイズと同等か、それ以上に厄介な相手だ。 「ありがとうシエスタさん。あなたの『オハナミ』の情報、さっそく役に立つ時がきましてよ」 そう言って、アンリエッタは微笑む。 524 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/10(土) 02:31:00 ID:HhDlCW0h 『オハナミ』の宴の席で、ルイズは憮然としていた。 「どうしたんだルイズ?」 彼女の目の前には、才人がいる。 「あらー?ルイズ・フランソワーズ?グラスが空いてましてよー?」 みょーに高いテンションでアンリエッタがルイズの持つ空のグラスに酒を注ぐ。 「酔ってますね姫様」 呆れたようにルイズは言い、アンリエッタの酌を受ける。 「女王が酔っちゃいけないっていう法律でもあるんですかー? しかも絡み酒だ。 「も、もう飲めない…」 ルイズは酔いつぶれて、バタンと倒れると、眠ってしまった。 「グラスが空いてましてよぉぉぉぉぉサイトさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 問答無用で酌をした。 525 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/10(土) 02:31:59 ID:HhDlCW0h 「さあ村長、覚悟なさぁぁぁぁぁぁぁぁい」 逃げようとする村長の首根っこをむんずと掴み、酔ったシエスタは黒光りするワインの瓶を構え。 「もう飲めっ、ごぼぉおぉぉぉぉぉぉ?」 瓶が空になったのを確認すると、シエスタは村長の亡骸(酔いつぶれ)を地面に放り投げる。 「任務…完了」 酔った振りのシエスタはそう呟くと、屍の山を後にした。 アンリエッタの計画はこうだ。 569 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:55:12 ID:pRs/OsHa 酔い潰れて寝ているルイズを、ゆさゆさと揺り起こす者がいた。 「う、うぅ〜ん…」 眉をしかめて、唸るだけで起きようとしない。 「…っ!?何っ!?」 アルコールの抜けたルイズは、がばっ!と起き上がった。 ごっちぃん! 顔を覗き込んでいたタバサにまともに頭突きをかましていた。 「いった〜〜〜〜い!」 ぶつけたおでこをさすり、ルイズの意識は完全に目覚める。 「チビっこ…アンタが助けてくれたのね…」 ルイズとてメイジの端くれである。この状況をみれば、自分が魔法で気付けされたことくらいは分かる。 「ご、ごめん!」 ルイズは慌てて懐からハンカチを取り出し、タバサの鼻血を拭く。 「…一個貸し」 それが頭突きの貸しなのか、魔法による解毒の貸しなのかは分からなかったが。 「サイト!サイトはどこっ!?」 見渡す周囲には、ルイズの求める姿はなかった。 570 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:55:55 ID:pRs/OsHa 頼みの綱は酒の席から逃れていたであろうタバサであった、が。 「知らない」 タバサがここにやってきたとき、既に才人はおらず、累々と横たわるお付の者たちと村人たち、そしてルイズがいただけだった。 「…見つけた…!」 その瞳はその二つ名のごとく冷たく澄み、目標を捕らえる。 「あっ…!」 ルイズも慌てて立ち上がり、そして。 「こら犬、何やってんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 ものすごい勢いで、タバサを置いて走り出した。 「…静かにしないと気付かれる…」 タバサの忠告も虚しく、ルイズは土煙をあげて二人の消えた森へとかっとんでいった。 571 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:56:54 ID:pRs/OsHa 二人の消えた森の入り口の見える村の外れの空き家で。 「さて、それじゃあ…」 アンリエッタが、酔って眠る才人を一瞥する。 「ええ」 同じようにシエスタも、才人を見つめる。 「楽しみましょうか、シエスタさん…」 572 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:57:46 ID:pRs/OsHa むにゅ。 後頭部にやーらかいものが押し当てられる。 「え、なにこれどういうことこれっ!?」 俺は後ろから俺を抱きしめているであろう人に疑問をぶつける。 「無駄な抵抗はおやめなさい♪サイトさん」 その声はシエスタだった。 「サイトさんは今、囚われの身なんです。 え?なにそれどういうこと? 573 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:58:15 ID:pRs/OsHa 「って何やってんすか姫様ーーーーーーーーーーーっ!?」 思わず叫ぶ俺。 「まだ、立場というものがお分かりでないようですね?サイト様…?」 へ?立場?立場ってナニ? 「ちょ、ひめさまっ」 俺の必死の呼びかけに、姫様は。 「そうじゃないでしょう?サイト様…?」 なんかものすんごいいやらしい笑顔で、俺を見つめて。 「女王様と、お呼びくださいまし♪」 ギンギンになった俺のきかん棒に支配された俺の理性は、即時降伏の道を選んだ。 「じょ、女王様っ」 そんな俺に、姫様は一瞬身体を震わせると。 「よくできました…。ご褒美を、さしあげてよ。サイト様」 後ろに控えるシエスタに、目配せした。 574 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/11(日) 23:59:22 ID:pRs/OsHa 「まずは、メイドを差し上げますわ…。 シエスタは頷くと、身動きの取れない才人の首筋にそっと手を絡ませ、身体を密着させる。 「サイトさん、どうして欲しいですか?」 淫靡に笑いシエスタは、才人に発言を促す。 「シエスタの中に…入れたい」 その言葉に、シエスタは嬉しそうに微笑むと、応えた。 「わかりました…旦那様」 シエスタは腰を浮かせ、才人の肉棒にそっと白魚のような指を絡ませると、ひくひくと蠢いて牡を待ち構える己の裂け目に、才人を導いた。 「それでは…失礼します、サイトさん…」 ぐにゅっ 柔らかい弾力をもって、シエスタは才人を根元まで飲み込んだ。 「ああっ!サイトさんのがっ、奥までぇ…!」 575 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:00:45 ID:pRs/OsHa 「あっ、へいかぁっ、なにすっ」 シエスタの言葉に、アンリエッタは応える。 「女王を放っておいて、自分だけ気持ちよくなろうなんて、いけないメイドですわね」 言って、その手に力を込める。 「へいかぁっ…いたいっ…」 アンリエッタはシエスタの耳元でそう囁くと、右手を胸から離し、才人とつながっている股間へと伸ばした。 ぐちゅ… シエスタのそこは、感じている証である淫らな水音をたてた。 「この潤いようといったら。とんでもない淫乱メイドね」 言ってシエスタの耳の中に舌を差込み、嘗め回し始めた。 「やぁっ、らめっ、へいかぁっ、らめれすぅっ!」 アンリエッタの責めに、シエスタは動いてもいないのに高みへと持っていかれる。 「あ、ひ、らめ、いく、いくのぉっ」 二人は軽く痙攣し、絶頂に達する。 「主人のお情けをこぼすなんて、躾のなっていないメイドですわね…。 言ってアンリエッタは、ルーンを唱える。 「あなたに、自由を授けましょう…」 576 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:02:35 ID:pRs/OsHa 「ふう、酷い目にあった…」 口ではそんなことを言うが、そんなことは毛頭思っていない。 「で、でで、今度はナニをすればいいんで?」 才人のその素っ頓狂な質問に、アンリエッタはくすりと笑うと。 「あなたの思うやり方で、この私に…奉仕、なさい」 そして才人は、その言葉を受けて。 サイト様は、私の言葉に、優しくキスをしてくださった。 「え…?」 驚く私のお尻を、サイトさまの、サイトさまの手がぁっ! 「じゃあ、たぁっぷり『奉仕』させていただきますね、女王様?」 ショーツの中まで入り込んで、お尻を撫で回してきた…! 「あれえ、おかしいなあ。こんなに奉仕してるのに、女王陛下は濡れてらっしゃらないぞぉ?」 だ、だって、そこは、濡れるようなところじゃあっ…! 「そんなところっ…。濡れませんっ…!」 私の言葉に、しかしサイト様は。 「では、濡れている場所を仰ってください、女王陛下」 …うー…!いじわるぅ…! 「お、おま…です」 しかし、サイト様は意地悪に返してきた。 「声が小さくて聞こえませんでした。もう一度、大きな声でお願いできますか?」 …サイト様のっ…へんたいっ…! 577 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:03:44 ID:fMr/JWmC その言葉に、何故かサイト様は驚いたような顔をしたけど。 「承りました、女王様♪」 やっと、いじってくれるんだ…。 ちゅっ 直に、いきなり口付けてきた…! じゅるるるるるるっ! 「やぁっ!だめぇっ!」 響いた淫らな水音に、思わず私は叫んでしまう。すると。 「…え…?」 思わず呆ける私に、サイト様が信じられないことを言ってきた。 「女王陛下がダメと仰るなら、ここでやめるしかないなあ」 振り返ると、サイト様はいやらしい笑顔を貼り付けていた。 「命令です、やめないで…。 そして、サイト様は。 「承りました、女王様♪」 満面の笑顔で、そう応えた。 578 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:04:17 ID:fMr/JWmC 「あっあっあっあっ、いいですっ、いいですぅっ」 その表情は淫らに崩れ、口の端からは女王にあるまじきだらしなさで、涎を垂らしている。 「サイトさまのっ、サイトさまがぁっ、いいのぉっ」 リズミカルに叩きつけられる腰からは、清貧女王のイメージからは程遠い、溢れんばかりの淫汁が飛び散っている。 「サイトさまのぉっ、おちんちんがぁっ、おくにぃっ、あたってるのぉ!」 奥の奥まで犯され、アンリエッタはもう、完全に雌の本能に支配されていた。 「あ、あ、あ、あ、あ、あ、いく、いく、いっちゃう、サイトさまぁっ、いっちゃうのぉ!」 二人はほぼ同時にビクビクと痙攣し。 「あ、ひ、ひぁ…」 熱い熱い迸りで意識までも灼かれ、アンリエッタは床に崩れ落ちた。 579 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:04:53 ID:fMr/JWmC 「あっ…な、なにしてるんですかサイトさんっ?」 なにってー?し・か・え・し♪ 「まぁだ立場ってもんがわかってないみたいだね?シエスタ?」 俺は呆けるシエスタの股間の小さなお豆を、指でつまんだ。 「やぁんっ!」 俺は言って、シエスタのあそこを、指でこれでもかと蹂躙した。 「やぁっ、あんっ、そんなっ、かきまわさないでぇっ、あっ…?」 そして、シエスタからおつゆが垂れ始めてきたころを見計らって手を止める。 「え、なんで…?」 途中で放置されたシエスタは、抗議を込めた視線を俺に向ける。 「さてシエスタ。きちんと『お願い』できたら、続きしてあげるよ?」 俺の言葉に、シエスタは恥ずかしそうに俯く。 「お、お願いします…。 よく出来ました♪ 580 名前:サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/03/12(月) 00:05:29 ID:fMr/JWmC ……。 めき…。 樫の樹でできたとんでもなく硬いはずの私の杖が、悲鳴を上げる。 どかぁん! 全力の『エア・ハンマー』が、その家の壁をきれいに吹き飛ばした。 「いっぺん、死んでみる? ルイズが私の心情を代弁して。 |
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