12-624
Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:45:21 (5637d)
624 名前:220 1/3[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 02:24:59 ID:/lIoOHLc
いつもと違う夜明け…ってのはガラじゃねぇよな。ルイズと一緒に寝てる事自体は変わりないんだし。ただ体がちょっとだるいだけだ。
でも…
やっぱり、何か違うよな。なんか愛しいって言うか…いや、今までも好きだったけど。
いきなり抱き締めてみたいとか、そんなのを思う。
さっきまでか?時間感覚がずれてるからわかんねーけど、ルイズの体は温かかった。それに柔らかかった。俺とは違う、女の子の肌。ふにふにしてて、なんか抱き締めてるのはこっちなのに、包み込まれた感じ。
いつも胸が無いって言ってたけど、しっかり抱いてみると俺の胸になんか柔らかいのが当たって、ルイズはやっぱり女の子なんだなって…それと、ずっと恥ずかしがってた。
「ちいちゃいの嫌でしょ?」
「触ってもいい…けど…」
あの時のルイズはすごく自信なさそうで。
それでも最後は色々許してくれた。どっちもリードなんて出来る訳が無いだろ?だから俺が聞いて、ルイズが許して。
そうやって…進めていった。
「見ちゃダメ…ソコ、汚いもの…」
「でも、ここで繋がるんだろ?」
「う〜」
「多分痛いんだから…少しでも痛くないようにしたいんだよ…」
「…うん」
地球にいた時の知識で舐めてみたり、ルイズの反応が凄い所を探してみて。
それで…
625 名前:220 2/3[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 02:27:53 ID:/lIoOHLc
その時は…俺は全部気持ちよかった。ルイズと一つになれたんだって。俺「だけ」満足してたんだ。
でも…ルイズは泣いてた。しかもそれを気付かれないように、耐えてた。
「サイト…私…気持ち良い?…」
「ア、アンタの好きにしたらいいの…」
…好きになんか出来るかよ…俺は俺なりに…気遣いたかった。
「俺はソッチが繋がってる事より、コッチ(キス)の方がいい」
「サイト…」
「だから無理するなよな…キスして欲しいならするし…抜いて欲しいんなら言えよ。…俺、馬鹿だから、お前が言ってくれねぇとわかんねぇんだよ…」
「でも…だったら続けて。すぐに慣れると思うから…」
「ああ…」
射精の寸前の頃には、ルイズの涙は逆に増えてたと思う。でも俺の目を最後まで見つめて、絡めた腕がキツくなって、ずっと甘い声あげてて、それで…抜こうとしなかったんだ。
流石にそんな事をしたらどうなるか、ルイズも分かってた。それでも。
「ヤバい…ルイズ、離せ…」
「はっ…ん」
「ルイズ?」
「…いや」
「?」
「サイトの赤ちゃん…出来ても良いの…」
「な…なん」
「好きな人だから!アンタがどうしようもないくらい好きだから!出来ても良いの!」
「ま、待てって…」
「私にちょうだい…サイトのを、私の中に…」
ルイズの一言一言が、俺の理性を吹っ飛ばした。あの時は俺もルイズもお互いしか見えなかった。
俺の理性も、完全に吹き飛んじまってた。
「俺が…ルイズの中に…」
「離さないんだから…だから」
「良い…んだよな?」
「…うん」
気が付いたときには朦朧としてる俺と、寝息を立て始めたルイズがいた。汗でビショビショになったシーツに、ルイズの破瓜の痕と、その血と俺のが混じり合って桃色となった液体を残して。
それから、今。
626 名前:220 3/3[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 02:28:44 ID:/lIoOHLc
腕の中にいる、俺の大切な人。俺のずっと想ってた人で、実はずっと想ってくれてた人。
使い魔とご主人様の関係がなくても、本当に守りたい人。
…俺が泣かせちまった人。
桃色の髪の、意地っ張りの、控えめな胸の、実は誰よりも優しい女の子。
…ルイズ…
「ん…」
「起きたか?」
「…サイトよ。サイトよね…」
「な、なに?」
「私の全部、あげちゃった人」
「!」
「怒らないわよ。私だって…ずっと待ってたんだもの…」
「あ、ああ」
「…もう少し寝るから…」
「?」
「私を…ぎゅっとしてなさい…たまに…キス…も…」
寝ぼけていたのか、ルイズはそのまま眠っていった…それでも結構欲張りな命令だと思う。
ルイズが昨日の事をもう一回思い出した時は…
なんとなく俺がまた理不尽な思いをすると思った。
完