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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:45:42 (5639d)
375 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:24:52 ID:zAa5C1vu 「明日、誕生日」 その日、廊下で出会うなりタバサはそう言った。 「へ?」 いきなり言われた才人は目が点になる。 「えっと?」 才人が続きを言う前に、タバサはこくんと頷いた。 「明日、部屋で待ってる」 そして笑顔のまま、才人に手を振る。 「あ、あの、タバサ?」 タバサは才人の言葉を完全に無視して、手を振りながら去っていく。 しかし一日で物理的に用意できるものなどたかが知れていて。 「…ご、ごめんっ、こんなのしか準備できなくてっ」 タバサの誕生日当日。タバサの部屋の前。 「いや、もっとちゃんとした物捜そうと思ったんだけどさ! とりあえず笑ってごまかす才人。 「ありがとう。…嬉しい」 花束の向こうから、にっこり笑って、才人を見上げた。 376 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:25:39 ID:zAa5C1vu そして手にした花束を見つめる。 「…?どうしたシャルロット?」 必死に頬の筋肉を維持する。 「…これだけ?」 悟られないように、できるだけ無表情。 「へ?」 案の定、才人は不思議そうな顔をする。 「こんな、花束だけ?」 そうだ、誰かこういう時ムチャな要求しそうな知人を真似てみよう。 「こんな安っぽい花束が贈り物なの?」 そう言うと才人はうぐ、と黙り込んでしまった。 「埋め合わせ、しなさい」 タバサは花束を突きつけたまま、淡々と要求だけを述べる。 「そ、そんな急に言われても」 慌てて色々考えるが、才人にいいアイデアが思いつくわけもなく。 377 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:26:42 ID:zAa5C1vu うあ、ちょっと噛んだ。 「…へ?」 目を点にする才人を、タバサは部屋に引きずり込んで、扉に『ロック』を掛けてしまった。 二人きりになってタバサがまずしたことは。 「お、おいシャルロット」 才人はタバサのいきなりの行動に驚いていた。 「今日は一日サイトは私のモノ。反論は認めない」 言って、さらに強く才人を抱きしめる。 「了解、ご主人様」 言って才人は、優しくタバサを抱きしめる。 「あ、あのさシャルロット、いい加減離してくんない?」 案の定タバサは否定してきたが、このままでは気付かれてしまう。 「…あ、あのさ、このままだとシャルロットも動きにくいだろ?」 しかしタバサは、致命的な一撃を返してきた。 「だめ。今日はずっと一番近くにいるって決めた」 そして才人を見上げて、にっこり笑う。 むくり。 「…あ」 さすがにタバサも気付いたようだ。 「…だ、だから言ったじゃんか…」 才人は照れたように頬をぽりぽりと掻く。 378 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:27:29 ID:zAa5C1vu そしてさらに身体を擦り付けてきた。 「ちょ、シャルロット何してんだよっ」 言いながら、腰を左右に振って才人のナニを左右にうにうにする。 「ちょ、まずいってソレ!」 タバサはそう言って、下から見上げてくる。 「いや、違ってさ。 言ってから照れて視線を逸らした才人に、タバサはたまらない愛しさを感じた。 「じゃあ…」 その言葉に、タバサはようやく身体を才人から離し。 「勿体無いから」 左足は床につけたまま、右膝の裏側に手を回して持ち上げ、スカートの中身を才人に晒す。 「私の中に…出して」 薄い水色のショーツと、薄い桜色に染まった白い太股のコンストラクションが、才人の理性を吹き飛ばし。 379 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:28:16 ID:zAa5C1vu 「あれ、準備しなくても濡れてるな?」 才人は意地悪にそう言うが、今日はタバサの方が一枚上手だった。 「…うん。 匂いで感じた、と来た。 「もっと気持ちよくして」 浮かせ技で浮いた所にとんでもない追撃がきた。 「じゃ、遠慮なく♪」 すでにズボンを下ろして外に出していた一物を、才人は露出されたタバサの入り口に突き立てた。 「あっ…♪」 その感覚に、タバサの顔が綻ぶ。 「一番近くまで…きて…」 両手を広げて、才人を促す。 「お、おいシャルロット…」 このままでは腰が動かせない。才人がタバサに抗議しようとすると。 「このままが、いい…。 かは、と才人は息を吐く。 「じゃ、もっと近寄らなきゃだめだな?」 これ以上、どうやって近づくんだろう。 380 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:29:06 ID:zAa5C1vu お互いの口の端から吐息が漏れ出し、鼻で行われる呼吸が絡み合い、熱さを増す。 ぐちゅ…ぴちゃ…ぷちゅ…。 「ふぅッ…ん…ふっ…」 舌と性器を絡ませる卑猥な水音と吐息の漏れる音が、閉じられた空間で淫靡なセッションを奏でていた。 ぷちゅ!ぐちゅ!ぶちゅくっ!ぐちゅっ! やがて才人の腰のリズムが早まり、彼の限界をタバサに伝えた。 「ふうっ!ふぅっ!んふぅっ!」 絡み合う唇の端から泡立った唾液の筋が零れ、激しくなった吐息が、隙間から漏れ出す。 「────────────────────っ!!」 どくどくどくっ! 絡み合った唇のせいで声を立てることもできず、お互いに身体を震わせ、二人は達した。 唇を離すと。 「な、なかなかスゴかったよ、シャルロット…」 言って才人は脱力した己自身をタバサから引き抜こうとする。 「ダメ」 タバサは眉をへの字にして言う。 「え、ダメって」 不審を露にする才人に、タバサは抱きついた。 「今日は一日中、こうしてるの」 381 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:29:45 ID:zAa5C1vu 「反論は却下」 いたずらっぽく笑って、今度は胎内で力を失っている才人に、腰をくにくにと動かして刺激を与える。 「今日はずっと、サイトの『いちばんそば』にいるから」 言ってにっこりと笑う。 「休憩くらいは、サセテネ?」 言って今度は、タバサから腰を使い始めた。 ちなみに。 タバサの誕生日は今日じゃなかったりするのだが。 |
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