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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:45:46 (5618d)
453 名前:1/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:44:53 ID:V7SE0jqH モンモンから頼み事って、珍しいよな。 「もうすぐ出かけるから手短にな」 人目を忍ぶ逃避行の最中とはいえ食事だって要るし、当人達は必需品と断言する各種消耗品の補充…… 「いいのか?」 買い物に行くメンバーには、迂闊にこの国を歩き回れないタバサは論外として、 キュルケもモンモランシーも、物価の相場を知っているし、無駄な買い物も…… そんな訳でルイズは買出しに余り参加させてもらえなかったのだが、 「ちょっとわたしも、外せない用事があったのよね」 気まずそうに言いながら、サイトを…… 「あれ? ここって……」 苦笑いと同時に部屋が開かれる。 少し緊張しながら部屋に入ると、そこには眠り姫が居た。 454 名前:2/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:45:25 ID:V7SE0jqH 「この子、ちょっと疲れ気味だったでしょ?」 タバサの整った顔に注意を引かれていたサイトの返事が少し遅れる。 「一服盛ってあって、数時間起きないからこの子見ててほしいの」 …………? 「……はぁ? ちょっ、モンモンお前何してんだよ」 あまりと言えばあまりの事に、サイトは事態を理解するのが少し遅れた。 「……本人納得の上よ……あの子、最近あんまり寝てないのよ」 「わたしが付いているつもりだったけど、そうも行かなくなったし。 まるで頭痛がするように指先でこめかみを押さえながら、モンモランシーが言った。 「貴方が嫌なら、ギーシュかマリコルヌに頼むしかないんだけど?」 選択の余地など無かった。 「そもそも、何で今日飲ませるんだよ」 宿に泊まると言うことは街に居ると言うことで、どうしても買出しと重なるのだ。 ルイズのしわ寄せって、いっつも俺に来るのな。 「いいよ、俺が見てる……荷物もちは?」 上手く隠れて旅を続けているとはいえ、一応逃避行の最中なのだ。 「部屋から一歩も出ないよ」 ほっと一息ついたモンモランシーが、部屋を出ながら思いついたように付け足した。 「二、三時間は何が有っても起きないけど……悪戯しちゃダメよ?」 455 名前:3/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:45:57 ID:V7SE0jqH 「…………困った……」 サイトは困っていた。 「暇……だ……」 本読むわけでもすることが有るわけでもないサイトは、 「しまったなー」 とはいえタバサをギーシュやマリコルヌと二人きりにするのは危険すぎた。 「俺にはルイズが居るけど、お前も結構可愛いもんな」 つんと、滑らかな頬を指先でつつく。 「おーおー、よく寝てるなぁ……」 マリコルヌだったら何するか分からんな、サイトが笑いながら手慰みにタバサを突付いていた。 「コレも悪戯になるのか?」 ぷにぷにと柔らかい頬の感触を楽しんでいると、ふと本当に眠っているのか不安に成った。 『眠っているフリをしてたら、突付かれた』 ……実はタバサとモンモランシーの悪戯で、ルイズに告げ口しようとしている可能性を考えて、 「い、いかん……タバサに手を出したらロリコンじゃねーか」 そう口にしたサイトだったが、実は自分とタバサが二つしか違わないことを思い出した。 ……許容範囲だよな? そんなことを考えた瞬間から、部屋の居心地がとても悪くなった。 <ちょっと年下の女の子と二人きりの密室> である。 ……学院ではほぼずっとそうだった訳だが、ここには主人と使い魔というくくりも無い。 ――――サイトは立ち上がって部屋の鍵を確かめた。 456 名前:4/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:46:34 ID:V7SE0jqH 悪戯だったら困るからな。 「……ん…………」 起きる様子はまったくなかったが、起きだした方がサイトは驚いたかもしれない程、 「か、軽っ……」 羽のように軽い少女がサイトに従って容易く転がった。 「こいつちゃんと食べてんのか?」 柄にも無くサイトがそんな心配をするほどだった。 俗に言うお姫さま抱っこである。 腕の中にすっぽりと納まる華奢な身体に、サイトは触れているのが怖くなるほどだった。 念の為に、当初の予定通り眠っていることを確認。 サイトも心の底では理解していた。 腕の中のタバサを見つめながら、仄かに伝わってくる体温に心が騒ぐ。 「こ、こいつ……最近可愛くなった……よ……な……」 心配事が減った所為だろうか? ……そんな事を……今、思い出していた。 「っ……い、いつまでも抱き上げてちゃ駄目だよな」 起きる筈無いと分かっているけれど…… タバサを腕の中に捕らえていたのはサイトだった筈なのに、 457 名前:5/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:47:07 ID:V7SE0jqH 「み、見るなっ、見るなよ! 俺!!」 必死で目を逸らすが、気が付くと眠り続けるタバサを目で追っていた。 じっと腕を見て、柔らかだった感触を思い出す。 「……っ」 人形のような少女の、淡い温もりを逃さないように……と、 「な、何してるんだっ、俺はっ」 叫んだサイトが慌ててタバサの方を窺っても、規則正しい寝息は変わらなかった。 「……だ、だめ……だぞ、サイト……ね、寝てる子に」 モンモランシーの警告を思い出すが、頭に残るのは『悪戯』の言葉だけだった。 「……ね、寝てるんだ……し……」 サイトの自制心が打算に負けた。 「し、しまっ……た……」 間近で見るタバサの寝顔にサイトは打ちのめされて、弾かれたように立ち上がった。 「っ……はーっ……はーー……はぁ……はぁ……」 苦しい息を整えたサイトは、無意味に部屋を見回して誰も居ないことを、何度も確認してから、 ――――誰も居ないし誰も入って来れないことを、サイトは確認した。 458 名前:6/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:47:39 ID:V7SE0jqH バクバクとうるさい心臓の音でタバサが起きないだろうか? 「お、落ち着け俺……起きないって……言ってただろ……」 俺が悪いんじゃない、タバサが悪い。 訳の分からない言い訳をしながら、サイトは衝動に任せてタバサの胸に耳を当てた。 「……ぅぁ…………っ……」 耳を当てた胸の感触に、落ち着く所ではなくなった。 サイトが何かに目覚め始めた。 スリ……と、僅かに顔を動かすと眠ってはいても胸を圧迫されるのが苦しいのか、 「ご、ごめん」 サイトは慌てて飛び起きると、思わずタバサに詫びていた。 「く……そっ……」 そこに確かに存在するし、思うままに触れることも可能な筈なのに、 ……そして、そんな感覚さえサイトは深く愉しんでいた。 459 名前:7/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:48:12 ID:V7SE0jqH ……オールド・オスマン万歳。 彼の趣味であろうか? 学院のスカートは非常に短い。 いつもはソックスに包まれているタバサの脚はこんなときに限って素足で、 「あ……脚も……いいかも……」 ひり付く喉を何度も鳴らしながら、床に這いつくばったサイトが舐める様に見つめる。 つーと、指先で輪郭をなぞる。 「うあっ…………あ……っ」 遥か向こうに、ちらりと白いものが見えた。 右足と左足の……交わる所であった。 「ぱ、ぱんちゅ……」 サイトの舌が回らなくなった。 「うあぁぁぁぁぁ」 頭はもっと回らなくなった。 見たい……触りたい……色々したい。 触れて、見て、タバサを感じれば感じるほど、 460 名前:8/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:48:44 ID:V7SE0jqH サイトの妥協点はそこらしい。 「み、見えない」 脚を開かせないと、『秘密の花園』を覗けないのだ。 「ちょ、ちょっとだけなら……」 古来この台詞を吐いて、ちょっとで済んだ試しのなんと希少なことか。 サイトは両手を膝の間に差し込むと、すこーしづつ力を込めていった。 「も、もうちょっとだけ……」 腿に触れた感触にサイトは手が離せなくなり、タバサに触れたまま白い聖域を観察し始めた。 艶やかな光沢はシルクの様だった。 「髪が蒼いと……下も……なんだよ……な……」 見たい…… 461 名前:9/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:49:26 ID:V7SE0jqH 「ひょ、ひょっと……して……」 サイトは興味の赴くまま、指先を近づけていく。 イケナイコトをしている。 「……お……ぉ……」 つ……と指が触れると、サイトの口から歓声が漏れた。 「……ふっ……はっ……はっ……はー……はーはー」 サイトの息がどんどん荒くなっていく。 「は、生えてな……い?」 なら……この布の下は? しかしサイトは悟っていた。 「も、もうちょっと触る……」 今までの経験で、じっくり時間を掛けた時の方が感動が深かった。 462 名前:10/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:49:59 ID:V7SE0jqH 1分……2分…… タバサは何の反応も示さなかった、 ? 不思議に思ったサイトが、もう一度タバサの顔を覗き込む…… 「……んっ……はぅ……」 聞こえた可愛い声と、その理由に……サイトは狂った。 「ふぁん……ひぅ…………ひゃん……はっ……あ……」 「……あ……ん? はぅっ……ふっ……くっ……ひ……」 タバサの感じる所を、たっぷりの時間を掛けて確かめていく。 眠ったままサイトに抱きついてくるタバサが、サイトは可愛くて可愛くて仕方が無かった。 ……これ以上の事をしたかった。 そんな想いを抱えながら、無心にタバサを操り続けた。 463 名前:11/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:50:30 ID:V7SE0jqH 「寝てるの?」 サイトは高速でタバサを寝かしつける…… ……シエスタに感謝。 乱れた着衣を整え、自分の服もしっかりチェック。 勃ちまくってた分身は、ノックの瞬間縮み上がった。 「い、いいよ」 鍵を開けると荷物を抱えたモンモランシーが雪崩れ込んできた。 「あ、助かったわ」 サイトは冷や汗を流しながら、一刻も早く立ち去りたがった。 「……まさか本当に悪戯でもした?」 我ながら過剰な反応で怪しすぎると思うが、買い物で疲れているのか、 「ん〜、もうちょっとで目が覚める時間だけど、どする?」 ほっと一息吐きながら、サイトは部屋から逃げ出した。 464 名前:12/12[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02:51:07 ID:V7SE0jqH 「起きた?」 目の前にモンモランシー、最近悩んでいるわたしに、おまじないを教えてくれた。 「どこか痛い所は無い?」 変なことを聞かれる。 「別に?」 どういうつもりだろう? 「ありがとう、よく眠れた」 多分わたしは今赤くなってる、あの人がずっと側に居てくれる夢だった。 「秘密」 ……魔法薬でもないのに……効果あるはずは無いと思うのだけれど。 「楽しみにしておく」 折角気を使ってくれたのだから、ちゃんとお礼を言う。 「じゃ、後でね」 モンモランシーが立ち去ってから暫く夢の余韻に浸る。 「おおおお、おはよう、タバサ」 わたしが眠っていたの、知っているのかな? サイトがチラチラとわたしを見ているのが分かる……む、胸とか、脚と……か、その……あの……えと……とか。 「な、なに?」 お互い何も喋れなくなって、もじもじと部屋の前で立ち尽くす。 ――――モンモランシーにお礼……もっとちゃんと言わなきゃ。 女の子って見てくれてなくて、昨日まで切なくて眠れなかった位なのに…… 好きな人がわたしを意識してくれるおまじないはとってもよく効いたみたいで、 |
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