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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:45:56 (5617d)
586 名前:八年後[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 17:40:24 ID:gWPlH1vm 二人の乙女が話をしているのはルイズの部屋。二人はお互いにベッドを挟んで向かいあい、その間のベッドにはサイトが腰をかけていた。 「ひめさまひめさま!女王が人の使い魔を横取りしたらおかしいですわ!」 そう騒ぎ立てているのは、桃色の髪が眩しいルイズ・フランソワーズ。 「女王さまはこんなところまで男を漁りに来ませんわ。女王さまはお城に貴族の素敵な方がいらっしゃるでしょう?」 一番の親友にそう言われ、思いっきり眉をひそめたのは、御年十七歳になるトリステイン王国女王、アンリエッタである。 「だって、サイト殿といたいんですもの」 つまらなそうな顔で、アンリエッタは言った。十七歳の彼女からは、王族の持つ気品と彼女固有のか弱さが顔を覗かせている。 「女王様はこんな平民あがりと一緒にいませんわ。姫さまは今や女王なのですから……」 ルイズは間にいるサイトを少し引き寄せた。 「サイトの躾は主人である私にお任せください。姫さまは、ちゃんとあの、お城で……」 「そんなのイヤ。わたくし、サイトさんと一緒にいたいのよ」 「ちゃんと身分をわきまえてくださいまし。躾をするのは、主のわたしでございます。姫さまは女王なので政治をしてくださいな」 アンリエッタは露骨に頬を膨らませた。 「ずるいわ。あなただけずっとサイトさんと一緒にいるじゃないの」 「だからこれは躾を………」 「何よ!サイトさんのこと、好きなんでしょう!?」 アンリエッタは嫉妬むき出しにして、ルイズに向かって必殺の言葉をくりだした。 「なによ!『いやだわルイズ。もし、そんなことになったら、わたくし死んでしまうわ』とか言ってたのどちら様でしたっけ!?」 「あら?じゃあサイトさんのこと好きだって認めるのね!?」 「「う〜〜〜」」 アンリエッタとルイズは、お互いの髪を引っ張りながら、取っ組み合いを開始した。 「お…おい……二人とも……や……やめた方が……よろしい………かと………」 しかし二人にはそんな言葉も届かない。ますます怒り狂い、発情した雌犬もドン引きする勢いで絡み合う。 「あらあら。まあまあ」 「カ、カトレアさん!」 サイトはすがるような目で桃髪の美女を見つめた。カトレアと呼ばれたその女性は髪の毛を引っ張り合うアンリエッタとルイズに近づいた。 「ちいねえさま!」 「カトレアさん」 二人は近づくカトレアに気づき、争いを中断した。カトレアは笑みを絶やさず、 「あらあら。いったいどうしたの?そんなふうに暴れたら美貌が台無しよ」 ルイズとアンリエッタは恥ずかしそうに顔を伏せる。 「ルイズ、あなたは今や陛下の一番の臣下なのよ。それが髪の毛掴んでどうするの?」 「だって……」 姫様とサイトが…姫様とサイトが…、とブツブツ言っていたが、そんなルイズにカトレアは、 「あなたは立派なレディよね?ルイズ。ねえさんはあなたを信じてるわ」 ルイズは頬を染めて頷いた。 傍らで見ていたサイトは驚いた。 ついでカトレアはアンリエッタに顔を向けた。 「陛下、妹のご無礼をお詫びいたします。ルイズがやったことはあねであるわたくしに責任があります。 「頭を上げてくださいまし。わたくしも無理を申しましたし……」 アンリエッタも幼い頃から慕っているカトレアには勝てないようだ。 カトレアは立ち上がると二人に仲直りを促した。 「あなたたちは、レディよね?」 アンリエッタとルイズが頷く。 「では、決着をつけなさい。レディのやり方で、ね」 二人はそろってサイトの方を見た。 (アレ? ナニカ マチガッテ イマセンカ?) 「それじゃあサイト、覚悟しなさいよ」 「精一杯、ご奉仕させていただきますわ」 「ふ、二人とも……やめ」 サイトを口止するかのようにルイズがキスをしてきた。 「ひぅっ!ひ、姫様?」 「キスをしただけでこんなに大きくなるなんて、はしたないですわ、サイト殿」 言うとアンリエッタはサイトのそれを自らの口に含んだ。 「んっ!……ん〜〜…ん!」 体をサイトに預け、頭をサイトに押さえられているので、自然と動くのは腰になってしまう。 「もぉ、ふぁいほふぁんはら〜、ほんなにかはふひひゃっへ〜」 (いえ、姫様。何言ってんのかわかりませんし、ナニをくわえて喋らないで〜!) 「あらあら、こんなにたくさん」 アンリエッタは顔についたものを指ですくうと一口舐めた。 「うふっ♪おいしいですわ」 (姫さま……エロすぎです……) 一国の女王が自分のを舐めている。この状況に否応なしにサイトの槍はまた硬さを取り戻した。 「まだ元気みたいですわね。でもこれ以上やると服を汚してしまいますし……」 言うや否やアンリエッタはそのドレスを脱ぎ始めた。 「そ、そんなに見ないでくださいまし」 いや、姫様が勝手に脱いだんじゃ……、というサイトの心の中でのツッコミも虚しく、アンリエッタは恥ずかしさに頬を染め、体を震わせていた。 「あれぇ?ひめさまぁ、手で隠してしまわれては、お姿がよくみえません。手をどけてくださいませんかぁ?」 「むっ無理ですぅ。は、恥ずかしくて……」 「そんなことないですよぉ。ひめさまはお綺麗なんだから自信もって!」 「そうですかぁ?じゃあちょっとだけ……」 ちょっと頭のネジがゆるくなったかと思われる会話をしながら、アンリエッタとサイトは二人の世界に入ろうとしていた。 だが、こんなやりとりを聞いて黙っているご主人様ではない。 「ル、ルイズ?」 そりゃもう天晴れな脱ぎっぷりであった。恋する乙女に敵はいないのである。 「綺麗……だな……」 以前から、裸同然の付き合いをしていたようなサイトも、改めて見るご主人様に感嘆の声をあげるほどの美しさ。 「………………サイトだけ服を着てるなんてずるい」 「ご主人様が脱いでるっていうのにこの使い魔はぁぁぁ!」 サイトの視線に恥ずかしくなったルイズはサイトの服を脱がしにかかった。 「ちょっ……まっ…て…」 「やだ」 使い魔に拒否権はないようだ。 「へ、へぇ〜〜」 (なんか恥ずかしすぎ……死にたい) 「サイト殿……わたくし、貴方の姿に胸がドキドキしておりますの」 アンリエッタはサイトの手をとるとそれを自らの果実へともっていった。 「あんっ、サイトさん……そんなぁ、ふぁ……気持ちいぃ」 ご主人様も負けちゃいられない。 「ひぅっ!そう、そこを拭き取ってぇ」 「サイトさん、気持ちいいですかぁ?」 ルイズとアンリエッタはサイトの手に自分の秘処を委ね、全身を使ってサイトに奉仕していた。 「んっ!さいとぉ?きもちいぃ?」 「さいとさまぁ、わたくしのっ!アンのからだはぁ!いかがですかぁ!?」 二人は次第にサイトの腕に自身を擦りあわせることによって生まれる快楽へと酔っていった。 「らめぇ、サイトぉ、気持ちいいよお」 「こんな、こんなのってぇぇ!」 ルイズとアンリエッタは既に勝負を忘れ、ひたすらに快楽を求めていた。 「二人とも、イキたい?」 「「お願い、イカせてぇえ!!」」 ルイズとアンリエッタの声がユニゾンする。サイトはその言葉にニヤリと笑うと手の振動を速めた。 「あふぅ!ひぐぅ!いぃあぁ!ふぁん!!」 二人の秘処でサイトの指が奏でる、終りのない水音の円舞曲がその速さを増す。 「「いっイクぅぅぅううううう!!!!」」 ルイズとアンリエッタは仲良く絶頂を迎えた。力無くベッドへと倒れこむ。 (やっぱし仕返し、しなきゃねえ〜) 「あのさぁ、ごしゅじんさま」 「ふぇ?どうしたのぉ」 まだ絶頂の余韻に浸っている我がご主人様。まぁ、関係ないけどね。 「やっぱり勝負って最後までやらないと貴族じゃないよね?」 「そぉね。きぞくじゃらいわね」 「ご主人様も貴族だから、最後までやらないとねぇ」 「にゃにを?」 ナニをです、とは言わずにサイトは自らの行動で示す。 「ふにゃ?………ひぁあああああああ!!」 ご主人様の中は、すでに一度達しているためか想像よりも抵抗なく進んでいった。 「さ!さいとぉ、待って、まだ、わたしぃ!」 「ごめん。気持ち良すぎて腰がとまらないや♪」 サイトは思うがままにルイズの中を攻める。ルイズにとっては更にタチがわるいことに、 「あら、わたしの小さいルイズったら、気持ち良さそうね」 カトレアが参戦してきた。 「ちっ!ちぃねぇ!…さま…待ってっ!」 カトレアとサイトの攻めに言葉が上手くでてこない。 「まっれ!…おっおかしふらっちゃう〜」 「いいよルイズ〜。いい締め付けだ」 傍らでは余韻から覚めたアンリエッタが羨ましそうに見ていた。 「アンにも、あとでいっぱいシテあげるね」 「は、はいっ!」 にしても…………、カトレアさん巧すぎ! 「ひあ!あ!あぅ!あ!あん!あ!」 初めてがこれじゃあご主人様も、もたないだろうな。 「さすがはご主人様……ぎゅうぎゅうに……締め付けて、くるぜ……!」 「ひゃめぇ……きもひいいぃ………」 「もう聞こえてないみたいね」 肉と肉とがぶつかりあい、お互いの体液がもたらす音を聞きながら、俺はラストスパートにはいる。 「ルイズ、そろそろイクぞ!」 「きれぇぇぇええ!!いっしょにぃ!」 俺は腰のスピードを最速にし、カトレアさんがルイズのサクランボとお豆を摘んだ。 「あひぃぃぃいいいい!!」 「はいっ!」 「ごめん、もう体力がないや」 「そんなぁ、サイトさまぁ、あそこが切ないんです。お願いしますぅ」 「サイトさまぁ…………」 だが神様は姫様に味方したようだ。 「姫様、お手伝いしますわ」 あぁ、何というか、俺はこの人の考えてることがいまいちわからん。カトレアさん、貴方は何がしたいんですか? 「ナニですけど?」 さいですか……。 言いながら、カトレアさんは自分の服を脱ぎはじめた。外気へと晒されるカトレアさんの素肌。 「はぅ〜。お持ち帰りぃ〜〜!!」 スルリとかわされたけどね。 話を戻そう。服を脱いだカトレアさんは、疲れた俺の槍(俺が言い張った)を姫様と一緒に復活させようとした。 「……えぇと、二人でですか?」 俺の槍が四つの果実に包まれた。姫様とカトレアさんは俺の槍に自分の果実を擦らせる。 二人の果実も互いに擦り合わされる。ウネウネと形を変えながら、たまに果実の頂点同士が擦れる。 「ふふっ。いいでしょ姫様、サイト殿も喜んでるみたいよ」 二人は交互に俺の槍を舐め始める。 「さて、姫様。準備ができましたわ」 「いきますよ。サイト殿」 「サイト殿、わたくしのもお願いします」 カトレアさんが俺の顔に跨り、姫様とくちづけを交わした。 「それじゃ、いただきま〜す」 俺の蜜を味わう音とカトレアさんと姫様のくちづけ、それに俺の槍を姫様が食べる音だけが響く中、俺の興奮は最高峰までたどり着きそうだ。 俺達は同時に絶頂を迎えた。 既に三発目だというのに未だ衰えをみせない俺の槍はもう次の相手を狙っていた。 「カトレアさん♪」 熟れたお尻をこちらに向けて、振り向きながら催促するカトレアさん。 **************************************************************************** †……という訳で何故か大乱交になってしまったわけで。 「ふふっ、気持ちよかったわ」 誰のせいかは明らかですが。 「次は“恥ずかしがりやの覗き魔さん”も仲間にいれてあげましょうね」 誰のことですか? それ? そのとき俺はきづくことができなかった。薄く開いた扉の向こう、何の気もないふりをしながらも、気になってこちらを覗き見る女性の存在に。 |
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