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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:46:17 (5617d)
597 :1/7 :2007/04/27(金) 01:36:02 ID:Aw6KGSn7 …………ここで……死ぬのか? うつ伏せで倒れただけで呼吸が出来ない。 (モンモン、てめーっ、何の真似だぁぁぁ) 疲れているのならと、モンモランシーにもらった薬を飲んだ途端の変調。 (てめっ、洒落にならないだろぉがっ、治ったらただじゃっ……) 威勢が良いのは頭の中だけで、軽い衝撃と共に仰向けにされると、 (…………あれ? ……あの? なんでしゅか?) 怖い。 「……タバサに……」 ポソリとした呟きに全身の毛が逆立つ。 洒落にならない目は逸らされないまま、モンモンが独り言のように呟き続ける。 (って、待って、頼むからちょっと待ってぇぇぇぇ) 抵抗どころか指先一つ動かない俺の顔の横に、明らかにおかしい色をした薬品が垂らされて…… (こ、焦げ臭ぇぇぇぇ、死ぬ、本当にヤバイって) 「わたしの薬で動けないタバサに……イタズラ……した?」 質問したくせに俺が何て答えても、一切行動に変更は無さそうだった。 (ここで……死ぬのか?) モンモランシーの手が俺の目を覆い、静かに目蓋を閉じる。 ……暗闇の中、いつ訪れるのか分からない恐怖にただただ震えていた。 598 :2/7 :2007/04/27(金) 01:36:35 ID:Aw6KGSn7 サイトの部屋から出てきたモンモランシーが、わたしの耳元で囁く。 「ありがとう」 毎日わたし達……きっと一番はルイズだけど…… 『良い薬が有るわよ』 そう言うとモンモランシーは、何か準備を始めた。 「タバサの役目は最後よ、最後」 モンモランシーは昨日まで、準備に明け暮れていた。 「ルイズは当分帰って来ない筈よ」 ルイズを引き止めておいてくれるらしい。 「ぐーっすり寝てるから、イタズラしてもOKよ?」 そう言いながらモンモランシーはマッサージオイルをくれた。 ……ね、寝てるサイトに触るのって……考えただけで恥ずかしいけれど。 「元気になってもらう」 ? 首を傾げながらモンモランシーを見ていると、笑いながらサイトの部屋に押し込めれた。 「ほら、時間限られてるんだから……ごゆっくり」 小声でモンモランシーが励ましてくれる。 599 :3/7 :2007/04/27(金) 01:37:07 ID:Aw6KGSn7 まったく力が入らず身動きも取れない状態で視覚まで封じられていると、 地球にいた頃は女の子にイタズラする男なんざ、去勢しちまえと…… ……去勢? 去勢ですか? 切られちゃうの? 予想しうる最悪の可能性に、必死で逃げ出そうとするが、 (って、ぎゃぁぁぁぁぁ) 悲鳴を上げる事が出来るのなら、俺は全力で叫んでいただろう。 カチャカチャとベルトを動かす音が聞こえる。 (……た、たす……たすけてぇぇぇぇ) もう二度と、二度と決して女の子にイタズラ等致しません。 だからゆーるーしーてー 俺の心の悲鳴など一切無視で、無情にも小さな手はベルトを抜き取る。 (っ……ひぃっ…………) 恐怖心を煽るかのように、ボタンが一つ一つ外されてゆく。 (ズ、ズボンは……ズボンだけは……堪忍してぇぇぇぇ) 『チョッキン』その恐怖に怯えながら、最後の砦を守ろうと……って…… (動けっ……動けよぉっ……) ……や、止めて……サイト……サイト……女の子になっちゃうぅぅぅぅ。 600 :4/7 :2007/04/27(金) 01:37:40 ID:Aw6KGSn7 起きたらどうしよう? コロコロとベットの上を何度も転がして、やっと……ぜ、全部じゃないよ? 仰向けにした後、窒息しないように首を横に向ける。 気を取り直して、モンモランシーにもらったマッサージオイルを手に取る。 (う〜〜んと気持ち良くなってね?) ベットにこぼさない様に注意しながら、サイトの身体に塗り広げる。 (こ、こうかな?) 毎日歩き回って硬くなっている足を、労わりながら優しく力を込める。 (本当は……ルイズにしてもらいたいのかもだけど……ごめんね) わたしだってこの人に何かしてあげたいから…… オイルに触れた手のひらが、じんわりと熱くなってきた。 601 :5/7 :2007/04/27(金) 01:38:12 ID:Aw6KGSn7 (こ、今度は手ですかっ?) モンモランシーのモノにしては小さすぎる気がする指先は、 (な、なんだ?) サイトは動かない首を傾げていた。 『チョッキン』じゃないのか? (き……きもちえー) 眠り込んでしまいそうな快感に必死で耐えていた。 (起きたら『オンナノコ』はいやだぁぁぁぁ) ……寝れない。 気が付くと漂ってきている香気も、サイトを眠らせようとするが、 (そ……その手は食うかぁっ……あっ……あぁぁぁぅ……あ……) サイトは我慢する。 動けず、見えず、嗅覚ですら眠気を誘う、その状態で眠気を我慢するため、 全身を這い回る小さな指先。その感触に集中する。 その頃から、眠気を耐える目的が徐々に変化し始めた。 ……正直眠るのがもったいない。 いつしかリラックスしきったサイトは、心ごと甘え始めた。 「ふぅ……」 小さな溜息。 (タバサ?) サイトは側にいるのが誰なのか、ようやく気が付いた。 602 :6/7 :2007/04/27(金) 01:38:48 ID:Aw6KGSn7 寝てるのにあんな所触ったら……って、お、起きてたら良いわけじゃないよ? ……逞しい。 背中を揉むだけならシャツの上からでも良いけれど、折角モンモランシーにオイルを貰ったから。 『ばんざーい』 赤ちゃんにするみたいに、サイトのシャツを脱がせる。 手や足みたいにいかず……サイトに圧し掛かるみたいにしないと…… そんな事を考えてると天罰が当たった、 「きゃっ」 オイルで滑ってサイトの背中に飛び込んでしまった。 ……大丈夫? 「ご、ごめんなさ……あ……オイルでブラウス透けちゃった……」 起きるまでサイトに付いていてあげたかったけど、無理になっちゃった。 「そ、その分たくさん頑張るから……ね?」 起きる様子の無いサイトに安心して、小さな声で話しかけながらマッサージを再開する。 凄く……幸せ。 603 :7/7 :2007/04/27(金) 01:40:22 ID:Aw6KGSn7 ……うぉぉぉぉ、も、萌えるっ。 雨のように降りかかる優しい言葉……こっちの世界に来てこんなに優しくされたのは始めてかもしんない。 かなり力を使うのか、息を弾ませながらも休む事無くマッサージを続ける。 「よい……しょ、よい……しょ……」 タバサが俺を……ひっくり……返すって……マテ、今は駄目だぁぁぁぁ 「あれ?」 み、見ないでっ、見ないでぇぇぇぇ 「ん……しょ?」 ち、ちがうっ、ソレ取れないからっ、パンツの上から引っ張らないでー 「あれ?」 ぐりぐりしないでぇぇぇぇ、『チョッキン』じゃないけど、そこは駄目っ、ソレは反則ぅぅ 「ん〜〜と、えいっ」 何かモノが入っていると思ったらしいタバサが、パンツの中に手を入れてちっちゃな手で掴む………っっってぇぇぇぇぇ 「きゃっ……わっ……わわわわわっ……ご、ごめんなさぁぁぁぁいっ」 オイルの塗られた手がニュルンと全体に触れて、目の前が真っ白になる。 (タ、タバサ……逃げた……な……) ついさっき勢い良くドアの開く音が聞こえたし、駆け去る足音も聞いた。 ドアが閉まっているのかどうかは激しく気になったが、悩んでもどうしようもない。 つもりだった。 (ぐぎゃぁあっっっ、ぐはっ、ぐあっ、ぐおぉぉぉぉ) オイルが敏感な粘膜を蹂躙し始めるまでは。 (にゅあぁぁぁぁああっっ、ひどっ……だれかぁぁぁぁぁ、たぁあぁぁあすけてぇぇぇぇ) 無論いまだに声は出ず…………パンツ一丁でビンビンに元気なままルイズを迎えたらしい俺は、それから暫く『へんたいさん』のレッテルを貼られる事となって…… …………タバサ…………そのうち、ふくしうしてやる…… |
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