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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:46:53 (5639d)
884 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:09:42 ID:HqL27GUU 二人のメイジはお互いにガンを飛ばしあい、お互いに杖を構える。 「室内で魔法合戦するなって…」 シエスタは俯きながらそう呟く。妙な迫力がその言葉には篭っていた。 「なんべん言えば気が済むんですか?お二人とも」 言ってシエスタは顔を上げる。 「ちょ、離してよシエスタ!こいつとは決着をつけなきゃ」 しかしシエスタはそんな二人の言葉に、にっこりと微笑んで。 「サイトさん巻き込んだらどーするんです! 言って、まるで魔法のように二人の杖を絡め取って、開いた窓から放り出す。 「え」 二人がその事実に気が付いたのは、空中に放り出された後だった。 「地面とキスして頭冷やしてらっしゃい♪」 シエスタが軽く手をはたくと同時に。 885 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:11:09 ID:HqL27GUU 邪魔者は排除しましたし、それでは…。 「あ、危ないっ!」 慌てて止めるけど遅かった。 がつっ! 鈍い音をたてて、デルフさんが頑丈な樫の木の円卓に食い込む。 「あーいぼぉー。鉈の真似事はイヤだって言ってんじゃんかよぅ」 サイトさんが子供になっているせいで、力がなくて切れなかったみたい。 「何してるんですかっ!危ないじゃないですかっ!」 私は慌ててサイトさんに駆け寄る。 「ほら、その剣貸してください」 そう言って手を出すと、サイトさんはデルフさんを円卓からすこんと外して、素直に渡してくれた。 「…ごめんなさい」 そして涙目で謝ってくる。 「どうして剣なんか振り回したんですか?」 理由も聞かずに怒るのは躾にならないって、お婆さんが言ってたし。 「ふりまわそうとしたんじゃないよ。 なるほど。さっきのアレは持ち上げようとしてたんだ。 「もう、危ないからこの剣は触らないようにしましょうね?」 …デルフさんが不満そうにサイトさんに合わせる。 「サイトさーん♪…ってあら?」 振り向くともうすでに、そこにサイトさんはいなかった。 886 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:12:06 ID:HqL27GUU 声は、廊下から聞こえた。 がっしゃぁん! 廊下の隅っこに置いてあった、水の入ったバケツに激突して。 ばっしゃぁ! 頭から、バケツの水をかぶってしまった。 「うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 泣きじゃくる子供サイトをあやしながら、シエスタは中庭にいた。 「もう少し待っててくださいね、すぐお風呂沸きますから」 そこは才人の作った大鍋の風呂のある場所だった。 「ねーねー、これなにー?」 火の加減を見ているシエスタのメイド服の裾をくいくいと引っ張りながらそう尋ねてくる。 「これはね、お風呂よ」 シエスタの回答を聞いた才人は、首をかしげる。 「おふろ?おふろはもっとつるつるしてるよ」 三歳の才人は、現代日本の合成樹脂のお風呂しか知らない。 「でも、これはあなたが作ったんですよ」 三歳に退行している才人は、それ以前の記憶がない。 「まあ、そのうち思い出しますよ。 シエスタはそう言って、才人を捕まえる準備をする。 887 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:13:39 ID:HqL27GUU どっぽぉん! 盛大な水しぶきを上げて、才人はタオルを脱ぎ捨てて湯船に飛び込んでいた。 「あー、べたべた…」 ぐっしょり濡れたシエスタを見て、才人は湯船の端から顔を出しながら言った。 「おねえちゃんもいっしょにはいろー」 言われずとも、元々そうするつもりであった。 「わーい、いいおゆー」 才人は嬉しそうに湯船でバタ足などしている。 「こらこら、湯船で泳いだらいけませんよ」 シエスタはそんな才人を捕まえて抱き締める。 「やだ、およぐー」 腕の中で不満そうにする才人の額を、シエスタは指で小突いた。 「お風呂で泳いだらめっ、ですよ。 …どういう教育してるんですかサイトさんのお母さん。 「むぎゅ」 才人は少し不満そうにしていたが。 むにゅむにゅ。 シエスタの胸に埋まったまま、唐突にシエスタの胸を揉みだした。 「…なにしてるんですか」 才人はそう言ってシエスタを見上げてにっこり笑う。 「…もう。しょうがない子。 888 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:14:36 ID:HqL27GUU 「…おっぱい、すっていい?」 その言葉に、シエスタは赤くなったが、すぐに頷いた。 「いいですよ。ママのおっぱいだと思って、好きなだけどうぞ…」 シエスタの言葉に、才人はにっこり笑うと。 「はぁ…ぁ…」 湯船の温度と湿気、そして軽い快楽の電流に翻弄され、上気したシエスタの喉が艶を奏ではじめる。 じわ… 開いた左の乳首の先端から、何か乳白色のものが出てきた。 「…え?」 それは母乳だった。 「やだ…私…。 才人の吸い上げと、自分の放出で感じる身体に、戸惑いを覚えるシエスタ。 じゅるるっ! 才人が一度に大量の母乳を吸い上げる。 「あ、ひぃ…! シエスタはその吸い上げに耐え切れず、達してしまった。 889 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:15:36 ID:HqL27GUU ぎぃ。 部屋の扉がきしんだ音をたてて開いた。 「…あの」 俺がどう声を掛けたもんか思案していると、シエスタの方から声をかけてきた。 「…お、おっぱいが」 へ?おっぱいがどうしたんだ? 「おっぱいが、張って、苦しいんです…」 へ?ど、どういう意味っすかシエスタさん? 「さ、サイトさんが、吸ってください…。お願いします…」 そしてシエスタは、俺に向けてミルクがこぼれるおっぱいを、両手で持ち上げて突き出してきた。 *追伸* |
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