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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:47:19 (5616d)
311 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:07:09 ID:ohAsLefp 「サイトぉ…?」 薄いシーツだけを纏い、ルイズは寝ぼけ眼を擦って起き上がる。 「…私ほっといてどっか行くなんて…」 不機嫌にそう言いながら、すたすたともう一度ベッドの脇へ戻る。 びりっ。 あまりに勢いよく引っ張ったので、紙が見事に真っ二つに裂けた。 「あんの抜け駆けメイドぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 紙にはこう書いてあった。 『今日はミス・ヴァリエールの日ですけど、サイトさんにちょっと用事があるのでもらっていきます。 ルイズはそのまま、部屋の外へと駆け出した。 312 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:08:05 ID:ohAsLefp 「何するのよチビっこ!」 ルイズがそう怒鳴るのも当然と言えた。 「…サイトに何かあった?」 とんでもない嗅覚である。 「ちょっとアンタ!シルフィード貸しなさい!」 突然そう言ったルイズに、タバサは渋い顔をする。 「サイトがメイドにさらわれたのよ!」 間違いではない。 「乗って。事情は上で聞く」 ルイズは、すぐにタバサの後を追った。 事情を聞いたタバサは、すぐにシルフィードに、才人の匂いを追わせた。 313 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:09:28 ID:ohAsLefp 「な、なにこれ…?」 驚くルイズ。しかしタバサは動じた風もなく、その人ごみに近寄っていく。 「どうしたの」 男は一瞬、なんでこんな娘がここに、という顔をしたが、タバサの杖とマントを見て彼女が貴族だと悟ると、応えた。 「今晩この『魅惑の妖精亭』で、女の子だけの格闘大会があるんでさあ。貴族の子女が見るようなものじゃありませんよ」 言って男は『整理券まだ配らないのかよ』とか言いながら人ごみに戻る。 「なにそれ…?」 ルイズはその内容に眉をしかめたが、すぐに直感した。 「タバサ!裏口に回りこむわよ!」 ルイズはタバサの手をひっつかむと、『魅惑の妖精亭』の裏口に回りこむ。 「あら、ルイズちゃんじゃなぁい」 魅惑の妖精亭の主人にして、おネェ言葉で喋る濃い顔の中年、スカロンだった。 314 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:10:02 ID:ohAsLefp 「…ここに、サイトが来てない?」 スカロンはあら、と驚いたあと、にっこり笑って応えた。 「来てるわよ。っていうか、彼今夜の賞品だから♪」 そのスカロンの台詞に反応したのは、タバサだった。 「…どういう意味」 スカロンはああら怖い、と口先だけで怖がってみせ、応えた。 「彼ね、何度かここに手伝いに来てて、結構ここの女の子に評判がいいのよ。 最終試合?と顔を見合わせる二人に、スカロンは続ける。 「あ、試合ってのは今夜ここで開かれる、年に一度の『ドキッ!女だらけの格闘大会〜ポロリもあるでよ〜』のことよ。 ルイズは物凄い形相で、裏口めがけてのしのしと歩いていく。 そして、手にした紙をひらひらと揺らす。 『シエスタ ジェシカ』 の、二人の名前が。 「あ、ちなみに最終試合は2対2のみだから、早い者勝ちよん」 そして、ルイズは。 「やってやろうじゃないの…!」 意気込む二人に、スカロンはにこにこ笑顔で金貨を袋に仕舞った。 「まいどあり〜♪それじゃあ、参加用紙に名前を書いてね〜」 二人は無言で用紙に名前を書き込み。 423 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:04:10 ID:FnL/cEc+ 裏口から更衣室権控え室に案内されたルイズは、スカロンの説明を聞いて眉をしかめる。 「はいこれ、衣装ね。これ以外の衣装の着用は認められないから。じゃ、試合の時間になったら呼ぶから、よろしくねん」 てきぱきとルイズに衣装を渡し、スカロンはそそくさと控え室を出て行ってしまった。 「ねえタバ」 ルイズが振り返ると。 「何」 既にタバサは衣装に着替えていた。 「…アンタ恥ずかしくないの?人前でその格好すんのよ」 ルイズは呆れたが、すぐにタバサは反論してきた。 「サイトのためなら平気」 ちょっと頬を赤らめながらそんな事を言ったりする。 「…反則」 タバサはルイズのポニーテールにそう指摘するが、ルイズは悪びれない。 「この程度、許容範囲に決まってるでしょ。 言ってルイズはタバサの手を引き、控え室を出る。 424 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:05:06 ID:FnL/cEc+ 「ちょ、ちょっと何アレ!モロに出てるわよ!」 〜以上、音声のみでお送りしました〜 ルイズは真っ赤な顔で、控え室に戻ってきた。 「ど、どーしよ。あ、あんなの出来ないわよ…」 ルイズは椅子に座ってそうひとりごちる。 425 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:06:13 ID:FnL/cEc+ 聞き慣れた声が、控え室の入り口から聞こえた。 「…私はアンタみたいな恥知らずじゃないわ」 ルイズはこれ見よがしに胸を張って控え室の入り口にもたれかかるシエスタにガンを飛ばしながら、そう反論する。 「あら。それじゃあサイトさんは遠慮なく戴いていきますね? かちん。 「やっぱり、胸のない女の子は度胸も平面なんですねえ」 むか。 「貴族に喧嘩売るとはいい度胸してるじゃない…!」 今にも取っ組み合いを始めそうな二人を、お互いのパートナーが肩を掴んで止めた。 「あのさシエスタ、店の更衣室で喧嘩しないで欲しいんだけど」 あくまで冷静にタバサとジェシカはお互いのパートナーを宥める。 「ごめんねぇルイズちゃん。んじゃ、また試合でね」 言いながらジェシカはぱたぱたと手を振り、シエスタを押して控え室を去った。 426 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:07:04 ID:FnL/cEc+ 「…ルイズ」 タバサの呼びかけに、ルイズはゆっくりと顔を上げる。 「闘るわよ、タバサ」 タバサはルイズの言葉に、ただ一つ、頷いたのだった。 そして、試合の時間になった。 「それじゃあ準備はいい?ルールは確認した?ブラの紐はちゃんと締めた?」 スカロンは言いながら二人を眺める。 「ん〜。二人ともとってもキュートでファニィなんだけど、ウチの客層には合わないかしらね?」 二人はスカロンの総評などそっちのけで、闘志を燃やす。 「たいした意気込みねえお二人とも?でも気をつけてね?」 二人はスカロンの言葉に、二人は質問で返す。 「シエスタはともかく、ジェシカはこの試合、負け知らずだから♪じゃ、がんばってねん♪」 にっこり笑顔でそう応えると、スカロンは投げキッスとともに舞台に向かった。 「…潰すべき目標が見えたわね」 それに、シエスタは才人を攫った犯人である。狙われてしかるべきだ。 427 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:08:05 ID:FnL/cEc+ 木を削って作られたメガホンを手に、スカロンが高らかに喧伝すると、満員の客席から歓声が上がる。 『4人の美女に見初められた幸運な男はこの方っ!我らがトリステインの盾っ、シュヴァリエ・サイトぉーっ!』 スカロンが手を振り上げると、少し小高くなった席に掛けた才人が照れ笑いをしながら手を振る。 『まずは今回の挑戦者、ルイズちゃんとタバサちゃんでぇーっす!』 それと同時に響き渡る、大歓声。 「おおおおおおおおおお、こ、これはいい!」「ぺたん娘萌え〜!」「お、おれはロリコンじゃないからな!絶対ロリコンじゃないんだからな!」 ルイズは、何この異常性欲者の群れ、とちょっと引きが入りながらも、ここで学んだ作り笑顔で手など振ってみる。 うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! …アタマ大丈夫かしらこの人たち…。 『そして迎え撃つは、ディフェンディングチャンピオン、ジェシカとっ、ゲスト参加のシエスタちゃーーん!』 それと同時に、リングの反対側から伸びる花道に、二人の姿が現れる。 「きたああああああああああああああ!ジェーシカたーん!」「やっぱ胸は揺れてナンボでしょ!」「男はみんなおっぱい星人なんじゃよおおおおおおおお!」 …ほんっとうに、アタマ大丈夫かしらこの平民ども。 「応援ありがとーみんなー♪愛してるよっ!ちゅ♪」 などと客席めがけて投げキッスなどして、サービスを振りまいている。さすがはお水の女。 428 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:09:22 ID:FnL/cEc+ シエスタとルイズはそう言いながら、ガンを飛ばしあう。 「私たちもなんかやっとく?」 しかしタバサの視線は、ジェシカの豊満な胸に注がれていた。 「…負けない」 タバサはジェシカの胸を見つめたまま、指をジェシカに突きつけて闘志を露にする。 「武器、魔法の使用は一切禁止。顔面への攻撃も禁止。勝利条件は、分かっていますね?」 四人は、同時にこくん、と頷いた。 「それでは両チームリング端に戻って」 審判の言われたとおりに、四人はリングの端に戻る。 「では試合…開始っ!」 429 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:10:01 ID:FnL/cEc+ 「はーい、甘いわよー」 それは、ジェシカの手だった。 「もらったぁ!」 しかし、シエスタはバックステップでそれを華麗に避ける。 「遅いですよミス・ヴァリエール」 確かにシエスタの指摘どおり、ルイズの攻撃は見てからかわせるレベルであった。 「く、このっ!」 ルイズは今度は一気に踏み込み、手を伸ばす。 「見えてる攻撃になんて当たりませんよ」 余裕を見せるシエスタ。だが。 430 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:10:52 ID:FnL/cEc+ 「うぁっ!」 腕の関節を捻られる痛みに声を上げるシエスタ。 「さあ、大人しく負けを認めなさい。そうすれば」 ルイズはそう凄むが、シエスタは痛みを堪えながら応える。 「さ、さあ、どうかしら。負けを認めるのはそっちだと思いますよ」 シエスタの態度にルイズの手に力が篭る。 「ほら、ミス・タバサがタイヘンなことになってますよ?」 言われるままにタバサとジェシカが交戦している方を見ると。 431 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:11:29 ID:FnL/cEc+ 『ここで出たー!ジェシカの必殺技、ディーープインパクトーーーー!』 タバサはジェシカに巧妙に抱きすくめられ、唇を奪われていた。 『今までこの技から逃れられた女の子はいませーん! タバサは必死に抵抗している様子だったが、ジェシカの空いた右手がタバサの身体のあちこちを撫で回し、その力を奪っている様子だった。 「この子、かなーり開発されてるみたいね。見た目以上にやりやすかったわ」 などと余裕で感想を述べる。 『はーい、ここでタバサちゃん戦闘不能とみなし、しっかぁーく! ルイズは、シエスタの腕を取ったまま、完全に硬直していた。 「それじゃ、ルイズちゃんもいただいちゃいましょうかねー?」 手をわきわきしながら。 「さて、どうしますか?ミス・ヴァリエール?」 結局。 ルイズはその場で、負けを認めて降参したのであった。 「あ、起きましたかぁ?サ・イ・トさ〜ん」 いきなり下着のシエスタが抱きついてきた。 「あ、あの、シエスタ?」 俺の呼びかけにシエスタはのっそりと応える。 「うわ酒臭っ!どんだけ呑んだんだよシエスタ!」 言ってシエスタは俺の首にごろにゃんと抱きついてくる。 「ちょ、シエスタ抱きつくなよそんな格好で!」 俺は一応抵抗してみるが。 「いやですぅー。そんな意地悪言うんだったらもっと抱きついちゃいます〜。 ぬお!密着しすぎシエスタさん!おっぱいつぶれてますよぉぉぉぉぉぉっ? 「こぉらシエスタぁ」 足元から聞きなれた声が。 「いやそのあのルイズ!これは違って!」 …ゑ? 「あ、あのルイズさん?酔ってる?」 離れないシエスタをくっつけたまま、俺はついに俺のぱんつに手を掛けた赤い顔のルイズに尋ねる。 「られがよっれるっれえ」 …いや全力でロレツが回ってないんですケド。 463 :ドキっ!女だらけの格闘大会〜えぴろーぐ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/21(土) 00:37:17 ID:Wj7UTc2x 「…ちょっと」 ダメだってルイズ握っちゃらめええええええええ! 「…何思いっきり立ててんのよ」 ルイズは俺の息子をにぎにぎしながら、半眼で睨んでくる。 「いやだってこの状況で立たないわけが」 え?ちょうどいいってどういう…。 ぺろ。 「っていきなり何舐めてんですかぁぁぁぁぁぁぁ」 ぼふ。 今度はシエスタが、俺の頭を谷間に埋めてきた。 ぴちゃ。 「うひゃっ!?」 今度は、誰かが足の指を舐めてきたっ? 「ねえチビっこ、そんなとこ舐めて楽しい?」 って、しゃ、シャルロットまでえええええええええええ? ぺろぺろぺろ。 「ちょ、ちょっとやめ、くすぐってえって!」 あ、足の指そんな風に舐めちゃだめぇぇぇぇぇぇぇ! 「だからうるさいですサイトさん」 言ってシエスタは唇で俺の口を塞いで。 464 :ドキっ!女だらけの格闘大会〜えぴろーぐ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/21(土) 00:38:33 ID:Wj7UTc2x どくどくどく! 「んーーーーー!」 俺は、速攻で果ててしまった。 「ちょっと犬ぅ」 ルイズは半眼の酔った目つきで、シエスタのキスから開放された俺に詰め寄ってくる。 「はやすぎ。もうちょっとガマンしなさぁい」 言って俺の首筋に顔を埋めて。 「な、なにやってんだよ二人ともっ!」 今度は、シエスタとシャルロットが…空いた俺の息子にアタックしはじめたのだ。 「あは。元気になりましたぁ」 言ってシャルロットは俺の弱点…亀頭の返しの裏側を小さな舌でちろちろ舐め始めた。 「ちがいますー。サイトさんは袋をはみはみされるのがすきなんですよねー」 酔った声でそう言って、シエスタが俺のお袋さんをはくり、と唇で咥えた。 「あにいってんのよぉシエスタぁ」 二人に本丸を同時に責められて青息吐息の俺を無視して。 「サイトわねぇ」 え?ちょっとまさか? 「さきっちょのわれめをいぢめられるのが一番イイのよー」 きたああああああああああ!ルイズの必殺技きたあああああああああ! 465 :ドキっ!女だらけの格闘大会〜えぴろーぐ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/21(土) 00:39:54 ID:Wj7UTc2x びゅびゅびゅびゅっ! 復活した息子はあっという間に三人の中で果てて。 「サイトぉ」 三者三様の声が、間近から聞こえてくる。 「まだまだがんばれるわよねぇ」 そして俺は。 次の朝。というか、昼の少し前。 「おはよーシエスタ、そろそろ起きよー…って」 ジェシカが四人に貸した部屋のドアを開けると。 「…ゆうべはおたのしみでしたね」 などと呟いて、ジェシカはそのまま扉を閉める。 「…ほんと、タイヘンだ。サイトくんは」 言ってジェシカは、もう一泊分あの部屋を使わせてくれるよう、スカロンに頼みに行くことにした。 |
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