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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:49:35 (5644d)
559 名前: おっきしました ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日: 2007/10/06(土) 00:39:23 ID:Di7A/1Y2
「…っふ…ふぁぁ〜あ……」
欠伸とともに、少女の瞳の端から、涙の粒が朝陽を弾いて零れる。
桃色の髪の少女は最初の授業の教室に向かう途中、欠伸とともに思い切り伸びをする。
「…なによヴァリエール、寝不足?」
話しかけたのは、炎のような燃える髪の少女。
呆れたようにルイズを見下ろし、髪をかき上げて、キュルケは、桃色の髪の少女の耳元で囁いた。
「…がんばりすぎじゃないの?」
「ちっ、違うわよっ!」
真っ赤になって否定するルイズ。
そんなルイズに、キュルケはかかった、という視線を向ける。
「何照れてんの?私は夜遅くまで勉強がんばってんじゃないの、って意味で言ったんだけど?」
ニヤニヤとした笑顔を向けるキュルケに、ルイズの顔が火を噴く。
「だだだだっだだから、そういんじゃないの!
だだだだって、昨日はシテないもん!」
言ってから。
ルイズは慌てて口を抑える。
「…ふーん。『昨日は』?じゃあ一昨日はどうだったのかしら?その前は?」
「しししししししししらないわよそんなの!
覚えてないっ!覚えてないったらっ!」
「へーえ。覚えてないほど…。ヴァリエールのくせにやるじゃないの」
「だだだだだだだだだだだだだだだだからあああああああああああ!!」
真っ赤になって、墓穴を掘り続けるルイズだった。
実際、昨夜はルイズは才人との性交渉はない。
それどころか、この一週間近く、ご無沙汰だったりする。
しかし、最近ルイズは寝不足だ。その原因は…。
561 名前: おっきしました ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日: 2007/10/06(土) 00:40:05 ID:Di7A/1Y2
それは昨夜の出来事。
ルイズはいつものように、才人の腕枕で眠っていた。
シエスタは、ルイズの反対側ですでに爆睡中だ。
今日は才人とスル日ではなかったので、早々に眠りに着いたのである。
ちなみに最近、ルイズとシエスタの二人は才人とスル日数を故意に減らしていた。
やっぱり学生でデキちゃったりししたりとかマズいし、サイトもしんどいし。
二人の達した結論がソレで、二人は週に一度だけ、才人に求めてもいい日を決めたのである。
もちろんソレ以外にも、才人が求めてきたら、シテいいことになっている。
しかし。
「うぅ〜ん、ルイズぅ…」
寝ぼけた才人が、寝返りをうつ。腕枕にされている左腕を軸に、右腕がルイズに覆いかぶさり、ルイズを抱き締める形になる。
…ちょ、バカ犬また寝ぼけて…!
抱き締められたルイズはすぐに目覚めたが、抵抗しない。
なぜならば。
「ルイズぅ…すきだぁ…」
耳元でそんなふうに寝言を言われては。
「…も、もう、ばかいぬ…」
小声でそう言って、嬉しそうな顔で、抱き締めてくる才人の腕に顔を寄せ、すんすんと才人の匂いを嗅ぐ。
ちょっと前まで、男の匂いなんて、ただ臭いだけだと思っていたルイズだったが。
才人とスルようになって、いい匂いだとは思わないが、この匂いが好きになった。
少し汗臭い、牡の匂い。その匂いが鼻腔の奥をくすぐる度に、ルイズの心臓がとくとくと脈打つ。
しあわせって、こういうのをいうのかな…。
才人の腕の中でひと時の幸せを貪るルイズに、さらなる衝撃が襲う。
ぎゅう。
才人はルイズをさらにきつく抱き締め、その桃色の髪に、顔を埋めたのだ。
「ちょ、バカいぬっ…」
しかし、隣でシエスタが寝ていることを考え、ルイズは大声が出せない。
才人は寝ぼけたまま、ルイズのうしろあたまをくんかくんかしはじめる。
「るいうぅ…」
髪の間から聞こえるくぐもった声は、確かに主人の名を呼んでいた。
…もう、しょうがないんだから…。
ルイズは才人のされるがまま、身を委ねる。
脱力した身体が才人に密着し、まるで溶け合っているようだ。
…しあわせ…。
少し前まで、愛し合った人に抱き締められることが、こんなに幸せで幸せで幸せんことだとは予想だにしなかった。
ルイズはそのまま、幸せに融けていく。
事はできなかった。
びくん!
ルイズの背中が思わず仰け反る。
「…ば、ばかいぬぅ…なにおったててんのよぉ…」
薄いネグリジェの生地を通して、屹立した才人がルイズのお尻の割れ目をなぞっていた。
562 名前: おっきしました ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日: 2007/10/06(土) 00:41:02 ID:Di7A/1Y2
しかも、この犬ときたら、文字通り発情した犬のように、腰を振り始めていた。
ずり、ずり、ずり。
そのピストンのたびに、ネグリジェが才人に絡みつき、巻き上げられる。
ルイズのお尻は、すでに半分以上露出していた。
ちなみにルイズは眠る際、下着はつけない主義だ。
「…は…や…だめっ…」
最初は抵抗しようと思ったルイズだったが、才人の抱擁がけっこう力強かったことと、頭の後ろから聞こえてくる自分の名前に、抵抗する気がうせてしまっていた。
更にもう一つ。
おしりをすりすりされるのが結構キモチヨカッタからだ。
「やぁ…あたって、るぅ…」
ぷにゅ、うにゅ、ぷにゅ。
ついに才人の暴れん棒はルイズのネグリジェを完全に巻き上げ、その真っ白な双丘を露にしていた。
才人の熱く滾る一物が、その谷間を通るたび、ルイズの喉から切ない声が漏れる。
しかし隣で眠るシエスタを起こすまいと、ルイズは必死に声を抑える。
「ひぃ…あっ…だめ…いぃ…」
しかし無常にも、寝ぼけた才人の行為はエスカレートしていく。
ルイズがふと気付くと、目の前で自分を抱き締めていた両腕が、胸元まで降りている事が分かった。
そして、ソレに気づいた時には遅かった。
こにっ
「ひ!っ───────────────────っあ!」
薄いネグリジェごしに、興奮して勃起しきった乳首を、指先で乳房の中に押し込まれた。
その刺激に声が漏れ、ルイズは慌てて自分の口を掌で塞ぐ。
しかし才人は容赦なく、そのまま両の掌でルイズの胸を揉み、乳首を押しつぶした指でそのまま乳房の中で乳首をこね回す。
「──────────────────────────────っ!!」
声も上げられず、ルイズは仰け反る。
そして、さらにルイズを衝撃が襲う。
ルイズが反った拍子に。
ずぷんっ!
「───────────!?ぅ!ひ─────────────!」
おしり…はいっちゃったぁ…っ!
才人の剛直は、あっさりとルイズの菊門を割った。
ルイズはそっと、それを引き抜こうと腰を前に動かす。
しかし、才人が抜けかけた瞬間。
ずぶぶぶぶぶぶぶ!
「っやぁっ!ひっっ────────────────!」
才人は腰を突き出し、ルイズの中にもう一度自分を埋めた。
563 名前: おっきしました ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日: 2007/10/06(土) 00:42:40 ID:Di7A/1Y2
…なんでっ、またぁっっ…!
そう、この状態に寝ぼけた才人は今日だけではなかった。
実は昨日も寝ぼけて、ルイズを襲っていたのである。
しかし、昨日は挿入まで至っていない。
昨夜は、さんざんいじくられたルイズは、才人の夢精でべっとべとになったネグリジェを、処分する羽目になったのである。
しかし今日は違う。
ルイズの直腸を才人の肉棒が前後し、ルイズに否応のない快感を与えていく。
「っひ!っあ!や、ひ!ら──────めぇ!」
さらに両手で乳房と乳首を弄ばれ、ルイズは愛しい人の腕の中で悶える。
口を抑える掌から艶かしい呻きが漏れ、そして、やがて、ルイズの腰は才人を求め、蠢き始める。
「ぃい!ふぁ────!もっとっ────────────くぅ!」
ルイズの絶頂が近づく。
だめ、だめ、こんなの、シエスタ隣に居るのにっ…。
こびりついた理性が絶頂に華を沿え、そして、ルイズの括約筋が、きつく才人を締め上げる。
きゅうううううううううううっ!
どくどくどくっ!
昨夜と違い、才人が腸内に放たれたため、ネグリジェは無駄にならずに済んだ。
しかし、寝ぼけた才人はそのラウンドだけでは済まず。
結局3回もルイズの中に放ち、ルイズはほとんど一睡もできなかったのである。
これが、事の顛末。
その次の日、厨房では。
「…っふ…ふぁぁ〜あ……」
欠伸とともに、少女の瞳の端から、涙の粒が朝陽を弾いて零れる。
黒髪の少女は鍋をかき回しながら、欠伸とともに思い切り伸びをする。
「…どうしたシエスタ、寝不足か?」
マルトー親父は心配そうに手伝いに来てくれたシエスタの顔を覗き込み。
ははぁん、といやらしい顔をする。
「…そっか、ヤりすぎか。やるなあサイトも」
「ちちちち違いますっ!
だだだだって、昨日はシテませんもん!」
真っ赤になって否定するシエスタ。
…シテはいませんけど。
シエスタは、昨夜の寝ぼけた才人の行動を思い出して。
へその下あたりに溜まっている、どろどろとした熱いものを感じていた。
「やー、寝ぼけたふりして襲うってのは我ながらナイスアイディアだね!
二人とも好き勝手されてくれるから俺がしんどいことないし!
好き放題し放題だし!」
「…相棒、いつか刺されるぞ?」
「はっはっは、バレなきゃいいんだよバレなきゃ!」
「そうねえ、バレなきゃいいのよねえ?」
「そうですねえ、バレなきゃよかったですねえ?」
「はっ!?この展開はっ!?」
〜fin