25-268
Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:50:58 (5644d)
268 名前: 恋人はサンタクロース(1/2) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 21:59:16 ID:1upB5H7C ふぅ。 そりゃ、イライラだってしちゃうわよ。ずーっと、ずーーーっと待ってるんだから。 タバサも来たわ。一緒に待つなんて言い出してベットで本を読み始めちゃったのよ。 ―――にしても、遅い、遅すぎるわ。 こんな魅力的で可愛いご主人さまを、しかも一大イベントの降臨祭の初日に わたしのイライラゲージがMAXを迎えようとした、その時。 サイト・・・こんなに待ったんだもん。なんかお詫びの一つくらいいいなさいよっ。 わたしの手には紫色の小さな小箱がのっかっていた。 これ・・・どしたの?? 向こうで買ったの!? ほんのちょっぴりイライラが収まったかも。どうしてかしら。口元が緩んじゃうわ。 開けていい? わたしは小箱のふたをゆっくり開く。 269 名前: 恋人はサンタクロース(2/2) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 21:59:48 ID:1upB5H7C キラッ。 もらっていいの。でも、高かったんでしょ。あなたのお給金じゃ相当無理したんじゃ・・・ わたしにある予感が閃いた。自惚れって思われるかもしれないけど、確かめるんだもん。 もしかして・・・これを買うために遅くなったの? サイトの首が縦に動いた。やっぱりそうだったんだ。いつしか、わたしのイライラはドキドキに変わっていた。 サイトの右手がわたしの目の前に差し出された。 すると、次に彼はわたしの左手を取って、驚くべき一言を言ったのだった。 (おれと結婚してくれるよな) わたしの瞳には温かいものがあふれ出していた。 そんなわたしをサイトは優しい眼差しで待ってくれている。 しばらくして、やっとのことで”はい”って言えた。 サイトがわたしの薬指に指輪をはめてくれた。 そして、彼の唇にありがとうの印をあげた。 サイト。わたしのサイト。ずっとずっと一緒なんだもん・・・ |
|