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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:51:07 (5644d)

410 :砂時計:2007/12/29(土) 21:17:29 ID:OyOBund5
どうも、前回「ウサギ林檎」を書いたものです。
名前を「名無しさん@ピンキー」改め「砂時計」にしました。

投稿は非エロで「真価!無限武装」です。

411 :真価!無限武装:2007/12/29(土) 21:20:26 ID:OyOBund5
 才人は零戦の格納庫で一人悩んでいた。生徒は授業中のためここには才人しかいない。
普段は水精霊騎士隊の連中で盛り上がっている格納庫も、今は気持悪いくらい静かだ。
「…どうしたもんかなぁ」
「どうした相棒、深刻そうな顔して」
 壁に立て掛けてある剣―デルフリンガーが話しかける。
「いやな。今のままの俺でさ、ルイズ達を守れんのかなぁって」
「えらく弱気じゃねえか。お前さんは伝説の使い魔ガンダールヴなんだぜ。もっと自信持てよ」
「そうなんだけどよ」
 才人はデルフリンガーに自分の考えを話し始めた。
 タバサを救出した時に会った攻撃を跳ね返す魔法を使うエルフ、
あらゆるマジックアイテムを使いこなす俺と同じ伝説の使い魔ミョズニトニルン、
そしてあいつが使っていたヨルムンガントとか言う巨大で素早いゴーレム。
ここ最近で多くの強敵が出現したし、まだまだ増えるかもしれない。
 こっちの世界の武器なんて剣や槍ばかりで、銃にしたって精々火縄銃かフリントロック銃。
拳銃の作り方なんて知るはずもなく基本的には接近戦のみに絞られる。
 今のままではより強い敵が襲ってきた時に勝てないだろう。
「なるほどな。確かにお前さんの言う通り今のままじゃ勝てねえな。
…でもよ相棒、ガンダールヴの力はただ武器を自在に扱うだけじゃねえぜ」

412 :真価!無限武装:2007/12/29(土) 21:22:29 ID:OyOBund5
「ん!?それってどういうことだよ。武器を使えるって他にも何か凄げえ能力があんのか?」
「そうじゃねえよ。いいかよく聞け。ガンダールヴの力ってのは他の能力
…まあ最後の一人は別として、それらとは根本的に違うんだよ」
「根本的に?」
「そうさ。ヴィンダールヴやミョズニトニルンは幻獣や魔法具を自在に操るが、
奴らの能力は操る対象に左右されるんだよ」
「よく分かんねえよ。そんなの俺も同じだろ」
「分かってねえな相棒。例えば火を操る魔法具があったとする。
それをミョズニトニルンが手に入れれば自在に炎を操れるが、
結局のところそれでしかねえんだよ。ヴィンダールヴも同じさ。
ドラゴンがいればそいつに乗って大空を駆けブレスで攻撃出来るが、
それはヴィンダールヴの能力ではなくて乗っているドラゴンの能力だ。
限度があんだよ。でもお前さんは違う。
自分が強くなればなるほどその力も強くなる」
「…っあ!」
「そう言うこった。つまり、他の二人は『操る対象の能力』がそのまま戦力になるが、
ガンダールヴは『操る対象の能力』に『自分の実力』を足したのが戦力になる。
この違いは決定的だぜ。なんせ鍛えれば鍛えるほど強くなるんだからな」
「…つまりはひたすら鍛錬をするしかないと」
「まあ頑張りな。稽古は絶対にお前さんを裏切らねえからな」
「結局何も変わってねえ気がするがしかt……ん。待てよ」
「今度はどうした相棒」
「さっきの話聞いて思ったんだが、武器って何だ?」
 するとデルフリンガーは呆れながら、
「そりゃおめえ、剣や槍に決まってんだろ。とうとう頭までおかしくなっちまったか?」
「……溶かすぞ……そうじゃなくてさ、どっからどこまでが武器なのかってことだよ。
幻獣は生き物だし、魔法具は魔力が込められてる物だろ。
でもさ、武器ってのはいまいち判らねえんだよなぁ」

413 :真価!無限武装:2007/12/29(土) 21:24:01 ID:OyOBund5
「…なるほどな。確かに曖昧だな。
まあ、形はどうであれ『相手を傷付ける物』なんじゃねぇのか?盾とか例外はあるが」
「やっぱそうだよなぁ〜。でもその考えでいくとさ、何でも武器になっちまうよな〜。
…ってことは、結構面白いこともできそうだな」
「そりゃどういうこった?」
「いやさ、俺のいた世界にはあらゆる物を飛び道具にできる奴や、
自分の体を一本の刀―つまり剣に見立てて戦ったりする奴がいるんだよ。
まあ、ほとんど漫画や小説、映画の中の人物なんだけどな」
「まんが?えいが?…よくわかんねえが、相棒の世界には可笑しなこと考える奴がいるもんだねぇ」
「まあな。でも実際に出来そうなもんもいくつかあるな…」
 腕を伸ばしたりするのは流石に無理でも、武術とかなら結構出来るかも…
「よし!そうと決まれば実践あるのみだな。まずは『武器』を探さなきゃな」
「おっ!調子出てきたな相棒。それでこそこの俺の相棒ってもんだ!!」
 こうして才人の厳しい?鍛錬が始まるのであった。

414 :砂時計:2007/12/29(土) 21:25:32 ID:OyOBund5
以上で終了です。

やはり執筆は難しいですね。
今のところ次回作は棒術をテーマに作成を考えています。
自分的には、最終的に「俺は○○の剣(盾)だ!」とか言って、
武器を持ってない状態でもガンダールヴの力を発動できるようにしたいなと思っています。
でも、ここらへんは個人の意見が結構分かれると思うので、
皆さんの意見を聞かせていただけると幸いです。


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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:51:07 (5644d)

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