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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:51:09 (5639d)

430 名前: Lv.見習 [sage] 投稿日: 2007/12/30(日) 00:31:47 ID:E2SeQHtn
 シエスタの笑顔は変わらない。
 暖かい微笑みにいつもであれば心休まるはずなのに、この恐怖はなんだろう。
 才人はぶるりと身を震わせる。
「……あ、あのさ。俺、ほら。ずっとその……ルイズを……だからさ」
「ええ、そうですね。まるわかりでしたよ?サイトさんもミス・ヴァリエールも」
「そ、そうなの?……と、とにかく、そういうワケだからさ」
「ええ、ええ。……私は二番目で結構です」
 その言葉に才人はひくりと頬をひきつらせた。
 一夫一妻の国、日本で育った才人にとって、それは基本的にありえない。
「ちょ、ちょっと待ってくれよシエスタ。なんだよ二番目って」
「私は妾でも愛人でもなんでも構いません、サイトさんと一緒にいられるなら」
 それほどの恋慕を向けられるのはやぶさかではない。
 ……しかし、それは"決めた一人"がいる場合には危険な誘惑だ。
「そ、そうだ。例え話をしよう。例えば俺は犬だとする」
「はい、可愛いですね♪」
「かわ……。まあいいや、とにかく、俺は既に一本骨をくわえているとする」
「ミス・ヴァリエールですか?」
「…………ま、まあ、とにかく、そこにもう一本骨が……」
「両方くわえちゃえばいいじゃないですか」
「く、くわえたら元々もってる骨が落ちちゃうからさ?」
「そこは男の甲斐性でクリアできますね」
「……」
 シエスタの笑顔の前で、いろいろ言い尽くした才人は沈黙した。
 才人はがんばった。
 もう、めいっぱいがんばった。
 しかし、口の勝負ではシエスタのほうが一枚上手だったわけで。
 仕方なく、才人は単純な本音を露見する。
「……ルイズを、泣かせたくない。俺はアイツを支えてやりたいんだよ」
 その本音はそれまでの例え話やらより、よほど説得力のある言葉だった。

 ……しかし、言葉の力と、実質通じるかどうかとは、別物だ。

「ではミス・ヴァリエールが悲しまれなければよい、ということですね?」
 にっこりと微笑みを深くするシエスタに、才人の体に及ぶ寒気は増した。


思いついたからここまでぱっと書いてみたけど、
俺サイトルイズ一本派だからこれ以上は無理だわ(´д`)
誰か続きいける人いたらご自由にどーぞ。

……しかし黒シエシエ好き多いな。愛されてるねシエ。


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