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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:51:13 (5644d)

493 :せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/01/01(火) 00:03:46 ID:KgJmqRf9
「サイトー?掃除終わったぁー?」

才人を呼んだのは彼の主人。
昼下がりの陽光を背に、格納庫の入り口に立つ。
才人は主人の呼ぶ声に応じる。

「あー、あとはこのガラクタ片付けるだけだよ」

言って才人は目の前に並べられた魔法具を箱に放り込み、棚の陰に持っていく。
その箱の中から、ガラスの試験管だけを、ポケットに忍ばせる。
とりあえず、これが一番使用期限が短そうだったからだ。効能は後でルイズに聞いてみよう。
ルイズはそれに気付かず、入り口から才人に呼びかける。

「じゃあ、早くなさい。私の部屋の箪笥、戻すの手伝ってもらうんだから」

さも当然の事であるかのように、腰に手を当ててルイズは言う。
才人はしょうがねえなあ、ともはや諦めの境地で、ルイズに従った。

部屋に戻ると、早速、シエスタと一緒に洋服箪笥を動かすことになった。

「これ、どうやって動かしたんだ?」

ルイズとシエスタが力を合わせてもこの箪笥は動かない。
才人の疑問も当然と言えた。
その疑問に、ルイズが応える。

「…なんか、シルフィードが来てね。『かくまってほしいの!』なんて言うから、交換条件に手伝ってもらったわけ」

また、何かタバサを怒らせる事でも言ったのだろうか。
そして、シエスタがそのルイズの言葉を継いだ。

「でも、ミス・ヴァリエールがあんまりこき使うもんだから、『もうイヤなのね!もう人間なんて信じないのね!』って出て行っちゃいましたけど」
「全く。ちょっと本棚の移動と本の整理と服の整理と窓掃除と床拭きをお願いしただけなのに」

…それは、大掃除のほとんど全部なのではないだろうか。
ルイズは何やったんだよ、と思わず突っ込みそうになったが、才人はかろうじて言葉を飲み込んだ。
つまらない事でルイズの機嫌を損ねては、毎度のパターンに陥ってしまう。
才人だって学習はするのだ。

「の、わりには毎回吹っ飛ばされてんよな相棒」

立てかけられたデルフリンガーの容赦ない突っ込みは華麗にスルーして。
才人はルイズの指示に従い、シエスタと一緒に箪笥を元の位置に戻し、服をその中に戻す。
そして、調度品を元の位置へ戻し、ゴミを纏める。
シエスタはズダ袋に纏められたゴミを担いで、言った。

「それじゃ、私ゴミ片付けて、厨房と宿舎の掃除手伝ってきますね」

そして、ルイズの脇を通り抜けざまに、彼女の耳元で囁いた。
それじゃ、使い魔の大掃除はお任せしますね。
ルイズははっとしてシエスタを振り向いた。

「私、そのまま宿舎に泊まってきますんで。それじゃあ、よいお年を〜♪」

ぱたぱと手を振って、シエスタは部屋を出て行った。
…ま、一年の最後くらい、ゆっくり二人きりにさせてあげましょう。普段あれだけドタバタなんだし。
その代わり、新年明けたら思いっきりサイトさんに可愛がってもらうんだ、などと妄想を逞しくしてズダ袋を背負って悶えるシエスタだった。

494 :使い魔の大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2008/01/01(火) 00:04:51 ID:KgJmqRf9
ルイズは赤くなりながら、使い魔に背を向けて、扉の方を向いていた。
…大掃除って。大掃除って。
…つまり、そういうイミなのよね?
ルイズは背中から感じる才人の気配に微妙に緊張しながら、そちらを向かずに言葉を発する。

「そ、そそそそそそそれじゃ、ひと段落したことだし!」

うわ噛んだ。

「じ、自分の身体の大掃除もしなきゃね!」

言って、ちらり、と才人の方を向く。
才人はルイズの方を向いてきょとんとしているだけだ。
…す、すこしは察しなさいよ…!
しょうがないから、ルイズは赤くなりながらも、才人に言う。

「お、お風呂行こうって言ってんの!分かったら準備なさい!」
「あ、そういう意味」

そこまで言われてようやく気付いた才人は、着替えの準備をした。

トリステイン魔法学院の共同浴場には、大浴場のほかに個人用の小さな個室型の浴室が、男女それぞれ3室ずつある。
貴族の子女の中には、他人に身体を見られたくない者もいるだろうし、地方の習慣によってはそれがタブーとされている場合だってある。
だが、その個室はあまり使われることはない。そういった事情を持つ生徒はあまりいなかったし、何より狭い個室の湯船よりも、大浴場のゆったりした湯船の方に魅力を感じるのは当然だった。
才人は、その女子用の個室に、半ば強制的に連行されていた。

「…って、俺が女風呂入っていいの!?」

男子用の浴場とは微妙に違う調度に、才人は思わずドギマギする。
女湯に入る事など、小学校に上がってからこっち、なかった経験である。
ルイズはそんな才人に言う。

「あんたは私の使い魔なんだから、べ、別にいいのよ!
 っていうか、服脱ぎなさい服!」

言いながら才人のパーカーを引っつかみ、無理やり脱がそうとする。
しかしさすがに無理やりされたのでは、才人だって抵抗する。

「ちょ、何すんだよルイズ!」
「て、抵抗しないの!わ、わたしが洗ってあげるって言ってんだから、大人しく脱ぎなさい!」
「わ、わかったって!自分で脱ぐって!だからやめろってば!」

暴れた瞬間に、ルイズの手が才人のズボンにかかる。

かちゃ。

そして偶然、ズボンのポケットに忍ばせていた試験管にルイズの爪が当たり、音を立てる。
そしてその一瞬に、ルイズはあっという間にその試験管を引っ張り出してしまう。

「…ん?ナニコレ…?」
「あ、それっ」

才人はそれの効能をそれとなくルイズに尋ねて、使ってみるつもりだったのだ。
しかし、当のルイズといえば。
その試験管の中身を思い出すや、真っ赤になってそれを指先でつまんでいる。

495 :使い魔の大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2008/01/01(火) 00:05:34 ID:KgJmqRf9
ルイズの脳裏に、あの時のコトが思い出される。
ぬるぬるのにちゃにちゃでぐちょぐちょのどろどろ。
しかも、あんなことまで、あんなことまで…!
そんなルイズに、才人は何の遠慮もなく尋ねた。

「それさ、モンモランシーがルイズに突っ返されたって、俺にくれた薬なんだけどさ。
 どういう薬なのそれ?」

その質問に、ルイズは真っ赤になりながら、ぼそりと応えた。

「…せ、説明したげるから…。いいから服、脱ぎなさい…!」

ルイズは才人を全裸にすると、洗い場の床に才人を座らせる。
そしてルイズも、服を脱ぎにかかる。
まずプリーツスカートのホックに手を掛け、するりと脱ぎ去る。
上着のボタンを一つずつ外し、白い下着と黒いニーソックスだけになる。
それらの薄い布すらも、全て脱ぎ去って全裸になる。
そして、目の前の椅子に座る才人の前に立つ。

「…ちょっと、何ではなっから全力全開なのよ…」
「…は、ははは…」

才人とてオトコノコである。
目の前で好きな女の子がストリップまがいの事をしていて、勃たないわけがない。
否!ここで勃たねば男ではない!否!断じて否であるっ!
才人の中の男連合国総帥が、心の中の演台で演説をぶちかます。

「ま、まあいいわ。と、とりあえず…」

ルイズは、先ほどの試験管を取り上げる。
そして、自分の掌に、その中身を垂らす。

「…こっ、これはね…あのね、前、私が、なんかドロドロに覆われちゃったこと、あったでしょ…」
「あ、ああ、あったねえ」

その会話の間にも、自己増殖型のスライムは空気に触れたことで体積を増し、ルイズの掌の上から垂れ始める。

「そ、その時の薬なの。モンモランシーが、私に試して、って渡してくれたの。
 それでね。これはね…。男女の営みをスムーズにする、身体に塗って使う、媚薬なの…」

ルイズは手の中の液体が一定の量に達したのを確認すると、それをおもむろに、勃起した才人の槍の上に垂らした。

ぬちゃぁ…

「う、うわっ!?」

己の分身の上に零される液体の生暖かさと刺激に、才人は思わず声を上げてしまう。
その液体の触れた部分がまるで火で熱されたように熱くなり、そして、流れ落ちる液体の軌跡すら快感に換えていく。
才人の中を快楽の血液が駆け巡り、限界だと思われていた槍は、より強く、大きく天を衝き始めた。息が荒くなり、頬が上気していくのが分かった。
ルイズはそんな才人を見て、たまらない劣情を感じる。

496 :使い魔の大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2008/01/01(火) 00:06:22 ID:KgJmqRf9
そして。
ルイズは掌に未だこびりつく粘液を、自分の身体に塗りこみ始める。
それはすぐに体積を増し、ルイズの胸を、腹部を、腰を、牝の器官を、ぬるぬると滑り光らせていく。
ルイズの中を牝の信号が駆け巡り、肌を、頬を上気させ、乳首を、陰核を鋭く尖らせて行く。
そして彼女のひくつく肉の裂け目からは、牡を誘う甘い牝の蜜が滴り始めていた。

「はぁ…」

思わず漏れる、甘い甘いため息。
目の前では、ルイズの晒す痴態に、才人が釘付けになっていた。
もうすでに、先端部は媚薬以外の液体が溢れ出してきていた。
ルイズはそんな才人を蕩けるような視線で見つめて、言った。

「ねぇ、サイト…。さわりっこ、しましょ…」

言うや否や、ルイズは椅子に掛ける才人の腿の上に陣取り、媚薬と牝の混合物でぬるぬるに滑った手で、才人の竿を握った。
才人はその刺激に一瞬で達しそうになるが、歯を食いしばって堪える。
そして、負けじとルイズの股間に右手を伸ばす。裂け目を確認すると、遠慮なく人差し指でルイズを犯した。
ルイズの裂け目はまるで蜂蜜に指を突っ込んだ時のような蕩けた音を立て、ルイズのそこが完全に牝になっていることを伝えていた。
ルイズも、その刺激に軽い絶頂を迎える。
しかし、自分から挑んだ勝負で、負けるわけにはいかない。奇妙な牝の意地が、ルイズが達してしまうのをかろうじて防いでいた。
二人はお互いの指でお互いの性器を陵辱し合う。
指が粘液で卑猥な音をたて、お互いの吐息が官能をかきたてる。
拮抗しているかに見えた戦況は、やがて、才人側に傾き始める。

くりゅっ

「ひぃ!」

才人は、余った中指と薬指で、いまや成長しきって皮を完全に脱ぎ去ったルイズの肉芽を擦り潰したのだ。
ルイズの腿がびゅくん!と跳ね、同時に才人の牡を陵辱していた手が、才人の肩にかかる。
好機と見た才人は、言葉も含めてルイズを責めにかかった。

「あれぇー?さわりっこするんじゃなかったんですかご主人さまぁー?」
「やっ、らってっ、そんらぁっ、されたらぁっ」

才人の腕の中、ルイズはされるがまま。
こりこりぬるぬると股間を指で休むことなく陵辱され、ルイズは才人にしがみついて、耐えるしかなくなった。

「かーわいいなぁー。ルイズのガマンしてるかおー」
「ひぃ、やらっ、みちゃやぁっ」

ルイズはそんな事を言われて。必死に恥ずかしいほど感じている顔を才人の肩に押し付けて隠すが、才人は許さない。
空いた左手でルイズの顎をつまんで、自分の顔と正対させる。
快楽の電流に身体中の筋肉を解されたルイズには、才人に抗う術はない。
まっすぐに獣欲に溶かされた瞳を覗き込まれ、上気した頬を、乱れた髪を視線で犯され、否応なしに高まるルイズの羞恥と官能。
びくびくびくとルイズの膣が震え始める。絶頂の前触れだった。
才人は、それを感じると一旦陵辱の手を休め、そして、ルイズに言う。

「あっれえ?ルイズから言ってきたのに先にいっちゃうの?ズルいなあ」
「ゃぁっ…やめちゃぁっ…」

絶頂の途中で放り出され、泣きそうな顔で懇願するしかないルイズ。

497 :使い魔の大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2008/01/01(火) 00:07:05 ID:KgJmqRf9
才人はそんなルイズの表情に、征服欲を満たされると。

「しょうがないなあ。じゃ、お先にどうぞ♪」

こりゅっ!っぶちゅっ!

才人の指が陰核を押しつぶし、そしてそのまま膣内を一気に削る。

「ひ────────────────────────────っ!」

その快感に、ルイズの全身がびくびくと痙攣を繰り返す。

「いっちゃった?すっごくいっちゃった?」

痙攣を繰り返し、脱力するルイズに、才人は笑顔でそう尋ねる。

「────────は。はぁっ…」

ルイズはしばらく、絶頂の余波で返事も出来なかったが。

「いいなぁ、ルイズばっかり先に逝っちゃうなんて」
「…あの、ねぇっ…」
「ずるいよなあ。一緒にさわりっこするはずなのになあ」
「この、ばかいぬぅっ…!」

才人のニヤニヤ笑顔にいい加減腹が立ってきたルイズは、才人を風呂場の床の上に押し倒す。
床の上には転んでも言いように木でできたすのこが敷いてあったが、さすがに痛い。

「ちょっ、なにすっ…」

しかし、才人は抗議の声を飲み込んでしまう。
粘液でぬるぬるどろどろのルイズが、馬乗りになってガンを飛ばしてきていたからだ。

「…いいなぁ…?」
「…へ?」
「…ずるいなぁ…?」
「…あ、あの?ルイズサン?」
「なによなによなによ!さんざんいじり倒してきたのそっちじゃないの!
 だったらサイトも一方的に責められてみなさいよ!」

そう叫んで、ルイズは押し倒してなお天を衝く才人の肉棒を。
あろうことか太腿とふくらはぎで挟み込み、粘液でぬるぬるの才人の胸板に倒れこんで、脚を上下に動かして才人を責める。
ルイズの腿とふくらはぎの隙間は、力強く閉じられていたが、粘液で滑ってその強さを丁度いい刺激に換えていた。

「ちょっ、ルイズそれっ…!」

今度は、才人が官能に耐えさせられる番だった。
ルイズは脚だけでは飽き足らず、その可憐な舌で才人の立った乳首をちろちろと嘗め回す。

「うわっ…それっ…!」
「ふふ…サイトかーわいい…こんなのキモチイイんだぁ…」

こしゅ、こしゅ、こしゅっ

必死に耐える才人の顔を眺めながら、己の征服欲を満たしていくルイズ。
脚の締める強さも動きの早さも緩めることなく、舌で才人の乳首を犯す事も忘れない。

498 :使い魔の大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2008/01/01(火) 00:07:47 ID:KgJmqRf9
「そんな切ない顔しちゃってぇ…もっといじめてアゲルね…ふふっ…」

そして、一旦脚を止め、少し脚の隙間から覗いた亀頭を、指先でこね回す。

「くぁ!だめだっ、ルイズぅっ…!」
「ふふ…どう?一方的に責められるのは。キモチイイ?ねえ?」

ルイズは嗜虐的な笑みで、才人を責める。
しかし、次の才人の台詞で、ルイズの動きは止められる。

「いや…じゃなくてっ…!
 イキそうなんだっ…!俺、ルイズの中で…イキたいっ…!」

ルイズはその言葉に動きを止め。
才人の顔をじっと見る。

「…ほんとにもう…どうしようもないバカ犬ねえ…」
「わ、悪い…ワガママばっか言って…」
「ほんと…どうしようもない…」

言いながらルイズは才人自身をまたぐ。
その股間からとろとろと、ルイズの蜜と媚薬が零れ落ちる。

「ば、か、い、ぬぅ♪」

淫靡に笑って、ルイズは才人を飲み込んだ。
そのまま一気に最奥まで才人をくわえ込み、両手を才人の胸板について、身体全体で才人を感じる。
雄と雌の粘液と鳴き声の奏でる淫らなシンフォニーが、二人の快楽を押し上げていく。
いつの間にか二人は指を絡め合い、お互いに腰をぶつけ合っていた。
ルイズの桃色の髪が才人の上で、まるで踊るように舞う。
その舞台はやがて、フィナーレを迎える。

「あっ!やっ!いくっ、サイトいくぅっ!」
「俺もっ、出すよ、ルイズっ!」

牝が牡を締め上げ、ルイズの子宮に才人の精液が容赦なく流れ込む。
二人は同時に事切れ、風呂の床にくずおれたのだった。

499 :使い魔の大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2008/01/01(火) 00:08:22 ID:KgJmqRf9
二人はその後、お互いに身体を洗いあって、湯船に浸かった。

「なあルイズ、どうしてあの薬返したの?」
「だ、だって、やっぱり慎みとか大事だし…」
「…何を今更」
「…サイトは、ええええ、えっちな娘は、どう思うの…?」
「…たしかに、あんまりえっちなのはいけないとおもうけど」
「…そうなんだ」
「えっちなルイズは、大好きだよ」

そこまで言って、才人は赤く染まったルイズの頬に、キスをした。

「ばばばばば、ばかぁ…な、何いってんの…よ…」

赤くなって、口まで湯船に浸かってしまうルイズ。
そんなルイズに、才人は言った。

「ま、そういうわけで、今年もよろしくな、ルイズ」

それを聞いたルイズは振り向いて、才人に返した。

「…よろしくお願いしますご主人様、でしょ」

そして二人は、湯船の中で笑い合った。
新年は、もうすぐそこだ──────。〜fin


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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:51:13 (5644d)

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