27-438
Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:51:55 (5639d)

437 名前:Lv.見習[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 01:32:17 ID:1d4h9Mmp
さっきちらっとアルトネリコな会話してたら思いついちゃったのを投下。

その勢いのまま2時間くらいでぱっと書いちゃったんだ。反省はしてない。
全然アルトネリコな雰囲気出てないけど、元ネタ知らない人には
意味不明になりそうなところがあったからわざとずらした。
元ネタわかってる人はわらってくれ。
興味ない人はそのままスルーしてくれ。

 
 
 
 
 
 

438 名前:ゼロトネリコ  Lv? 寂寥と愛欲[sage] 投稿日:2008/02/08(金) 01:33:11 ID:1d4h9Mmp
「ん……あれ? ここどこだよ?」

 ふと目をさまし、周囲を見回すと……、そこは異世界だった。
 ……といっても、才人がボケているわけではない。
 さわさわと揺れる草原からの視界は広く、はるかに孤島のような土地が見渡せるが……、
才人はこんな土地はまるで見覚えがない。
 大体、昨日は確かに普通にいつもどおりに、ルイズのベッドで眠ったはずだった。
 なのに、なんでこんな野っ原で目が覚める?

 はるかに見渡せば、猛る活火山に、遠く崖下に流れ落ちる滝。
 点々と見えているのは王宮と、ラ・ヴァリエール邸だろうか?
 幸いというべきか、見慣れた魔法学院がすぐ近くに見える。

 ただ、それらはどうにも寒々とした雰囲気をかもし出して、今、才人がいる草原だけが
なぜか柔らかな光を放っていた。

「しっかし……、誰もいねえみたいだな。参ったねこりゃ」

 背中に背負っているはずのデルフリンガーもいない。
 ムダに長生きしてるデルフなら少しはわかるかもしれないと思ったが、残念なことに、
今回はアテにできないらしかった。

「うーん……、座っててもしかたねえし、とりあえず、あちこち回って見るか」

 
 
 

 才人がとりあえず訪れたのは、トリステイン魔法学院だった。
 見慣れた道を通っていくが、なぜか生徒たちの姿をまったく見かけない。
 これだけ違和感のある世界であるのに、ルイズがいつも通りいるとも思えなかったが、
それでも才人は寮の一室、おなじみのルイズの部屋に訪れた。

「おい、ルイズ。いるか?」

 ノックもなしに扉をばっとあける。
 ……いた。ベッドの上、シーツをかぶっているのは、間違いなくルイズだった。

「サイト……」

 言って、ルイズはそっとシーツから顔だけを覗かせる。
 才人はそれでようやくほっと一息ついた。

「あー、すぐ会えてよかったよ。なあルイズ、ここってどこなんだ?」
「どこって……、ここはわたしの部屋よ」
「そりゃわかってるよ。でも、なんかこの世界ヘンだろ?」
「ヘンじゃないわ。ここはわたしの部屋よ」

 どうにも話が通じない。困った才人は頭をかいた。

「でも風景も妙だったし、なにより学院内のどこ行っても誰もいないし……」
「それでいいの」
「ん? 何言って……?」

 予想外の言葉にうろたえる才人の目の前でルイズははらりとシーツを落とした。
 その下はごく僅かな布地で要所のみを隠している、下着より全裸よりいやらしい……、
うん、これはあれだ。「あぶないビスチェ」ってヤツだ。

「……って、こ、こら! なんてもん着てんだよお前!」
「あ、こういう服じゃサイトは興ざめしちゃう? じゃあ脱ぐわね」
「ま、待てーーー! 脱ぐなっ!!」

 言うなり肩紐に手をかけたルイズに慌てて駆け寄って、先程まで羽織っていたシーツを
頭からかぶらせた。そのままシーツごとベッドに押し付ける。

 危ない。何が危ないって、何かヤバいものがぞくぞくと湧き上がって――……。
 暴れそうになる本能から逃れようと、才人は頭をぶんぶんと大きく振った。
 押さえる手が緩んだ隙に、シーツの隙間から繊手がすいと忍び出て、指先が頬に触れて、
その感触に才人はおもわずぴたりと動きを止める。

「もう……、やっぱりサイトってば、ケダモノなんだから」

 潤んだ瞳。そして、いつもの声より、数段煽情的な声が才人の耳をくすぐった。
 ち、ちがう。このルイズはいつものルイズじゃないんだ。ちがう……。
 才人はもはや己にいい聞かすように内心でつぶやき続ける。

「ちょ、ちょっとまて。それより早く外に出てだな……、皆を探さないと」
「え……、皆の前でシタいの? そんなことさせるなんて……、サイトのいじわる」

 ぽっと頬を染めて視線をはずす仕草といったら……。
 才人は思わず伸ばしそうになる手をぎりぎりとつねり上げて堪える。

「ま、まあ、落ち着けって。それより皆を探そうぜ。な?」
「……イヤよ」
「イヤって……、なんでだよ」
「だって、サイトと二人きりでいたいんだもん」

 あっさりすんなりと躊躇いもせずにルイズはそんなことを言った。
 聞いた才人は下顎がすとんと地に落ちた気がした。
 おかしい……、おかしすぎる。
 仮にそう思ったとしても、ルイズがそんなことを言うはずがない。ありえない。

「お、おい……ルイズ」
「ねえ、ずっと一緒にいて。わたしのカラダ……、サイトなら、なんでもしていいの」

 言いながら白い素肌に才人の手を持っていった。
 鎖骨の上をつうっと滑って、才人の指先はビスチェの肩紐の内側に滑り込む。
 生唾を飲み込むと、喉があまり行儀の良くない音を鳴らした。

「……お、お前……、ほんとにルイズか?」
「そうよ。わたしはわたし。……っていっても、わたし全部じゃないけど」

 にこ、と微笑んだその笑顔に見覚えがあった。

「まさか……、またモンモンの惚れ薬飲んじまったのかよ?」
「飲んで無いわ。だって、薬なんて使わなくてもわたしは元々いたもの。わたしはね……、
ルイズの中の、サイトの事が大好きでしょうがない部分よ」

 肌に触れた手はそのままするすると導かれて、胸当ての内側の、幼い膨らみに触れる。
 細身なのにふんわり柔らかいその上、存在を主張する小さなしこりが掌をくすぐった。

 ルイズが、自分を大好きだと言った……。
 それもあって、才人の意識はこれまでの思いやら情欲が溢れていっぱいになる。
 今、手のうちにある膨らみをもっと実感したくなって、才人は思わず手に力を込めた。

 ……しかし、ふと見下ろしたルイズの表情に、暴力的な熱は急速に収まった。
 ルイズがどうしてこんなことをしているのかがわかってしまったのだ。
 こんな行為に及ぼうとしていながらも、その瞳は熱欲ではなく不安に染まっていたから。

「……る、ルイズ。やっぱだめだ。こんなのやめよう」
「ど、どうして? わたしじゃだめ? むね、ちっちゃいから?」
「違うよ。……俺はルイズのこと大好きだけど、身体が目当てで言ってるんじゃないんだ」

「でも……、いつもちいねえさまとかティファニアとか、大きい胸ばかり見てるじゃない」
「つ、つい見ちゃうけど、それだけ。大体、俺が胸の大きさしか頭に無いようなヤツなら、
今頃見境なくあちこち言い寄ってるだろ?」
「……そうね、それはそうかもしれないけど」
「だから、こんな無理しなくていいんだ。いつものままのお前が……、お仕置きはまあ、
控えめにしては欲しいけど、それはともかく、ルイズはルイズのままで好きだ。だから、
身体で繋がらなくても、胸の大きさがそのままでも、俺はルイズが好きなままだから」
「……ホントに?」
「うん」

 ルイズがほっとした顔をした瞬間、窓の外が眩く光った。

「あ……」
「な、なんだ? あの光は……、俺がさっきいた草原?」
「パラダイムシフトだわ」
「……はあ? パラダイム……なんだって?」
「行きましょ。次のわたしが待ってるわ」
「つ、次のわたしぃ??」

 
 
 

 ごつん。

 ぱちりと目を開けると、そのすぐ目の前にあったのは床だった。
 窓からさわやかな朝の光が差している。

「いてて……、んー? ……なんか、妙な夢見てたような気がする」
「ぅん……? おはよ、サイト。……今日はずいぶん寝相が悪かったみたいね」
「うーん……そうみたいだな。おはよう、ルイ、ズ……」

 言って才人は、あくびをして大きく伸びをするルイズを見た。
 朝の光に照らし出されたその姿を視野に納めた瞬間、才人の目は点になった。

「……って、こ、こら! なんてもん着てんだよお前!」
「え?何? ……きゃああっ!」

 指摘されたルイズは即座にシーツをひっかぶった。
 おかしい。おかしいっつーの!
 うっすらしか覚えてない夢のなかで、唯一鮮明に残っていた記憶……。
 これは……、さっき夢の中でみた「あぶないビスチェ」じゃないかー!!

 
 

― ルイズのコスモスフィアLv?を完了しました。
  コスチューム【せくしぃビスチェ】を手に入れました ―

 
 
 

URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White
トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:51:55 (5639d)

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!