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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:54:21 (5638d)
きみのかおり〜ルイズのばあい せんたいさん
ここはルイズの部屋。
どたんばたんとひとしきり騒音が収まった後、部屋の主人の声が響く。
「で、辞世の句は決まったかしら」
フルボッコにした才人の背中をまるで敷物のように踏みつけながら、ルイズはそう言った。
そう、いつものアレである。
しかし今回はちょいとばかし間が悪かった。
7日もの間才人と逢えなかった鬱憤を、全力で晴らそうと、丹念に肌を磨き、香水まで着け、とっておきの下着で完全武装したというのに。
このアホ犬ときたら、あのチビっこと!チビっことぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
ぐりぐりぐりぐりぐり…。
「ぐえええええええぇぇぇぇぇ…」
ルイズの足に力がこもり、ついでに捻りも入る。
才人はルイズの足の下で蛙のつぶれるような声を出す。
「あら、随分ユニークな辞世の句ね?まるで潰れた蛙だわ」
才人の上に乗ったまま、ルイズは酷薄な笑みで才人を見下ろす。
しかし、才人は最後の力を振り絞って抵抗してみせた。
「いやだってお前、俺が帰ってきたとき逃げたじゃんか」
才人の指摘どおり。
ルイズは、野外演習から帰ってきた才人から、『臭い』と言って逃げ出したのだ。
うぐ、と一瞬ルイズは言葉に詰まったが。
その程度で反省したり、考えを改めたりするようでは、貴族なんざやっちゃいらんねえのである。
「へ、へええええええええ?ず、随分と生意気ねえ?
いつから犬は主人のやる事に口出しできるほど偉くなったのかしらああああああああ?」
ルイズはそのままうつ伏せの才人の上に馬乗りになると。
一瞬の早業で才人の顎の下に左腕を回し、顎の下を抜けてきたその腕を右腕で締め上げる。
完璧に極まっていた。
「ぐへ、る、ルイズくるひ」
「反論は認めないッ!抵抗も許可しないッ!大人しく罪を認めなさいッ!」
苦しさから逃れるため、才人の背筋は反り返る。
しかしそれでもルイズの腕の力は緩まず、さらに的確に才人の急所を締め上げる。
そして。
「ぐへ…ぐほっ」
いとも容易く、才人の意識は暗転する。
抵抗するためにルイズの腕を掴んでいた才人の手は、その瞬間にくたり、と崩れ落ちる。
その瞬間、ルイズは慌てて腕を解く。
べち、と才人の頭が床に落ちる。
「ああああれ?サイト?大丈夫?」
大丈夫なわけはない。
才人はルイズの締め技で完全に落ちていた。
ルイズは才人の無事を確かめるため、よっこらしょ、と才人を裏返そうとした。
しかし完全に脱力した才人の体は予想外に重く、ルイズはバランスを崩してしまう。
「あ、わ、きゃっ!」
そのままぽてん、と仰向けに転がった才人の胸板にルイズは転がり込む。
その際、ひっくり返す時に取っ掛かりにしていた才人の腕がくたん、と倒れ、ルイズを抱きかかえる形になる。
「あ、ちょ、馬鹿犬っ…」
思わず抵抗しそうになったルイズだったが、すぐに思い直す。
…そういえばサイト、気絶してるんだった。
そして気絶した才人のなすがまま、腕に抱かれて胸板に顔を埋める。
…だだだだだってしょうがないもん。気絶してるんだから不可抗力なんだもん。
さっきまでのお仕置きムードはどこへやら。
ルイズは完全に気絶した才人に包まって、ちょっぴりのイケナイ気分と、そして7日ぶりの才人の温もりと匂いに、ドキドキしていた。
門の前で嗅いだ、あのたまらない匂いは既に雲散霧消しており、今は石鹸の匂いといつもの才人の匂いがするだけだ。
…ちょっと、悪い事したかな…。
少し反省などしてみる。
確かに自分にも非はあった。
野外演習で風呂に入れなかったせいで臭っていた才人を、臭いから、という理由で放置し。
そして、そこへあの青い髪のチビっこがやってきて、才人を洗ってむにゅむにゅしたのである。
…ガマンして、私が洗ってあげればよかった。
そう考え、今朝方嗅いだ才人のあの匂いを思い出す。
かなりツンとくる刺激臭。汚れと雄の匂いの混じりあった、たまらない匂い。
…ひょっとすると、慣れれば平気だったかもしれない。
むしろ、いい匂いだったのかも。
一瞬よぎったその考えを、湧き上がった思考が肯定した。
…そうよ。あのチビっこ、きっとお風呂でさんざん臭いサイトを堪能したのよ…!許せない…!
まるで臭いのがイイみたいな考えだったが、沸き上がったルイズのピンクの演算装置は、さらにとんでもない計算を弾き出す。
…ひょっとすると、あの匂い、ちょっとは残ってるかも。
そして、なんと、ルイズは才人の胸板に顔を埋めたまま。
細い鼻を押し付け、すんすんと、彼の体の匂いを嗅ぎ始めたのである。
しかし、綺麗に洗われた彼の体からは、石鹸の香りと彼自身の匂いしかしない。
あの鼻を突く異臭は、臭ってこなかった。
…ここじゃないのかな…。
そしてルイズは、もっと臭いそうな所、才人の腋に狙いをつける。
それと同時に、自分の身体の異変に気付く。
7日間もの間お預けを食っていたルイズの体は、雄の匂いを嗅ぐうちに、発情しはじめたのである。
頬が桜色に染まり、眼がとろんと潤み、太股が勝手に小刻みに擦れ、内股を刺激する。
より強い雄の匂いを求め、ルイズは顔を動かす。
手は使っていなかった。
溢れ始めた劣情を抑えるため、その手は股間に伸びていたから。
もぞもぞと芋虫のように才人の上を這って、ルイズは一番匂いのきついそこへ辿り着く。
才人の腋の下。
最も雄のフェロモンを分泌するそこに、ルイズは顔を埋め、すはすはと匂いを掻きこむ。
…サイトの匂い…オトコノコの、匂い…。
わずかな刺激臭がルイズの鼻腔を潜り抜け、脳髄を刺激する。
桃色に染まったルイズの身体は、劣情に突き動かされるまま、才人の上でもぞもぞと動く。
顔を才人の腋に擦りつけ、硬い胸板に柔らかい乳房を押し当て、ざらざらとしたズボンに太股をなすりつけ、指で股間をかき混ぜる。
ルイズの牝は完全に覚醒し、才人の匂いを、体温を、貪る。
「あ、は、はぁ…んッ…」
涎と媚声がルイズの口から漏れる。
ルイズの身体はくねくねとくねり、才人の動かない身体から刺激を搾り出す。
そして、その指はまるで別の生き物のように、左手でルイズの秘唇を割り、右の指でその割れ目を犯していた。
「さ、さい、と、さいとぉ…」
匂いと体温だけで、ルイズは達しようとしていた。
その時。
「…何やってんだよ」
「…へ?」
ルイズの頭の上から声がした。
それは今、ルイズが必死になって匂いを嗅いでいる相手の声。
才人が、目を覚ましていた。
だが。
ルイズは止まらなかった。
いや、止まれなかった。
指が勝手に動き、自分を高めていく。
「や、だめ、みちゃだめぇっ」
「って、ムチャ言うなって!」
「だめなのっ、でもみちゃだめなのぉっ!」
仕方なく才人は体を動かしてルイズの下から逃げようとするが。
なんと、ルイズは身体を器用に摺り寄せ、才人を逃がさない。
その間も、ルイズの指は容赦なく自らを犯す。
そして。
「や、だめ、だめぇぇぇっ!」
才人の上で、ルイズは自らを慰めて果てたのであった。
そして、ルイズは言う事を聞かない犬にビンタをかますと、胸板に顔を埋めて泣き出した。
流石に泣かれては、いくらルイズが非常識なことをしていたとはいえ、才人は強く出ることができなかった。
惚れた弱みと言うやつか。
「…いやあのだな。気絶してるヤツの上でオナニーしてる方がどうかしてるわけで」
「…ばかいぬ。あほいぬ。死んじゃえばいいよ」
「だから、俺は気絶してたし…とにかくいいからどけよ」
「…やだ」
「…あのなあ…。分かったよ、お前がどかないんだったら俺が動く」
顔を上げずに文句だけを吐き続けるルイズに目を覚ました才人は呆れ、ルイズの下から這い出そうとする。
ぎゅ。
その才人の首に、ルイズの腕が巻きついた。
「ちょ、何する」
才人の言葉に、ルイズが割り込む。
「どこ行くのよ」
「どこって…」
「7日間もご主人様ほっぽっといて、どっか行くのが許されるとでも思ってるわけ」
最早理屈にすらなっていない。
もっとも、今のルイズに理屈など関係なかった。
離れたくない。放したくない。
もっとサイトの匂いに、埋もれていたい…。
心の底からわきあがってくる欲求に、ルイズはただただ正直に従う。
さらにきつく才人に抱きつき、身体を摺り寄せる。
才人の硬い首筋に顔が埋まる。これ幸いとばかりに、ルイズはふんかふんかと才人の匂いを吸い込む。ついでに、首筋をちゅぱちゅぱと吸う。
「ちょ、ルイズなにしてんだよ!」
「な、7日も、7日もガマンしてたんだもん。
オナニーもしないで、サイトが帰ってきたときの事だけ考えて。
だから、お腹いっぱいになるまで今日はサイトを放さないんだもん」
羞恥と怒りと雄の匂いが、ルイズの思考を完全にプッツンさせていた。
しかしプッツンしていたのはルイズだけではない。
ちゅぱちゅぱぺろぺろと首筋を舐め、柔らかい華奢な身体をこれでもかとこすり付けてくる、まるで発情期の牝猫のような主人に、才人はもうしんぼうたまらん状態だったのである。
そこにこの追い討ち。プッツンしないほうがどうかしている。
才人はおもむろにルイズの両肩を掴むと、がばっ!と床に逆にルイズを組み伏せる。
「あ、ちょ、ばかい」
ルイズは慌てて抵抗しようと右手を振り上げ、文句を言おうとしたが。
乱暴に才人はその手首を掴み、無理やり唇を奪う。
そして、抵抗する素振りを見せながら、全く力の入っていないルイズの唇を割り開き、まるで待ち構えていたかのような舌に自分の舌を絡ませる。
繋がった口の中で、二人の舌が絡み合う。
じゅぷじゅぷ、にちゃにちゃと、粘液を絡ませる卑猥な音と、その隙間から漏れる呼気だけが、しばらくの間部屋を支配する。
ルイズはまるで嫌がるように身体をくねらせるが、しかしその腕はしっかりと才人の頭に絡みつき、放さない。
時折びくん、と腰が震える。キスだけで訪れる軽い絶頂が、彼女の子宮と膣道を蠕動させているのだ。
牝の発情する甘い香りが、彼女の汗に濡れたうなじから、腋から、白く濁りきった愛液の伝う尻から、太股から、立ち上っていた。
「んッ…ぷぁっ…」
「ぷはっ…」
短めの詩篇なら読みきれるほどの間ルイズの口を犯すと、ようやく満足したのか、才人はルイズの唇を開放する。
才人の舌がルイズの口から引き抜かれる。その先端からは、白く濁り泡だった唾液が、糸を引く。
すると、ルイズの舌が名残を惜しむように伸び、才人の舌を追いかける。
しかし何度も絶頂し弛緩したルイズの身体は才人の動きに付いていけず、舌は結局追いつけない。
ちゅぷん、と泡だった二人の唾液の混合物が断ち切られ、ルイズの頬の内側にべちゃ、と落下する。
「ふぁ」
外気で少し冷えたその粘液が頬の内側に当たった瞬間、ルイズの瞳がほわん、ととろける。
ルイズの口の中に、どんな甘い蜂蜜よりも甘い、芳醇な濃い味が広がった。
それはルイズの錯覚でしかなかったが、彼女は口の中に落ちてきたその甘い甘い蜜を、くちゃりくちゃりと口の中で反芻する。。
「うわ…ルイズなんかそれエロい」
思わずその光景に魅入っていた才人に、ルイズはんふ、と艶かしい微笑みを返すと。
「らって…おいひいんらもん…こえ」
そう言って、口をにちゃぁ、と開いてみせる。
ルイズの口の中には、二人の唾液のミックスジュースが溢れかえり、唇の間に粘度を増して糸を引く。
ごく、と才人の喉が鳴る。
それを見たルイズは、もう一度艶かしい微笑みを才人に向けると。
「わかいぬには…」
ばか犬には、と言っているのだが、口を開いているせいで上手く言葉にならない。
そこまで言ってルイズは口を閉じる。
そして、口内にたまったねちゃねちゃの液体を、こくり、と飲み干すと。
今度は小悪魔のような意地の悪い笑みを才人に向け、言った。
「あげないわよぅ…」
言って、下唇につ、と右の人差し指を添える。
それを見た才人は。
「もうしんぼうたまらーんっ!」
一瞬の早業でズボンを脱ぎ、下半身裸になると、ルイズの両膝を掴んで開かせる。
連続的な絶頂で力の入らないルイズの足は、いとも容易く開かれる。
もっとも、抵抗する力が残っていた所で、ルイズに抵抗する気など微塵もなかったが。
むしろバッチコイ。
先走りでどろどろになった肉棒のやり場はしかし、愛液でどろどろになったフリルたっぷりの桃色のショーツで隠されている。
才人はそれを脱がせるのももどかしく、シルクでできたそれをずらすと、ねばねばの先走りに覆われた男性器をそこへ押し当てる。
「やんっ」
ぴくん、とルイズの腰が揺れ、背筋が軽く反り返る。
秘唇に雄が触れただけで、ルイズの中に快感が走りぬけた。
7日間のおあずけが、ルイズの身体を何倍も敏感に、そしてその快感に貪欲にしていた。
…やだ、当たるだけでこんなに感じてたら…入れたらどうなっちゃうのかしら、私…。
ちょっぴりの不安と、大きな期待を抱いて、ルイズは全神経を股間に集中する。
そして、才人に向けて両手を広げて、言った。
「はやくしなさいよぅ、ば・か・い・ぬ♪」
うっとりと微笑むその様は、まさに桃色の淫魔だった。
才人は何の遠慮もなく腰を進める。
意思の力と、絶頂の余韻で完全に脱力したルイズのそこは、お互いの分泌液の効果も相まって、あっという間に奥まで才人を咥え込む。
そして、熱く滾った肉棒が己の底をえぐるのを感じたルイズは、いつもと違う行動に出る。
意思をもって、己の腰の奥へ力を込め、才人を締め上げたのだ。
ぎゅちっ…。
肉の軋む音をたて、ルイズの膣道は襞を才人の肉棒に食い込ませる。
「うわっ…なんだこれ、めっちゃ締まるっ…!」
肉の圧迫感が、才人に無上の快楽を与えていた。
ルイズは桜色に染まり、快感に耐える己が使い魔の顔を嬉しそうに見上げながら、尋ねた。
「ど、どう?わ、私のソコ…?」
「どうも何も…っ。ぎちぎち締まって…。すげえっ…イイっ…」
「んッ…そ、そう、なんだ…。えへへ」
才人が自分の身体で感じているのにたまらない幸福を感じ、ルイズはさらに腰に力を入れる。
ぎゅり…。
「くぁ!」
「んぁっ…ほ、ほら、早く動きなさいよ、ねえ」
才人の善がっている姿を見るのもなかなか乙だったが、自分の中にある一物を早く動かして欲しかった。
膣内で留まっているだけで熱く脈打ち、快楽を与えてくるソレで、想う様膣肉を乱暴に削って欲しかった。
しかし。
「む、ムリだって…ンなきつく締められたらっ…」
ぎちぎちと締まるルイズの淫肉は、才人を咥えて離さない、肉の顎だった。
腰を引こうにも、意思によって締め上げられた膣肉は、二人の腰を密着させたまま離さない。
そこでルイズは。
「ほ、ほんとに情けないばか犬ねぇ…」
それまで床の上に放り出していた腕を、きゅ、と才人の首に絡める。
そして、その耳元で淫靡に囁く。
「ちゅーしてくれたら、その間だけ、緩めてあげる」
「へ?」
間抜けにそう返す才人に、ルイズは顔を才人の正面に合わせ、続ける。
「ちゅーよ。キスよ。して。さっきみたいにイヤらしいキス。いっぱい、して」
言って唇を舌で濡らし、唾液のルージュを引く。
ぬるりと淫靡に光るその桃色の唇は、何よりも妖艶に、そして甘く才人の目に映った。
ちゅ。
まず軽い口付け。
それだけでルイズの首筋がびくん、と震える。どくりどくりと、下半身から淫靡な血液が後頭部の辺りに流れ込む。
そして約束どおり、ルイズは股間の力を緩める。
その瞬間。
ぞるるるるるるるるるるるるるるぅっ!
絡みついた膣肉が、才人の返しに一気に引きずられ、ルイズの背が反り返る。
緩んだ腰の肉が痙攣し、脚をM字に広げられ、美しい曲線を描く桃色の尻肉が、びくびくと揺れる。
「っあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ルイズの脊髄を快楽の電流が駆け回り、脳髄をピンクに灼き付ける。
視界が明滅し、意識が混濁する。
そして、次の瞬間。
ずぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ!
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
今度は一気に奥まで差し込まれる。
肉を削られる快感に、再びルイズの背が反り返る。
そしてごり…と才人が奥に当たった瞬間、ルイズは思い出した。
…あ…だめ…しめ、なきゃ…。
ぎゅう。
快楽に未だ震える腰を奮い立たせ、ルイズは才人をもう一度締め上げる。
「くぁ!」
今度は、ルイズを責めていた才人が、声を上げる番だった。
一番奥で締め上げられ、腰が蕩けたようになり、動けなくなる。
そんな才人に、ルイズはまたおねだりをする。
「ほ、ほらぁ…。ちゅー、し、しなさいよぅ…」
力の入らなくなった手を才人の腕に弱弱しく絡ませ、下から命令してくる。
「了解、ご主人様♪」
今度は、唇を割り開き、舌を絡ませるディープ・キス。
ソレを合図にルイズの膣道が緩み、才人を自由の身にする。
のるるるるるるるるるるっ!
引き抜かれる快感にルイズの背が反りそうになる。
しかし、今度は唇は離れなかった。
才人がルイズの頭部をしっかりとロックし、口内を犯し続けたからだ。
ぐちゃぐちゃと口内を犯され、膣内を乱暴に蹂躙され。
ルイズはどんどん高みに上っていく。
キスの間は緩める、と言う約束はいつの間にか忘れ、才人が奥に来た瞬間に、締め上げるようになっていた。
その極上のタイミングで締め上げる名器っぷりに、才人も限界を迎える。
ぷは、とルイズの唇を開放すると、ルイズに宣言する。
「…ルイズ、で、出るぞっ…!」
そして一度引き抜きかけた棒を、もう一度ルイズの奥に突き立てようとする。
しかし。
ルイズは、ずっとして欲しいことがあった。
その欲望を、欲望のままに、淫らに口にする。
「らめっ、かけてぇっ…」
「へ?」
「サイトのせーえき、かおにいっぱい、かけてぇっ…!」
サイトの匂いをいっぱい嗅ぎたい。サイトにいっぱい汚されたい。
そんな乱れた欲望が、ルイズにそんな台詞を口走らせていた。
「よ、よしっ…!」
あまりにも淫らな主人のギアスに、才人は緩んだ膣道から一気に己を引き抜く。
ちゅるん、とあっさり引き抜かれたそれを、ルイズの顔の前へ持っていく。
ルイズは朱に染まった頬で、口を軽く開き、舌を出し、精悍な眉を限界まで緩ませたあまりにも淫らな表情で、才人の射精を待ち受ける。
「くぁ、出るっ…!」
びゅるるるるるるるっ!
白い白濁が空中にアーチを描き、ルイズの鼻先を、舌を、頬を、眉を、髪を、容赦なく汚していく。
熱い精液でどろどろに汚されながら、ルイズもまた。
「ひ、ふぁっ、いく、いってる、いってるのぉっ!」
びくびくと腰を震わせ、絶頂した。
「ふにゅうううぅぅぅぅ…」
乱れて汚れた制服姿のまま、ルイズは顔に付いた精液を手で掬い、口許へ持っていく。
そして、仔猫が皿に溜まったミルクを舐めるように、ぴちゃぴちゃとその粘液を舐める。
「サイトのあじ…におい…だいすきぃ…」
にへにへとだらしない笑みを浮かべながら、才人の精液の味と匂いを楽しむ。
そんな姿を見ている才人は、またたまらんものを感じ、元気いっぱいになるわけで。
「な、なあルイズ。今度はさ、中で…」
しかし、その言葉はルイズがつい、と出してきた右の人差し指で止められる。
「ばか犬。サカるんじゃないの。お・あ・ず・け」
「え、で、でも、俺このままじゃおさまりがつかないぜ」
ギンギンに滾った肉棒を、これでもかとルイズに見せ付ける。
きゅん。
その瞬間、ルイズの牝の器官が音を立てて啼いた。
7日間もお預けを食っている、才人専用の精液処理袋が、精液の味を求めて切なく震えていた。
…そうね。お預け食ってたのはこっちだもんね。
だから、この埋め合わせはしっかりしてもらわないと。
ルイズは上半身を起こし、にしゃあ、と崩れた笑顔を才人に向けると、言った。
「続きはお風呂でしましょ」
「え、なんで?俺綺麗にしたばっかだし」
確かに今の才人は全身綺麗に洗ったばかりで、汚れている所などなかった。
ルイズはわかってないわねえ、とにっこり笑って言う。
「ばか犬。違うわよ。
…いまから、私を全身汚してもらうから。
髪の先から、つま先まで、全身才人の精液塗れにしてもらうんだから」
「ちょ、待てって、それはさすがに」
「お薬用意してあるから頑張るのよ。
す・け・べ・い・ぬ♪」
ルイズはそう言って、なんのかんの言いつつギンギンの才人の肉棒をきゅう、と細い指で握った。
にちゃあ、とその白い指先に、愛液と精液の混合物が絡んだ。
幸せと辛いって似てるよなぁ、と本気で思った才人だった。〜fin