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Last-modified: 2009-01-29 (木) 20:32:15 (5559d)

暫く時間が経った貴賓室
 男女の秘め事を行った2人が目を覚ました。
「あ、起きられました?サイト殿…申し訳有りませぬ…その…何と言いますか…」
「もう良いですよ、ひ…アン。それよりも降りてくれませんか?」
「申し訳有りませぬ、私とした事が…え?…これは…どうしたことでしょう…」
 アンリエッタは騎乗位の体勢から降りようとしていたが、降りられなかった。

「どうしたんです?アン」
「抜けぬのです。サイト殿の…その…」
 アンリエッタは、困ったような、恥じらう様な顔であった。
「抜けない?そんな馬鹿な!」
そう言って才人は起き上がり騎乗位→座位→正常位の体勢になって抜こうとした、が
「ウソだろ?マジ抜けねぇ!これって一体?」
 アンリエッタの言う通り抜けなかった。理由は分からないが、アンリエッタの膣壁が
 才人のペニスをしっかり握り締めているかの様だった。

 アンリエッタは、得意の水魔法で隙間を開けようとした。しかし無駄だった。
 アンリエッタの膣壁は、そんなものではどうしようもない程締まっていた。
「困りましたわね。これでは私とサイト殿は、一生繋がったまま?」
 と言いながら頬を軽く染めていた。

「アンの魔法で駄目だとすると誰かに頼むしかないけど…誰かに頼める状況じゃねぇし」
 その通りであった。誰かに頼む=今のこの状況を見せる=アンリエッタと男女の仲に
 成った事を公言するに等しい行為であった。
 絶対にバラさない人物…アニエスさん…駄目だ、あの人何の躊躇いもなく俺の一物斬り
 裂くに違いない。となるとルイズ…死ぬな、俺。タバサ…絶対喋らないだろうし、頭
 いいからこんな状況でも何とかしてくれるかも。後はどうやって呼ぶかだが…

 同じ頃、貴賓室のドアの前
 そこにルイズ、テファ、タバサがやって来た。
「アニエス、中に入れて」
 ルイズは、扉の前で警備しているアニエスに申し出た。
「今、中に入れる訳にはいかぬ。今扉にはロックが掛っている。なれば解除されるまで
 何人たりとも中に入れる訳にはいかぬ。例え新ガリア王、貴女でもだ」
 アニエスは、鋭い視線で3人を貫いた。誰かがアンロックでも掛けようものなら躊躇
 無く剣を突き立てるであろう。正に鬼気迫る迫力であった。
「一寸待ってアニエス。部屋の中は今姫様とサイト2人きりじゃあ…」
「その通りだ」
「そんな事したら姫様がサイトに襲われるじゃない。早く退いて」
「落ち着きたまえ、ミス・ヴァリエール。サイトは自分から襲う度胸は無い。それに
 奴は魔法は使えん」
「そうだけど…」

「逆なら有り得る」
 タバサが2人の間に入った。
「えっ?」
「2人きりでロックが掛っている。それにサイレントも掛っているみたい。となれば女王は、
 覚悟を決めたという事。貴女はそれが分かっているから私達を入れさせない」
「その通りだ」
「一寸アニエス、貴女自分が何しているのか分かっているの?姫様の純潔をお守りする
のが貴女の役目でしょ」

「其れは違うぞ!ミス・ヴァリエール。私は陛下の剣だ。陛下に仇なす者を斬るのが私の
 役目だ。陛下の決めた事に口出し出来ぬ」
「何言っているのよ。そもそも貴女がサイトを…って貴女まさか姫様が…」
「ああ、大分前からな。以前ははっきり分かる程だったが、最近は無理に押し殺すように
 なされていたな。その為今日限界に達した様だ。ああなっては最早サイト以外どうし
ようも無い状態になられたのだ。だから私は、私に出来る事をしたまでだ」

「だからって何も2人きりにすること無いでしょ?こうなる事は予測出来た筈。貴女の
 した事は、姫様の為かも知れないけどやって良い事では無い筈よ」
「国益の為ならそうかも知れぬ。だがミス・ヴァリエール、貴女が私と同じ立場ならどう
 為されていた?」
「そ、それは…」
 ルイズは返答に窮した。自分もアニエスと同じ立場ならやはり同じ事をしたに違いない。
 あーだこーだ言ったところで結局は、嫉妬なのだ。そしてアンリエッタが覚悟を決めた
 と言う事は、もう後戻りはしないという事、後は張り合うか諦めるか二つに一つである。
 はっきり言えば分が悪い。このまま結婚という事だってあり得る。重婚は重罪、残され
 た道は妾であろうか?だがそんな事公爵たる父、規律に厳しい母が許すとは到底思え
ない。じゃあ諦める?…そんな事…出来る訳無い!サイトが側からいなくなったら…私
耐えられない。サイトが姫様と幸せそうにしていたら…私…巨大エクスプロージョン
撃っちゃうかも…(おいおい)
 その時、扉に内側からアンロックが掛り、ロックが解除された。
「ロックが解除されたわ。中に入っても良いでしょ?アニエス」
「ああ、だが部屋の中で暴れるなよ。もっとも暴れそうになったら私が止めるがな」
 そう言ってルイズ達は部屋の中に入って行った。

 ルイズ達が部屋の奥まで行くとベットの上でシーツに包まれた才人とアンリエッタが
 向き合って座っていた。
「サ、サイトーーーーーあんた何時まで姫様にくっ付いているのよ!さっさと離れなさい」
「ル、ルイズ?!あのなその、何て言うか、離れられないんだよ。お前には説明しづらい
 というか見せたくないんだよな…」
「あんた、それどういう意味?姫様と一線越えたから私なんか如何でも良いって訳?そ、 
 そう。私ってその程度だったんだ。も、妄想の中じゃ色々してたくせに、こじんまり
した家に一緒に住もうって言ったくせに」
ルイズは泣き出した。

「そうじゃねぇよ。全くいつも早とちりなんだから…あのな抜けなくなったの。だから
 困ってるの」
「え?」4人の美女軍団が声をハモらせた。
「つまりだな…まだ繋がったままなの…魔法使っても駄目なんだよ。だからアニエスさん
 にタ…シャルロットを呼んでもらおうと言う事になってだな…」

「見せて」
 タバサは、いつもと変わらぬ口調で話した。
「いや…でも…」
「見てみない事には分からない」
「アン?」
「分かりましたわ、シャルロット殿。それでは宜しくお願い致しますね」
「一寸サイト、あんた今姫様をアンって…ふ、不敬にも」
「ルイズ、私がそう呼ぶ様にお願い…いえ命令したのです。いつ、如何なる時も、王宮
 であろうとも…そうサイト殿に命令したのです」

「姫様…」
「早く見せて」
「あ、申し訳有りませぬ」
そう言ってアンリエッタは、シーツを取り除いた。
2人は、座位の体勢のまま繋がっていた。
傍から見れば、浮気現場を押さえられたように見えるだろう。
その2人を見てルイズは沸々と怒りが込み上げてくる。
しかし先程アニエスと約束したばかりなので無理やり我慢した。
「ま、先ずは皆で引っ張ってみましょ。そうすれば抜けるかも…」

「それは駄目」
 ルイズの提案をタバサは一言で却下した。
「それをやれば抜ける可能性は有る。でもそれ以上にサイトの一物が使い物にならなく
なる可能性の方が遥かに高い」
「そんなのヤダぜ俺。この年で不能になるの」
「じゃあ如何するのよ?他に何か良い方法があるの?」

「あのー、サイトと女王陛下がもう一度アレすれば抜けるんじゃないでしょうか?」
 今まで蚊帳の外だったティファニアが提案した。
「テ、テファ?なんちゅう事を…けどここまで締まっていると一寸難しいような…」
「と、取り敢えずやってみるべきね。うまくいかなかったら次また考えれば良いし…口論
 しても状況は良くならないでしょ?」
「まあ、その通りかもしれないけど…だったら外に出てくれねぇか?見られてると
恥ずかしいからさ」
本当はルイズを怒らせたくないのと悲しませたくない為なのだが…

「私は残る。不測の事態に備えなければならない」
「当然私も残る。陛下の御身にもしもの事が有ってはならないからな」
「なっ、も、もちろん私も残るわ。しゅ、主人としての責任が有るもの」
「皆さんが残るなら私も残ります」
 結局誰も出て行かなかった。

 仕方なく才人はそのままの体勢で少しづつ突き上げ始めた。
 美女4人に見つめられているのと、強力な締め付けで気分があまり乗らなかった。
 て言うか痛い。その為才人はゆっくり小さく突いていた。
「サイト、もう少し速く大きく動かせないか?其れでは陛下が感じられるとは思えぬが」
 実際アンリエッタは喘ぎ声を出していなかった。
「無茶言わないで下さいよ。今は此れで精一杯です。此れ以上は皮が破けますよ」
 愛液が無くなった上、強烈な締め付けでは、実際問題此れ以上は無理があった。
(ヤベェな、このままじゃ駄目だ。かと言って如何すればいいのか分かんねえし…)
 そこに状況を見つめていたタバサが才人に耳打ちした。
「今この状況で其れを言えと?」
「そう」
「いや、しかし」
「このまま続けても抜けそうもない。ならば試す価値はある。いずれにせよ貴方はもう
逃げる事は出来ない」
 
 その通りであった。最早才人は逃げも隠れも出来なかった。
 才人は意を決してアンリエッタに告げた。
「アン、俺と結婚してくれ」
「サイト殿!」
「ちょっと、あんた…」
 すかさずタバサがルイズの前に杖を差し出す。
「今は見てて」

「ただ俺は、ルイズと分かれる事は出来ない。其れでも良いと言う事であれば、だ。アン
 は女王だ。立場的に大問題だと思う。それに俺は国政の事なんて全然分かんねえ。
 枢機卿あたりが聞いたら猛反対だろう。冷静に考えて決めてくれ」
 才人はアンリエッタの目を真摯に見つめた。

「……お受けしますわ、才人殿。私を貴方の妃にして下さいまし。無論ルイズの事も承知
 の上で、です。ルイズにはすまないのですが妾という形でお願いいたしますわ。公爵が
 納得しないかと存じますが最後には折れると思いますわ。あの方はとてもルイズを大事
 に想っていられますから」
 アンリエッタは、一片の迷いの無い目で答えた。と同時に今まできつく締まっていた
 膣壁が緩んだ。

「緩んだ!これで抜けるぞ、アン」
「まだ抜かないで下さいまし。最後までお勤めを果たしてからにして下さい」
「えっ?でも…」
 当初の目的は達成した。後は引き抜けば無事解決なのに…と才人は思った。

「サイト、貴様まさか今抜こうとしたのか?正真正銘伝説級の鈍感男だな…今の言葉が
 ウソでないなら最後まで責任を持て」
「それなら皆出て行って下さいよ。やっぱ見られながらというのは…」
「同じ事をもう一度言わせたいのか?」
「同じく」
「途中何が起こるか、わ、分からないものねぇ」
「そうですよ」
 やはり誰も出て行かない。
 単に見たいだけなんじゃねぇかと思ったがさすがに口には出さない。
 仕方ないと割り切った。

 そうなると問題はこっちだ。緩んだとはいえ愛液が切れた状態には変わりない。
 このままやれば、お互い痛くてしょうがない。先ずは性感帯を刺激して濡れて
 貰わないと…。
 最初に才人はキスをしながら胸を揉みまくった。
 固くなってきた乳首を摘まんだり、指を高速振動させて刺激を与え続けた。
 そして性感の高まって来たアンリエッタは、才人の口の中に下を入れ蹂躙しまくった。
 暫く胸を揉み続けた才人は、右手でずっと肥大したままのクリトリスを刺激した。
「フグューーーー」と喘ぎながらもアンリエッタは、唇を離さない。
 やがて愛液が奥から沁み出してきたのがはっきり分かった。

 才人は体位を正常位に変え、ゆっくりとしかし大きなストロークを行い、愛液を膣に
 満遍なく行きわたらせた。
 そしてピストン運動を速くし、膣奥をガンガン叩いた。
「アッーーーーーーーーーーーーー、きております…きておりますわ。奥まで…サイト殿
 が…ま…また…イキ…そうです…アーーーーーーーーーーーーー」
 ずっと身体がデキあがった状態だったアンリエッタは、すぐに絶頂を迎えた。
「アン、大丈夫?」
「え…ええ…このまま…続けて下さいまし…」
 再び才人は高速ピストンを行い、射精感が高まって来た。
「ア…アン…俺…もう…」
「きて…サイト殿…一緒にイキましょう…アッーーーーーーーーーーーーーーーー」
 限界に達した才人は野生の本能の赴くまま激しいピストン運動を行い射精し果てた。

 アンリエッタは、満足そうな笑みを浮かべて才人を見つめていた。
 才人も笑顔で見つめ返したが、不意に悪寒が走った。
「何時まで入れているのよ!又抜けなくなったら大変でしょ。さっさと抜きなさい」
 嫉妬混じりの怒声でルイズが叫ぶ。
 反射的に引き抜く才人。
「アンッ」
 アンリエッタは、急に引き抜かれた為小さな喘ぎ声を出す。
「まっ、全くあんたときたら、わ、私が見ているにも関わらず、あ、あんな情熱的に…
 その…するなんて」
「俺は外に出ろって言ったろ。見せたくなかったんだから」
「で、でも…」

 その時タバサが杖をふるい、アンリエッタに魔法を掛けた。
「どうしたのよ?タバサ」
「女王はサイトの精を受け妊娠した」
「えっ?」
 タバサ以外の全員が声をハモらせた。

「アンリエッタ女王陛下、貴女にお願いが有る。先程の件に私も加えて欲しい。サイト
 以外の子を産むつもりはない」
「ちょっとタバサ、貴女も女王でしょ。女王が妾なんて聞いた事もないわ」
「あのー、私も加えて頂けませんか?理由は一緒です」
「テファ、貴女も王族でしょ。何言ってんのよ、もう」
「ふむ、どうやら此処に居る女性は、私以外はサイトと結ばれたいようだ。大したもんだ
 サイト、聞いたこと無いぞ、複数の王侯貴族と結ばれるなんて」
「いや一寸、それって凄く不味く無い?」
「普通ならな。しかし貴様は普通ではない。まあ決めるのは陛下だ。貴様は大人しく
それに従えばいいんだ」

「ではこうしましょう。重婚は本来重罪ですが、この件に関しましては聖下の許可を頂き
 ましょう。サイト殿の報酬と言えば聖下も無碍には出来ない筈」
「それは如何かと…」
「アニエス、早速枢機卿に報告に行って下さい。私達が国に帰り次第すぐ式が挙げられる
 ように。頼みましたよ」
「御意」
「アニエスさん、今の報告するの?」
「当たり前だ、陛下の命令だぞ。それも国の一大事だ。報告しなくてどうする」
「いや、でも…」
「言ったろ?貴様にはとてつもなく大きい女難の相が有ると。死ぬなよ」
 そういってアニエスは部屋を出て行った。

「そう言えば如何して抜けるようになったの?」
「原因は女王の不安。抱かれてもサイトに捨てられるという気持ちであのようになった。
だから不安を取り除けば治ると判断した」
「なるほど。サ、サイト姫様だけじゃなく私にも子種よこしなさいよ。び、平等にね」
「私にも、プラス成功報酬も」
「わ、私もその…お願いね、サイト」
「一寸待て、あ、後にしろ。今は疲れて…」
 全部言い終わる前に野獣と化した彼女達に貪られるサイトであった。

「本当に死ぬなよ、サイト」
 アニエスはそう言ってトリステインに帰って行った。
    ―FIN―


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