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Last-modified: 2010-09-27 (月) 07:43:02 (4959d)

シエスタの日記
〇月×日
才人さんの見舞いと看病してた方々は、舞踏会キャンセルしちゃいました
今回の主役全員欠席ってのも、ちょっと以外です
でも、其よりも
ふ、伏兵〜〜!シエスタ迎撃せよ!
なんなんですか?
ミスモンモランシが参戦して来ました。こんなの想定外だぁ〜〜!!
ミスモンモランシには、ミスタグラモンが居るじゃないですかぁ!
才人さんの看病に私と一緒にしてたんですけど、ミスヴァリエールとか居ないと、明らかに態度違うんです!
才人さんに笑いかける態度が違うんです!
何か、才人さんに良くくっついてるんです
そりゃ、才人さんまだきちんと動けないから、しょうがないですけどね
倒れた翌日の日のミスモンモランシとミスヴァリエールの応酬も凄かった
「サ〜イ〜ト」
トスンと才人さんの上にミスヴァリエールが乗っかります。う、羨ましくなんかないやい
「何だ?ルイズ」
「何でもなぁい」
「じゃあ、何で乗っかってるんだ?」
「あたしは軽いから平気でしょ?」
「とっても重」
「重?」
「軽うございます」
「だよね」
「ねぇ、ルイズ」
「何よ?」
「才人を治す気あるの?」
「当たり前じゃない」
「多少は動ける様になったとは言え、ちょっと自重したら?」
「ううう動けないサイトに、そそそ添い寝してたのは誰かしら〜?」
「あら、私は治療疲れだから良いのよ」
「ササササイトはあたしの使い魔だから良いの」
「…ルイズが傍に居ると駄目ね。治る迄、私此処に泊まるわよ」
「何処で寝るのよ?」
「ベッドに決まってるでしょ」
「……へぇ」
二人共、笑いながら殺気出してます
私?勿論笑ってますよ
メイドは笑顔が基本なのです
笑ってなくても笑えるのは、長年の奉公生活の賜です
才人さん私達を見て、溜め息ついちゃいました
「あ〜ルイズ、モンモン」
「何?サイト」
「何よ?」
「モンモンの部屋に、二人で泊まってくれないか?」
「何でよ?」
「…非常に疲れる」
「それじゃあ、しょうがないか。ルイズ、私の部屋に来なさい。才人を疲れさせたら、治るモノも治らないわよ」
「……む〜、解ったわよ。でも、まだ良いでしょ」
「風呂入ったのか?ルイズ」
「…入ってくる。モンモランシー行きましょ」
「何で、私迄一緒に?」
「香水でごまかせる?」
「…行くわよ」
二人とも出て行きました
其処で私は才人さんの傍に座ります
「才人さん」
「何だい?シエスタ」
「ミスモンモランシに、何かしました?」
「治療して貰ってるが?」
「そういう事じゃないです」
「シエスタ」
「はい」
「シエスタには、悩みってあるか?」
「勿論です」
「モンモンにもあるって事さ」
動く右手でくしゃりと撫でられました
「ぶぅ」
ついぶぅぶぅ言ってます
そしたら、才人さん
「シエスタ、ぶぅたれた顔は可愛くないぞ」
だって
ぶぅたれたくもなります
この女たらし〜〜〜!
ひいお爺ちゃん
才人さんのお嫁さんへの道は戦場ですか?
ううぅ、泣きたい

〇月×日
次の日以降の看病は、何か変だった
何で使い魔さんが、ミスヴァリエールの部屋の前の窓で陣取ってるんでしょう?
ミスモンモランシ、何かしてますね?
「あら、ロビンさん。才人さんの見舞いですか?」
「クエッ」
「中には入らないんですか?」
コクコク頷きます
「そうですか」
ガチャ
「才人さん〜具合はどうですかぁ?」
扉を開けて、私はピタリと止まります
な、何で才人さんとミスモンモランシが、キスしてるんですか?
明らかにミスモンモランシからしてますよ
えぇ、もう、にっこり笑いながら近付きます
「さ・い・と・さ・ん」
才人さん、動じずにミスモンモランシを離します。ムカムカ
「何でミスモンモランシとキスしてるんですか?」
「薬飲ましてたのよ」
「口移しでですか?」
「えぇ、そうよ」
「才人さん本当ですか?」
「そうだよ」
む〜。なら仕方ない
もう才人さんだけで飲めるだろうけど、多分私でもする
ムカムカムカムカ
「才人さん、トイレは大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫」
「あちらも大丈夫ですか」
「あちらって?」
「えっと、その。あの、ですね。下の、ですね」
「あぁ、大丈夫だよ。其処までしなくて良いって」
あれ?ミスモンモランシが、何か余裕の表情浮かべてる
やっぱり、何かしてますね?
そうかそうかそうですか
其なら此方も、相応の態度に出させて頂きましょう
ふん、私は本気なんだ
私は才人さんに朝食を持って、ベッドの隣に座ります
ええ、卓に朝食を用意した状態です
「はい、才人さん、あ〜ん」
「えっと、もう大丈夫だけど」
「あ〜ん」
「シエスタさん?」
「あ〜ん」
「はい、あ〜ん」
才人さん、観念してパクつきます
ふっふっふっふっ、まだまだ序の口ですよ〜
「飲み物はどうですか?」
「じゃあ、頂けるかな?」
才人さんがカップに手を出す前に、私がカップの中を飲んで、そのまま才人さんに口移し
やった〜、才人さんとキスしちゃった
ミスモンモランシのポーカーフェイスが少し崩れてます
どうだ?
「才人さん、美味しいですか?」
「あぁ、美味しいね」
溜め息ついてますね
私だって才人さんから可愛いって言われたんだ。頑張れ私
「ねぇ、メイド。才人が困って無いかしら?」
「シエスタです、ミスモンモランシ。私はミスタバサの分迄、頑張る必要が有ります」
「何だいそれ?」
「タバサが急用で外出しちゃったのよ。メイドはタバサの代わりを頼まれちゃったの」
「そっか。だから見かけ無いんだな」
「嫌われたと思った?」
「タバサの誇りを傷付けちゃったかなって」
「そんな事無いわよ。あんたが気絶してた時、私以上に熱心に治癒唱えてたわ。水系統も使えるから、必死だったみたい。でもタバサって、治療関係は下手ね。あの娘、戦闘関係は強いんだけど」
「じゃあ、礼を言わないとなぁ」
「メイドはタバサの分だから、私も余り強く言えないのよね」
「シエスタです。ミスモンモランシ」
「モンモン」
「何?」
「名前で呼んであげてくれ。タバサの代わりなんだろう?」
「解ったわよ。シエスタ、此で良い?」
「有難うございます、ミスモンモランシ」
「ご馳走様、美味かったよ」
「はい、それじゃあ、身体拭いてしまいましょうね」
と、言って、私はあっさり才人さんを脱がせます
「いやん、えっち。もうお婿に行けない」
「そしたら、私が貰いますから、さっさと脱いで下さい」
才人さんが全裸です
其処に私は手拭いを水で濡らして拭き始めようとしたんですが
「ちょっと、待ちなさい。此を使って」
「これって?」
「浄化の魔法を込めた魔法石鹸よ。綺麗になるわよ」
「あぁ、才人さんがお風呂で使ってる奴ですね?」
「そうよ。売り出す前の試供品なのよ。貴女も感想聞かせてくれないかしら?」
「はい、解りました」
改めて、手拭いに石鹸付けて、才人さんの身体を拭きます
拭いた所から垢が取れて綺麗になって、更に芳しい香り迄
う〜ん、一家に一台ミスモンモランシが欲しいかも
「凄く良いですね。綺麗になって尚且つ、芳しい香りがします。これ、平民用のサウナ風呂にも置いて貰えませんか?」
「あら、きちんと代金払ってくれるなら作るわよ」
「試供品はもう無いんですか?」
「貴女が持ってるので最後ね」
「マルトー料理長に相談してみます」
「毎度あり」
と、言いつつ、上半身を拭いて、手拭いは下半身へ、先ずは脚から拭いて、本命は最後にしましょ
「背中拭いてくれるのは助かるなぁ、すっきりしたよ」
「それじゃあ最後で〜す」
つつつって、さりげなく
「うっ」
こねこね、くにくに
はぁ、まさかマダムバタフライを実践する機会が来るなんて、もうドキドキ
「や、ちょっと、シエスタ」
「一番汚れる所ですから、念入りです」
えぇ、そりゃもう
マダムバタフライの著者様、シエスタは今、猛烈に感謝してます
「だから、ちょっ、やめ、うく」
やた〜才人さんがおっきくなった〜
私でも大丈夫だ〜
ツンツン
あれ?頭が何かでつつかれてる
ツンツン
五月蝿いなぁ
「私の前で何をしてるのかしら?」
あ、すっかり忘れてた
振り返るとミスモンモランシが、杖を構えて笑ってます
えぇ、あんな笑顔見た事無いです
ふ、旦那様の為なら私は平気なのです
負けない笑顔で応じます
「見ての通り身体を拭いてます」
「その割には随分と御執心ね」
「才人さんは、負傷してからお風呂に入ってません。念入りにやるべきだと思います」
「じゃあ、何で股間ばかり熱心なのかしら?」
「一番汚れてるからです」
「それも良いんじゃない」
「才人さんの股間の匂いを嗅いだんですね?」
「ちょっと、トイレの世話をしただけよ」
「へぇ、そうですか」
「そうよ。所で、さっさと離したら?また、泡吹いてるわよ」
へ?確か手は、才人さんの可愛いたまたまをギュッとしてて、才人さんを振り返ると、泡吹いて痙攣してました
「きゃ〜、才人さん」
また、やってしまった

ひいお爺ちゃん
熱中すると、周りが見えなくなる癖を、どうにかして下さい
才人さんが子作り出来なくなったら、私は絶望です
ぐすん

〇月×日
ミスタバサが才人さんが治ってから、帰って来ました
放課後、私はシルフィードさんを見付けた途端に声をかけます
「シルフィードさ〜ん」
「きゅい」
シルフィードさんが降りて来ます
「ミスタバサはどちらにいらっしゃいますか?お礼を言わないと」
「きゅい」
器用に前足の指で差し示します。ん〜と、彼方の広場のベンチ辺りかな?
此処からだと見えないです
「シルフィードさん、有難うございます」
スタスタ歩いて、ミスタバサを探しましょう
「きゅ、きゅいきゅいきゅい」
何故かシルフィードさんが騒いでますが、何ででしょう?
ま、良いや
シルフィードさんが通れない場所を歩いたので、シルフィードさんは騒ぐのを止めて、飛んで行ってしまいました
角を曲がり、ベンチが見えます
あれ?才人さんだ。隣の小さい青髪はミスタバサですね、あの長い杖なら直ぐに解ります
才人さん剣を二振り持ってます
堅い上着は、学院内じゃ着てないんですよね
一振りはミスタバサと同じくベンチに立掛け、もう一振りは腰に下げてます
後ろに出っ張ってるけど、後ろに行く人居ないから平気か
邪魔しちゃ悪いから、覗いて見て平気だったら声かけようかな
だから、覗きが趣味なんかじゃ無いですって
ミスタバサは、才人さんの隣に座って、本を読んでます
「タバサ、看病してくれて有難うな」
首をふるふる振るミスタバサ。か、可愛い
「そんな事無いって。モンモンに聞いたぞ。急用迄は懸命にやってくれてたんだろう?」
「…上手く出来なかった」
「その気持ちだけで充分だ。ありがとな」
才人さんがミスタバサの頭を撫でます
あ、ミスタバサがほんのり紅くなった
「…私のせいだから」
「何でだい?」
「才人の戦術、実行出来なかった」
「ありゃ、いきなりは無理だって。コルベール先生とタバサのコンビで、コルベール先生がタバサに合わせて、初めて上手くいった位だからね」
「俺が提案したのが不味かったんだよ、気にするな。それに小さいゴーレムが大量に出てたら、それ以外で殲滅出来たろ?今回はたまたまだ」
ミスタバサはふるふる首を振ります
才人さんの意見、良く解らないけど、まともな気がするんだけどなぁ
「私、ガリアの騎士」
「タバサ、留学生だったのか?」
ミスタバサが頷きます
ミスタバサって、ガリアの貴族だったんですね
其よりも、シュヴァリエですか?
そちらの方が驚きです
「…騎士なのに、役に立たなかった」
「騎士って凄いのか?」
「騎士位は、実績でのみ叙勲される」
「そりゃ凄いな。タバサの事、シュヴァリエって呼ばないと駄目だな」
今迄で、一番強く首を振ります。えっと、扇ですか?
「タバサで良い」
「解ったよ、タバサ」
こくりと頷きます
「一個借り」
「気にしないで良いぞ」
「一個借り」
「解ったよ、じゃ貸しとくな。所で、今日は何の本読んでるんだ?」
ばっと、ミスタバサが後ろ手に本を隠します
見ちゃった、あれマダムバタフライの優雅な一日だ
「何で隠したのかのかなぁ?」
あ、才人さん意地悪な笑顔浮かべてます
ミスタバサがふるふる首を振って、後ずさります
才人さん、小柄なミスタバサを軽く抱き締めちゃいました
む〜、何でそんな事しますかね?
あ、ミスタバサが真っ赤になった
その隙に本を取り上げます
「えっと、何々。マダムバタフライの優雅な一日って所かな?」
「返して」
ミスタバサが真っ赤な顔で言ってます。いやん、可愛い
「まぁまぁ、此も文字の勉強って事で。どれどれ、ほう、タバサって、こういう本も読むんだな」
真っ赤な顔してうつ向くミスタバサ。そのまま、ベンチに座ってしまいました
「じゃあ、こうしよう。この貸しは、タバサが此を、俺に読んで聞かせてくれ。其で貸し借り無し」
ミスタバサがふるふる首を振ってます
確かに過激なんですよね、あれ。朗読しろだなんて並の仕置じゃないです
でも、ミスタバサの仕草可愛い過ぎます。此は、才人さんじゃなくても、見たくなりますね
「あれ、あんたタバサの代わりに看病したメイドでしょ?ダーリンとタバサ知らない?勉強会に来ないから、皆痺れ切らしてるから、探してるのよ」
「しっ。ミスツェルプストー」
「何?何か覗いてるの?」
私が人差し指で才人さん達を差し示します
「あ、居た居た。ムグッ」
「失礼します。今は静かにして下さい。面白い所なんですよ」
私が小声で話すとコクコク頷いたので、手を離します
「で、何があったの?」
「今ですね。マダムバタフライの朗読を、ミスタバサがやるように、才人さんが促してるんです」
「あぁ、あの過激な小説?あれだけは、タバサの部屋で読んでるわ。何でそんな事になってるの?」
「何かフーケ戦の怪我が、ミスタバサ自身のせいだと気にしてるらしくて、才人さんが、其なら此の朗読で貸し借り無しだって」
「あらあら、ダーリンったら、そういうプレイも趣味なのね」
「ミスタバサの仕草見たら、多分ミスツェルプストーも、そう思いますよ」
「どれどれ、うわぁ可愛い過ぎ。あの仕草は堪らないわね」
根負けしたミスタバサが諦めて、本を受け取り、読み始めます
「最初から?」
「ちょっと貸して。ん〜と、此処からで」
ミスタバサ、顔から湯気出てますよ
「うわぁ、本当にやるんだ」
「…其処で、バタフライは執事の服を一枚々々、見事な肢体を見せ付けながら脱がす…」
「…執事のスラックスを撫で上げ、更にたっぷりと涎を付けた舌でスラックス事舐め上げる『うっ、あっ、マ、マダム』年若い執事からは官能のあえぎが漏れ、其に気を良くしたバタフライはスラックスを脱がし、執事の陽根をうっとり眺め、舌でねぶり始める」
「これ、最新刊だわ」
「ですね。帰り際に買ったんでしょうか?」
「バタフライは豊満な胸を使って、執事の陽根を挟み、そのままゆっくりと上下し、陽根の先が出ると舌先でちろりと舐め、また上下する『あ、マダム、限界です』」
「ミスタバサ、真っ赤ですね」
「此はちょっと良いかも」
「ちょっとあんた達、サイト達は見付かったの?」
「「しっ」」
見ると、ミスヴァリエール,ミスモンモランシ,ミスタグラモンと、面子が揃ってます
「何だい?何か面白い事でも、起きてるのかい?」
「静かにするのよ」
「何々?」
三人が更に覗きに参加し、ミスタバサの朗読が続きます
「…バタフライは一度精を出した陽根をたっぷりと舐め上げ、落ち着きそうになった執事の陽根に再び力を取り戻す」
「ち、ちょっと何よあれ?」
「あら、知らないの?マダムバタフライよ」
「うっわ、過激」
「才人も好きだねぇ」
「あれ、ミスタバサの本ですよ」
「「「えぇっ!?」」」
あ、皆して大声出しちゃった
其に気付いたミスタバサが、真っ赤な顔して振り向きます
あ、ぷるぷるしてる。凄い可愛い
そのミスタバサが杖を取り詠唱します
えっと、不味く無いですか、これ?
「吹っ飛べ!!」
「きゃあ!?」
「うわぁ!?」
「いやぁ!?」
「あ〜あ、見事に飛んで行ったなぁ」
才人さんの声を聞きながら、全員派手に吹き飛ばされましたとも

ひいお爺ちゃん
やっぱり出歯亀は良くないです
あいたたた

〇月×日
今日は才人さんが厨房で何かしています
何でも、日本の家庭料理で、此方で出来そうなのを見繕うそうです
マルトー料理長や料理人の方々が、興味津々で見守ります
「豚は有るんだよな。豚ロースとパン粉に小麦粉、生卵と植物油無いですか?」
「植物油か?オリーブ油なら有るが」
「じゃ、其で行きましょ。海産の新鮮な魚って有りますか?後、岩塩じゃなく、海水塩としょうが辺り。それ以外にも海産物と氷等、冷やす物」
「いきなり注文レベル上がったな、おい。海産の新鮮な魚は、運搬で魔法使うから、偉い高いぞ」
「む〜、無理か」
「嫌、有るには有るが、量は無いぞ」
「魚種は?」
「俺は魚の種類は良く解らん。我らの剣が見てくれ。此方だ」
「どれどれ。おっと、こりゃ秋刀魚と鯵じゃないか」
「箱に掛ってる固定化と冷気魔法で保存されてる。出すと痛み始めるから注意しろ」
「じゃあ、木炭は?」
「おぅ、沢山有るぞ」
「ふむふむ。野菜とか、色々使って良いですかね?」
「おぅ。新メニューの研究用なら好きに使え」
才人さん、小さい鍋に水を張り、海草と干物入れて塩を入れてを火をかけながら、もう一つの鍋で油を温め、炭火を起こします
そして豚肉に溶いた生卵と小麦粉を付けパン粉をまぶし、油に投入しました
ジュー
もう一つの鍋には、野菜を大量に投入し、更に肉と貝類を入れます
あれ?タルブのヨシェナヴェですよね?作り方少し違うけど
鯵って言ってた魚の方を包丁数閃、生のまま切り身になってます
秋刀魚と言ってた方に塩をまぶし、炭火で焼き始めました
オーブン使わないんですかね?
そんなこんなで油に入れた豚肉が揚がり其を切り分け、傍には大量の刻み大根と、キャベツにマスタード
鍋も良い具合に仕上がり、秋刀魚も綺麗に焼き上がりました
其に野菜とハーブを添えて完了です
「こんなもんかな、それぞれ、トリステイン風のとんかつ,鯵の刺身,寄せ鍋,秋刀魚の塩焼って所だ。生魚苦手なら、鯵は食わなくて構わないぞ」
「我らの剣の国じゃ、生魚食うのか?」
「あぁ。専門の料理人が居る位だよ。さてと、こうやって食べて見てくれ」
才人さんが自ら食べ、食べ方を皆に教えます
「どれどれ」
皆がそれぞれ食べます
やっぱり刺身は人気無いですね。私も生じゃちょっと
「我らの剣よ。此が日本の料理か?」
「足りない物が3つ有るから、正確にはモドキだね」
「その3つとは?」
「米,味噌,醤油」
「…其でも、この味か」
「どうかね?」
「俺ぁ、料理人やって数十年だが、まだまだ知らない料理が有るって、思い知らされたわ。正直に言おう。美味い」
「とんかつって、美味しいです」
「あぁ、それ鶏とか他の肉でも出来るよ。食い過ぎると、太るから注意な」
「それじゃ、次いきますか」
先程のとんかつで使ってた、小麦粉を卵で溶いた物に野菜を付けて、油で揚げます
ジャー
才人さんが見切り、一気に上げて油を切った野菜に塩を軽くまぶします
「ほい、天ぷらお待ち。此はそのまま塩か、大根おろしと併せて食べてみてくれ」
料理人の皆様が天ぷらに手を出し、サクりと食べます
「野菜って、こんなに美味かったか?」
私も食べてみました
「天ぷらは、海老とか魚とか山菜でもOKだよ」
「やだ、何これ。凄い美味しい」
「この天ぷらも、刺身と同じく専門の料理人が居るんだよね」
「こりゃ、凄いな。我らの剣よ。今のレシピ此方で改良して、使って構わないか?」
「勿論。但し、色々注意事項有るから気をつけてくれ」
「そりゃ何だ?」
「天ぷらは、揚げたてを食わせるべし。揚げる事自体難しいし、絶対に時間かけちゃ駄目。カツは冷えても大丈夫だけど、やっぱり其処ら辺は、気をつけてくれ」
「才人さん、これヨシェナヴェですよね?」
「シエスタ、知ってるのか?」
「タルブの名物料理です」
「成程、ひい爺さんが広めたのか」
「何で解っちゃうんですか?」
「日本人だから」
「ぶぅ〜。まるでひいお爺ちゃんと才人さんが、会話してるみたいです」
「ひい爺さん取っちゃって悪いな」
くしゃりと頭を撫でられます
「良いんです。才人さんの、ひいお爺ちゃんにもなるんですから」
にっこり返します
そしたら、ギラリとメイド仲間がぎらつきます
うっ、しまった
「「「才人さん」」」」
「私のお父さんも、才人さんのお父さんになりますよ」
「私のお母様だって」
「弟妹達が優しいお兄さんが欲しいって言ってるんです。才人さんならばっちりです」
「…え〜と」
才人さんが冷や汗かいてます
「あっはっはっは。此処で始めるなよ、お前ら。やるなら別の場所でやれ」
「「「は〜い」」」
「助かったよ、親父さん」
「いんや、助かったのは俺達の方だ。レパートリー増えるのは大歓迎だ。おい手前ら、天ぷらととんかつと鍋、マスターすんぞ。修業開始だ」
「「「「ウィ、マルトー料理長」」」」
料理人達が一気に集まり、如何にトリステイン料理に合わせるか、試行錯誤を始めました
マルトー料理長が生き生きしてます

ひいお爺ちゃん
やっぱり才人さんは凄いです
才人さんが言ってた、味噌と醤油と米、どうやったら手に入るんでしょう?
才人さんの故郷の料理は、ひいお爺ちゃんの故郷の料理
私も作ってみたいです


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Last-modified: 2010-09-27 (月) 07:43:02 (4959d)

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