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Last-modified: 2011-03-02 (水) 11:47:50 (4802d)

「…良し、新作が出来たのね〜」
とんとん
タバサの部屋で原稿を整理して、にこにこしてるシルフィード
「さてと、感想を誰かに聞かせて貰いたいのね〜」
何故かキュルケのセーラー服とスカートを纏い、寮を出てキョロキョロしながら適当に物色すると、一年女子の一団が通りがかり、シルフィードを興味津々に見ている
「水兵さん……ですか?」
「あ、丁度良いのね。え〜と、けちなろってりあ?」
「ケティ=ラ=ロッタです!!」
「そうそう。お姉様と同じ無い乳とお仲間達。ちょっと、感想聞かせるのね」
「胸が有るからって、馬鹿にしないで下さい!!」
プンプン怒るケティ
「まぁまぁ、良いから見るのね」
原稿をぱさりと渡し、促す
「もう、何なんですか?一体」
ケティは読み進める内に、段々赤面し、読み終わると黄色い悲鳴をあげる
「い、イケマセンわ!イケマセンわ!殿方同士だなんて、不純です!不潔です!汚れてます!………続きはありませんの?」
原稿を友人に渡すと、友人達も読み始め、同じ様に黄色い悲鳴をあげ始める
シルフィードは胸を張り、指を振り子の様にちっちっと振り、力説を始める
「ふ、これだから、下等な人間は困るのね。イルククゥみたいな古代種達にとって、作品とは自分で作りあげるモノなのね。ようこそ、創作の世界へなのね〜」
「…例えばどうしますの?」
ケティが聞くと、鼻息を荒くしたシルフィードが、ぐっと拳を握り掲げながら興奮しながら喋り出す
「妄想をかきたてペンに乗せて、あらん限りの欲望を文章にするのね!!作品とはエロにあり!!なのね!!」
何故か感動した面持ちでシルフィードを見てた一年女子達
ケティががっしとシルフィードの手を掴み、目から大粒の涙を足らして喋り出した
「目から大量の鱗が落ちました!!お姉さま、いえ、師匠と呼ばせて下さい!!」
「そうと決まれば善は急げなのね。さぁ、創作の世界にいざ出発!!なのね!!」
「「「「はい!!師匠!!」」」」

*  *  *
ガチャ
タバサが部屋に帰ると、何故か一年女子が4人とシルフィードが何処からか運んで来た机の上で、皆でかりかり書いている
鬼気迫る姿に開いた瞬間後退り、思わず杖を握り直す
「…何、してるの?」
「あ、お姉様お帰りなさいなのね。皆で創作活動なのね」
聞こえて来る音はペンの走る音と、不気味に呟く声

パタン
扉を閉め、タバサはキュルケの部屋に避難する事にした


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