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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:56:32 (5643d)

それはまだ、才人がウエストウッドの村に厄介になっていた頃の話。

「痛っ…」

才人は、突然右手に走った痛みに、木でできたスプーンを取り落とす。

「だ、大丈夫!?」

才人の食事を見守っていたティファニアが、慌てて才人に駆け寄る。

「大丈夫。ちょっと痛んだだけだし」

顔を軽く歪めて才人は言うが、それが強がりだと言うことは明白だった。
才人が戦で負った傷は深く、ティファニアの治療である程度動けるようになったとはいえ、まだ身体の各所に痛みが残っていた。

「やっぱり、手伝ったほうがよくない?」

スプーンを拾い、ティファニアが言う。
たしかに、ティファニアに『あーん』されるのはウレシキモチイイのだが、いつまでも甘えているわけにはいかない。男として。

「いいよ、いつまでも甘えてるわけにはいかないし」

スプーンを受け取り、食事を続ける才人。
…なんとかしなきゃ。
ティファニアは、痛みに歪む才人の表情を見て、ある決意をした。

次の朝目覚めると、部屋の机の上に、朝食と、手紙が置いてあった。

「…オレ字読めないんだけど…」

誰もいない空間に向かって突っ込みを入れる才人。
仕方なしに、傍らに立てかけてあるデルフリンガーに、通訳を頼む。

「うんとだな。
『痛み止めに効く薬草を取りに行ってきます。昼には戻ります。ティファニア』
だってよ」
「…なんか悪いな」

怪我の治療だけでなく、その後の面倒まで見てもらっている。
この恩返しは、いつかしなきゃな。
それはともかく、おき抜けでお腹のすいていた才人は、ティファニアの用意してくれたパンとスープの朝ごはんに手を伸ばした。

ところが。
昼を過ぎても、ティファニアは戻ってこない。
子供たちにティファニアを見ていないか尋ねたが、

「知らなーい」
「まだ帰ってないよー」

という返事が戻ってきたのみだった。
才人は自室に戻ると、デルフリンガーを手に取った。

「相棒、迎えに行くつもりか?」
「子供たちに行きそうな場所聞いて、探しに行く。
 いくらなんでも遅すぎるだろ」

言ってデルフリンガーを背負うと、つっ、と右手を押さえた。

「止めねえけどよ。無茶はすんなよ」
「危ないことなんかない。…多分ね」

我ながら楽天的だなあ、と思いながら、才人は部屋を出た。

「…おかしいなあ」

ティファニアは薬草を求め、村の近くにある崖にやってきていた。
薬草はその崖に自生しており、その花弁が薬効を持つ。
しかし、いくら見上げて探しても、花が見つからない。
茎から下の部分は見つかるのだが、花の部分を残している物が見つからないのだ。

「鳥にでもつつかれたのかな」

この時期にこの草が花を咲かさないのは珍しい。
実際、どの草も花だけをもぎ取られたようになっていた。
この花は蜜が甘いため、一部の鳥は好んでこの花を食する。
たぶんその鳥のせいなんだろう、と思っていると。

「…ファ…」

名前を呼ばれた気がした。
森のほうを見ると、下生えの中に、何かの影が蠢いているのが分かった。

「テファ!」

がさがさと下生えを掻き分けて現れたのは、才人だった。

「サイト!どうして?」

驚いた顔で、ティファニアは才人の許へ走る。

「いやあ、あんまり遅いんで心配になってさ」
「ばかぁっ!」

ティファニアは、そんな才人を思わず怒鳴りつける。
心配してくれたのは嬉しい。でも、治りかけとはいえ才人は怪我人だ。無理して出歩いて、傷が開いたりしたらどうなるか。

「自分の身体を過信しないの!怪我人だってこと、自覚なさい!」

まるで小さな子供にそうするように、ティファニアは才人をしかりつける。
才人は申し訳なさそうに小さくなる。そして素直に謝った。

「ごめん」
「わ、わかればいいんだけど…。私こそゴメンね、怒鳴っちゃって…」

自分の今までの剣幕に自分で恥ずかしくなり、ティファニアは赤くなって俯く。
二人の間に、妙な空気が流れ始めたその時。

「相棒、声を出すなよ」

神妙な声のデルフリンガーが、才人の背から声をかけてきた。

「エルフの嬢ちゃんもだ。声出さずに崖まで走れ」

二人はデルフの神妙な声に、黙って従う。
崖の下にたどり着くと、デルフは言った。

「森から何か来るのがわかるか?」

森を見てみると、樹冠から鳥が飛び立つのが見え、そして、木の折れるバキバキという音が二人の耳に届いた。

「何か…いるのか」

才人が小声でそう呟く。
鳥たちの動きと、木をなぎ倒す音から、ティファニアはその正体を掴みかけていた。

「まさか、レッサードラゴン?」
「そのまさかみたいだぁね」

レッサードラゴンは、知能の低い野生の竜で、非常に凶暴である。
基本的には雑食だが、特に大型の動物を好んで襲う。
もちろんその大型の動物には、『人間』も含まれるのだ。

「それって、やばい生き物?」

ハルケギニアの生物に対する知識のほとんどない才人でも、二人の会話からそのヤバさは伝わってきた。
が、気休めでも聞いておかなくては気がすまない。

「やばいなんてもんじゃねえ。今の相棒じゃヤツの肌に傷も付けられん」
「どこか、隠れられる場所を探さないと」

ティファニアは慌てて辺りを見渡す。
崖を見ると、なんとか二人で入れそうなほどの亀裂を見つけた。

「サイト、こっち!」

ティファニアは才人の手を取り、その亀裂へ導く。
そうしている間にも、木を薙ぎ倒す音が近づいてくる。

「せ、狭くない?ここ」

その亀裂の隙間は、一人以上二人未満、くらいの幅しかなかった。
ティファニアは才人を問答無用で抱きかかえると、その隙間に身を躍らせた。
しかし才人の予想通り。

「つ、詰まった」

入り口近くで、身体が詰まってしまった。
亀裂の向こう側では、森の入り口付近まで木の倒れる音が響いている。
このままでは、見つかってしまう。
なんで詰まったのか考えてみる。
今、才人とティファニアは向かい合った状態で直立している。
この状態だと、お互いの身体の起伏がいい感じに当たり、余計なスペースを取っている。
…いやまあこの胸板に当たる柔らかいものは大歓迎なんですけども。
つまり、起伏をずらせば、もっと奥まで逃げ込むことが出来る。

「ゴメン、テファっ!」
「えっ!?」

才人はティファニアを抱き上げ、彼女の小さなお尻を両腕で抱え込んだ。
こうすれば、起伏が上手く重なり合い、二人の身体は一本の棒のようになる。
なるのだが。
目の前に巨大な障害が。
夢と希望をたっぷり詰め込んだ極上の果実が二つ、才人の目の前に出現することになるわけで。
慌てて才人は顔を横に向ける。

「ここここれならもっと奥まで行けると!思って!」

鼻息がいつもの三割増しで荒い。

「そ、そうね、これならなんとか」

亀裂のカベとの間に、隙間が出来た。これならもっと奥まで行けるだろう。
ティファニアはカベとの間に手を着き、奥へと身体をずらす。
すると才人の横顔にぷるんと柔らかい極上の果実がヒットする。

「あ、ごめんなさい!」

いや謝らなくていいです。むしろボクがごめんなさい。
もうちょっとこの感触を楽しんでいたいが、外の音をうかがうに、そんな余裕はない。
才人も少しずつ身体をずらし、できるだけ奥へと進む。
すると。

びいぃっ!

何か、布の裂ける音がした。

「やだっ」

ティファニアの声と同時に、才人の目の前が薄い肌色に染まっていた。
何が起きたんだ。
まさか、この肌色は。

「み、見ないでっ」
「ごごごごごめんっ!」

ティファニアの声に、才人は全力で目をつぶる。
状況を整理してみる。
岩の突起か何かにひっかかり、ティファニアの服の胸の部分が裂けた。
もともとオーバーサイズな胸は、ちょっとした服の裂け目を、その弾力でもって引き裂いたわけで。
つつつつまり、今の肌色は。
テファのなまちち。
そして今顔に当たってるのは。
なまですかーーーーーーーー!!
吹っ飛びそうになる理性を必死で抑え、才人は目を閉じる。
しかし、その鼻息は、いつもの5割増しだった。

「ひぁっ…」

破けた服の隙間から覗く桃色の突起に、才人の吐息が吹きかけられる。
ティファニアの身体を、甘い刺激が駆け抜ける。
それと同時に突っ張っていた腕から力が抜け、才人の身体に完全に体重がかかってしまう。

「わぷっ」

突然降ってきた乳白色の柔肉が、才人の顔を飲み込む。
才人の頭は、今や完全にティファニアの胸の谷間にはまり込んでいた。

「へは、らいろうぶ?」

喋ろうとしても、弾力のある柔らかい胸が、言葉を遮る。

「しゃ、喋らないでっ」

才人が口を動かすたび、ティファニアの全身に桃色の電流が走る。
身体の力が抜け、自分が自分でなくなるような、そんな感覚がティファニアを襲う。

「ほ、ほめんっ」
「ひゃぅっ」

思わずティファニアは才人の頭を、抱きかかえてしまう。
結果、才人の頭はより深くティファニアの胸に埋まってしまう。
その吐息だけで、ティファニアの身体の奥底から、熱い何かがこみ上げてくる。

「だ、だめ、息もしちゃダメっ」

そんなムチャな、と思いながら、なんとか才人はこのパラダイスホールドから抜け出すことを考える。
ちょっと身体をずらしてみよう。
才人はティファニアのお尻から手を退ける。
力の抜けたティファニアの身体がずるり、と才人の身体を伝ってずり落ちる。
才人は慌てて右膝を立て、ティファニアの身体を受け止める。

ぐにゅっ

「ひぁんっ!」

その膝が、ティファニアの一番敏感な部分を圧迫した。
胸への刺激で蜜を分泌させていたそこは、胸以上の快感をもって、ティファニアを責め立てる。
だめ、おかしくなる…っ!
才人が何かしようと身体をずらすたび、その膝はぐにぐにとティファニアを陵辱し、そして、才人の荒い吐息が、ティファニアの胸を溶かす。
才人の動きが、吐息が、動けないティファニアをどんどん高みへ追いやっていく。

「ふぁ、ふぁっ」
「て、テファ?」

才人の呼びかけに、しかしティファニアは応えられない。

「もう、行ったみたいだから…出るよ」

才人の言うとおり、亀裂の外の音は、どんどん遠ざかっていく。
もう出ても大丈夫だろう。
才人はぐったりしたティファニアを抱え、亀裂の外へ出る。
森の入り口は倒れた木々が無残に折り重なり、レッサードラゴンの巨大さを物語っていた。
才人は、崖にティファニアをもたれかけさせ、座らせる。
しかしティファニアは身体に力が入らないらしく、くたっとその場に横たわる。
はだけた胸。短いスカートから覗く、薄い布でできた下着の股間は、溢れた粘液で染みになって、テファニアを浮かび上がらせていた。
才人の喉が、ごくりと鳴る。

「て、テファ、大丈夫?」

そっと肩に手を置くと、ティファニアがむくり、と上半身を起こした。

「…サイト」

上気した頬と、潤んだ瞳。
思わず食い入るように、才人はティファニアを見つめてしまう。
次の瞬間、ティファニアは才人の唇を奪っていた。
しばらく唇を重ねた後、ティファニアが唇を離す。

「…ごめんね、サイト…私、もう…」

熱に浮かされたようにそう言うティファニアの目には、何かが宿っていた。
あつい…からだのなかが…あついよ…。
その目に見つめられるだけで、才人の体は硬直し、身動きが取れなくなる。
ティファニアはそっと才人の下半身に手を伸ばすと、ズボンの上から才人の張り詰めた怒張を撫で上げた。

「うあっ」
「サイトも…辛いんだね…」

言って、その細い指で、ズボンの留め金を外し、前を開く。
才人自身がその隙間から勢いよく飛び出した。
ティファニアはしばらく才人を見つめていたが、その怒張の上で、薄い桃色の唇を開いた。
く、咥えるのか?
思わず身構えた才人だったが、ティファニアのとった行動は才人の予想と違っていた。
ティファニアは、口の中に溜めていた唾液を、唇の端からこぼし、才人の上に垂らしていく。

「うあっ」

暖かい液体が自身を覆っていく感触に、才人の背筋を悪寒にも似た快感が襲う。
才人を自分の唾液で塗り潰すと、ティファニアは自分の胸を持ち上げ、おもむろにその深い谷間で才人を包み込む。

「う、うわっ!」

柔らかく包み込む感触と、粘液によるぬめりの感触が、完璧な快感の和音となって、才人の脳を直撃する。
キモチいいんだ…よかった…。
ティファニアは快感に震える才人の表情を見て満足すると、たわわに実った二つの果実を才人の一物に押し付ける。
ティファニアの手によって自在に形を変えるその胸は、まるで挿入しているような快感を、才人に送る。

「だ、だめだ、テファっ!」

その刺激に、才人はあっという間に限界を迎えた。
ティファニアの谷間で、才人が爆発する。
その先端から迸る才人の精が、ティファニアの髪を、顔を、胸を白く汚していく。

「ふぁ、熱い…」

惚けたようにティファニアはそれを舐め取り、その味を確かめる。

「…苦いんだね、男の人のって…」

言って、照れたように微笑む。
その笑顔と仕草に、才人のソコは再び元気を取り戻す。

「テファっ、ごめんっ!」

もう、ガマンできなかった。
才人はティファニアに覆いかぶさると、彼女を四つん這いにさせる。
薄手の下着を無理矢理剥ぎ取ると、白い双丘の奥で涎を垂らしながら牡を待ち構えるティファニアに、自分自身を押し当てる。
ティファニアは抵抗せず、襲ってくるであろう衝撃にじっと身構える。
そして、才人の剣が、ティファニアを貫いた。
ティファニアの裂け目から僅かに血が滲んだ。

「…はぁっ…」

ティファニアの喉から、甘い吐息が漏れた。
しちゃった…はじめて、しちゃった…。
本で読んである程度どういうものか予想していたが、想像していたよりずっと、痛くない。
というより…。キモチイイ。
しかし、喪失の余韻に浸る間もなく、才人の動きが、強烈な快感をもってティファニアの意識を掻き乱す。
淫らな水音をたて、ティファニアの秘裂は才人を受け入れる。

「あう、うぁ、ひあ」

与えられる刺激に、ティファニアの喉から嬌声が搾り出される。
体内を直接刺激される快感に、ティファニアの思考が削り取られていく。

「ひゃ、は、いは、く、くるの、何かっ」

かろうじてこびりついた思考が、僅かながら意味のある言葉を口から放つ。
それはティファニアの中で快感が爆発する知らせだった。

「ふぁっ、ああーーーーーーーーっ!」

ティファニアの中で快感が弾け、膣がぎゅう、っと才人を締め付ける。

「うぁ、テファ、テファっ!」

その締め付けに、才人はティファニアの中で果てた。

「ご、ごめんテファ」

行為が終わったあと、才人は上着の破れたティファニアに、自分のシャツを着せ、背中に負ぶって、村への帰路についていた。
もうすっかり日は傾き、夕焼けが森を覆っていた。
初めての行為で、ティファニアの腰は抜けていた。

「ううん、私もガマンできなかったし…」

才人の背中で真っ赤になりながら、ティファニアも謝る。
才人の首に回した腕に、きゅ、っと力を込める。
すると背中に当たっている禁断の果実が押し当てられる形になる。
…くは。

「ゴメンね?サイト、まだ身体治りきってないのに…」

…こんな時まで、オレの身体の心配、してくれるんだ…。
背中に当たる胸とか、掌の中に納まっている小さなお尻の感触とかよりも、ティファニアのその優しさが、才人の心を打った。

「大丈夫、テファが気にすることじゃないよ」
「あ!そういえば!
 …私負ぶって、手は大丈夫なの?」

…言われてみれば。

「ぜんぜん、痛くないや…。
 テファとして、治っちゃったかな?」

冗談めかしてそう言うと、背中でテファが真っ赤になる。

「な、なに言うのよ!もうっ!」

言って、才人の首を、思い切り締め上げる。
才人の背中に押し当てられた柔肉が、ぐにぐにと歪み、姿を変える。

「ちょ、テファ、それはさすがに苦しいって!」
「は、恥ずかしいこと言うからでしょっ!お、お仕置きですっ!」

結局、ティファニアの『お仕置き』は、才人が意識を失う直前まで続いた。 〜fin


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