X00-42-18
Last-modified: 2008-11-10 (月) 23:01:07 (5616d)
X00-42-17のつづきです。 才人は、この頃憂鬱だった。 二人きりになると、扉にロックを掛け、部屋全体にサイレントを掛けてより過激なスキンシップを行ってくる。 安宿の続きがしたいのか、はたまたスレイプニィルの舞踏会の続きがしたいのか、才人は、理性を総動員しなければならない事態に陥っていた。 「ア、アンリエッタ、俺がフライングしても不味いんだけど」 「直前?!って一体何処までやるつもり何すか?」 「酷いですわ。まるで私の事を淫乱女みたいに仰るなんて」 「そうは言いませんが、せめてキスで我慢して下さい」 「そんな事言ってません」 言い終わるや否や、才人は、全身にアンリエッタのキスの絨毯爆撃を受けた。 「キスで我慢してと仰いましたわ。如何ですか?私のキスは?」 「す、凄すぎます。そんなの耐えきれません」 「なら今度は、貴方の番ですわ」 「お、俺の番?」 「御安心を、オークションまでは、何も有りませんわ」 「え?!それなら俺来る必要ないんじゃ?」 才人の目に、ショーツ一枚のアンリエッタの裸体が飛び込んできた。 「それは、駄目ですー」 この体勢になると、当然才人の顔の前には、アンリエッタの「胸も女王」の胸が有る訳で… 「如何ですか?私の胸の感触は?」 しかし、アンリエッタは、攻撃の手を緩めなかった。 才人は、半ば無意識に乳首を吸い上げた。 (もっと感じさせて気を失って貰えれば最悪の事態は、免れるかも) 交互に乳首を吸い上げ、胸を揉みまくった。 此のままではどうにかなりそうなので、アンリエッタにドレスを着せてベットに横たえた。 もう一つ不安が有った。いや恐怖か。無論主人であるルイズである。ルイズの鼻は、事、女の匂いに関しては、間違いなく警察犬も凌駕する。誤魔化すのは不可能だ。身体を見ればアンリエッタのキスマークが無数についている。流石に今の状況で、鞭打ちやエクスプロージョンによるお仕置きはしないだろう、多分。 そうなると対抗心を燃やして…いや、待て。ルイズだけで済むだろうか?間違いなくシエスタも。タバサとテファは、部屋が違うから大丈夫だよな、多分、恐らく、頼むから来ないでくれよ。 このまま此処に居ては危険極まりないから、脱出したい。が、ロックは才人には、どうしようもない。デルフは、預かられているので手元にない。現状「平民」状態の才人には、脱出する術が無い。アンリエッタが気が付いたら又続きを要求して来るだろう。 しかしアンリエッタが気が付かない事には、部屋から出られない。王宮には、女王が男と二人きりを邪魔する無粋者は、いない。ロックは才人が逃げ出さない為に掛けられているのだ。 暫く無い知恵を絞っていると。 「続きを、と申してもして下さらないのでしょう?ならば今日は、御帰りになるまで私を抱きしめて口づけをして下さいまし。もしそれが御嫌と申すならば、最後の一線越えますわ」 「抱きしめるだけですよ」 才人とアンリエッタは、抱き締め合いながら時折キスをしながら時間まで過ごした。 「早く最後の一線を越えたいですわ。でもまだ駄目なんですよね。では明日お待ちしておりましわ。あなた」 「おやすみ、アンリエッタ」 「いやあ、恐れ入ったよ。君がこんな凄いハーレムを築く事になるとはね」 「ぜ、全身から姫様の香水の匂いがしてるんですけど?幸い姫様の、あの、その、匂いはしないけど」 「それにしても驚いたわね」 「いいえ、貴女よ、ルイズ。独占欲の塊の貴女が賛同した事よ。国は国益の為なら何だってするわ。貴方以外の女性達が才人に想いを寄せていた事も知っていたしね」 「貴女気付いていたの?」 「ま、まあ、そういうことね。サイト、部屋に帰るわよ」 ルイズが、才人を部屋まで引っ張ってくると、タバサとティファニアもくっ付いてきた。 「え、えーとね、サイトが御仕置きされないか心配で」 「しないから帰って」 「え、えーとね、才人の精力が吸い取られないか心配で」 「しないから帰って」 「え、えーとね、ホントはね、サイトに女王陛下と同じ事したいなあ、と思って」 「止めてくれ!俺の身が、理性が持たない。今日一日必死に耐えて来たんだから」 「耐えなくて良い」 「私は、貴方に全てを捧げている。貴方の好きな様に貪って構わない」 「サイト、修道院での続き、お願い。あれから毎日夢見るんですもの。でも夢じゃ気持ち良くなれない。だから…ね」 「なっ、テファまで。あんた達なんて事言うのよ。私達3人でそんな事したら、サイト、壊れちゃうでしょ」 「4人です。ミス・ヴァリエール」 「サイトさん、今日女王陛下とどんな事したんです?妾とはいえ同じ事して下さらないと。あ、違いますね、女王陛下はサイトさんに何をなさったんですか?詳しく教えてください。同じ事して差し上げますから」 「キス、キスだけ」 才人は、タバサのレビテーションで宙に浮かされ、空中で服を脱がされ、ベットに運び込まれた。 才人は、仕方なく全て話した。 X00-42-19につつく
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