X00-42-7
Last-modified: 2008-11-10 (月) 23:01:23 (5643d)
X00-42-6のつづきです。 叙勲前日の昼 「サイト、1対3で勝負しようぜ」 「ギューシュ達だけ勝利の美酒に酔いしれたのに、僕達は未だなんだからな。『サイトに勝つ』その為にあの特訓を頑張り抜けたんだからな」 「そうだ!そうだ!」 「それとこれは違うさ、ただ純粋に自分がどの位強くなったか確かめたいんだよ」 「たっくしゃねーな。しかし今のお前らじゃ手加減出来ねーぞ、モンモン以外にも水メイジ何人か連れて来い。あと疲労回復薬もな」 「そうこなくちゃ」 何人かには、手傷を負わせられたが、それ以上に手傷を負わせられた。 「全くお前ら強くなったよ。次やる時は、1対2な。俺負けんの嫌なのに。たっく」 「その事だが、やはり諸侯の中に不満に思って、陛下に御前試合を申し込んだ方が10名程いるそうだ」 「俺とか?」 「ま、いまのお前らなら楽勝だ。魔法衛士隊にもお前らと互角なのは、5人と居ない。俺が保証するぜ」 「サイト、君はまさか魔法衛士隊とやり合った事が…」 「ま、僕らも1対3とは言え君に勝ったんだ。他のメイジに負ける気はしないけどね」 「サイト」 「俺、これしか服無いし」 「仕方ない。僕の貸すとしよう。サイズは、ほぼ一緒だから大丈夫なはずさ」 「分かっているわよ。ちょっと黙ってて気が散るでしょ」 「ルイズいい加減にしてくれよ。夕食になっちまうぜ」 「ルイズ」 「なあ、俺が決めちゃ駄目か?」 「じゃあ、これとこれとこれ。どうだ?」 「じゃあギーシュこれら、借りていくな」 「サイト、朝7時出発だぞ。遅れるなよ」 叙勲式当日 「起きて下さい。サイトさん、ミス・ヴァリエール」 「おはよう御座います。サイトさん」 「構いませんよ。私3時に起きていましたし」 「皆さん、今日叙勲式じゃないですか。馬車の方は、もう出発しましたし、マルトーさんなんか2時から仕込み始めたそうですよ」 「厨房やメイドの人達には傍迷惑だよな」 「それじゃ私お手伝いに戻りますね」 「ルイズ、ルイズ」 「叙勲式」 「5時だって」 部屋を出るのに小一時間かかった。 「仕方ないじゃない。変な格好で出席出来ないわ」 食堂は、予想通り大賑わい。 「仕方ねぇだろ、ルイズが…ぐぉ」 「へいへい」 「ルイズ、僕の服を傷ものにしないでくれたまえ」 「ギーシュ、俺の方を心配しろよ」 「お前なあ」 食事を済ませ、2列縦隊で王宮へ向け出発した。 X00-42-8へつづく |
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