X00-56
Last-modified: 2011-05-06 (金) 21:51:12 (4732d)

才人が出ると、午後には起きてたシエスタが才人を見付け、付いて来た
「才人さん、御用事ですか?」
「まぁね。徹夜仕事には慣れてるから、午前中だけ寝れば平気だよ。それより寝てないで平気か?」
「大丈夫です。メイドの睡眠時間は短いんですよ?ご主人様より早く起きて、ご主人様より遅く寝ないと駄目ですから」
「今は休みなんだから、だらけなさい」
才人がそう言うとシエスタは才人に腕を絡めて断言する
「勿論、才人さんと一緒にだらけます!!」
才人は、ジャケットとデルフを置いて来ているので、シエスタの胸がふにゅっと潰れる感触が直に来る
「ですから才人さん。御用事済ませて、さっさとだらけましょ!!」
暗におねだりである
「まぁ、用事次第だな」
そう言って、才人は市に向かって、宝石職人を探すが、今日は居ないみたいだ
「へい、らっしゃい。いつぞやの旦那ですな」
「あぁ、古着屋の兄さん。こちらの市に立ってた宝石職人は、今日は来てないのかい?」
「あぁ、あの旦那は基本的に虚無の曜日限定さ。宝石磨くのに、時間が掛かるって言ってたね。この前は戦勝市だから出てたんだよ。それより、旦那が買ったからまたセーラー仕入れてみたんだけど、ちっとも売れねぇ。どうしてくれんだ?」
才人はニヤリと応じる
「魔法学院の学生に売り込め。何人かは確実に反応するぞ」
「お、そうかね?試しにやってみるわ」
「健闘を祈る」
ビシッと親指を立てて別れる
「……そういや、この前の貴族の嬢ちゃんとは違う女連れてたな。中々やる旦那だねぇ」

才人達は市場を確認した後、地図を頼りに宝石職人の工房を探し、みすぼらしい建て屋に申し訳程度の看板が有るのを確認する
「お、此所だな」
「こんなに寂れてる所ですか?」
シエスタは回りを見て思わず身震いする
表通りを一歩入れば、途端に治安は悪化する
実際に才人にひったくりしようとした子供が居て、小銭を盗めた途端、ガンダールヴを発動させた才人がとっ捕まえるといった事態が起きている
その後、金貨を一枚だけ握らせて、こんな事するなと才人が言ったが、守られない事位は、才人もシエスタも承知している
トリステイン自体の国力の疲弊ぶりが良く解る
貴族ばかりで、平民にはきちんと届いて居ないのだ
仕事さえあれば、この様な事態は無くす事は無理だが、減らせる筈である
才人は声を掛けて、そのままずかずか入っていくのを、シエスタは慌てて追う
「失礼、宝石職人の工房ですね」
入った先には、熱心に玉を磨いている職人が居る
才人の予想通り、聞こえて居ないと言うより、無視している
職人とは、仕事中の雑音を無意識にカットしてしまう癖があるのを、同じ職人の才人は知っているのだ
集中すればする程、周りの事がどうでも良くなる
朝から仕事して、気が付いたら夜だったと言った事は、ちっとも珍しくない現象である
誰かが声を掛けて、きちんと休憩させないと、ずっと仕事してるのが職人だ
だから才人は視界に入る様に立ち、驚かない様にもう一度声を掛ける
「失礼、仕事をお願いしたいんだけど」
「……話し掛けるな。今良いところなんだ。もうちょい待て」
「了解」
そう言って、才人は適当に座り込み、シエスタにも促す
「……あの、才人さん」
「職人の邪魔はするもんじゃない。解った?仕事中は、王にも逆らうぞ?」
「はい……解りました」
シエスタも座り、職人の手が空くのを待つ
チッチッチッ
工房の時計が規則正しく動く音のみが聞こえくる
そんな中、ガチャっと工房の出入口が開き、先程の子供が入って来る
「父ちゃん、今日親切な人から、金貨貰って来た」
すると、いきなり職人が怒鳴りだした
「カミーユ、この馬鹿たれ!!お前また人様の懐狙ったな?何べん言ったら解るんだ?」
「違うよ。本当だよ………あっ!?」
先程の男女が待ってるのを、カミーユと言われた子供が見つける
「この人達だよ。父ちゃん」
「何ですと?」
才人は苦笑しながら頷いた

*  *  *
「うちの馬鹿が本当にご迷惑を」
職人が頭を何度も下げている
カミーユと言われた子供は、男か女か良く解らない
今はその子が紅茶を二人に提供している
「いえ、良いんですよ」
「見ての通りの有り様ですが、当工房に何の御用でしょう?婦人用の宝石をお探しですか?そちらの御婦人にプレゼントで?」
「まぁ、それは後で。見た所、石の仕入れに殆ど使ってる感じだね。んで、馬鹿正直に磨いて作ると。正に職人の典型。やればやる程貧乏だ」
「あちゃー、本当に旦那には勝てねぇ。仰る通りでさぁ」
にこにこしながら職人は肯定する
「名前は?俺は平賀才人」
「へい、マルクと申します、旦那」
「そんな、マルクさんだからこそ、頼みたい仕事がある。水晶で、どれくらいの球体を磨ける?」
すると、マルクは水晶を幾つか取り出し、才人に見せる
「どうぞ、検分なさって下せい」
すると、才人は更に作ってたノギスを取り出し、検査を始めた
「……全く、此だから職人は侮れねぇ。ノギスで誤差0.05かよ。この目盛りの、5の単位に統一して磨けるかい?」
「時間下されば出来ますぜ」
「数は一先ず20、出来次第で、追加注文有りだ」
「そうですな、2週間頂きましょう。お代は?」
「相場知らないんだ。教えてくれ」
「大体これ位ですな」
パチパチそろばんを弾いて才人に提示する
「…シエスタ、どうだい?」
「良く解りませんが、妥当だと思います」
「成程、規格統一出来たら、精度ボーナス出すわ。更に倍掛け」
「本当ですかい?」
「あぁ、但しこのノギスを置いて行くから、今みたいにチェックして、この5の目盛り±0.05だ。出来るかい?」
「それだけ、難しい仕事って事ですね?」
「そう言う事。どうだい?やるかい?」
「面白い。承けましょう。腕がなりますぜ。ですが、資金は大丈夫ですかい?一応水晶は、そこそこしますぜ?」
「出所は女王陛下だよ。マルクさんの仕事が、トリステインを上向かせる鍵になる」
「あっしが、陛下のお役に立てるんですかい?」
「あぁ、どうだい?」
「えぇ、やりますとも。それに、カミーユに女王陛下の有り難みを教える良い機会だ。お前の父ちゃんは、女王陛下の一の家来だって、言わせて見せますぜ」
男親の意地を見せる
才人は、そんなマルクに頭を下げる
「マルクさん、宜しくお願いします」
「良いんですよ、旦那。旦那は平民みたいですけど、何故陛下と繋がりが?」
「ま、色々と紆余曲折があってね。宜しく」
そう言って才人が右手を伸ばすとマルクも右手を出し、握手をする
契約成立のサインだ
隣でシエスタが、才人の為に今言ってた部分を紙に書き起こし、二人に差し出す
書類は2通
二人はそれぞれ書類にサインし、本契約が完了する
「仕入れ代は足りてるかい?」
「とりあえず、在庫分で何とかなりまさぁ」
「じゃあ、此は前払いだ」
そう言って、才人は小切手に契約金額を書き、マルクに渡す
「今は、受け取れませんぜ」
「あの子に、美味いもん食べさせてやってくれ」
そう言って才人は立ち上がり、カミーユが声を掛ける
「お兄ちゃん、ありがとう」
「カミーユは男の子?女の子?」
「男だよ」
すると、才人は無用な一言を放った
「カミーユだから女の名前だと思ったのに、何だ、男か」
バキッ!!
カミーユに思い切り殴られる才人
「カミーユが男の名前で何で悪いんだ!!僕は男だよ!!」
才人は、そのまま身体を震わせる
「これ、カミーユ。旦那になんて事してんだ!!」
「この兄ちゃんが悪い!!」
腕を組んで、ふんと鼻息荒く仁王立ちするカミーユ
「い、いや。俺が悪いんです。このネタは外せ無かったんで、つい」
才人は身体を震わせている
笑いの発作が止まらない
そんな才人を三人がポカンと見る
「先程のサインからして、異国の方と思いますが、異国のジョークか何かですかい?」
「そう言う事。悪かったな、カミーユ。お前の父ちゃんは、女王陛下の一の家来だぞ?皆に自慢して来い」
ポンとカミーユの頭に手を乗せ微笑む才人
カミーユは思い切り頷いた
「うん、行ってくる」
ガチャっと扉を開けて飛び出し後、才人達も立ち去る
「じゃ、期待してるよ、マルクさん」
「へい、では2週間後に」
其所で、才人は出る前に一旦戻って来る
「何か忘れモノで」
「あぁ忘れてた、彼女に似合う装飾品が何か無い?」
「平民の娘さんじゃ、あんまり目立つのは好ましく無いですな。此なんか如何でしょう?」
引き出しから、ブレスレットを取り出して見せる
「シエスタに付けて見せてくれ」
マルクが、シエスタにブレスレットを付ける
シエスタは、ぽうっとなってしまう
『あぁっ!?才人さんが、私にプレゼント!?』
「うん、似合ってるな。マルクさん目利き良いねえ」
「なんのなんの、長年やってますからね」
才人は懐から金貨を取り出し、渡す
「毎度あり」
シエスタは才人の腕を思い切り抱き締め、工房を後にした

*  *  *
舞い上がったシエスタと才人が持ってた地図には変な印が付いており、気になった才人が向かうと、ランジェリーショップだった
「……何考えてんだ、あの親父」
「才人さん、行きましょう」
「あ、あぁ」
シエスタは、ズロウス以外持っていない
今は暑いので、実は穿いて無かったりする
「いらっしゃいませ、お客様」
「あの、どんな下着扱ってんだい?」
「一般的なモノから夜のお供迄、トリステインの貴婦人の全ての御求めに、応じる自信がございます」
「……大したもんだ」
「才人さん、見て回って良いですか?」
「あぁ、良いよ」
シエスタに連れられ、そのまま店内を物色すると、店員に声を掛けられた
「御試着致しますか?」
「良いんですか?」
シエスタが聞くと、店員が答える
「はい、下着は肌着ですので、違和感が生じては、せっかくのラインが崩れてしまいます。ですから、下着は試着するのが、通例でございます」
「女モノは大変だなぁ」
才人が呟くと、シエスタはそのまま下着を幾つか物色し、そのままかなり大きい試着室に入る
「随分デかい試着室だな」
「はい、お連れの殿方が御求めになるかどうか、確認する必要がごさいますので」
「……どういう事?」
「お声が掛かると思いますので、そしたら入室をお願い致します」
「はぁ」
女性店員の話に、才人はすっかりハテナマークを連発する
「才人さん、入って来て」
「あ、あぁ」
才人がカーテンを開けてすっと入ると、シエスタが下着のみで才人の前に立っていた
スケスケのベビードールと申し訳程度に隠した、同じくスケスケの紐パンである
いきなり脳髄に直撃する才人、思わず口と鼻を押さえる
「えっと、試着室の壁に『殿方の反応を見る場合、下を脱がせてからやる様に』って書いてるんで、し、失礼しますね」
そう言って、才人のズボンとパンツを脱がせてしまうシエスタ
明らかに楽しみながら期待している
当然、ピンと才人は立っていて、シエスタは満面の笑みを浮かべる
「うん、良い反応。じゃあ、後ろ向くから、紐をほどいて下さい」
赤くなりながら、才人に丸いお尻をぷりっと見せ、催促する
才人が言われた通り紐をほどくと、お尻が才人に向けてぽよんと当たり、更にぐねぐねと才人を誘う
左手には先程プレゼントしたブレスレットが光り、妖艶なアクセントになっている
「ちょっ、店内」
「チェックに、一〜二時間かけるのが普通と書いてますよ」
「明らかに変だろ?」
二人して小声で話しつつ、シエスタの刺激に我慢出来ず、とうとう才人は挿入する
「あっはっ」
クチュ、クチュ
余り強く音は立てられない為、お互い無言でまぐわう
店内で布一枚で向こうには店員が居る
もうシエスタの興奮は一気に高まり、才人の射精を促すべく膣が才人を吸い上げ愛液がしとどに溢れ、才人はそんなシエスタの奥に突き入れ、決して最奥からは動こうとせず、そのままシエスタの身体に被さり、肌触りの良いベビードールと、シエスタの肌を存分にまさぐる
あっという間に高まる二人
才人にのみ許される、才人専用の射精穴に才人は存分に精を放つ
ビクッビクッ
二人して痙攣し、そのまま暫く硬直してると、隣の試着室から音がなり始める
どうも向こうも始めているらしい
水の絡まるクチュクチュとした音や、押し殺したあえぎ声が聞こえてくる
「負けてられません。次の試着しましょう」
シエスタが小声で才人に囁き、才人は頷いた

三種類の試着を終えた二人は存分に下着を汚してしまい、出て行くと店員がにっこりと言い放った
「カップルの皆様、毎度有り難うございます。汚した下着は、全て買い取りとなっております」
「あぁ!?やられた!?」
「畜生、知ってるのに毎回やっちまうぜ!?」
才人が言って、シエスタはぽぅっと抱きついていて、更に声が上がった隣を見ると、ジェラールが同じく女性をくたりとさせて居た
二人して唖然と相手を見る
「てめ、ジェラール。どうして此処に?」
「非番だ馬鹿たれ!!そういうてめぇこそ何で居るんだ?グラモンに来てるって、兄貴から連絡来たぞ?」
「こっちは商談だ。トリスタニアで仕事の依頼して、合間の休憩だ畜生。よりによって、会いたくない奴にこんな所で遭遇するとは………」
二人して溜め息をつき、お互いに交わす
「……此所で起きた事は」
「……他言無用だな」
二人して頷き、才人とジェラールは支払いに小切手でサインすると、各々の女性がくいくいとおねだりをする
もう、二人共にこういうのにはとても弱い
二人して女性を連れ宿屋街に向かう
「……何で同じ木賃宿なんだよ」
「さっきので使い過ぎたんだよ。馬鹿才人」
「……俺もだ」
一セット、大体シュヴァリエの年金の一月の1/4〜半月分である
ハルケギニアの高級ランジェリーは、非常に高いのだ
下着のプレゼントは、意中の男性からプレゼントされる事は、正に女性に取っての一大イベントである
そんな高い代物だからこそ、男性が反応するか試着室で確認するのだ
ちなみにそのまま致すのは、満足の証拠になる為、店員は見なかった事になっている
カップル来店の内、男性が違う女性連れてたり、女性が毎回違う男性連れてたりするのは、店員が鉄壁の沈黙を守っている
「しかも、また隣同士かよ」
「一々対抗すんじゃねぇぞ?」
そんな才人の言葉は、二人が連れた婦人達が真っ向から否定する
「あら、しますよ。私の方が、沢山才人さんに愛されるんだから」
「そんな事有りませんわ。私の方が、ジェラール様に沢山愛されるに決まってましてよ?」
ジェラールと才人は、二人して青ざめる
「健闘を祈るぜ、兄弟」
「死ぬなよ、戦友」
お互いに死地に向かう表情をし、大真面目に敬礼し、扉を開け、入室した
パタム

*  *  *
死地その一、ジェラールの部屋
「あっあっあっ!?ジェラール様!!ジェラールさまぁ!!」
隣に思い切り聞かせる為に大声であえぐ女性
「コ、コレット、駄目だ出る!!」
ドクン
正常位でジェラールは射精し、コレットと呼ばれた女性はビクッビクッと痙攣する
〈あはぁ、才人さん才人さん、駄目、早く出して、もういっちゃう!?〉
「…ふぅ、向こうも頑張ってんな」
ジェラールがそういうと、ベッドで身体の位置を交代させられ、そのまま騎乗位でコレットが腰を振り始めた
「う、うわ!!コレット、少し休ませてくれ!?」
「まかりません。貴族が平民に負けるだなんて許しませんわ、ジェラール様。私達貴族の恥でしてよ?」
そう言って、コレットはパンパン腰を上下させる
「ちょっ、待って、お願い止め、うあぁぁぁ!?」
ドクンドクン
ジェラールがコレットに良いように弄ばれ、また射精する
「ジェラール様。素敵ですわ。では更に」
ジェラールが射精中に更に腰をみっちり繋げ、ぐりぐりと振る
「ちょっ、やめ、射精中はマジ勘弁して!?」
射精中の敏感な所に更に刺激を与えられ、ジェラールは年甲斐も無く乱れる
「あっは、素敵、すてきぃ〜〜!?ジェラール様、ジェラールさまぁ!?」
コレットがジェラールの上でまた痙攣し、ジェラールはひいひい言っている
「うっ、あっ」
〈やぁ!?才人さん、後ろから良いのぉ!?才人さん沢山出してぇ!!〉
パンパンと肉の打つ音迄聞こえて来る
聞こえた途端コレットはまた動きだした
くるりと挿入したまま身体を回転させた後に身体を伏せ、尻を持ち上げる様に要求する
「ジェラール様、まだまだでしてよ?」
『あの野郎……後で絶対に殴る』
ジェラールは決意し、コレットの尻を挿入したまま持ち上げ、後ろから突き出した
パンパンパン
「あっ、素敵素敵すてきぃ!!ジェラール様が後ろから入って来て、私私またいっちゃう〜〜〜!?」
「うっおっ!?」
ビクッビクッビクッビクッ
ランジェリーショップから何度も射精した為、既に空打ちである
だが、それでも奥に固定する
また、向こうから声が聞こえて来た
〈才人さん、今度は私が上になりますねぇ。はっはっはっ、さ・い・と・さ・ん。好きぃ、大好きぃ!!〉
『…マジ勘弁してくれよ、アイツラ無尽蔵かよ』
「ジェラールさまぁ」
猫撫で声で求められ、ジェラールは更に頑張る
『戦場よりも過酷だよ、チキショウ』

*  *  *
死地その二、才人の部屋
才人は最初、ゆっくり挿入してたのだが
〈あっあっあっ!?ジェラール様!!ジェラールさまぁ!!〉
〈コ、コレット、駄目だ出る!!〉
声が聞こえ始めた途端、シエスタががしりと腰に脚を絡めて一気に腰を動かし、よがり出した
「あはぁ、才人さん才人さん、駄目、早く出して、もういっちゃう!?」
才人はシエスタに合わせる為、抽送を速める
「うぁ、出る!?」
シエスタが痙攣した後に才人が痙攣し、射精する
才人はそのまま小さく話す
「シエスタ、イクの迄コントロール出来るのか?」
「才人さんのおちんちんなら、私、思い切りやれば三擦り半でいっちゃうますよ?」
ふうふうと呼吸を荒らげながらシエスタは妖艶な笑みを浮かべ、才人の唇を食む
〈あっは、素敵、すてきぃ〜〜!?ジェラール様、ジェラールさまぁ!?〉
『あんにゃろ〜、ちったぁ休め、馬鹿』
シエスタは途端に獣の目をして才人を一旦抜き、尻を向ける
「才人さんの大好きなお尻ですよ〜。さあ、たんと召し上がれ」
才人にたっぷりと尻だけ持ち上げて振り、才人は手を使わずにゅるりと挿入すると、一気に突き出した
パンパンパン
「やぁ!?才人さん、後ろから良いのぉ!?才人さん沢山出してぇ!!」パンパンパン
「あひっ!?」
シエスタが痙攣すると同時に、才人も限界を迎える
既に才人も空打ちだ
「ふぅ〜、ふぅ〜、ふぅ〜」
暫く、そのままの態勢で動かない二人
〈あっ、素敵素敵すてきぃ!!ジェラール様が後ろから入って来て、私私またいっちゃう〜〜〜!?〉
『…嫌、マジ勘弁しろよ…後で蹴り飛ばす』
シエスタが聞いた瞬間、才人をお尻ででんと後ろに押し倒し、そのまま身体を回転させて、才人の上に騎乗位になる
呼吸は弾んでおり、顔は欲情に真っ赤に染まっている
「才人さん、今度は私が上になりますねぇ。はっはっはっ、さ・い・と・さ・ん。好きぃ、大好きぃ!!」
グチュグチュグチュ
才人に先程言った通り、三擦り半で痙攣するシエスタ
すかさず才人が下から突き上げ、シエスタが更に痙攣する
〈ジェラールさまぁ〉
『貴族の本領発揮は、ベッドの上かよ?』
才人もシエスタに求めに応じる為、頑張る

*  *  *
パタム
ジェラールが扉が開く音が聞こえた為、コレットを失神させてから廊下に出ると、才人が扉を背に惚けている
「……才人」
「……あぁ?」
「……そちらの死地はどうだった?」
「……一応失神させた」
「……お疲れだ。俺もやっとだ」
扉を背にズルズルと腰が落ちていき、ジェラールも座りこむ
「貴族の本領はベッドか?ジェラール」
「使い魔の真価こそ、ベッドの間違いじゃねぇのか?」
「糞、お前らのあえぎ声で、シエスタが対抗心バリバリで、洒落になんなかったわ」
「そりゃ、此方の台詞だってぇの。今迄で一番酷い乱れ方だったわ」
「……終わったら蹴ろうと思ったが、そんな元気ねぇ」
「……俺も殴ろうと思ったが、んな元気ねぇ」
「……少し寝たら帰るか」
「……そうだな」
二人はまた扉を開けて入っていった
パタム

*  *  *
才人がシエスタと共に戻ると、スカロンから小言を貰ってしまう
「あらあら、ちょおっと遅いわね。何処に行ってたのかしらん?」
才人が近付き、スカロンに小声で話す
「あのね……あの印のお陰で、えらい目にあったんだけど?」
「そっかぁ、シエスタちゃんなのね。うんうん、ジェシカの負けかなぁ?」
バリトンボイスで喋りながら、乙女の仕草を壮年のモダンな髭を蓄えたジェントルマンがするのは、見てる者には背筋に強烈に悪寒が走る
才人も流石に身震いするが、スカロンに問い正す
「……で、何でだい?」
「あぁら、タニアっ子なら、押さえておくべき店よぉ。ちょっとこっち………彼処はね、男性が女性に下着をプレゼントする所なのよ。高かったでしょ?」
更に店の隅に移動し、二人でこそこそ話すのを、妖精さん達が怪訝に見ている
「……確かに高かった」
「でしょでしょ?貴族の婦人でも中々買えないのよ?其をプレゼントするって事は……どうなる?」
「……喜ぶ?」
「そうなのよ。特に男性からだと『俺の色に染めちゃるぜ』って意味が入るから、もうこれもんよ?もう、後はやる事一つじゃない!?このっ!?このっ!?」
ゴスッゴスッ
才人の脇腹に肘がクリティカルに入り、悶絶する
才人が悶絶してるのを横目に、スカロンは手を叩いて開店前のミーティングを始めた
「さてさて、妖精さん達、来週のチップレースに向けて準備は万端かしら?皆、お得意のお客様からお約束は頂けて?さぁチップレース迄後2日、頑張って行きましょう」
「ウィ、ミ・マドモアゼル」
全員が唱和したが、ルイズはしょんぼりしている
全くチップを貰えて無いのだ
才人がそんなルイズに気付いて近寄る
「どうしたルイズ?もうすぐ開店だぞ?」
「…」
「すいませんマダム、開店迄には戻りますんで」
「あら、ルイズちゃんの調子悪いの?」
「すぐに復活しますから」
そう言って、ルイズを屋根裏部屋に連れて行く才人
「あらあら、本当に甘やかし。あれじゃあ、ルイズちゃんは兄離れ無理ねぇ」
「あんなお兄さん、私も欲しかったなぁ」
ジェシカが言い、スカロンが思わず苦笑する
開店準備の為に、清掃と備品のチェックに妖精さん達は散って行った

*  *  *


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Last-modified: 2011-05-06 (金) 21:51:12 (4732d)

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