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Last-modified: 2011-07-18 (月) 03:15:29 (4665d)
ここは、クルデンホルフ大公国の大公の居城謁見の間
クルデンホルフ大公の前に立つは、モノクルを掛けた灰色の髪が混じった初老の貴族である
その眼光は鋭く、表情には威厳が垣間見えている
クルデンホルフ大公は、渡された書面を見、読み進める内にわなわな震えだし、とうとう怒鳴りだした
「ふざけるな、ヴァリエール!!」
クルデンホルフ大公国に来るトリステイン貴族は珍しくない
その殆どが金策であり、融資を行い利鞘を稼ぐのが、クルデンホルフ大公国の基本政策だ
その融資とは無縁の、大貴族ヴァリエール公が面会に来たのである
興味をそそられ、謁見を覗きに来たクルデンホルフ大公女、ベアトリス=イヴォンヌ=フォン=クルデンホルフは、その剣幕に首をすくめる
「やだ、お父様が怒鳴るだなんて、難しい話みたい」
そのまま、ツインテールを揺らしてパタパタと退散してしまった
「ふざけるなと言われても、正式な王政府の通達だ。クルデンホルフが飲もうが飲むまいが、関係ない」
ヴァリエール公は平然としている
大使として持って来た書類は、新旧トリステイン金貨の等価化と、旧→新金貨交換への要求
並びに大公国宛に、特別枠として、新旧交換レートを跳ね上げる交渉である
「くっ、貴卿は只の使者だと言うのか?何時もの如く、貴卿の謀では無いのか?」
「残念ながら、今回の件は無関係だ。出来るなら、とうの昔にやっている」
ヴァリエール公はそっけない
そして、トリステインが長年財政問題に苦しんでいるのを、クルデンホルフ大公も承知している
恐らく関係無いと当たりを付け、交渉を進め始めた
「という事は、今回即位した女王は相当な素質を持っていると。だが、はっきり言って我が国は飲めん」
「だろうな。しかし、貿易依存の関係で、飲まなければ、どうなるか、解らん貴卿でもあるまい」
「……くっ」
クルデンホルフ大公国は、トリステイン王国の保護国である
保護国とはどんなものかと言うと、政治経済軍事の何れか、若しくは全てを宗主国側に、依存しているという事である
つまり、大公国単体で成り立たないのだ
ガリア、ゲルマニア、アルビオン、ロマリア、ネフテス、トリステインとは、そこが違う点である
クルデンホルフ大公国が依存してるのは経済並びに産業であり
国内は、基本金融と軍事ばかりの、金融国家である事だ
金が有っても、国内生産のみで、民全てを賄えないのが、クルデンホルフ大公国である
地球で言うと、ルクセンブルグやシンガポールに近い
だからこそ、金融で利鞘を稼ぐクルデンホルフ大公にとって、インフレ政策である新旧金貨価値の統合なぞ、金(Au)の総量が減る為、事実上の宗主国からの増税である
堪ったものではない
しかもこの通達の悪辣な所は、クルデンホルフが交渉を蹴った時にこそ、発揮される点にある
つまり、新旧交換に応じなければ、いずれトリステインの支払いは全て新金貨になり、流通時のクルデンホルフ側の支払いは旧金貨と入れ替わり、結局損をする点にある
しかも、強行手段に訴えた場合、経済封鎖されて終わりである
既に通達された時点で、どうやって損を減らすかの交渉である
非常に分が悪い
「ならばガリアに泣き付くが?」
「構わんぞ?ガリアがクルデンホルフをどう扱うかなぞ、余りに見え透いて面白くもない」
ガリアからみれば、クルデンホルフは所詮一地方都市である
首長を、国内の有力貴族にすげ替える位は行うだろう
それが解ってるからこそ、恩を売って現在の地位に就けてくれたトリステインの保護下に、甘んじてる訳である
ガリアに付く場合、娘を現王に嫁がせるなら可能かも知れないが、始祖の血を引くブランドは、ゲルマニア皇帝家では有価値で有るが、ガリア王家相手では無価値である
仮にガリアに付いて、地位の安堵に大量に金貨を支払うのであれば、結局同じ事であり、顧客も逃してしまう
信用は金では買えないのだ
思考をまとめたクルデンホルフ大公は、簡潔に言い放つ
「1.4」
「ふざけるな、1.15」
「そちらこそ優遇しろ、1.3」
「我が国も財政は厳しい、1.2」
「我が国の財政を悪化させるのは、トリステインだろうが。1.25」
「……ま、そんな所だろう」
ヴァリエール公がお互いに妥協点で合意し、為替条約を差し出し、お互いにサインし、書類を交換してサインし、条約が成立する
「で、いつから始めるのだ?」
「新金貨が出来次第、空船で運ぶ。現在フル操業中だ。空船には竜騎士の護衛も付ける。貴国内では、そちらの竜騎士にお願いする。詳細は、王政府のスタッフを連れて来たから、詰めてくれ」
「了解した。おい」
パンパン
クルデンホルフ大公が召し使いを呼び出し、指示を下すと召し使いが退出する
「で、急にそんな金用意してどうする?全面戦争でも、する積もりか?」
「その通りだ」
クルデンホルフ大公は、納得する
「成程な、勝てるのか?」
「さぁ、なるべく勝てる様にする積もりだが、どうなるやら」
「貴卿が出れば余裕であろう?」
「クルデンホルフが背後を守ってくれるならな」
昔話を懐かしむ二人
あの黄金時代
貴族が貴族らしくあった時代
そして今よりずっと単純に、物事を考えられた時代
杖と忠誠と色恋が、生活の全てだった時代
「……そして、鉄砲玉の烈風を奴とお前で制御して、ナルシスとバッカスが脇を固めればな」
「……だな」
クルデンホルフは懐かしみながら、話題を振る
「彼奴の手掛かりは?」
「駄目だ。完全に途絶えてる」
「奴の言う通り、本当に夢だったと言うのか?」
「…かもしれん」
* * *
此方はガリア王城
現在ガリア王に謁見するは、トリステイン宰相マザリーニである
「……ほぅ、金(Au)が産出されない国は、面白い事を考える物だな」
「如何でしょうかな?陛下」
マザリーニは髭を撫でながら応じ、ガリア王ジョゼフは文面とマザリーニを交互に見据える
『ふん、中々の小技を効かせて得意気だが、弱点に気付いていて、そうなのか?探りを入れてみるか』
「此がどういう意味か承知しておるのか?為替固定等したら、我が国の国富が、トリステインに流出してしまうわ」
「我が国の恥じを偲んでお伺いするが、トリステインからガリアに輸入すべき必需品は、有りましたかな?」
トリステイン側には有る
しかし、ガリア側には無い
「クックックッ。中々面白い事を言われるな、宰相閣下。良かろう、我が国との為替条約、締結しようではないか。しかし条件がある」
「何なりと」
「ゲルマニアとの為替価値を統一する事だ」
ジョゼフの要求は、ごく当たり前である
為替差が生じた場合、商人達が差損だけで儲ける濡れ手に粟が出来、経済に何の恩恵ももたらさないのだ
ごく普通の要求である
商人だけが儲けても、封建貴族から所得が移るだけであり、民に迄回らない
しかも金融の場合、必要な貨幣すら、民衆迄回らなくなってしまい、物不足迄発生しかねない
貨幣流通を滞らせる為替差の発生は、国としては認められないのだ
トリステインが求めているのは、その為替差の期間限定の固定要求である
為替差が固定されると、安い労働の輸出が可能になる為、国対国では、片方に著しい毀損が生じる
アメリカと中国の関係を考えると、解り易いかもしれない
「当然の要求ですな」
同時期にゲルマニアに赴いているアンリエッタの使節団と、マザリーニの使節団で、互いに使い魔を用いてのリアルタイム連絡にて確認する
連絡を取る為一時中座したマザリーニは、同じ要求がゲルマニアからもされている事を使節団から報告され、確認する
「レートは旧レートのままか?」
「は、少々上がりました。同盟国の誼で、1.10なら期間限定で飲むと。再交渉は6ヶ月後です」
この為替レートは、トリステイン旧金貨を1とした場合のレートである
「了解した、では行って来る」
また謁見の間に赴いたマザリーニはゲルマニアが飲んだ為替レートを報告すると、ジョゼフは書面を提示した
「ふん、そちが連絡を取っている間に財務大臣に作らせた書類だ。確認して、必要な部分に数字を記入しろ」
書面には為替固定条約に必要な限定期間と、為替レートの部分が抜けている
マザリーニがそれぞれ記入すると、確認したジョゼフが無造作にサインをし、マザリーニが驚きの表情を、しまい込むのに失敗する
「何だ?何を驚いてる?条約を締結するのが不満か?」
「あ、いえ、陛下が余りにもあっさりとサインをなさるので、少々驚いてしまいましてな。非礼をお許し下され」
「ふん、ではさっさとサインしろ」
「承知しました、陛下」
マザリーニがサインし、条約が締結される
あまりにあっさりと決まってしまい、マザリーニは少々毒気を抜かれてしまった
「では、ガリアに神と始祖の御加護を」
「世辞は良い、用件が終わったのなら帰るが良い。其とも、余と遊んで行くか?最近新しい箱庭が出来てな。遊び相手が欲しかったのだよ」
マザリーニが表情を消し、応じる
『まさか、ガリア王の遊び好きに付き合わされたら、帰れなくなるわい。しかも、やるとなったら、とことんやる御人だからな』
「お付き合いしたい所ですが、私も国に帰って、新しい遊びを考えねばなりませぬので」
ジョゼフが手を振ると、マザリーニは一礼をして退出し、傍で見ていたモリエール夫人はきょとんとしたままだ
「一体、何の交渉でしたの?」
「何、貧乏人の悪あがきだ。財務大臣を呼べ」
その言葉に、控えていた財務大臣が直ぐに現れ、臣下の礼をする
「勅命だ。為替条約締結後、商売に対し、正当な商行為を行え。ガリア王政府は其を支持する」
「かしこまりました」
財務大臣が退出すると、やはりモリエール夫人はキョトンとする
「陛下、正当な商行為を行うのは、当然では有りませんの?」
「おぉ、モリエール。そなたはなんと聡明なんだ。流石余の傍に居る女性だな。まぁ、黙って見ていろ。トリステインが直ぐに吠え面を見せてくれるわ。クックックッ、アッハハハハハ!」
『やはり、このお方は何処か狂っていらっしゃる』
モリエールには、そうとしか見えない
だが、ガリア王ジョゼフは、狂気と鋭利を持つ非凡な王なのだ
「クックックッ、実に気分が良いな。夫人、先に余の寝室に行ってくれぬか?今はしたくて堪らぬ」
そう言って、モリエールの手を取り、自身の股間に導くと、剛直がいきり立っている
「は、はい!喜んで!!」
思わず顔を赤面させ、いそいそと退出するモリエール
この男の胸は、抱かれ甲斐が有るのだ
モリエールが退出すると、小姓に更に命じるジョゼフ
「北を呼べ」
その言葉のみで頷き、退出する小姓
暫くすると、一人娘たる北花壇騎士団長イザベラ=マルテルが現れ、臣下の礼をする
親子と言えど、役職で呼ばれたのだ、ならば王の臣下として動かねばならない
普段から周りにストレスを散らしていても、やはり締める所は締めるのである
そういう点が、父ジョゼフに非常に似ていて、ジョゼフが最も嫌う部分であり、最も肉親の情を呼び覚まし、混乱させる部分でもある
「団長としての仕事は順調そうだな」
「ち‥‥陛下。私はもっと国に役立つ仕事を」
「黙れ青二才!自分自身の立場が、どういう物か未だに判らぬか?」
怒鳴りつけられ、思わず目を瞑るイザベラ
父の情など、即位してからは、見た事が彼女には無い
「ですから、私は王女として、もっと役立つ事が」
「俺は、お前がそんなに馬鹿だとは思わなかったぞ?ならば、言われた通りに働け」
「は‥‥‥はい」
「勅命だ。トリステインに調査員を派遣しろ。特に貿易拠点を中心にだ」
「あの、王宮では無いのですか?」
「王宮は調査対象ではない。行け」
「‥‥承りました」
イザベラは礼をし、退出すると、廊下で当たり始めた
「な、何よ何よ何よ?父様は一体何なのよ?一体私の何が嫌なのよ?以前は魔法下手でも‥‥可愛いがってくれたのに」
「あ〜あの王様は、確かに人に見えてないもん見てるね。でも、多分団長様に対しては、間違った事してないかと思いますがねぇ」
「言ってみなさいよ、地下水。私に何が見えてないのか。あんたは無駄に長生きなんだから、私にも気付かない事あんでしょうよ」
歩きながら、一人と一本の会話が廊下に響く
「それより、お暇欲しくてあんな事したのに、まだあっしを使いますか?」
地下水の発言は、以前にタバサと対戦した後敗北し、タバサの策で、皆の前でイザベラがストリップショーをした事を指している
「ふん、あんた程の手駒、捨てると本当に思ってるの?あのムカつく7号とあんた、其に元素の兄弟は、捨てたりしないわよ」
「ほら、やっぱり団長様は団長様だよ。きちんと駒の特徴把握して、自身の感情抜きで区別して、適材適所で運用している。王様も、そういう所を見抜いてるんだと思いますがね」
イザベラは、はたと立ち止まる
「‥‥それって?」
「団長様の事、認めて下さってるんですよ。じゃなきゃ、こんな大切な裏部門、身内とはいえ、任せたりしないもんでさぁ」
イザベラはそう言われ、考え込む
「‥‥私が、父様の役に立ってる?」
「そうだと思いますがね」
「‥‥そう」
少しだけ気分が良くなったイザベラは、命令を下す序でに、地下水から聞きだしたストリップショーの顛末の報復を行うべく、一石二鳥の策を練り出した
「じゃあ、先ずはあのムカつく7号に対するお礼をするわよ、地下水」
「あっしは、正体知られちゃったんでパス」
「良いわよ、元素の兄弟使うから。アンタは他の連中と一緒に調査員で潜伏する方がお似合いだわよ」
「確かにあっし程、調査に向いてる人材も居ませんねぇ」
「あんた、人じゃ無いでしょうが」
「そういや、そうでしたな」
* * *
寝室では、逸る動悸に息を弾ませ、匂いを確認し、すぐに抱かれる様にすけすけのネグリジェ姿でモリエール夫人が、部屋の主を待っている
部屋の中では魔法香が焚かれ、男女を問答無用で浴情させる匂いが深く、強力に浸透する
この中では、気付いた時には乱れまくってしまうという香だ
才人がグラモン家で毎夜使われ、ギーシュが悦びまくったいわく付きのと同型で、魔法大国ガリアで更に改良され、効果が深い
この中に入る事は主たるジョゼフに抱かれる事を意味し、気付かず入った年若いメイドが、度々毒牙にかかっている
効果中は非常に中毒性が高く、男女が居ない場合は発狂しかねない
そんな危険な代物を、いつジョゼフが来るか構わずに、モリエールは使って待ってるのである
メイドが入って来た場合、入った時点で囚われる為、香が切れる迄ジョゼフに奉仕する事になる
モリエールは自身の匂いには非常に気を使い、体臭にも体内から発する香を飲んで使っており、人が本来持つ僅かな腐臭すら、全て消し去っている
最も、ガリア王家の子女や、ガリア王家に伽をする女性達には当然とされるエチケットである
廃嫡されなければ、タバサも同じ様に、匂い沸き立つ美少女として、周りを虜にしていただろう
そして、ジョゼフの側で仕えるメイド達にも叩き込み、寝具や衣装に至る迄、とにかく清潔と匂いには気を使う
ジョゼフが独り遊びや政軍両略に専念出来る様に、環境を整える事を自らに課している
特に現王ジョゼフは気まぐれの質があり、何が気に触るか知れたものではない
だが、無能王と称される王が、恐ろしくキレ、余りに簡単に事を為してしまうからだと、気付いたのである
『私はこのお方に愛され、支えになりたい』
最初は王に取り入り、贅を尽そうと近付いた
そんな女は、ジョゼフは掃いて捨てる程見てきた為、最初は軽くあしらわれた
それでも諦めずに、何とか寝室に潜り込んだ
そして、妻と死別して以降、独りだった男に自身の初めてを捧げる事には成功したのだが、それでもジョゼフは一切なびかず、適当な相手として扱われた
余りに適当な扱いに憤慨して、ジョゼフに詰め寄ったが、あっさり返されたのである
「なんだ、そなたも王に取り入る事を狙ってる程度か。そなたの様な女は既に3桁位は見ている。余の琴線に触れる何かを披露出来ねば、所詮その他大勢だ」
今まで蝶よ花と育てられ、称賛を浴びても笑われる事とは無縁
自分の美貌と教養なら、ガリア王でも落ちるともて囃され、実際に実行に移したら、ジョゼフの方が遥かに上手だった
その時に侮蔑を込めた視線を受け、自分がこの男に怒りより、虜になった事を自覚したのだ
あれから2年、年齢差のあるこの男に、ガリア王の冠が取れても、多分自分だけは、殉じる事だけは確信している
恐らく、自分自身こそが、無能王の本来の部分を誰より理解してるのだと、モリエールは思っている
ガチャ
モリエールが自慰すら我慢して、寝室の主の到来を望んでいると、とうとうやって来た
『やった。来て下さった』
時に放置される事もしばしばだ
その時に限って香をたっぷり焚いて、涙と愛液を垂らしながら、主の体臭を求めて枕を抱き締めて自慰をしてる所を、朝方ジョゼフが来て様子を見た途端、また放置される事もある
時に謁見に付き合い、隣で控えていると、ジョゼフがいきなり手を引っ張り、そのまま自身に跨らせて、始める事もある
そして、謁見に来た者に自分の痴態を披露させられる事もある
とにかく、何をされるか気分によってまちまちであり、今回もどうなるか判らない
ジョゼフは真っ直ぐにモリエールに向かうと、モリエールは股間の逸物を取り出す為にズボンに取り付くが、ジョゼフがモリエールをベッドにドンと押し倒す
「きゃっ」
ふかふかのベッドに強く押されても、大して痛くない
ジョゼフはそのまま自身の剛直を取り出すと、モリエールにいきなり挿入する
ヌルン
「〜〜〜〜〜!?」
モリエールは声にならない声を上げ、身体が痙攣する
すっかり出来上がってるのだ
ジョゼフはそのまま腰を振り、汗と共に薫りを撒き散らすモリエールを攻める
パンパンパンパン
肉と肉がぶつかり、軽やかな音を立てつつ、モリエールに収まりきれない剛直が、無理矢理奥に突き込まれる
「ジョゼフ、さまぁ。すてき、すてきぃ〜〜〜!?」
モリエールがジョゼフに抱きつき、何度も絶頂すると、ジョゼフが射精する
「あはぁ、来てる、きてますぅ」
射精が終わるとジョゼフがそのままモリエールを抱き上げ、自身を下にし、ベッドに倒れモリエールが上になると同時に、両腕を後ろ手に縛られる
「余は動かぬ。好きに動いてみよ」
「は、はいぃぃ」
腕で支えられないとどうなるかと言うと、体重がそのまま剛直に貫かれ、腰砕けの状態では、逃げるに逃げられぬ快楽に落とされる事になる
モリエールは子宮口に当たりまくる剛直に身体が言うことを聞いてくれず、前後に艶めかしく腰を動かすだけである
そして、動かす度に痙攣し、身体が崩れて胸がジョゼフの身体に当たり、更なる刺激を自身にもたらす
乳首の先端がジョゼフに擦れると、非常に気持ち良いのだ
「ひぃ、ひぃ、ジョゼフさま、堪忍、堪忍してぇ!?せめて、手を使わせて下さい」
「成程、こうだな?」
ジョゼフの手がモリエールの腰をがしりと掴み、腰を押さえ付ける
「ひぃ!?」
余りの刺激に意識が焼き切れ、痙攣しながら気絶するモリエール
構わずにジョゼフは下から突き上げ、射精する
「ふぅ、香を焚きすぎだ。足らんな」
チリン
呼鈴を鳴らすと、扉を開けてメイドが一人入って来る
そして扉を閉めてジョゼフに近寄ろうとした時点で腰が砕け、ぺたんと床に座ってしまう
「あ、陛下、大変、し、失礼を」
「構わぬ。そなたは、この匂いは初めてか?」
「は、はい」
「最初に言っておくが、媚香だ。馴れてないそなたでは、発狂するぞ?」
いきなりそんな事を言われ、怯えた表情を見せるメイドの少女
「い、嫌です。どうすれば?」
「一番簡単なのは、余が抱く事だ。このモリエールが、自身の限界をわきまえずに使ってな。余も困っておる」
そう言ってモリエールを退かすとベッドから降り、メイドの少女を絨毯の敷き詰められた床の上でそのまま尻を持ち上げて前に倒す
メイド服のスカートを持ち上げてドロワーズを露出させると、先程より香が浸透した少女が逆らわずに、ピクピク反応する
ジョゼフはドロワーズの排泄用の割れ目から、少女の膣に指を伸ばし、くちゅりと確認する
「はぅ!?」
「うむ、良く効いてるな。これでは辛かろう。今、特効薬をくれてやる」
そう言って、ジョゼフは剛直を無造作に少女の膣に突き入れる
「ひっ、あっ、お、おっきぃ!?」
そのままジョゼフが腰を振り始めると、少女の口からリズミカルに声がでる
「あっあっあっ、はぁぁぁぁぁぁ!?」
「良いぞ、出る」
一際奥に突き入れたジョゼフが、メイドの少女にたっぷり射精する
「あっ、陛下、へいかぁ!?」
「済まぬな。香が切れる迄、付き合ってくれるか?」
「…はい、へいかぁ」
少女はジョゼフの求めに笑顔で応じ、ジョゼフと同じく媚香に侵された身体の求めるまま、ジョゼフの前で服を脱ぎ、求め始めた
* * *