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Last-modified: 2012-02-07 (火) 23:23:57 (4455d)

〇月×日
う〜ん
今日は大した事無かったなぁ
そう言えば、ミスツェルプストーが誰か探してたみたい
フレイムさんでも居なくなったのかな?

〇月×日
学院のメイドは早起きです
私も多分に漏れず早起きです
さて、そんな私達メイド仲間の一人が、厨房を手伝ってた私達に報告しました
「ねぇねぇ。王宮から竜騎士がこんな時間に来て、才人さんとミスヴァリエールが、シュヴァリエと一緒に乗って行ったわよ?」
「はぁ?緊急事態か?全く、忙しいやっちゃなぁ」
報告したのがローラって娘で、実は三年生の彼氏持ち、学生が卒業後、メイド兼お妾さんが内定しちゃってるちゃっかりさん
それで呆れた声を出したのが、我らの胃袋の味方マルトー料理長
わ、私だって、才人さんのお妾は両親公認で内定してるもんね
ふんだ
「我らの剣にかかれば、一軍だって撃破出来らぁな。俺達は、帰って来た時に盛大にご馳走すりゃ良い」
うんうん、その通りだ
だって実績有るんだもの
もう、私達平民の英雄で、トリステイン最強の人の一角だもんね
シュヴァリエにならないのも逆にカッコイイ
……多分私の色眼鏡だけど
で、私達メイドはどんな活躍をして来るか予想してます
「じゃあ、アルビオン相手に千人斬り!」
「生身で竜殺しでしょ?しかも10頭とか」
「いやいや、ゲルマニアの隠密部隊がトリステインに侵入してきて、闇から闇に才人さんが葬るの!」
「エルフが侵攻して来て、才人さんが撃退するんだって!」
……皆、好き勝手に言ってるなぁ
私は、もっとお気楽な事態を想定してるんだけど
例えば、女王陛下の家出とか
ま、全部無いか
ははは

ひいお爺ちゃん
まさか、無いよね?

○月×日
昨日は才人さんずぶ濡れで帰って来たけど、何も言わなかったなぁ
何故かミスツェルプストーとミスタバサも一緒に帰って来たけど
試しに聞いてみたんだけどね
「才人さん、何して来たんですか?」
「ん?あぁまぁね」
「皆噂してますよ〜?アルビオン相手に千人斬りとか、竜殺ししたとか、ゲルマニアの隠密部隊が同盟そっちのけで侵攻して来て闇に葬ったとか、エルフが攻めて来たとか」
あれ?何で驚いた顔してるんだろ?
「当たらずと言えども遠からず?」
覗き込んだら苦笑してますね
「ノーコメント」
「けち〜。ま、私は女王陛下が家出したんじゃ無いかな?って思ったんですけどね」
あ、才人さんが盛大に転んだ
「…もしかして、全部当たり?」
「まさかぁ、いやいやいやいや」
才人さんがそう言ってなし崩しにしちゃいました
ま、何か機密関係に脚突っ込んだんですね?
敢えて聞くのは止めましょうか

さてさて、本日はそんな才人さんがミスタコルベールの研究室に行ったのを、ミミが目撃してました
「才人さん、ミスタコルベールの研究室に行ったわよ」
「あれ?そうなの?」
私達が物干し場に来ない才人さんを不思議に思ってたら、シュヴァリエ迄来ちゃった
「おはようメイド達」
「おはようございます、シュヴァリエ」
「才人見なかったか?広場に居ないんだが?」
「あ、はい、ミスタコルベールの研究室に入って行く所見ましたよ」
「お、済まないな。では行ってみるか」
私も興味津々だから行ってみよ
私とシュヴァリエが研究室の扉を開くと、ミスタコルベールと才人さんが紙を熱心に見つめながら、討論やってますね
「機関部が仕事を行う場合、内燃機関は、吸入→圧縮→燃焼(仕事)→排気→吸入のサイクルを行います。此をクランクシャフト2回転4往復で行うシステムと、一回転2往復で行うシステムに別れ、それぞれ4ストローク1サイクル、2ストローク1サイクルエンジンと呼称します」
聞いた瞬間頭が真っ白になっちゃった
何か良く解んない話してる
あ、シュヴァリエも隣で惚けってしてる
試しに肘でつんつん突いてみましょう
「…はっ。何だあれは?才人?」
あれ?シュヴァリエの声が届いてないですね?
「才人さん?ミスタコルベール?」
私が声を掛けても駄目みたい。覗き込んでみたのに、完全に無視された
そこまで夢中になるものなんだ。男の人って、こういう所良く分かんない
「シュヴァリエ、駄目みたいです」
「…だな。まぁ科学の話らしいし、勉強と思って聴いてみよう」
シュヴァリエが椅子を使って無いから持って来て座って、才人さん達を見てたんですけど、あっという間に頭を抱え込んじゃいました
「……さっぱり解らん」
「安心して下さい、シュヴァリエ。私もです」
「士官として、高等教育受けて来たんだがな……」
かなり屈辱だったみたいですね
「才人さん、一般人らしいですよ?」
「元帥格が一般人に劣るのは、泣けてくる」
「軍人なら戦いで」
「…もう、生身で騎馬以外全部負けたんだが?」
あはははは、なんかシュヴァリエが可哀想になってきた
でも、私もメイドのお仕事負けてるしなぁ
「だから惚れちゃったんでしょ?」
「……だな。だからコイツが欲しいんだな。男はやっぱり頼り甲斐が無いと」
私は腕を組んで、うんうん頷いてしまいました
「そうですよね。いざというときこそ頼れる。だから才人さんはカッコイイのです」
「昨日も……おっと」昨日?あ、迎えに来てたのか
「シュヴァリエもご一緒だったんですね?何が有ったんですか?」
「軍事機密だ」
「ちぇっ、ケチ」
「まぁ、一つだけ教えてやる。もう滅茶苦茶濡れた。惚れ惚れしたぞ」
「む〜見たかったなぁ」
私がそう言うと、シュヴァリエがフフンと得意気です
「今日は身体の疼きを鎮めて貰おうと思ってたんだが、あの調子じゃ無理だな。はぁ」
完全に開けっ広げですね
「私だから言ってるんですか?」
「そうだが?お互い奴の女だろう?才人が悦ぶなら、三人でも四人でも一緒で構わん。順番待ちは辛すぎる」
「…完全に同意です」
あはは、私達は皆スケベみたい。にしても、身近でエロ話してるのに、食い付いて来ないのは寂しいなぁ
あ、ちょっと待って、何あれ?
「ビ、ビーカーで紅茶飲んでる……」
「別に珍しく無いだろ?戦場もそうだが、有る物全部使うだろ?」
シュヴァリエが事も無げに言ってますが、私にもメイドの自負が有るんだい!
「メイドが居るのに、そんな事許せる訳無いです!」
私は部屋から出ると厨房に一直線にダッシュ
「マルトー料理長!」
バンって開けて怒鳴り込みです
「何でぇ?昼にはまだ早いぞ?」
「今日は使い魔さんの食事とか全部お願いします!才人さんがミスタコルベールと一緒に周り見えずに何かの研究に没頭中です。私、ミスタ達の給仕やって来ます。ビーカーなんかでお茶飲んでるんですよ?私達メイドの沽券に関わります!後、サンドイッチ5人前位。シュヴァリエと才人さんが居るんで」
「そういう理由か、了解した。行って来い。お前達、サンドイッチ5人前追加だ」
「「「「ウィ」」」」
私は茶器をカチャカチャ用意して、ワゴンを用意してそのままガラガラ押して行きます
メイドが居るのに、メイドが役に立たないのは沽券に関わる!
マルトー料理長だって、料理を残されると本気で落ち込んでたりするんです
その時は厨房で次は美味いと言わせてみせるって、料理人さん達と執念燃やしてるからね
私達平民だって、職に対する誇り位持ってるんだい!
ガラガラ押して扉の外にワゴンを置いて、扉を開けて茶器とポットを持って入って、シュヴァリエに茶器を渡してトポポって注いでから、私はあの無作法二人に紅茶を入れたカップとビーカーを取り替えて
そしたら二人共に、気付かず飲んでますよ、えぇ
相変わらず、摩訶不思議な議論を炸裂させてますけど
普通の貴族は無視する事も有るけどメイドの存在は認識するのに、この二人は明らかに紙とお互いしか見えてない
凄い集中力だ
シュヴァリエも様子見て呆れてます
「…惚れた男、間違ったかな?」
「やだな、脇目も振らず可愛がってくれるって事ですよ?」
私がそう言うと、ポンと手を叩いてます
「成程。シエスタは良い所に気付くな」
私はそのままビーカー持って、厨房にワゴンを押して戻ります
すると、もうサンドイッチ出来てました
この早業が凄いんだよなぁ
「おぅ、有り合わせでハムと生野菜と玉子で作った。二人の頭に栄養叩き込んでやれ」
「はい、ビーカー洗ってから持って行きます」
私はささっと洗って、ワゴンにお盆に盛り付けられたサンドイッチを載っけて蓋して、またガラガラガラガラ
いやぁ、激しく仕事してます
到着して盛り付けたサンドイッチを持って二人の手の届く位置に置くと、無意識に手を伸ばしてる
う〜む、美味しそうな匂いには反応するのか
私はシュヴァリエにも渡して、私達もサンドイッチを手に持ってパクつき、もっきゅもっきゅして二人を見てます
「研究って、大変なんだなぁ」
「……だな」
私達の感想をよそに、ずっとやってる二人を見てるのは、面白いのかつまらないのか良く分かんない
サンドイッチの売れ行きは良かったので、私はもう一度補充しに行って
そんなこんなで、いつの間にか放課後になっちゃった
そしたら、ミスタギトーがミスヴァリエールとミスタバサ連れて来ちゃった
「あれ、ミスタギトー?」
「…こんな所に居たか、全く授業全てサボタージュは、減給されても仕方ないぞ?ミスタコルベール」
「サイト、何してるの?」
二人が声を掛けたにも関わらず、やっぱり議論しちゃってるんで、怪訝な顔してますね
「一体どうしたのかね?」
「午前中からこの調子だ。我々の事が視界に入って無い」
「あぁ、何時もの研究バカが出たか。ミスタコルベールも此が無ければ、教師として有能なのに」
シュヴァリエの答えに、ミスタギトーが呆れてます
「何だ、結構有るのか?」
「何か思い付くと、3日位行方不明になったりする事がちょくちょくあってな。まぁ学院の迷物の一つだ。だが……」
「だが?」
「あのミスタを完璧に熱中させるとは、あの平民は一体何者なのだ?」
「…私だって知りたい所だ」
解れば、私達全員苦労しないですって
「サイト、何を話してるの?」
「さっぱり解りません。ミスは解ります?」
「解んないから聞いてんのよ」
「貴族なのに役立たずですね」
「なぁんですってぇ?」
私達がお互いを睨み付けてると
「君は、君は最高だ!!私は君に全面的に協力するぞ!!私の行く路は、今定まった!!才人君、いざ行かん、共に東の果てへ!!」
ミスタコルベールが才人さんの手を堅く握り締めて抱き締めて、そのままちゅうって
才人さん硬直しちゃいました。まぁ、私でもするなぁ
ちゅぽん
離れたミスタコルベールを見て、呆気に取られた私達が、全員悲鳴上げちゃいました
「「「きゃあ〜〜〜〜〜!?」」」
「えっ、な、何かね?」
ミスタ、やっと気付いたんですかぁ?
「君達、いつの間に」
「いつの間には無いだろう?ミスタコルベール。今日の授業全てすっぽかしたモノだから、こうして様子を見に来れば。あぁ、ミスタがそういう趣味だとは露とも知らなかった。存分に使い魔君と逢瀬を楽しんでくれたまえ。学院長には報告しておこう。ミスヴァリエールの使い魔と逢い引きしてて、サボりましたとね」
ミスタギトー、手を振ってさっさと去っちゃいましたね。何時もの事に気を使う積もり無しと
「ちょ、ちょっと待ってくれミスタ」
「……才人さんに何してるんです?」
でぇも、私は違いますよ
「……シエスタ君、いつの間に?」
「何を言ってるんですか?午前中から、ずっと居たじゃないですか?そこの紅茶やサンドイッチは、私が持って来たんですよ?」
「あ、済まない。全く気付かなかった」
「いいえぇ。聞いててもさっぱり解りませんでしたし、気にしなくて構わないですよ?」
才人さんの唇は女のコのですよ?解ってます?
あ、シュヴァリエが抜いちゃった
「な、シュヴァリエ。冗談はよしてくれないか?」
「私は笑えぬ冗談が嫌いだ。私も朝から居たぞ?才人が何時まで経っても、来なかったからな」
「あっ!?」
ミスタが冷や汗を垂らしてますね
「で、どうやら科学の話らしいが、此処で命を絶つのと、軍に協力するのと、どちらを選ぶ?」
「シュヴァリエもキツイ冗談を……」
ミスタが降参を示してますけど、シュヴァリエの眼がマジです
「貴様、男の癖にアイツの唇を………殺す!!」
「わ、解った。提供する、提供させて頂きます!!」
あれ?いつの間にか政府から依頼されてたの?
「ミスヴァリエール?」
ミスタがミスヴァリエールの様子を見るのに、手を顔の前にかざしてましてますね
「気絶してるな。才人君?」
才人さん、いつの間にかシュヴァリエが座ってた椅子に座って真っ白になってる
まぁ、ショックキツいよねぇ、うん
「燃え尽きた………真っ白な……灰に……なっちまった………ぜ………少し…………休んでも……良いかい?……」
あ、首が傾げちゃった
そしたら私達が代わりにやらねば
私とシュヴァリエのツインアッパーを喰らい、ミスタが宙に舞いました
思わず腕をシュヴァリエと絡めてアイコンタクト
「シルフィードの本と一緒」
え?私とシュヴァリエが、ミスタバサ見て思わず顔を見合わせちゃいました
う〜ん、ミスタバサは色々読んでるからなぁ
その後は才人さん達が騎竜に合わせて何か作ってましたね
まぁ、さっぱり解らないから、私は通常営業に戻っちゃいましたけどね
本当に忙しい人だよなぁ

ひいお爺ちゃん
日本人って、こんなに働くものなんですかね?

○月×日
シュヴァリエが来なくなっちゃいました
せっかく仲良くなれたのに残念
ん〜才人さんも何か忙しそうだし、中々隙無いなぁ
魔法回避訓練なんか凄いですよ?
一人で、魔法の雨あられを避ける訓練してるんです
ミスタグランドプレが歯軋りしてましたね
「何で不可視の風魔法が当たらないんだ?」って
……何で当たらないんだろう?
そしたら才人さん
「エアハンマーは空気の層が歪んで光が屈折する。ウィンドカッターは風切り音が変わる、トルネードは埃を巻き込むから見れる」
だって。普通そこまで注意しませんよ
「後はメイジ達の癖だ。マリコルヌは特に単調で読み易い。ま、音より速く出せるなら回避出来ねぇが」
「うがぁあああ!こんな平民嫌いだぁぁぁ!」
ミスタグランドプレも思い切り攻撃してるのに、全弾避けられてから軽くのされちゃってますね
相変わらずミスタグランドプレには酷いですね、才人さん
「あ〜あ。またマリコルヌ気絶かよ。才人に一人でやるのは嫌なんだよなぁ」
そう言って身体の大きい貴族様が才人さんと戦って、あっという間にのされちゃいました
「……ギムリじゃ物足りねぇ」
「じゃあ僕だ。行くよ、ワルキューレ達」
あ、ミスグラモンがワルキューレ突撃させた
はい、勝負あり
三体迄は脚を潰して倒したけど、残りにやられちゃいました
すかさずミスモンモランシが走って来ます
「もぅ、ギーシュやり過ぎ!」
「はははは、モンモランシーが見てたからねぇ。にしても、才人強くなってるなぁ」
火メイジより土メイジにのされるって、どうなんでしょね?
あ、丁度ミスツェルプストーがやって来ました
聞いてみましょう
「ん?何?火メイジに勝てるのに土メイジに負ける?簡単よ、重量の差ね」
「重さ……ですか?」
「そ、重さ。どんなメイジも魔法が当たらないと意味が無い。解るわね?」
「はい、そうですね」
「で、ダーリンは詠唱を先読みして対処してるの。鍛えてるから、回避が出来る。熟練の軍人メイジと同じ事してる訳」
「はい」
「でもね、重さだけはどうにもならないの。そういうのが相性の差とか呼ばれるのよ。むしろ、使い魔の能力無しで、人と同じ大きさでも遥かに重いゴーレムを、弱点突いて倒すダーリンがおかしいわ」
「負けてるのにですか?」
「そうよ。平民が倒すには、最低大砲か数が要るの。それ位の差が、メイジと非メイジには有るのよ」
「…ほぇ〜〜」
「だから貴女達平民は、貴族に逆らうのが大変って訳。あんなに好き勝手やる平民は、ダーリンだけね」
やっぱり、才人さんは変人なんだなぁ
あ、ミスツェルプストーが復活した才人さんに声掛けてる
「ねぇ、ダーリン。午前中居なかったみたいだけど、何処に行ってたの?」
「ちょっと王宮に呼ばれてね。行って来た」「なぁに?秘密のお話し?」
「そんな所」
「それじゃ詳しくは聞かないわ。夏休みはツェルプストーに来ない?」
「んん?夏休みねぇ。仕事請けちまったからなぁ」
「仕事?」
「あぁ、仕事。職人平賀才人が請けちまった。もう夏休みはねぇな。職人は仕事に忠実なんよ」
そう言って才人さん、肩を竦めちゃいました
「ダーリンせっかくなんだから、ハルケギニアを楽しまないと損じゃない」
確かにその通りですね
私もうんうん頷いてたんですが、あれ?ミスモンモランシとミスグラモンが才人さんに耳打ちしてます
「……ちょっと待て、マジかそれ?」
「本当本当。家は武門だから製鉄や時計やってるよ。やっぱり武器は、自前が一番」
「私の所は河川と陸上貿易ね。水車小屋なんか沢山有るわよ」
才人さん顎に手を乗せて、ブツブツ言い始めちゃいました
「って事は……設計製作を俺が管理しちまえば……二人の領地に金が落ちるな……決めた。二人共、俺の仕事に付き合ってくれ」
「ん〜と、兄上に紹介すれば良いの?」
「私はお父様?」
「あぁ、この前のお願い、どうやら何とかなりそうだ」
「え?本当に?やった!勿論紹介するよ!」
「だから才人って大好き!」
あぁ!?ミスモンモランシが才人さんの胸に飛び込んだぁ!?
むっきぃぃぃぃぃぃ!!
ギリギリ歯軋りして、な、泣いてたまるもんかぁ
って思ってたら
ガン
って、才人さんの頭におっきな石が直撃して、そのまま倒れてしまいました
……あの大きさの石を投げますか
投擲方向を見たら、やっぱり居ました、ミスヴァリエール
「ふぅぅぅぅぅ」
いやいや、ふぅじゃないです、ふぅじゃ
「ちょっと、才人大丈夫?」
あ〜あ、ミスモンモランシ、治癒の掛け直ししてますね
「家の犬が邪魔したみたいね。行くわよ、犬」
あ、首を直接片手で掴んで、引き摺って行っちゃった
「メイジにしとくには惜しい握力ね……」
私はミスツェルプストーの言葉に、頷いてしまいました
ミスヴァリエールは、あの小さい手にどれだけの膂力を隠してるんですかね?
う〜ん
夜にてくてくと風呂場に行っても、最近本当にタイミングが合わないです
やっぱり約束しないと駄目かぁ

ひいお爺ちゃん
私に運を分けて下さい


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Last-modified: 2012-02-07 (火) 23:23:57 (4455d)

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