モンモランシーは最近、困っていた。「どうすればいいの? ギーシュと仲直りするには…」最近、ギーシュと口を聞いてい ない。きっかけはほんの数日前だ。ギーシュの浮気癖に嫌気が 冗談で別れを切り出したら他の女の子としてしまったのだ。 それもよりによってクルデンホルフ姫殿下のベアトリスと。 しかもモンモランシーはギーシュが襲ったと勘違いしてコテン パタンにしたらベアトリスから望んできたと言うのが本当だっ たものだからモンモランシーは恥ずかしくて穴があったら入り たかった。それ以来ギーシュとの距離があいてしまった。 「ギーシュはあんな酷い事をした私を好いてくれるかしら? 浮気されたらどうしよう…やっぱり謝ろう!」そう思ったが どう謝れば良いのか分からない。考えていると一人の親友の 名前を思い出した。[そうだ、ルイズに相談しよう!] しょっちゅう勘違いで恋人のサイトをフルボッコにしている 彼女なら仲直りするための秘訣を教えてくれるだろう。 [ルイズにはたまにサイトを誘惑する薬をあげてるんだから これくらい教えてくれるわよね!]モンモランシーはいそい そと歩き出したが重要な事を思い出した。[今日って虚無の 曜日よね…、じゃあルイズ、駄目だわ…]モンモランシーの 気持ちは一気に落ち込んだ。何故なら今日は虚無の曜日= ルイズはサイトと二人で部屋で寝ているはずだ。昨夜の愛の 行為に疲れ果てて。[困ったわね…、キュルケは居ないし…] 一番男女の関係に詳しいキュルケはコルベール先生と二人で ガリアに出掛けているのだ。ガリア女王となったタバサから 相談があると言われて。まあ、いたとしてもルイズと一緒で コルベール先生に一晩中されてくたびれ果てて寝ているかも しれないが…。色々考えながら歩いていると前から肉の塊が ふらふらと歩いてきた。モンモランシーは眉を潜めて思った。 [また、マリコルヌったら昼間っから酔っぱらっているわ] 最近、マリコルヌは休みになると酔っぱらっている。理由は 単純だ。サイトだけでなく、ギムリやレイナールを始めとし た他の騎士隊員達も女の子の相手をしているのに自分だけが モテないと嘆いているのだ。[あの細い眼でいやらしく女の子 を見てるんだもの、当然よね…]と思っているとマリコルヌが 声を掛けてきた。「やあ、モンモランシー。悩み事があるな ら僕が相談にのるよ」[あんたに相談したって解決方法が出る 分けないでしょ!]とモンモランシーは心の中で突っ込みなが ら返した。「あら、マリコルヌ。私、今あんたの相手をして いるほど暇じゃないのよ、ごめんなさい」しかし、マリコル ヌは「そう言わないでさ、ほら…」とモンモランシーの腕を 掴んできた。「いや、酒臭いからあっちいきなさいよ!」と 怒鳴り付けると「いいから、ほらこっちだよ」と何かかまさ れた後、モンモランシーの意識は飛んでしまった。 暫く経ってモンモランシーが目を覚ますとベッドの上に寝 かされていた。動こうとするが手首を縛られていて動けない。 「どうなってるのよ、これ…]と思った時、マリコルヌなの姿が 見えた。「やあ、モンモランシー。眼が覚めたかい?」 「ちょっとあんた!どういうつもりよ、これ離しなさいよ!!」 と怒鳴ると「どういうつもりって?こう言う事だよ」と言って、 マリコルヌはモンモランシーの制服を魔法で脱がすと割れ目に 顔を近づけてきた。[こいつに犯される]モンモランシーは直感的 にそう思った。何故ならマリコルヌは以前、下級生の騎士隊員を 巻き込んでルイズを襲った事があるからだ。あの時、サイトは激 怒して「こいつを殺して、マルトーさんに頼んでコース料理にし てやる!!」とデルフで斬りかかろうとするのをギーシュとギム リが必死に「そんな事したらルイズや女王陛下が悲しむから!」 となだめて何とかなったのだ。「あんた、あの時の事、もう忘れ たの?」と言ってやるとマリコルヌは「うるさい!お陰で僕は 学院の中でレイプ犯呼ばわりなんだぞ!やってもないのに!」と 喚く。「[良く言うわ、やる気満々なのを見てサイトの怒りの火に 油を注いだと言う話じゃない!]と心の中でおもった。 モンモランシーはどうなるのか?後編に続く。