310 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/09(日) 20:21:57 ID:HXl4Odko
アンver 

オレは甘ったるい匂いで目を覚ました。 
ルイズに監禁されていた地下室の埃臭いものと違い、花や果実のようなどこか女性じみた匂いだった。 
「騎士様、お目覚めになりましたか?」 
声がする方を見ると今や女王となったアンリエッタの姿があった。 
「ひ、姫様!どうして!?ここは何処ですか?」 
「……あん」 
「……へ?」 
「アンと呼んでくださいまし。でないと何もお教えしません」 
子どものようにむくれた表情でアンリエッタがそう言った。 
「あ、アン。ここは何処?る、ルイズは?」 
そうだ。オレはルイズに監禁されていたはずなのに、今ではルイズがいない上に見たこともないほど綺麗な部屋にいた。 
「はい、騎士様を虐めた悪い悪い魔法使いなど処分しました。ここは城の客間ですよ」 
アンはさも当然という風ににっこりと微笑みながらそう言った。 
「……しょ、処分?」 
ワカラナイ。彼女の言っていることがわからない。 
「はい、だから私達のことを邪魔するモノは何も無いんです」 
モノ?ルイズがモノ? 
「騎士様。私の騎士様」 
混乱しているオレに突然アンが迫り唇を奪った。 
「はぁはぁ騎士さまぁ」 
甘い声。そこには女を剥き出しにするアンリエッタの姿があった。 
舌が唇の間に入ってくる。 
歯を一枚一枚丁寧に舐めまわされ強引に開いた口に更にオレの舌を求めて奥に奥にと迫ってくる。 
「おいしい♪おいしいの〜♪」 
恍惚の表情で止むこと無く貪られる。 
「ひめさまぁ!やめて、やめてください」 
頭が熱い。拒絶しようとしても身体が動かない。 
「ダメですよ無理に動いては。今は騎士様は怪我の治療のために動かないようにポーションを使ってますからね。あと姫ではなくアンと呼んでくださいまし」 
嘘だ。 
確かにルイズによって至るところに怪我を負わされいたがあの小さなルイズの力だ。 
オレに絶対安静を強いる程の傷を与えられる筈は無い。 
「だから私がずっと看てあげますよ♪そう永久に………」 
そう言葉を繋ぐと続けられる口虐。 
「ひめさま……やめ……」 
「ですからアンですよ、騎士様♪」 
「あ、アン……やめて…」 
「イヤですわ。愛してると言ってくださいまし」 
「……ダメです……やめてください…」 
「強情な騎士様も素敵ですわ。まだまだ時間がありますからゆっくりと私の愛を教えて差し上げますわ♪」 
歪んだ表情で笑うアンリエッタ。 
まだまだ少女アンとの秘め事は始まったばかりである………。



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