きみのかおり せんたいさん氏 「よーし、野戦演習はこれにて終了っ!よくやったっ! この演習を抜けたお前達はもう糞虫ではない!『兵士』を名乗ることを許可する!」 「サー、イエッサー!」 髭を蓄えた強面の老騎士が、目の前に並ぶ水精霊騎士団の面々に大音声でそう告げた。 水精霊騎士団の面々はその言葉に歓声ではなく敬礼で応える。 水精霊騎士団の面子は皆一様に薄汚れた姿をしていた。無理もなかろう。 ここはトリスタニアから一日程西へ進んだ、街道はずれの森。その一角、テントを張る程度には開かれた、沼のほとり。 その森は普段は狩人以外の人間が立ち入る事もなく、獣道以外に人の通る場所もない。 鬱蒼としたその暗い森で、水精霊騎士団は、七日間に及ぶ野戦演習をしていたのである。 正式な兵士としての訓練を受けていない水精霊騎士団を、女王の近衛として勤めさせるのはどうか、という意見が、他騎士団の団長から挙がったのである。 だったら正式な訓練を積ませればいい、と水精霊騎士団の後見人がわりであるアニエスは言ってのけた。 そして、騎士団演習で最も過酷と言われる七日間に及ぶ森林演習を、水精霊騎士団に課したのだ。 才人含む水精霊騎士団はその演習に強制的に参加させられ、鬼軍曹のしごきを受ける羽目になったのである。 奇跡的に一名の脱落者もなく、七日間の演習は無事終了した。 演習を終えた水精霊騎士団は、王都には戻らず、そのままトリステイン魔法学院への帰路へつく。 演習の教官を担当したエーリッヒ・ハルトマン卿のはからいで、演習の終了報告は後日でよい、との事で、騎士団の面々は第二の我が家とも言える学院での休暇を取ることにしたのである。 疲弊しきった水精霊騎士団の面々は、それでも何かやり遂げたような顔で、帰路についていた。 「うわ臭っ!」 帰ってくるなりこれである。 「ちょっと、何日お風呂入ってないのよもう〜」 「しょうがないだろ、演習中は風呂なんて気の利いた物なかったんだし」 才人のご主人様は、学院の正門で、七日ぶりに帰ってきた愛しい使い魔に抱きつこうとして。 半径5メートルに近寄った時点で鼻をつまんで動きを止めた。 しかしそれも無理からぬことだろう。 汗と垢と男の匂いの入り混じる、ちょっと嗅ぎたくない類の香りが、今才人からは立ち上っている。 普通の神経の持ち主なら、ちょっとこの匂いは遠慮願いたい。 ちなみに学院に到着した水整理騎士団の周囲のそこかしこで、同じような光景が繰り広げられている。 「僕は関係ないけどね」 一部、丸いのを除いて。 「さっさとお風呂入ってきなさい!その匂いが取れるまで女子寮に近づかないでよね!」 ルイズはきっぱりはっきりそう言い放つと、女子寮のほうへ行ってしまう。 酷い嫌われようだ。 水精霊騎士団の他の面子も同じような扱いで、ギーシュなどは土煙を巻き上げそうな勢いで共同浴場へ走っていった。 才人はしょうがねえ、俺も行くかなあ、などと思って荷物を背負った。 その瞬間。 「い〜匂いな〜のね〜」 ぎゅむ。 どこから沸いたのか、長い青い髪を揺らしながら、人間態のシルフィードが才人に抱きついた。 豊満な胸をぶにゅぶにゅと押し付けながら、特に匂いのきつい首筋のあたりの匂いをくんかくんかと嗅ぐ。 どうやらシルフィードにとって、今の才人の匂いは、たまらなくいい香りのようだ。 「ちょ、おま、シルフィード!何やってんだよ!」 「なになに〜?なんでサイトこんない〜匂いさせてるの〜?きゅいきゅい」 才人は抗議するが、上気した頬で興奮気味に抱きついてくるシルフィードには聞こえていないらしい。 荒く熱気の篭った吐息が、才人の耳朶を打つ。 そして聞こえる水音。 じゅるり。 チョットマテ。 今のは涎を啜る音…? 「サイト、おししそ〜な〜のねぇ〜。きゅ〜〜い」 どうやらその立ち上るスメルのせいで、エサとして認識されかかっているらしい。 才人は身の危険を感じてシルフィードの抱擁から逃げ出そうとするが、思いのほかアホ竜の抱擁は力強く、逃げられない。 そういえば、相撲のさば折りという技は、熊が大木を抱きついてへし折るところから考えられた技らしい…。 そんな豆知識を思い出しながら命の危険を感じ始めた才人だったが、ある人物がその危機を救った。 それは意外なことに風韻竜の主人ではなく、疎外されて不満げな丸い物体だった。 「サイト貴様ぁ〜っ!」 才人とシルフィードが絡んでいるのを視界に入れたその丸い生き物は、物凄い勢いでそう叫びながら詰め寄ってきた。 絡みつく二人の肩に手を掛けると、ふんぬっ!と気合を入れて引き剥がす。 すると、意外にあっさりと、シルフィードの戒めは解けた。 そしてマリコルヌは憤怒の形相で、才人に指を突きつける。 「貴様っ、僕の女神に何をしているんだっ!」 僕の女神。 フシギな単語に、才人は周囲を思わず見渡してしまう。 当然の事ながら、才人の視界にその単語に該当する物体は存在しない。 マリコルヌはそんな才人に構わず、才人とシルフィードの間に立ち塞がる。 どうやらマリコルヌの女神とはシルフィードのことらしい。 「何をしていた、と聞いているんだっ」 その鼻息で、軽く風が起きている。さすがは『風上のマリコルヌ』。 「いやどっちかってーとされてたのは俺の方なんだけど…」 しかし才人のその言葉は言い訳と認識されたようだ。 いよいよ怒り狂って、マリコルヌは才人に突っかかろうとする。 「貴様、言い訳も大概に」 「きゅ〜い。こっちはもっとい〜匂いな〜のねぇ〜。きゅいきゅい」 しかしそれは赤ら顔の『僕の女神』によって止められる。 マリコルヌも、水精霊騎士団の一員として演習に参加していた。 さらに彼の肉体は、普通よりもお肉の量が多く、汗や垢が溜まりやすい。 シルフィードには、目の前のマリコルヌが丸い肉の塊に見えていた。 シルフィードは本能の赴くまま、目の前のお肉を捕獲する。 具体的に言うと、背後から首に腕をかけ、背中からぎゅっと抱き締める形だ。 マリコルヌの背中に、極上の柔らかさを持つ肉の塊が遠慮なくぎゅうぎゅうと押し当てられる。 マリコルヌは一瞬で真っ赤になり、ほひ、と溜息を漏らす。 「ちょ、ちょちょちょちょっと!ななななななにしてっ」 「うーふーふー。も〜ガマンできないのね。キミを食べちゃうのね〜。きゅいきゅ〜い」 言って、垢の溜まったマリコルヌの耳の襞をべろんちょ、と嘗め回す。 あひゅ、と溜息を漏らして、マリコルヌは更に真っ赤になる。 たらり、とその丸い鼻から鼻血が垂れた。 「え、その、あの…。せ、せめて人気のないところにして…」 「きゅい?どーしてなのね?シルフィは別にここでもかまわないのね」 「は、恥ずかしいから…」 「きゅい?思ったよりシャイなのね。しょーがないのね。それじゃあ人気のない裏の倉庫でじっくり味わっちゃうのね〜」 「や、優しくしてね…」 そんなやり取りの後、前かがみになってマトモに歩けないマリコルヌを、シルフィードが丸いぬいぐるみを抱えるようにして、倉庫の方へと持って行ってしまう。 「…生きろよ…戦友…」 マリコルヌの冥福を祈りながら、才人は共同浴場に向かったのだった。 しかし共同浴場には直行できなかった。 才人は忘れていた。 使い魔と主人は常にセットであることを。 使い魔のいる所には、主人が必ずいる。 「お帰り。サイト」 正門の陰に、風韻竜の主人がいた。 サラサラの青い髪を揺らしながら、タバサは才人に近寄ってくる。 才人は慌てて後ずさる。 この従順な青い髪のお姫様にまで『臭い』とか言われたら、才人のガラスのハートは粉々である。 しかし、タバサはそんな才人になど構うことなく、すたすたと近寄ってくる。 そして、運命の半径5メートル。 一瞬、タバサの美麗な眉が歪む。 彼女の鼻に、才人から立ち上る異臭が届いていた。 しかし、彼女は逃げなかった。 才人にそっと寄り添うと、きゅ、と彼を抱き締める。 「く、臭くないのシャルロット?」 「へいき」 あの、北花壇騎士としての任務で嗅いだ匂いに較べれば。 むせ返る鉄錆にも似た血の匂いや、下水の嘔吐物の香りに較べれば。 才人の汗と垢の匂いなど、芳香にも等しい。 むしろ、才人の匂いだからこそ。 「ちょっとツンとするけど…嫌いじゃない」 タバサはそう言って汚れた才人の服に顔を埋め、すんすんとその匂いを楽しむ。 タバサの鼻腔を、才人の絡みつく牡の獣の匂いが犯す。 むせ返るような匂いに少しくらっとしたが、その感覚すらも、タバサは愉しめた。 「で、でもさ。臭いだろ?俺、風呂入ってくるからさ、それからな?」 正直、才人だって早く風呂に入ってさっぱりしたかった。 お風呂。だったら。 タバサの頭脳が高速回転を始める。 サイトとお風呂。お風呂でにゃんにゃん。 タバサはあっという間に結論を出すと、才人を見上げて言った。 「私が洗ってあげる」 「へ?」 呆気に取られる才人の手を取り。 タバサは才人を引っ張って、すたすたと歩き出した。 辿り着いたそこは女子専用浴場の個室。 男子禁制のはずのそこに、才人はいた。 大理石でできた個人用のバスタブに、なみなみと湯が張られ、あふれ出した湯気で石造りの個室を満たしている。 魔法の明かりで照らされた、女性を意識した薄桃色のその空間に置かれた低い洗い場用の椅子の上に、全裸で腰掛けている。 タバサは誰もいない女子浴場に才人を引きずりこむと、半ば強制的に服を脱がせ、先に洗い場へ放り込んだのである。 先に身体洗っちゃおうかなあ、などとぬめぬめする肌に不快感を感じながら才人が思っていると。 「お待たせ」 眼鏡を外した小さなタバサが、前を隠そうともせず洗い場に入ってくる。 真っ白なその肌は湯気の中で幻想的な雰囲気を醸し出す。 さらさらの絹糸のような青い髪は、洗い場の湯気を吸って少ししなっている。 軽く桜色に染まった頬は、照れからくるものか、それとも洗い場の温度のせいか。 タバサはその幼い肢体を才人の前に惜しげもなく晒しながら、彼の目の前で立膝になる。 そして、脇に置いてあったスポンジを手にとって、そこに石鹸を塗りこむ。 「あ、いいよ俺自分で出来るし」 ここまで来て何を言っているのかこの唐変木は。 タバサは才人の言葉を無視して、スポンジを泡立てると。 「はい、腕出して」 「あ、はい」 結局才人はタバサの言われるがままになる。 身体が垢と汚れで気持ち悪く、早々にすっきりしたかった。 それにせっかくタバサが洗ってくれると言うんだし。 才人はタバサのされるがまま、身体を洗ってもらった。 のだが。 「…あのう?シャルロットさん?」 「何」 泡だらけの才人は、首から下で唯一泡に覆われていない部分を指差して、タバサに尋ねた。 「…なんでココだけ洗わないんすか」 泡だらけの才人の唯一泡に覆われていない場所。 そこは一週間ぶりの牝の接近に雄雄しく天を突いてそそり立ち、才人の獣性をアピールしていた。 タバサはそこにけして触れることなく、才人を洗っていたのである。 タバサは、額に張り付いた青い髪をかきあげ、才人に言う。 「…立ってるから」 「へ?」 「…刺激すると、出ちゃうかもしれない」 なんせ七日分溜まっているのだ。 どうせなら、口に…とろくでもないことをタバサは考えていたのである。 そして、才人が防衛行動に移る前に、タバサは動き出す。 身体よりもずっと、『牡』の匂いをさせているそこに、顔を寄せる。 むわ…と、音を立てそうなほどの匂いがタバサを襲う。 だがそれは逆にタバサの官能を刺激する。 はぁ、と溜息をついて、愛おしげに竿に手を沿え、頬を寄せる。 その先端部の返しには、白い恥垢がこびりついていた。 …洗ってもらえなかったんだ…可愛そう…。 タバサは汚れたそこに舌を這わせようとして。 している行為に気付き、才人を見上げる。 才人は、腰を振りながら自分の足元で艶かしく動く青い髪の少女に釘付けになっていた。 タバサは、そんな才人に問う。 「サイトのおちんちん…私のおくちで洗わせて…」 その問いに、ごくり、と才人の喉がなる。 応えは決まっていた。 「好きにするといいよ」 愛する人の答えに、タバサは小さな舌を、今度こそ才人の亀頭の返しに這わせる。 舌先で恥垢をこそげとり、飲み込む。 少し塩気のあるそれは、奇妙な味がした。 そのまま丹念に恥垢を舐め取り、時には歯で軽く擦る。 溜まった牡の穢れを味わい、たまらない牡の香りに欲情する。 竿に口付け、丁寧に唇で汚れを落としていく。先走り以外の滑りを、唇で吸い上げる。 やがて、ビクビクと刺激に震えはじめた才人に、タバサは限界が近いことを知る。 先走りと、唾液で糸を引いた口をくぱぁ、と開くと、タバサは才人をくわえ込む。 そしてタバサの口腔内に広がる、たまらない牡の香り。 目も眩むような刺激臭に、タバサの動悸が早まる。 そして。 「で、出るっ!」 どく、どく、どくっ…。 七日間放出を禁じられて濃さを増した精が、タバサの喉に放たれる。 タバサはいつもと大して量は変わらないがいつもよりずっと濃いそれを、一度口の中でくちゃくちゃと味わってから、飲み干す。 たまらない牡の味がした。 その味と匂いに、タバサの中の牝が完全に覚醒する。 「はぁ…」 溜息をつき、才人を見上げるタバサ。 その股間からは、汗以外の粘液が分泌され始めている。 「ほんとに、エロくなったよなぁ、シャルロットは」 才人はそう言って、タバサの顎をつまんでその瞳を覗き込む。 獣欲に曇った目を逸らそうともせず、タバサは応える。 「サイトのおかげ」 「うん?」 「サイトがいっぱい、してくれるから。 いろいろ教えてくれるから。私はどんどんえっちになる」 サイトの『せい』ではなく、『おかげ』と言い切るタバサ。 淫らな自分を、完全に肯定するまでに、ガリアの姫君は淫欲に堕ちていた。 そして、才人を見上げる桜色に染まった頬は、恥ずかしさのせいではない。 これから訪れる、交わりに期待して、頬が上気しているのだ。 そんな淫らな自分を、タバサは好きになっていた。 才人に淫らに変えられていく自分を、たまらなく愛おしく感じていた。 だから、才人のすることには、いや、してくれることには、一切抗わない。 「じゃあ、今日もイイコト、教えてやるよ」 「う、うん…」 そして今日も。 淫らに染まった王女は、愛する男の言いなりになる。 言われるがままに、タバサはバスタブの縁に腰掛ける。 その前では、低い洗い場用の椅子に掛けた才人。 「じゃあ、右足上げて」 「うん…」 言われるままにタバサは、右足をつい、と上げる。 とろとろと蜜を零す女陰が露になるが、最早タバサはそんな事は気にしない。 才人は上げられたタバサの足先を両手で捕まえる。 そして。 ぴちゃ。 「ひゃうっ!?」 突然の刺激に、タバサの声と背筋が踊る。 細いバスタブの縁から落ちないように、慌ててそこを両手で掴む。 刺激の正体は、才人が突然、タバサの足の親指の裏を舐めたからだ。 「や、やだ…そんなとこ…きたない…」 さすがに開発されきっているとはいえ、愛する人に足を舐めさせる趣味はタバサにはなかった。 しかし、才人は勿論それを聞き入れない。 難癖をつけて、行為を続行する。 「前も言ったろ?シャルロットに汚いとこなんてないよ」 ぴちゃ。 「ひぁっ?」 今度は親指と人差し指の隙間を両手でこじ開け、そこに舌を這わせる。 タバサの声が踊り、頬が高潮する。 才人から丸見えの股間の肉襞が、ひくひくひくと蠢いている。間違いなくタバサは感じている。 才人は火のついた嗜虐心を、タバサの足責めで鎮めるつもりだった。 「それに、感じない?シャルロットは?」 ちゅ。 今度は足の裏、親指の付け根にキス。 そして、感じているのを確認して、立て続けにキス。 ちゅ、ちゅ、ちゅ。 「ひう!か、感じ、るぅっ…!なんでぇ…っ?」 足の裏に感じる刺激に、奇妙な官能をかきたてられ、タバサは震える。 「それは、シャルロットが変態さんだから」 逃がさないようにタバサの足をしっかり掴んで、タバサの足元で才人はそう言う。 「えっちが大好きな、変態さんだから、何をしても感じるんだよ」 「へ、へんたい、なのは、サイト、だもんっ…!」 真っ赤になって顔を逸らしながら、最後の抵抗。 しかし、こうなってはもう、後は新しい刺激に溺れていくだけだ。 タバサを調教しきった外道は、その足元でいやらしく笑う。 「さて、どうかなー?」 意地悪くそう言って。 ぬりゅ。 「ふわぁ!」 今度は、中指と人差し指を割り開き、その間を舌で舐める。 「足でいっぱい感じるような子は、変態さんじゃないのかなー?」 ぺろぺろぺろぺろ…。 そして、才人の舌が、今度こそ容赦なくタバサの足を這い回る。 「ち、ちが、わた、わたしぁっ、へ、へんたいぃっ、ちがっ、ひぃ!」 言葉と刺激の波状攻撃に、どんどん融けて行くタバサの理性と身体。 「ひぁ、い、やぁ、こ、こんな、のって、らめ、なの、にぃ!ひぁ!」 声が踊る。背筋が踊る。 そして、手が緩む。 タバサの体が傾き、才人の方へとくの字に折れる。 才人は慌てて倒れてきたタバサの上半身を抱き締める。 どうやら軽い絶頂を迎えたようだ。 才人は、その耳元で最後の悪魔の囁きを漏らす。 「あら?変態さんじゃない割りに、足でいっちゃった?」 「ふぅ、はぁ…。さい、との、いじ、わる…」 「でもこんなんじゃ足りないよね…?」 その先の台詞は、口に出されなくても分かっていた。 だから、タバサは先回りして言った。 「ほ、ほしいの。 サイトのおちんちんで、シャルロットの、えっちで、へ、へんたいさんな穴を、いっぱいにして欲しいの…」 今でも恥ずかしくて恥ずかしくて言いたくないような言葉を、タバサは吐く。 これだけで、タバサの身体は新たな潤滑油を分泌する。 「よくできました」 言って、才人は立ち上がって、脱力したタバサを裏返し、浴槽に両手をつかせる。 そして、後ろから。 ぐちゅうっ! 一気に奥まで、ひくひくと蠢き、とろとろと愛液を零すタバサの牝を犯す。 「ふわぁ…!」 それだけでタバサの視界が虹色に染まる。ひくひくと肉壷が蠢き、牡を搾り取ろうとする。 ただの一合で、タバサは絶頂を迎えていた。 ぶちゅ!ぶちゅうっ! 絡みつく肉襞をかき回し、才人はタバサを容赦なく犯し始めた。 「ひぁ!ふぁ!い、いいっ!あぁっ!」 青い髪が前後に激しく揺れ、それと同時に少女の意識も揺さぶられる。 絶頂に開いた牝の門は、容易く牡の出入りを許し、陵辱を加速させる。 激しく腰を打ち付ける音と、粘膜をかき回す淫らな音が、浴室にこだまする。 そしてその交わりはやがて、限界を迎える。 「やっ!い、いくっ、サイトいくっ、わたしいくのぉっ!」 「お、俺も、中に、中に出すよ、シャルロットっ!」 「あ、ああああああああっっ…!」 きゅ─────────────っ! どくどくどくどくっ! タバサの最後の締め付けと共に、才人は濃い精液を、少女の膣内にぶちまけたのだった。 「ん。もう大丈夫。臭わない」 タバサは着替え終わった才人に顔を寄せ、すんすんと匂いを嗅ぐ。 もう、才人からは石鹸の匂いしかしなかった。 そして、才人は同じ匂いのする少女を、引き寄せ、抱き締める。 「シャルロットが綺麗に洗ってくれたからな」 その腕の中で、ほ、と軽く頬を染めて、タバサは嬉しそうに微笑んだ。 そして言う。 「でも、もったいない気もする」 「なして?」 「…私、サイトの汚れた匂いも、好き、みたいだから…」 「…この変態さんめ」 腕の中で微笑むタバサのおでこを、才人はこつん、と小突いた。 「じゃあ、帰るかぁ」 言って才人はシャルロットを放し、個室のドアを開けて、まずタバサを先に出し、後から自分も出る。 すると、前方に見慣れた、桃色の長い髪が。 彼女は才人との久々の一戦に備え、風呂で禊を済ませておこうと思ったのであるが。 不幸なことに、二人は同時に互いを認識してしまう。 あっという間に間合いを詰めたルイズが、才人に詰め寄る。 「かしらかしら、どうしてかしら?どうして犬が女子用の浴場、それも個室にいるのかしらあ?」 答えは聞かずとも分かっているが。 応えたのは才人ではなく、青い髪の少女。 「私がサイトを洗ったから。 隅から隅まで、外から中まで」 「中までってどういうイミだぁこぉのチビっこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「やっぱりこうなるのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 ちゅどーん。 そして、女子浴場の個室の一室が、系統魔法以外の魔法で爆破され、使い物にならなくなったのである。〜fin *追記* 次の日、使われていない裏の倉庫の前で、謎の粘液でぬとぬとにコーティングされた、マリコルヌが発見された。 竜態に戻ったシルフィードに、飴玉のごとく口の中でさんざん舌で舐め尽くされたのである。 「こ、こういうのもアリかなっ」 どうやら真の変態には何物も障害にはならないようである。