「サイト、サイト〜」
「あぁ、もう、歩いてるのにじゃれつくな」
「だってだって、サイトが居るからイケナイの」
「じゃ、今日はどっかに泊まるわ」
「絶対駄目。サイトは、あたしの側に居なきゃ駄目なの」
「はぁ、解ったよ。ルイズ」
ガチャ
「ふう、着いた」
「サ イ ト」
「おわっ!?」
ドサッ
ルイズが才人に飛び付き、ベッドに倒される
「えっへっへ、二人っきりだね、サイト」
「ちょっと待て、落ち着け。村雨もデルフも持ちっぱなしだ」
「じゃあ、あたしが立掛けてアゲル」
「待て〜!!触るなぁ!!自分でやるから大丈夫」
才人が慌てて、二振りを立掛ける
「此で良いよねぇ。サイト、可愛いご主人様と二人っきりだよ。この前の続き……しよ?」
ルイズがベッドでスカートを捲り上げ、スケスケの下着を才人に見せ付ける
既にショーツは濡れており、太ももに少し垂れていた
その恥毛が無い無垢な三角地帯は、才人に生唾を飲み込ませるに、充分な破壊力を持っている
「昨日も思ったけど、ルイズって、生えてないんだな」
「ん〜?姉さまも、ちい姉さまも、お母様も生えてないよ〜」
「へ、家系?」
「んとね、貴族の淑女はね、そういう処理に時間をかけない為にね、初潮前に水魔法でね、首から下の体毛を生えなくしちゃうの。あたしも小さい頃はね、体毛あったの」
『そう言えば、モンモンもつるつるだったな。それでシエスタには、きちんと生えてたのか』
「その魔法って、ずっと効果有るの?」
「んっと、おっきな怪我とかしなきゃ、一回やっただけで、生えなくなるんだって」
「魔法版永久脱毛か」
「サイトは毛の有る女のコのが好き?」
「そんな事はない。ルイズのスベスベ肌は好きだよ」
「エヘヘ〜。サイト、これ、姉さまに貰った下着なの。サイトはこういうのは好き?」
いつの間にかスカートを脱いでる
「とっても大好きです」
「じゃあ、良いよね。サイト、この前の続き……しよ?」
「デルフ」
「あいよ」
「何か知恵無いか?」
「やっちまえば良いんじゃね?」
「お前なぁ」
「俺っちは、相棒がしがらみだらけになる方が面白いんでな」
「……お前に聞いた俺が馬鹿だった」
「もうサイト〜、ボロ剣よりあたしを見て」
見ると、ブラウスのボタンを全て外している
そのまま、才人にゆっくり近付いて来る
『マズイ、マズイ、マズイ、此の破壊力は、俺の理性を壊すのに充分すぐる』
才人はベッドの上で後ずさるが、上端に掛かり、ルイズがゆっくり上に乗る
「サイト、我慢しなくて良いんだよ?サイトはあたしのなんだから、サイトの全部はあたしが受け止めるの。だからねだからね、サイトはね、あたしをめちゃくちゃにして良いの」
「サイトのご主人様は可愛いくない?」
ルイズはその肌を才人に重ね、ジーンズの金具を外し、才人の股間を露出させる
ゆっくりと才人の上で身体をくねらせ、才人の性感を刺激し、抵抗の意思を削いでいく
才人は完全に勃起し、それに抵抗出来ない
「可愛いです、マイロード」
「どれ位可愛い?」
「押し倒したい位です、マイロード」
「押し倒してどうしたい?」
「獣の様に交わりたいです、マイロード」
「こぉの、ば・か・い・ぬ。世話がやけるんだから」
ルイズは才人の刀に自身の花弁を合わせ擦りながら、両手で才人の顔を寄せ口付けする
ルイズから舌を絡め、才人は其に舌を絡め、更にルイズの口腔を舐め刺激する
「ん、はぁ、サイトって本当に何でも上手よね。ね、どうすればサイトは興奮するの?ご主人様に教えなさい」
『くっ、駄目だ、我慢出来ない』
「ルイズ、こっちにお尻向けて、獣の様に四つん這いになって、顎をベッドに付けて」
「ん、こう?」
獣の様になり、顎をベッドに伏せ、膝立ちで尻をサイトに向ける
小柄な身体で有りながら、丸みを帯びた曲線と、スケスケなショーツから見えるルイズの花弁は、布に収まった状態でも割れ、其処から滴が染み、太ももに垂れる
その扇情的な光景を見、理性の箍がカチンと外れた音を、才人は聞いた
才人はゆっくりとルイズに触れ、ルイズはピクンと震える
「あん。あたしの馬鹿犬は、どういう風にするのかしら?」
才人はルイズのショーツを脱がし、直接花弁に口を付け、舌でなぞる
「あひっ」
ぬるり
「いひっ」
更に陰核に指をなぞらせ、剥き、軽く摘む
「あっあっあっあっ、駄目、強いの、もっと優しく、何か来ちゃうの、駄目駄目だめ、あぁ〜〜〜〜〜!!」
ビクンビクン
ルイズが絶頂に身体をのけぞるが、才人は構わず刺激を送り続ける
「やぁ、止ま、らな、いの、サ、イト、駄目、だめ、らめ〜〜!!」
暫く絶頂の痙攣をした後、ルイズは気を失った
「ふぅ、何とか切り抜けた」
「なんでぇ、やらねぇのか、相棒の相棒はやる気満々じゃねぇか」
「……いつか折っちゃる」
「お〜怖っ」
ルイズに毛布を被せ、一息つく才人
「此からずっとだと、絶対にやっちまうな。こりゃ本気でマズイ。寧ろ、寝ている間に襲われかねん」
「良いんじゃねぇの?」
「黙ってろ、デルフ」
「だってよ、俺っちも嬢ちゃん達と一緒の意見だもんよ」
「何がだよ」
「相棒は帰っちゃならねぇ」
「何?」
「その為に、しがらみだらけにならないと駄目なら、俺っちは嬢ちゃん達をけしかけるね。其こそ全員だ」
「剣の癖に使い手を裏切るのかよ」
「何言ってんだ。相棒が俺っちを置いて帰る方が、余程の裏切りだ」
「ぐっ」
「相棒が来てからよ、スゲー面白ぇんだよ。こんなに面白れぇのは、初代以来なんだよ。頼むぜ相棒。死ぬ迄此方に居てくれよ。相棒のガキ共見せてくれよ」
「……考えとく」
「頼むぜ、相棒」
コンコン
「才人さん、ミスヴァリエール。洗濯物をお届けに来ました」
「開いてるよ」
ガチャ
「失礼します」
シエスタの顔を見て、才人はピンとくる
「シエスタさん」
「何でしょう?才人さん」
「それ置いたら、ちょっと来て貰える?」
「はい」
シエスタが傍に来ると、ほっぺを両手でくにって摘む
「覗きの趣味は良くないなぁ。何処から?」
「ひょうひひにひっへ、ひひんれふか?」
「勿論」
「へっひなひょこりょかられふ」
「どう思った?」
「わたひもひへほひいれふ」
「メイドの嬢ちゃん、ガンガンいったれや」
「はひ、でるふひゃん」
才人はシエスタを摘んでた手を離し、頭をガシガシ掻く
「はぁぁ、周り全部敵だらけ」
「才人さんが、魅力有り過ぎるんです」
シエスタも才人の唇に唇を重ね、身体を預けた

*  *  *
夕食時、ルイズは才人の上に乗りそのまま夕食を取り、周囲を驚かせた
この場にタバサが居なかった事に、ギーシュ,モンモランシー,才人は胸を撫で下ろした
更にルイズの攻撃は続く
「サイトと一緒にお風呂に入るの」
「駄目。貴族は貴族のお風呂だろ?」
「じゃあ、サイトが作ったお風呂に一緒に入るの」
「あ〜シエスタ。助けてくれ」
「じゃあ、ミスヴァリエール。私と才人さんと三人で入りましょう」
「うん、サイトと一緒なら我慢する」
シエスタに事情を説明し、協力を取り付けたものの、何故か更に追い詰められている
「誰か、助けてくれ」
「相棒、諦めろ」
デルフはカタカタ笑った

「フレイム、毎度有難うな」
ノシノシ去るフレイム。キュルケに置いて行かれ、暇をしてるので、サイトはフレイムに風呂の火を頼んだ所である
鉈が無い為、薪は何時も、その場でデルフを使い割っている
村雨の方が短いので使い易いのだが、村雨を使うと切断面が濡れるので、薪割りには適さないのである
カコーンカコーンカコーン
「三人分ならこんなもんか」
「俺っちは、何時から鉈になったんだ?」
「その内、シャベルや包丁にもしてやる」
「相棒よう、一応人斬り包丁っつう誇りが、俺っちにも有るんだが?」
「慣れろ。人斬り以外で活用する方が、俺は好きなんだよ」
「相棒の誇りと俺っちの誇りじゃ、相要れないのは悲しいぞ、相棒」
此処で、声色を変えて才人が喋る
「やっぱりアタシ達、結婚するのは間違ってたみたい。別れましょう」
「そんな事言うない。俺っちの女房は相棒しか居ねえ。此からも二人三脚だ」
デルフが一際低い声で返す
「あはははは。才人さんにデルフさん。面白いやり取りしないで下さい」
シエスタは一人と一振りのやり取りを見、遂に吹き出す
「ねぇ、ミスヴァリエール」
「サイトと結婚するのはあたし。そんなボロ剣じゃない」
ぶっすぅと、ふて腐れるルイズ
「大丈夫ですよ、ミスヴァリエール。才人さんの何時もの冗談です。でも、才人さんのお嫁さんになるのは私ですからね」
「やる気?」
「何時でも」
「…喧嘩するなら、一緒に入らないぞ」
「「ごめんなさい」」
「はぁ、せっかく良い感じになったのに」
「相棒は苦労するねぇ」
「さてと、良い湯加減になったなっと」
デルフを使い、湯を混ぜる
「俺っちは混ぜ棒じゃねぇ!!」
「一番風呂じゃねぇか、デルフ」
「剣虐待で訴えてやる!!」
今度こそ二人共に笑った
「さてと、じゃ脱ぐか」
才人が二振りを立掛け、一気に脱ぐ
シエスタとルイズはそのままだ
「一緒に入るって言って、やっぱり恥ずかしいか?」
「違うの」
「違うんです」
「へ?」
「サイトが脱がせるの」
「サイトさんが脱がせて下さい」
「はい?」
「諦めろ、相棒」
「…みたいだな」
「じゃ、ルイズからな」
「うん」
何時もの如く手慣れた手つきで、マント、ブラウス、スカートを外し、片足ずつニーソックスをさっと脱がせる。すると、スケスケのショーツだけになる
「ミスヴァリエール。その、大胆な下着ですね」
「サイトがね、こういうの好きだって、褒めてくれたの」
「あぁ、もう。さっさと脱ぐ」
ぴちょ
ショーツと股間の間に糸が引く
「サイト〜。あたし綺麗?」
「綺麗だから大丈夫。自信持て。次シエスタね」
「はい」
「それじゃ、ちゃちゃっと」
バサッ
メイド服を脱がせ、下はズロウスと普通のソックス
豊かな胸がぷるんと揺れる
そのままソックスを脱がせ、ズロウスを脱がせる
股間には形良く整った黒い茂み
そして肌は、ルイズすら凌駕するキメの細かさでしっとりしている
「二人共脱いだね。それじゃ、身体洗って入ろうか」
二人共動かない
「…もしかして」
「サイトが洗って」
「才人さんが洗って下さい」
「…またですか」
「それじゃ、ルイズから。此処に座って」
「嫌」
「へ?」
「サイトが座って」
「何で?」
「良いから」
「あぁ」
才人が座るとルイズがその上に跨る
「洗って」
「……解りました、ご主人様」
ルイズは才人の上でご機嫌に髪を洗われ、身体を洗われる際に、才人の手を股間に導く
「沢山、洗って」
「手を誘導されると、洗えないんだけど?」
「此処を洗って欲しいの」
「あぁもう」
くちゅり
先程達してたせいか、才人の指の動きで直ぐに達する
「ひっ、ん〜〜〜」
くてりとなった身体を、才人はさっさと洗い湯で流し、湯船にルイズを沈める
「それじゃ才人さん、次は私ですね」
そのままシエスタもルイズの様に才人の上に跨る
「え〜と、シエスタさん?」
「三本目の手も使って下さいね」
ルイズで勃起した刀を、尻に撫で付けながらシエスタは言う
「はぁぁぁぁ」
頭を洗い身体を洗ってる間も、才人への刺激を止めないシエスタ
才人はしびれを切らし、シエスタの股間に手を伸ばす
「あ、は、ん」
陰核を剥き、執拗に刺激しながら、胸を揉み、唇を重ね、舌を重ねる
「ん〜、ん〜〜〜!!」
シエスタも絶頂し、才人に崩れ落ちる
才人は抱えてシエスタも沈めた
ようやく自分を洗う
「ふぅ、やっとだな」
「相棒、テク有るねぇ」
「知らんての」
「おかげで、どんどん相棒にハマってるみたいだぜ」
二人が、才人をとろけた顔で今か今かと待っている
「逃げる路は無いんかね」
「あったとしても、今はねぇな」
「…だろうな」
才人は洗った身体を湯船に沈めると、二人が横から絡みつく
「二人共」
「何ですか?」
「なあに?」
「節度を持ってくれ」
「旦那様相手なら良いんです」
「サイトはあたしのだから良いの」
「極楽って、地獄と紙一重なんだな」
才人は溜め息をついた

*  *  *
風呂から上がり、シエスタとは別れ、部屋に戻る
其処でルイズは当然の如く、着替えを要求する
勿論、薄いネグリジェと、正面が申し訳程度しかない紐パンである
才人は諦め、さっさと着替えさせた
自身は風呂場で替えた為、そのまま寝る姿勢に入る
ルイズは潤んだ目で、才人を見つめ、すがりつく
「サイト、今日ね、凄く良かったの」
「そうか」
「だからね、サイトはね、ずっと傍に居て欲しいの」
「そうか」
「サイトはね、帰って欲しく無いの」
「そうか」
「向こうに家族居るの?」
「一応な」
「結婚してるの?」
「さあな」
「結婚してても良いの」
「は?」
「此方に新しい家族作れば良いの。あたしがサイトの家族になるの」
「ちょっと」
「だからね、サイトは我慢しちゃ駄目なの」
「おい」
「サイトが我慢してるの、見たくないの」
「ルイズ?」
すうすう
才人の上で寝るルイズ
「全く、言いたい事一方的に言いやがって」
「相棒、ありゃ普段言えない嬢ちゃんの本心だな」
「だから、余計質悪いんじゃねぇか」
「揺らぐか、相棒」
「俺だって人間だ」
「それじゃ、もう一押しって所だな。もっと揺らげ、心を震わせろ」
「ガンダールヴには向かない人間だってのは、痛感してるわ」
「違えねぇ。此処まで感情抑えられちゃ、力なんざ発揮出来る訳ねぇ」
「全くだ、おやすみデルフ」
「おぅ」

*  *  *
翌朝、朝食を取り、予め頼んでおいた昼食を用意し、4人は一路ラグドリアン湖に向け、出発する
馬は3頭
モンモランシーとギーシュは一人乗り
才人とルイズが二人乗り
「あ〜ルイズ。ルイズのが乗馬上手いだろ。一人で乗ってくれよ」
「イヤ」
「馬も二人乗りだと、疲れるんだよ」
「イヤ」
頬をぷっくりさせて、首を振って断固拒否するルイズに、才人の方が折れた結果である
「才人、今は諦めないと」
「でも、馬が持たないんじゃないか?」
「いざとなったら、駅で乗り換えれば良いよ」
「駅?」
「馬を預かったり、貸し出ししてくれる所さ」
「あ、成程ね。鉄道の駅って、此が発祥なのか」
ふむふむと才人は一人納得する
「鉄道って何だい?才人」
「科学の一部だよ。連なる大きな馬車を、専用の道で通行する物さ。千人位は一度に運べる物が一度に多数走る」
「聞くだけじゃ、にわかに信じられないな。コルベール先生とのやり取りで、嘘は付いてないって、解るんだけど」
「俺も此方来てから、今迄住んでた所のが、幻じゃないかと勘違いしちまいそうだ」
「なら才人、此方を現実にしちゃいましょうよ」
「僕もモンモランシーに賛成だ」
「そうは言ってもだな」
「なんなら僕の所に来れば良いよ。君なら、兄上達も歓迎してくれるさ」
「サイトはヴァリエールに来るの。グラモンなんかにアゲナイ」
「…ルイズ、たまには才人を開放したらどうだい?」
「イヤ」
「ルイズ」
「ギーシュ、今のルイズには、何言っても無駄よ」
「そうだったね、じゃあ行こう」
ピシッ
手綱を軽く当て、三頭と4人は、一路ラグドリアン湖に向け、走り出した

*  *  *

キュルケとタバサは才人達と別れた後、荷物をまとめ、シルフィードで一路ガリアに飛び立った
「ねぇ、タバサ、ダーリンの前になると、表情豊かになるし、口数多くなるわね」
タバサは黙して本のページを捲っている
「ダーリンって確かに良いけど、何か無理してないかしら?」
「異邦人」
「もっと、気楽に行けば良いのに」
「今の価値観全て、魔法すら通用しない世界にただ一人」
「そんなの、発狂しちゃうわ」
「でも、優しい」
「其処が強がってんじゃない」
「違う、ハルケギニアに馴染むのを怖がってる」
「解るの?」
「…何時も優しいけど、寂しい」
「どうして解るの?」
「…最後の母様と、一緒だった」
「…そう」

シルフィードが、ラグドリアン湖畔のガリア領側の有る場所に降り立つ
門の所に有る紋章は、廃嫡の証として、×印が付いている
タバサが開門する前に扉が開き、一人の老執事が出迎える
「此はシャルロットお嬢様。お帰りなさいませ。此方の御婦人は?」
「友達」
「フォン=ツェルプストーですわ。ミスタ」
「何と、シャルロットお嬢様が、御学友を連れて来られるとは。このペルスラン、嬉しゅうございます」
「お母様は?」
「少々、何時もより酷うございますな」
「解った」
スタスタ入るタバサにキュルケは付いて行き、荷物はペルスランに預ける
「タバサ、シャルロットって」
「私の本名」
「そうなんだ」
タバサに応接室に通され
「此処で待っていて」
パタン
キュルケは一人残される
「まさか、こんなに訳有りとはね」
コンコン
「どうぞ」
「失礼致します」
ガチャ
先程の老執事が、茶器を持って、部屋に入って来る
「あの、メイドは?」
「おりませぬ。私と同じ位の料理人だけでしてな」
「…そう」
「此方に来られたと見て、シャルロットお嬢様から、話は伺っておりますでしょうか?」
ペルスラン自ら紅茶を入れ、茶器と菓子をキュルケに差し出す
「いえ、本名も初めて知った位よ」
「ミスツェルプストー、此方に来られたというからに、お嬢様からそれなりの信頼を得られた方と存じます」
「あら、そうかしら」
「ミスツェルプストー。貴女を見込んでお願いがあります。シャルロットお嬢様の支えになって頂けないかと」
「どういう事?」
「では、お話しましょう」
タバサがガリア王族である事
現国王ジョゼフにより、父シャルルが暗殺された事
シャルロットをかばう為、公夫人が自ら毒を飲み、心を狂わされた事
そして本人は、北花壇騎士として、12歳から汚れ仕事を負っている事
以前は朗らかな少女であったが、その苛烈な任務により、心を閉ざし無口になってしまった事
全てを聞いた時、キュルケは涙を流してるのに、気付かなかった
「それ、本当?」
「はい、全て起こった事にございます。門に廃嫡の証が有りましたでしょう?」
「そ、そうね」
「そういえば、さっき、生きてるのに最後の母様の笑顔が寂しいって」
「あぁ、シャルル様が帰らぬ日となった時の事だと思われます。翌日、夫人も薬で狂ってしまい」
「そうなの……」
「伏して御頼み申し上げます。どうか、シャルロット様のお力に」
「頭を上げて下さい、ミスタペルスラン。私で良ければ、幾らでも力にならせて頂きますわ」
「真ですか?本当に本当に」
「ですけど、最適な人物は私ではありません」
「何と?」
「現れたんですよ」
「誰がでしょう?」
「イーヴァルディの勇者がね」
キュルケはイタズラっぽく、ウィンクを返した

*  *  *
「タバサ、お母様の様子はどうだった?」
「これ読んで落ち着いて貰った」
タバサが持ってたのはイーヴァルディの勇者シリーズ。その人気作であり、歌劇になった、イーヴァルディと二人の王子だ
「イーヴァルディ朗読すると大人しくなる」「タバサの読書好きの原点かしら?」
コクリと頷く
「母様、良く読んで聞かせてくれた」
「また、取り戻せると良いわね」
其を聞き、タバサが目で訴える
「解ってるわよ。一番の人には、言わないから安心しなさい」
バサリ
「ホウ」
伝書梟が窓枠に止まる
タバサが其から書類を取り出し、目を通す

表情を雪風に戻し、屋敷から出る為、歩きだす
「ちょっと、タバサ。何処行くの?」
「任務」
「魔力回復しきってないでしょ?」
「……」
「もしかして、忘れてた?」
コクリ
「全く、そんなんじゃ返り討ちに合うわよ。今日は食べて寝ましょ。明日でも構わないんでしょ?」
コクリ
「じゃあ、明日は私と一緒に任務に出発だ」
「ガリア騎士の仕事」
「私がしたいから良いのよ」
「キュルケ」
「何?」
「有難う」
「何言ってるの。友達なら当然じゃない。今日は一緒に寝ましょ」
コクリ

タバサの帰宅で料理人が張り切り、豪勢な量の料理が並んだが、殆ど全てタバサが平らげ、料理人が感涙を流す
「シャルロットお嬢様の食べっぷり、料理人冥利につきます」
料理人自ら出て来て、ペルスランと共に、給仕をしてくれる
「所で、お嬢様方」
「何ですか、ミスタ」
「食前に妙な祈りを致しましたな」
「これ?先程言ったでしょう。イーヴァルディから教わったのよ」
「何と、真でしたか」
「えぇ、顔はまぁまぁって所だけど、とにかく面白い人なのよ。ねぇ、タバサ」
コクリと頷き、軽く頬を染める
「ほうほう、成程。お嬢様にも春が来ましたなぁ」
ペルスランは孫の成長を喜ぶ様に微笑む
「キュルケ」
「あら、ミスタの喜ぶ顔見れたんだから、良いじゃない」
「一本取られましたな。シャルロットお嬢様」
3人に笑いが溢れ、タバサは其に微笑みを返した

風呂に入り、ベッドに二人して潜り込む
キュルケは男物のシャツをボタン外した状態で下着は紐パン
タバサはネグリジェにシルクのショーツ
タバサは直ぐに寝付き、キュルケの豊満な胸に顔を埋める
「……母様」
「ああんもう、可愛い。私なら何があっても貴女の味方よ。シャルロット」
ちゅぱっ
「はへっ!?」
ちゅぱっ
「ちょ、ちょっとタバサ」
ちゅぱっ
「ちょ、吸わないで。何の夢見てるのよ。全く」
ちゅぱっ
「あはっ。もう何時まで吸ってるのかしら」
「……母様」
ちゅぱっ
「あん、もう。しゃあない、サービスだ。たんと吸え、このスケベ妹」

キュルケは朝になって後悔する事になる

*  *  *
タバサが目を覚ますと、褐色の豊満な乳房をくわえ込んだ状態でいる事が解る
自分が何をしたか記憶に無い、ただ幼い時の母に抱かれた夢を見てた気がする
乳首から唇を離し、キュルケを見る
キュルケは腕で顔を隠してる
「…キュルケ?」
「……やられた、やられた。乳首吸われただけで、三回もイかされた。人が寝ようとした時に限って、激しくしちゃって。何よ、このテクニシャン。本当に年下なの?信じらんない」
「…キュルケ?」
「あんなの毎回やられたら、私、そっちに行っちゃいそう。……あ、タバサ。おはよう、起きたの?」
「……何かした?」
「あぁ、良いのよ。気にしないで。良く眠れた?」
コクリ
「それじゃ、今日はさっさと朝食食べて、サクッと仕事終わらせて、とっとと学院に帰るわよ」
ちょっと隈を作ったキュルケは、気合いを入れて宣った

*  *  *



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