53 名前: おめざのキス〜サイト編(1/2) ◆LoUisePksU [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 21:37:25 ID:SbdsU7Eq
----トリスティンに朝がやってきた。 

サイトはとても幸せな夢から覚めた。 

ルイズがあのルイズが自分に夢中に口付けてくる夢。 

はぁぁぁ。なんてしあわせなんだ〜。心の中でニンマリしつつ、 
傍らにいるはずのルイズに目をやった。 

んんん〜。おはよ。ルイズ〜。顔半分を毛布で覆っている 
ご主人さまに朝のご挨拶をした。 

なぜがルイズは頬を真っ赤にして頷くだけだった。 

まいっか、でもいい夢だったなぁ。サイトが夢の回想をしていると、 

「ね、ねぇサイト、おはよーの代わりにしてほしいことがあるの」 

朝っぱらからご主人さまからのお願いだ。 
一体なんだろ。 

「なんでしょーか。ごしゅじんさま」 
わざとらしくサイトは言った。 

「あああのね。きききキス。して」 
あまりのストレートの剛速球にサイトはくらっときた。 
ゆ夢の続きですか。そうかまだ俺、夢の中だったのか。 

試しに自分の頬を抓ってみた。 
ってぇ〜。痛い。夢なのに痛い・・・待て、夢・・・じゃない?! 

現実だと認識して思わず、ルイズに聞きなおそうかと思ったが、 
やめた。ここはご主人さまの命令に従うべきなのだ。 
しかし、顔半分が毛布で埋まっているため。口にはできない。 
・・・とすると、おでこなのか。 

サイトはルイズに顔を近づけて、額にそっとキスをした。 

「おはよ。ルイズ」 

54 名前: おめざのキス〜サイト編(2/2) ◆LoUisePksU [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 21:38:13 ID:SbdsU7Eq
しかと期待に答えたと思っていたのだが、ご主人さまルイズの 
反応はイマイチだった。 

「・・・ち違うの。ソコじゃないの」 

じゃぁ、ドコなんだ。使い魔サイトは困ってしまった。 

「では、ドコがよろしいのでしょうか。ご主人さま」 
「『ご主人さま』は嫌なの。ちゃんと『ルイズ』でいいんだから。」 

あまのじゃくなご主人さま、もといルイズなのであった。 

「では、ドコがいいのでしょうか。ルイズ」 
「・・・・・・・・ちがいいの」 
毛布にかくれてもごもご言うので聞こえない。 

「ち?ってドコのこと?」 
サイトが聞き返すとルイズは耳まで真っ赤になった。 

「お口・・・・・・・がいいの」 
「毛布が邪魔で無理なんですが・・・」 
そういわれたルイズはそろそろと毛布をあごの辺りまで下げた。 

準備が整ったのを見計らって、サイトはゆっくりと顔を近づけて 
そっとルイズと唇を重ねた。 

「おはよ。ルイズ・・・」

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