ガリアの玉座の間。 そこに出入りする人間はそう多くない。 現ガリア王ジョゼフにその王の位が移ってからは、その数もめっきり減った。 王の狂気が知れ渡ると、進言に訪れる家臣も、取り入ろうとする輩もいなくなっていたからである。 しかし、そんな玉座の間だとて、警護の者にとっては守らねばならない職場である。 今日も、早朝のチェックをするべく、警護の壮年の騎士が玉座の間にやってくる。 王権によってその職に縛られている彼らには、現王に対する忠誠心はあまりない。とはいえ、騎士として王に仕える以上、そして貴族である以上、彼らの矜持が職務を遂行させていたのである。 そして、広い玉座の間の奥、一段高く設えられた玉座に、その日は異変があった。 玉座に、人影が掛けていた。 その人影は、ジョゼフ王ではない。 細く華奢で、そしてなにより小さい。 その身体に不釣合いな、大きな杖を持った少女を見た瞬間、騎士の喉の手前まで登ってきていた「狼藉者」の大音声が飲み込まれる。 彼はその姿を知っていた。 彼が望むガリアの正統。いや、ガリアが望む、本当の王家の末裔。 「シャルロットさま…!」 飲み込んだ声の代わりに搾り出されたのは彼女の名前。 シャルロット・エレーヌ・オルレアン。 現王ジョゼフの姪にして、正統なる王の座を追われたとされる、王弟シャルルの忘れ形見。 名を呼ばれた少女は、ゆっくりと立ち上がる。 そして、壮年の騎士は、己が職務を思い出す。 彼の仕事…。そう、現王家にあだなす、全ての敵に立ち向かうこと。 例えそれが、己が敬愛する相手であってもだ。 愚直に過ぎるその性格が、彼を今の地位に縛り付けていたのである。 彼は剣を抜き、目の前の少女に切っ先を向ける。 「…その玉座は貴女の座っていい場所ではありませんぞ、シャルロット様」 本心はそうではない。できるなら、彼女にそこへ座っていて欲しい。 そうは思うが、彼の騎士の矜持がそれを言わせなかった。 そして、剣に対面する少女は、彼を見据えて言い放つ。 「ガリア王ジョゼフ一世は死んだ。私が殺した」 そして。 冷たい眼差しとともに、懐から白く輝く王冠を取り出す。 それは、ガリア王の頭にのみ光り輝くべきもの。神より賜りし、王権の象徴。 騎士の見守る前で、タバサ───シャルロットはその王冠を何の遠慮もなしに自らの頭に載せる。 騎士の剣は動かない。現王を殺したと言い切る目の前の狼藉者に対し、彼の矜持は動きを止めていた。 凍りついた騎士めがけ、シャルロットは最後の一言を下す。 「我が名はシャルロット・エレーヌ・オルレアン。 このガリア王国の、正統な王である」 声と同時に、騎士の手にあった剣の切っ先が、真横を向く。 剣の腹に両手を沿え、捧げ持ち、騎士は傅く。 彼の矜持が───王家に仕える騎士の矜持が───彼をそうさせていた。 「おかえりなさいませ。我が王」 そしてこの日。 ガリアの王の名は挿げ替えられ、新たなる王がガリアに誕生したのである────。 その前日に話は遡る。 ガリア王宮グラン・トロワに併設された離宮、プチ・トロワ。 そこは離宮とは名ばかりの、魔道具の実験場であった。 時にはおぞましい生物実験も行われるそこの管理を一手に担っているのは、長い黒髪の美しい女性。 虚無の使い魔ミョズニトニルン───シェフィールドである。 彼女は今日も今日とて、主の欲する他の虚無の力を手に入れるため、魔法具の開発に勤しんでいた。 今開発しているのは、自己増殖と修復を繰り返す、ほぼ不死のゴーレム。 しかし修復と増殖を同時にこなすには、何かが足りなかった。 ちなみにこの前に開発していたのは拷問用の触手。見た目は小さな指輪で、はめると無数の触手を自在に操れるようになる。 「…少し、休みましょうか」 掛け眼鏡を外し、図面から顔を上げて、シェフィールドは天井を仰ぐ。 そして、いつもの自問自答を繰り返す。 …こんなことを続けていて、いいのだろうか。 主の言うままに、魔法具を作り、時にはその魔法具を使い、暗躍する。 しかしそれとて主にとっては戯れに過ぎない。 そして何よりも。 主の願いをどれだけ叶えても、主の気持ちが自分に向くことはない。 分かってはいるが、それを思うとシェフィールドの胸はちくんと痛むのだった。 「…だって、女の子だもん」 「…そうそう。 …っていつの間に!?」 不意に間近から聞こえた聞き覚えのある声に、シェフィールドは慌てて椅子から立ち上がり振り向く。 彼女の背後から突然声をかけてきたのは。 小さな身体に不釣合いな大きな杖を持った、トリステイン魔法学院の制服を着込んだ少女。 元北花壇騎士七号、雪風のタバサ。 慌てて戦闘体制を取るシェフィールド。まさか油断していたとはいえ、敵の接近にここまで気づかないとは──! その原因に、シェフィールドはすぐに気づく。 杖を持ち、目の前に立つ少女からは、一切殺気が感じられないのだ。 一体何を企んでいる…? しかし自分の能力はあくまで魔法具を使いこなすこと。 人の心が読めるわけではない。 あくまで警戒を解かないシェフィールドに、タバサは手を差し伸べ、言った。 「あなたに、いいものをあげる」 その手には、鈍色に光る一対の指輪があった。 …魔法具?一体なにを…? それがもし呪いのかかったものだったとしたら。 それがもし魔法による爆発物だったとしたら。 その可能性を考えたが、それならば手に取ることをシェフィールドの意思にゆだねる説明が付かない。 しかし、タバサの考えていることが分からないこともまた事実。 シェフィールドはしばらく逡巡していたが。 「…何を企んでいるのか知らないけど、私はミョズニトニルン。神の頭脳よ。 呪いの魔法具程度でどうにかなるとでも?」 タバサの手にあるそれを、指で摘み、手にする。 もし魔法具だったとしたら、彼女に御せないはずがない。 「…呪いの品なんかじゃない。それはあなたへの贈り物」 タバサは言って、優しい笑みをシェフィールドへ向ける。 その視線から感じられるのは───憐憫。 その視線の意味を汲み取れたのは、シェフィールドの額のルーンが光り輝き、魔法具の詳細を彼女が知ってから。 「こ、これ、まさか───!」 「そう、そのまさか。それをあなたにあげる。 でも、交換条件がある。聞いて欲しい」 魔法具の詳細を知ったシェフィールドに、タバサの提案を跳ね除ける気など、なくなっていた。 「…ジョゼフ様の命とか言うなら聞けないわよ。 …そ、それ以外だったら大抵大丈夫だけど」 手の中の指輪をいじくりながら、興奮した面持ちでシェフィールドは言う。 それほど、彼女にとってその指輪は魅力的なものであった。 そう、これがあれば。 この魔法の指輪があれば、きっと。 「…あんな、女の子の気持ちもわからない唐変木な中年の命なんかいらない」 「…唐変木って…。まあ確かにそうだけど。 …じゃあ、何が望みなの?」 「…私とあなたが、幸せになる方法。たったひとつの、冴えたやり方」 そして、タバサはとつとつと語り始めた。 二人が、『幸せになる方法』を───。 ガリア王ジョゼフが、『急用ができた』とグラン・トロワを後にするのは、それから三十分ほどしてからのことである。 ジョゼフがグラン・トロワを後にしたのは、シェフィールドから呼び出しがあったからである。 『頼まれたものができあがった』と。 しかし、ジョゼフの今立っている実験用の倉庫の中には、彼の予想していたものは影も形もなかった。 何もない倉庫の床に、ミョズニトニルンが傅いている。 「…どこに、そのゴーレムがあるというのだね?」 その声は少し不機嫌に聞こえたが、今のシェフィールドにはそんなことは気にならない。 そして主の言葉に即座に応える。 「申し訳ありませんジョゼフ様。 …そのようなものはどこにもありません」 悪びれもせず応えた声には、自信のようなものすら宿っていた。 ジョゼフの頬がぴくん、と跳ねる。 不機嫌を露にするジョゼフのこの表情、前に見たときは陳情に来た愚かな貴族が領地を剥奪された時だった。 「…言っていることの意味が掴みかねるのだが。ミューズよ」 呼び出されたというのに、その用件自体がなかったという。 ならば何故自分はこんなところにいるのか。まるで意味がないではないか。 ジョゼフが怒りを感じるのも無理からぬことであった。 そして、ジョゼフが己が使い魔に近寄ろうとした瞬間。 ごす。 巨大な杖が、ジョゼフの後頭部を思い切りぶったたき、昏倒させたのだった。 「…お目覚めですか?ジョゼフさま」 ジョゼフが目を覚ますと、頑丈な木の椅子に縛り付けられていた。 全裸で。 目の前には、肌が透けるほど薄い紫のベビードールに身を包んだシェフィールド。 「…何のつもりだ?」 不機嫌を露にし、ジョゼフはシェフィールドをねめつける。 そんなジョゼフに、シェフィールドは淡々と応えた。 「まだお分かりになりませんか?ここまでしておいて」 肌も露な男と女。この状況で考えられることは一つ。 「…まさか、お前まで発情した宮廷女のような事を言い出すのではあるまいな? 神の頭脳、ミョズニトニルンよ」 ジョゼフは一応そう言っては見るものの。 「下半身総立ちにしておいてそんな事言っても説得力ありませんわね」 「…ぐ」 実際シェフィールドはプロポーションもよく、それなりの美女である。 健全な中年男性であるジョゼフの雄が、肌も露な美女に反応しないはずもなく。 「まあそんなあなただからこうしようって思ったんですけども。 言っておきますけど、私、虚無の使い魔である以前に、女ですから。 どこかの冴えないキチガイ親父に使役されるにはそれなりの理由があるんです。その理由ご存知ですか?」 縛られたまま強がるジョゼフを見て、シェフィールドの中でヘンなスイッチが入ったらしい。 頬を朱色に染め上げ、獲物の前で舌なめずりする肉食獣のような表情で、ジョゼフを見つめる。 「し、知らぬ!いいからこの縄を解けミューズよ!」 あくまで抵抗を続けるジョゼフ。 縛られれば少し素直になると思ったが、結局、シェフィールドの考えていた展開になってしまったようだ。 …でもそれも望むところ。 シェフィールドは、右手の甲をジョゼフの顔の前にかざしてみせる。 その中指には、青い宝石をあしらった指輪が。 「…この指輪は、『以心伝心の指輪』といいます」 「…?」 いきなり指輪の説明を始めたシェフィールドに、ジョゼフの顔が疑問符に歪む。 当然である。ジョゼフはそんな指輪のことなど知らないし、知る必要もない。 シェフィールドは構わず続ける。 「この指輪は二本で一対になっていて、魔法が発動すると嵌めているもの同士の心の中を筒抜けにしてしまいます。 そしてこの片割れは、あなたの指に」 「…何!?」 シェフィールドの言うとおり、彼女のしているそれと全く同じ意匠の指輪が、ジョゼフの右手の中指に嵌っていた。 そして、シェフィールドの額のルーンが輝き、指輪に光がともる。 「…私の気持ち、受け取ってください」 その言葉と同時に。 ジョゼフの心の中に、感情の奔流が流れ込んでくる。 それは、『好き』の塊だった。 王だから、美丈夫だから、天才だから、そういった事では一切なく。 『ジョゼフ様だから好き』その想いが、溢れんばかりに伝わってくる。 言葉や文字だけでは決して伝えきれない、焦げ付きそうな感情。 それがダイレクトにジョゼフの中に流れ込んできていた。 そして、今こうしていることに対する不安と贖罪、そして何よりも一緒にいられることへの多幸感。 それらが全て奔流となって、ジョゼフの中に流れ込んでくる。 ジョゼフの心に、熱い何かが点る。 それは弟への渇望を溶かし、目の前の女性に対する情念へと転換される。 いや、彼とて男である。己に付き従う美女を前に、思慕の情を僅かでも抱かないはずがない。 「い、いやちょっとまてミューズ!落ち着け!」 正直言ってかなりまずい状況だった。 普段なら冷静な顔をして受け流せばいいのであるが、魔法の指輪によって流れ込んできた感情が、ジョゼフの冷静な部分を根こそぎ奪い去っていた。 シェフィールドってこんなエロ可愛かったっけ、などと訳の分からない言葉が沸き起こるほどに。 「…や、やだもう何考えてるんですかジョゼフさま…」 その感情が伝わったらしく、身体を捻って真っ赤になって照れるシェフィールド。 その仕草もなんていうか。 …萌え。 「…ばか」 今度は上目遣いで見上げてくる。 いかん待て落ち着け自分!目の前のコレはトチ狂った使い魔であってだな! いやだから太ももにおっぱい押し付けるんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ ジョゼフの中で何かが壊れた音がした。 「…わかった、お前の気持ちはよーく分かった」 目が据わっていた。 その据わった目で、ジョゼフはシェフィールドを見つめる。 文字通り、二人の間に言葉はいらなかった。 要するにもう完全に二人の頭の中はエロいことで一杯だったのである。 まずシェフィールドがしたことは、目の前でそそり立つジョゼフに優しく口付けすること。 先走りの溢れる先端に軽く開いた唇を押し付け、何度も何度も赤黒い亀頭にキスの雨を降らせる。 そして軽く口を開くと、かぷかぷと充血した亀頭を甘噛みし、ちゅうちゅうと音を立てて吸う。 ジョゼフの喉から漏れる喘ぎ。そして伝わってくる快感。シェフィールドは、己が股間にないはずの男性器の快感を感じていた。 先端が唾液と先走りでどろどろになると、今度は竿に唇を押し当て、皮を吸い上げながら、優しくグラインドさせる。 余った右手で先端をこね回し、左手は陰嚢を揉み解す。 唇に当たるジョゼフの硬さが限界になると、今度は口をあけ、先端から遠慮なくジョゼフを飲み込んでいく。 頭を前後に揺らし、口内をすぼめて刺激を与える。 やがて、その刺激にジョゼフが限界を迎える。 シェフィールドの口内で、雄が弾けた。 生臭い匂いとともに、シェフィールドにも感じる射精の快感。 喉と膣を同時に震わせ、びくん、びくんと身体が震える。 シェフィールドは、快楽に負けじと口の中に流れ出す精液を愛おしく飲み干していく。 やがて射精の勢いが弱まると、今度は先端に唇を密着させてじゅるじゅると尿道に残った精液も吸い上げていく。 薄れていく理性、混じる感覚。心の奥から溢れてくる、体中を融かしつくしそうな多幸感。 そして蜜のあふれ出す股間に感じる、たまらない渇望。 それは、魔法の指輪によってジョゼフにも伝わっていた。 シェフィールドは顔を上げる。口許から精液交じりの涎を零し、淫欲に真っ赤に染まった頬で、牝の視線でジョゼフを見上げる。 ジョゼフは牝を見下ろす。絶頂の余韻に粗く息をつきながら、それでもなお収まらない己が分身を間に挟んで。 言葉すら交わさず、シェフィールドは椅子の上で縛られたままのジョゼフの身体をよじ登っていく。 やがて、そのそそり立つ雄の上に、涎を垂らしながらはくはくと蠢く、牝の顎が合わせられる。 一瞬の間もなかった。 雄の肉槍が一瞬で牝の肉門を貫き、一番奥の本丸への門を押し上げる。 体中を駆け抜ける快楽に、シェフィールドは我を忘れてジョゼフにしがみつき、甘い甘い甘い泣き声を上げる。 それは今わの際の獣の鳴き声のようであったが、確かにその中にはジョゼフの名前が何度も刻まれていた。 互いの声と心が融けあい、言葉が意味を成さなくなっていく。 意識の外で勝手に身体が動き、牝は腰を上下に振りたて、雄は下から突き上げる。 互いの身体をむさぼり食らう行為が、しばらく続くと。 二人の泣き声が止み、そして、全身が震える。 「ジョゼフさま、ジョゼフさまぁっ…!わ、わたしもうっ…!」 「シェフィールド、で、出る…っ!」 最後にお互いの名前を呼び合い。 一番奥で噛みあった牝と雄は、同時に果てたのだった。 タバサがシェフィールドに『以心伝心の指輪』を与える代わりに出した交換条件。 それは。 『一地方貴族となって、ジョゼフとともにそこで死ぬまで幸福に暮らす事』 であった。 地位も領地も、王となったタバサ───シャルロットが準備する、という。 それを、シェフィールドは。 何の躊躇もなく快諾したのである。 もちろん、その領地に篭ってからは一切ガリア王家との関係は絶つこと、ジョゼフが余計な野望を抱かぬよう監視することも条件であった。 そして、この『以心伝心の指輪』の最大の特徴───それは、伝えたいと思ったこと以外は伝わらない、というものであった。 この性質のおかげで、シェフィールドとタバサの密約がジョゼフに漏れることはなかった。 しかしまた、『以心伝心の指輪』を着けて性交をした二人は、お互いの気持ちを完全に伝え合い、そして。 「…わかった。そこまで言うのなら、王冠はお前に託そう」 真夜中のグラン・トロワ城門。 そう言ってジョゼフは、目の前に立つ姪に王冠を手渡す。 シェフィールドの気持ちを完全に理解してしまった今、彼にとって弟のことなど大したイミを持たなくなってしまった。 これもタバサの計算のうちである。 …だって、全力で愛されて、幸せにならない人間なんていないもの。 タバサは才人との学院での性活を思い出し、そう思っていた。 昔なら目の前にジョゼフがいて、こんな事を口走ったのなら問答無用で『ジャベリン』の一撃でもお見舞いしていたことだろう。 しかし、今は彼の気持ちもよくわかる。 そして、もう一人の気持ちも。 「何してるんですかぁー?早く行きましょうジョゼフさまぁ〜」 いつもの魔女のような格好とは違い、紫の豪奢なドレスに身を包んだシェフィールドが、荷物を満載した荷馬車の上から声をかける。 「わかったシェフィ、今行く」 いつの間にやら愛称まで付けたらしい。ジョゼフはタバサに軽く手を振ると、愛しい人の待つ荷馬車へと急ぐ。 タバサはそんな二人の門出を、言葉少なに見守ったのだった。 「ねえジョゼフさま、領地につくまでの間、今までのぶんいっぱい可愛がってくださいね♪」 「何を言うか。領地についてからも死ぬまで可愛がってやるからな。覚悟しておけよこの淫乱め」 「やだもう、このス・キ・モ・ノ♪」 …はいはいワロスワロス。 半分以上呆れながら、タバサは二人に背を向け、王宮へと戻る。 そう、これから始まるのだ。 女王となって、サイトに正式に娶ってもらって、毎晩世継ぎを作る楽しい生活が! 満天の星空の下、そんな夢想に焦がれるシャルロットの唇からは、ちょっと涎が垂れていた。 …ガリアがダメになる日も近いかもしれない。〜fin