ルイズの一日は才人で始まる
余りに快眠の才人の添い寝は、しばしば早い時間にルイズの眼を覚ます
余りに快適な才人の添い寝は、しばしば早い時間にルイズの眼を覚ます
そういう時はルイズは身体を絡め、頬を擦りつけ、ひたすら使い魔の匂いと感触を楽しむのだ
最近の悩みは下着が毎日汚れる事であり、其を自身の使い魔が洗濯してる為、バレバレな事である
そして其が為に、ショーツの消費が激しく、遂に取っておきに手を出すハメになってしまった
其は、姉であるエレオノールとカトレアから、入学祝いに贈られた物であり、いわゆる大人の下着である
「ふん、ちびルイズには、まだまだこんなの似合わないでしょ。其に、使う相手も居ないよねぇ」
最近の悩みは下着が毎日汚れる事であり、それを洗濯してるのが自身の使い魔の為、バレバレな事である
そしてその為に、ショーツの消費が激しく、遂に取っておきに手を出すハメになってしまった
それは、姉であるエレオノールとカトレアから、入学祝いに贈られた物であり、いわゆる大人の下着である
「ふん、ちびルイズには、まだまだこんなの似合わないでしょ。それに、使う相手も居ないわよねぇ」
「…姉さま。今回で婚約解消何回目でしたっけ?」
「…余計な事言う口は、此かしら?」
「…余計な事言う口は、これかしら?」
「いふぁい、いふぁいれす。姉さま」
「あらあら。私からはこれねルイズ」
「…ちい姉さま。これ、紐なんですけど」
「あら、此は殿方に、この部分をほどいて貰う物よ。それに、姉様のスケスケより良いと思うわ」
「あら、これは殿方に、この部分をほどいて貰う物よ。それに、姉様のスケスケより良いと思うわ」
「こんな恥ずかしいの、二人共贈らないで下さい!!」
「まぁ、取っておきなさい。もし、相手が出来た時、困るでしょ?」
「…姉さまは、何時もその前に帰って来るのは何ででしょう?」
「このちびルイズ。ちょっと、この口はお仕置きよね」
「いふぁい、いふぁい、いふぁい」
「まぁまぁ。ルイズ、私も姉様と同意見よ。貴女はヴァリエールなのよ。其にふさわしい気品を持つのよ」
「このちびルイズ。ちょっと、この口はお仕置きが必要のようね」
「いふぁいれす、いふぁい、いふぁい」
「まぁまぁ。ルイズ、私も姉様と同意見よ。貴女はヴァリエールなのよ。それにふさわしい気品を持たないとね」
「ちい姉さま。それと、この下着と何の関係が有るんですか?」
「あら、淑女のたしなみよ」
「そういう事よ、ちびルイズ。貴方にも婚約者居るでしょ?いざとなった時に、相手に幻滅させる気?」
「そういう事よ、ちびルイズ。貴方にも婚約者居たでしょ? いざとなった時に、相手に幻滅させる気?」
「う゛ぅ〜〜〜〜」
ブラが贈り物に無かったのは、当然と言う所である
ちなみに母たるカリーヌからは、ベビードールやネグリジェが贈られている
そんな訳で、今の下着はカトレアが贈った紐パンを身に付けている
其を才人にやらせたのは、流石にやり過ぎと自身で思ったが、其でも才人の世話が無くなる方が、嫌でしょうがなかったのだ
「サイト、今夜の着替えは此ね」
そんな訳で、今はカトレアが贈った紐パンを身に付けている
それを才人にやらせたのは、流石にやり過ぎと自身で思ったが、それを考えに入れても才人の世話が無くなる方が、嫌でしょうがなかったのだ
「サイト、今夜の着替えはこれね」
「はいはい、……なぁルイズ」
「何よ」
「何で、今回はパンツ迄有るんだ?」
「履き方解らないからよ」
「…これ、紐パンだな」
「そうね、紐ね」
「何でこんなの迄持ってるんだ?」
「淑女のたしなみよ」
「……さいですか」
溜め息をついた才人が着替えさせ、ルイズはパンツを履き替えされる時、自身の女が濡れるのが解り、真っ赤になるも、そのまま着替えさせた
溜め息をついた才人が着替えさせ、ルイズはパンツを履き替えされる時、同時に自身の女が濡れだしたのが解り真っ赤になるも、そのまま着替えさせた
『もう、この手は魔性過ぎる。この馬鹿犬』
そのまま、才人をベッドに文字通り蹴り倒し、そのまま抱きついて問答無用で寝たのが昨晩である
『あ、今日は早く目が覚めちゃった。そういえば、昨日はサイトをKOしたまんま寝ちゃってた』
「今のあたしの事褒めさせる積もりだったのに、ルイズの馬鹿馬鹿馬鹿」
「む〜、何とか起こすか其とも……あれ?」
膝に才人の股間が当たり、才人自身が硬くなっている
「こここ此ってもしかして、おおお男の人の興奮状態よね?ももももしかして、寝ててもあたしの魅力に、メロメロなのね」
「今のあたしの事褒めさせる積もりだったのに、昨日のあたしの馬鹿馬鹿馬鹿」
「む〜、何とか起こすかそれとも……あれ?」
膝に才人の股間が当たり、硬くなっているのが伝わってくる
「ここここれってもしかして、おおお男の人の興奮状態よね?ももももしかして、寝ててもあたしの魅力にメロメロなのね」
「モンモランシーも、一晩一緒に居た位で何よ。ああああたしは毎日なんだから」
「ああああたしの魅力で、サイトはこんなになってるの。エヘヘへへ、サイト〜」
おっかなびっくりで、才人に触れようとするが、ピタリと止まる
「そういえばあたし、アルビオンでサイトのモノにしてって言っちゃったよね?」
「ああああれは非常時よ、あああれで終わりだと思ったから言ったのよ」
「ああああれは非常時だったからよ、あああれで終わりだと思ったから言ったのよ」
「でもあの時、凄く欲しかった。ででででも、サイトは平民よ、使い魔よ。落ち着きなさい、ルイズ」
「でも今の状態は、ちい姉さまに貰った、そそその、勝負用よね?」
「ああああたし、サイトに勝負用を褒めて欲しかったのよね?それってもう、あたしがその………だよね?」
「でも今の格好は、ちい姉さまに貰った、そそその、勝負用よね?」
「ああああたし、サイトに勝負用を褒めて欲しかったのよね? それってもう、あたしがその………だよね?」
「そそそそんな訳無いの。サイトは使い魔なの。だから、こんな事しても平気なの」
才人に股がり、才人自身に自身の女を擦り付ける
「あっ、はぁ、ん、サイト〜〜」
「何だ、ルイズ?」
ビクン!?
「ひっ!?」
声をかけられた瞬間に達してしまう
「っ〜〜〜〜!!」
「おはよう、ルイズ」
「……」
「質問なんだが」
「ん、ふぅ、な、何よ?」
「人の上で何してるんだ?」
「なななな何でも良いでしょ。ああああんたこそ、盛りまくってるじゃないの馬鹿犬」
「何処がだ?」
「え?」
いつの間にか萎んでる
「嘘、さっき迄」
「知らないのか。男は睡眠中に勝手に勃つんだよ。生理現象だ」
「え、じゃあ……あたしの魅力で」
「KOされたのに、魅力も何も無いだろ」
「…ば」
「ば?」
「馬鹿犬〜〜〜!!」
ドゴッ!!
「おぐっ!!」
「ふん!!トイレ」
「ふん!! トイレ」
パタン
「くぅぅぅ、切ない所に膝は無いだろ。俺、何かしたか?デルフ」
「くぅぅぅ、切ない所に膝は無いだろ。俺、何かしたか? デルフ」
「……何もしてねぇな、相棒。ってか、何時から起きてた?」
「あんだけデかい独り言じゃあな」
「で、魅力的だったか?」
「大いに」
「おおいに」
「嬢ちゃんに言ってやれや」
「傷モノにする訳にはイカンよ」
「責任取れないからか」
「そんな所だ」
「男は辛いねぇ」
カタカタとデルフは笑い続けた

*  *  *
今日はアニエスが銃士隊の所用で来れないらしく、以前の平穏な雰囲気が流れている
「ふぅ、最近洗濯物多いな、暑くなってきたせいか?ありゃ、もうあのパンツ迄出してやがる。穿くもんあんのかアイツ?」
「ふぅ、最近洗濯物多いな、暑くなってきたせいか? ありゃ、もうあのパンツ迄出してやがる。穿くもんあんのかアイツ?」
「才人さん、おはようございます」
「おはよう、シエスタ」
「お使いに出てから、ミスヴァリエールの洗濯物、増えましたよね。特に下着ばかり」
「何でだろうね〜?」
「…解って言ってませんか?」
「さぁ?」
「全くもう。……あの、その下着、何ですか?」
「ルイズのパンツ」
「……紐ですよね?」
「淑女のたしなみとか言ってたぞ」
「えっと、ミスツェルプストーの洗濯物以外で、見るのは初めてなんですが?」
「ヴァリエールって、家名だからかね?」
「大貴族は下着迄、気を使うんですね」
「穿きたいの?」
「私、貴族が穿く様な下着、持って無いんです。凄い高いんですよ」
「成程ねぇ」
「才人さん、動じてませんけど、慣れてるんですか?」
「俺は下着じゃなくて、女のコが好きだからね」
「俺は下着じゃなくて、中身が好きだからね」
「すけべ」
「仰る通りでございます」
才人とシエスタは笑いあった

今日の洗濯は、シエスタが手伝ってくれたせいで早く終わり、比較的早い時間に教室に来ると、ルイズが真っ赤な顔で鎮座している
「お、今日は早いな才人」
「シエスタが手伝ってくれたんだよ、ギーシュ」
「才人、今日はアニエスさんは?」
「レイナール、銃士隊の所用だと」
「そうか」
「今日は君がボコボコになる様を見られないだなんて、非常に残念だ」
「言い方にトゲが有るだろ、マリコルヌ」
「ふっふっふっ。貴様の様なモテモテは、さっさと滅ぶが良い!!」
「いきなり杖向けんなコラ。やる気か?」
「今なら僕、ライトニングクラウドでも放てそうだ」
実際に魔力が帯電し、周囲にバチバチと音を放つ
「喰らえ!!非モテの天敵!!」
「喰らえ!! 非モテの天敵!!」
ドゴッ
「アガッ」
才人の蹴りがマリコルヌの腹に炸裂する
「……マリコルヌ、天敵ってのはな、絶対勝てない相手を指す言葉だぞ?」
ギムリが言う
「自分で負けフラグ立てるとか。何て言うか、馬鹿だなぁ」
ギーシュが宣い、男達が頷いた
「ったく、やれやれだ。ルイズ」
「な、何よ?」
「ちょっと耳貸して」
「何?」
「確か替え全滅だったよな?穿いてる?」
「確か替え全滅だったよな? 穿いてる?」
更に紅くなるルイズ
「穿いてるわよ」
耳打ちで返す
「あったっけ?」
「有るの。取っておき」
「まさか、また紐?」
「違う。………スケスケ」
「……何つうか、ルイズもムッツリだな」
「ち、違うわよ。あれは姉さま達からの贈り物で」
「貴族は贈り物で勝負下着なのか。結構スケベなんだねぇ」
此処まで耳打ち同士で返し、才人がニヤリとすると、パチンと軽く平手が入る
「ああああたしだって、好きでこんなの穿いてない」
「解った悪かった。それ以上声デかいと、バレるぞ」
「解った悪かった。それはそうとあんまデカイ声出すと、バレるぞ」
「う、うん。才人」
「何?」
「誰にも言っちゃ駄目」
「誰にも言っちゃ駄目よ」
「メイドにはバレるけど?」
「そそそそれは良いの」
「了解です、マイロード」
マイロードと言われた途端に、相好を崩しふにゃあとなり、才人の腕を取る
「ききき今日は、なるべくご主人様の側に居なさい」
「解りました、マイロード」
「宜しい。此処に着きなさい」
才人がルイズの隣に席に付き、そのまま腕を取っている
「宜しい。此処に座りなさい」
取った腕はそのままに才人がルイズの隣の席に付く
「……本当に、才人が居る居ないで態度が豹変するわよね」
「そうなのか?モンモン」
「そうなのか? モンモン」
「えぇ、そりゃもう」
周りに居た生徒達が頷く
周りに居た生徒達も頷く
「才人が来てからの百面相は、すっかり名物だな」
「見てて面白いもんな」
「ああああんた達、見世物じゃないわよ」
「「「「どう見ても見世物だ」」」」
声を完全にだぶらせて言われ、ルイズは真っ赤になり黙ってしまう
声を完全にシンクロされて言われ、ルイズは真っ赤になり黙ってしまう
才人は笑い、ルイズの頭をくしゃりと撫でた

*  *  *
放課後、モンモランシーは直ぐに部屋に戻り、薬を調合している
「フンフンフ〜ン、良し出来た。この前の報酬で奮発した甲斐あったわ。此で、あの馬鹿に愛を囁かせてみせるわよ〜。待ってなさい」
「後はアニエスさん用の香水の調合もしないとね。あの馬鹿に気に入る香水にしないと。只でさえ回復薬でカツカツなのに、授業料支払い迄には稼がないと」
「フンフンフ〜ン、良し出来た。この前の報酬で奮発した甲斐あったわ。これで、あの馬鹿に愛を囁かせてみせるわよ〜。待ってなさい」
「後はアニエスさん用の香水の調合もしないとね。あの馬鹿が気に入る香水にしないと。只でさえ回復薬でカツカツなのに、授業料支払い迄にしっかり稼がないと」
コンコン
「モンモランシー、入れて」
「あれ?ルイズじゃない」
ロックを掛けてた扉にアンロックをし、ルイズを招き入れる
「どうしたのよ?今日は、才人に一緒に居ろって言ってたじゃない」
「あら? ルイズじゃない」
ロックを掛けていた扉にアンロックをし、ルイズを招き入れる
「どうしたのよ? 今日は、才人に一緒に居ろって言ってたじゃない」
「うん、その事で」
「一体どうしたのよ?言っておくけど、あんたはあたしの恋敵よ?」
「一体どうしたのよ? 言っておくけど、あんたはあたしの恋敵よ?」
「それでも、モンモランシーにしか相談出来ないのよ」
「全く、で、なんの話?」
「あの、男の人って、寝てると勝手に大きくなるの?」
「なるわよ。本人の意思と関係無いわね」
「……そうなんだ」
「勘違いして、遊び半分で、迫ってみたりとかした訳?」
「うっ」
「才人は大人よ。きちんと、覚悟しないなら止めなさい。そんなんじゃ、振り向いてくれないわよ」
「で、でもサイトはあたしの使い魔で」
「だから、それが何?貴女は、サイトの全てを受け入れられるの?」
「だから、それが何? 貴女は、サイトの全てを受け入れられるの?」
「…使い魔の全ては、主人のあたしのモノで」
「アルビオンに行った時に、気付かなかった事には気付いたの?才人が結婚してて、子供が居たらどうするの?あんた、その時に奥さんと子供になんて言うの?」
「アルビオンに行った時に、気付かなかった事には気付いたの? 才人が結婚してて、子供が居たらどうするの? あんた、その時に奥さんと子供になんて言うの?」
「い、言わないで。お願い、それ以上言わないでぇ。あたし、サイトが居ないと。ふえぇぇぇ」
とうとう、ルイズは泣き出す
「気付いてた?」
ルイズは頷く
「謝った?」
ルイズは首を振る
「サイトを帰せる?」
「……イヤ。帰せる方法が有っても、イヤ」
「あんた、自分がどれだけ我が侭言ってるか、自覚有るの?才人は笑って付き合ってるけど、甘えてばかりいるじゃない」
「…そういうモンモランシーはどうなの?」
「私は才人に居て欲しい。その為にはなんだってする。何だって受け入れる。浮気しようが何しようが、才人が私の側に居てくれれば良い。でも、あんたを守ってあっけなく死んだら、私はあんたを殺めるわ」
「私は才人に居て欲しい。その為にはなんだってする。何だって受け入れる。浮気しようが何しようが、才人が私の側に居てくれれば良い。でも、あんたを守ってあっけなく死んだら、私はあんたを殺すわ」
「…才人は強いもの」
「そうやって、あんたを安心させる為に、どれだけ努力してるか知らないから、そういう事が言えるのよ」
「才人の隠し事、知ってるの?」
「全部じゃないけど、あんたよりはね」
「何で?」
「其も此も全部あんたの為だからよ。正直あんたの立場に嫉妬するわ。それでふざけ半分で迫るなら、止めてくれない?」
「それもこれも全部あんたの為だからよ。正直あんたの立場に嫉妬するわ。それでふざけ半分で迫るなら、止めてくれない?」
「教えて」
「嫌よ。才人が怒るもの」
「あたしじゃ、役者不足なの?」
「そう思うなら、成長しなさい。才人の言う通り、魔法以外に道は有るわ。私は才人の考えが好き。才人がこのまま出世すれば、多分上手く行く」
「でも、あんたを守って死んだら、それ全部が終わり。あんたを馬鹿にしてた、連中による世界のまんまよ?あんたはそんな世の中に耐えられるの?魔法が全ての世の中よ?」
「そう思うなら、成長しなさい。才人の言う通り、魔法以外にも道は有るわ。私は才人の考えが好き。才人がこのまま出世すれば、多分上手く行く」
「でも、あんたを守って死んだら、それ全部が終わり。あんたを馬鹿にしてた、連中による世界のまんまよ? あんたはそんな世の中に耐えられるの? 魔法が全ての世の中よ?」
「イヤ、もうイヤ。サイトが来る前の状態は、絶対イヤ」
「なら、主人じゃなくて、一人の女として考えなさい」
「どうすれば良い?」
「才人はなんか言った?」
「自身の答えに自信を持て、俺は其を手助けするだけだ」
「……本当にアイツってば。誰よりも教師に向いてるじゃない」
「自身の答えに自信を持て、俺はそれを手助けするだけだ。……って」
「……本当にアイツってば。誰よりも教師に向いてるじゃないのよ」
「何て言ってるか意味解る?」
「あんた、解らないの?」
「解るけど、自分に自信を持てないから……」
「なら、心往く迄悩みなさい。才人は待ってくれるわよ。あんたの言う通り、ハルケギニア最高の使い魔だわ」
「エヘヘ、サイトは凄いの」
「そうね、凄いわね。だから、手加減しないわよ」
「う゛ぅ〜〜〜手加減して」
「イ ヤ よ」
モンモランシーはクスクス笑い、つられてルイズも笑う
「ふぅ、喉乾いちゃった。これ、貰うね」
「え、あ、ちょっと。それ駄目。あ゛〜〜〜〜!?」
ルイズは容器に入ってた液体を、一気に飲み干す
「ヒック」
「ちょっと、此方見ないでよ?」
コンコン
「お〜い、モンモン居るかぁ?ルイズが此方来たって、聞いたんだけど?」
「お〜い、モンモン居るかぁ? ルイズが此方来たって、聞いたんだけど?」
ガチャ
「おっ、開いてた。お、居た居た。そだモンモン、薬代も払うけど、どれ位有れば良い?」
「サイト?サイト〜〜〜」
「サイト? サイト〜〜〜」
才人にルイズが走り抱きつく
「ん〜?どうした、ルイズ?一緒に居ろって言ってたのに、一人で動くなよ」
「ん〜? どうした、ルイズ? 一緒に居ろって言ってたくせに、一人で動くなよ」
「サイト、サイト、サイト」
「何だ何だ?何時もより甘えん坊だな。モンモン、ルイズどしたん?」
「えっと、そのう、惚れ薬、飲んじゃった」
「何だ何だ? 何時もより甘えん坊だな。モンモン、ルイズどしたん?」
「えっと、その〜、惚れ薬、飲んじゃった」
「……あ〜、ちょっと待て。確か水使いは、精神操作がある程度出来るってのは知ってるが、惚れ薬ってやって良いのか?」
「……禁制品」
「だろうな。で、その禁制品が、何でこんな所に?」
「私が調合したから」
「成程。で、使用用途は?」
「あんたに飲ませる積もりだった」
「それでモンモンに惚れさせると。で、薬で手に入れて嬉しいか?」
「…嬉しくない。其でも欲しかった」
「…嬉しくない。それでも欲しかった」
「ふぅ、解った。此方来な」
「うん」
モンモランシーが近付くと
ピシッ
「痛っ」
「此でお仕置きな」
「これでお仕置きな」
でこぴんを一発放って、才人は言う
「ごめんなさい」
「詳しい効果教えてくれ」
ルイズは才人を抱き締め、頬擦りしている
「惚れ薬を飲んだ後、最初に見た人に惚れる」
「ふむふむ、効果時間は?」
「2〜3ヶ月」
「は?マジ?」
「は? マジ?」
「うん」
「なんちゅう、危ないもん作ってんだ。解毒出来るのか?」
「出来るけど、材料が無い。ルイズが全部飲んじゃった」
「何が必要?」
「精霊の涙」
「それって、直ぐに手に入る?」
「無理。この前市場で見掛けて奮発して買った奴。滅多に市場に出回らない」
「何処に行けば手に入るんだ?」
「ラグドリアン湖」
「相棒やべぇ!!今直ぐ俺を抜け!!」
「何だデルフ?え?」
見るとルイズが才人の腰から村雨を抜き、微笑んで居る
「相棒やべぇ!! 今直ぐ俺を抜け!!」
「何だデルフ? え?」
見るとルイズが才人の腰から村雨を抜き、微笑んでいる
「サイト、大好き。だからね、サイトをあたしのモノにするの。今からサイトの首を跳ねてあたしが抱き締めてね、たっぷり口付けしましょ♪」
「だぁぁぁ、サロメかよ!?」
才人は慌ててデルフを抜き下がるが、ルイズが跳躍し、一気に詰める
「ちょっと待て、何で速いんだ?」
才人は慌ててデルフを抜き下がるが、ルイズが跳躍し一気に詰める
「ちょっと待て、何でこんなに速いんだ?」
ギィン!!
「相棒、嬢ちゃんが魔法使ってやがる。オマケに相棒の心が冷えてらぁ」
「相棒、嬢ちゃんが速いんじゃねぇ。相棒の心が冷えてるから遅いんだ」
「震えてねぇからか。こりゃマズイ。モンモン、タバサとキュルケを呼んで来てくれ。俺でも抑えられん!!」
ギィンギィンギィン
刃が重なり、剣劇が続く
「ちょっと、何が起こってるの?」
「香水の嬢ちゃん、急げ。嬢ちゃんが、村雨の呪いに囚われちまった。村雨は呪われてんだ!!」
「呪いだなんて初耳よ!!」
モンモランシーは才人と逆に走りだす
「デルフ、広い所に出るぞ。廊下はお前には不利だ」
「おぅ。窓から飛び出せ。此処は2階だから、大丈夫だろ」
「ったく。何でこうトラブルばっか」
ガシャン
窓を壊しそのまま飛び出し、着地する
「サイト〜、待って〜、早く首をあたしのモノにさせて〜」
ガシャン
ルイズは着地する瞬間に失敗魔法を爆発させ、着地の衝撃を緩和し、着地する
ルイズは着地する瞬間に失敗魔法を爆発させ、落下の衝撃を緩和し着地する
「何であんな使い方出来るんだ?」
「あの使い方は、相棒みたいだな」
「この短時間で、魔法の規模の制御迄こなせる様になったのか?」
ボン!!
「なっ!?」
ギィン
「今のは、爆発を利用して加速したって?」
「今のは、爆発を利用して加速した?」
「間違いねぇ。ありゃ相棒だ。相棒の経験と使い方そのままだ。あんな無茶苦茶な使い方するのは、相棒以外ねぇ」
「いきなり、ルイズに使えるのかよ?」
ギィンギィンギィン
「でぇ、刃筋も通ってるし、この動きは舞姫じゃねぇか!?」
「村雨だ、村雨が相棒に使われた経験活かして、嬢ちゃんを動かしてらぁ」
「なんつう呪いだ?それじゃ、彼処に居るのは?」
「なんつう呪いだ? それじゃ、彼処に居るのは?」
ギィンキンキンキン
「おぅ、もう一人のガンダールヴだ」
「だぁぁぁぁ。デルフ、俺の心は震えてるか?」
「全然駄目だ。冷えきってらぁ。むしろ、通常より良くねぇ」
「やっぱり、ルイズ相手じゃ無理かぁ!!糞ったれ!!」
「サイト、大好き。だからね、大人しく二人っきりになろ?他の女になんか渡さないんだから。首だけなら大丈夫だよね?だからねだからね、大好きなサイトは首だけになるのが良いの」
「やっぱり、ルイズ相手じゃ無理かぁ!! 糞ったれ!!」
「サイト、大好き。だからね、大人しく二人っきりになろ? 他の女になんか渡さないんだから。首だけなら大丈夫だよね? だからねだからね、大好きなサイトは首だけになるのが良いの」
「何とか抑えられねぇか、せめて魔法吸い込め、デルフ」
ギィン
「無理だ、嬢ちゃん攻撃に一切使ってこねぇ。俺っちに向けないから、吸い込めねぇ」
「大ピンチだな、おい」
ふわり
「…才人」
才人の隣にタバサが降り立つ
「タバサか、助かった。ルイズの手から村雨を叩き落とす。手伝ってくれ」
「…解った。折っちゃ駄目?」
「駄目。あの業物を越える武器はそうない」
「…かなり大変、あのルイズ、強い」
「頼む」
「タバサ、邪魔するの?そしたらタバサも首だけにしてあげるね」
「タバサ、邪魔するの? そしたらタバサも首だけにしてあげるね」
「ラグース・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ」
タバサがウィンディアイシクルを唱え、ルイズに放つ、ルイズは霧を撒き散らしながら、其を斬り払った
タバサがウィンディアイシクルを唱え、ルイズに放つ、ルイズは霧を撒き散らしながら、それを斬り払った
「マジかよ」
「…正に相棒だな」
すかさずタバサはアイスストームを放つ
ゴォッ
「此で足留めか?」
「これで足留めぐらいできたか?」
ボン
「相棒、かばえ!!」
ギィン
タバサの前に身体を投げ出し、デルフで受ける
「アイスストームを突破した?」
「…手加減はしたけど、あり得ない」
すかさずタバサはブレイドを展開、近接戦に切り替える
「糞ったれ、本当に厄介だ。行くぞタバサ」
「ん」
左右に別れ、同時に飛び込む
ルイズはバックステップした後、タバサに狙いを定め、爆発を利用し、一気に詰める
「受けるな!!避けろ!!」
「受けるな!! 避けろ!!」
デルフの叫びを聞き、タバサは杖で受けず、かわす
斬撃に迄爆発を乗せ、背後に合った木が綺麗に半ば迄両断され、其の判断が正しかった事を物語る
「…受けたら、ブレイド事断ち斬られた」
爆発を上乗せされた一撃は、タバサの背後に合った木を何もないかのように両断し、その判断がいかに正しかったかをまざまざと見せ付ける
「…受けたら、ブレイドごと断ち斬られてた」
近接戦が得意でない事を差し引いても、タバサは自身の手に余る事を痛感する
「…才人、私では殺すしか止められない」
「…才人、私では殺す事でしか止められない」
「私でもそうね」
キュルケが到着し、才人に話かける
「キュルケ、ギャラリーを近付けるな!!」
「はいはい、炎の民よ踊れって所かしら?」
キュルケがギャラリーを近付けない様に、炎で円陣を形作る
「俺が正面に出る、タバサ、援護」
コクリと頷くタバサ
才人がルイズの正面に立ち村雨を落とすべく、剣劇を再開する
才人がルイズの正面に立ち、村雨を落とすべく剣劇を再開する
ギィンキィンキィン
「あははは、サイトたっのしいねぇ。首だけになれば、もっと楽しいよ〜」
「ルイズ、落ち着け。村雨から手を放せ」
「なんでぇ?サイトの首落とせなくなるもん」
「なんでぇ? サイトの首落とせなくなるもん」
「イル・ウォータル・スレイプ・クラウディ」
「くっ、眠い」
ガクリと膝を付く才人
「相棒耐えろ、今吸い込む」
タバサがスリープクラウドを唱え、ルイズ事眠らせようとする
タバサがスリープクラウドを唱え、ルイズごと眠らせようとする
掛け値無しの全開
此で駄目なら、タバサに打つ手は無い
これで駄目なら、タバサに打つ手は無い
「ウル・カーノ」
ボン!!
ルイズが失敗魔法を唱え、スリープクラウドが飛び散る
ルイズが失敗魔法を唱え、スリープクラウドを散らす
「…散らされた」
「相棒、眼を覚ませ。嬢ちゃんが正気になった時に、生首と対面させる気か?」
「サイト、やっと落とせるねぇ」
「サイト、やっと落とせるわねぇ」
村雨を大上段に構え、ルイズは膝を付いた才人に、一気に振り下ろす
ギィン
一際高い音が鳴り、才人はデルフで受け流し、すっくと立ち上がる
「相棒、相棒」
「う、あ?何だ?」
「う、あ? 何だ?」
「相棒、前」
「え?おわっ!?」
「え? おわっ!?」
ギィン
「腕力の差をきっちり自覚して、鍔競り合いに持ち込んでこねぇ。マジで厄介だな、相棒」
「今、俺どれくらい意識飛んでた?」
「んなこたぁ、後だ後。とにかく今は、嬢ちゃん止めろ」
「お、おぅ」
キィンキィンギィン
「くっそ、独楽みたいに回りやがって。せめて突いてくれれば、叩き落とせるんだが」
「魔法付きの舞姫があれだけ厄介たぁな。相棒イケるか?」
「イケるならさっさとやってるわ」
「ちげぇねぇ。スタミナ切れ狙うぞ」
「それしかねぇか。根比べだ、デルフ」
「おぅ」
「タバサ、イケるか?」
「…駄目、スリープクラウドで魔力使いきった」
「…駄目、さっきので魔力使いきった」
「下がってろ、巻き込まれたらヤバい」
「…ん」
タバサは素直に下がり、キュルケの側で推移を見守る
「呪いとは言え、ルイズ凄いわね」
「…あれが才人の成果。刀に才人の経験が乗ってる」
「…あれは才人の成果。刀に才人の経験が乗ってる」
「本当に才人が居ると、失敗すら活用しちゃうのね」
「モンモランシー、やっと来たの?」
「散々走り回されたんだから」
「ご苦労様」

「おい、何かルイズと才人が剣の稽古やってるぜ」
「ルイズ、とうとう剣士に転職か?」
「さっき迄、タバサと才人二人がかりで、抑え込めなかったぞ」
場所は変わって男子寮前
「おい、何かルイズと才人が剣の稽古やってたぜ」
「ん? ルイズの奴とうとう剣士に転職したのか?」
「さっき迄、タバサと才人二人がかりでも押されてたぞ」
「マジかよ、ルイズの失敗魔法でどうやって?」
「それがスゲーのなんの。もう二度とゼロと呼ばねぇ方が良い。あんなん、命幾つ有っても足らんわ」
たまたま、通りがかったギーシュは立ち止まる
「才人とルイズが稽古?ちょっと君達、それ何処だい?」
「それがスゲーのなんの。もう二度とゼロなんて呼ばねぇ方が良い。あんなん、命幾つ有っても足らんわ」
そのやりとりに、たまたま通りがかったギーシュは立ち止まる
「才人とルイズが稽古? ちょっと君達、それ何処でだい?」
「あぁ、女子寮の前だよ」
「有難う」
ギーシュは駆け出した
ギーシュが立ち寄ると、炎が阻んでいる
ギーシュが女子寮の前に着いた、これ以上は炎が阻んでいる為近づけない
こんな事する才人に近い炎使いは二人、コルベール先生かキュルケだろう
姿を探すと、キュルケがあっさり見付かり駆け寄る
「キュルケ、一体何があったんだ?」
「どうもこうも、才人が持ってる刀っての?アレに呪いが掛ってて、ルイズが其に囚われちゃったのよ」
「どうもこうも、才人が持ってる刀っての? アレに呪いが掛かってて、ルイズがそれに囚われちゃったのよ」
「どうすれば解けるんだい?」
「…ルイズが刀を手放す事」
「才人なら出来るだろう?」
「まぁ、見てみなさい。洒落になんないから」
「まぁ、見てみなさい。洒落になってないから」
「あぁ」
キィンギィンキィン
「……何で、才人と互角なんだ?」
「呪いだからよ。さっき迄、ダーリンとタバサの二人がかりで、抑え込めなかったわ」
「本当かい?」
「…魔力切れた」
「其程か。……ねぇ、ルイズを足留め出来れば良いんだよね?」
「そうね、出来るならしてるわよね」
「それ程か。……ねぇ、ルイズを足留め出来れば良いんだよね?」
「そうね、出来るならしてるわよ」
「良し解った。才人、ルイズと距離を取ってくれ」
「解った!!」
ジャッ
才人がルイズと距離を取り、ルイズが詰めるべく爆発を使い、突進する
ビタン!!
「きゃん!!」
ルイズが突進中に前のめりで地面に激突する
見ると、足に土で出来た手が掴んでる
見ると、足を土で出来た手が掴んでる
カラン
衝撃で村雨が手から離れた
才人が近寄り、村雨を鞘にしまう
「ふう〜〜〜、助かった」
「やるじゃねぇか、色っぺい兄ちゃん」
「やるじゃねぇか、色っぺぇ兄ちゃん」
「僕だってたまにはね。アースハンド成功だ」
「本当にやるじゃない、ギーシュ」
「ハッハッハ、褒めてくれたまえ」
「…才人の1/100位」
「……其処で落としますか」
ガクリとギーシュは傾く
「ルイズ、大丈夫か?」
むくりと起き上がったルイズは、鼻血を出しながら泣き出す
「痛い、サイト〜。ふえぇぇぇぇぇ」
「あぁ、もう。モンモン、頼む」
「はいはい。ルイズちょっと来なさい」
「イヤ。サイトの側じゃないとイヤ」
「はぁ、少し待ってよ」
「はぁ、少し待っててよ」
モンモランシーは駆け寄り、ルイズに治癒をかける
「ルイズ、痛みはひいたか?」
「うん、サイト大好き」
ルイズは抱きつく
「何、あれ?とうとう吹っ切れたの?」
「何、あれ? とうとう吹っ切れたの?」
「…腕、落とせば良かった」
「タバサ、怖い発言は止めなさい。私でも引くわ」
「イヤ、全く」
「ルイズ、良く聞いて」
「なぁに、サイト?」
「何で刀に触ったんだい?触っちゃ駄目って言ったろう?」
「何で刀に触ったんだい? 触っちゃ駄目って言ったろう?」
「サイトのお手伝いしたかったの」
「そっか、でも此からは、この刀には触っちゃ駄目だよ?解った?」
「そっか、でもこれからは、この刀には触っちゃ駄目だよ? 解った?」
「サイトのお手伝いしたいの」
「此はね、難しい武器だから、触ると大変な事になるんだ。だから触っちゃ駄目。じゃないと嫌いになるぞ」
「嫌いになっちゃヤダ」
「じゃ、守るかい?」
「うん」
「良い子だ」
「エヘヘ〜…………すぅ」
「ありゃ、寝ちまった」
「あんだけ派手に動けばなぁ、どうする?相棒」
「あんだけ派手に動けばなぁ、どうする? 相棒」
「どうするも何も、対策練らんと」
「私の部屋に来て、皆に知られると困るわ」
「あぁ、そうだな。じゃ、モンモンの部屋で」
才人は眠ったルイズを背負った

モンモランシーの部屋に皆で集まる
才人は、ルイズをベッドに寝かせた
「一体どうしたのよ?」
「先ず説明しなきゃならないのは、この村雨には呪いが掛ってて、俺以外が持つと、さっきのルイズみたいになるんだわ」
「それで、誰かが触らない様に、何時も帯剣してたのね。納得」
「才人、ルイズが魔法使ってたのは何でだい?」
「村雨は杖にもなるんだよ。しかも、契約や相性無視」
「うっわ、最悪ね、それ」
「だから、皆も触らないでくれ」
コクリと全員頷く
タバサが眼で問う
「タバサが何でそんな物騒なの持ってるの?だって」
「フーケの時の学院の報酬で、これ越える業物が無かったのさ。鈍掴まされると、フーケの時みたいに苦労するからね」
「タバサが何でそんな物騒なの持ってるの? だって」
「フーケの時の学院の報酬で、これ越える業物が無かったのさ。なまくら掴まされると、フーケの時みたいに苦労するからね」
「剣士も大変だな、才人」
「いや、全く」
「あ、ルイズ起きたの?」
モンモランシーがルイズに話かけるが、ルイズは其を無視し、才人に飛び込む
「サイト、何で他の女ばかり見るの?私だけ見なきゃ駄目なの。サイトは私のなの」
モンモランシーがルイズに声をかけるが、ルイズはそれを無視し、才人に飛び込む
「サイト、何で他の女ばかり見るの? 私だけ見なきゃ駄目なの。サイトは私のなの」
ピシッ
空気が完全に凍てつく
「ちょっと、ヴァリエール。あんた空気読みなさい」
「…」
タバサから冷気が噴出する
「タバサ、魔力切れてたんじゃないのかい?」
ギーシュが冷や汗足らしながら、タバサに聞く
「…今なら大丈夫」
「サイト、早く部屋に戻って二人きりになろ?」
ピシピシッ
冷気が更に辺りを漂う
「あ〜才人。ルイズを離さないと大変な事に」
「其がなぁ」
「ダーリンも読まないのかしら?」
「それがなぁ」
「ダーリンも読めないのかしら?」
「否定はせんが、今回は、ちと違うんだわ」
「どういう事だい?」
「実はね、ルイズが惚れ薬飲んじゃったのよ」
「惚れ薬って禁制品じゃない。何でそんなのが有るのよ?」
タバサがモンモランシーに杖を向ける
「…卑怯」
「反省してるわよ」
「えっと、どういう事だい?」
「あぁ、成程ねぇ」
キュルケがニヤニヤしだす
「で、どうするの?」
「解毒薬作るのに、必要な材料が無いんだと」
「それって、何だい?」
「精霊の涙よ」
「どうやって手に入れるのよ、それ」
「今回はたまたま市場に出てた奴を買ったのよ。解毒薬を作る前に、ルイズが全部飲んじゃったのよ」
「今回はたまたま市場に出てた奴を買ったのよ。解毒薬を作る前に、ルイズが全部飲んじゃったの」
「じゃあ、また出る迄待つの?」
「危ないから賛成出来んな。今のルイズは判断力が非常に低い。また村雨抜かれたら、堪らんわ」
「確かに、あれが毎回じゃ、こちらも大変よね」
「確かに、あれが毎回じゃ、こっちも大変よね」
「駄目で元々だけど、ラグドリアン湖に行くしかないわね」
「其って何処に有るんだ?」
「ガリアとの国境に跨ってあるの。凄く綺麗な湖よ」
「それって何処に有るんだ?」
「ガリアとの国境に跨ってる凄く綺麗な湖よ」
「じゃ、決定だ。行くのは俺とルイズとモンモンと」
「あ、私達はパスね」
「用事かい?キュルケ」
「えぇ、タバサが久し振りに里帰りするのに、付いて行くの」
「用事かい? キュルケ」
「えぇ、タバサが久し振りに里帰りするみたいだから、付いて行くの」
「授業は?」
「もう休みを申請しちゃったわ」
「それじゃ、仕方ないな。居てくれたら助かったんだけど」
「報酬として、ダーリンが一晩付き合ってくれるなら考えるわ」
「…名案」
「今回は、努めてご遠慮させて頂きます」
「何よ、こんな美女に誘われて嬉しくないの?」
「嬉しいけど、遠慮する」
「もう、イケズ。準備有るから、私達は部屋に戻るわよ。そのまま出発するわ」
「解った。気をつけてな」
「えぇ、行くわよタバサ」
タバサは、ルイズが抱きついたままの才人に抱きつく
「どした、タバサ?」
「…負けない」
「何にかな?」
才人はタバサの頭を撫でる
「全部」
「そうか。俺に出来る事があったら言ってくれ」
コクリと頷き、タバサとキュルケは部屋を出た
「さてと、ギーシュはどうする?」
「一緒に行くよ。ルイズが危ない行動したら、捕縛出来る人が必要だろう?」
「助かるよ」
「出発は、明日の虚無の曜日にしましょう」
「馬か馬車だな。学院の馬使えるかね?」
「馬か馬車が要るな。学院の馬使えるかね?」
「才人、乗れるの?」
「鉄の馬なら乗れるんだけどね」
「そんな馬が居るのかい?」
「俺の国にはね」
「乗り方違うんだ?」
「大分違う。ルイズに乗馬付き合ったけど、下手くそだぞ」
「其でも良いか。休みと使用許可申請してくる」
「大分違う。ルイズの乗馬にも付き合ったけど、落ちないだけマシってレベルだぞ」
「それでも良いか。休みと使用許可の申請してくる」
ギーシュも部屋を出た
「才人、ごめんなさい」
才人はモンモランシーを撫でながら言う
「もう、言ったろ?だから、今度は解決する道を探ろうぜ」
「もうそれは言ったろ? だから、今度は解決する道を探ろうぜ」
「うん」
「サイト、話終わった?部屋に戻ろ?」
「あ〜解った解った。モンモン、今日は此で」
「サイト、話終わった? 部屋に戻ろ?」
「あ〜解った解った。モンモン、今日はこれで」
「解ったわ」
パタン

「…ふぅ。あれなら、私が飲んだ方が良かったわ」

*  *  *

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