虚無の曜日は食堂も人数が少ない
遠出組が居るからだ
但し、メイド達も交替制の半休日で少ない為、実質の混み具合は変わらない事になる
平日は、シフト型の休日制度である
使い魔達の食事は、虚無の曜日は料理人達が請け負ってくれている
我らの剣が、あちこちで働いている事がメイドを通して知られてる為、休日をきちんと与えようという善意である
遠征すれば、魔獣狩り
出兵すれば大戦果
何やらこの前は、更に何かしたらしいと専らの噂である
慌てて竜騎士で出て行くのが目撃されてるのだ
「全く、我らの剣は本当に忙しいやっちゃな」
「おや、親父さん珍しいじゃん」
「まあな。今は人手不足なんだよ」
「へ〜、何でだい?」
「遠い所の連中が、早い夏休みに入っちまってな。里帰りしてんだよ」
「あぁ、成程ね」
「我らの剣はどうすんだ?」
「帰る所なんざ無いよ、俺は」
「そういや、そうだったな」
ビクン
タバサとルイズが思い切り反応する
「ん〜?そういや貴族の嬢ちゃん達。今日はえらい静かだな?」
「そんな時もあるって事さ」
「わっはっはっは。どうやら、また苦労してるみたいだな、我らの剣よ。一本付けるから飲んでいけ」
「悪いね」
マルトーが合図すると、直ぐに氷に冷やしたワインが来る
「用意周到じゃねぇか」
「俺達の休憩用だ。まだ冷やしてあっから遠慮すんな」
「それじゃ、遠慮なく」
マルトーは才人の他に、ルイズとタバサの前にもグラスを置き、注ぐ
「何が有ったか知らねぇが、こういう時に酒は飲むもんだぜ、嬢ちゃん達」
タバサはぺこりと頭を下げてから一気に飲み、ルイズも無理矢理一気に飲む
「後は我らの剣の仕事だな」
「スマンね、親父さん」
マルトーが他の席の給仕に離れ、声が聞こえて来る
「料理長。俺らには酒無いの?」
「おぅ。学年トップか、戦で戦果上げたらサービスしたる」
「ちぇ〜〜。理由が納得出来るから悔しいぜ」
「頑張れよ、小僧共。わっはっはっはっは」
豪快な料理長は、なんだかんだで生徒に好かれている
「ご馳走様」
「「……ご馳走様」」
「ほら、二人共、掃除に行こうぜ」
才人が促すと、のそのそと動き出す二人
やっぱり、袖口を二人してきゅっと掴んでいる
喧嘩したは良いが、仲直りも出来ないし、でも才人と離れるのは嫌
どうにも不器用な、二人の少女達
そんな才人達とキュルケが廊下ですれ違う
「あらん、ダーリン先に食べたの?」
「まぁね」
二人の様子に気付き、才人に問い正す
「どうしたのよ?二人共」
「あぁ。ちょっと、派手に喧嘩しちゃってさ」
「あらあら、ダーリンも引率大変ね。じゃ、またね」
チュッと頬にキスを入れ、ひらひら手を振り別れる
「……ツェルプストーと仲良すぎない?」
「そうか?」
「……だって」
「キュルケにだって、悩みは有るんだぞ?表に出さないだけだ」
「…サイトが相談に乗ってるの?」
「少しな」
「…そう」
袖口を握る力を強め、タバサの部屋に三人で向かう
『そういやギーシュもそろそろ動くか。モンモンも調合終わらせるだろうし。更にシエスタは…今日は遅番だからこちらには来れないか。シエスタ居た方が良かったかもな』
そんな事を考えつつ、才人は更なる波乱を予測する

*  *  *
「さってっと、部屋の掃除良し。僕自身も隅々まで綺麗になった。オマケに今日はこのセーラーで準備は万端。後は才人を迎えに行くだけだ」
「ふっふっふっふっ。こんな時こそ、僕は男装で有る事を声高に感謝するよ!!有り難う父上。お陰でカトリーヌは、違和感無く誘えます!!」
準備をする為に午前中一杯で入浴と掃除を行い、この前トリスタニアに行った際にモンモランシーに頼んで買った新品のショーツを穿く
バリバリに気合いを入れて、自身の状態を確認してから食堂に向かうと、キュルケと遭遇する
「やぁキュルケ、才人は?」
「あらギーシュ、ダーリンはタバサとルイズのお守りよ。……へぇ」
「何だい?」
「午前中に風呂入ってたんだぁ?」
「何で解るんだい?」
「何を考えてるか解るわぁ。あら、モンモランシーも来たわ」
ガタ
音を立てて席に着くモンモランシー
「ふぅ、やっと調合仕上げ終わったわ」
「お疲れ様。モンモランシー」
「全く、量有ったから今日迄掛ったわよ。此で暫くは大丈夫っと。才人は?」
「多分、タバサの部屋じゃないかしら?」
「そ、ありがと。では頂きます」
ギーシュもモンモランシーも勢い良く食べ、、席を同時に立つ
二人は視線を交わすと火花が散る
どうやら考えてる事は同じらしい
一気に駆け出し、キュルケはくすりと見送る
「全く、皆してダーリンの何処が良いのかしらねぇ?」
自身の事は棚に上げて、キュルケは呟いた

*  *  *
ダダダダ
「ねぇ、ギーシュ」
「何だい、モンモランシー?」
「相手はタバサよ?共闘しない?」
「……報酬は?」
「山分け」
「乗った!!」
走りながら会話し、寮の階段を登る前に二人共杖を取り出し、呼吸を整える
「私が背後から杖を取り上げるわ」
「じゃあ、僕が正面から強襲するよ」
二人は頷くと、モンモランシーはフライで飛び出し、ギーシュがワルキューレを地面から造り出し、強襲を仕掛ける
物音がする為、奇襲ではなく強襲だ

才人達は、タバサの部屋で箒と雑巾とゴミ箱片手に片付けをしている
三人共無言だが、いち早く風使いたるタバサが気付き、杖を構えて廊下に出る
「ん?どうしたタバサ?」
「…強襲」
杖を握り締め、何時も以上に真剣になる
敗北は、そのまま才人を取り上げられる事になる
決意を胸に秘め、上がって来る物音に魔法を叩き込むべく先に詠唱する
「ラグース・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ」
湿度が高い為、何時も以上の氷の矢が大量に形成され、タバサの周囲をふわりと舞い、攻撃準備を完了させる
才人は其を見て溜め息を付く
「…またかよ」
景品にされてしまってる身としては、嬉しいやら悲しいやらである
ちなみに発言権は何時もの如く、才人には無い
メイジの少女達に取って、魔法による強奪は正当な行為であり、貴族ならば魔法で反せない方が悪いからである
何故ギーシュが参加してるかがルイズには理解出来なかったのだが、モンモランシーの一言により、あっさりと激しい敵意を見せる様になった
「あら、ギーシュってバイじゃない」
女ならまだしも、男に取られるのは色々マズイ
そりゃもう本当にマズイ
才人がそっちの世界に行ってしまったら、ヴァリエールの家名が冗談じゃなく地に墜ちる
『平民相手と言えども、ツェルプストーと言う天敵ならまだしも、男に負けてしまったら、ヴァリエールは男を引き留める甲斐性無しを、姉妹揃って実績に掲げてしまう。社交界で話のネタの先陣を切ってしまうわ』
『本当に本当にマズイわ。姉さまにも結婚相手が来なくなってしまう。そう言えば、今度のバーガンディ伯爵とは、上手く行ってるのかしら?』
そんな事を思いながら、ルイズは杖を失っても、タバサの背後に乗馬鞭を持って構える
「タバサ、一時休戦よ。犬を守るわよ」
「…異論は無い」
ダンダンダンダン
「来るっ!?」
階段を登り切った相手に対し、初弾で半分を叩き込むが、相手を貫通してしまうが、効果が無い
「水銀のゴーレム!?」
銀色のワルキューレが2体飛び出し、微妙に身体が歪んだりして、材料の正体が皆に伝わり、ルイズが驚く
タバサは冷静に次弾を放つがやはり貫通し、すかさず攻撃手段を切り替える
「ラナ・デル・ウィンデ」
エアハンマーで銀のワルキューレをうがつが、ボコンと凹んで直ぐに形状を復帰させる
すかさず今度はトルネードを詠唱を始めるが、先にギーシュの声が聞こえて来た
「変わるんだ、ワルキューレ達」
一度ゴーレム形状を解き、すかさず銅に錬金し直して、赤銅のワルキューレに再造成する
トルネードの詠唱がギーシュのワルキューレ造成より後になり、水銀を飛ばそうとしたのだが、ワルキューレが銅製になってしまい、あっさり耐えられ、距離を詰められルイズが捕獲される
タバサは風を纏ってかわし、すかさずブレイドを展開し、ワルキューレを切り捨てようとした所、後ろから水が伸び、杖が巻き取られる
「勝負有り、かしらね」
窓枠に座ったモンモランシーが、クスクス笑いながらタバサを見据える
「…やられた」
「嘘っ、タバサがあっさり…」
「アッハッハッハ。タバサでも水銀のワルキューレは意表を付かれたかい。いやぁ、錬金の基礎の水銀を、ゴーレムに使う案は上手くいったなぁ。やっぱり才人の側だと、色々工夫出来るや。僕の二つ名、白銀にしようかな?」
「誰が呼ぶのよ?」
ルイズが捕らえられたまま、ぶすりと応じる
「勿論・ぼ・く・さ・!」
今回はきちんと決めたので、何時もより3割増しでポーズを決めるギーシュ
やっぱり変なポーズである
「液体金属のゴーレムって、T2000かよ」
才人が苦笑し、そのまま持ち上げられる
「じゃ、才人貰ってくわね」
モンモランシーが、タバサの杖を持ったまま才人を連行しようとするが、タバサに呼び止められる
「…負けを認めるから、杖を返して」
「邪魔しない?」
タバサがコクリと頷く
「じゃあ、返すわね」
タバサに杖を返し、ひらひらと手を振るモンモランシー
「あ、そうだ。念の為、二人は僕が出て行く迄、ワルキューレが押さえてるからね。じゃ、そゆことで」
二人が才人をレビテーションで連行し、タバサとルイズが残された
階段を降りる音が遠くになり、ルイズがタバサに皮肉をぶつける
「……何、簡単に負けてんのよ?其でガリア騎士?ちゃんちゃらおかしいじゃない」
「…コンビがキュルケなら勝ってた。弱い貴女と組んだのが敗因」
「……へぇ、言うじゃない。ちびっこ」
ワルキューレの形状が崩れ、土に戻る
効果範囲を越えたのだろう
二人はそのまま取っ組み合いを始める
「このっ!!このっ!!あんたはあたしと被ってんのよ!?いい加減にしてよね!!」
「…才人は小さいコが好き!!だから、私の方が才人の好み!!」
お互いの髪を引っ張り、ひっかき、ひっぱたく
お互い涙目で、暫く続きそうである

*  *  *
「なぁ、何処に行くんだ?」
才人が二人に聞くと、二人が答える
「僕の部屋」
「私の部屋寄るわよ」
「良いけど?」
モンモランシーが部屋に寄ると小瓶を取って来て、部屋を締める
「秘薬かい?」
「そ、栄養剤とその他諸々」
「ふ〜ん」
「ふ、ギーシュ、存分に楽しむわよ!!」
「それは楽しみだ」
「俺の意見は………聞く耳持たないよな」
相変わらず浮いたまんまの才人が声を出すと、モンモランシーが答える
「何か?」
「いや、休ませてくれんかなと」
「大丈夫よ〜。今回はちょっと、自身作も有るのよね」
「怪しい薬か?」
「いやぁね、お楽しみよ〜」

そんなこんなで男子寮に付くと、マリコルヌと遭遇する
「ギーシュ、才人を連行してどうするんだい?」
「連行は、僕が正々堂々と正面から戦いに勝利した戦利品だからね。僕の趣味に意見が欲しいのさ」
「あぁ、彫金のかい?」
「そゆこと」
「成程ね」
マリコルヌも、才人の器用さが並でない事を知ってる為、疑問に思わない
実際に、二人で彫金をやってる現場も、虚無の曜日に目撃してるのである
才人が多趣味と言うより、暇つぶしで参加するが、職人としての凝り性が災いし、誘った相手より熱中するのがお約束である
キュルケのジグソーパズルやタバサの部屋での読書、モンモランシーの秘薬や雑貨製作すら手伝ってたりする
更にシエスタの編物や裁縫に料理研究の手伝い、ミミのお菓子作りの助手、マルトーの新メニュー開発に日本料理の提供、コルベールの新技術検証、ギムリやマリコルヌとの酒片手の猥談迄こなす
その為、虚無の曜日迄取り合いになってしまう訳である
昼寝してたりもするが拉致される為、木の上で寝てたりする
ルイズは基本的に、あっちこっち連れられた才人の行方を中々探し出せず、一日が終わる事がままある
放っておくと、この使い魔に虫が沢山付いてしまうのである
そのまま才人が浮いた状態で連行され、最後尾にモンモランシー迄付いて行くのを、マリコルヌは首を傾げた
「何で、モンモランシー迄?才人は良く秘薬飲んでるから、調整かな?」
稽古に付き合うと常に秘薬を飲む才人を見てたので、多分秘薬の調整だろうと当たりを付け、マリコルヌはその場を離れた

パタム、ガチャ
「さってと、お着替えお着替え〜〜♪」
才人を下ろすと、ギーシュが服を脱ぎ、ベッドに用意してたセーラーの上下に着替え始めると、モンモランシーが話しかけた
「ギーシュ、香炉は何処に置いてる?」
「ん?机の一番下の引き出しに無いかな?」
モンモランシーが引き当て、香炉に粉末を入れ、火を灯し、部屋に匂いが滲み始める
才人は渡された何時もの秘薬を飲んでると、今日は更に違うのが付いて来た
「此は?」
「何時ものは、疲労回復と栄養補給の即効薬でしょ?この秘薬は、赤い実の効用を再現しようと頑張ってみたの。再現は無理だったけど、精の増産効果はあると思う」
「…つまり頑張れと」
「頑張って、あなた」
モンモランシーににっこりと言われ、溜め息を付きつつ飲む
何だかんだで、才人は女のコの要求を断れない
『本当に俺って、主体性が無いと言うか、場に流されると言うか』
「何考えてるか当ててみせよっか?」
「…解るのか?」
「多分、女のコに本当に甘いな俺、って、所じゃない?」
「当たらずと言えども遠からず」
「…良いのよ、甘くて」
モンモランシーが才人の懐に入り、才人を抱き締める
「才人は甘くて良いの。鈍感で良いの。すけべで良いの。じゃないと、才人じゃなくなるわ」
「…本当の俺は、醜いぞ?」
「構わないわよ。私は、あんたのモノになるって決めた。だから何が有っても動じない。あんたがこうやって、女を侍らせようが構わない」
「…本当に、モンモンには勝てねぇ」
才人はモンモランシーの顎を上げると、モンモランシーは素直に目を閉じ才人は唇を合わせ、舌を這わせるとモンモランシーが才人の頭を抱え、身体を完全に預ける
チュッチュグッ
時折音が漏れ、互いが互いを貪欲に貪る
唇を離すとモンモランシーはトロンと才人を見つめる
「んふ、あんたしか見えない」
「……そろそろ僕も混ぜてくれないか?」
二人が振り向くと、セーラー服にミニスカートの長身の美少女が、やや不機嫌に立っている
「やっぱり似合うな、カトリーヌ」
「でも、動くのやっとだ」
「…やだ、一気に大きくなってる。悔しい」
モンモランシーが才人の股間を愛撫しながら、不満の声を漏らす
はぁ、はぁ
才人の呼吸が徐々に荒くなっていく
「いや、さっきから何か呼吸が荒くなって、股間に血が集まる感じが偉い強く……モンモン、香に何か仕込んだな?」
モンモランシーは才人の腕の中で舌を出す
「てへっ、バレちゃった?精霊の涙使った特別製。匂いを嗅いだ人の精神に作用して、理性の箍を外して本能を剥き出しにするの」
「…をい」
クスクスと笑いながら完全に身体を預け、トロンとしながらモンモランシーは吟う
「くすっ。私は香水のモンモランシー。全ての香りは私の支配下。貴方の懐に香を伴って寄り添う女。貴方が掛けてる理性の箍、全部外して私にぶつけて?私は全て受け止めるわ」
二つ名を吟い、自らのメイジとしての誇りと得意分野で才人に求愛する
当然、ギーシュは負けられない
「負けてられないね。僕は青銅のカトリーヌ。才人の隣にて雄々しく立つ女。才人の全てを受け止めて、全てを悦びにして才人に返してあげる」
二人とも、香の香りで理性の箍が外れ、完全に牝の眼で才人を見つめる
「「さぁ、私(僕)の才人。沢山犯して」」
完全に期待した眼を向け、二人はどちらを先に襲うかを才人に任せる
「…二人共、後悔……するなよ?」
「うん、来て来て、後悔させて?」
ギーシュがそう言った途端、才人がギーシュをベッドに突き飛ばす
「うわっ!?」
トスン
ベッドに尻餅を付いたギーシュに、才人はモンモランシーを引きずりながら襲いかかる
「やだ、ギーシュが先?」
そういうと、モンモランシーは才人のジーンズを脱がせにかかる
自身は脱がない、才人にやらせる為だ
ギーシュの腰を掴んだ才人は、そのままギーシュをひっくり返し、尻を才人に突き出させると、スカートを捲り丸い尻が出た途端、ショーツを見るとギーシュにのしかかり、耳元で囁く
「随分スケベなパンツだな?お大事がぱっくり見えてるぞ?」
ビクン
耳元で囁かれ、ギーシュが吐息に反応し、眼を閉じながらピクピクする
才人はそのまま臍迄反り上がったものを当てがい、一気に挿入する
「ひっ、あ゛あ゛あ゛」
ビクッビクッ
ギーシュは入れられただけで軽く絶頂するが、才人はお構い無しに暴れ始める
パンパンパン
ギーシュは高みに留まったまま、才人が出す迄休ませて貰えない
「ざ、い、ど、あひっ、少し、や、さし、くぅ〜〜〜!?」
ビクビクしながらギーシュは懇願するが、才人は休まず、一気にスパートをかける
「あ゛〜〜〜あ゛〜〜〜〜!?」
痙攣が収まらないギーシュを更に突き上げ、奥に思い切り突き、一気に射精する
ドクッドクッ
ギーシュの腰をがしりと掴み、固定する
「ふぅ〜、ふぅ〜、ふぅ〜」
才人の呼吸が荒々しい
理性が外された為、欲望に忠実になっている
そしてギーシュは才人に尻を預け、完全に快楽に染まっている
「ハッハッハッハッ、才人のがぁ、来てるぅ、来てるよぉ。こんなの駄目ぇ、あぅっ!?」
ガシッ
才人がギーシュの頭をベッドに押さえ付け、そのままピストン運動を開始する
「あひっ、あひっ、あひっ」
パン、パン、パン
快楽が強すぎ、才人の一突き事に痙攣し、身体が勝手に跳ね、才人から逃げる様に無意識に動くが、才人に頭を抑えられ、更に腕迄引っ張られ、きっちり最奥に突き立てられ、ギーシュは何も考えられなくなる
頭に有るのは、いつ終わるか解らないイキっぱなしの快楽地獄が、才人の射精で最高潮に達する事のみ
「あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、ウィヒッ!?」
パン、パン、パン、ドクン
呼吸も乱れ、才人が射精した瞬間、ギーシュは糸が切れた様にくにゃりとする
快楽が強すぎて失神してしまった
才人は、そんなギーシュにたっぷりと精を注ぎ込みながら痙攣する
「ふうぅぅぅぅ。うぁっ!?」
ぴちゃ
才人の後ろからモンモランシーが股にくぐり、才人の袋を丹念に舐め口に含む
「ちょ、やめ、うぁあ!?」
才人は射精中に更なる刺激に過敏に反応してしまい、一度離したモンモランシーが呟いた
「私も居るのよ?」
「…済まん、抜きたくない。こっちに来てくれ、脱がす」
そう言うと才人はパーカーをシャツ事バサリと脱ぎ、近寄ったモンモランシーのシャツのボタンを外そうとし、腕が震えてるのに気付き、力任せに引き剥がす
ブチブチブチ
ボタンが跳ね飛ぶ
「あん!?乱暴ねっ」
「だったら、香なんざ使うな」
才人はギーシュに挿入したまま、モンモランシーを脱がすと、モンモランシーのショーツは紐パンになっている
「お、紐パン」
紐をするりと解き、全裸になるモンモランシー
そのまま尻をくるりと向ける
「私にもケダモノの様に……して」
既に牝からは露が垂れ、脱いだショーツにも染みが出来ている
才人は腰を掴んで隣に引っ張り、すかさず抜いた欲望をモンモランシーに挿入する
ぬるりとストレス無く侵入し、それと同時にモンモランシーの女が蠕動を始め、才人を躊躇無く高めていく
「あはぁ。凄く硬い」
「う、おっ」
パンパンパン
一気に高まっていく二人。暴走した欲望はコントロールを許さず、あっさり才人は射精し、モンモランシーも絶頂する
「あぅぅっ!?」
ビクビク
モンモランシーが痙攣し始め、才人が無理矢理押さえて射精する
「あっ、すごい、すごいの。こんなの、だめ」
才人が暫く硬直して、モンモランシーにたっぷり精を注ぎ込む
水メイジだからこそ解る、自身の水の流れ
モンモランシーの女が全力で才人を呑み込もうと蠕動し、快楽の雷として身体を直撃する
「う、うれし、うれし、ひぅ!?」
パンパンパン
才人がまた動き出し、あっさりと快楽に呑み込まれ、声を出すだけになる
最早、後は何も意味のある言葉は出せず、ギーシュ共々才人の体力ある限り攻めたてられ、夕刻に過ぎる頃には、二人して腰が立たなくなり、才人に翻弄される事になった

*  *  *
「つ、疲れた……」
ベッドの上で仰向けになり、ぜぇぜぇ息を付く才人
上にはモンモランシーが繋りながらビクビクと痙攣し、ギーシュは傍らで才人に腕枕されながら、才人の身体を思い思いに舐めている
やっと香炉の効果が解け、全員正気に戻った
「凄かったよぉ、才人ぉ。流石ぁ、僕のぉ旦那様だねぇ」
「カトリーヌは休みが有るからましだろうけど、俺は休み無しだぞ?」
「うん、一人じゃあ無理ぃ」
「はぁ、本当凄い」
まだ痙攣が止まらないモンモランシー
「モンモン、凶悪過ぎる。もう止めてくれ」
「ごめんね才人。本心が知りたかったから」
「…本心?」
「私のよ。私は水の流れが解る。だからどれだけ、私自身が悦ぶか知りたかった」
「…結果は?」
「うん、最高の結果が出た。私はあんたに身も心も完全に惚れている。だから、次期モンモランシ伯。あんたに全部あげるわ」
「…いや、その」
「グラモン伯もあげよっか?才人、下克上しよう」
「……おい」
「だって、私の父様経営下手くそだし。ヴァリエールやクルデンホルフが羨ましいわよ」
「僕の父上や兄上もそう」
「貧乏は辛いわよねぇ」
二人してくすくす笑う
「実はね、私の婚約者、ジェラール兄様なのよ」
「そうなのか?」
「うん、僕達は領地が隣同士でね、親同士が婚約勝手に決めてたんだ。で、ジェラール兄さんは軍事以外は女癖の悪い、経済はからっきしの典型的なグラモンで」
モンモランシーが後に繋げる
「そんなんじゃ、モンモランシに婿養子に来られても困るって訳」
「だから才人。僕達の領地の立て直し、お願いします!!」
「……お前達、マジだろう?」
「「うん」」
才人はがくりとする
「俺は技術畑の人間だぞ?農業や漁業はさっぱりだが?」
「僕達より…エルフよりも凄い技術の人間だもの。それ使って、領地の立て直しして下さい」
「お願い!!」
才人は暫く沈黙する
「……はぁ……俺、女のコには弱いんだよなぁ……」
頭をぼりぼり掻く才人。相当に困っている
「じゃあ、どんどん押しちゃえ!?」
モンモランシーが腰をうねらせ始め、ギーシュががばりと才人に取り付く
「ちょっ、ま、マジで勘弁!?」
どうやら、才人は更に搾り取られるハメに陥ったらしい

*  *  *

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