タバサ達が才人を運んで屋敷の門をくぐると、ペルスランと料理人、それにシルフィードが待っていた
「きゅいきゅい、流石才人なのね。本当にイーヴァルディが復活したのね〜。シルフィがお姉様の使い魔になったのも、きっと大いなる意思がイーヴァルディを書けと言ってるのね、きゅい」
「お帰りなさいませ、シャルロット様、ツェルプストー様、イーヴァルディ様。一部始終、見させて頂きました」
非常に恭しく、寝てる才人に礼をする
「イーヴァルディの看病。私がやる。ポーションの在庫」
「既に用意しております。少ないですが、全てお使い下され」
「…母様は?」
「戦闘の爆音で怖がって暴れたから、眠って貰ったのね」
「…そう」
そのまま、二人で才人の部屋に才人を運んで行く
「…昨日言った事、憶えてる?」
付いて来たペルスランに声を掛けるタバサ
「確か、背負われた時の話ですかな?」
「…本気」
「かしこまりました」
一礼して、ペルスランは引き下がり、タバサとキュルケが入り、キュルケもウインクした
「私もなの、ごめんして」
パタン
「あれ程の戦い、見た事無い。シャルロット様も、中々良い眼をしてらっしゃる。本当に……奥様とシャルロット様の為に、命を賭けて頂いた。オレルアン家と縁も無いのに……本当に……何と、高潔な」
ペルスランの願いは叶えられた
後は、ペルスランが応じるだけである
二人は才人を脱がすと傷だらけの身体に塗り薬を塗っていき、回復薬を意識を失った才人に口移しで飲ませ、不得意な治癒を二人で詠唱する
「ちぇ、こんな事なら、あの女に治癒かけさせとくんだった」
はっきり言って、血を流してた傷が瘡蓋になる程度である
非常に効きが悪い
それでもタバサは集中を切らず、魔力が切れる迄全てを治癒に注ぎ、キュルケも同様にし二人してへたり込む
「どう?」
「…一晩寝れば大丈夫」
「くっそ、最初から集団戦ならもっと楽に」「ならない。二人がかりで才人が殺された。多分あれが最善」
「……だよね」
ふぅと溜め息を付き、キュルケがタバサを見る
「さてと、私達はお風呂に入ろう。惚れた相手には、常に綺麗な格好するのが女のたしなみよ?」
タバサが頷き、二人で風呂に入りに立ち上がった

*  *  *
才人が気絶から眼を覚ましたのは、結局日が暮れてからだ
才人が眼を覚ますと、先ずは汗だくの身体を洗う為に風呂に入り、その後晩餐が用意されていたのだが、先に夫人の相手をしてから、晩餐に赴いた
タバサとキュルケとシルフィードがドレスを身に纏って、才人に貴婦人の挨拶を交わすと、才人は良く解らないので、適当に頷く
シルフィードはタバサに杖付きで、先程迄徹底的に仕込まれたのだ
「イーヴァルディ様」
「何?」
「主役はこの様な場合は、何もしないで良いのですよ」
「あ、そうなんだ。どうもこういうの疎くて」
「まぁ、異国人では仕方ありますまい。お気に為さらずとも、構いませぬぞ?」
「でも、主役?」
「はい、勝利の立役者を祝うのに、貴方が主役で無いと仰るなら、このペルスラン。執事として生きた人生全てを否定する様なもの。今、この場で自害せねばなりますまい」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟では有りませぬぞ?イーヴァルディ様は、命を賭けて私の願いを聞き届けて下さりました。ならば私も、この老骨の命を賭けねばなりますまい」
男惚れとはこの事だろう
才人は困った顔をして、頭をグシャグシャとする
「どうも調子狂うな」
「いえ、では、私共が出来る、精一杯のおもてなしを味わって下され」
才人のグラスにワインが注がれ、キュルケとタバサにも注がれる
そして、才人が今夜案内されて着いた席は、ずっと空席だった、タバサの父シャルルの席である
その事を知ってるのは、タバサとペルスランと料理人だけだ
目に見えてタバサが明るいので、才人は深く考えてない
キュルケは席次で判るので、才人がどの様な扱いをされてるか承知してるが、口には出さない
『全く、ダーリンたら、自分が知らない内にドツボに嵌まるわねぇ。見てると面白いけど、作法知らないのも罪ね、全く』
「所でイーヴァルディ様。当家に付いてシャルロット様からは聞いておられ「ペルスラン!!」
大声でタバサが遮り、首を振る
「失礼しました。忘れて下され。シャルロット様から話されるとの事ですので」
「…あぁ」
『まだ何かあんのか?色々と背負ってんだな』
才人には紋章が判らない
そして、×が意味する所も判らない
才人は貴族各家の紋章や作法には興味を示さず、知識を仕入れ無かった
つまり、貴族のしきたりに付いては全くの無知である
食事が終わった後は、才人はダメージを抱えた身体を休める為に、早々に寝ようとしたのだが、ペルスランに止められた
「何だい?男同士で酒かい?」
「いえ…私も歳ですので……シャルロット様を、宜しくお願い致します」
「…何時まで居られるか解らないけど、居られる間は」
「左様でございますか……やはり、イーヴァルディなのですな」
「さぁ……ね」
「今日は寝室を別に用意して有ります。そちらに案内しますゆえ」「ん?あぁ」
ペルスランに案内されて向かった先の部屋の扉の前で、ペルスランは一礼して去り、才人が入室する
すると、天蓋付きのキングサイズのベッドに、タバサがちょこんと座っていた
「タバサ?」
『やられた。執事迄味方に付けられた』
才人自身の行いが全部悪い
没落王家が、一人でも有能な味方を増やす為の手段である
才人は、自身が知らない内にガリアの王位争奪戦に巻き込まれている
しかも、非常に劣勢の立場の方だ
そして、知ってるからこそ、タバサは一人の女のコの気持ちを優先したくて、ずっと黙っている
タバサが杖を振るってロックし、杖を立て掛けた
もう、杖を使わないというサインだ
才人はそのままベッドに座ってるタバサに近寄り、座る
タバサからは、常と違う香水の匂いが香り、着ているのはスケスケのネグリジェと、艶のある光沢が艶かしい絹のショーツである
「……」
「シャルロット、可愛いぞ」
俯いてコクリと頷くタバサ
頬に朱が差している
「…お願い」
「なんだ?」
「私が嫌がっても、痛がっても止めないで」潤んだ瞳で訴えられたら、堪らない
「良いのか?」
コクンと頷いて、才人の顔を両手で挟んで、そのままキスをする
才人の口腔に、誰よりも小さく妖しい軟体動物が侵入し、才人の性感を一気に爆発させる
「んっ……んっ」
タバサの口から息が漏れ、タバサをキスしながら押し倒し、身体をまさぐりながら、股間を指先で愛撫する
才人も香を使われまくってから、自制心が落ちている
キスは止めず、タバサの唾液と才人の唾液が混ざり、お互いに唾液を飲みつつ、タバサの股間への刺激をショーツの下に指を潜り込ませてスリスリ滑らせる
「……んっ……んっ……ぷはっ、はぁっはぁっはぁっ」
余りに長いキスで、タバサの息が絶え絶えになってしまう
「悪い、余りに気持ち良すぎて、止められ無かった」
そのまま才人が服を脱ぎ捨て、無抵抗になったタバサのネグリジェを脱がせて全裸にする
そのまま才人はタバサをひっくり返して腰を持ち上げ、股間に顔を埋め、才人の舌がぺろりとタバサの敏感な所を舐める
「……ッ!?」
ビクッと身体が跳ねるが、才人はお構い無しだ
ピチャッ、ピチャッ、ピチャッ
タバサはぎゅっとシーツを握り、眼を瞑って刺激に耐えるが、眼を閉じたせいで感覚が逆に大きくなり、更に耳が塞げない
タバサの様子を見て、才人がわざと音を立てている
「こんなに恥ずかしい音を立てちゃって、シャルロットはいやらしい娘だな」
ビクビクビク
喋りながらも、手での愛撫は止めず、ずっと陰核はぬらぬら光った愛液でまぶされ、更に才人の指の腹でくりくりと撫でられ、タバサは身体がビクビクするも、逃げずに耐える
そして才人の舌がが割れ目から中に侵入し、タバサが眼を開いて食いしばってた口から、とうとう声が漏れた
「ひぃっ!?」
身体がガクガクするが、才人は止めてくれない
『止めないでって言ったけど、やっぱり止めて!?』
口に出したいけど出せない
身体からは、感じた事の無い感覚が、どんどん呼び起こされていく
「やっぱり止めて!!変に……変になる!!」
そんな要求は、才人の愛撫で返された
「あっ、やぁ…………ッ!?」
声にならない声を上げて、身体が弓なりになって硬直する
それでも、才人の愛撫は止まらない
「ん゛〜〜〜〜!?」
プシャッ
タバサから刺激に耐えきれず潮が吹く
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」
タバサの身体がビクビクしながら、呼吸が荒いが、そんなタバサの股間に、新しい刺激が当たる
ぬる
「〜〜!」
思わずビクつくタバサ
タバサの股間を愛撫してるのは、才人の痛すぎる位に勃起した息子だ
タバサの中に入る為に、タバサの液をまぶしている
「や……怖い」
遂に思わず逃げようとしたタバサの腰を、才人ががしりと掴む
「嫌がってもやってと言ったからな。行くよ」
タバサの僅かに開いた入口に、才人の先端が当てられ、角度を才人の腰とタバサの尻を動かして調整し、ゆっくりと入って行く
ずぬぬぬぬ
「ん゛ん゛〜〜〜っ」
「うぁ、すげ」
初めての証の引っ掛かりを突破し、奥に奥に入っていき、壁にとんと当たる
才人の呼吸が一気に荒くなる
才人は余りの快感に更に腰を進ませる
すると、才人の全てを飲み込んで、丸くて小さい尻が才人にぷにっと当たる
中はヒダヒダが絡みつき、大量の愛液が滑りを良くし、初めて来た男を射精させる為に、強烈に吸引する
「やべ、シャルロット、マジですげ。あっ、おぉ!?」
才人がガッチリと腰を掴んだまま硬直し、痙攣を始める
ドクン、ドクン、ドクン
入れただけで、射精してしまった
しかも、薬を使われた時と同等の強烈な射精
「あ……お……」
暫く硬直した才人に、才人に貫かれて涙を流しながら耐えるタバサ
「あ、ごめんシャルロット。大丈夫、うぅっ!?」
「〜!」
タバサが吐き出すのは音で、才人はちっとも萎えない自分自身が、体勢を少し変えるだけでタバサに刺激を与える事に気付いて、動くに動けない
抜く刺激すら、今のタバサには駄目だ
大人しく、馴れてくるのを待つしかない
そんな才人の気持ちとは裏腹にタバサの膣は吸い込み練り上げ、才人を無理矢理高めていく
「うぁ」
タバサが尻だけ持ち上げた状態で繋がり、そのまま上からタバサに被さる
才人とタバサは30cm近い身長差があり、タバサに才人が被さると、完全に身体の下に収まってしまう
自分より小さい娘を文字通りの蹂躙
才人はいやが上に盛り上がり、タバサに収まったモノが、力を増し過ぎる位増す
「ごめんシャルロット。収まらない」
タバサの耳に吐息も荒く囁き、タバサは眼を瞑ったまま頷く
そして才人の呼吸はずっと荒く、酷くなっていく
「マジかよ……また出る、うっ」
才人が震え、タバサも震える

『ねぇタバサ、いえシャルロット。ダーリンの事が好きならね、頼るばっかりじゃなくて、ダーリンの弱い所や獣な所。そういう所を、受け入れてあげなさい』
『…そういう所?』
『えぇ。ダーリンは、一度火が付いたら止まらないわ。それとね、もし貴女と結ばれた時に、ダーリンが果てるのが早かったら、喜びなさい』
『…?』
『貴女が良すぎて、我慢が出来ないって事よ?女にとって、最高の賞賛よ?』
風呂場でキュルケに身体を洗って貰いながらの話を思い出し、才人の行為が辛いのに、必死に耐える
『痛い、重い。戦いで負傷した時位苦しい。でも、私が痛がるから、才人は動いてない。私の中に入って来てから、更に大きくなってる』
『動いて無いのに果てた。バタフライでも、男は必死に腰動かしてたのに』
『私、才人にとって、とてもよい女……嬉しい、嬉し過ぎて、涙出ちゃう』
タバサが涙を流しっぱなしなので、才人が流石に息を荒くしながらも心配する
「ごめんな、痛いだろ?さっきから泣きっぱなしで。もう止めるな」
タバサは、聞いて首をベッドに付けたまま、弱々しく振る
「だ…め……違う」
「違う?」
才人の問いに頷き
「……嬉し…いの……才人が……沢…山…果てて…嬉し…い…の…涙……はぁ……止ま…らな…い」
息を途切れ途切れでの告白、そして才人の怒張に更に力が入る
「…シャルロット、そんなの聞いたら、収まらないんだけど?勃ち過ぎて痛ぇ」
「ん……やさし…く……して」
その言葉に、才人がゆっくりと、小さく抽送を始める
だが、今の才人には其で十二分過ぎる
「やべ、出る」
被さった状態で腰を突き上げると、タバサの小さいお尻に逃げ場は無く奥に当たり、その状態で才人が射精し、タバサは黙って受け入れる
「おっ………おっ」
才人の声と震えは獣ののそれであり、タバサはそんな才人の声に、黙って聞き入る
「…けだもの」
「そうだよ。俺は今、獣だ。こんなに美味しいの、むしゃぶり尽くしたい」
「ん…食べて、良いよ」
其でも才人は獣の本能を無理矢理捩じ伏せ、可能な限りタバサを優しく扱い、非常に弱い魔法灯の光と窓から入る双月の灯りの中、タバサに精を注いでいく
タバサは、体格差で完全に押さえ込まれて逃げる事は出来ず、牡に種付けされる行為を受け入れる
「うぁ……これで、何回目だ?」
ずっと同じ姿勢で交わってたのだが、お互い特に気にならない
激しく交わるにはタバサは幼すぎ、才人はダメージを負っている
才人が何回もの射精でやっと収まった息子を抜こうとすると、タバサの中だとあっさり力を取り戻す
さっきから、ずっとその調子だ
才人が其でもにゅるって抜く
「ふぅっふぅっ。まだやりたいけど、流石にシャルロットに無理がかかり過ぎる」
離れた途端にタバサのお尻がこてんと横倒しになり、膣口から収まり切らなかった精が垂れて来、タバサはそのまま正面を才人に向けて上気し、艶に染まったまま
「…したいなら、良いよ?」
その一言で才人の息子がむくむくと起き上がり、タバサは今まで見せた事の無い色気を出して、くすりと微笑んだ
「…ほら、したいって言ってる」
「いや、でもな。痛かったろ?」
「…大丈夫。でも、それなら」
立て掛けた杖に手を伸ばし、詠唱する
「イル・ウォータル・デル」
自身に癒しの魔法を掛けた後、また才人に微笑んだ
たった、数刻前には出来なかった表情、恐らく自分自身でも気付いていない
才人は誘われるままタバサの股を開きM字にして、そのまま挿入する
入れるだけで凄まじい抵抗
「本当、キツイ上に絡みついて来る」
「…ん………」
タバサが入れられた瞬間に眼を瞑り、両の拳をきゅっと握る
「凄い可愛いぞ、タバサ」
タバサの行動全てが才人に力を与え、そのまま才人が乳首を舐めつつゆっくりとした動きで腰を回す
「………ん」
「気持ち良いか?」
タバサの呼吸が荒くなり、頷く
「治癒で痛み、減ったかな?」
また頷く
そのまま抽送を続けつつ、唇を重ねると、タバサが両手で抱き締め、脚迄絡めて来る
タバサの舌に絡め取られ、才人も一気に高まる
才人が我慢出来ずに腰を荒く動かし
パンパンパン、パン
才人が一番奥に突き入れて硬直するのと、一際強く抱き締められ、タバサの身体が痙攣するのが重なり、其でも舌はお互いを求めて蠢き、蹂躙を繰り返す
タバサは薄目を開けて、才人を受け入れて初めての悦びの海に溺れ、空気を求めて才人の舌を蹂躙する
タバサの身体は痙攣が収まらない
そんな中、才人がキスを離そうとすると、すかさず腕に力を込め、脚でもきっちり才人の身体を絡め取る
今、タバサは才人を受け入れる悦びを身体に刷り込んでる
やっと唇を離した才人に、タバサが真っ直ぐに見つめている
「イケた?」
こくりと頷き
「……真っ白。今の……もっと」
瞬間、才人が硬直する
『あっ、やっちまった。タバサも、ハルケギニアの女のコだった』
才人の身体に、今迄の汗とは異なる冷や汗が流れる
痛がるから、気持ち良くなって貰う為に頑張った
魔法の助けもあり、上手く気持ち良くなって貰えた。そこまでは良い
でも、貪欲な女をまた一人、目覚めさせてしまった
『あ〜俺、どちらにしろ、生きて帰れそうにねぇな』
才人を殺すのは、魔法か武器か、それとも女か
まだ息子は元気、ならと才人はタバサをひっくり返し、更に悦んで貰う為に、別の体位に切り替えた

*  *  *
タバサが眼を覚ますと、寝室は淫猥な匂いに包まれている
牡と牝が繰り広げた証の精と愛液、汗にタバサの潮の跡で湿っており、潮はちょっと恥ずかしい
身体は非常にだるい、正直起きたくない
すっかり爆睡してる昨日得た伴侶を見る
良く上半身ははだけたので見ていたが、来た当時より明らかに筋肉が付いている
戦いらしい戦いをした事無い癖に、誰かを守る為に動き、傷付き偉ぶらない
只、本業をしてる時の顔は、思わず見惚れてしまう
元々表情が薄いので、キュルケ以外には気付かれていない
昼寝をしてる時のグースカ寝てる顔を見る為に、見付けた木の上で飽きずに見てた時もある
そのまま起きた才人を引っ張って、自分の部屋に連れ込んだ時はドキドキしっぱなしだった
そんなのを気付かれない様に、寄っ掛かりながら本を読んでる才人の上に座って、顔を本で隠して読んだのは初めてのドキドキ
最初は遠い所の外国人が珍しかった
次に知識にびっくりした
使い魔の能力を知るや、あっさりばらして協力を求めてきた
本当は少しうっとおしかったけど、役に立つかも知れないから協力した
そしたら、魔法にまだまだ使い方がある事を提示して、自分の常識を打ち破った
平民の癖に、あんな大きなゴーレムに勝った
次にやった時は、あっさり対処法を切り替えて、余りに簡単に勝ってしまった
あの時だ、もしかしたら、私の境遇をひっくり返してくれる人だと認識したのは
最初は、年上で甘えさせてくれる人だから憧れた
そう、アルビオン行きのモンモランシーの行動で猛烈に嫉妬する自分がいて、憧れじゃないと気付いた
一緒に冒険した時に、どんどん強くなるのを目の当たりにして、この人ならって思ってしまった
人形として閉ざした心の部屋に明かりが差し込んだのは、いつだったか
何でだろう?黒髪には正直惹かれたけど、少ないながら居ない訳じゃない
顔も特別美男ではない
でも、この人が良い
不思議にそう思った
彼に心の内を打ち明けたら、何かすっきりして腑に落ちた
あぁ、もう理屈じゃないんだって
だって、彼は、牢獄に囚われた私を、たった一杯の水を分けただけで、助けに来てくれる大馬鹿なんだって
実際に、あんなに忙しいのに、キュルケと助けに来てくれた
本当は、キュルケに言われる迄もなく、彼の背中を守る行動が出来た
でも、見たかった
そう、私のイーヴァルディが、私の為に戦い、傷付きながらも勝利する様を
その時、明確に濡れたのを自覚した
だから今、世界で一番の幸せ者なんだろう
色々と障害は多い。でも、彼の実力は全てを必ずひっくり返して、道を拓いてくれる
敵を討ち、母を取り戻した後は、彼の懐で快楽の微睡みの中に溺れるのだ
そう言えば、ガリア王家に伝わる拙い歌があった
余りに古く、誰が作ったか判らない
『良い?シャルロット。将来、旦那様には、必ず一度は聞かせなさい。其が私達ガリア王族の子女の慣例です』
『え〜やだぁ。だって、この歌かっこ悪いもん。何でやるの?』
『私達の、ずっとずっと遠い御先祖様が作った歌なんですって。って言われてるけど、どうなのかしらね?私達全員、担がれてるのかも』
そう言って母は笑い、不真面目だったから、きちんと憶えてない
確か、イザベラと母が諳じてた筈だ
バイオリンはともかく、正直歌なんて、あの時以来やってない
其でも、何とか思い出してみる
「……遥か彼方に想いを寄せる、私の気持ちを届けよう……」
ぴくん
伴侶が歌声に反応して起きたらしい
「おはよ、シャルロット」
「…お早う」
「今、歌ってたのか?」
こくりと頷く
「何の歌?」
「…知らない。多分、大昔の歌」
「そうか、続きは?」
「……私が愛したあのひとに、生まれ変わって添い遂げよう……」
そこで口が閉じる
「悲恋の歌かな?」
「…判らない。全部憶えてない」
「…そうか」
伴侶が起きたので、身体を起こすかなと思ったら、また眼を閉じた
「…才人?」
「悪い、眠い。昨夜頑張り過ぎた」
タバサが昨夜の事を思い出して、一気に赤面する
イクのを憶えた途端、ずっと伴侶にイクのを仕込んで貰ってた
とてもじゃないけど、凄かった
もう、知らない時には戻れない
その証は、気を抜くと今も垂れて来る
そして、起きたので伴侶の身体を弄くってたのだが、おっきくなってしまった
なら、やる事は一つだ
正直自分も身体を動かしたくない
だから、身体の上をずるりと移動してちょこんと入口を合わせて、ずにゅりと迎え入れる
そのまま身体を起こして奥に到達すると、そのままぺたんと伴侶に倒れた
後は、勝手に身体が反応してくれる
伴侶も自分も腰が勝手に動き、尻を掴んで密着させてくれる
後は、何度も果てるだけ
だから、もう少し
「…このままで」

*  *  *

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