ジェシカが往復便のゼロ級に乗り、割り当てられた船室に向かってると、メイド姿の少女の姿を見かけて飛びついたのだ 「きゃぁぁぁ!シエスタァ!ひっさしぶりぃぃぃぃぃ!」「きゃあ!?」 後ろから抱き付かれた勢いで、すってんころりん。ジェシカは倒れても抱き付いたまま、後ろからにょきっと手を伸ばし、わしゃわしゃと揉みしだき始めた。何がって?勿論、あれだよ、あれ 「むふっふっふっふ。素晴らしい張りに吸い付くような柔らかな感触。桃の様に甘く、かつ取れたてのライムの様に瑞々しい、これぞ究極のちちなり!腕を上げたな、オヌシ」「ちょ…」 後ろからわきわきもみもみ、止める気配が全く無い。そのままぺろりと耳たぶを舐め上げた 「ひぃっ!?」「良い声だねぇ。随分と可愛い声を出す様になったじゃないか。おねいさんはとおっても嬉しいよ〜〜」 わきわきもみもみ、更にぺろぺろ、暴走娘、此処に在り 「は…ん…」「良いんか?ここがいいのかぁ?おねいさん頑張っちゃうよ〜〜!」「…いい加減にしなさい!」 更に後ろからすぱこんと叩かれ、後ろを振り返ると、黒髪のメイドが怒気をゆらゆらさせながら、腕を組んで睨みつけている 「ありゃ?シエスタ?ってことは?」改めて顔を覗いてみると、涙目になった黒髪の少女が、必死に口を引き結んでいた 「ご…ごめんなさい!人違いでした!」 ジェシカがぱっと離れて、涙目の少女がシエスタに支えられて泣き始めた 「イタズラされた…イタズラされたぁ!イーヴァルディにもして貰って無いのにぃ。うわぁぁぁぁ」「あぁもう、よしよし。痴女に絡まれたのは運が悪かったと諦めて…ね?向こう着いたら口直しして貰いましょうね」シエスタが言いながら背中を撫でると、グスグスしつつ頷く黒髪のメイドの少女に、痴女呼ばわりされた人物が不平を鳴らし 「痴女だなんて失礼な」「どこからどう見ても痴女でしょうが!」 クワッと一喝されて、ちぇっとするジェシカ。久し振りの感動の再会…とはいかずに、他人のちち揉みを突っ込まれるという、実に恥ずかしい再会だ 「あのね…前から言ってるでしょ。毎回ちち揉みするのは止めなさいって」含み笑いと共にちっちっちと指をメトロノームの様に振り、自説を展開する 「ふっふっふっふ。いや、トリステイン国家資格ちちソムリエとしては、ハルケギニア中のちちの調査はライフワークとして重要で」「そんな資格有る訳無いでしょうが!」 すっかり事件の色は消えうせたかの様な振る舞いは、良かったか悪かったか、ちょっとシエスタには判断がつかない。テンションだけは、以前を遥かに越えている 「もう、余計な仕事増やさないでよ」「いあ、堅い事言いっこ無しね。お姉ちゃん」 「その呼び方も止めて」「だって、お姉ちゃんジャン。一昨日旦那様に求婚されて、はいって言ったもんね〜」 あっけらかんとひけらかして、シエスタが目を見張る 「…ホント?」「本当本当。もう仕込んだから、先に産むから宜しくね〜」 「きゃあ〜〜おめでとう〜〜〜」「ありがとう〜〜」 二人で両手を組んで、ぴょんぴょん跳ねてはしゃぐ 「これで、シエスタはあたしの姉さんだね〜。宜しくね、おばちゃん」 ぴょんぴょん跳ねながらぴしりと固まるシエスタ。中々に器用だ 「な、な…」「だって、あたしの姉だし、子供産まれたらおばちゃんだよね〜」 にまにまと喋るジェシカに、シエスタはジト目で応じる 「おない年でしょうが!」「だって、姉じゃん?」 にやにやするジェシカに溜息吐いたシエスタは、とりあえず案内を始めた 「ったくもう。今回ゼロ機関まで動員されたの知ってたみたいだけど、何処で知ったのよ?」 「簡単簡単。オストラントに乗り合わせた人から、黒髪メイドと桃髪の艦長代理がめっちゃ美人の新型船が最高だって評判でさあ、皆乗りたがってるのよ。黒髪メイドって所でさ、あ、シエスタ乗ってるなって」 言いながら、襲った黒髪メイドをまじまじと見ながら溜息を吐きつつ、呟く 「評判の黒髪メイドって、こっちだったみたいだね」「何が言いたいのよ?」「いや、シエスタだって良いセンいってるのにさ、上には上が居るなって」「…そうだね」 同性の称賛にてれてれしてるメイドは、ぺこりと一礼してから去って行き、シエスタはジェシカを船室に案内する 「悪いけど、一人部屋以外は、全部四人詰めになってるからね」「艦長室は?」 才人が艦長なのを知っての質問だが 「駄目。艦長室はVIP専用よ。残念でした」「って事は、女王様とか?」「内緒」「けち」 メイドの口は堅いのだ。特に才人に絶対忠誠を誓ったシエスタの口は、例え拷問でも口を割らないだろう。下手すれば、魔法を上回る意志力を見せるかも知れない 「ちょっとメイド。あんたさっきから一人の客と喋りっ放しじゃない。仕事しなさい」「あ、すいません、ミス」 声を掛けられたシエスタはぺこりと謝ってパタパタと走って行き、ジェシカは金髪の貴婦人を見て、頭を下げた 「ミス、お久し振りです」「畏まらなくて良いのよ。今日の貴女はお客様で、私は機関長として、貴女を安全にサウスゴータに届けるのが仕事ね」「宜しくお願いします」「ええ、エンジンは快調よ。軍の二艦より、乗り心地良いと思うわ」 そう言って手を振ると踵を返し、去って行きながら「おめでとう。同じ女として祝福するわ」 言いながら去って行く。平民にわざわざ言わない事だけはジェシカも分る。あの大貴族が声を掛けるのは、本当に無いのだ。感極まって、ジェシカは叫んでしまったのだ 「有り難うございます!」 手を軽く振っただけで、金髪の貴婦人は通路を曲がって見えなくなってしまった * * * ジェシカがサウスゴータ降り立つと、オストラントは艦首ハッチを開いて、待機してたゴーレムや人足達が群がり、一斉に荷役を始めるのを尻目に行こうとすると、馴染みの異国装束の男と、桃色がかったブロンドの少女が並んで立って、進捗を見守ってるのを見掛け、歩み寄って行く 「才人さ〜ん、ルイズちゃん。ひさひさ〜!」 言いながら手を振りつつ加速するとルイズに駆け寄り、わしゃりと無い胸を掴み、わしゃわしゃと揉みしだく 「ひゃあぁぁぁぁ〜!?」「うひょひょ。良い反応じゃのう。無いちちの中にしっかりとある柔らかい蕾み。これぞ正に野苺の如く、実に甘酸っぱそうなちちとみた」 横で見てた才人は、はぁと溜め息吐きつつ「引き離そうか?」「野暮は言いっこ無しよ、才人さん。ほれほれ、うりうりうり」「ちょ、やめ〜〜〜〜」 巧みに蕾を探り当てたジェシカがつまつまするのを才人は放っておき、ルイズは助けが来ない事を自覚して無理やり引き離す 「あんたね、その癖止めなさい!」「良いじゃなぁい。一緒にサウナ入った仲なんだし」 無理やり頭を引き剥がし、やっと解放されるルイズ。どっと疲れが襲い肩をガックリ落とす 「午前から疲れさせないでよ」「あっはっはっは!いやいやいやいや」 頭を掻きながら返事にならない返事をしつつ、ジェシカは耳打ちをする 「で、どう?才人さんとどっちが良かった?」「サイトの足元にも及ばないわよ」 普通に返され、ジェシカはにまにまと笑みを隠さない 「へぇ、ほう、ふうん。そっか、弄って貰ったのかぁ〜」「ちょっ、あぁ!?今の無しぃ!!」 叫んでも、時既に遅し。才人はぷっと吹くが、特に何も言わず、ルイズの慌てぶりにジェシカはしてやったりだ。一通りからかって気がすんだのか、才人に話を向ける 「才人さん、戦場はどうだった?」「沢山死んださ」「そうなんだ…」 才人は進捗を眺めてジェシカに顔を向けない。ジェシカは更に話しかけてみる 「何してるんですか?」「作業監督。進捗見てるのさ」「仕事ですか?」「そう」 その時、補給作業の責任者がやって来て、才人に声を掛ける 「監督、オストラントの機関長がお呼びです。後、ゴーレムでの運搬作業で、デッキがちょっと損傷しまして、配管から何やら走ってるせいで、直すにも監督が居ないと」「何やってるんだよ?解った、今行く」 ルイズは才人を見送り、ジェシカに向いて声を掛ける 「サイトってば、ゼロ級の開発者のせいで、休戦してもこんな感じよ。臨時の妖精亭の場所は行ったから、一緒に行きましょ」「才人さんは?」「仕事終われば来るわよ。サイトの仕事の邪魔しないでよ。あたしは休養も任務だから、良いの」 ルイズに促されて、ジェシカは妖精亭に向かって行く事になった * * * ジェシカが見たサウスゴータの風景は、繰り出した兵士達でごった返しており、トリスタニアなんかより、遥かに混雑している 「うっわ、すご。父さんがアルビオンに臨時店出すって言った時は正気を疑ったけど、納得だわ」「つい先日迄、戦争してたんだもの」 現場を見て来たルイズは、彼らが羽目を外す理由がはっきり理解出来、何も言わなくなっている。自分もそうだが、羽目を外して遊ぶのは、絶対に必要なのだ その中にサウスゴータの市民が混じって、商人と物品の売買で白熱しているのを見て、庶民の逞しさも感じる そんな中、ルイズに連れられて一角の天幕に入ると中から馴染みの声が掛けられた 「あ〜ら、ルイズちゃんいらっしゃい。あらあら、ウチの不肖の娘まで連れて来てくれたのね。トレビアン!」「お父さん、ただいま」「ほら、あんたはさっさと働く」「は〜い」 ジェシカが入って行き、ルイズはぽつねんと着こうとして、声を掛けられる 「ルイズ、こっちに来なよ」手を振り上げて声を掛けたのはギーシュだった ギーシュに誘われて同じ席に座るが、ギーシュからは何故か男性に対する警戒心があまり湧かないので、気さくに応じてしまうルイズ『グラモンって、女の扱いに長けてるって本当よね』 事実、才人にも、不在時はギーシュに任せていると言われてしまい、何となく従ってしまっている 「何で毎回ギーシュと顔合わせないといけないのよ?」「僕じゃ不満かい?」 「あんたで我慢しておくわ」「はいはい、ルイズの口はいつも通りだね」 苦笑しながら、運ばれて来たルイズの杯と合わせてかつんと木の杯が鳴り、ごくごくと一気に飲み干し、けぷりとげっぷを二人してし、ギーシュがルイズにウィンクしながら「サイトが居ないからね」ルイズはくすっとしてから頷いた * * * アルビオン側に於いては、休戦にまるっきし賛成と云う程、統制が取れている訳では無かった 筆頭が今、クロムウェルに抗議している 「総司令。何故休戦なのですか?奴を消耗させる事に成功してたのに。後一歩、後一歩で忌々しい平民を排除出来たと云うのに、何故です?」 「軍事作戦上の都合だ。例の黒髪の剣士にして魔法兵器の使い手だが、確かに戦局を左右する力を持っている。だが、心配するまいよ」 言いながら、報告書を元トリステイン人に投げ、ワルドは受け取って報告書を読んで驚愕の眼を見開く 「何なのですか?例の魔法兵器の動力を用いた大型輸送船?」「そいつだ。そいつは例の男の監督無しでは上手く動かせん程難しいらしくてな。奴は運用に付きっ切りと偵察班が報告を入れて来ている。あれでは、大して休めまい」 「…」沈黙するワルドに更に言い放つ「ワルド子爵も、自分の眼で確かめて来るがいい」 言いながら、クロムウェルは手を振って退出を促し、ワルドが背を向けると腰を動かし始めるが、ワルドは気にもせずに退出し、風竜の待機場に向かう事にしたのだ * * * ワルドは風竜に乗って偵察に乗り出し、上空からトリステインの定期便がサウスゴータ南側に降り立つ様を目撃し、暫し観察していた 「…何という速度と可搬性能だ。まさか、あれも奴が作ったのか?」 あっという間にサウスゴータに物資が山積みになった理由が理解出来、ワルドは考え込む 「伝説の力とは、虚無では無かったのか?エルフの技術が優れていると聞いてはいるが、こんな事が出来るとは聞いた事が無いぞ?」 自身の求めてる力が勘違いしてたのではないかと疑心暗鬼に陥り、ワルドは暫く上空偵察から離れなかった * * * ワルドが官舎を開けると、一番年下の少女が軽く走って来てワルドに飛び付いた 「お帰りなさいませ、ワルド様」「ああ、今帰った」 抱き付いて来た少女の頭を軽く撫で、少女が離れて笑みを浮かべつつお腹を慈しむ様に撫で、ワルドは内心複雑だ 一番最初に身籠ったのは最年少のレイチェルで、ものすごく幸せそうにしている で、どうなったかというと、残り二人からの熱烈なアプローチが酷くなったのだ 「レイチェルばっかりずるい!私にも授けて下さい!」「私も!」 ワルドが帰って来るなり熱烈に求愛し、流石にワルドも辟易したが、ちっとも言う事を聞いてくれないのだ 「ちょっと待ってくれ、二人共」「嫌です。授かるまで止めません」 言いながら一切の隙も見せずに跨り、とにかくずっと要求し、仕事で疲れてる身の上としては、非常に辛い 「疲れてるんだ」「分かってますから、私達が動きますね」 二人共、それはもう、出涸らしになるまで絞り、ワルドは堪らない。椅子に座ると股間に尻を向けて陣取り、二人で共謀して一気に勃起させ、挿入して尻を振り、ワルドが刺激に堪らずに「や、止めろ、出る」出る瞬間に尻を深く固定させて、精を完全に出しきるまで二人でワルドを固定し、出切るとワルドに向けて淫靡な笑顔を向けつつ 「だから、動かなくて良いんですよ?思いのままに、たっぷりと種付けして下さい…ね?」 言いながらきゅっきゅっと膣を締め上げて、ぐりぐり押し付けるとワルドの股間は簡単に復活してしまい、ソフィーが出されるとローザに交替し、何時までも続くのだ 「…三人共、ご飯です」お腹が少し膨らんだレイチェルが呆れつつ突っ込みを入れるまで続くのが通例になっている 風呂に入った後も二人の攻勢は続き、ワルドを寝かせると跨り、腰をぐりぐりと回し、何度出しても堪らない 「ローザ、ソフィー。もう勘弁してくれ」「んふふ。い・や・で・す」 決して止めない二人に翻弄され、何度目か解らない射精で、身体を震わせるワルド。既に空撃ちでヘロヘロだ 「ワルド様、今日もお勤めお疲れ様でした」「…」 唇が塞がれてるワルドは返事が出来ず、成すがまま。二人が離れると、レイチェルを挟んで連れて来た 「は〜い、では本日最後のお勤めです」「ワルド様が大好きな、幼な妊婦のレイチェルちゃんです」 二人が交互に言って、レイチェルの下着を左右から剥ぎ取り、少しだけ大きくなったお腹をワルドに見せて恥ずかしそうにするレイチェル すると、散々射精して萎えてたイチモツに力が入り、むくむくと起き出した 「ほらレイチェル。妻は妊婦になってもお勤め果たさないと、旦那様に嫌われちゃうよ?」「うん」言いながら跨り、ワルドを掴んで入口に触れさせると、既にヌルヌルだ ずぬぬと入って行くと、二人がレイチェルの太ももをワルドに抑え付け、レイチェルがビクンとする「ひぃっ」 「解ってますよね、ワルド様。妊婦相手は動いちゃ駄目ですよ〜?」 頷くだけで精一杯のワルド。更にローザがレイチェルに囁く 「レイチェル、お腹の子供を慈しむ様に、旦那様も慈しむのよ。手伝ってあげるね」 こくりと頷いたレイチェルに二人はニヤリとすると、レイチェルの太ももを押し付けながらぐりぐりと始め、一気にワルドとレイチェルが痙攣し、二人共びくびくしているのをにやにやしながら眺めている 「二人の…うそつき…こんなに感じたら、お腹の子」「大丈夫よ。ちゃんと私が見てるから。ちょっと……いえ…相当悔しいんだから、これ位良いじゃない」 二人には懸念があった。そう、子供が出来ないのかも知れない。原因なんか、解りきっている。でも、一縷の望みを託したい 「すいません、ワルドさま。二人共、子供が欲しいだけなんです」「…解っている」 ワルドは短く言うのみで、決して非難をしない。子供を産み、育む。当たり前の事が出来ないかも知れない怖さは、男であるワルドにも、何となく理解出来た 何せ、子供が産まれないと妻失格であり、離婚して捨てられても文句は言えない重大事件であり、正に切実な問題だったのだ 貴族であるなら、全員が知っている重大問題で、既にワルドが男として機能している以上、妊娠しないのは女に問題あるという事になる 行き着く先の最悪が直ぐ側にあった二人は、本当に真剣だったし、ワルドも理解して、突っ込むことはしなかった お陰で官舎に帰るのが、ちょっぴり足取りが重くなってたりするが、任務の時以外、決して外泊しなかったのである * * *