ゼロの使い魔保管庫
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158 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:17:56 ID:/T+Ovkxa 目標の周辺の障害を排除。 そののち、目標を確保、保護。 そして気の済むまではぐはぐするのよ…! 未だ視線で火花を散らしあうタバサとシエスタを横目に、ルイズはこっそり詠唱を始めた。 「なにしてるの」 「横でこそこそ何やってんですか」 やっぱり気付かれた。 「あ、ああら何か御用しら」 ちょっと誤魔化してみたりなんぞするものの。 あっという間にシエスタに羽交い絞めにされ、タバサに隠していた杖を取り上げられてしまうルイズ。 「こっそり詠唱しようとしてもダメ」 「こそこそ魔法使おうとしても無駄ですよっ」 そして二人は気付く。 取り上げた杖に重さがないことに。 羽交い絞めしたルイズの腕に触感がないことに。 「…まさか」 「え、なんですかコレっ!?」 ナウシド・イサ・エイワーズ…… どこかで聞いた詠唱が、羽交い絞めにされたルイズとは別の空間から聞こえる。 「かかったわね」 そう、二人が見ていたのは『イリュージョン』によって作り出された虚像のルイズ。 「忘れてもらうわよ。ここ3時間ばかりの出来事」 そして、詠唱は完成し。 『忘却』の空気が、二人を包み込んだのだった。 159 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:18:41 ID:/T+Ovkxa そしてタバサは自分の部屋に読書に、シエスタは厨房にお手伝いに行ってしまいました♪ やった!私の一人勝ち! 「さーてそれじゃあ」 私は愛しい愛しいサイトがいる方を振り向く。 「さ・い・とぉ〜♪」 そして目の前にいる小さなサイトを抱き締める。 「むぎゅ」 私の腕の中でうめき声をあげるサイト。 あーもうかわいいかわいいかわいいっ! 思わず手で頭をぐりぐりしてしまう。 「く、くるしい…」 あ、ちょっと力加減強かったかしら? 「あ、ごめんなさいね」 私は一旦サイトをはぐはぐするのをやめて、サイトの脇をかかえて持ち上げる。 私でも持ち上がるくらい、今のサイトは軽かった。 ちっちゃな手。ちっちゃい足。ちっちゃい身体。その上に乗っかってる、ふさふさの黒髪の、つぶらな瞳の、ちっちゃな頭。 それをこくん、とかしげてこっちを見てる…。 っっっっくぁーーーーーーーっ! ん可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 「おねえちゃんこわい…」 「ヨダレ出てんぞ嬢ちゃん」 はっ!? いけないいけない私としたことがっ! ついあまりの可愛さに我を忘れる所だったわ…! 「ご、ごめんねサイト」 私はとりあえずサイトを床に降ろす。 さて、これからどうしよっかな…。 160 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:20:55 ID:/T+Ovkxa とりあえず、ぶかぶかのTシャツでは風邪をひいてしまうだろうというデルフリンガーの指摘もあって。 「お着替えしましょうか?サイト?」 「おきがえするの?」 才人は言ってくるりと回る。 たしかに、このぶかぶかの服はいまいち動きにくい。 それに、なにより下半身がスースーして心許ないのだ。 「うん」 才人は素直に頷いた。 とりあえずこの名前も知らない桃色の髪のおねえさんのいう事は、聞いたほうがいい。 そんな気がしていた。 才人の肯定を受け、ルイズは部屋のクローゼットから今の才人の着れそうな物を捜す。 しかし、子供の、それも男の子のものなどあるはずもなく。 「どーしよ」 言いながら服を捜し続けるルイズ。 しばらくそうして捜し続けていると、あるものが目に入った。 それは、ルイズが学院に入学する少し前。 姉エレオノールから受け取った、小さな紙袋。 『ほらちびルイズ。これ持っていきなさい』 『これなに、姉さま?』 『あんたが小さい時の服。まだ着れるかもしれないじゃない?』 『あねさまああああああああああああ』 『あはははははははははははは』 その時は厭味たっぷりの姉の態度に真っ赤になって怒ったが、カトレアの『お姉様、あなたの小さい時の服、ずっと大事にしてたのよ』という言葉から、仕方なく受け取って、クローゼットの奥に仕舞い込んでいたのだが。 姉さま、今度ばっかりは感謝するわよ…! 「サイト、いい服があったわ♪」 紙袋を後ろ手に、ルイズはにっこりと振り向く。 そして才人は。 自分の身に訪れる危機も知らず、待ち疲れてふかふかのベッドで眠りこけていたのであった。 162 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:22:23 ID:/T+Ovkxa こ、これわ…! ちょ、ちょっと洒落になってないんじゃないかしら! 「うんやばいね確かにコレは」 ま、剣にコレの価値がわかるかどうかは別にして。 私は一度壁に掛けたボロ剣にやった視線をベッドに戻す。 そこには。 ふりふり満載の白いワンピースに身を包んだ、ちっちゃなサイトがいた。 で、調子に乗って大きめのリボンなんか付けてみたんだけど。 な、なにこの洒落にならないほど可愛いお人形さんっ! は、は、は。 はぐはぐしたいいいいいいいいいいいい! でも私はかろうじて思いとどまる。 せっかくこんな可愛い寝顔してるのに、起こしちゃったらもったいない。 で、でも見てるだけって、ガマンきかないかも…。 そ、そうだ。 隣で横になるだけなら。横になるだけならっ…! 私はなるべくサイトを起こさないようにそっと、ベッドの上に上がる。 そしてサイトの隣にぽすん、と横になる。 うわあ。間近で見ると…。 ほんとにかわいいいいいいいいいいいいいい! 特に赤と黒のコントラストがっ!赤と黒のコントラストがやばいのよぉぉぉぉぉ! ま、まずいまずいまずい!!! き、きききききききき。 キス、したくなってきちゃった…! だ、大丈夫よね、ちょっとだけなら。 ちょっとだけなら…! そして私は目を瞑ってサイトの唇を…。 「なにしてんのおねえちゃん」 奪おうとしたら起きた。 ちっ。 ま、いいかあ。 動き出したサイトもかーいいし! サイトはむにゅむにゅ言いながら目を擦っている。 その動作がまた可愛いのよこれが! でも、次の瞬間。 「わ、なんだこれ!」 サイトは服を見て驚いている。 そして、あろうことか。 163 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:23:32 ID:/T+Ovkxa 「なんだよこれー。おんなのふくじゃないかあ!」 「あーだめだめ!脱いじゃだめ!」 服を脱ごうとするサイトを、私は必死に止める。 普段なら男の子の力になんてかないっこないんだけど、今は体格差がだいぶあるから簡単に抑え込める。 「なんだよ、はなせよー」 暴れるサイトを、私は必死に抑える。 だってもったいないじゃない?ねえ。 「はなせよ、ひんにゅう!」 なに?今なんだって? 「ないちち!せんたくいた!」 …アルェ?何を言ってるのかなこのおこちゃまは? まー子供の喋るたわごとだし真に受けるのも 「ぼんちむね!」 ぴき。 「あーーーんーーーたーーわーーー!」 サイトの言葉を受けて、私の中で凶暴な力が渦巻く。 そして私の口から朗々と詠唱が流れて。 気づいた時には、私はサイトめがけて『虚無』をぶっぱなしていた。 164 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:24:23 ID:/T+Ovkxa 「さすがにやりすぎじゃないかね嬢ちゃん」 なぜかもうもうと白煙が立ち上がった室内で、デルフリンガーはそう突っ込んだ。 その白煙の中心で。 「ご、ごめんサイト!大丈夫?」 ルイズは、虚無の直撃を食らって目を回した才人を抱き上げる。 ぱっと見、その身体に特に変化は見られない。 それどころか、服に傷もついていない。 「あ、あれ?」 しかし、才人は何故か気絶している。 「ちょ、ちょっと!」 ルイズがちょっと強めに才人を揺すると。 「う、うーん…」 才人はかるく唸って目を覚ました。 よかった、大丈夫みたい…。 しかし、ルイズの安堵もそこそこに。 「い、いたいよ…!」 才人は急に涙目になり、痛みを訴えだした。 まずい。どこか打ち所でも悪かったのかしら。 ルイズは慌てて才人を介抱しにかかる。 「ど、どこがいたいのっ?」 ルイズの言葉に、才人は涙目で応える。 「お、おちんちん…っ!」 言いながら、その小さな身体をくの字に折って、痛みを全身で表す。 ルイズの目が点になる。 ドユコト?ねえ、ドユコト? 「い、いたいよぉ…!」 それでも必死に痛みを訴える才人に、ルイズは。 「ちょ、ちょっと見せてみなさいっ!」 才人のワンピースのスカートをまくりあげる。 165 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:25:40 ID:/T+Ovkxa そして、そこでは。 小さな男性器が、限界以上にその容積を膨らませて、ピンク色の中身を外気に晒していた。 痛いはずである。この年齢のオトコノコというものは本来、皮に内茎を守られているものだ。 それが、何が原因なのか、急激に内部だけが膨張し、皮を剥き上げてその中身を晒している。 才人の訴える痛みもむべなるかな、である。 「いたいよぉ、おねえちゃん…」 小さな才人は、下半身を見られる羞恥など感じていなかった。 その股間から感じる痛みを消して欲しくて、目の前の年上の女性に訴えかける。 た、たぶんテキトーに放った『虚無』の力が、サイトの魔法を部分的に解いちゃったんだわ…! ルイズはそう結論付ける。 それには根拠もあった。 才人の小さなおちんちんの先からは、その年齢からはありえない事に、先走りが溢れていたのだ。 「だ、大丈夫だから、ね?」 ルイズは言って、大きく膨らんだ、小さな才人の性器を指でつまむ。 ルイズは、一番単純な方法で、その痛みを抑えてあげることにした。 そう、晒された傷口を癒す、最も原始的な方法…。 ぺろ。 「ひゃうっ!?」 そう、舐めることである。 ルイズはスカートの下から才人を見上げ、頬を染めながら微笑む。 「お、おねえちゃんが痛いのないないしてあげるから、ね? 足、開いて」 「う、うん…」 才人はルイズに言われるがまま、足を開く。 ルイズはそのまま、才人の小さなソレを、口に含む。 そして口の中に入った自分の親指ほどのソレを、丹念に舌で嘗め回し、吸い上げる。 ちゅぱっ。ちゅぱっ。 「お、おねえちゃんっ…!」 才人は、子供にはあるまじき感覚に背を逸らせ、その感覚に耐える。 その姿は、女の子の服装も相まって、ひどく背徳的に見えた。 ルイズは自分の唾液と才人の先走りの混合物で十分に才人を覆うと、顔を上げた。 「ねえサイト、もう痛くない…?」 その淫靡な視線とは目を合わさず、才人は震えながら必死に訴えた。 166 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:27:09 ID:/T+Ovkxa 「痛くない、痛くないけどっ…。 なんか、なんかヘンだよぉ…」 その表情に、ルイズの背筋にゾクゾクと背徳の悪寒が走りぬける。 もっと乱れさせたい。 もっと、乱れた声が聞きたい。 「うふふ…ヘンになっていいのよ? おねえちゃんが、ヘンにしてあげる…」 そして、淫靡に笑うと、ルイズは再び才人の小さな一物を口に含んだ。 更に丁寧に、更に丹念に、そして執拗に舌を絡ませ、吸い上げ、唇で才人を犯す。 ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ。 唾液と唇の奏でる水音と。 「やぁっ、なにこれぇっ」 まるで女の子のような、幼い才人の悲鳴が、部屋にこだまする。 ちゅるるっ、ちゅぱっ、じゅるぅっ! 唾液と先走りの量が徐々に増え、潤滑油の役割を果たし、ルイズの頭の動きが早くなる。 「やだぁっ、くるっ、なんかくるよぉっ!」 小さな腰をかくかくと痙攣させ、才人が限界を告げる。 そして、次の瞬間。 「うあ、うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 どぷっ!どぷどぷどぷっ! 才人の悲鳴と共に、まるで大人の才人が出すような量の精液が、ルイズの口内を、喉を、食道を満たす。 その熱い迸りと共に、ルイズは軽い絶頂を感じていた。 そして、才人はそのまま、気絶してしまったのだった。 167 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:28:08 ID:/T+Ovkxa 目を覚ますと俺はルイズのベッドで寝ていた。 …んあー、ヘンな夢みちまったぞ…。 なんか、小さくなって、ルイズにさんざん可愛がられる夢。 しかも俺、女装してんの。 どーゆー趣味ですか俺。 なんて考えながら、何故か重い頭を振りながら俺は上半身を起こす。 「あ、サイト、目、覚めた?」 その声に振り向くと。 ベッドの脇に、ルイズがいた。屈みこんでなんかしてたみたいだけど。 俺は何かこっぱずかしくて、思わずルイズから目を逸らしてしまう。。 …だってなあ。あんな夢見た後だしなあ。 「あ、ああ。居眠りしてたみたいだな」 …ん?まてよ? そういえば俺机で寝てたような? さらに待て。 そう言えば寝ている時になんかされたような…? いかん、何か大事なものが抜け落ちているカンジだ。 「まあ相棒、思い出さない方が幸せなこともあるって事だよ」 …なんか意味深だなデルフ。 まあいいや、とりあえず愛しのご主人様のご機嫌とらないとな。 きっと居眠りでほっとかれてご機嫌ナナメに…。 「ふんふ〜ん、これがいいかしら♪ それともこれかしら〜♪」 …あら?鼻歌など歌って随分ご機嫌ですね? 俺はくるりとルイズの方を向く。 そちらを向くと。 ルイズがフリフリだらけの真っ赤なワンピースと、リボンまみれの真っ青なワンピースを手に、にっこにっこしながら立っている。 「どうしたんだそれ?また舞踏会かなんかあんの?」 どうやらルイズは、ベッド脇の緞子の中から、この服を選んでいたらしい。 168 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:30:34 ID:/T+Ovkxa 「サイトは、どっちが好き?」 変わらずにこにこ笑顔でルイズが尋ねてくる。 うーん、赤いのもカワイイけど、青いのもいいなあ。 俺は目の前の二着を、それぞれ想像の中のルイズに着せてみる。 …ん?何か違和感が…。 「ルイズ、それ大きくない?」 「当然でしょ。私が着るんじゃないもの」 笑顔を崩さないまま、ルイズはそう言うけど。 ん?じゃあ誰が着るんだろう? そっか、シエスタか。シエスタに着せて…なんでルイズが喜ぶんだ? 俺の心の中の疑問符に、ルイズが応えた。 「アンタが着るのよ」 笑顔は崩さないまま。 エ。待ってルイズさん。冗談ですよねもちろん? 「残念ながら嬢ちゃんはマジだぜ相棒」 デルフの追い討ちが俺を絶望の淵へ追いやる。 まさか、アレ正夢ってヤツっすかーーーーーーーー!! 後ずさる俺に、ルイズは笑顔を全く崩さないまま、そしてワンピースを手放さないまま、にじり寄ってくる。 「ねえ」 満面の、そしてドス黒い笑顔が迫ってくる。 その笑顔に俺は、恐怖さえ覚えた。 「赤いのと青いの、どっちがいい?」 どうやら俺に、拒否権はないようである…。〜fin *追記* この後シエスタに発見され、ついでにメイド服まで着せられたのはナイショの話。
タイムスタンプを変更しない
158 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:17:56 ID:/T+Ovkxa 目標の周辺の障害を排除。 そののち、目標を確保、保護。 そして気の済むまではぐはぐするのよ…! 未だ視線で火花を散らしあうタバサとシエスタを横目に、ルイズはこっそり詠唱を始めた。 「なにしてるの」 「横でこそこそ何やってんですか」 やっぱり気付かれた。 「あ、ああら何か御用しら」 ちょっと誤魔化してみたりなんぞするものの。 あっという間にシエスタに羽交い絞めにされ、タバサに隠していた杖を取り上げられてしまうルイズ。 「こっそり詠唱しようとしてもダメ」 「こそこそ魔法使おうとしても無駄ですよっ」 そして二人は気付く。 取り上げた杖に重さがないことに。 羽交い絞めしたルイズの腕に触感がないことに。 「…まさか」 「え、なんですかコレっ!?」 ナウシド・イサ・エイワーズ…… どこかで聞いた詠唱が、羽交い絞めにされたルイズとは別の空間から聞こえる。 「かかったわね」 そう、二人が見ていたのは『イリュージョン』によって作り出された虚像のルイズ。 「忘れてもらうわよ。ここ3時間ばかりの出来事」 そして、詠唱は完成し。 『忘却』の空気が、二人を包み込んだのだった。 159 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:18:41 ID:/T+Ovkxa そしてタバサは自分の部屋に読書に、シエスタは厨房にお手伝いに行ってしまいました♪ やった!私の一人勝ち! 「さーてそれじゃあ」 私は愛しい愛しいサイトがいる方を振り向く。 「さ・い・とぉ〜♪」 そして目の前にいる小さなサイトを抱き締める。 「むぎゅ」 私の腕の中でうめき声をあげるサイト。 あーもうかわいいかわいいかわいいっ! 思わず手で頭をぐりぐりしてしまう。 「く、くるしい…」 あ、ちょっと力加減強かったかしら? 「あ、ごめんなさいね」 私は一旦サイトをはぐはぐするのをやめて、サイトの脇をかかえて持ち上げる。 私でも持ち上がるくらい、今のサイトは軽かった。 ちっちゃな手。ちっちゃい足。ちっちゃい身体。その上に乗っかってる、ふさふさの黒髪の、つぶらな瞳の、ちっちゃな頭。 それをこくん、とかしげてこっちを見てる…。 っっっっくぁーーーーーーーっ! ん可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 「おねえちゃんこわい…」 「ヨダレ出てんぞ嬢ちゃん」 はっ!? いけないいけない私としたことがっ! ついあまりの可愛さに我を忘れる所だったわ…! 「ご、ごめんねサイト」 私はとりあえずサイトを床に降ろす。 さて、これからどうしよっかな…。 160 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:20:55 ID:/T+Ovkxa とりあえず、ぶかぶかのTシャツでは風邪をひいてしまうだろうというデルフリンガーの指摘もあって。 「お着替えしましょうか?サイト?」 「おきがえするの?」 才人は言ってくるりと回る。 たしかに、このぶかぶかの服はいまいち動きにくい。 それに、なにより下半身がスースーして心許ないのだ。 「うん」 才人は素直に頷いた。 とりあえずこの名前も知らない桃色の髪のおねえさんのいう事は、聞いたほうがいい。 そんな気がしていた。 才人の肯定を受け、ルイズは部屋のクローゼットから今の才人の着れそうな物を捜す。 しかし、子供の、それも男の子のものなどあるはずもなく。 「どーしよ」 言いながら服を捜し続けるルイズ。 しばらくそうして捜し続けていると、あるものが目に入った。 それは、ルイズが学院に入学する少し前。 姉エレオノールから受け取った、小さな紙袋。 『ほらちびルイズ。これ持っていきなさい』 『これなに、姉さま?』 『あんたが小さい時の服。まだ着れるかもしれないじゃない?』 『あねさまああああああああああああ』 『あはははははははははははは』 その時は厭味たっぷりの姉の態度に真っ赤になって怒ったが、カトレアの『お姉様、あなたの小さい時の服、ずっと大事にしてたのよ』という言葉から、仕方なく受け取って、クローゼットの奥に仕舞い込んでいたのだが。 姉さま、今度ばっかりは感謝するわよ…! 「サイト、いい服があったわ♪」 紙袋を後ろ手に、ルイズはにっこりと振り向く。 そして才人は。 自分の身に訪れる危機も知らず、待ち疲れてふかふかのベッドで眠りこけていたのであった。 162 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:22:23 ID:/T+Ovkxa こ、これわ…! ちょ、ちょっと洒落になってないんじゃないかしら! 「うんやばいね確かにコレは」 ま、剣にコレの価値がわかるかどうかは別にして。 私は一度壁に掛けたボロ剣にやった視線をベッドに戻す。 そこには。 ふりふり満載の白いワンピースに身を包んだ、ちっちゃなサイトがいた。 で、調子に乗って大きめのリボンなんか付けてみたんだけど。 な、なにこの洒落にならないほど可愛いお人形さんっ! は、は、は。 はぐはぐしたいいいいいいいいいいいい! でも私はかろうじて思いとどまる。 せっかくこんな可愛い寝顔してるのに、起こしちゃったらもったいない。 で、でも見てるだけって、ガマンきかないかも…。 そ、そうだ。 隣で横になるだけなら。横になるだけならっ…! 私はなるべくサイトを起こさないようにそっと、ベッドの上に上がる。 そしてサイトの隣にぽすん、と横になる。 うわあ。間近で見ると…。 ほんとにかわいいいいいいいいいいいいいい! 特に赤と黒のコントラストがっ!赤と黒のコントラストがやばいのよぉぉぉぉぉ! ま、まずいまずいまずい!!! き、きききききききき。 キス、したくなってきちゃった…! だ、大丈夫よね、ちょっとだけなら。 ちょっとだけなら…! そして私は目を瞑ってサイトの唇を…。 「なにしてんのおねえちゃん」 奪おうとしたら起きた。 ちっ。 ま、いいかあ。 動き出したサイトもかーいいし! サイトはむにゅむにゅ言いながら目を擦っている。 その動作がまた可愛いのよこれが! でも、次の瞬間。 「わ、なんだこれ!」 サイトは服を見て驚いている。 そして、あろうことか。 163 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:23:32 ID:/T+Ovkxa 「なんだよこれー。おんなのふくじゃないかあ!」 「あーだめだめ!脱いじゃだめ!」 服を脱ごうとするサイトを、私は必死に止める。 普段なら男の子の力になんてかないっこないんだけど、今は体格差がだいぶあるから簡単に抑え込める。 「なんだよ、はなせよー」 暴れるサイトを、私は必死に抑える。 だってもったいないじゃない?ねえ。 「はなせよ、ひんにゅう!」 なに?今なんだって? 「ないちち!せんたくいた!」 …アルェ?何を言ってるのかなこのおこちゃまは? まー子供の喋るたわごとだし真に受けるのも 「ぼんちむね!」 ぴき。 「あーーーんーーーたーーわーーー!」 サイトの言葉を受けて、私の中で凶暴な力が渦巻く。 そして私の口から朗々と詠唱が流れて。 気づいた時には、私はサイトめがけて『虚無』をぶっぱなしていた。 164 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:24:23 ID:/T+Ovkxa 「さすがにやりすぎじゃないかね嬢ちゃん」 なぜかもうもうと白煙が立ち上がった室内で、デルフリンガーはそう突っ込んだ。 その白煙の中心で。 「ご、ごめんサイト!大丈夫?」 ルイズは、虚無の直撃を食らって目を回した才人を抱き上げる。 ぱっと見、その身体に特に変化は見られない。 それどころか、服に傷もついていない。 「あ、あれ?」 しかし、才人は何故か気絶している。 「ちょ、ちょっと!」 ルイズがちょっと強めに才人を揺すると。 「う、うーん…」 才人はかるく唸って目を覚ました。 よかった、大丈夫みたい…。 しかし、ルイズの安堵もそこそこに。 「い、いたいよ…!」 才人は急に涙目になり、痛みを訴えだした。 まずい。どこか打ち所でも悪かったのかしら。 ルイズは慌てて才人を介抱しにかかる。 「ど、どこがいたいのっ?」 ルイズの言葉に、才人は涙目で応える。 「お、おちんちん…っ!」 言いながら、その小さな身体をくの字に折って、痛みを全身で表す。 ルイズの目が点になる。 ドユコト?ねえ、ドユコト? 「い、いたいよぉ…!」 それでも必死に痛みを訴える才人に、ルイズは。 「ちょ、ちょっと見せてみなさいっ!」 才人のワンピースのスカートをまくりあげる。 165 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:25:40 ID:/T+Ovkxa そして、そこでは。 小さな男性器が、限界以上にその容積を膨らませて、ピンク色の中身を外気に晒していた。 痛いはずである。この年齢のオトコノコというものは本来、皮に内茎を守られているものだ。 それが、何が原因なのか、急激に内部だけが膨張し、皮を剥き上げてその中身を晒している。 才人の訴える痛みもむべなるかな、である。 「いたいよぉ、おねえちゃん…」 小さな才人は、下半身を見られる羞恥など感じていなかった。 その股間から感じる痛みを消して欲しくて、目の前の年上の女性に訴えかける。 た、たぶんテキトーに放った『虚無』の力が、サイトの魔法を部分的に解いちゃったんだわ…! ルイズはそう結論付ける。 それには根拠もあった。 才人の小さなおちんちんの先からは、その年齢からはありえない事に、先走りが溢れていたのだ。 「だ、大丈夫だから、ね?」 ルイズは言って、大きく膨らんだ、小さな才人の性器を指でつまむ。 ルイズは、一番単純な方法で、その痛みを抑えてあげることにした。 そう、晒された傷口を癒す、最も原始的な方法…。 ぺろ。 「ひゃうっ!?」 そう、舐めることである。 ルイズはスカートの下から才人を見上げ、頬を染めながら微笑む。 「お、おねえちゃんが痛いのないないしてあげるから、ね? 足、開いて」 「う、うん…」 才人はルイズに言われるがまま、足を開く。 ルイズはそのまま、才人の小さなソレを、口に含む。 そして口の中に入った自分の親指ほどのソレを、丹念に舌で嘗め回し、吸い上げる。 ちゅぱっ。ちゅぱっ。 「お、おねえちゃんっ…!」 才人は、子供にはあるまじき感覚に背を逸らせ、その感覚に耐える。 その姿は、女の子の服装も相まって、ひどく背徳的に見えた。 ルイズは自分の唾液と才人の先走りの混合物で十分に才人を覆うと、顔を上げた。 「ねえサイト、もう痛くない…?」 その淫靡な視線とは目を合わさず、才人は震えながら必死に訴えた。 166 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:27:09 ID:/T+Ovkxa 「痛くない、痛くないけどっ…。 なんか、なんかヘンだよぉ…」 その表情に、ルイズの背筋にゾクゾクと背徳の悪寒が走りぬける。 もっと乱れさせたい。 もっと、乱れた声が聞きたい。 「うふふ…ヘンになっていいのよ? おねえちゃんが、ヘンにしてあげる…」 そして、淫靡に笑うと、ルイズは再び才人の小さな一物を口に含んだ。 更に丁寧に、更に丹念に、そして執拗に舌を絡ませ、吸い上げ、唇で才人を犯す。 ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ。 唾液と唇の奏でる水音と。 「やぁっ、なにこれぇっ」 まるで女の子のような、幼い才人の悲鳴が、部屋にこだまする。 ちゅるるっ、ちゅぱっ、じゅるぅっ! 唾液と先走りの量が徐々に増え、潤滑油の役割を果たし、ルイズの頭の動きが早くなる。 「やだぁっ、くるっ、なんかくるよぉっ!」 小さな腰をかくかくと痙攣させ、才人が限界を告げる。 そして、次の瞬間。 「うあ、うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 どぷっ!どぷどぷどぷっ! 才人の悲鳴と共に、まるで大人の才人が出すような量の精液が、ルイズの口内を、喉を、食道を満たす。 その熱い迸りと共に、ルイズは軽い絶頂を感じていた。 そして、才人はそのまま、気絶してしまったのだった。 167 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:28:08 ID:/T+Ovkxa 目を覚ますと俺はルイズのベッドで寝ていた。 …んあー、ヘンな夢みちまったぞ…。 なんか、小さくなって、ルイズにさんざん可愛がられる夢。 しかも俺、女装してんの。 どーゆー趣味ですか俺。 なんて考えながら、何故か重い頭を振りながら俺は上半身を起こす。 「あ、サイト、目、覚めた?」 その声に振り向くと。 ベッドの脇に、ルイズがいた。屈みこんでなんかしてたみたいだけど。 俺は何かこっぱずかしくて、思わずルイズから目を逸らしてしまう。。 …だってなあ。あんな夢見た後だしなあ。 「あ、ああ。居眠りしてたみたいだな」 …ん?まてよ? そういえば俺机で寝てたような? さらに待て。 そう言えば寝ている時になんかされたような…? いかん、何か大事なものが抜け落ちているカンジだ。 「まあ相棒、思い出さない方が幸せなこともあるって事だよ」 …なんか意味深だなデルフ。 まあいいや、とりあえず愛しのご主人様のご機嫌とらないとな。 きっと居眠りでほっとかれてご機嫌ナナメに…。 「ふんふ〜ん、これがいいかしら♪ それともこれかしら〜♪」 …あら?鼻歌など歌って随分ご機嫌ですね? 俺はくるりとルイズの方を向く。 そちらを向くと。 ルイズがフリフリだらけの真っ赤なワンピースと、リボンまみれの真っ青なワンピースを手に、にっこにっこしながら立っている。 「どうしたんだそれ?また舞踏会かなんかあんの?」 どうやらルイズは、ベッド脇の緞子の中から、この服を選んでいたらしい。 168 :ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:30:34 ID:/T+Ovkxa 「サイトは、どっちが好き?」 変わらずにこにこ笑顔でルイズが尋ねてくる。 うーん、赤いのもカワイイけど、青いのもいいなあ。 俺は目の前の二着を、それぞれ想像の中のルイズに着せてみる。 …ん?何か違和感が…。 「ルイズ、それ大きくない?」 「当然でしょ。私が着るんじゃないもの」 笑顔を崩さないまま、ルイズはそう言うけど。 ん?じゃあ誰が着るんだろう? そっか、シエスタか。シエスタに着せて…なんでルイズが喜ぶんだ? 俺の心の中の疑問符に、ルイズが応えた。 「アンタが着るのよ」 笑顔は崩さないまま。 エ。待ってルイズさん。冗談ですよねもちろん? 「残念ながら嬢ちゃんはマジだぜ相棒」 デルフの追い討ちが俺を絶望の淵へ追いやる。 まさか、アレ正夢ってヤツっすかーーーーーーーー!! 後ずさる俺に、ルイズは笑顔を全く崩さないまま、そしてワンピースを手放さないまま、にじり寄ってくる。 「ねえ」 満面の、そしてドス黒い笑顔が迫ってくる。 その笑顔に俺は、恐怖さえ覚えた。 「赤いのと青いの、どっちがいい?」 どうやら俺に、拒否権はないようである…。〜fin *追記* この後シエスタに発見され、ついでにメイド服まで着せられたのはナイショの話。
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