ゼロの使い魔保管庫
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それは蒼から始まった物語 (6):ダブルフェイス 3 バレット氏 サイトがガクリと力無く倒れると、2人はぐったりとした彼の身体をソファーまで運んで横たえた。 「どうします、対処法は考えて有るんでしょう?」 「真に遺憾ですが、水の秘薬を使います。姦淫の罪を犯していた司祭から取り上げたものなんですが・・・」 それを同性愛の揉み消しの為に使うというのは何とも皮肉だ。 ヴィットーリオは珍しく言いよどみ、力仕事以外の理由で顔を赤らめているのに気づいたジュリオは怪訝そうな表情を浮かべる。 「なら早くそれを使いませんか」 「・・・その秘薬は、対象の相手の精液と混ぜ合わせる事で効果を発揮するのです」 バキリ、とジュリオは固まる。 自分の主とソファーに横たわるサイトの間を行ったり来たり。 『男』となって以来飄々とした振る舞いをしてどんな事でも受け流してきたジュリオだが、流石に今の言葉は許容範囲を超えてた様で。 「・・・手早くしてしまいましょう」 「そうですね」 「まず服を脱ぎましょう。何かの拍子で汚してしまったら怪しまれる事になります」 いそいそと脱ぎだす。 一糸纏わぬ姿になった2人は―――確かに女性としての身体を持っていた。 ジュリオの身長はサイトより少し低いぐらいで、スタイルはどちらかといえばスレンダー。 丈の大きめの服を身に纏えば確かに充分誤魔化せる体形だがしかし、タバサよりは確実に大きい膨らみとなだらかな薄い金色の丘は確かに彼、いや彼女をはっきりと女だと教えてくれる。 対してヴィットーリオの場合は・・・何というか、ここの神官達の目って節穴どころかドーナツの穴か、ってなもんだった。 ハッキリ言って、よく今までバレなかったなと言いたくなるぐらいポイントごとの肉付きがいい。包帯で押さえ込まれている胸はとっても苦しそうではちきれそうだ。 男物の神官服を脱ぎ捨て、コック帽に似た形の帽子を下ろした姿はまさしく美女としか言いようが無い。 さて、あっという間に男から紛れもない女へと変身・・・というか戻った主従は、恐る恐るサイトのズボンに手を掛けた。 『虚無』の魔法の1つで瞬間的に相手の考えを司る部分の『粒』を瞬間的に切り離す事で意識を飛ばす魔法をかけられたサイトは、今の所2人からしてみれば目覚める様子はちっとも無い。 それでもゆっくり、少しずつ少しずつ中のパンツごとズボンはずらされていって―――― 「こ、これが、男性の・・・・・・」 「な、中々、何と言うか・・・・・・」 何これ、何処に生息するヘビでしょうか。 思わず、そう問いたくなるような、サイトの代物だった。 どうしたものか。女の悦ばせ方は経験上ベテランでも、ひたすら神学に励んできたお陰で男の象徴を反応させる知識なんざこれっぽっちも持っちゃ居ないのだ。 「確か、口に咥えると反応すると聞いた事はありますけど・・・」 いや、使い魔の方はちょっとは知っていたらしい。 「で・・・でわ、仕方ありません。私が、やってみましょう・・・」 何事も自分から行わなければ気がすまない教皇は、こういう事も自分からまずやってみる事にした。 はむっ 「ん、ぷぁっ・・・・・・んちゅっ・・・・・・」 先端を口に含んで舌で舐めつつ動かしてみる。 特徴的な、今まで嗅いだ事も無い生臭さと味が、ヴィットーリオの頭を刺激した。 「んっ、んんっ、んはぁっ――――」 何故だろう。止まらない。 口の中でどんどん硬度を増していくサイト自身から口を離す事が出来ないでいる。 そんな、自分達の関係を除いて始祖に仕えるにも程があると言いたくなるような自分の主が夢中になっているのが気になったオッドアイの少女は。 身を乗り出すと、自分もサイトのえらの部分に横から口付けた。 一瞬サイトの体がビクリと震えたが、また動かなくなったので続行。 直立するのに充分となったソレは、ジュリオが予想していたよりも熱くて逞しくて――― って、何処まで逞しくなるの、これ? ずっと口に含んでいて遂に息苦しさに限界が来たのか、ヴィットーリオが口を離して荒い息をつこうとして・・・ かっちーんとなった。2つの意味で。ジュリオも一緒に。 でかかった。 それはあまりにもでかかった。 そして、巨大だった。 それはまさに鉄塊だった。 ・・・いや、流石に鉄塊程じゃないけどね。 なんかもう予想を超えた代物と化したサイトのブツに、男装カップルが男のアレってここまでご立派になるんだ!と戦きと分けの分からない興奮に包まれた、その時! 突然身体を起こした、意識を失っていた筈のサイトの手刀を首筋に打ち込まれた2人はアッサリと昏倒した。 いやあの、気が付いた瞬間「またかよ!?」なんて叫びたくなった訳なんですが。 普通に押さえ込めて冷静に状況把握できるとは、慣れって結構恐ろしい。 入れ替わりに今気絶中の2人にとって想定外だったのは、サイトが気絶慣れしていたの一言に尽きる。 その原因とも言える青の姉妹のおっきい方としょっちゅういたずら代わりに『虚無』をぶっ放してくれる髭親父を思い浮かべ・・・・・・ 静かに心の汗を流す。あれ、何で視界がぼやけるんだろう。 最も今回の場合、その事について元凶に感謝すべきなんだろう。 つーか、3回連続で気絶させられて次に目を覚ました時には愚息を咥えられてるって何さ。 「何でこんな事されてたんだ、俺?」 前後の繋がりがよく分からない。 あれか、口封じのついでに男の神秘も調べてみようと企んでたのか、この2人。 床に横たわる2人の身体を上から下まで眺め回し、思わず生唾を飲み込む。 男を演じてたとしても、それでも女としての2人の身体はあまりに美しすぎた。 ヴィットーリオの方はイザベラやマチルダと同じような豊満ともいえるタイプだが、ジュリオの方はサイトが見た事の無いタイプの女体である。 全体的にスラッとしているが、シャルロットの様に幼くも無ければイザベラの様に平均以上に発達してる訳でもない。 しかし、バランスは悪くない。これはこれでそそられる。 2人を見ていると、何だか不意にどす黒い何かが湧き上がってきた。 気に入らない。心許せる相手であるイザベラやシャルロットならともかく、会って殆ど間も無い2人に気絶させられて挙句あれこれされてたのが気に入らない。 それにアレだ、2人はジョゼフ達を巻き込んで、ティファニアの母親達を脅すような事を企んでるのだ。それも気に入らない。 ふと、2人の下腹部に視線が行く。 どうもサイトのを弄っている間に無意識の内に興奮していたらしい。太股が汗以外の液体ではっきりと濡れていた。 そして床に転がっている薬らしき小瓶。これでも使って何か企んでいたのか。 意識を失う前の会話、その時サイトの中に生じていた何かが形を成して表に出ようとしていた。 それは――――サイトの願いと、誓いと、信念と、欲望と、闇が入り混じったドス黒い何か。 #br 見る者が居たら背筋を凍らせていたに違いない、冥(くら)い笑みが浮かんでいたのに――――サイト自身、気付いていなかった。
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それは蒼から始まった物語 (6):ダブルフェイス 3 バレット氏 サイトがガクリと力無く倒れると、2人はぐったりとした彼の身体をソファーまで運んで横たえた。 「どうします、対処法は考えて有るんでしょう?」 「真に遺憾ですが、水の秘薬を使います。姦淫の罪を犯していた司祭から取り上げたものなんですが・・・」 それを同性愛の揉み消しの為に使うというのは何とも皮肉だ。 ヴィットーリオは珍しく言いよどみ、力仕事以外の理由で顔を赤らめているのに気づいたジュリオは怪訝そうな表情を浮かべる。 「なら早くそれを使いませんか」 「・・・その秘薬は、対象の相手の精液と混ぜ合わせる事で効果を発揮するのです」 バキリ、とジュリオは固まる。 自分の主とソファーに横たわるサイトの間を行ったり来たり。 『男』となって以来飄々とした振る舞いをしてどんな事でも受け流してきたジュリオだが、流石に今の言葉は許容範囲を超えてた様で。 「・・・手早くしてしまいましょう」 「そうですね」 「まず服を脱ぎましょう。何かの拍子で汚してしまったら怪しまれる事になります」 いそいそと脱ぎだす。 一糸纏わぬ姿になった2人は―――確かに女性としての身体を持っていた。 ジュリオの身長はサイトより少し低いぐらいで、スタイルはどちらかといえばスレンダー。 丈の大きめの服を身に纏えば確かに充分誤魔化せる体形だがしかし、タバサよりは確実に大きい膨らみとなだらかな薄い金色の丘は確かに彼、いや彼女をはっきりと女だと教えてくれる。 対してヴィットーリオの場合は・・・何というか、ここの神官達の目って節穴どころかドーナツの穴か、ってなもんだった。 ハッキリ言って、よく今までバレなかったなと言いたくなるぐらいポイントごとの肉付きがいい。包帯で押さえ込まれている胸はとっても苦しそうではちきれそうだ。 男物の神官服を脱ぎ捨て、コック帽に似た形の帽子を下ろした姿はまさしく美女としか言いようが無い。 さて、あっという間に男から紛れもない女へと変身・・・というか戻った主従は、恐る恐るサイトのズボンに手を掛けた。 『虚無』の魔法の1つで瞬間的に相手の考えを司る部分の『粒』を瞬間的に切り離す事で意識を飛ばす魔法をかけられたサイトは、今の所2人からしてみれば目覚める様子はちっとも無い。 それでもゆっくり、少しずつ少しずつ中のパンツごとズボンはずらされていって―――― 「こ、これが、男性の・・・・・・」 「な、中々、何と言うか・・・・・・」 何これ、何処に生息するヘビでしょうか。 思わず、そう問いたくなるような、サイトの代物だった。 どうしたものか。女の悦ばせ方は経験上ベテランでも、ひたすら神学に励んできたお陰で男の象徴を反応させる知識なんざこれっぽっちも持っちゃ居ないのだ。 「確か、口に咥えると反応すると聞いた事はありますけど・・・」 いや、使い魔の方はちょっとは知っていたらしい。 「で・・・でわ、仕方ありません。私が、やってみましょう・・・」 何事も自分から行わなければ気がすまない教皇は、こういう事も自分からまずやってみる事にした。 はむっ 「ん、ぷぁっ・・・・・・んちゅっ・・・・・・」 先端を口に含んで舌で舐めつつ動かしてみる。 特徴的な、今まで嗅いだ事も無い生臭さと味が、ヴィットーリオの頭を刺激した。 「んっ、んんっ、んはぁっ――――」 何故だろう。止まらない。 口の中でどんどん硬度を増していくサイト自身から口を離す事が出来ないでいる。 そんな、自分達の関係を除いて始祖に仕えるにも程があると言いたくなるような自分の主が夢中になっているのが気になったオッドアイの少女は。 身を乗り出すと、自分もサイトのえらの部分に横から口付けた。 一瞬サイトの体がビクリと震えたが、また動かなくなったので続行。 直立するのに充分となったソレは、ジュリオが予想していたよりも熱くて逞しくて――― って、何処まで逞しくなるの、これ? ずっと口に含んでいて遂に息苦しさに限界が来たのか、ヴィットーリオが口を離して荒い息をつこうとして・・・ かっちーんとなった。2つの意味で。ジュリオも一緒に。 でかかった。 それはあまりにもでかかった。 そして、巨大だった。 それはまさに鉄塊だった。 ・・・いや、流石に鉄塊程じゃないけどね。 なんかもう予想を超えた代物と化したサイトのブツに、男装カップルが男のアレってここまでご立派になるんだ!と戦きと分けの分からない興奮に包まれた、その時! 突然身体を起こした、意識を失っていた筈のサイトの手刀を首筋に打ち込まれた2人はアッサリと昏倒した。 いやあの、気が付いた瞬間「またかよ!?」なんて叫びたくなった訳なんですが。 普通に押さえ込めて冷静に状況把握できるとは、慣れって結構恐ろしい。 入れ替わりに今気絶中の2人にとって想定外だったのは、サイトが気絶慣れしていたの一言に尽きる。 その原因とも言える青の姉妹のおっきい方としょっちゅういたずら代わりに『虚無』をぶっ放してくれる髭親父を思い浮かべ・・・・・・ 静かに心の汗を流す。あれ、何で視界がぼやけるんだろう。 最も今回の場合、その事について元凶に感謝すべきなんだろう。 つーか、3回連続で気絶させられて次に目を覚ました時には愚息を咥えられてるって何さ。 「何でこんな事されてたんだ、俺?」 前後の繋がりがよく分からない。 あれか、口封じのついでに男の神秘も調べてみようと企んでたのか、この2人。 床に横たわる2人の身体を上から下まで眺め回し、思わず生唾を飲み込む。 男を演じてたとしても、それでも女としての2人の身体はあまりに美しすぎた。 ヴィットーリオの方はイザベラやマチルダと同じような豊満ともいえるタイプだが、ジュリオの方はサイトが見た事の無いタイプの女体である。 全体的にスラッとしているが、シャルロットの様に幼くも無ければイザベラの様に平均以上に発達してる訳でもない。 しかし、バランスは悪くない。これはこれでそそられる。 2人を見ていると、何だか不意にどす黒い何かが湧き上がってきた。 気に入らない。心許せる相手であるイザベラやシャルロットならともかく、会って殆ど間も無い2人に気絶させられて挙句あれこれされてたのが気に入らない。 それにアレだ、2人はジョゼフ達を巻き込んで、ティファニアの母親達を脅すような事を企んでるのだ。それも気に入らない。 ふと、2人の下腹部に視線が行く。 どうもサイトのを弄っている間に無意識の内に興奮していたらしい。太股が汗以外の液体ではっきりと濡れていた。 そして床に転がっている薬らしき小瓶。これでも使って何か企んでいたのか。 意識を失う前の会話、その時サイトの中に生じていた何かが形を成して表に出ようとしていた。 それは――――サイトの願いと、誓いと、信念と、欲望と、闇が入り混じったドス黒い何か。 #br 見る者が居たら背筋を凍らせていたに違いない、冥(くら)い笑みが浮かんでいたのに――――サイト自身、気付いていなかった。
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