ゼロの使い魔保管庫
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エターナルフォースブリザード アトピック氏 #br 「しかし、本当ラノベっつーかファンタジーの世界だよなぁここって」 ワインを飲みつつ少し酔った才人が呟いた。 「ファンタジー?ああ、そういえばあんたの世界じゃ私達みたいなところそう呼ぶんだったけね」 「でもあの飛行機でしたっけ?ああいうのがあるというのもお話の様な世界ですよね」 「すごく興味がある」 上から順にルイズ、シエスタ、タバサの順である。今日は4人で固まって食事をしていたのだ。 「そういえば、あんたの世界のそのお話ではどういった魔法があるのよ」 「ん?こっちみたいなもんばっかさ。まぁ、中にはちょっと違った者もあるけど」 「例えばどんな物があるんです?」 「え?そうだなエターナルフォースブリザード!!(笑)とか」 「エターナル…」 「フォース…」 「ブリザード…」 その単語を聞いた瞬間三人娘の動きが止まった。ルイズが握っていたナイフは手から零れ落ち、シエスタが今飲もうとしてワイングラスを傾けたが、それはシエスタの口ではなくグラスごと床に落ち、割れるグラスごとぶちまけられ、タバサの握ったフォークはそのまますとんと落ち床に刺さった。 (うわー、やっぱりあれな名だけにこっちでも絶大な威力を発揮してんな) 「ほ、他にはどんな…」 唇をわなわな震わせ少し強張りながらルイズは言葉を投げた。 「後は…ル・ラーダ・フォルオルとか」 いやぁっとタバサは耳を押さえて、シエスタはそんなタバサをぐいっと引き寄せた。ルイズはそのまま動かず神妙な顔をしているも顔色がどこか悪くなっている。 「まぁ、これはマホカンタで跳ね返せるんだけどもってお前ら一体どうしたんだ?」 「さ、才人。これ、他の誰にも話してないわよね」 「あ、あぁ」 「そ、そう。それならいいのよ…。いい、これからその魔法の名前二度と口に出しちゃだめよ」 「え?なんで」 「いいから!」 訳がわからない才人をよそに三人はがたがた震えている。一体この邪鬼眼が魔法のどこが恐ろしいのだろうか? 「(もしかして)邪鬼眼…」 才人はボソ…と呟いた。するとどうだろうタバサは眼に涙を溜めながらヒっと声を出し、ルイズは耳を両手で閉じてシエスタの胸に飛び込む。シエスタは「大丈夫ですよ、大丈夫ですよ」と青い顔をしつつ怯える二人を宥めている。 (何なんだ、一体…) 三人で固まってがたがた震えている様子を『あ、なんだか可愛いなこいつら』なんて倅をむくむく大きくしながら才人は赤ワインを傾けた。
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エターナルフォースブリザード アトピック氏 #br 「しかし、本当ラノベっつーかファンタジーの世界だよなぁここって」 ワインを飲みつつ少し酔った才人が呟いた。 「ファンタジー?ああ、そういえばあんたの世界じゃ私達みたいなところそう呼ぶんだったけね」 「でもあの飛行機でしたっけ?ああいうのがあるというのもお話の様な世界ですよね」 「すごく興味がある」 上から順にルイズ、シエスタ、タバサの順である。今日は4人で固まって食事をしていたのだ。 「そういえば、あんたの世界のそのお話ではどういった魔法があるのよ」 「ん?こっちみたいなもんばっかさ。まぁ、中にはちょっと違った者もあるけど」 「例えばどんな物があるんです?」 「え?そうだなエターナルフォースブリザード!!(笑)とか」 「エターナル…」 「フォース…」 「ブリザード…」 その単語を聞いた瞬間三人娘の動きが止まった。ルイズが握っていたナイフは手から零れ落ち、シエスタが今飲もうとしてワイングラスを傾けたが、それはシエスタの口ではなくグラスごと床に落ち、割れるグラスごとぶちまけられ、タバサの握ったフォークはそのまますとんと落ち床に刺さった。 (うわー、やっぱりあれな名だけにこっちでも絶大な威力を発揮してんな) 「ほ、他にはどんな…」 唇をわなわな震わせ少し強張りながらルイズは言葉を投げた。 「後は…ル・ラーダ・フォルオルとか」 いやぁっとタバサは耳を押さえて、シエスタはそんなタバサをぐいっと引き寄せた。ルイズはそのまま動かず神妙な顔をしているも顔色がどこか悪くなっている。 「まぁ、これはマホカンタで跳ね返せるんだけどもってお前ら一体どうしたんだ?」 「さ、才人。これ、他の誰にも話してないわよね」 「あ、あぁ」 「そ、そう。それならいいのよ…。いい、これからその魔法の名前二度と口に出しちゃだめよ」 「え?なんで」 「いいから!」 訳がわからない才人をよそに三人はがたがた震えている。一体この邪鬼眼が魔法のどこが恐ろしいのだろうか? 「(もしかして)邪鬼眼…」 才人はボソ…と呟いた。するとどうだろうタバサは眼に涙を溜めながらヒっと声を出し、ルイズは耳を両手で閉じてシエスタの胸に飛び込む。シエスタは「大丈夫ですよ、大丈夫ですよ」と青い顔をしつつ怯える二人を宥めている。 (何なんだ、一体…) 三人で固まってがたがた震えている様子を『あ、なんだか可愛いなこいつら』なんて倅をむくむく大きくしながら才人は赤ワインを傾けた。
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