ゼロの使い魔保管庫
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117 名前:1/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:45:38 ID:Li...
「正直、こんなに上手くいくとは思って居なかったな……」
レイナールの呟きに、マリコルヌ達は頷いた。
「もっと難しいものだと思っていたが……簡単なんだな」
周りに居る五、六人のクラスメイトと……目を見交わす。
とある目的のために集まった同士。
「ちょっと……なによっ?サイトどこよ?」
サイトが呼んでいると言うだけで、何の疑問もなく空き教室ま...
「もぅ……なに、これ?痛いんだけど?」
縛り上げられて魔法で持ち上げられているというのに、未だに...
「僕達はね……納得いかないんだよ」
ルイズの前まで進んだマリコルヌが皆の思いを代弁した。
「サイト……確かに彼は凄いさ、他の者に真似できない偉業を成...
従軍した者、していない者、皆一斉に悔しげな表情を浮かべた。
「だがっ、それとこれとは話が別だっ……何故だっ、何故っ?」
「「「「なんでサイトなんだ?なんでサイトなんだ?」」」
呪文のように皆が唱和する様を、ルイズは不気味そうに見つめ...
そしてようやくサイトが来ないことに気が付き、この不気味な...
しかし、マリコルヌはそんなことに気付かぬままに演説を続け...
「どうしてアイツばかりがもてるんだ?平民だろう?今はシュ...
納得できない!!貴族の僕らが居るのにっっっ!!
いまや下級生までアイツの虜だ!!昨日なんか差し入れまで貰...
わたしが取り上げたじゃない、ルイズはそう思ったが、軽口を...
冷静に部屋を見回して、きっちりカーテンが引かれていたり、...
逃げられない。冷徹な事実のみが確認できた。
「不思議だ!おかしい!ありえないっ!ならばっっ!!
検証しよう……そのために僕らは集まったんだよ、ルイズ」
ねっとりと哂うマリコルヌの顔から目をそらしても、部屋に居...
「ど、どうするつもりよっ」
ピタリと黙り込んだマリコルヌの代わりにルイズが叫ぶ。
沈黙のもたらす緊張に耐え切れなくなったためだった。
帰ってきたのは……嘲笑。
「なぁに……比べてもらうだけさ、サイトと……僕ら全員をね」
空中に居るため何一つ抵抗できないまま、血走った目の中心に...
「ねぇ……なによ?どうするつもりよ?」
異様な雰囲気の男達に囲まれても、ルイズは何とか意地だけを...
それでも前を見れば後ろが気になり、後ろを見れば前が気にな...
誰が、いつ、何を始めるか分からなかった。
自由の利かない身体で、視線だけでも相手を威嚇しようと、ル...
助けて……助けてよ……サイト……
心は必死に助けを求めていたが、周りに悟られるのはルイズの...
「彼を待っているのか?」
誰かの呟きに、びくりと身体が震える……
「そ、そんなはずないじゃないっ……」
喋っている間は安全、そんな思い込みを砕くように、ルイズの...
ポン、と密閉された容器を開ける音。
「強情だな、ゼロのルイズ」
魔法薬の入った瓶っっ、ルイズの血の気が引いた。
薬――けして嫌ではなかった記憶。
でも……抵抗一つ出来ない恐怖。
「コレで少し素直になってもらおうか」
「いやぁぁぁぁぁあ」
怯えたルイズはとうとう悲鳴を上げた。
118 名前:2/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:46:38 ID:Li...
恐怖に呑まれたのはほんの一瞬。
少しだけ残った理性が、ルイズに口を閉じるように指示する。
何が有っても開くものか、そう決心したルイズが奥歯をかみ締...
「賢明だな、ルイズ……ま、見当違いだけどね」
レイナールは吊り上げられたルイズの足元に魔法薬を置いて……
芯を刺し火を付けた。
「煙で十分なんだ、この薬はね」
ピンク色の煙が、ゆらゆらとルイズの身体を愛撫するように這...
「んっっっ、んん〜〜〜」
僅かに残された自由で、必死に煙をよけるルイズだったが……
誰かが魔法を使ったのだろう、煙はルイズの頭の周りで漂うだ...
(やだやだやだやだやだぁぁぁぁぁ、サイト……サイト……いやぁ...
呼吸を止めているにも限界があった。
男達が満足そうに見つめる中、ルイズの口に怪しい色の空気が...
「げほっっ、くっっ、はっ……」
舌を刺す様な、喉を焼くような感覚に、むせかえる。
必死に吐き出すが、周り中煙だらけのために吐いた以上に吸い...
「いやっ、止めて……なんなのよぅ……」
頭の奥にじわりと広がる痺れ。
一人を残して全員が席に付き、何かを取り出した。
何が起きているのか分からない……
「助けて……ねぇ……なに?なんなの?
返ってきたのは幸せそうな微笑。
「直ぐに分かるよ、ルイズ」
「僕達の望みなんてシンプルな物だからね」
「……満足させてもらうよ」
「時間はたっぷり有るさ……」
善良だ、そう思っていたクラスメイトの口から彼らの欲望が吐...
頭の奥で何かのたがが外れる。
理性は必死に制止しても、今のルイズは彼らの思いのままだっ...
「さて……次はね……ルイズ」
「……はい(いやあああああああああああああ)」
ルイズにとって地獄のような時間が始まった。
119 名前:3/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:47:10 ID:Li...
「さて、何時から好きになったんだ?」
「最初に気になったのは、ギーシュと戦って剣を握った時です。
(ちがうぅぅぅぅぅぅ、気に成って無いっ、全然気にしてない...
皆が一斉にノートに何事か書き込む。
「あ、忘れてた……そもそも、この確認からしないと」
な、何?何聞かれるの?
魔法の自白剤、一切の嘘がつけなくなったルイズは恥ずかしく...
「サイトの事好きなんだよな?」
(ばっ、ばかぁぁぁぁぁ、そんな事聞くにゃぁぁぁぁ)
「はい……」
教室中がどよめいた。
「あー、やっぱりかぁ、そうだと思ってたんだよなー」
「ここまでしないと、話すら聞けないって強情すぎだよなルイ...
(…………そんなんだから、もてないんじゃないぃぃぃぃ)
ルイズの心の絶叫は聞かれたことでないため口から出なかった...
「さ、次 ファーストキスは?」
「はい、契約の時です」
皆見てたじゃない、どうでもいい質問に胸をなでおろす。
「あ、じゃ、二回目は?」
(ぎゃあぁぁぁ、やっやめっ」
しかし口は勝手に動き出す。
「アルビオンからの帰りに……竜の上で……」
(ひ、ひとのっ、ひとの秘密をぉぉぉぉ)
「嬉しかったか?」
「はい、幸せでした」
「状況をもっと詳しく」
「眠ったフリをしていたら……サイトが無理矢理」
身体が動けば口を塞ごうとしていただろう……が、そうさせない...
(ひっ……ひどいっ、わたしとサイトの思い出ぇぇぇぇ)
「ルイズからキスしたことはー?」
ノートを取りながら誰かが質問した。
「3回目に……眠ってるサイトに……」
(いやぁぁぁぁぁあ)
無邪気に、そして興味本位だけで『ルイズのヒ・ミ・ツ』が次...
120 名前:4/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:47:43 ID:Li...
「浮気についてどう思いますかー?」
「許せないけど……嫌われたくないし……」
乙女心を散々蹂躙されたルイズは何も考えられないまま、機械...
(早く……おわって……)
「今何考えてますかー」
調子に乗った誰かのふざけた質問に、ルイズの目がかっと見開...
「復讐」
ルイズを除いて和やかだった空気が凍りついた。
「……ちなみにどのような?」
「全員殺す」
全員がだらだらと冷や汗をかきながら、自分の行いを省みた。
((((ヤバイ、狩られる))))
その瞬間、みんなの心は一つになった。
「こ、殺さないとしたらどうしますかっ?」
「ヴァリエールの権力を使って、社会的に抹殺」
躊躇なく自分達の死刑宣告書にサインがされていた。
日頃かさに着る事が無い為忘れ気味だが、彼女は国内でも有数...
「ゆ、許してもらえますか?」
「無理」
一切嘘がつけない、つまりルイズは本気だった。
「どうすれば許してもらえますか?」
「どうしても許せない」
ルイズを襲った地獄の時間が、立ち位置を変えて男達に襲い掛...
121 名前:5/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:48:15 ID:Li...
「で?この惨状」
「うん」
ルイズは教室の椅子に座っていて、床の上には青い顔の犯罪者...
拘束を解かれ、動けるようになってもルイズは手を出さず……
却って皆を恐怖のどん底に落としいれていた。
そんなルイズが解毒したいと言うと、五分ほどでモンモラシー...
「……何に使うか聞いてから売れば良かった……ごめんね、ルイズ...
「何とかして」
「無理」
にっこりと答えるモンモランシーにルイズは詰め寄るが、自分...
「ま、自分から喋れるようにするくらいなら……これ飲んで」
モンモランシーが出した薬をひったくる様にして奪ったルイズ...
「どーゆーことっ?」
自分から喋れるようになったルイズがモンモランシーを睨みつ...
「使い魔の事好き?」
「うん」
はっ、とした様子で口を押さえるが、もう喋った後だった。
「そーゆー事よ、嘘がつけないのはしばらく続くわよ?」
その場に崩れ落ちたルイズに、モンモランシーは声を掛けた。
「こんなのはどうかしら、ルイズ」
122 名前:6/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:48:46 ID:Li...
「サイト、だぁ〜いすきっ」
やや硬い動きで、サイトに抱きつくルイズを見て、走りよろう...
「仕方ないじゃない、惚れ薬なんだからっ」
「しっ、しかしっ、ミス・モンモランシ……」
そんなシエスタをちらりと盗み見たルイズが勝ち誇った顔で宣...
「サイト、キス、キスして、してくれないと、寝ないよ?」
「しかたねぇなぁ……」
シエスタとモンモランシーを気にしながらも、惚れ薬の効力を...
「ね、もう一回、もう一回だけぇ」
「離してぇぇぇぇ、ミス・モンモランシ――――離してくださいっ」
離す必要もなく、人一人を引きずりながらシエスタはにじり寄...
「あー、ほら、ね?たまにはいいじゃない?」
全てを知るモンモランシーは内心では
(調子に乗りすぎよっ、ルイズ!)
と、思っていても口に出せなかった。
「ほら、ルイズ、キスしたら寝るんだろ?うそつきは嫌いだぞ...
「いや……嫌いになっちゃやだぁ」
サイトの扱いにも慣れが見えた。
「じゃ、皆で寝ましょうね?」
目を血走らせたシエスタに、ルイズはにこやかに答えた。
「うん、サイトもシエスタも好きだから、皆で寝ようねっ」
ルイズがシエスタの手を掴んで引き寄せ、共にサイトに抱きつ...
二人に押しつぶされたサイトの悲鳴が響く部屋から、数分後に...
(す、砂吐きそう……)
三人は幸せそうだった。
――――――
「ふ、復讐の心配は無いんだよな?」
マリコルヌ達はこの三日間生きた心地がしなかった。
「まー大丈夫じゃない?すっかり忘れてるみたいだし」
冷めた目でルイズを見ながら、モンモランシーは答えた。
あの日からサイトに甘え続けるルイズは絶好調だった。
黙っていようと思ったが、どうしても人に言いたいことが一つ...
それは、『しばらく』の期間
「昨日から薬解けてるけど……あの子全然気付いてないし」
――――――
「サイト、大好きよ」
仕方ないわよね?自分に言い訳しながらサイトに抱きつく。
薬のせいですもの、わたしのせいじゃないわっ。
「ずっと側にいてね?」
照れながら答えるサイトの声を聞きながら、ルイズはとても幸...
終了行:
117 名前:1/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:45:38 ID:Li...
「正直、こんなに上手くいくとは思って居なかったな……」
レイナールの呟きに、マリコルヌ達は頷いた。
「もっと難しいものだと思っていたが……簡単なんだな」
周りに居る五、六人のクラスメイトと……目を見交わす。
とある目的のために集まった同士。
「ちょっと……なによっ?サイトどこよ?」
サイトが呼んでいると言うだけで、何の疑問もなく空き教室ま...
「もぅ……なに、これ?痛いんだけど?」
縛り上げられて魔法で持ち上げられているというのに、未だに...
「僕達はね……納得いかないんだよ」
ルイズの前まで進んだマリコルヌが皆の思いを代弁した。
「サイト……確かに彼は凄いさ、他の者に真似できない偉業を成...
従軍した者、していない者、皆一斉に悔しげな表情を浮かべた。
「だがっ、それとこれとは話が別だっ……何故だっ、何故っ?」
「「「「なんでサイトなんだ?なんでサイトなんだ?」」」
呪文のように皆が唱和する様を、ルイズは不気味そうに見つめ...
そしてようやくサイトが来ないことに気が付き、この不気味な...
しかし、マリコルヌはそんなことに気付かぬままに演説を続け...
「どうしてアイツばかりがもてるんだ?平民だろう?今はシュ...
納得できない!!貴族の僕らが居るのにっっっ!!
いまや下級生までアイツの虜だ!!昨日なんか差し入れまで貰...
わたしが取り上げたじゃない、ルイズはそう思ったが、軽口を...
冷静に部屋を見回して、きっちりカーテンが引かれていたり、...
逃げられない。冷徹な事実のみが確認できた。
「不思議だ!おかしい!ありえないっ!ならばっっ!!
検証しよう……そのために僕らは集まったんだよ、ルイズ」
ねっとりと哂うマリコルヌの顔から目をそらしても、部屋に居...
「ど、どうするつもりよっ」
ピタリと黙り込んだマリコルヌの代わりにルイズが叫ぶ。
沈黙のもたらす緊張に耐え切れなくなったためだった。
帰ってきたのは……嘲笑。
「なぁに……比べてもらうだけさ、サイトと……僕ら全員をね」
空中に居るため何一つ抵抗できないまま、血走った目の中心に...
「ねぇ……なによ?どうするつもりよ?」
異様な雰囲気の男達に囲まれても、ルイズは何とか意地だけを...
それでも前を見れば後ろが気になり、後ろを見れば前が気にな...
誰が、いつ、何を始めるか分からなかった。
自由の利かない身体で、視線だけでも相手を威嚇しようと、ル...
助けて……助けてよ……サイト……
心は必死に助けを求めていたが、周りに悟られるのはルイズの...
「彼を待っているのか?」
誰かの呟きに、びくりと身体が震える……
「そ、そんなはずないじゃないっ……」
喋っている間は安全、そんな思い込みを砕くように、ルイズの...
ポン、と密閉された容器を開ける音。
「強情だな、ゼロのルイズ」
魔法薬の入った瓶っっ、ルイズの血の気が引いた。
薬――けして嫌ではなかった記憶。
でも……抵抗一つ出来ない恐怖。
「コレで少し素直になってもらおうか」
「いやぁぁぁぁぁあ」
怯えたルイズはとうとう悲鳴を上げた。
118 名前:2/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:46:38 ID:Li...
恐怖に呑まれたのはほんの一瞬。
少しだけ残った理性が、ルイズに口を閉じるように指示する。
何が有っても開くものか、そう決心したルイズが奥歯をかみ締...
「賢明だな、ルイズ……ま、見当違いだけどね」
レイナールは吊り上げられたルイズの足元に魔法薬を置いて……
芯を刺し火を付けた。
「煙で十分なんだ、この薬はね」
ピンク色の煙が、ゆらゆらとルイズの身体を愛撫するように這...
「んっっっ、んん〜〜〜」
僅かに残された自由で、必死に煙をよけるルイズだったが……
誰かが魔法を使ったのだろう、煙はルイズの頭の周りで漂うだ...
(やだやだやだやだやだぁぁぁぁぁ、サイト……サイト……いやぁ...
呼吸を止めているにも限界があった。
男達が満足そうに見つめる中、ルイズの口に怪しい色の空気が...
「げほっっ、くっっ、はっ……」
舌を刺す様な、喉を焼くような感覚に、むせかえる。
必死に吐き出すが、周り中煙だらけのために吐いた以上に吸い...
「いやっ、止めて……なんなのよぅ……」
頭の奥にじわりと広がる痺れ。
一人を残して全員が席に付き、何かを取り出した。
何が起きているのか分からない……
「助けて……ねぇ……なに?なんなの?
返ってきたのは幸せそうな微笑。
「直ぐに分かるよ、ルイズ」
「僕達の望みなんてシンプルな物だからね」
「……満足させてもらうよ」
「時間はたっぷり有るさ……」
善良だ、そう思っていたクラスメイトの口から彼らの欲望が吐...
頭の奥で何かのたがが外れる。
理性は必死に制止しても、今のルイズは彼らの思いのままだっ...
「さて……次はね……ルイズ」
「……はい(いやあああああああああああああ)」
ルイズにとって地獄のような時間が始まった。
119 名前:3/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:47:10 ID:Li...
「さて、何時から好きになったんだ?」
「最初に気になったのは、ギーシュと戦って剣を握った時です。
(ちがうぅぅぅぅぅぅ、気に成って無いっ、全然気にしてない...
皆が一斉にノートに何事か書き込む。
「あ、忘れてた……そもそも、この確認からしないと」
な、何?何聞かれるの?
魔法の自白剤、一切の嘘がつけなくなったルイズは恥ずかしく...
「サイトの事好きなんだよな?」
(ばっ、ばかぁぁぁぁぁ、そんな事聞くにゃぁぁぁぁ)
「はい……」
教室中がどよめいた。
「あー、やっぱりかぁ、そうだと思ってたんだよなー」
「ここまでしないと、話すら聞けないって強情すぎだよなルイ...
(…………そんなんだから、もてないんじゃないぃぃぃぃ)
ルイズの心の絶叫は聞かれたことでないため口から出なかった...
「さ、次 ファーストキスは?」
「はい、契約の時です」
皆見てたじゃない、どうでもいい質問に胸をなでおろす。
「あ、じゃ、二回目は?」
(ぎゃあぁぁぁ、やっやめっ」
しかし口は勝手に動き出す。
「アルビオンからの帰りに……竜の上で……」
(ひ、ひとのっ、ひとの秘密をぉぉぉぉ)
「嬉しかったか?」
「はい、幸せでした」
「状況をもっと詳しく」
「眠ったフリをしていたら……サイトが無理矢理」
身体が動けば口を塞ごうとしていただろう……が、そうさせない...
(ひっ……ひどいっ、わたしとサイトの思い出ぇぇぇぇ)
「ルイズからキスしたことはー?」
ノートを取りながら誰かが質問した。
「3回目に……眠ってるサイトに……」
(いやぁぁぁぁぁあ)
無邪気に、そして興味本位だけで『ルイズのヒ・ミ・ツ』が次...
120 名前:4/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:47:43 ID:Li...
「浮気についてどう思いますかー?」
「許せないけど……嫌われたくないし……」
乙女心を散々蹂躙されたルイズは何も考えられないまま、機械...
(早く……おわって……)
「今何考えてますかー」
調子に乗った誰かのふざけた質問に、ルイズの目がかっと見開...
「復讐」
ルイズを除いて和やかだった空気が凍りついた。
「……ちなみにどのような?」
「全員殺す」
全員がだらだらと冷や汗をかきながら、自分の行いを省みた。
((((ヤバイ、狩られる))))
その瞬間、みんなの心は一つになった。
「こ、殺さないとしたらどうしますかっ?」
「ヴァリエールの権力を使って、社会的に抹殺」
躊躇なく自分達の死刑宣告書にサインがされていた。
日頃かさに着る事が無い為忘れ気味だが、彼女は国内でも有数...
「ゆ、許してもらえますか?」
「無理」
一切嘘がつけない、つまりルイズは本気だった。
「どうすれば許してもらえますか?」
「どうしても許せない」
ルイズを襲った地獄の時間が、立ち位置を変えて男達に襲い掛...
121 名前:5/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:48:15 ID:Li...
「で?この惨状」
「うん」
ルイズは教室の椅子に座っていて、床の上には青い顔の犯罪者...
拘束を解かれ、動けるようになってもルイズは手を出さず……
却って皆を恐怖のどん底に落としいれていた。
そんなルイズが解毒したいと言うと、五分ほどでモンモラシー...
「……何に使うか聞いてから売れば良かった……ごめんね、ルイズ...
「何とかして」
「無理」
にっこりと答えるモンモランシーにルイズは詰め寄るが、自分...
「ま、自分から喋れるようにするくらいなら……これ飲んで」
モンモランシーが出した薬をひったくる様にして奪ったルイズ...
「どーゆーことっ?」
自分から喋れるようになったルイズがモンモランシーを睨みつ...
「使い魔の事好き?」
「うん」
はっ、とした様子で口を押さえるが、もう喋った後だった。
「そーゆー事よ、嘘がつけないのはしばらく続くわよ?」
その場に崩れ落ちたルイズに、モンモランシーは声を掛けた。
「こんなのはどうかしら、ルイズ」
122 名前:6/6[sage] 投稿日:2006/12/30(土) 23:48:46 ID:Li...
「サイト、だぁ〜いすきっ」
やや硬い動きで、サイトに抱きつくルイズを見て、走りよろう...
「仕方ないじゃない、惚れ薬なんだからっ」
「しっ、しかしっ、ミス・モンモランシ……」
そんなシエスタをちらりと盗み見たルイズが勝ち誇った顔で宣...
「サイト、キス、キスして、してくれないと、寝ないよ?」
「しかたねぇなぁ……」
シエスタとモンモランシーを気にしながらも、惚れ薬の効力を...
「ね、もう一回、もう一回だけぇ」
「離してぇぇぇぇ、ミス・モンモランシ――――離してくださいっ」
離す必要もなく、人一人を引きずりながらシエスタはにじり寄...
「あー、ほら、ね?たまにはいいじゃない?」
全てを知るモンモランシーは内心では
(調子に乗りすぎよっ、ルイズ!)
と、思っていても口に出せなかった。
「ほら、ルイズ、キスしたら寝るんだろ?うそつきは嫌いだぞ...
「いや……嫌いになっちゃやだぁ」
サイトの扱いにも慣れが見えた。
「じゃ、皆で寝ましょうね?」
目を血走らせたシエスタに、ルイズはにこやかに答えた。
「うん、サイトもシエスタも好きだから、皆で寝ようねっ」
ルイズがシエスタの手を掴んで引き寄せ、共にサイトに抱きつ...
二人に押しつぶされたサイトの悲鳴が響く部屋から、数分後に...
(す、砂吐きそう……)
三人は幸せそうだった。
――――――
「ふ、復讐の心配は無いんだよな?」
マリコルヌ達はこの三日間生きた心地がしなかった。
「まー大丈夫じゃない?すっかり忘れてるみたいだし」
冷めた目でルイズを見ながら、モンモランシーは答えた。
あの日からサイトに甘え続けるルイズは絶好調だった。
黙っていようと思ったが、どうしても人に言いたいことが一つ...
それは、『しばらく』の期間
「昨日から薬解けてるけど……あの子全然気付いてないし」
――――――
「サイト、大好きよ」
仕方ないわよね?自分に言い訳しながらサイトに抱きつく。
薬のせいですもの、わたしのせいじゃないわっ。
「ずっと側にいてね?」
照れながら答えるサイトの声を聞きながら、ルイズはとても幸...
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