ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
22 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
よく夢を見る。似たような夢を何度も。
「ルイズ…愛してる」
「私だけを愛してるの?」
「ああ…お前だけだ。俺はお前だけのものだ…」
「…サイト…嬉しい」
どちらからともなく体を近づけ、寄り添い合う。それは抱擁と...
少しだけ瞳を閉じ、もう一度目を開けた時には…
「あ…私…なんで?」
「俺も…」
「やだ…恥ずかしい…裸なんて…」
「これからそう言う事するんだろ」
「…」
「…いやなのか?」
「…ううん。サイトなら…」
真っ赤になった自分の顔を思い浮かべると、急に気弱になって...
これ以上言葉が出せなくなった時、サイトは決まってこう言う。
「…ルイズ。俺、ルイズが欲しい」
この上なく甘い言葉を囁かれて、今までのルイズはいなくなる。
「…うん」
ためらいなく頷いた後、更に深く重ねようとする体を感じて。
ルイズの目は覚めた。
「きゃぁっ!」
ルイズは頭の中を整理しようと、ベッドからはね起きて洗面台...
鏡台には赤面の治まっていない姿が映し出された。
「また…見ちゃった」
独り言を呟く。夢であった筈なのに鼓動はおさまらず、体は火...
23 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
「どうして…どうしてよ…」
何度つぶやいても、灼きつけれられたような夢が頭に残ってい...
愛の言葉を囁くサイト。恋人として最後のコトを、受け入れよ...
「なによ…私がサイトを好きだって言うの?…サイトなんか…サイ...
きらい、の筈なのに、言葉に出来ない。
「サイトなんか…サイトなんか…」
「呼んだか?」
「え?」
「…」
「…?」
「…きゃあああっ!」
「朝からあんだけ大声だせば聞こえるだろ…」
投げつけられたブラシのせいで出来たコブをさすりながら、サ...
「だって!いきなり!アンタがいるんじゃないのよ!」
「そりゃあ、あんな悲鳴みたいな声を聞けばいかない訳には行か...
「なによ?」
「なんか…横にお前がいないと、目が覚める」
その言葉にまた、ルイズの胸が反応した。
「ど、どういう事よ?」
「ほら、俺もいつも…お前を抱き枕みたいにして寝てるし…」
ルイズの知らない、事実。同じベッドと言っても、いつもは背...
それなのに。
「ね、ねぇ?」
「うん?」
「私がいつそんなお許しを出したのかしら?」
「…あ」
24 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
幾つか思いあたる節があった。なにより抱き合っていたような...
「最近寝苦しいと思ったら…」
「ま、待て!それはどうしても我慢できなかった時だけで…」
「我慢できなかったってなにをよ!」
朝の澄んだ空気に、サイトの悲鳴がこだました。
気分を入れ替えたはずでも、ルイズの頭の中には夢の中での行...
服を着替えても、気を紛らわせる為に紅茶を啜っても、隣のサ...
サイトがいなくなればいなくなったで考えるのは、夢の続きで...
「裸で抱き合って…なにするのよ?」
性の知識に乏しいルイズが、何故あんな夢をみたかはルイズ自...
ただ、なにかを望んでいた自分の姿を見てルイズは一人でうな...
「寝言になってないわよね…」
一番の心配事はそれだった。
サイトの方はルイズの機嫌の悪さを感じ偶然見つけた、適当な...
あまり寝言を言わないルイズだからこそ、昨日の寝言はよく覚...
サイト…なら…
ルイズに秘密にしていた抱き枕の時、ルイズは明らかに抱きし...
どんな夢をみていたのだろう?
25 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
いざという時、ルイズの視覚を共有する事はできても夢までの...
例え寝言でも好きな人の夢に現れられたのは嬉しい。しかも、...
あの時先に寝ていたルイズとは違い、サイトはおぼろげながら...
もしかしてルイズも俺の事が好きなのかと思ってしまうが、自...
「俺は好きなんだよ…」
目の前の扉に覇気なく告げる。
ルイズは一度も告白めいた事を言っても、はっきりとした返事...
気があるようにも思えたがそのたび自分の勘違いと思い、サイ...
一言「好き」と言ってくれればルイズの地位は、サイトの中では...
その言葉は聞けていない。
「ちゃんと俺が言ったらはっきりするのかな…」
今までの言い方では無くて、
「俺は使い魔とか関係無くて、ルイズが好きなんだ!」
と言えばいいのか。
ここまでちゃんと言わなければならないルイズが鈍感な気もす...
26 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
ルイズの方も自分の気持ちを整理すれば整理するほど、サイト...
他の女の子のトコばっかり言ってるじゃない!
私の側にいればいいのよ!アンタは一生私と一緒にいなきゃな...
…でも、サイトと一生一緒にいるって…
サイトも使い魔の前に男の子だ。しかもルイズと同じくらいの...
男と女。
一生共に。
イコール…
「ば、馬鹿じゃないの…」
誰もいないのに語尾が高く小さくなってしまった。
ルイズは改めて考える。
二人で一生一緒にいるなら…関係は…
サイトが嫌いではない。
「俺がお前を守る」。これは一種のプロポーズないだろうか。
そして二人は一緒に暮らして…家庭を築いて…
「なんで私がサイトの赤ちゃんを産んでるのよ!」
気がつけば思考は信じられない所までふっとんでいた。何度考...
その頃には料理くらいできて、眠るサイトを優しく起こす姿も...
「ほら…おきなさいよ」
「う…ん」
「私が起こしてあげてるのに、起きない気?」
「う〜ん」
「いいわよ?今日は一緒に寝てあげないんだから?」
「ゴメン…」
「わかればいいのよ」
口調は変わっていなくても、サイトと意志の疎通ができていた...
「…」
限りなく甘い妄想に、ルイズは浸っていた。
サイトにあんなコトやこんなコトをしてしまう自分が幸せそう...
そう考えると、今までサイトに取っていた行動が冷たいものに...
「ま、まだ嫌いになってないわよね…」
その相手の男は、今晩の決着を目指して、今から気持ちの整理...
終了行:
22 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
よく夢を見る。似たような夢を何度も。
「ルイズ…愛してる」
「私だけを愛してるの?」
「ああ…お前だけだ。俺はお前だけのものだ…」
「…サイト…嬉しい」
どちらからともなく体を近づけ、寄り添い合う。それは抱擁と...
少しだけ瞳を閉じ、もう一度目を開けた時には…
「あ…私…なんで?」
「俺も…」
「やだ…恥ずかしい…裸なんて…」
「これからそう言う事するんだろ」
「…」
「…いやなのか?」
「…ううん。サイトなら…」
真っ赤になった自分の顔を思い浮かべると、急に気弱になって...
これ以上言葉が出せなくなった時、サイトは決まってこう言う。
「…ルイズ。俺、ルイズが欲しい」
この上なく甘い言葉を囁かれて、今までのルイズはいなくなる。
「…うん」
ためらいなく頷いた後、更に深く重ねようとする体を感じて。
ルイズの目は覚めた。
「きゃぁっ!」
ルイズは頭の中を整理しようと、ベッドからはね起きて洗面台...
鏡台には赤面の治まっていない姿が映し出された。
「また…見ちゃった」
独り言を呟く。夢であった筈なのに鼓動はおさまらず、体は火...
23 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
「どうして…どうしてよ…」
何度つぶやいても、灼きつけれられたような夢が頭に残ってい...
愛の言葉を囁くサイト。恋人として最後のコトを、受け入れよ...
「なによ…私がサイトを好きだって言うの?…サイトなんか…サイ...
きらい、の筈なのに、言葉に出来ない。
「サイトなんか…サイトなんか…」
「呼んだか?」
「え?」
「…」
「…?」
「…きゃあああっ!」
「朝からあんだけ大声だせば聞こえるだろ…」
投げつけられたブラシのせいで出来たコブをさすりながら、サ...
「だって!いきなり!アンタがいるんじゃないのよ!」
「そりゃあ、あんな悲鳴みたいな声を聞けばいかない訳には行か...
「なによ?」
「なんか…横にお前がいないと、目が覚める」
その言葉にまた、ルイズの胸が反応した。
「ど、どういう事よ?」
「ほら、俺もいつも…お前を抱き枕みたいにして寝てるし…」
ルイズの知らない、事実。同じベッドと言っても、いつもは背...
それなのに。
「ね、ねぇ?」
「うん?」
「私がいつそんなお許しを出したのかしら?」
「…あ」
24 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
幾つか思いあたる節があった。なにより抱き合っていたような...
「最近寝苦しいと思ったら…」
「ま、待て!それはどうしても我慢できなかった時だけで…」
「我慢できなかったってなにをよ!」
朝の澄んだ空気に、サイトの悲鳴がこだました。
気分を入れ替えたはずでも、ルイズの頭の中には夢の中での行...
服を着替えても、気を紛らわせる為に紅茶を啜っても、隣のサ...
サイトがいなくなればいなくなったで考えるのは、夢の続きで...
「裸で抱き合って…なにするのよ?」
性の知識に乏しいルイズが、何故あんな夢をみたかはルイズ自...
ただ、なにかを望んでいた自分の姿を見てルイズは一人でうな...
「寝言になってないわよね…」
一番の心配事はそれだった。
サイトの方はルイズの機嫌の悪さを感じ偶然見つけた、適当な...
あまり寝言を言わないルイズだからこそ、昨日の寝言はよく覚...
サイト…なら…
ルイズに秘密にしていた抱き枕の時、ルイズは明らかに抱きし...
どんな夢をみていたのだろう?
25 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
いざという時、ルイズの視覚を共有する事はできても夢までの...
例え寝言でも好きな人の夢に現れられたのは嬉しい。しかも、...
あの時先に寝ていたルイズとは違い、サイトはおぼろげながら...
もしかしてルイズも俺の事が好きなのかと思ってしまうが、自...
「俺は好きなんだよ…」
目の前の扉に覇気なく告げる。
ルイズは一度も告白めいた事を言っても、はっきりとした返事...
気があるようにも思えたがそのたび自分の勘違いと思い、サイ...
一言「好き」と言ってくれればルイズの地位は、サイトの中では...
その言葉は聞けていない。
「ちゃんと俺が言ったらはっきりするのかな…」
今までの言い方では無くて、
「俺は使い魔とか関係無くて、ルイズが好きなんだ!」
と言えばいいのか。
ここまでちゃんと言わなければならないルイズが鈍感な気もす...
26 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/12/28(木...
ルイズの方も自分の気持ちを整理すれば整理するほど、サイト...
他の女の子のトコばっかり言ってるじゃない!
私の側にいればいいのよ!アンタは一生私と一緒にいなきゃな...
…でも、サイトと一生一緒にいるって…
サイトも使い魔の前に男の子だ。しかもルイズと同じくらいの...
男と女。
一生共に。
イコール…
「ば、馬鹿じゃないの…」
誰もいないのに語尾が高く小さくなってしまった。
ルイズは改めて考える。
二人で一生一緒にいるなら…関係は…
サイトが嫌いではない。
「俺がお前を守る」。これは一種のプロポーズないだろうか。
そして二人は一緒に暮らして…家庭を築いて…
「なんで私がサイトの赤ちゃんを産んでるのよ!」
気がつけば思考は信じられない所までふっとんでいた。何度考...
その頃には料理くらいできて、眠るサイトを優しく起こす姿も...
「ほら…おきなさいよ」
「う…ん」
「私が起こしてあげてるのに、起きない気?」
「う〜ん」
「いいわよ?今日は一緒に寝てあげないんだから?」
「ゴメン…」
「わかればいいのよ」
口調は変わっていなくても、サイトと意志の疎通ができていた...
「…」
限りなく甘い妄想に、ルイズは浸っていた。
サイトにあんなコトやこんなコトをしてしまう自分が幸せそう...
そう考えると、今までサイトに取っていた行動が冷たいものに...
「ま、まだ嫌いになってないわよね…」
その相手の男は、今晩の決着を目指して、今から気持ちの整理...
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