ゼロの使い魔保管庫
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393 名前:1/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:46:41 ID:fP...
「先生……」
小さな呟きと共に、涙を流し続けるサイトを、わたしは見守る...
昨日から一睡もせずに、わたし達の部屋とコルベール先生の部...
今日だっていつもならもう眠る時間なのに。
「サイト」
小さく声を掛けても、僅かに身じろぎするだけで、わたしの方...
……わたし冷たいのかな?
先生が亡くなった事も悲しい。
サイトが傷ついてることも悲しい。
……でも、何よりサイトが私を見てくれないことが悲しい。
いつの間にかわたしの世界はサイトを中心に回っている。
サイトが居なければ、死んでしまう位に。
でも、サイトはわたしの事より先生が亡くなったことのほうが...
悲しみに押しつぶされそうになりながら、サイトを抱きしめる。
「……ルイズ?」
涙に濡れた瞳でわたしを見上げるサイトに微笑んで、ベットの...
今日は眠らないと身体に毒だから。
脱力仕切って抵抗しないサイトの頭を胸で抱きしめる。
……ティファニアやシエスタなら、サイトもっと喜ぶんだろうけ...
こんなに恥ずかしいのに、サイトは気付かずに泣き続けている。
……ごめんね、胸無くて。
切ないけど、せめて……サイトの頭を優しく撫でながら、昔々母...
今のサイトが傷ついた子供みたいに見えたから。
歌いだしたわたしを不思議そうに見上げていたサイトが、うっ...
空いてる手でサイトに布団を掛けながら、サイトが寝息を立て...
母さまやちぃねぇさまも、わたしに子守唄を歌ってくれたとき...
腕の中でわたしに寄りかかるサイトが可愛い。
起こしてしまわないように、歌を止める。
「……せん……せ……ぃ」
小さな小さなサイトの声。
閉じた瞳から溢れ続ける涙。
……切ないなぁ……こんなに好きなのに、サイトはわたしを一番に...
いつも意地張ってる、わたしが悪いんだけど。
「……好きよ……サイト」
聞こえないと良いな……そう思いながら、小さく語りかける。
本当は聞いて欲しいけれど、恥ずかしくて起きている時は言え...
「大好き、サイト」
サイトの規則正しい寝息に紛れ込むように、何度も呟く。
……これくらい役得よね?
ここに居ない誰かに言い訳する。
サイトが悲しんでいるんだから、出来ることは何でもしてあげ...
安らかな眠りを……想いを込めた指先をサイトの頭から背中まで...
サイトの涙が止まったのは、そのほんの直ぐ後だった。
394 名前:2/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:47:14 ID:fP...
どれくらい時間が経っただろう。
眠っているサイトを、幸せな気分で見つめる。
起きている時は出来ないから。
時間が経つごとにズルズルとサイトの頭は降りていって、今は...
「膝枕なんて、初めてなんだから……感謝しなさいよねっ」
眠るサイトに報告する。
夜の空気は少し肌寒い。
布団を全部サイトに掛けちゃったから、寝巻きを着ているだけ...
『……サイトがあったかいなら……いいか』
ぽんぽんと、小さくサイトの頭を叩く。
「……んっ」
あ、しまった。
寝返りを打つサイトから、慌てて手を離す。
…………大丈夫かな?
しばらく息を詰めてサイトの様子を窺う。
昨日も寝ていないサイトを起こすのは可哀想だから。
……大丈夫そう。
ほっと一息ついて、またサイトを眺める。
こうやって触っていると、少し別れた間にサイトの身体が分厚...
抱き心地が変わった。
そんな事を考えた自分に赤面する。
『……べ、別にっ、いつも抱いてるわけじゃないんだからっ』
寝ているときに触るのは不可抗力よね?
少しだけ重くなったサイトの手を持ち上げてみる。
うん、やっぱり変わったね、サイト。
少しの変化に気付ける自分が誇らしい。
……でも、さ……それってわたしも、サイトにどこか変わったら分...
サイトの手をそっと離してから、自分の胸に手を当てる。
「ごめんね」
成長していない胸、サイトに申し訳ない気分になった。
……って
『ち、違うんだからっ、べっべべ、別にっわたしの胸が育たな...
ナニヲカンガエテイルンダ、ワタシ。
ほんっっっとに、恥ずかしい。
サイトに注意しながらもジタバタしているわたしに、まったく...
「……ばーか」
人の気も知らないで。
でも……
幸せそうに眠るサイトを見ていると、何もかも許せそう。
そんなことを考えていると、サイトが寝返りを打った。
っっっっっ………んっのっ、ばかぁぁぁぁ
『許せそうだけどっ……許せそうだけどっ……』
内腿で寝てたくせに、わたしのほうに寝返りを打つから……
……今目を覚ましたら、狩ろう。
サイトはわたしの腰を抱きしめるように眠っている。
……わたし……寝るときって……
敏感な部分にかかるサイトの寝息が……
『……もうちょっと長いの着れば良かった』
今更だった。
……そりゃ……ね
『意識してない時に何度も目の前で脱いだけど』
こんなに……側で……まじまじと……
今起きたら、サイトが起きて最初に見るのって……
寒かったはずなのに、全身から火が出そうだった。
395 名前:3/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:47:45 ID:fP...
「……ルイズ……」
っっっっまさかっ、起きた?
パニックになりながら、サイトの様子を窺う。
すぅ……すぅ……
……ね、寝てる……の?
「……るぃずぅ……」
寝言?
『ば、ばっかねぇ、わたしの寝言なんてっ、そんな夢見てるの...
にへらー、と頬が緩むのが自覚できるけど……
怒ってるのよ?
浅い眠りに移ったらしいサイトが、もそもそとわたしを抱き寄...
……え?
『ま、待ちなさいっ、ちょっ……だめぇぇぇぇ』
わたしは起こすのが怖くて、サイトの成すがままだった。
「ルイズ……」
サイトが唇を僅かに突き出す。
『まさかっ』
さぁっ、と全身の血が引く。
サイトの口がゆっくりと近づく。
『ば……か……違う……そこ……違うんだからぁぁぁ』
泣きそうになりながら見つめるわたしに構わず、サイトの唇が...
『…………っっひ……』
初めての感触に怯えながらも、サイトの口から目が離せない。
ちゅ
小さく吸い上げられた瞬簡、羞恥と衝撃でベットの上に身を投...
『違う、ダメっ、サイト……ダメっっっ』
震える手で口元に枕を押し当てる。
恥ずかしい声を上げないため。
そして、喉から洩れる声でサイトを起こさないために。
そんなわたしの気遣いなんてお構い無しにサイトの唇が何度も...
快感に流されないために悶えるわたしの耳に、小さな音が届く。
くちゅ
見たくない……そう思いながらも、恐る恐る身体を起こす。
サイトの口元を覗き込んで、ぶるぶると頭を振りながら全力で...
『違うのっ、こんなの嘘っっ、嘘なんだからっ』
サイトの口元を濡らす……わたし自身の……
否定しても否定しても、熱くなった身体と滴る蜜は止まらなか...
わたしの頭を抱いているつもりなのだろう、サイトの腕はわた...
……つまり……逃げられない。
何度も何度も執拗に押し付けられる唇に、身体が勝手に反応す...
好きな人に触れてもらう感動が、ルイズを狂わせる。
『止めてっっっ、だめぇぇぇぇ』
見たくない現実から目を逸らそうと、両手で顔を覆う。
見えなければマシになると思ったのは気のせいで、
部屋に響き渡る湿った音が、否定できない自分の状態を悟らせ...
それどころか視覚が封じられたため、触覚が却って鋭敏に成っ...
『……もう……やめ……て……』
気持ち良い事を無邪気に喜ぶには成長しすぎていて、快感に溺...
そんな微妙な年頃のルイズは、サイトに祈る事しか出来なかっ...
起こしてしまえば良いのだが、起きているサイトの傷心を知る...
必死で快感に耐えるルイズの祈りが通じたのか、サイトの動き...
『……おわ……り?』
快感に痺れる身体を無理矢理動かして、サイトの頭を注意深く...
『……この、悪戯坊主』
人差し指でつやつや光るサイトの唇をつついた。
396 名前:4/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:48:22 ID:fP...
ちゅ
『あら?』
サイトは指が唇に触れると小さく吸い上げた。
『……赤ちゃんみたい』
苦笑しながら、人差し指でサイトの中に侵入してみる。
ちゅうちゅうと、一生懸命に指を吸うサイトが可愛くてもう一...
『もうイタズラしたら駄目よ』
……起きたらどんな顔したら良いのかしら?
母親の胸の中に居るみたいに、くつろいだサイトがわたしの足...
……まぁ……それくらいなら許す。
サイトは一生懸命に指を吸いながら、わたしの腰にまた近づい...
『……指吸ってる間は大丈夫よね?』
特に抵抗せず、サイトの好きにさせる。
スリスリと心地よさげなサイトは、このまま喉でも鳴らしそう...
『でっかい、子猫よね』
ついさっきまでの責めを忘れ、そんな風に和んでしまう。
そんな油断が、一瞬の判断ミスを起こす。
つまり……
ルイズの小ぶりなお尻に食い込んだサイトの手を、反射的に両...
『痛いっ、加減しなさいっ!』
寝てる人間に無茶をとか、加減すれば良いのか?
とか言う突込みを自分に入れる前に、ルイズの喉から悲鳴が搾...
「きゃぁぁぁぁ」
手を離した一瞬で、サイトはもう一度ルイズにしがみ付き……
じゅる……ちゅぅぅぅぅ
「だめぇぇぇ、音……恥ずかしいっっっ」
涙でゆがむ視界の中で、サイトが啜った液体を嚥下するのが見...
悲鳴にもめげずに、サイトは絶賛寝惚け中だった。
口に含んだ液体をすべて飲み下したサイトの動きが止まる。
……まさか……よね?
見つめるルイズの前で、もう一度サイトがルイズの大切な場所...
『やあぁぁぁぁっっ』
サイトの頭を何とか離そうともがくが、ルイズのお尻を握り締...
それどころか、にぎにぎと指を交互に動かしルイズのお尻を責...
『ほ、本当に、寝てるの?』
ルイズの疑いをよそに、熟睡しているサイトは飽きることも止...
悲鳴を殺すこととシーツを握りしめる事しか出来なくなったル...
羞恥と、それの為に倍増する快感に潰されそうになっていた。
『……も……だめ…………ゆるしてぇ……サイト……』
潤むを通り越して眠る前のサイトのように泣き続けるルイズ。
何のために声を殺すのか、そんなことも考えられないまま、
ただ惰性で悲鳴を押し殺していた。
吸い続けるのではなく、飲み下すために定期的に止まる刺激が...
『……にげ……なきゃ……』
刺激が止まり、僅かに戻った理性でサイトの頭を……それでも起...
が、タイミングが悪かった。
動かした瞬簡にサイトが吸い上げが再開され……その場所は……
快感のため、小さく自己主張する敏感な突起の上だった。
397 名前:5/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:49:09 ID:fP...
「あぁあぁあぁぁぁぁぁぁ」
もう自分が何をしているのか、何を言っているのか分からなか...
最悪の……若しくは最高の場所に吸い付いたサイトに、
ルイズは叫ぶことと、震える事しか出来なくなっていた。
虚空を掴もうと暴れるルイズの手は何も掴むことも無く。
寝惚けたサイトは口の中に流入する液体が減ったため、その吸...
「……う……ぁ……サ……イト……ぉ…………」
このままじゃ、ダメになる……ルイズは、自分の中に残ったナニ...
最後の抵抗としてサイトの身体をどかそうとするが……
じゅるぅぅぅぅう
サイトの唇はルイズのすべてを打ち砕き、
「いぃっ、もぉ、なんでもいいっっっ、サイト……サイト……もっ...
快感に溺れたルイズは、正気に戻れなかった。
サイトへの想いと欲望の塊となり、
夢と現の間を彷徨った。
達しても気絶してもサイトは止めないので……
そのうちルイズは何も分からなくなった。
―――――朝。
妙にすっきりしたサイトが目を覚ますと、部屋の隅でルイズが...
枕を抱きしめただけルイズの寝相に苦笑する。
「ルイズ……風邪ひ……ぐほっ」
飛んできた枕が顔面に直撃する。
「なっ、なにしやがるっ」
顔を赤く染めたルイズは、震えながらサイトに宣告した。
「あ、ああああああんたねぇっ、本っっ気で寝てたんでしょう...
完璧に熟睡していたサイトは何のことだか分からなかった。
「?何かあったのか?」
ただ出さえ赤く染まったルイズの顔が、更に赤くなった。
「そんな事言えるかぁぁぁぁぁ、馬鹿ぁぁぁ」
何かを守るようにルイズの手が胸の前で交差していた。
……なんだろう?
まぁ、ルイズが不可解なのはいつもの事だから、サイトはとり...
「あれ?顔がなんか……」
この十秒後、五秒でルイズにギタギタにされたサイトは、何も...
「責任を取ります」
を、百回言わされて……
「……責任取ってからならっ……」
続きしても良いから、小さな小さなルイズの声に疑問ばかりが...
終了行:
393 名前:1/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:46:41 ID:fP...
「先生……」
小さな呟きと共に、涙を流し続けるサイトを、わたしは見守る...
昨日から一睡もせずに、わたし達の部屋とコルベール先生の部...
今日だっていつもならもう眠る時間なのに。
「サイト」
小さく声を掛けても、僅かに身じろぎするだけで、わたしの方...
……わたし冷たいのかな?
先生が亡くなった事も悲しい。
サイトが傷ついてることも悲しい。
……でも、何よりサイトが私を見てくれないことが悲しい。
いつの間にかわたしの世界はサイトを中心に回っている。
サイトが居なければ、死んでしまう位に。
でも、サイトはわたしの事より先生が亡くなったことのほうが...
悲しみに押しつぶされそうになりながら、サイトを抱きしめる。
「……ルイズ?」
涙に濡れた瞳でわたしを見上げるサイトに微笑んで、ベットの...
今日は眠らないと身体に毒だから。
脱力仕切って抵抗しないサイトの頭を胸で抱きしめる。
……ティファニアやシエスタなら、サイトもっと喜ぶんだろうけ...
こんなに恥ずかしいのに、サイトは気付かずに泣き続けている。
……ごめんね、胸無くて。
切ないけど、せめて……サイトの頭を優しく撫でながら、昔々母...
今のサイトが傷ついた子供みたいに見えたから。
歌いだしたわたしを不思議そうに見上げていたサイトが、うっ...
空いてる手でサイトに布団を掛けながら、サイトが寝息を立て...
母さまやちぃねぇさまも、わたしに子守唄を歌ってくれたとき...
腕の中でわたしに寄りかかるサイトが可愛い。
起こしてしまわないように、歌を止める。
「……せん……せ……ぃ」
小さな小さなサイトの声。
閉じた瞳から溢れ続ける涙。
……切ないなぁ……こんなに好きなのに、サイトはわたしを一番に...
いつも意地張ってる、わたしが悪いんだけど。
「……好きよ……サイト」
聞こえないと良いな……そう思いながら、小さく語りかける。
本当は聞いて欲しいけれど、恥ずかしくて起きている時は言え...
「大好き、サイト」
サイトの規則正しい寝息に紛れ込むように、何度も呟く。
……これくらい役得よね?
ここに居ない誰かに言い訳する。
サイトが悲しんでいるんだから、出来ることは何でもしてあげ...
安らかな眠りを……想いを込めた指先をサイトの頭から背中まで...
サイトの涙が止まったのは、そのほんの直ぐ後だった。
394 名前:2/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:47:14 ID:fP...
どれくらい時間が経っただろう。
眠っているサイトを、幸せな気分で見つめる。
起きている時は出来ないから。
時間が経つごとにズルズルとサイトの頭は降りていって、今は...
「膝枕なんて、初めてなんだから……感謝しなさいよねっ」
眠るサイトに報告する。
夜の空気は少し肌寒い。
布団を全部サイトに掛けちゃったから、寝巻きを着ているだけ...
『……サイトがあったかいなら……いいか』
ぽんぽんと、小さくサイトの頭を叩く。
「……んっ」
あ、しまった。
寝返りを打つサイトから、慌てて手を離す。
…………大丈夫かな?
しばらく息を詰めてサイトの様子を窺う。
昨日も寝ていないサイトを起こすのは可哀想だから。
……大丈夫そう。
ほっと一息ついて、またサイトを眺める。
こうやって触っていると、少し別れた間にサイトの身体が分厚...
抱き心地が変わった。
そんな事を考えた自分に赤面する。
『……べ、別にっ、いつも抱いてるわけじゃないんだからっ』
寝ているときに触るのは不可抗力よね?
少しだけ重くなったサイトの手を持ち上げてみる。
うん、やっぱり変わったね、サイト。
少しの変化に気付ける自分が誇らしい。
……でも、さ……それってわたしも、サイトにどこか変わったら分...
サイトの手をそっと離してから、自分の胸に手を当てる。
「ごめんね」
成長していない胸、サイトに申し訳ない気分になった。
……って
『ち、違うんだからっ、べっべべ、別にっわたしの胸が育たな...
ナニヲカンガエテイルンダ、ワタシ。
ほんっっっとに、恥ずかしい。
サイトに注意しながらもジタバタしているわたしに、まったく...
「……ばーか」
人の気も知らないで。
でも……
幸せそうに眠るサイトを見ていると、何もかも許せそう。
そんなことを考えていると、サイトが寝返りを打った。
っっっっっ………んっのっ、ばかぁぁぁぁ
『許せそうだけどっ……許せそうだけどっ……』
内腿で寝てたくせに、わたしのほうに寝返りを打つから……
……今目を覚ましたら、狩ろう。
サイトはわたしの腰を抱きしめるように眠っている。
……わたし……寝るときって……
敏感な部分にかかるサイトの寝息が……
『……もうちょっと長いの着れば良かった』
今更だった。
……そりゃ……ね
『意識してない時に何度も目の前で脱いだけど』
こんなに……側で……まじまじと……
今起きたら、サイトが起きて最初に見るのって……
寒かったはずなのに、全身から火が出そうだった。
395 名前:3/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:47:45 ID:fP...
「……ルイズ……」
っっっっまさかっ、起きた?
パニックになりながら、サイトの様子を窺う。
すぅ……すぅ……
……ね、寝てる……の?
「……るぃずぅ……」
寝言?
『ば、ばっかねぇ、わたしの寝言なんてっ、そんな夢見てるの...
にへらー、と頬が緩むのが自覚できるけど……
怒ってるのよ?
浅い眠りに移ったらしいサイトが、もそもそとわたしを抱き寄...
……え?
『ま、待ちなさいっ、ちょっ……だめぇぇぇぇ』
わたしは起こすのが怖くて、サイトの成すがままだった。
「ルイズ……」
サイトが唇を僅かに突き出す。
『まさかっ』
さぁっ、と全身の血が引く。
サイトの口がゆっくりと近づく。
『ば……か……違う……そこ……違うんだからぁぁぁ』
泣きそうになりながら見つめるわたしに構わず、サイトの唇が...
『…………っっひ……』
初めての感触に怯えながらも、サイトの口から目が離せない。
ちゅ
小さく吸い上げられた瞬簡、羞恥と衝撃でベットの上に身を投...
『違う、ダメっ、サイト……ダメっっっ』
震える手で口元に枕を押し当てる。
恥ずかしい声を上げないため。
そして、喉から洩れる声でサイトを起こさないために。
そんなわたしの気遣いなんてお構い無しにサイトの唇が何度も...
快感に流されないために悶えるわたしの耳に、小さな音が届く。
くちゅ
見たくない……そう思いながらも、恐る恐る身体を起こす。
サイトの口元を覗き込んで、ぶるぶると頭を振りながら全力で...
『違うのっ、こんなの嘘っっ、嘘なんだからっ』
サイトの口元を濡らす……わたし自身の……
否定しても否定しても、熱くなった身体と滴る蜜は止まらなか...
わたしの頭を抱いているつもりなのだろう、サイトの腕はわた...
……つまり……逃げられない。
何度も何度も執拗に押し付けられる唇に、身体が勝手に反応す...
好きな人に触れてもらう感動が、ルイズを狂わせる。
『止めてっっっ、だめぇぇぇぇ』
見たくない現実から目を逸らそうと、両手で顔を覆う。
見えなければマシになると思ったのは気のせいで、
部屋に響き渡る湿った音が、否定できない自分の状態を悟らせ...
それどころか視覚が封じられたため、触覚が却って鋭敏に成っ...
『……もう……やめ……て……』
気持ち良い事を無邪気に喜ぶには成長しすぎていて、快感に溺...
そんな微妙な年頃のルイズは、サイトに祈る事しか出来なかっ...
起こしてしまえば良いのだが、起きているサイトの傷心を知る...
必死で快感に耐えるルイズの祈りが通じたのか、サイトの動き...
『……おわ……り?』
快感に痺れる身体を無理矢理動かして、サイトの頭を注意深く...
『……この、悪戯坊主』
人差し指でつやつや光るサイトの唇をつついた。
396 名前:4/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:48:22 ID:fP...
ちゅ
『あら?』
サイトは指が唇に触れると小さく吸い上げた。
『……赤ちゃんみたい』
苦笑しながら、人差し指でサイトの中に侵入してみる。
ちゅうちゅうと、一生懸命に指を吸うサイトが可愛くてもう一...
『もうイタズラしたら駄目よ』
……起きたらどんな顔したら良いのかしら?
母親の胸の中に居るみたいに、くつろいだサイトがわたしの足...
……まぁ……それくらいなら許す。
サイトは一生懸命に指を吸いながら、わたしの腰にまた近づい...
『……指吸ってる間は大丈夫よね?』
特に抵抗せず、サイトの好きにさせる。
スリスリと心地よさげなサイトは、このまま喉でも鳴らしそう...
『でっかい、子猫よね』
ついさっきまでの責めを忘れ、そんな風に和んでしまう。
そんな油断が、一瞬の判断ミスを起こす。
つまり……
ルイズの小ぶりなお尻に食い込んだサイトの手を、反射的に両...
『痛いっ、加減しなさいっ!』
寝てる人間に無茶をとか、加減すれば良いのか?
とか言う突込みを自分に入れる前に、ルイズの喉から悲鳴が搾...
「きゃぁぁぁぁ」
手を離した一瞬で、サイトはもう一度ルイズにしがみ付き……
じゅる……ちゅぅぅぅぅ
「だめぇぇぇ、音……恥ずかしいっっっ」
涙でゆがむ視界の中で、サイトが啜った液体を嚥下するのが見...
悲鳴にもめげずに、サイトは絶賛寝惚け中だった。
口に含んだ液体をすべて飲み下したサイトの動きが止まる。
……まさか……よね?
見つめるルイズの前で、もう一度サイトがルイズの大切な場所...
『やあぁぁぁぁっっ』
サイトの頭を何とか離そうともがくが、ルイズのお尻を握り締...
それどころか、にぎにぎと指を交互に動かしルイズのお尻を責...
『ほ、本当に、寝てるの?』
ルイズの疑いをよそに、熟睡しているサイトは飽きることも止...
悲鳴を殺すこととシーツを握りしめる事しか出来なくなったル...
羞恥と、それの為に倍増する快感に潰されそうになっていた。
『……も……だめ…………ゆるしてぇ……サイト……』
潤むを通り越して眠る前のサイトのように泣き続けるルイズ。
何のために声を殺すのか、そんなことも考えられないまま、
ただ惰性で悲鳴を押し殺していた。
吸い続けるのではなく、飲み下すために定期的に止まる刺激が...
『……にげ……なきゃ……』
刺激が止まり、僅かに戻った理性でサイトの頭を……それでも起...
が、タイミングが悪かった。
動かした瞬簡にサイトが吸い上げが再開され……その場所は……
快感のため、小さく自己主張する敏感な突起の上だった。
397 名前:5/5[sage] 投稿日:2007/01/07(日) 22:49:09 ID:fP...
「あぁあぁあぁぁぁぁぁぁ」
もう自分が何をしているのか、何を言っているのか分からなか...
最悪の……若しくは最高の場所に吸い付いたサイトに、
ルイズは叫ぶことと、震える事しか出来なくなっていた。
虚空を掴もうと暴れるルイズの手は何も掴むことも無く。
寝惚けたサイトは口の中に流入する液体が減ったため、その吸...
「……う……ぁ……サ……イト……ぉ…………」
このままじゃ、ダメになる……ルイズは、自分の中に残ったナニ...
最後の抵抗としてサイトの身体をどかそうとするが……
じゅるぅぅぅぅう
サイトの唇はルイズのすべてを打ち砕き、
「いぃっ、もぉ、なんでもいいっっっ、サイト……サイト……もっ...
快感に溺れたルイズは、正気に戻れなかった。
サイトへの想いと欲望の塊となり、
夢と現の間を彷徨った。
達しても気絶してもサイトは止めないので……
そのうちルイズは何も分からなくなった。
―――――朝。
妙にすっきりしたサイトが目を覚ますと、部屋の隅でルイズが...
枕を抱きしめただけルイズの寝相に苦笑する。
「ルイズ……風邪ひ……ぐほっ」
飛んできた枕が顔面に直撃する。
「なっ、なにしやがるっ」
顔を赤く染めたルイズは、震えながらサイトに宣告した。
「あ、ああああああんたねぇっ、本っっ気で寝てたんでしょう...
完璧に熟睡していたサイトは何のことだか分からなかった。
「?何かあったのか?」
ただ出さえ赤く染まったルイズの顔が、更に赤くなった。
「そんな事言えるかぁぁぁぁぁ、馬鹿ぁぁぁ」
何かを守るようにルイズの手が胸の前で交差していた。
……なんだろう?
まぁ、ルイズが不可解なのはいつもの事だから、サイトはとり...
「あれ?顔がなんか……」
この十秒後、五秒でルイズにギタギタにされたサイトは、何も...
「責任を取ります」
を、百回言わされて……
「……責任取ってからならっ……」
続きしても良いから、小さな小さなルイズの声に疑問ばかりが...
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