ゼロの使い魔保管庫
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691 名前:1/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:33:41 ID:R+...
部屋の中に誰も居ないことを確かめる。今見られるわけには...
「サイトー……シエスター……」
部屋に入った後、小声で呼んでみる。返事は無い。
「よし!」
サイトも最近騎士隊の事とかで立ち直りつつある。サイトが...
「い、いよいよっ……小さい頃からの夢がかなうのね」
戦争前にちいねえさまにお願いしておいたのだけれど、戦争...
「延び延びになってたけどっ、今日こそっ!!」
実家から送られた、ずしりと重い箱を持ち上げる。
ついさっきまではベットの下に隠してた、サイトもシエスタ...
杖を握って箱に向かう、心臓がドキドキ鳴ってるのが分かる...
「ど、どうって事無いわよね、おもちゃなんて」
そう、この箱の中はおもちゃが沢山入ってる。ずっと……ずっ...
そう思うと、うれしくて頬が緩む。
だって、ずっと出来なかったし。コレが手元についても三人...
「誰かが見てると恥ずかしいし」
別に誰でってシテる事かもしれないけれど、恥ずかしいもの...
っと、いけないいけない。こんな事をしている時間ももった...
じっとりと汗ばむ手で杖を握りなおして、震えながら箱を開...
小さく喉が鳴って、自分がどれだけ緊張していたのか分かっ...
「これ……」
目の前に並ぶのは小さな頃の憧れ。
「今日こそ……」
一つ一つをベットの上に並べる。誰も居ないのは分かってる...
「シエスター、サイトー、居ないのよね?」
今出てこられても困るけど、もう少ししてから出てこられた...
「よし、OK」
は、始めるわよっ。
わたしはおもちゃに向き直る。
692 名前:2/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:34:14 ID:R+...
「あっ、動いてるっ」
ミス・ヴァリエールの部屋から変な声が聞こえる。なにかし...
……よ、よもやっサイトさんとよからぬ事を?
「ゆ、許せません」
部屋には鍵が掛かっていたけれど、合鍵は貰っている。
サイトさんやわたしにとって都合のよい事に、この部屋の鍵...
音がしない様に、そっとドアを開ける。もちろん、こんな時...
「あは、いいよぉ……素敵」
ミス・ヴァリエールの声は止まらない。
細く開けたドアから中を覗くと、ベットの上で毛布かもそも...
音も立てずに部屋に忍び込む、もう一度ドアを閉めなおして...
「あ、こんな事も……するんだ」
毛布の持ち上がり方から見て、ミス・ヴァリエールは一人の...
「素敵」
何が素敵なのかしら? 好奇心に駆られて、じりじりとベッ...
よく見るとベットの周りには何か色々散乱していた。……誰が...
毛布の中でもそもそしながら、何かを喋っている事しか分か...
「えいっ!」
いっその事と、いきなり毛布を引っぺがしてみる。
「……ふえ? あ? っっっきゃあああああああああ!!」
きょとんと周りを見回して、わたしと目が合った途端にミス...
「ななな、なんでっ? なんでシエスタが居るのおぉぉぉぉ」
「こんな昼間からベットの中で何なさってたんですか? ミス...
堂々と近づいて、ミス・ヴァリエールの手の中を……
「おもちゃ?」
子供の貴族の方が……遊ぶ用の?
「わ、わるいっ? わたし小さい頃これ……動かせなかったから…...
あぁ、貴族の方のおもちゃって、魔法で動かすんでしたっけ...
「……この年になって、おもちゃって恥ずかしいから……こっそり…...
この間からベットの下にあった箱の中身かしら? でも……結...
「……で、ミス・ヴァリエール」
怒られるとでも思ったらしいミス・ヴァリエールがビクンっ...
なんで遊んだだけで怒られるのかしら? 貴族の方ですし、...
「それ、どうやって動かすんです?」
にっこり笑って聞いてみると、、弾かれたように説明を始め...
「あのねあのねっ、これは魔力を注ぐと、動くお人形でっ、こ...
うれしそうにおもちゃの説明を始めるミス・ヴァリエールも...
「動かして見せてもらえますか?」
「うんっ」
あら、いいお返事。
693 名前:3/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:34:46 ID:R+...
父さまに買ってもらった頃は、まったく動かなくって泣きそ...
「ほら、見なさいシエスタ」
「わぁ、凄いですね、ミス・ヴァリエール」
しかも、シエスタが毎回誉めてくれる、魔法を使って誉めて...
「ミス・ヴァリエール、これは? これはなんですか?」
「これはねー」
説明は何度も読んだから、何が起こるか皆覚えてる。子供の...
「ほら、シエスタ、モンスターよー」
空のコップだったものから、むくむくと透明の粘液があふれ...
「きゃぁぁぁ」
コップを握ったままのシエスタが、悲鳴を上げて部屋の隅ま...
「あははは、スライムよ」
子供用に無害に調整されたスライム、間違っても怪我とかさ...
「これはね、魔力を注げば注ぐほど大きくなるの」
「ななななな、なんなんですかぁぁ」
慌てるシエスタを見て、少しイタズラしたくなる。わたしの...
みるまに大きくなるスライムに、シエスタが部屋の隅で震え...
子牛くらいまで大きくなったスライムが、ぷるぷると震えて...
「だ、誰が掃除するんですかぁぁぁ」
……そこか? 突込みどころはそこなのか?
「大丈夫よ、スライムは時間が経てば気化するらしいから」
自慢されるうちに雑学ばっかり増えた。
「でも……これ……」
まだ不安そうなシエスタを手招きすると、恐る恐る近づきな...
「品質保持期限、数年前に過ぎてますよ?」
へ?
シエスタの言葉が耳に届くかどうかの瞬間に、スライムがわ...
「っきゃーーー」
なんなのよーーー
「えとえとっ、『お子様の魔力を注がれたスライムは、注がれ...
……質って……わたし……虚無。
「そ、それくらいチェックしとけぇぇぇぇ」
使い手が数千年居なかった以上不可能かもしれないけどっ。
この不気味な成長と、圧し掛かってくる行動って、やっぱり...
「あ、ミス・ヴァリエール『スライムは厳重に改良されており...
……重くて動けないんだけど?
だめだ……どうしよ
「誰か呼んできますか?」
シエスタが言ってくれるけど……恥ずかしくてこんなところ誰...
「説明をもうちょっと読んでみて」
「はいっ、『スライムが逃げ出した場合、数日で気化しますが...
「よかったー、って、無理っ、数日って何よおぉぉぉぉ」
どうしよう……困り果てるわたしの上で、スライムがもぞりと...
694 名前:4/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:35:18 ID:R+...
「いやっっっ」
ミス・ヴァリエールがいきなり悲鳴を上げる。
「どうしました?」
「ど、どうもしないっ、シエスタは説明をもっとよんでっ」
逃れようと真っ赤になってもがいているミス・ヴァリエール...
「えと『上質な魔力な場合は、スライムがお子様に懐く時が有...
「大有りよーーー、ひっ」
? さっきからミス・ヴァリエールの様子がおかしいような?
気になってしばらく見つめていると、必死に身体を捻ろうと...
「湿って……ないもん」
何のことかしら?目に涙を浮かべながら……って。
「ミス・ヴァリエールだめっ!」
わたしの警告は一瞬遅かった。涙に気が付いたスライムはミ...
「んんんんっ、んーーー」
スライムに顔を覆われたミス・ヴァリエールを見て思わず側...
ぷるんと震えただけで、何の効果も無かった、ミス・ヴァリ...
「んぐっ、やあっ、くる……しっ……」
……声が響く? 一応注意書きどおり空気穴は開いてるみたい...
「やぁぁぁ、うごっうごいちゃやぁっ」
えと? 助けに行ったら駄目なのかしら?
疑問の持ったわたしは、スライムを注意深く見てみる。ミス...
止まって見えるのは表面だけで……
「結構動いてます?」
思わず呟いたわたしに向かって、ミス・ヴァリエールが必死...
「湿ったり、暗い所を求めて?」
ちょっと意地悪な気分で確認。赤くなったミス・ヴァリエー...
多分結構なスピードで動くスライムに擦られて、少し濡れて...
「中に?」
ますますミス・ヴァリエールが赤くなる。……てことは。
「人……呼べないですかね?」
ミス・ヴァリエールの目はそんな時ばかり力強かった。
695 名前:5/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:35:53 ID:R+...
「『付属の魔石を当てると、スライムにさまざまな効果が有る...
「んんんー、んっんんっ、んんー」
多分、なかよくしたくないわよー、でしょうか?
スライムが不定期に口の中に入るせいで、喋れたり喋れなか...
「これ、一つ一つ試してみますね?」
「んんでん、んんぁん、あぁんー」
何でも良いから早く、だと……まずこの赤いのから、火って刻...
とりあえずスライムの中に投げ込んで……
「ひあぁぁぁぁ、中っ、なかぁぁぁぁ、熱いっ、熱いのっ、や...
あーなんか駄目っぽいですね。
あ、でも少しは身動き出来る様になったミス・ヴァリエール...
「次っ、シエスタ、次ぃっ、もっと、もっと頂戴っ」
確かに一個で少し動けたのなら、二個三個と足していけば、...
「もう一個赤行きますか?」
「やぁぁぁっ、温かったり、熱かったり、気色悪いっ」
どうやら、熱いって言っても、火傷するほどでは無いようで...
「黒いのと、水色のと、透明なのが有りますけど?」
「どれでも良いからっ、早くしてぇぇぇぇ」
魔法の事なんか分からないわたしが適当に選んじゃってもい...
696 名前:6/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:36:25 ID:R+...
体中に当たる感触が変わった。
液状だった中に、何か硬い物が混ざり、ごりごりと全身を擦...
「あれ、変化有りませんね? これはずれですね」
シエスタの声が遠くで聞こえる……スライムが……動き……
「ひあぁぁっぁぁぁ、だめっっ、きついっぃぃぃぃ、やぁぁぁ...
無数の硬いものが、敏感な所を狙うかのようにぶつかる。さ...
「ひ……あっ……うそ……ょ……サイト……助けてっサイトぉ……」
気持ち良い。認めたくない。でも……
「えっと、次いきますね?」
シエスタが次の魔石を構えている。……それを見たわたしの身...
「あれ? ミス・ヴァリエールどうしかました?」
「なんでもないからっ、……早くしてっ」
期待……なんか……してない。
不思議そうなシエスタが透明な魔石を投げつけた瞬簡に、ス...
「な、何?」
怯えるわたしの前で不規則に踊り始める泡が、身体に接触し...
「ひぅっ、やっ、吸っちゃやぁぁぁぁ」
無数の気泡が触れたところは、粘り気のあるスライムの身体...
「う……そ、だ、だめ……よ?ねぇっ」
話が分かるはすも無いのに、思わずスライムに話しかけるほ...
もちろん、スライムがわたしの話なんかか聞くはずも無く、...
「あぁあぁあっっっっ、やだっやだっやだぁぁぁぁぁぁあ」
目の前が真っ白になった。苦しくて息も出来なくなる。泡が...
「ひぅ、いやっ、きちゃ、きちゃうっ、らめっ、うそっ……いや...
サイトにもまだ触ってもらったことが無い所に、小さな塊が...
泣き喚くわたしを見て、戸惑うシエスタを他所に、スライム...
「やっ、痛いっ、いらぃぃぃぃっ、そこっ、ちがあぁぁっぁあ」
本能のみで動くスライムは、暗い所を求めて、本来は入るは...
「ひあぁぁぁぁぁっっ、いた……ひ……よ……サ……イ……」
目の前がチカチカする。全身に絡みつくスライムはわたしを...
なにもかも……どうでもいい……や、気持ち良いから……
「さ、さいごの一個いきますっ」
あーしえしえがなにかいってるぅ
697 名前:7/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:36:58 ID:R+...
最後の魔石を投げ込んだ瞬間、スライムの表面が小さく波打...
「ひぅっ……にゃぁぁぁっっ、なに?うそっ、まだっっっ」
えっと、事態が好転した様子はありませんね?
「ひ、ひんどう、ひんどうしてぅぅぅ、らめっ、ゆれるの、ら...
ミス・ヴァリエールに吸い付いたままのスライムが、小さく...
正気を失い始めた目が、ゾクリとするほど淫蕩にわたしを見...
「ねぇ、シエスタぁ、おい……でぇ、こっち……いい……よ?」
その目に押されるように……わたしは一歩……踏み出した。
「ルイズ、シエスタ、無事かっ?」
サイトが何か叫んでる……
「相棒……こりゃあ……」
棒っ切れが……魔法吸ったの……?
わたしを包んでいたスライムが綺麗に消えていた。
「おいっ、二人ともっ……何とか言ってくれよぉっ」
肩を掴んだ揺さぶられる振動すら気持ち良い。
スライムの刺激が止まっても、わたしの……多分シエスタも、...
「サイ……ト」
「サイト……さん」
ゆらりと起き上がるわたし達を見て喜ぶサイトに、二人がか...
「ちょっ……二人ともっ?」
「「続き……シテ♪」」
スライムより巧みに二人かがりでサイトを……朝まで責め抜い...
「……な、なにがあったん……だ?」
「災難だーね、相棒」
燃え尽きたサイトは、その日から数日騎士隊に顔を出せなか...
終了行:
691 名前:1/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:33:41 ID:R+...
部屋の中に誰も居ないことを確かめる。今見られるわけには...
「サイトー……シエスター……」
部屋に入った後、小声で呼んでみる。返事は無い。
「よし!」
サイトも最近騎士隊の事とかで立ち直りつつある。サイトが...
「い、いよいよっ……小さい頃からの夢がかなうのね」
戦争前にちいねえさまにお願いしておいたのだけれど、戦争...
「延び延びになってたけどっ、今日こそっ!!」
実家から送られた、ずしりと重い箱を持ち上げる。
ついさっきまではベットの下に隠してた、サイトもシエスタ...
杖を握って箱に向かう、心臓がドキドキ鳴ってるのが分かる...
「ど、どうって事無いわよね、おもちゃなんて」
そう、この箱の中はおもちゃが沢山入ってる。ずっと……ずっ...
そう思うと、うれしくて頬が緩む。
だって、ずっと出来なかったし。コレが手元についても三人...
「誰かが見てると恥ずかしいし」
別に誰でってシテる事かもしれないけれど、恥ずかしいもの...
っと、いけないいけない。こんな事をしている時間ももった...
じっとりと汗ばむ手で杖を握りなおして、震えながら箱を開...
小さく喉が鳴って、自分がどれだけ緊張していたのか分かっ...
「これ……」
目の前に並ぶのは小さな頃の憧れ。
「今日こそ……」
一つ一つをベットの上に並べる。誰も居ないのは分かってる...
「シエスター、サイトー、居ないのよね?」
今出てこられても困るけど、もう少ししてから出てこられた...
「よし、OK」
は、始めるわよっ。
わたしはおもちゃに向き直る。
692 名前:2/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:34:14 ID:R+...
「あっ、動いてるっ」
ミス・ヴァリエールの部屋から変な声が聞こえる。なにかし...
……よ、よもやっサイトさんとよからぬ事を?
「ゆ、許せません」
部屋には鍵が掛かっていたけれど、合鍵は貰っている。
サイトさんやわたしにとって都合のよい事に、この部屋の鍵...
音がしない様に、そっとドアを開ける。もちろん、こんな時...
「あは、いいよぉ……素敵」
ミス・ヴァリエールの声は止まらない。
細く開けたドアから中を覗くと、ベットの上で毛布かもそも...
音も立てずに部屋に忍び込む、もう一度ドアを閉めなおして...
「あ、こんな事も……するんだ」
毛布の持ち上がり方から見て、ミス・ヴァリエールは一人の...
「素敵」
何が素敵なのかしら? 好奇心に駆られて、じりじりとベッ...
よく見るとベットの周りには何か色々散乱していた。……誰が...
毛布の中でもそもそしながら、何かを喋っている事しか分か...
「えいっ!」
いっその事と、いきなり毛布を引っぺがしてみる。
「……ふえ? あ? っっっきゃあああああああああ!!」
きょとんと周りを見回して、わたしと目が合った途端にミス...
「ななな、なんでっ? なんでシエスタが居るのおぉぉぉぉ」
「こんな昼間からベットの中で何なさってたんですか? ミス...
堂々と近づいて、ミス・ヴァリエールの手の中を……
「おもちゃ?」
子供の貴族の方が……遊ぶ用の?
「わ、わるいっ? わたし小さい頃これ……動かせなかったから…...
あぁ、貴族の方のおもちゃって、魔法で動かすんでしたっけ...
「……この年になって、おもちゃって恥ずかしいから……こっそり…...
この間からベットの下にあった箱の中身かしら? でも……結...
「……で、ミス・ヴァリエール」
怒られるとでも思ったらしいミス・ヴァリエールがビクンっ...
なんで遊んだだけで怒られるのかしら? 貴族の方ですし、...
「それ、どうやって動かすんです?」
にっこり笑って聞いてみると、、弾かれたように説明を始め...
「あのねあのねっ、これは魔力を注ぐと、動くお人形でっ、こ...
うれしそうにおもちゃの説明を始めるミス・ヴァリエールも...
「動かして見せてもらえますか?」
「うんっ」
あら、いいお返事。
693 名前:3/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:34:46 ID:R+...
父さまに買ってもらった頃は、まったく動かなくって泣きそ...
「ほら、見なさいシエスタ」
「わぁ、凄いですね、ミス・ヴァリエール」
しかも、シエスタが毎回誉めてくれる、魔法を使って誉めて...
「ミス・ヴァリエール、これは? これはなんですか?」
「これはねー」
説明は何度も読んだから、何が起こるか皆覚えてる。子供の...
「ほら、シエスタ、モンスターよー」
空のコップだったものから、むくむくと透明の粘液があふれ...
「きゃぁぁぁ」
コップを握ったままのシエスタが、悲鳴を上げて部屋の隅ま...
「あははは、スライムよ」
子供用に無害に調整されたスライム、間違っても怪我とかさ...
「これはね、魔力を注げば注ぐほど大きくなるの」
「ななななな、なんなんですかぁぁ」
慌てるシエスタを見て、少しイタズラしたくなる。わたしの...
みるまに大きくなるスライムに、シエスタが部屋の隅で震え...
子牛くらいまで大きくなったスライムが、ぷるぷると震えて...
「だ、誰が掃除するんですかぁぁぁ」
……そこか? 突込みどころはそこなのか?
「大丈夫よ、スライムは時間が経てば気化するらしいから」
自慢されるうちに雑学ばっかり増えた。
「でも……これ……」
まだ不安そうなシエスタを手招きすると、恐る恐る近づきな...
「品質保持期限、数年前に過ぎてますよ?」
へ?
シエスタの言葉が耳に届くかどうかの瞬間に、スライムがわ...
「っきゃーーー」
なんなのよーーー
「えとえとっ、『お子様の魔力を注がれたスライムは、注がれ...
……質って……わたし……虚無。
「そ、それくらいチェックしとけぇぇぇぇ」
使い手が数千年居なかった以上不可能かもしれないけどっ。
この不気味な成長と、圧し掛かってくる行動って、やっぱり...
「あ、ミス・ヴァリエール『スライムは厳重に改良されており...
……重くて動けないんだけど?
だめだ……どうしよ
「誰か呼んできますか?」
シエスタが言ってくれるけど……恥ずかしくてこんなところ誰...
「説明をもうちょっと読んでみて」
「はいっ、『スライムが逃げ出した場合、数日で気化しますが...
「よかったー、って、無理っ、数日って何よおぉぉぉぉ」
どうしよう……困り果てるわたしの上で、スライムがもぞりと...
694 名前:4/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:35:18 ID:R+...
「いやっっっ」
ミス・ヴァリエールがいきなり悲鳴を上げる。
「どうしました?」
「ど、どうもしないっ、シエスタは説明をもっとよんでっ」
逃れようと真っ赤になってもがいているミス・ヴァリエール...
「えと『上質な魔力な場合は、スライムがお子様に懐く時が有...
「大有りよーーー、ひっ」
? さっきからミス・ヴァリエールの様子がおかしいような?
気になってしばらく見つめていると、必死に身体を捻ろうと...
「湿って……ないもん」
何のことかしら?目に涙を浮かべながら……って。
「ミス・ヴァリエールだめっ!」
わたしの警告は一瞬遅かった。涙に気が付いたスライムはミ...
「んんんんっ、んーーー」
スライムに顔を覆われたミス・ヴァリエールを見て思わず側...
ぷるんと震えただけで、何の効果も無かった、ミス・ヴァリ...
「んぐっ、やあっ、くる……しっ……」
……声が響く? 一応注意書きどおり空気穴は開いてるみたい...
「やぁぁぁ、うごっうごいちゃやぁっ」
えと? 助けに行ったら駄目なのかしら?
疑問の持ったわたしは、スライムを注意深く見てみる。ミス...
止まって見えるのは表面だけで……
「結構動いてます?」
思わず呟いたわたしに向かって、ミス・ヴァリエールが必死...
「湿ったり、暗い所を求めて?」
ちょっと意地悪な気分で確認。赤くなったミス・ヴァリエー...
多分結構なスピードで動くスライムに擦られて、少し濡れて...
「中に?」
ますますミス・ヴァリエールが赤くなる。……てことは。
「人……呼べないですかね?」
ミス・ヴァリエールの目はそんな時ばかり力強かった。
695 名前:5/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:35:53 ID:R+...
「『付属の魔石を当てると、スライムにさまざまな効果が有る...
「んんんー、んっんんっ、んんー」
多分、なかよくしたくないわよー、でしょうか?
スライムが不定期に口の中に入るせいで、喋れたり喋れなか...
「これ、一つ一つ試してみますね?」
「んんでん、んんぁん、あぁんー」
何でも良いから早く、だと……まずこの赤いのから、火って刻...
とりあえずスライムの中に投げ込んで……
「ひあぁぁぁぁ、中っ、なかぁぁぁぁ、熱いっ、熱いのっ、や...
あーなんか駄目っぽいですね。
あ、でも少しは身動き出来る様になったミス・ヴァリエール...
「次っ、シエスタ、次ぃっ、もっと、もっと頂戴っ」
確かに一個で少し動けたのなら、二個三個と足していけば、...
「もう一個赤行きますか?」
「やぁぁぁっ、温かったり、熱かったり、気色悪いっ」
どうやら、熱いって言っても、火傷するほどでは無いようで...
「黒いのと、水色のと、透明なのが有りますけど?」
「どれでも良いからっ、早くしてぇぇぇぇ」
魔法の事なんか分からないわたしが適当に選んじゃってもい...
696 名前:6/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:36:25 ID:R+...
体中に当たる感触が変わった。
液状だった中に、何か硬い物が混ざり、ごりごりと全身を擦...
「あれ、変化有りませんね? これはずれですね」
シエスタの声が遠くで聞こえる……スライムが……動き……
「ひあぁぁっぁぁぁ、だめっっ、きついっぃぃぃぃ、やぁぁぁ...
無数の硬いものが、敏感な所を狙うかのようにぶつかる。さ...
「ひ……あっ……うそ……ょ……サイト……助けてっサイトぉ……」
気持ち良い。認めたくない。でも……
「えっと、次いきますね?」
シエスタが次の魔石を構えている。……それを見たわたしの身...
「あれ? ミス・ヴァリエールどうしかました?」
「なんでもないからっ、……早くしてっ」
期待……なんか……してない。
不思議そうなシエスタが透明な魔石を投げつけた瞬簡に、ス...
「な、何?」
怯えるわたしの前で不規則に踊り始める泡が、身体に接触し...
「ひぅっ、やっ、吸っちゃやぁぁぁぁ」
無数の気泡が触れたところは、粘り気のあるスライムの身体...
「う……そ、だ、だめ……よ?ねぇっ」
話が分かるはすも無いのに、思わずスライムに話しかけるほ...
もちろん、スライムがわたしの話なんかか聞くはずも無く、...
「あぁあぁあっっっっ、やだっやだっやだぁぁぁぁぁぁあ」
目の前が真っ白になった。苦しくて息も出来なくなる。泡が...
「ひぅ、いやっ、きちゃ、きちゃうっ、らめっ、うそっ……いや...
サイトにもまだ触ってもらったことが無い所に、小さな塊が...
泣き喚くわたしを見て、戸惑うシエスタを他所に、スライム...
「やっ、痛いっ、いらぃぃぃぃっ、そこっ、ちがあぁぁっぁあ」
本能のみで動くスライムは、暗い所を求めて、本来は入るは...
「ひあぁぁぁぁぁっっ、いた……ひ……よ……サ……イ……」
目の前がチカチカする。全身に絡みつくスライムはわたしを...
なにもかも……どうでもいい……や、気持ち良いから……
「さ、さいごの一個いきますっ」
あーしえしえがなにかいってるぅ
697 名前:7/7[sage] 投稿日:2007/01/20(土) 03:36:58 ID:R+...
最後の魔石を投げ込んだ瞬間、スライムの表面が小さく波打...
「ひぅっ……にゃぁぁぁっっ、なに?うそっ、まだっっっ」
えっと、事態が好転した様子はありませんね?
「ひ、ひんどう、ひんどうしてぅぅぅ、らめっ、ゆれるの、ら...
ミス・ヴァリエールに吸い付いたままのスライムが、小さく...
正気を失い始めた目が、ゾクリとするほど淫蕩にわたしを見...
「ねぇ、シエスタぁ、おい……でぇ、こっち……いい……よ?」
その目に押されるように……わたしは一歩……踏み出した。
「ルイズ、シエスタ、無事かっ?」
サイトが何か叫んでる……
「相棒……こりゃあ……」
棒っ切れが……魔法吸ったの……?
わたしを包んでいたスライムが綺麗に消えていた。
「おいっ、二人ともっ……何とか言ってくれよぉっ」
肩を掴んだ揺さぶられる振動すら気持ち良い。
スライムの刺激が止まっても、わたしの……多分シエスタも、...
「サイ……ト」
「サイト……さん」
ゆらりと起き上がるわたし達を見て喜ぶサイトに、二人がか...
「ちょっ……二人ともっ?」
「「続き……シテ♪」」
スライムより巧みに二人かがりでサイトを……朝まで責め抜い...
「……な、なにがあったん……だ?」
「災難だーね、相棒」
燃え尽きたサイトは、その日から数日騎士隊に顔を出せなか...
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