ゼロの使い魔保管庫
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35 名前:1/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:30:40 ID:AB...
「こいつら皆、図太いよな……」
牢に閉じ込められていると言うのに、ギーシュ、マリコルヌ...
「貴族って……こうじゃないと生きていけねーのか?」
そうだとしたら、シュヴァリエ返上して本当によかった。
無意味に死に急いだり……まぁ、これは人の事言えないか。
タバサを助けに行けない苛立ちばかりが募る。
分かってはいた。動けない以上、きっちり休むのが正しいの...
先を見据えれば、この三人の行動こそタバサのために成るの...
が、分かってはいても。
「寝れねぇなぁ……」
気が立って眠気がまったく起きなかった。
「デルフも居ないし」
ずっと共に戦っていた戦友。無理矢理引き離されるのは初め...
いつも背負っているわけではないのに、背中が寂しい。
「やれやれ」
ルイズを壁にもたれさせて、牢の中を一回りする。
「……だめだな……」
逃げ道、抜け穴……そんなものが有ればいいのだが、もっとも...
「無事で居てくれよ」
タバサが心配だった。自分の為に国王に逆らった所為で、今...
自分の所為だ。日も落ち、仲間は皆眠り込んでいるのに悶々...
皆を起こさないように注意しながらも、ぐるぐると牢屋の中...
――ふと気が付くと、コンコンと何かを叩く音がした。
「誰?」
助けかもしれない。甘い期待を胸に、入り口まで駆け寄る。
「よかった……起きていたか、サイト」
押し殺された声には聞き覚えが有った。
「アニエスさん?」
助かった、そう思った。
師匠でもある彼女なら……
「あー因みに、助けに来たわけじゃないぞ」
……ちぇ
「じゃ、じゃあなんなんですかっ」
詳しい話を聞こうとすると、あっさりと牢が開けられる。
「こいサイト……貴様に用がある」
有無を言わせぬ目。
その目に押されるように、牢の外まで出る。
アニエスさんが牢に鍵を掛けなおすのを見て、この人が俺た...
そう、この人は……
「サイト、貴様には責任を取ってもらうぞ」
俺が付いてくるのを確信している足取りで、真っ直ぐ……姫さ...
そう、この人は王の剣だった。
36 名前:2/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:31:13 ID:AB...
「んー? あにえしゅ、おかえりー」
……あれ? 部屋間違えました? 何この明るいお姉さん。
「陛下、サイトをお連れいたしました」
「えへー、あにえしゅ、いいこいいこー」
アニエスさんが跪いてる……姫さま……だよなぁ?
あまりの事態に立ち尽くす俺を、アニエスさんは力ずくで部...
「き・さ・ま・ら・の・せ・い・だ・!! 何とかしろ!!」
なんで? そう聞こうと思っても、衿を掴んで片手で持ち上...
「最近は只でさえ、お酒は過ぎると言うのにっ、貴様やら親友...
涙を堪える様に、俯くアニエスさん……でも……ぐは……視界が……...
ヤバイ、これ以上はヤバイ、そう切実に思った瞬間に、肺に...
「責任取るよな?」
アニエスさん、笑顔が怖いです。この人多分、分かってて落...
「わかりましたよ、憂さ晴らしの相手すればいいんですよね?」
まあ、姫さまと遊べるんなら、こっちも文句はないし、何よ...
「うー、ずーるーいー、サイトさん、独り占めっずるいのっ!...
アニエスさんとひそひそ相談しているだけでも、酔っ払った...
「あー陛下……その……」
近衛って大変そうだなぁ、アニエスさんの必死の弁解を見な...
「のめー、じゃないと……しちゅーひきまわして、おいしいねっ...
姫さまノリノリだ……言葉の意味はよく分からないが、とにか...
「い、いただきます」
いっそ殺してくれとでも言いたげなアニエスさんが、グラス...
「あにえしゅ、よっわーい」
グラス一杯で真っ直ぐに倒れた。……実は下戸?
意外な事態に戸惑っている間に、姫さまの首がぐいーんと俺...
な、何か聞こえた気がしますけどっ? 嫌な予感がして逃げ...
「か、鍵? なんで? 何で鍵が掛かっているぅぅぅ」
姫さまが人前に出せない状態のときは、アニエスさんは鍵を...
逃げられねぇ……
満面の笑みを浮かべた姫さまが、にこにこと近づいてくる。
「へ、陛下」
せめて、呼び方だけでも距離を取って、少しでも早く正気に……
「だめっ、アンってよびなさいっ、よーぶーのー」
裏目ですか。
「アン」
酔っ払いに逆らっちゃなんねー。アルコール入りシエスタの...
「うふー、サーイートーさんっ」
ご機嫌な女王様が、腕の中にぴょんと飛び込んでくる。
上質な香水とアルコールの混ざった匂いが、熱い身体と共に...
「ちょっ、アン。どれだけ飲んだんだよ?」
匂いだけでも分かる。
これは、飲みすぎだろう。
「いつもだもん、これくらいへいきー」
上機嫌な姫……アンの言葉に、却って俺は怖くなった。
37 名前:3/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:31:48 ID:AB...
タバサを助けに行こうとしたときの、アンの様子を思い出す。
俺と違って、まず国のことを考えたアン。
毎日毎日、あんな事を繰り返して……
「アン、つらいの?」
「……平気。今はサイトさん、いるし」
ほんの少しの間だけ、素のアンが見える。
アルコールの力を借りて、それでやっと少しだけ垣間見える...
俺とルイズはこの人に今日何をしたんだろう。
「行かれるのですね、サイトさん」
実はそれほど酔っていないのかもしれない、彼女の質問。
酔ったふりをして、何もかも忘れようとしている、痛々しい...
「わたくしを置いて、ルイズと二人で行ってしまうのですね」
俺は何て答えればいいんだろう。
黙りこんだ俺の前に、グラスが置かれた。どこから取り出し...
おれの身体越しにそんな真似をするから、背中に当たる感触...
「わたくし、飲まないと寝れなませんの。……寂しくて」
耳元で囁かれるアンの声。
口の中がカラカラに乾いて、目の前のワインが凄く飲みたく...
飲む前に、せめて何か伝えようと、アンの方を向いて、暫し...
「あれ全部飲んだのかよ?」
空き瓶の山。今日一日で飲んだわけじゃないのだろうけれど...
目が逸らされる……飲んだんだな……
「アン、身体に悪いから。お酒はほどほどに」
「寝れないのですわ、お酒無しでどうしろとおっしゃるの?」
「毎日運動するとか」
アンが悲しそうにたずねる。
「ひとりで?」
そうか、今のアンは迂闊に皆とはしゃぎまわるどころか、護...
こんなに若いのに、毎日机に向かう毎日じゃ、ストレスも溜...
俺は
*選択肢 [#l490e901]
#contents
#br
*せめて、お酒に付き合おう。 [#ff328eb2]
38 名前:4/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:32:19 ID:AB...
「のも……っか」
無力な俺。
それでも、一緒に飲むと言うだけで、アンははしゃぎまわる。
そう、誰かと一緒に思う存分飲むことも出来ないんだ、彼女...
「えっと、これっ、これ、オススメなんですのよ」
嬉しそうに瓶を抱えて、俺の元に駆けよ……って
「あぶなっ」
意識ははっきりしていても、千鳥足のアンを慌てて支える。
「サイトさんの、えっちー」
密着していると、薄い肌着越しにアンの体温が感じられて……
飲む前から顔が赤くなっているのが分かった。
「ん〜、飲んでませんわよね?」
顔っ、顔近いからっ。自分の美貌をもう少し自覚して欲しい。
アンにそんなつもりは無いだろうから、自分ばかりが興奮し...
「かんぱ〜い」
幼い頃からの躾の成果か、多少挙動が怪しくても、彼女の動...
無自覚に放たれる色香に迷い、グラスを傾けるアンの仕草の...
「どーしましたのですか?」
だから、近いです。恥ずかしくてアンの方を見ることが出来...
下を向いて、ちびちびワインを啜るしかなくなった俺に、ア...
「そんな飲み方をしても美味しくありませんわ……飲ませて差し...
下ばかり向いていたせいで、あっさり背後からアンに捕まっ...
「ちょっ、ひ……じゃねぇ、アンっ」
背中に当たる柔らかいものに引き寄せられて、アンの腕の中...
「はい、あーん」
酔ってる。さっきまでと違って、間違いなく酔っ払っている...
「んっ……んんんっ」
そんなに強くないはずのアルコールが、喉だけでなく頭の中...
少しだけこぼれたワインを、アンの舌が舐めとる。
「え?」
錯覚かと思った。
目が合うと、いたずらっぽく笑うアンが、愛らしかった。
「今度は……別の飲み方を……試してくださいまし」
頭の奥がガンガン響いているのは、きっと酒のせいじゃない...
いや……口の含んだまま……唇が重なる。
「いかがですか?」
結構なお手前で。ではなく。あまりの事に半分ほどこぼして...
「……こぼれ……ましたね」
アンが俺の首元までつたうワインを、丁寧に丁寧に舐め上げ...
「っく、ちょ……アン、駄目だ……って」
地球に居た頃、地元で大型犬にじゃれ付かれた時のように、...
「おいし」
もうワインは無いはずなのに、無心に俺の首を舐めるアンを...
「……やりすぎ」
怒ったふりをしても、アンはにこにこと笑うだけだった……な...
「ほら、あーん」
洒落じゃないぞ? 一声かけてから、ワインを口に含む。
……そこでなんで喜ぶか? 飛びつくようにキスを……慣れない...
「……こぼれましたわ」
……なんでしょう? その期待に満ちた眼差し。
もちろん答えるけど。
39 名前:5/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:32:53 ID:AB...
「はっっ、んっ……あ……」
ワインで透けるアンの服が、俺の目を楽しませる。
胸の奥にこぼれた分は、後のお楽しみにとっておく。
執拗に唇と首筋を責める。
「……ぅ、サイトさん?」
ある程度から下に触れない俺に、アンが焦れ始める。
当然無視。
「どうしたの? アン」
意地悪な質問に、アンの目が潤む。アルコールのせいで緩ん...
「い、いじわるですのねっ」
泣きながら睨まれると、流石にちょっと……いいなぁ。もっと...
「何のこと? ちゃ〜んと言わないと分からないよ」
背中をそっと撫でながら、喉の下に垂らしたワインを舐める...
「くっ……あっ……ひど……るっ……っっっあぅ」
ぐるぐると回る世界で、アンの声だけが静かに響く。
喉を焼くように感じられたワインも、いつの間にか甘く、こ...
「……っと、下の方も……舐めてくださいまし」
小さな懇願が聞こえた頃には、俺も我慢できなくなり始めて...
ビリィィィィ っと、良い音をさせてアンの服を破る。
「ぁ……」
アンの怯える顔も、興奮するための材料にしかならない。
胸をひたすら、むにむにむにむにと揉みながら、お腹の方ま...
「ひぅ、……そっ……ちがぁ……もっと……違う所をっ……違う所を可愛...
はっきりと口に出せないアンをじわじわと苛める。
両手で握りしめている所に、舌先を近づけたり、うってかわ...
でも……触ってやらない。
「ひどっ……おね……がいっ、お願いしますからっ……お慈悲をっ……...
アンの悲鳴がどんどん切羽詰ってくる。
あー、楽しい。
「仕方ないなぁ……いやらしいこだね。アン」
羞恥で赤く染まるアンの顔を見ながら、限界まで硬くなって...
……見つめる。
「あ……の? サイト……さま?」
いつの間にやら『さま』に昇格。俺エライ。
もっと焦らすつもりだったけど……ご褒美。
「っっあ……ああぁぁっっ」
尖った所を口の中で優しく転がすだけで、アンは悶え始める。
「……くっ……あっっぅ、いぃっ……で……す……」
よほど気に入ったのか、両手で俺の頭を自分の胸に押し付け...
顔中が柔らかい感触に覆われて、息をするのも不自由になる。
「っく……」
呼吸困難から逃れようと、もがいた瞬間に俺の歯がアンの胸...
「ひっっ、だっ……やぁあああああっっ!!……」
大きく跳ねて、姫さまが動かなくなった……へー、痛いの……良...
あれだけ飲んだのに、喉が渇いて……渇いて仕方なくなる。こ...
「いっただっきまーーすっ」
ズボンを脱ぐために勢いよく立ち上がった俺の視界が……真っ...
――飲みすぎには気をつけましょう。
[[終わりへ>11-35#e71fd9a7]]
#br
*ホットミルクとかでも寝れますよ。 [#e89b46bb]
40 名前:6/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:33:28 ID:AB...
「ホットミルクに蜂蜜落とすと、よく眠れますよ」
せめてお酒は何とかして止めたかった。
ん〜、としばらく悩んだアンが、ツカツカと歩み寄って、ア...
「あにえしゅ、ホットミルク、はちみつつき」
「は?」
……おや、起き抜けにそんな事言われても。
「はっ、承知いたしましたっ」
承知しちゃったよ……起き上がったアニエスさんが、ドアを開...
「サイトさんの、おすすめ〜」
そ、そこがツボですか。やたらと楽しみにしているご様子。
「持ってきましたっっ……うぇぇぇぇ」
はやっ、アニエスさん早っ……しかし、酔った直後に全力ダッ...
「……あにえしゅ……これ、違う」
アンの非情な言葉に、アニエスさんが硬直している。……蜂蜜...
「ミルクは〜? ミルクどこ〜?」
真っ青な顔で倒れそうになりながら、アニエスさんが最後の...
「や、ヤツが出します」
「……? ……まてぇぇぇぇぇぇ!!」
出るけどっ、違うだろっソレ、ってアンもなんか嬉しそうに...
「サイトさぁん〜、ミルクくださいっ!」
おっけぇぃ、いっくらでもどうぞぉ、っっっじゃねぇぇぇ
「ちょっと、アニエスさんやばい事言わないで……」
『返事が無い、ただの屍のようだ』
……酔っ払いは横にして寝かせる。吐くと危ないからね。
……いや、そーでなく。
「ミールク、ミルク、ミールク、サイトのミルク、おいしーミ...
歌ってらっしゃるし。きらきら輝く瞳で俺の事見つめてるし...
「えと……準備が整ってませんので、デマセン」
手伝ってくれれば、いくらでもオッケーですが。……言えない...
アンの頬が、子供のように膨れる。
「やー、飲むのっ。サイトのミルク飲むのぉぉぉ」
……分かってやってないか? 股間が熱くなるような台詞を、...
しかし、ここで迂闊な行動は……
「準備手伝う」
「へ?」
「何でもするからぁ、ミルクくださいましぃ」
……ゴクリと喉が鳴る。
アンが何でもする>ミルクを出す>しかも飲んでくれる。
……どうしよう。生まれてから今まで、最も悩んでいる瞬間か...
「っと、じゃあアン、ちょっと脱いでみようか?」
「はぁい」
しかし、牢に居るルイズを裏切るわけには……タバサだって心...
「よーし、良いこだね、じゃこの蜂蜜を……」
「んー、あん、いいこ、なのー」
はっっっ、なんだ? 何でアンの服がもう脱げているんだ?...
自分が無意識に指示したことなどすっかり忘れたサイトが慌...
「できたー、……でもでもっ、ミルク出ないよ?」
アルコールですっかり幼児退行したアンリエッタが、自分の...
「おっっけぇぇぇぃ、次、いってみよぅ」
……正気じゃなかった。
41 名前:7/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:34:05 ID:AB...
蜂蜜に濡れた身体が、ランプの明かりをテラテラと弾いてい...
「……サイトさんの目、ちょっと怖い」
多分限界まで開いた上で血走っているだろうから、無理もな...
そんなアンの為に、目が合わない様に視線を胸に向ける。
ナイス紳士! 俺様。
「アン、今からミルクを出す準備するからね」
「はーい」
うぉぉぉぉ、アンはええ子や。そんなアンだけ下着一枚だと...
響け俺の紳士魂。アンに合わせるために、俺も一瞬でパンツ...
「きゃんっ」
「へっへっへぇ、可愛いひめいだなぁ、ひめーさまだけに」
軽い親父ギャグなど飛ばしながら、テカテカおっぱいの上の...
「ふぁっっっ、サイト……なぁに?」
まだ蜂蜜でベトベトの手で、アンが俺を押しのけようとして...
退くわけあるか。
媚びるが、引かない。牢屋の中の事も省みない。
「あーべとべとになっちゃった……アン、お願い」
アンに見えるように、舌で蜂蜜を舐め取ると、無言で頷いた...
っっっ、けぇぇぇぇぃ。口から少しだけ差し出された舌が、...
これがハイソな食事法かぁぁぁ!! しかしっ、負けないっ。
「んっ……は……ぅっ……」
顔や肩を舐めているアンと違って、こっちは急所をダイレク...
「ふ……く……んぁっっ」
はっはっは、ガンダールヴは伊達じゃないっ!
アンの嬌声が、胸の感触が、なによりえっちぃ光景がっっ
限界を超えて俺を興奮させる。
「立った、サイトが立ったよっ」
ずっと立ってたけどなー。マイレコードを更新中の愚息をア...
興奮しまくっているが、快感の為にアンの目は、ぼーっと見...
ならばっ!! 奥義っっ!! と、心の中で叫びつつ、ビク...
次一人でやる時に、忘れず試してみよう。心のメモ帳にメモ...
「ふぁ? ……なめるー?」
おっけぇ、アンは良い子だねぇ。アルコールと快感にかすん...
「んっ……はっ……う?」
首を傾げたアンが、一瞬だけ戸惑う。そして……
ズッッッ 粘度の高い蜂蜜をソレに負けない勢いで、勢い良...
「ぐぁぁぁぁ、ちょっ、きついっ、アン……いやっだめぇぇぇ」
悲鳴を上げる俺を無視して、アンが……こいつっ、面白がって...
サディスティックな笑みを浮かべたまま、アンがオレの先端...
「ちょっっ、だめぇぇぇ」
ヤバいっ……洒落にならねぇっ……勢い良く吸い上げられ、限界...
ビクビク震えながら迸る精を、アンが丁寧に口の中に集めて…...
「……おししい……かなぁ?」
……そーいや、そうゆうお話でしたっけ?
「もうちょっと、いってみる?」
「うん〜」
へっへっへ、おじょーさん、次はもっと……
「なーにをしとるかぁぁぁぁ」
アニエスのこうげき。クリティカルヒット。サイトはぜつめ...
「じょーしきてきに考えて、お前が厨房に行けと言うことだろ...
――いや、そんなん、わからんてー。身体中蜂蜜にまみれたま...
[[終わりへ>11-35#e71fd9a7]]
#br
*ひとりで出来る運動をアンに指導する。 [#sd734f01]
42 名前:8/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:34:41 ID:AB...
「一人で出来る運動も有ります」
自分でもこれ以上の深酒は危ないと分かっているのだろう。
アンが身を乗り出す。
「毎日続く運動だと、うれしいのですが」
アンの視線が自分のウエストの辺りに落ちる……スマートに見...
しかし……毎日続ける……か。何か理由があれば……
「あ!」
思いついたけど……結構な運動になるし。
「なにかあるのですねっ? 教えてくださいまし」
……い、いえねぇ、一人エッチなどいかがでしょう。
でも、覚えた直後は毎日続くしぃ、良い運動になるし、スト...
「そ、そうなのですか?」
あれ?
「あの……口に出してた?」
「はい、それで……『ひとりえっち』について詳しく教えていた...
……お、俺の……バカ。
「えーあのーそのー、女の人のやり方は詳しく知らないしー」
「つまり、男女で違うやり方なのですね?」
あ、頭良いよこの人。
「サイトさんのやり方で結構ですので、お手本見せていただけ...
「かっ、勘弁してくださいっ」
アンの前で公開自慰。死ねるぜ。
「では、女のやり方をわかる範囲で教えてくださいまし」
へ?そ、それって……
「わたくしの身体に『ひとりえっち』を教えてくださいまし、...
――ぐは……鼻血吹いた。な、なんたるっ。
「えっと……まずは、ベット行きましょうか」
「はい、サイトさん」
じゅ、従順ですぜ。このお姫さま。
ベットの上で、後ろからアンを抱きしめる。
「あら? サイトさん?」
「いいから、動かないでアン」
そんな事を言いながら、アンの髪の中に顔を埋めて甘い香り...
「うん、良いよアン。もっと恥ずかしがって」
「え……は、はい」
俺の指導が始まる。
「ほら……アン、今俺の手、どこに当たってるか言ってごらん」
「む、胸ですわ、サイトさん胸をっっ、そんなぁ……優しくっっ」
後ろから抱きしめた形で胸を責めると、アンに逃げ場は無い...
「ひっ……ぅ、……さきっちょ、だめですっっ、いやっ、な……に……...
はっはっは、アンはかわいいなぁ。
「だっ……ソコは駄目ですっっ、ソコはっ…………の、でる……所です...
逃げれないのを良い事に、じっくりネチネチと苛め抜く。
感度が高く、快感を隠そうとしない、触り甲斐のある身体。
俺の腕がアンの胸と腿とに挟まれて、アンの大切なトコロに...
……腰を俺の手に押し付けるために。
「良い子だね、アン」
「……っっ、あっ……ひ……っく……うあああああぁぁぁあ」
既に何を話しかけても、意味のある返事が返ってこなくなっ...
どうやら初めてらしい官能の海の中で、思うさまそれに溺れ...
『そろそろ……いいかな?』
たっぷりと時間をかけたおかげで二度ほど絶頂に達したアン...
「え? ……えぇ?」
俺はアンに快感を送り込むのを止めた。
43 名前:9/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:35:15 ID:AB...
「サ、サイト……さまぁ?」
泣きそうなアンが、プルプルと震えながら俺を見つめる。
何が言いたいのかは、じっとりと濡れた指先が教えてくれて...
でも……
「と、まぁこんな感じだよ、アン。わかったかなぁ?」
我ながら意地悪な質問。
「……あの……サイト……さま?」
途切れた快感を求めて、アンが狂おしく俺を見つめる。
ほんの一押しで、何度か感じた『凄くキモチイイコト』が与...
「後は自分でやってごらん」
「……じ……ぶん……で?」
思いもかけない指摘に、アンリエッタの目が見開かれる。……...
「あの……サイトさま?」
「ん? なに? アン」
目の前にはサイトが居る。この状態で……自分で……顔から火が...
「そ、そんなっっ、そんな恥ずかしいことっ」
出来るはずない、そう思った。……でも、アンリエッタの身体...
「ひぅ……ぇ? えぇ?」
自らの変調に戸惑うアンリエッタを、サイトが楽しげに見つ...
――サイトの視線。ソレを感じるだけで、アンリエッタの手は……
「そうそう、そのまま、ゆっくり手を降ろしていって」
サイトが指摘するまで、アンリエッタは自分の手がソコに近...
「……っっ、だめぇぇぇっ、いやっ、いやっ、いやぁぁぁぁ、見...
もちろんサイトはそんな哀願一つで見るのを止めるつもりは...
「そうそう、そうやって丁寧になぞって……分ける? アン、もう...
サイトの指摘に顔をそむけながらも、指はサイトの指示を忠...
見られている緊張感が、絶頂を一歩手前で押しとどめる。
達することが出来ないだけで、快感は澱のようにアンリエッ...
「ふ……あ……ゃぁ……みな……っで……」
羞恥心と快感がせめぎ合い、アンリエッタはもう何度目に成...
「仕方ないね、アンは」
指一本触れられない距離で、アンリエッタを見るだけだった...
「これなら気に成らない?」
……動くところを見られないのなら、指先を見つめられないの...
「じゃ、アンが逝く顔、ゆっくり観察させてね」
「!! ……っっ、やっああああぁぁぁぁぁ」
さっきまでとは別の羞恥に、アンリエッタの頭が焼ききれそ...
「きもちそさそうな表情だね、アン」
サイトの焦らしに、心の奥の奥で、何かが切れた。
「……いぃっ、もっ、どうなっても良いからっ……見てぇ、サイト...
一切の抵抗が無くなったアンの指が、平常時なら痛みすら感...
……そして、もう片方の手で、大切な人を抱きしめる。
「サイト……サイト……いてっっ……ずっとっっ、ずっとアンと一緒...
サイトに触れたところから、全身の感覚が狂いだす。
「っっ、あくっ……うぁ……あ、あっっああああぁっ、ぁぁぁああ...
激しい快感にのたうつアンリエッタの胸の中で……サイトは……
――窒息していた。調子に乗りすぎ!!
[[終わりへ>11-35#e71fd9a7]]
#br
*ふたりで出来る運動をアンと始める。 [#yc5c7237]
44 名前:10/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:37:43 ID:A...
「ごめん……友達だから……大切だから、出来るだけ早くタバサ助...
無慈悲な俺の宣告に、アンの瞳からこぼれる涙を指先ですく...
「今夜は……アンの為に、なんだってするから……」
こんなに広い王宮で、まるで一人無く子供の様に見えたから...
涙に濡れた瞳が、おずおずと俺を見上げる。あ、やばい。こ...
そっと預けられるアンの身体。甘い香りに包まれながら、も...
「……貴方の時間を……少しだけ……一夜だけ、くださいまし」
ほんの少しの安らげる時間、それが彼女の願い。俺にそれを...
「一晩だけで良いの?」
「……流されてしまいますもの」
それでも女王であろうとするアンがいじらしくて、悲しかっ...
「今だけは……流されればいい」
そして貴方に少しでも安らいで欲しい。想いを伝えたくて、...
雨のように降る軽いキスに、アンの緊張がほぐれていくのが...
「きゃっっ、サ、サイトさん?」
あの時のお返しに首にキスを贈る。そんな時になって、やっ...
雰囲気に酔っていたアンの顔が、見る間に赤く染まる。
「わ、わたくし……そ、そんなつもりじゃ……」
逃げるのなら、抵抗するのなら……それも良いと思った。アン...
「……あ……の……」
どうして欲しいのか、無言でじっとアンの反応を窺う。真剣...
俺を見つめていた瞳がそっと閉じられ、薄く濡れた唇が僅か...
アンが一人でも寂しくないように、今から消えないしるしを...
アンの身体がそこに在る事を確かめるように強く抱きしめる...
触れ合っている所が熱い。燃えるような……それでいて心地よ...
お互いを探るように夢中で抱き合ううちに、アンの胸の中に...
少し悔しくなった俺は、抱きしめるだけで喜んでいるアンの...
「っ……」
抱きしめていた背中を、触れるか触れないかのタッチでくす...
自分の身体の反応が信じられないアンが、声を押し殺しなが...
「アン、気持ち良いみたいだね」
恥ずかしい声を押し殺すために、息すらろくに出来ないまま...
「ひぁんっ。……サ、サイトさん」
驚いたアンが俺の頭を離した隙に、服を捲り上げて胸を露に...
自分の心臓の音を痛いほど意識しながら、肘の辺りで服ごと...
抵抗できない体勢にしてから、アンの胸をじっくりと観察す...
「はっ、恥ずかしいですわ……あの……サイトさん……」
人に見られるのは慣れているはずのアンが、自分でも不審に...
臣下としか見ていない者たちの目と比べようも無いほどに、...
「綺麗だよ、アン」
聞き慣れた筈の誉め言葉も、サイトの口から出るだけで、ま...
両手を塞がれているアンは、せめても……と、胸を吸うサイト...
「わたくしも、あなたに何かして差し上げたいですわ」
それを聞いて笑ったサイトが、アンの耳元で囁く。
「脱がせて、アン」
顔を輝かせたアンは、慣れない手つきでサイトの服を探るが...
「良く頑張ったね」
シャツを脱いだ所でアンの頭を撫でると、裸の胸にもたれ掛...
子供のように喜ぶアンが可愛くなって、さっきのように抱き...
裸の身体は刺激が強い。
「サイトさん」
「アン」
名前を呼びながら、感じる所を探った。
溶け合う様にベットの上に崩れ落ちる、とても幸せな一時が...
45 名前:11/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:38:14 ID:A...
じっくりとお互いの身体に触れる。
「サイト……こう……ですか?」
いつの間にか呼び名から『さん』は外れる。距離が近くなっ...
「アンは、ここだよね?」
背中から手を回して、お尻の側から熱く湿った入り口を触る。
「……んっ……あ、っあ……う……ぁ……」
人に何かしてもらう事に慣れきっているアンは、守勢に回る...
「わたくしもっ……してあげたいのにっっ」
快感に溺れながら、それでも俺に尽くそうとするアンだけど...
「うん、沢山気持ち良い事してね、アン」
「は……ぃ……がんば……ひぃっっ」
頑張ろうとするアンの行動を封じるために、すっかり解れた...
「いっ……あぅっ……あっ、あぁあ……あっ、そ……んなっ……」
軽く指を捻るだけで、身動き取れなくなる敏感な身体。荒い...
「いい? アン」
そろそろ我慢も限界。俺を求めるように開き始めたアンの入...
「……」
無言で頷くアンを見て、決意を固める。指で確かめた所に押...
「ひっっ、な、なにっ? サイトっ……なんだかっ……き……気持ち…...
サイトが焦燥に駆られる前で、アンの身体がどんどん昂って...
「っっ、たっっ」
押し開く感触と共に、サイトが暖かいもので包まれる。
「アン……気持ち良いよ」
「いたっっ……いたいっ……」
アンの柔らかい肉が、幾重にも重なって俺を締め付ける。痛...
「アン……ごめっ……と、とまらなっ……」
「……っ、よっ……よいのです、サイト……わたくしで、存分によく...
かみしめられた唇に血を浮かべながら、シーツを掴んで痛み...
そんな仕草を見ても、気持ち良すぎるため、一切手加減が出...
「アン……ごめんっ……いぃっ……これっ……すぐに……」
少しでも早く終わらせようと、乱暴なくらいに強く中で暴れ...
「サイト謝らないで下さいまし、わたくしは……しあわせですわ」
微笑みながら掛けられた言葉に、俺の胸は熱くなる。そして...
「アン……ごめんね、今から優しくするから」
「……サイト……無理はなさらないで下さいましね?」
どれほどの痛みが彼女を襲っているのか俺には分からないが...
時間をかけて息を整える。じっとしているだけで果てそうな...
「……ふっ……く……サイト……ちょ……っとだけ……その……」
潤み始めたアンの目を見て、ゆっくりゆっくり動き始める。
「っっぁ……ぅ、な、なんだか……さっき……と……」
さっきより気持ち良いのはお互いさまだった、いつ果てると...
「……ぅ?……あっ……あ、あっ……あくっ……」
甘いものが混じり始めるアンの声に、頭の奥が痺れる。ねだ...
「……サイ……ト……すき……です」
快感に浮かされたアンの小さな告白に、俺はあっさり限界を...
「……アンっ、いくっ……も、我慢できなっ……」
限界ギリギリで、これ以上耐え切れない俺がアンから離れよ...
「サイト……最後までっ……一緒にっっ」
押し付けられる身体の与える快感が、最後の駄目押しをして...
息が整うまでの小休止の後、意識がなくなるまでアンの身体...
*終わり [#e71fd9a7]
46 名前:12/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:38:46 ID:A...
痛む頭を振って、あちこちがおかしい気がする身体を起こす。
「もうすぐ夜明けだぞ」
アニエスさんの無慈悲な声。
昨夜の事を思いだ……そうとした瞬間。
ガチャリと、重たい音と共に銃口が俺のほうを向く。
「夢だ、忘れろ」
……そういうことらしい。
まだ眠るアンを少し見つめてから、アニエスさんに押される...
牢に戻ると、出かけたときとまったく変わらない状態で、皆...
一息ついて定位置……ルイズの隣に潜り込む。
ルイズのふらふら揺れる頭に肩を貸す。
ずっと揺れていた頭がやっと落ち着いて、深い息を吐いたル...
「姫様の匂いがする」
寝言だよな?
寝言に間違いは無いと思うんだが……
怖すぎですよ、マイ・マスター
ルイズが今からどんな夢を見るのか、想像するだに恐ろしい。
部屋を出る前とは違う意味で悶々と眠れないまま、時間ばか...
それにしても……もし、あの時別の行動をしていたら、どうな...
[[選択肢へ戻る>11-35#l490e901]]
終了行:
35 名前:1/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:30:40 ID:AB...
「こいつら皆、図太いよな……」
牢に閉じ込められていると言うのに、ギーシュ、マリコルヌ...
「貴族って……こうじゃないと生きていけねーのか?」
そうだとしたら、シュヴァリエ返上して本当によかった。
無意味に死に急いだり……まぁ、これは人の事言えないか。
タバサを助けに行けない苛立ちばかりが募る。
分かってはいた。動けない以上、きっちり休むのが正しいの...
先を見据えれば、この三人の行動こそタバサのために成るの...
が、分かってはいても。
「寝れねぇなぁ……」
気が立って眠気がまったく起きなかった。
「デルフも居ないし」
ずっと共に戦っていた戦友。無理矢理引き離されるのは初め...
いつも背負っているわけではないのに、背中が寂しい。
「やれやれ」
ルイズを壁にもたれさせて、牢の中を一回りする。
「……だめだな……」
逃げ道、抜け穴……そんなものが有ればいいのだが、もっとも...
「無事で居てくれよ」
タバサが心配だった。自分の為に国王に逆らった所為で、今...
自分の所為だ。日も落ち、仲間は皆眠り込んでいるのに悶々...
皆を起こさないように注意しながらも、ぐるぐると牢屋の中...
――ふと気が付くと、コンコンと何かを叩く音がした。
「誰?」
助けかもしれない。甘い期待を胸に、入り口まで駆け寄る。
「よかった……起きていたか、サイト」
押し殺された声には聞き覚えが有った。
「アニエスさん?」
助かった、そう思った。
師匠でもある彼女なら……
「あー因みに、助けに来たわけじゃないぞ」
……ちぇ
「じゃ、じゃあなんなんですかっ」
詳しい話を聞こうとすると、あっさりと牢が開けられる。
「こいサイト……貴様に用がある」
有無を言わせぬ目。
その目に押されるように、牢の外まで出る。
アニエスさんが牢に鍵を掛けなおすのを見て、この人が俺た...
そう、この人は……
「サイト、貴様には責任を取ってもらうぞ」
俺が付いてくるのを確信している足取りで、真っ直ぐ……姫さ...
そう、この人は王の剣だった。
36 名前:2/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:31:13 ID:AB...
「んー? あにえしゅ、おかえりー」
……あれ? 部屋間違えました? 何この明るいお姉さん。
「陛下、サイトをお連れいたしました」
「えへー、あにえしゅ、いいこいいこー」
アニエスさんが跪いてる……姫さま……だよなぁ?
あまりの事態に立ち尽くす俺を、アニエスさんは力ずくで部...
「き・さ・ま・ら・の・せ・い・だ・!! 何とかしろ!!」
なんで? そう聞こうと思っても、衿を掴んで片手で持ち上...
「最近は只でさえ、お酒は過ぎると言うのにっ、貴様やら親友...
涙を堪える様に、俯くアニエスさん……でも……ぐは……視界が……...
ヤバイ、これ以上はヤバイ、そう切実に思った瞬間に、肺に...
「責任取るよな?」
アニエスさん、笑顔が怖いです。この人多分、分かってて落...
「わかりましたよ、憂さ晴らしの相手すればいいんですよね?」
まあ、姫さまと遊べるんなら、こっちも文句はないし、何よ...
「うー、ずーるーいー、サイトさん、独り占めっずるいのっ!...
アニエスさんとひそひそ相談しているだけでも、酔っ払った...
「あー陛下……その……」
近衛って大変そうだなぁ、アニエスさんの必死の弁解を見な...
「のめー、じゃないと……しちゅーひきまわして、おいしいねっ...
姫さまノリノリだ……言葉の意味はよく分からないが、とにか...
「い、いただきます」
いっそ殺してくれとでも言いたげなアニエスさんが、グラス...
「あにえしゅ、よっわーい」
グラス一杯で真っ直ぐに倒れた。……実は下戸?
意外な事態に戸惑っている間に、姫さまの首がぐいーんと俺...
な、何か聞こえた気がしますけどっ? 嫌な予感がして逃げ...
「か、鍵? なんで? 何で鍵が掛かっているぅぅぅ」
姫さまが人前に出せない状態のときは、アニエスさんは鍵を...
逃げられねぇ……
満面の笑みを浮かべた姫さまが、にこにこと近づいてくる。
「へ、陛下」
せめて、呼び方だけでも距離を取って、少しでも早く正気に……
「だめっ、アンってよびなさいっ、よーぶーのー」
裏目ですか。
「アン」
酔っ払いに逆らっちゃなんねー。アルコール入りシエスタの...
「うふー、サーイートーさんっ」
ご機嫌な女王様が、腕の中にぴょんと飛び込んでくる。
上質な香水とアルコールの混ざった匂いが、熱い身体と共に...
「ちょっ、アン。どれだけ飲んだんだよ?」
匂いだけでも分かる。
これは、飲みすぎだろう。
「いつもだもん、これくらいへいきー」
上機嫌な姫……アンの言葉に、却って俺は怖くなった。
37 名前:3/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:31:48 ID:AB...
タバサを助けに行こうとしたときの、アンの様子を思い出す。
俺と違って、まず国のことを考えたアン。
毎日毎日、あんな事を繰り返して……
「アン、つらいの?」
「……平気。今はサイトさん、いるし」
ほんの少しの間だけ、素のアンが見える。
アルコールの力を借りて、それでやっと少しだけ垣間見える...
俺とルイズはこの人に今日何をしたんだろう。
「行かれるのですね、サイトさん」
実はそれほど酔っていないのかもしれない、彼女の質問。
酔ったふりをして、何もかも忘れようとしている、痛々しい...
「わたくしを置いて、ルイズと二人で行ってしまうのですね」
俺は何て答えればいいんだろう。
黙りこんだ俺の前に、グラスが置かれた。どこから取り出し...
おれの身体越しにそんな真似をするから、背中に当たる感触...
「わたくし、飲まないと寝れなませんの。……寂しくて」
耳元で囁かれるアンの声。
口の中がカラカラに乾いて、目の前のワインが凄く飲みたく...
飲む前に、せめて何か伝えようと、アンの方を向いて、暫し...
「あれ全部飲んだのかよ?」
空き瓶の山。今日一日で飲んだわけじゃないのだろうけれど...
目が逸らされる……飲んだんだな……
「アン、身体に悪いから。お酒はほどほどに」
「寝れないのですわ、お酒無しでどうしろとおっしゃるの?」
「毎日運動するとか」
アンが悲しそうにたずねる。
「ひとりで?」
そうか、今のアンは迂闊に皆とはしゃぎまわるどころか、護...
こんなに若いのに、毎日机に向かう毎日じゃ、ストレスも溜...
俺は
*選択肢 [#l490e901]
#contents
#br
*せめて、お酒に付き合おう。 [#ff328eb2]
38 名前:4/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:32:19 ID:AB...
「のも……っか」
無力な俺。
それでも、一緒に飲むと言うだけで、アンははしゃぎまわる。
そう、誰かと一緒に思う存分飲むことも出来ないんだ、彼女...
「えっと、これっ、これ、オススメなんですのよ」
嬉しそうに瓶を抱えて、俺の元に駆けよ……って
「あぶなっ」
意識ははっきりしていても、千鳥足のアンを慌てて支える。
「サイトさんの、えっちー」
密着していると、薄い肌着越しにアンの体温が感じられて……
飲む前から顔が赤くなっているのが分かった。
「ん〜、飲んでませんわよね?」
顔っ、顔近いからっ。自分の美貌をもう少し自覚して欲しい。
アンにそんなつもりは無いだろうから、自分ばかりが興奮し...
「かんぱ〜い」
幼い頃からの躾の成果か、多少挙動が怪しくても、彼女の動...
無自覚に放たれる色香に迷い、グラスを傾けるアンの仕草の...
「どーしましたのですか?」
だから、近いです。恥ずかしくてアンの方を見ることが出来...
下を向いて、ちびちびワインを啜るしかなくなった俺に、ア...
「そんな飲み方をしても美味しくありませんわ……飲ませて差し...
下ばかり向いていたせいで、あっさり背後からアンに捕まっ...
「ちょっ、ひ……じゃねぇ、アンっ」
背中に当たる柔らかいものに引き寄せられて、アンの腕の中...
「はい、あーん」
酔ってる。さっきまでと違って、間違いなく酔っ払っている...
「んっ……んんんっ」
そんなに強くないはずのアルコールが、喉だけでなく頭の中...
少しだけこぼれたワインを、アンの舌が舐めとる。
「え?」
錯覚かと思った。
目が合うと、いたずらっぽく笑うアンが、愛らしかった。
「今度は……別の飲み方を……試してくださいまし」
頭の奥がガンガン響いているのは、きっと酒のせいじゃない...
いや……口の含んだまま……唇が重なる。
「いかがですか?」
結構なお手前で。ではなく。あまりの事に半分ほどこぼして...
「……こぼれ……ましたね」
アンが俺の首元までつたうワインを、丁寧に丁寧に舐め上げ...
「っく、ちょ……アン、駄目だ……って」
地球に居た頃、地元で大型犬にじゃれ付かれた時のように、...
「おいし」
もうワインは無いはずなのに、無心に俺の首を舐めるアンを...
「……やりすぎ」
怒ったふりをしても、アンはにこにこと笑うだけだった……な...
「ほら、あーん」
洒落じゃないぞ? 一声かけてから、ワインを口に含む。
……そこでなんで喜ぶか? 飛びつくようにキスを……慣れない...
「……こぼれましたわ」
……なんでしょう? その期待に満ちた眼差し。
もちろん答えるけど。
39 名前:5/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:32:53 ID:AB...
「はっっ、んっ……あ……」
ワインで透けるアンの服が、俺の目を楽しませる。
胸の奥にこぼれた分は、後のお楽しみにとっておく。
執拗に唇と首筋を責める。
「……ぅ、サイトさん?」
ある程度から下に触れない俺に、アンが焦れ始める。
当然無視。
「どうしたの? アン」
意地悪な質問に、アンの目が潤む。アルコールのせいで緩ん...
「い、いじわるですのねっ」
泣きながら睨まれると、流石にちょっと……いいなぁ。もっと...
「何のこと? ちゃ〜んと言わないと分からないよ」
背中をそっと撫でながら、喉の下に垂らしたワインを舐める...
「くっ……あっ……ひど……るっ……っっっあぅ」
ぐるぐると回る世界で、アンの声だけが静かに響く。
喉を焼くように感じられたワインも、いつの間にか甘く、こ...
「……っと、下の方も……舐めてくださいまし」
小さな懇願が聞こえた頃には、俺も我慢できなくなり始めて...
ビリィィィィ っと、良い音をさせてアンの服を破る。
「ぁ……」
アンの怯える顔も、興奮するための材料にしかならない。
胸をひたすら、むにむにむにむにと揉みながら、お腹の方ま...
「ひぅ、……そっ……ちがぁ……もっと……違う所をっ……違う所を可愛...
はっきりと口に出せないアンをじわじわと苛める。
両手で握りしめている所に、舌先を近づけたり、うってかわ...
でも……触ってやらない。
「ひどっ……おね……がいっ、お願いしますからっ……お慈悲をっ……...
アンの悲鳴がどんどん切羽詰ってくる。
あー、楽しい。
「仕方ないなぁ……いやらしいこだね。アン」
羞恥で赤く染まるアンの顔を見ながら、限界まで硬くなって...
……見つめる。
「あ……の? サイト……さま?」
いつの間にやら『さま』に昇格。俺エライ。
もっと焦らすつもりだったけど……ご褒美。
「っっあ……ああぁぁっっ」
尖った所を口の中で優しく転がすだけで、アンは悶え始める。
「……くっ……あっっぅ、いぃっ……で……す……」
よほど気に入ったのか、両手で俺の頭を自分の胸に押し付け...
顔中が柔らかい感触に覆われて、息をするのも不自由になる。
「っく……」
呼吸困難から逃れようと、もがいた瞬間に俺の歯がアンの胸...
「ひっっ、だっ……やぁあああああっっ!!……」
大きく跳ねて、姫さまが動かなくなった……へー、痛いの……良...
あれだけ飲んだのに、喉が渇いて……渇いて仕方なくなる。こ...
「いっただっきまーーすっ」
ズボンを脱ぐために勢いよく立ち上がった俺の視界が……真っ...
――飲みすぎには気をつけましょう。
[[終わりへ>11-35#e71fd9a7]]
#br
*ホットミルクとかでも寝れますよ。 [#e89b46bb]
40 名前:6/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:33:28 ID:AB...
「ホットミルクに蜂蜜落とすと、よく眠れますよ」
せめてお酒は何とかして止めたかった。
ん〜、としばらく悩んだアンが、ツカツカと歩み寄って、ア...
「あにえしゅ、ホットミルク、はちみつつき」
「は?」
……おや、起き抜けにそんな事言われても。
「はっ、承知いたしましたっ」
承知しちゃったよ……起き上がったアニエスさんが、ドアを開...
「サイトさんの、おすすめ〜」
そ、そこがツボですか。やたらと楽しみにしているご様子。
「持ってきましたっっ……うぇぇぇぇ」
はやっ、アニエスさん早っ……しかし、酔った直後に全力ダッ...
「……あにえしゅ……これ、違う」
アンの非情な言葉に、アニエスさんが硬直している。……蜂蜜...
「ミルクは〜? ミルクどこ〜?」
真っ青な顔で倒れそうになりながら、アニエスさんが最後の...
「や、ヤツが出します」
「……? ……まてぇぇぇぇぇぇ!!」
出るけどっ、違うだろっソレ、ってアンもなんか嬉しそうに...
「サイトさぁん〜、ミルクくださいっ!」
おっけぇぃ、いっくらでもどうぞぉ、っっっじゃねぇぇぇ
「ちょっと、アニエスさんやばい事言わないで……」
『返事が無い、ただの屍のようだ』
……酔っ払いは横にして寝かせる。吐くと危ないからね。
……いや、そーでなく。
「ミールク、ミルク、ミールク、サイトのミルク、おいしーミ...
歌ってらっしゃるし。きらきら輝く瞳で俺の事見つめてるし...
「えと……準備が整ってませんので、デマセン」
手伝ってくれれば、いくらでもオッケーですが。……言えない...
アンの頬が、子供のように膨れる。
「やー、飲むのっ。サイトのミルク飲むのぉぉぉ」
……分かってやってないか? 股間が熱くなるような台詞を、...
しかし、ここで迂闊な行動は……
「準備手伝う」
「へ?」
「何でもするからぁ、ミルクくださいましぃ」
……ゴクリと喉が鳴る。
アンが何でもする>ミルクを出す>しかも飲んでくれる。
……どうしよう。生まれてから今まで、最も悩んでいる瞬間か...
「っと、じゃあアン、ちょっと脱いでみようか?」
「はぁい」
しかし、牢に居るルイズを裏切るわけには……タバサだって心...
「よーし、良いこだね、じゃこの蜂蜜を……」
「んー、あん、いいこ、なのー」
はっっっ、なんだ? 何でアンの服がもう脱げているんだ?...
自分が無意識に指示したことなどすっかり忘れたサイトが慌...
「できたー、……でもでもっ、ミルク出ないよ?」
アルコールですっかり幼児退行したアンリエッタが、自分の...
「おっっけぇぇぇぃ、次、いってみよぅ」
……正気じゃなかった。
41 名前:7/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:34:05 ID:AB...
蜂蜜に濡れた身体が、ランプの明かりをテラテラと弾いてい...
「……サイトさんの目、ちょっと怖い」
多分限界まで開いた上で血走っているだろうから、無理もな...
そんなアンの為に、目が合わない様に視線を胸に向ける。
ナイス紳士! 俺様。
「アン、今からミルクを出す準備するからね」
「はーい」
うぉぉぉぉ、アンはええ子や。そんなアンだけ下着一枚だと...
響け俺の紳士魂。アンに合わせるために、俺も一瞬でパンツ...
「きゃんっ」
「へっへっへぇ、可愛いひめいだなぁ、ひめーさまだけに」
軽い親父ギャグなど飛ばしながら、テカテカおっぱいの上の...
「ふぁっっっ、サイト……なぁに?」
まだ蜂蜜でベトベトの手で、アンが俺を押しのけようとして...
退くわけあるか。
媚びるが、引かない。牢屋の中の事も省みない。
「あーべとべとになっちゃった……アン、お願い」
アンに見えるように、舌で蜂蜜を舐め取ると、無言で頷いた...
っっっ、けぇぇぇぇぃ。口から少しだけ差し出された舌が、...
これがハイソな食事法かぁぁぁ!! しかしっ、負けないっ。
「んっ……は……ぅっ……」
顔や肩を舐めているアンと違って、こっちは急所をダイレク...
「ふ……く……んぁっっ」
はっはっは、ガンダールヴは伊達じゃないっ!
アンの嬌声が、胸の感触が、なによりえっちぃ光景がっっ
限界を超えて俺を興奮させる。
「立った、サイトが立ったよっ」
ずっと立ってたけどなー。マイレコードを更新中の愚息をア...
興奮しまくっているが、快感の為にアンの目は、ぼーっと見...
ならばっ!! 奥義っっ!! と、心の中で叫びつつ、ビク...
次一人でやる時に、忘れず試してみよう。心のメモ帳にメモ...
「ふぁ? ……なめるー?」
おっけぇ、アンは良い子だねぇ。アルコールと快感にかすん...
「んっ……はっ……う?」
首を傾げたアンが、一瞬だけ戸惑う。そして……
ズッッッ 粘度の高い蜂蜜をソレに負けない勢いで、勢い良...
「ぐぁぁぁぁ、ちょっ、きついっ、アン……いやっだめぇぇぇ」
悲鳴を上げる俺を無視して、アンが……こいつっ、面白がって...
サディスティックな笑みを浮かべたまま、アンがオレの先端...
「ちょっっ、だめぇぇぇ」
ヤバいっ……洒落にならねぇっ……勢い良く吸い上げられ、限界...
ビクビク震えながら迸る精を、アンが丁寧に口の中に集めて…...
「……おししい……かなぁ?」
……そーいや、そうゆうお話でしたっけ?
「もうちょっと、いってみる?」
「うん〜」
へっへっへ、おじょーさん、次はもっと……
「なーにをしとるかぁぁぁぁ」
アニエスのこうげき。クリティカルヒット。サイトはぜつめ...
「じょーしきてきに考えて、お前が厨房に行けと言うことだろ...
――いや、そんなん、わからんてー。身体中蜂蜜にまみれたま...
[[終わりへ>11-35#e71fd9a7]]
#br
*ひとりで出来る運動をアンに指導する。 [#sd734f01]
42 名前:8/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:34:41 ID:AB...
「一人で出来る運動も有ります」
自分でもこれ以上の深酒は危ないと分かっているのだろう。
アンが身を乗り出す。
「毎日続く運動だと、うれしいのですが」
アンの視線が自分のウエストの辺りに落ちる……スマートに見...
しかし……毎日続ける……か。何か理由があれば……
「あ!」
思いついたけど……結構な運動になるし。
「なにかあるのですねっ? 教えてくださいまし」
……い、いえねぇ、一人エッチなどいかがでしょう。
でも、覚えた直後は毎日続くしぃ、良い運動になるし、スト...
「そ、そうなのですか?」
あれ?
「あの……口に出してた?」
「はい、それで……『ひとりえっち』について詳しく教えていた...
……お、俺の……バカ。
「えーあのーそのー、女の人のやり方は詳しく知らないしー」
「つまり、男女で違うやり方なのですね?」
あ、頭良いよこの人。
「サイトさんのやり方で結構ですので、お手本見せていただけ...
「かっ、勘弁してくださいっ」
アンの前で公開自慰。死ねるぜ。
「では、女のやり方をわかる範囲で教えてくださいまし」
へ?そ、それって……
「わたくしの身体に『ひとりえっち』を教えてくださいまし、...
――ぐは……鼻血吹いた。な、なんたるっ。
「えっと……まずは、ベット行きましょうか」
「はい、サイトさん」
じゅ、従順ですぜ。このお姫さま。
ベットの上で、後ろからアンを抱きしめる。
「あら? サイトさん?」
「いいから、動かないでアン」
そんな事を言いながら、アンの髪の中に顔を埋めて甘い香り...
「うん、良いよアン。もっと恥ずかしがって」
「え……は、はい」
俺の指導が始まる。
「ほら……アン、今俺の手、どこに当たってるか言ってごらん」
「む、胸ですわ、サイトさん胸をっっ、そんなぁ……優しくっっ」
後ろから抱きしめた形で胸を責めると、アンに逃げ場は無い...
「ひっ……ぅ、……さきっちょ、だめですっっ、いやっ、な……に……...
はっはっは、アンはかわいいなぁ。
「だっ……ソコは駄目ですっっ、ソコはっ…………の、でる……所です...
逃げれないのを良い事に、じっくりネチネチと苛め抜く。
感度が高く、快感を隠そうとしない、触り甲斐のある身体。
俺の腕がアンの胸と腿とに挟まれて、アンの大切なトコロに...
……腰を俺の手に押し付けるために。
「良い子だね、アン」
「……っっ、あっ……ひ……っく……うあああああぁぁぁあ」
既に何を話しかけても、意味のある返事が返ってこなくなっ...
どうやら初めてらしい官能の海の中で、思うさまそれに溺れ...
『そろそろ……いいかな?』
たっぷりと時間をかけたおかげで二度ほど絶頂に達したアン...
「え? ……えぇ?」
俺はアンに快感を送り込むのを止めた。
43 名前:9/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:35:15 ID:AB...
「サ、サイト……さまぁ?」
泣きそうなアンが、プルプルと震えながら俺を見つめる。
何が言いたいのかは、じっとりと濡れた指先が教えてくれて...
でも……
「と、まぁこんな感じだよ、アン。わかったかなぁ?」
我ながら意地悪な質問。
「……あの……サイト……さま?」
途切れた快感を求めて、アンが狂おしく俺を見つめる。
ほんの一押しで、何度か感じた『凄くキモチイイコト』が与...
「後は自分でやってごらん」
「……じ……ぶん……で?」
思いもかけない指摘に、アンリエッタの目が見開かれる。……...
「あの……サイトさま?」
「ん? なに? アン」
目の前にはサイトが居る。この状態で……自分で……顔から火が...
「そ、そんなっっ、そんな恥ずかしいことっ」
出来るはずない、そう思った。……でも、アンリエッタの身体...
「ひぅ……ぇ? えぇ?」
自らの変調に戸惑うアンリエッタを、サイトが楽しげに見つ...
――サイトの視線。ソレを感じるだけで、アンリエッタの手は……
「そうそう、そのまま、ゆっくり手を降ろしていって」
サイトが指摘するまで、アンリエッタは自分の手がソコに近...
「……っっ、だめぇぇぇっ、いやっ、いやっ、いやぁぁぁぁ、見...
もちろんサイトはそんな哀願一つで見るのを止めるつもりは...
「そうそう、そうやって丁寧になぞって……分ける? アン、もう...
サイトの指摘に顔をそむけながらも、指はサイトの指示を忠...
見られている緊張感が、絶頂を一歩手前で押しとどめる。
達することが出来ないだけで、快感は澱のようにアンリエッ...
「ふ……あ……ゃぁ……みな……っで……」
羞恥心と快感がせめぎ合い、アンリエッタはもう何度目に成...
「仕方ないね、アンは」
指一本触れられない距離で、アンリエッタを見るだけだった...
「これなら気に成らない?」
……動くところを見られないのなら、指先を見つめられないの...
「じゃ、アンが逝く顔、ゆっくり観察させてね」
「!! ……っっ、やっああああぁぁぁぁぁ」
さっきまでとは別の羞恥に、アンリエッタの頭が焼ききれそ...
「きもちそさそうな表情だね、アン」
サイトの焦らしに、心の奥の奥で、何かが切れた。
「……いぃっ、もっ、どうなっても良いからっ……見てぇ、サイト...
一切の抵抗が無くなったアンの指が、平常時なら痛みすら感...
……そして、もう片方の手で、大切な人を抱きしめる。
「サイト……サイト……いてっっ……ずっとっっ、ずっとアンと一緒...
サイトに触れたところから、全身の感覚が狂いだす。
「っっ、あくっ……うぁ……あ、あっっああああぁっ、ぁぁぁああ...
激しい快感にのたうつアンリエッタの胸の中で……サイトは……
――窒息していた。調子に乗りすぎ!!
[[終わりへ>11-35#e71fd9a7]]
#br
*ふたりで出来る運動をアンと始める。 [#yc5c7237]
44 名前:10/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:37:43 ID:A...
「ごめん……友達だから……大切だから、出来るだけ早くタバサ助...
無慈悲な俺の宣告に、アンの瞳からこぼれる涙を指先ですく...
「今夜は……アンの為に、なんだってするから……」
こんなに広い王宮で、まるで一人無く子供の様に見えたから...
涙に濡れた瞳が、おずおずと俺を見上げる。あ、やばい。こ...
そっと預けられるアンの身体。甘い香りに包まれながら、も...
「……貴方の時間を……少しだけ……一夜だけ、くださいまし」
ほんの少しの安らげる時間、それが彼女の願い。俺にそれを...
「一晩だけで良いの?」
「……流されてしまいますもの」
それでも女王であろうとするアンがいじらしくて、悲しかっ...
「今だけは……流されればいい」
そして貴方に少しでも安らいで欲しい。想いを伝えたくて、...
雨のように降る軽いキスに、アンの緊張がほぐれていくのが...
「きゃっっ、サ、サイトさん?」
あの時のお返しに首にキスを贈る。そんな時になって、やっ...
雰囲気に酔っていたアンの顔が、見る間に赤く染まる。
「わ、わたくし……そ、そんなつもりじゃ……」
逃げるのなら、抵抗するのなら……それも良いと思った。アン...
「……あ……の……」
どうして欲しいのか、無言でじっとアンの反応を窺う。真剣...
俺を見つめていた瞳がそっと閉じられ、薄く濡れた唇が僅か...
アンが一人でも寂しくないように、今から消えないしるしを...
アンの身体がそこに在る事を確かめるように強く抱きしめる...
触れ合っている所が熱い。燃えるような……それでいて心地よ...
お互いを探るように夢中で抱き合ううちに、アンの胸の中に...
少し悔しくなった俺は、抱きしめるだけで喜んでいるアンの...
「っ……」
抱きしめていた背中を、触れるか触れないかのタッチでくす...
自分の身体の反応が信じられないアンが、声を押し殺しなが...
「アン、気持ち良いみたいだね」
恥ずかしい声を押し殺すために、息すらろくに出来ないまま...
「ひぁんっ。……サ、サイトさん」
驚いたアンが俺の頭を離した隙に、服を捲り上げて胸を露に...
自分の心臓の音を痛いほど意識しながら、肘の辺りで服ごと...
抵抗できない体勢にしてから、アンの胸をじっくりと観察す...
「はっ、恥ずかしいですわ……あの……サイトさん……」
人に見られるのは慣れているはずのアンが、自分でも不審に...
臣下としか見ていない者たちの目と比べようも無いほどに、...
「綺麗だよ、アン」
聞き慣れた筈の誉め言葉も、サイトの口から出るだけで、ま...
両手を塞がれているアンは、せめても……と、胸を吸うサイト...
「わたくしも、あなたに何かして差し上げたいですわ」
それを聞いて笑ったサイトが、アンの耳元で囁く。
「脱がせて、アン」
顔を輝かせたアンは、慣れない手つきでサイトの服を探るが...
「良く頑張ったね」
シャツを脱いだ所でアンの頭を撫でると、裸の胸にもたれ掛...
子供のように喜ぶアンが可愛くなって、さっきのように抱き...
裸の身体は刺激が強い。
「サイトさん」
「アン」
名前を呼びながら、感じる所を探った。
溶け合う様にベットの上に崩れ落ちる、とても幸せな一時が...
45 名前:11/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:38:14 ID:A...
じっくりとお互いの身体に触れる。
「サイト……こう……ですか?」
いつの間にか呼び名から『さん』は外れる。距離が近くなっ...
「アンは、ここだよね?」
背中から手を回して、お尻の側から熱く湿った入り口を触る。
「……んっ……あ、っあ……う……ぁ……」
人に何かしてもらう事に慣れきっているアンは、守勢に回る...
「わたくしもっ……してあげたいのにっっ」
快感に溺れながら、それでも俺に尽くそうとするアンだけど...
「うん、沢山気持ち良い事してね、アン」
「は……ぃ……がんば……ひぃっっ」
頑張ろうとするアンの行動を封じるために、すっかり解れた...
「いっ……あぅっ……あっ、あぁあ……あっ、そ……んなっ……」
軽く指を捻るだけで、身動き取れなくなる敏感な身体。荒い...
「いい? アン」
そろそろ我慢も限界。俺を求めるように開き始めたアンの入...
「……」
無言で頷くアンを見て、決意を固める。指で確かめた所に押...
「ひっっ、な、なにっ? サイトっ……なんだかっ……き……気持ち…...
サイトが焦燥に駆られる前で、アンの身体がどんどん昂って...
「っっ、たっっ」
押し開く感触と共に、サイトが暖かいもので包まれる。
「アン……気持ち良いよ」
「いたっっ……いたいっ……」
アンの柔らかい肉が、幾重にも重なって俺を締め付ける。痛...
「アン……ごめっ……と、とまらなっ……」
「……っ、よっ……よいのです、サイト……わたくしで、存分によく...
かみしめられた唇に血を浮かべながら、シーツを掴んで痛み...
そんな仕草を見ても、気持ち良すぎるため、一切手加減が出...
「アン……ごめんっ……いぃっ……これっ……すぐに……」
少しでも早く終わらせようと、乱暴なくらいに強く中で暴れ...
「サイト謝らないで下さいまし、わたくしは……しあわせですわ」
微笑みながら掛けられた言葉に、俺の胸は熱くなる。そして...
「アン……ごめんね、今から優しくするから」
「……サイト……無理はなさらないで下さいましね?」
どれほどの痛みが彼女を襲っているのか俺には分からないが...
時間をかけて息を整える。じっとしているだけで果てそうな...
「……ふっ……く……サイト……ちょ……っとだけ……その……」
潤み始めたアンの目を見て、ゆっくりゆっくり動き始める。
「っっぁ……ぅ、な、なんだか……さっき……と……」
さっきより気持ち良いのはお互いさまだった、いつ果てると...
「……ぅ?……あっ……あ、あっ……あくっ……」
甘いものが混じり始めるアンの声に、頭の奥が痺れる。ねだ...
「……サイ……ト……すき……です」
快感に浮かされたアンの小さな告白に、俺はあっさり限界を...
「……アンっ、いくっ……も、我慢できなっ……」
限界ギリギリで、これ以上耐え切れない俺がアンから離れよ...
「サイト……最後までっ……一緒にっっ」
押し付けられる身体の与える快感が、最後の駄目押しをして...
息が整うまでの小休止の後、意識がなくなるまでアンの身体...
*終わり [#e71fd9a7]
46 名前:12/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01:38:46 ID:A...
痛む頭を振って、あちこちがおかしい気がする身体を起こす。
「もうすぐ夜明けだぞ」
アニエスさんの無慈悲な声。
昨夜の事を思いだ……そうとした瞬間。
ガチャリと、重たい音と共に銃口が俺のほうを向く。
「夢だ、忘れろ」
……そういうことらしい。
まだ眠るアンを少し見つめてから、アニエスさんに押される...
牢に戻ると、出かけたときとまったく変わらない状態で、皆...
一息ついて定位置……ルイズの隣に潜り込む。
ルイズのふらふら揺れる頭に肩を貸す。
ずっと揺れていた頭がやっと落ち着いて、深い息を吐いたル...
「姫様の匂いがする」
寝言だよな?
寝言に間違いは無いと思うんだが……
怖すぎですよ、マイ・マスター
ルイズが今からどんな夢を見るのか、想像するだに恐ろしい。
部屋を出る前とは違う意味で悶々と眠れないまま、時間ばか...
それにしても……もし、あの時別の行動をしていたら、どうな...
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