ゼロの使い魔保管庫
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イザベラ慣らし 2部 191の者氏
#br
『あまり気乗りはしませんが、陛下からのご依頼という形なら...
「お前が納得するならなんでもいいわ、好きなように建前なり...
その代わりしくじったら三ヶ月はガリア一天候の悪い地方の...
覇気の薄い地下水に憤慨しつつイザベラはスキルニルの準備に...
―あの夜、賊は魔法らしい魔法は直接使ってこなかった。
メイジでないなら当然だけど、そんな平民に突破されるほど...
なら、あいつは…自らの得意系統を明かさずにそこまでやって...
そう考えるとイザベラは何故か少し嬉しかった。
利用されようとしているだけかもしれないが、それにも増して...
「随分と嬉しそうですわね、姫殿下。
落ち込んでいるのではとのジョゼフさまのご配慮も無用だっ...
「ミューズ……いくらお父様の信あつい貴女でも王族にはそれな...
思考に割って入ってきた声の主に向き直る。
相変わらず目深に被ったフードから黒髪を覗かせ不遜な気配を...
脇に控えた侍女は訪問者の可否を仰げず、主の不興を買ったの...
「それで、今日は何の用?私はお父様から直々に賜った任務で...
「私もジョゼフさま直々のおいいつけで伺ったのです。
でなければわざわざこちらまで出向いて殿下の貴重なお時間...
いやみなやつ、とでもいわんばかりに睨みつけて来るイザベラ...
「殿下のお役に立つものを届けよ、とのことでコレをお持ちし...
言いながら持っていた小箱を差し出してくる。獣の牙よりも幾...
「地に撒けば並のガーゴイルなど比べ物にならない駒となりま...
添え付けのルーンを唱えれば差し違えてでも相手を仕留めま...
「それを使って勝ったとしても私の功績にならないんじゃない」
「あくまで保険ですわ。もし使われたとしても、彼我の力量を...
ジョゼフさまも申されておりました」
気に入らない相手からの助力の申し出に不満はあったが父か...
「いいわ、保険として預かっておく。これで貴女の顔もたつで...
「ありがとうございます、ついでといってはなんですが一つ謎...
「なによ?」
「チェスで最も強い駒はなんでございましょう?そしてその強...
ようやく追い払えるかと思えばまだ居座るつもりらしい。半...
「クィーンとでも答えると思ったの?駒に強弱なんて無いわ、...
それだけよ。使えない駒なんて無いのと同じよ」
「流石ですわ。ジョゼフさまも同じ事を申されていました」
ミューズはそういい残し退室していく。
その後姿を見送りながらも内心に薄ら寒いものを感じずにはい...
父からの助力の品を届けに来た場で、わざわざする話題ではな...
ガーゴイルへの指示と配置を終えると、日没には起こすよう...
言いつけどおりに起こされ、軽い食事を取る。使用人たちには...
庭には剣、矛、ダガーを携えたガーゴイル、プチ・トロワの...
そしてプチ・トロワ正面に切り札を待機させ完成した布陣を見...
「さぁ、歓迎してあげるわ。この前のお礼も兼ねてね……そして...
『あ〜なんか向うさんもはりきってるみたいだねぇ』
「だな」
『前庭丸ごと戦場にしますっていわんばかりにガーゴイルがい...
「いるな」
『なんか屋根のも飾りじゃない感じがするし』
「そうだな」
『それでも相棒は突っ込むんだろう?』
背負いの大剣が相手の力の入れようを確認した上で、呆れ半...
「当然。レディを待たせるのは紳士の流儀に反するからな」
『らしくねぇ…そんなセリフ、らしくねぇよ、ってもう着けてた...
じゃぁ一つだけ頼むわ』
「なんだよ?」
『あいつらの武器ふんだくって使ってもいいけど俺を忘れない...
「努力する」
『こういうときは普通、確約するもんだぜ…』
抗議を聞き流し門の前へと進むと脇に控えていた一対のゴー...
だがゴーレム達は只門を開くだけで襲ってくる気配もない。
「戦場はこの先、って事か」
武装した仮面の訪問者が門をくぐり、ゴーレム達の横を過ぎ数...
振り返ると先程のゴーレム達は青白い燐光を放ちながら崩れ落...
『ようやく開幕らしいぜ、相棒』
だが返事は無かった。代わりに自分を掴む手とその甲に輝くル...
矢、ではなく投擲槍が数本、門とサイトを分断するかのように...
感知範囲に入ったのか近接系の武装ガーゴイルが動き始める。
「懐に入って来いってさ。あんまりわめくと舌噛むぞ!」
『俺に舌なんてねぇ!』
「そうかい!」
最後の軽口とばかりのやりとりとともに一人と一本は突風とな...
「始まったようね」
灯りを落とした室内から庭園を見ていたイザベラは、門に配...
まだ遠目にガーゴイル達が集結していくのがわかる程度だがそ...
遠距離・間接系のものたちで賊の行動範囲を制限し、近距離型...
第一波が庭園中程まで押し込まれる頃合で合流しはじめるのが...
「やっぱり、魔法は使ってないみたいね。となるとメイジでは...
『であれば、私が出るまでも無く次で終わりでありましょうな』
観察を続けるイザベラに傍らの影が応える。
「騎士殺しの霞=c随分と大層な名前だったからいくつか仕掛け...
『じきに判るでしょう』
「そうね、でもココでの観戦時間はこれで終わりよ、霞が効か...
いいこと?止めを刺すのは私、お前はあくまで動きを封じる...
『それはもう何度も打ち合わせたじゃない。いい加減耳にたこ...
「いきなり切り替えられてもね…」
口調を豹変させた相手に軽くため息をこぼす。
「まぁいいわ、じゃぁ持ち場に付くとしましょう」
『そうね』
そう、隣の人影は一点を除いてイザベラと瓜二つであった。
一方が小箱を持ち、もう一方がナイフを持っている、ただそれ...
二人とも杖を持ってはいるが影のそれはダミーでしかなかった。
イザベラとスキルニルに携えられた地下水は階下へと降りると...
地下水は正面へ、イザベラは普段は衛士の詰め所へと。
宮殿の主達が戦況を語る間も一人と一本は動いていた。
初撃の後、向かってきたガーゴイルは二体、左側の一体の頭...
当然受けてくる所で、接点を軸に刃を滑らせ受けている腕の下...
武器を持つ腕を損傷してもガーゴイルは残るバックラーで縦に...
『このくらいじゃ止まってくれんぜ!』
「ならこうするさ!」
潜り抜けた勢いを相殺せんとばかりにデルフを振りつつ反転、...
ガシャンという音とともに崩れ落ちる陰から残る一体が迫って...
先に損傷させて取り落とされた敵の剣を掴み迫る敵の足元に横...
ガーゴイルが起き上がろうとした次の瞬間、追い討ちを喰らわ...
切り付け際に魔力を吸われたか、擬似意識の伝達が困難になっ...
続けて横薙ぎのダガー、繰り出される槍、打ちつけられるフレ...
ガンダールヴの力があわさった今のサイトが遅れを取るはずも...
一通りを片付け振り返った視界に、遠く出口を封鎖する一団...
「これまたあからさまに奥に来い、って感じだな」
『けど前方の連中のいくつかからおかしな気配がするぜ』
確かに庭園中央付近、円状に開けたエリアに布陣する一団があ...
その中の幾体かはあちこちの間接から煙のようなものを漂わせ...
『バーストメイル…にしちゃぁ火系統は感じられねぇ』
「なら斬ってもいいよな」
返事を待たずに手近の一体を切り倒したその時
ボワッ!
鎧に封じられていた霞が一挙に噴き出す。同様に霞を漂わせて...
わざわざ仕込まれていただけあり、ただ視界をさえぎるだけで...
「っ!」
咄嗟に跳び退る。
――今のはなんだ…?正面からの刺突だったはずなのに、直後に横...
『相棒、どうしたよ? ギリギリまで引き付けるにしたって向き...
「なぁデルフ、この霧はやっぱやばいよな」
『俺はともかく相棒の様子だと軽く幻惑の効果はあるようだな。
的が絞れんとなると数で押し込まれるぜ』
アドバイスを再現するように、視覚で捉えきれない攻撃が続く。
かろうじてかわしはするが守勢である限り勝機は遠のいてしま...
「このままじゃ埒があかねぇ、デルフ建物の正面はわかるか?」
『あぁ、左後方8時、ご丁寧にあの姫さん直々に待ち受けてる...
「よし、次の攻撃で一気に抜ける」
霞を切り裂くように振り下ろされる戦斧を半身で避けつつ方...
囲いを強行突破となれば矢ぶすまの一つもあるかと思ったが...
ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ
舞踏会の晩、泣きながら走り去ったルイズを探していたときに...
デルフを振り上げ、反動で身体をツララの群れの射線からずら...
「器用に避けたものね、でもこれはどうかしら!?」
円柱状に立ち込めた霞から飛び出してきたサイトにウィンディ...
イル・ウィンデ……ラナ・デル・ウインデ!
エア・カッターを囮にエア・ハンマーで叩き落そうというのだ...
だがサイトは止まらない。
眼前に迫る空気の塊をデルフに任せ、その向うに歪んで映る目...
杖兼用らしきナイフから次々と魔法を繰り出してくるイザベラ...
懐に飛び込むと、床に組み伏せナイフをもぎとる。
「これでようやく王手だな」
「えぇ、但しかけられたのは私ではなくお前の方だけれどね」
背後から聞こえてきたのは真下に組み伏せたはずの相手の声だ...
終了行:
イザベラ慣らし 2部 191の者氏
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『あまり気乗りはしませんが、陛下からのご依頼という形なら...
「お前が納得するならなんでもいいわ、好きなように建前なり...
その代わりしくじったら三ヶ月はガリア一天候の悪い地方の...
覇気の薄い地下水に憤慨しつつイザベラはスキルニルの準備に...
―あの夜、賊は魔法らしい魔法は直接使ってこなかった。
メイジでないなら当然だけど、そんな平民に突破されるほど...
なら、あいつは…自らの得意系統を明かさずにそこまでやって...
そう考えるとイザベラは何故か少し嬉しかった。
利用されようとしているだけかもしれないが、それにも増して...
「随分と嬉しそうですわね、姫殿下。
落ち込んでいるのではとのジョゼフさまのご配慮も無用だっ...
「ミューズ……いくらお父様の信あつい貴女でも王族にはそれな...
思考に割って入ってきた声の主に向き直る。
相変わらず目深に被ったフードから黒髪を覗かせ不遜な気配を...
脇に控えた侍女は訪問者の可否を仰げず、主の不興を買ったの...
「それで、今日は何の用?私はお父様から直々に賜った任務で...
「私もジョゼフさま直々のおいいつけで伺ったのです。
でなければわざわざこちらまで出向いて殿下の貴重なお時間...
いやみなやつ、とでもいわんばかりに睨みつけて来るイザベラ...
「殿下のお役に立つものを届けよ、とのことでコレをお持ちし...
言いながら持っていた小箱を差し出してくる。獣の牙よりも幾...
「地に撒けば並のガーゴイルなど比べ物にならない駒となりま...
添え付けのルーンを唱えれば差し違えてでも相手を仕留めま...
「それを使って勝ったとしても私の功績にならないんじゃない」
「あくまで保険ですわ。もし使われたとしても、彼我の力量を...
ジョゼフさまも申されておりました」
気に入らない相手からの助力の申し出に不満はあったが父か...
「いいわ、保険として預かっておく。これで貴女の顔もたつで...
「ありがとうございます、ついでといってはなんですが一つ謎...
「なによ?」
「チェスで最も強い駒はなんでございましょう?そしてその強...
ようやく追い払えるかと思えばまだ居座るつもりらしい。半...
「クィーンとでも答えると思ったの?駒に強弱なんて無いわ、...
それだけよ。使えない駒なんて無いのと同じよ」
「流石ですわ。ジョゼフさまも同じ事を申されていました」
ミューズはそういい残し退室していく。
その後姿を見送りながらも内心に薄ら寒いものを感じずにはい...
父からの助力の品を届けに来た場で、わざわざする話題ではな...
ガーゴイルへの指示と配置を終えると、日没には起こすよう...
言いつけどおりに起こされ、軽い食事を取る。使用人たちには...
庭には剣、矛、ダガーを携えたガーゴイル、プチ・トロワの...
そしてプチ・トロワ正面に切り札を待機させ完成した布陣を見...
「さぁ、歓迎してあげるわ。この前のお礼も兼ねてね……そして...
『あ〜なんか向うさんもはりきってるみたいだねぇ』
「だな」
『前庭丸ごと戦場にしますっていわんばかりにガーゴイルがい...
「いるな」
『なんか屋根のも飾りじゃない感じがするし』
「そうだな」
『それでも相棒は突っ込むんだろう?』
背負いの大剣が相手の力の入れようを確認した上で、呆れ半...
「当然。レディを待たせるのは紳士の流儀に反するからな」
『らしくねぇ…そんなセリフ、らしくねぇよ、ってもう着けてた...
じゃぁ一つだけ頼むわ』
「なんだよ?」
『あいつらの武器ふんだくって使ってもいいけど俺を忘れない...
「努力する」
『こういうときは普通、確約するもんだぜ…』
抗議を聞き流し門の前へと進むと脇に控えていた一対のゴー...
だがゴーレム達は只門を開くだけで襲ってくる気配もない。
「戦場はこの先、って事か」
武装した仮面の訪問者が門をくぐり、ゴーレム達の横を過ぎ数...
振り返ると先程のゴーレム達は青白い燐光を放ちながら崩れ落...
『ようやく開幕らしいぜ、相棒』
だが返事は無かった。代わりに自分を掴む手とその甲に輝くル...
矢、ではなく投擲槍が数本、門とサイトを分断するかのように...
感知範囲に入ったのか近接系の武装ガーゴイルが動き始める。
「懐に入って来いってさ。あんまりわめくと舌噛むぞ!」
『俺に舌なんてねぇ!』
「そうかい!」
最後の軽口とばかりのやりとりとともに一人と一本は突風とな...
「始まったようね」
灯りを落とした室内から庭園を見ていたイザベラは、門に配...
まだ遠目にガーゴイル達が集結していくのがわかる程度だがそ...
遠距離・間接系のものたちで賊の行動範囲を制限し、近距離型...
第一波が庭園中程まで押し込まれる頃合で合流しはじめるのが...
「やっぱり、魔法は使ってないみたいね。となるとメイジでは...
『であれば、私が出るまでも無く次で終わりでありましょうな』
観察を続けるイザベラに傍らの影が応える。
「騎士殺しの霞=c随分と大層な名前だったからいくつか仕掛け...
『じきに判るでしょう』
「そうね、でもココでの観戦時間はこれで終わりよ、霞が効か...
いいこと?止めを刺すのは私、お前はあくまで動きを封じる...
『それはもう何度も打ち合わせたじゃない。いい加減耳にたこ...
「いきなり切り替えられてもね…」
口調を豹変させた相手に軽くため息をこぼす。
「まぁいいわ、じゃぁ持ち場に付くとしましょう」
『そうね』
そう、隣の人影は一点を除いてイザベラと瓜二つであった。
一方が小箱を持ち、もう一方がナイフを持っている、ただそれ...
二人とも杖を持ってはいるが影のそれはダミーでしかなかった。
イザベラとスキルニルに携えられた地下水は階下へと降りると...
地下水は正面へ、イザベラは普段は衛士の詰め所へと。
宮殿の主達が戦況を語る間も一人と一本は動いていた。
初撃の後、向かってきたガーゴイルは二体、左側の一体の頭...
当然受けてくる所で、接点を軸に刃を滑らせ受けている腕の下...
武器を持つ腕を損傷してもガーゴイルは残るバックラーで縦に...
『このくらいじゃ止まってくれんぜ!』
「ならこうするさ!」
潜り抜けた勢いを相殺せんとばかりにデルフを振りつつ反転、...
ガシャンという音とともに崩れ落ちる陰から残る一体が迫って...
先に損傷させて取り落とされた敵の剣を掴み迫る敵の足元に横...
ガーゴイルが起き上がろうとした次の瞬間、追い討ちを喰らわ...
切り付け際に魔力を吸われたか、擬似意識の伝達が困難になっ...
続けて横薙ぎのダガー、繰り出される槍、打ちつけられるフレ...
ガンダールヴの力があわさった今のサイトが遅れを取るはずも...
一通りを片付け振り返った視界に、遠く出口を封鎖する一団...
「これまたあからさまに奥に来い、って感じだな」
『けど前方の連中のいくつかからおかしな気配がするぜ』
確かに庭園中央付近、円状に開けたエリアに布陣する一団があ...
その中の幾体かはあちこちの間接から煙のようなものを漂わせ...
『バーストメイル…にしちゃぁ火系統は感じられねぇ』
「なら斬ってもいいよな」
返事を待たずに手近の一体を切り倒したその時
ボワッ!
鎧に封じられていた霞が一挙に噴き出す。同様に霞を漂わせて...
わざわざ仕込まれていただけあり、ただ視界をさえぎるだけで...
「っ!」
咄嗟に跳び退る。
――今のはなんだ…?正面からの刺突だったはずなのに、直後に横...
『相棒、どうしたよ? ギリギリまで引き付けるにしたって向き...
「なぁデルフ、この霧はやっぱやばいよな」
『俺はともかく相棒の様子だと軽く幻惑の効果はあるようだな。
的が絞れんとなると数で押し込まれるぜ』
アドバイスを再現するように、視覚で捉えきれない攻撃が続く。
かろうじてかわしはするが守勢である限り勝機は遠のいてしま...
「このままじゃ埒があかねぇ、デルフ建物の正面はわかるか?」
『あぁ、左後方8時、ご丁寧にあの姫さん直々に待ち受けてる...
「よし、次の攻撃で一気に抜ける」
霞を切り裂くように振り下ろされる戦斧を半身で避けつつ方...
囲いを強行突破となれば矢ぶすまの一つもあるかと思ったが...
ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ
舞踏会の晩、泣きながら走り去ったルイズを探していたときに...
デルフを振り上げ、反動で身体をツララの群れの射線からずら...
「器用に避けたものね、でもこれはどうかしら!?」
円柱状に立ち込めた霞から飛び出してきたサイトにウィンディ...
イル・ウィンデ……ラナ・デル・ウインデ!
エア・カッターを囮にエア・ハンマーで叩き落そうというのだ...
だがサイトは止まらない。
眼前に迫る空気の塊をデルフに任せ、その向うに歪んで映る目...
杖兼用らしきナイフから次々と魔法を繰り出してくるイザベラ...
懐に飛び込むと、床に組み伏せナイフをもぎとる。
「これでようやく王手だな」
「えぇ、但しかけられたのは私ではなくお前の方だけれどね」
背後から聞こえてきたのは真下に組み伏せたはずの相手の声だ...
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