ゼロの使い魔保管庫
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**湯けむり協奏曲(後編) [#t76314b0]
■1
「今晩は、ミス・ヴァリエール。入浴中のサイトさんにご用で...
作り笑いなのが見え見えな笑みを浮かべながら、シエスタは...
「サイトがいつまでたっても帰ってこないから見に来たのよ。...
ルイズは自分の肩を自分で抱きながら、そう言い返した。
「そうですか。……サイトさん、お風呂、ご一緒してもいいです...
ルイズと才人に特別な用が無いことを確認したシエスタは才...
今度は作り笑いではない穏やかな微笑みを見せながらそう聞く。
”ご一緒”のところを妙に強調するのを忘れない。
「ちょっと! 一緒って何よ! それに、わたしが先にお風呂...
ルイズは目をつり上げてシエスタに怒鳴る。シエスタは意外...
「あら、ミス・ヴァリエールは学生寮のお風呂が使えるんじゃ...
「入ったけど湯冷めしちゃったのよ。もう入浴時間終わっちゃ...
だんだんとルイズの語気が弱々しくなる。
「大丈夫か? どうして湯冷めなんてしたんだ?」
才人が聞くと、ルイズは恨みがましい視線を才人に向けたが...
実は、才人が帰ってきたらパーカーを借りようと思って薄着...
そんなことを使い魔に対して言えるルイズではない。
「まぁいいや。じゃ、俺が出るからルイズとシエスタが一緒に...
タバサとシルフィードがどこへ消えてしまったのかは気にな...
さっさとこの場を去った方がいいのは明白だった。才人は平静...
「そんな、ミス・ヴァリエールと同じお風呂だなんて……。
それに、いつもみたいにご一緒してくださらないんですか?」
シエスタはちょっとむくれた顔をしながら頬を染める。今度...
ルイズの傍で、空気がピシッと張りつめるのがわかり、才人...
「い、いつもみたいにって、そんなしょっちゅう一緒に入って...
「はい…一人で使わせていただく時は、何だか寂しいです…」
指を口元へ持って行き、切なげな表情で才人をみつめるシエ...
あぁ、何言っても駄目だこの娘。横にルイズがいるのを承知し...
「……サイト」
「はひっ!? ご、ごめんなさいっ!!」
「わわわ、わたしも一緒に入るわ。出ないでそこにいなさい」
「……はい?」
ルイズは視線を才人たちに合わせないようにしながら、意を...
才人とシエスタは呆気にとられた様子で肌を露わにしていく...
「え、一緒にって、マジで!?」
「わわ、わたしはいつでも大真面目よ」
「シエスタはどーすんだよ、待たせるの可哀想だろ!?」
「シエスタも一緒に入ればいいじゃない。あんたがメイドとど...
まだ湯にも浸かっていないのに、りんごみたいに真っ赤にな...
ほとんど自棄である。
「おいおい…シエスタも何か言ってやってくれよ…」
「ミス・ヴァリエールが許してくださるなら問題ありませんわ...
にっこり笑うシエスタ。彼女に助け船を求めたのが間違いで...
■2
「はぁ……気持ち良いですねサイトさん。この白いお湯も、いつ...
「あ、あぁ、そうだな。良いお湯だな…」
うっとりとした顔で才人を見つめるシエスタに、才人は歯切...
結局才人は風呂から上がる事を許されず、先刻とは別の少女...
長湯を続行することになったわけだが、針のむしろに座らされ...
その居心地の悪さの原因は、顎まで湯に沈めて先程から無言...
照れているのか、ヘソを曲げているのか。恐らく後者だろう...
すぐに裸になってさっさと湯の中に体を隠してしまったルイ...
やけに色っぽく服を脱ぎ、体を丁寧に洗うシエスタに見とれた...
才人とのお風呂にはある程度慣れているシエスタのペースに、
ルイズはこれ以上ない敗北感を味わわされてしまったのである。
――な、何よ何よ。やけに余裕ぶっちゃって。サイトはサイト...
男と女で一緒にお風呂に入るのに慣れてるだなんて、動物じ...
はしたないったらありゃしない。もっと慎みってものを持つ...
メイドと才人の方が異常なんだわ。羨ましくなんかないんだ...
ほとんど裸同然の格好で才人と毎日同衾しているルイズも他...
とやかく言えた立場ではないはずなのだが、彼女も使い魔同様...
「どうされたんですか、ミス・ヴァリエール。貴女が一緒にお...
「何よ。わたしはお風呂の中ではしゃぐ趣味は無いの」
「あら勿体ない。サイトさんの国のお風呂は和気藹々と入るも...
「ま、楽しみ方は人それぞれじゃないかな。うん」
そう言いながら、才人の視線はちらちらとシエスタの体に向...
シエスタはこの濁り湯の特性を早くも理解したのか、才人に対...
絶妙なところまで体を沈めているのであった。
見えたり見えなかったりするシエスタの谷間や桃色の頭頂部...
才人の情欲を裸を直接見る以上に刺激する。
ただでさえ蠱惑的な光景なのに、才人は少し前にタバサやシ...
自身は満足しきっていない状態であった。ムラムラと衝動だけ...
……そういえば、そのタバサとシルフィードはどこに消えたん...
あの一瞬で気配も見せずに移動できる魔法なんて聞いたこと...
その疑問を思い出したとき、才人の足に何かが触れた。
「わひゃっ!?」
思わず素っ頓狂な声を上げる才人。
「?」 「どうしたんですか?」
疑問符を投げかけるルイズとシエスタ。才人の方が聞きたい...
さわさわ。才人の足に触れたものは、探るような動きで太股...
くすぐったさと正体不明の不気味さに、才人の背筋がぞくぞく...
「ちょっと、どっちだ? 何すんだよ」
ルイズとシエスタはある程度才人からは離れたところにいる...
湯の中が見えないのをいいことに、どちらかが足で悪戯した...
ルイズとシエスタは、怪訝そうな表情で互いの顔を見つめる。
「ミス・ヴァリエール。サイトさんに何かしたんですか?」
「わたしは何もしてないわよ。そっちこそサイトに何かちょっ...
あれ? 二人とも何かした様子ではない。しらばっくれてる...
と、才人の混乱が高まるのと同時に、才人の股間の物……。先...
その衝動は吐き出せずにいたモノが、明らかにこの場では有り...
■3
「ッッ……!」
思わず大声を上げてしまいそうになり、慌てて口をつぐむ。
ルイズとシエスタは互いに疑惑の目で牽制しあっているため...
その時になって、タバサがどこに消えたのか。才人はようや...
タバサのやつ、さっきからずっと風呂釜の中に潜って、
上手いこと俺やルイズやシエスタの体に触れないようにしてい...
……付け加えると、なぜか俺のナニを口で銜えている。
『やっと気付いた。鈍感』
必死に狼狽を隠す才人の耳に、タバサの声が響いてきた。
何だこれ、魔法? 水中にいて平気なのも魔法だよな。でも...
『きゅい。お姉さまが溺れないのはシルフィの魔法なのね。
あと、サイトにお姉さまとシルフィの言葉が伝わるのも、水の...
他の人には聞こえないから安心して欲しいのね』
今度はシルフィードの声。体が小さいタバサはいいとして、...
いくらなんでも、二人の人間が風呂釜の中に隠れていてばれ...
『シルフィはお風呂のお湯と同化してるのね。人間の形になる...
ついでに言うと、お湯がさっきより滑らないのもシルフィが調...
勝手に転ばれたりしたらお姉さまが隠れてるのばれちゃうから』
本当に? じゃあ、このお湯を零したら元に戻った時にシル...
『そんなことはないのね』
いつの間にかとんでもないことになっていたらしい。このそ...
才人、ルイズ、シエスタ、タバサ、シルフィードの五人が入っ...
「(あの、それで、なぜにタバサは俺のせつない所を口に含ん...
声には出さずに、水中のタバサに才人は”聞く”。
『このまま放っておいたら、ルイズやメイドと始めちゃいそう...
「(……さいですか)」
『それに……さっきの”お礼”しないと気が済まない』
水中にいて姿も見えないのに、タバサの口元が意地悪く持ち...
才人の両脚の間に小さな身体を潜り込ませたタバサは、顔を...
「あっ……つ……!」
唇が根本の陰毛に触れるくらいに深く飲み込んだ後、間を置...
喉の粘膜と頬裏の肉と歯茎と歯と唇とに満遍なく擦られ、才...
『……大きい。もう、全部は飲み込めなくなった』
唇をカリ首の部分に引っかけ、亀頭だけを口中に含んだ状態...
魔法を使っての会話であるため、口が塞がっていても考えてい...
「(タバサ、頼む、別に今じゃなくてもいいだろ。やめてくれ…...
『さっき、わたしがやめてって言ったのにサイトはやめてくれ...
「(それに?)」
『わたしも、我慢できない』
……こんな所で仕返しが来ますか。才人は調子に乗りすぎたこ...
張りつめてつるつるになった亀頭にタバサの唇が絡み、舌が...
口の小さいタバサが好む、敏感な部分だけを狙った重点的な奉...
「くっ……ふ、ぁ……!」
才人の喉奥から掠れた声が漏れる。普段される時は、ベッド...
体が震えるのを堪えなければならないほど強烈な責めである。...
「サイトさん、どうしたんですか? 先程から様子がおかしい...
「そうね、変な声出しちゃって…。大丈夫?」
さすがに何かおかしいと思ったのか、ルイズとシエスタがサ...
■4
まずい、非常にまずい。このままだと、この二人が見ている...
達してしまうことになる。それだけは避けたい……!
そんなことを考えた才人に、タバサはちょっとむっとしたよ...
ぎゅっ。
「はうっ!?」
才人の体がびくっと硬直する。タバサがフェラチオを続けな...
そのまま指と手のひらで、才人の睾丸をころころと弄ぶ。
『なに? こんなに縮み上がって、出したい出したいって言っ...
これはあなたが一方的に不利な勝負なの。負けるとわかってる...
口中に溜めた唾液の中に亀頭を泳がせ、舌と粘膜でじゅぶじ...
今、このシチュエーションでなければ成立し得ない、あまり...
「あっ、だめ、もう……限界っ……!」
タバサの容赦の無い責めに、才人は白旗をあげる。今まで必...
自分のペニスにむしゃぶりついているタバサの頭に両手を沿え...
『んっ……とどめ。たっぷり吐き出して』
タバサは才人の手に後押しされるように、限界までペニスを...
喉で先端をしごきあげる。
「………ッ!!!」
どぷっ!
ほとんどカタマリと言って良いような濃い精液が、タバサの...
今まで興奮させられるだけさせられていた鬱憤を晴らすかの...
びゅるびゅると際限なく才人のものが脈動する。
タバサはそれを口中から一滴たりとも溢れさせることないま...
「あっ……は、ぁ………」
長い射精が終わって、才人はようやく体を弛緩させる。
何も考えられなくなるほどの強烈な快楽であった。その顔は絶...
「…………」
「…………」
だが、その極楽気分にひたっていられる時間は悲しいほどに...
ルイズとシエスタの方から、極楽を地獄に変えるほどの怒気が...
見れば、ルイズとシエスタは、先程の牽制のし合いとは次元...
互いのことを睨みつけていた。
「し、しし信じられない…! 遂にそこまでっ……! ご主人様の...
わなわなと肩を震わせるルイズ。
「ま、まままぁ、なんっって、白々しいことを……!
わたし、ミス・ヴァリエールは分別がある方だと信じてました...
ひくひくと頬を震わせるシエスタ。
あれ。あれあれ。何この状況。一体どういう経過でこんなこ...
才人はアホの子みたいな顔で二人を見つめる。
『んー、たぶんだけどー、この二人からしてみると、自分とサ...
自分は何もしていないのに、サイトが水の中で”誰か”にイかさ...
サイトのイき顔は可愛いから、知ってる人ならすぐピンと来る...
……解説ありがとう、シルフィード。
■5
「サイト…? メイドの足はそんなに気持ちよかったわけ…?」
ルイズは形容しがたい恐ろしい笑みでサイトの方を向くと、...
「あ、ああ足ですって! サイトさんが足なんかで……!」
シエスタは驚愕の声を上げる。ああ、そんな可哀想な子を見...
「ぬけぬけと何を言ってるのかしら…? この犬は足でされるの...
知ってるからあんたもわたしの前でおイタしくさったんでしょ...
「ミス・ヴァリエールが何を仰りたいのか全くわかりませんわ...
あの格好からだったら、足を使う以外ありませんわね。いつも...
二人の思いこみとすれ違いは最早修復不可能になっているよ...
ちょっと考えれば相手が嘘をついているにしてはおかしい事く...
完全に頭に血が上ってしまっているのであった。
「そうよっ! あんたわたしに足でされて喜んじゃったことは...
他の女にもされてたなんてっ!」
「はぐっ!」
濁った湯の中でも狙いを損なわずに、ルイズの足蹴りが才人...
タバサはそれを予期していたのか、さっさと才人の後ろ側に...
「何よ! ふにゃふにゃじゃない! 年中盛ってる犬のあんた...
こんなだなんて、よっぽどたくさんぶちまけたのね! 汚らし...
「ちょ、やめ、痛い痛い!」
ふにゃふにゃなのはタバサに搾り取られたばっかりだからで...
ナニを潰さんばかりの勢いなルイズの足から、才人は身をよじ...
だが、そんなルイズの様子を見て、シエスタも事の異常さに...
「あの……ミス・ヴァリエール?
本当に、あなたがサイトさんに、その……あ、足でしたんじゃな...
「当たり前でしょ! した本人が何言ってるの!」
「いえ、わたしはしていません」
冷静に、きっぱりと言い放つシエスタ。その様子に、ルイズ...
そこに浮かんでくるのは、新たなる疑惑の対象。
「……サイト、あんた何か隠してるでしょう」
「さ、さぁ俺には何のことだか……うっ!」
ルイズの足が乱暴さを潜め、つつ…とつま先だけでサイトのも...
「言いなさいよ。考えてみれば、わたしが最初にここに来たと...
正直に言ったらちょっとだけお仕置きを加減してあげなくもな...
全然譲歩になっていない。
「ね、サイト…?」
ルイズは天使の微笑みを投げかけながら、足指できゅっと亀...
途端に才人のペニスに血液が流れ込み、びくん、と大きく跳ね...
「あはっ……やっぱりわたしの足が好きなのね。
何を隠してるのか言ったら、もっと良くしてあげるのに」
「んっ…、く、ふぁ……!」
絶対嘘だ。というか、白状したらこのまま握りつぶされる。
そう恐怖しながらも、才人の喉からは抑えきれない甘い吐息...
「あの……ミス・ヴァリエール? 本当に、足でしているんです...
湯の中でどんなことが行われているのか見えない状態で、才...
目の当たりにして、シエスタはおずおずとルイズに聞く。
「そうよ。この犬はご主人様の足が大好きなの。そうでしょう...
「べ、別に好きってわけじゃ…!」
「嘘おっしゃい。踏まれたって蹴られたって喜んじゃうくせに」
土踏まずで才人のペニスをお腹に押し付け、ぐりぐりと擦る...
■6
「……ホントに、足がいいんですか? 失礼します……」
シエスタは頬を染めて懐疑の目をルイズと才人に向けていた...
ついに好奇心を抑えられない様子でその足を崩し、才人の腰が...
「おい、シエスタまで…」
「あ、これがサイトさんの太股ですね。これがミス・ヴァリエ...
手探りならぬ足探りでシエスタのつま先が水中の才人やルイ...
最後に才人のペニスをかすめる。
「うぁっ!」
「わ、本当にガチガチになってます……サイトさん……」
大げさに驚き、軽蔑の色を含んだ目で才人を睨むシエスタ。...
「もしかして、いつもミス・ヴァリエールに蹴られるがままな...
つんつん、さすさす。
「そうなのかもね。それじゃあお仕置きにならないわね」
ぐりぐり、ぎゅっぎゅっ。
この状況がツボにはまってしまったのか、遠慮無く才人のも...
才人にとってはあまり良い思い出のないルイズとシエスタの意...
必死で自らのペニスを防御しようとする才人だったが、4本...
「二人ともっ、止め、止めろってば!」
「はぁ……ふぅ……、嘘ね。ほんとはしてもらいたがってるくせに」
「んっ……ふっ………そうです。サイトさんの顔、随分と気持ちよさ...
火がついてしまったらしい二人は、息を乱しながら才人のも...
夢中になっている。いつのまにかシエスタが才人のペニスを跳...
ルイズが細かい動きで刺激を与えるという役割分担まで暗黙の...
「はぁっ、はぁっ……それで、サイト? 話は戻るけど、何を隠...
「はいっ……ふぅっ……わたしも、是非聞きたいですっ……」
「だっから、何でもないって! やめてくれ、頼むからっ!」
もう足で悪戯などという領域はとうに過ぎている、美少女二...
気を抜けばすぐに果ててしまいそうな快楽の中で、才人は必死...
「ふぅん……あっそう、そこまで言うなら信用してあげてもいい...
急にルイズの語気が柔らかくなる。気が済んでくれた?と才...
「はぃ……でも、このままじゃサイトさんも収まりつきませんよ...
満面の笑みを投げかけるシエスタ。それに、ルイズもうんう...
「ほら、ご主人様とメイドの足で、みっともなく出しちゃいな...
ルイズの足指の爪が、サイトの尿道口に遠慮の欠片もない力...
「ひっ……! ああぁぁっ!!」
頭の中に火花が散るような苦痛と紙一重の刺激に、才人は臆...
それまで必死で我慢していたものを吐き出すほか無かった。
「あぁ…………すごいです。サイトさんのが暴れ回ってるのがわか...
蛇口を全開にしたホースのようにびゅくびゅくと白濁液を湯...
才人のペニスを足裏で感じて、シエスタはうっとりとした声を...
「はぁ…はぁ……ご主人様が一緒に入ってるお風呂の中にこんなに...
そう言いながらも、ルイズの瞳は潤み、吐息には情欲の色が...
■7
ああ、やっちまった。本気で逃げようと思えば逃げられるチ...
ルイズたちの言うとおり満更でもなかった自分に激しい自己...
才人は今度こそ湯船を脱出しようと腰を上げた。
タバサ達なら、ばれないようにしてくれると本人が言ったの...
上がってくれるだろう。
……が、その才人の体は、ガンダールヴもびっくりの速度で間...
ルイズとシエスタの腕に捕縛され、再び湯の中に沈んだ。
「え、ちょ、何ですかお二人さん…!?」
「ちょっとあんた、自分だけ良い目にあって帰れると思ったわ...
「そうです。男性だったらきちんと責任はとってください」
完全に女の目……いや雌の目になっている二人。
何だよもう。俺を足でされて興奮する変態だとか罵った癖に...
「ほら、まだまだできるでしょう。あんたは一年中発情犬なん...
「酷いこと言わないでください。そういうのは男性の甲斐性の...
竿に手を這わせ握りしめるルイズに、玉袋を撫でさするシエ...
「サイト…♪」
「サイトさん…♪」
両側から頬にキスされる才人。
天国と地獄が織り混ざった状況に、才人が観念して天を仰い...
三人がもつれあっているすぐ前の水面が揺れ、小さな頭がざ...
「……ふぅ」
水を吸って重くなった髪を指で整え、久しぶりの普通の息を...
ルイズとシエスタは目をまんまるに見開いてその姿を見つめ...
からくり人形のような動きでゆっくりと才人の顔に向き直った。
「やー………っぱり隠し事あったんじゃない。わたし、嘘は大っ嫌...
「どういうことなのか、きっちり説明して頂かないと納得でき...
とっても朗らかな笑みが水面上だけのものであることは、二...
渾身の力でにぎにぎしていることからも明白である。既に混乱...
吹っ飛びそうになっていた。
『お姉さまも黙って我慢していようとしてたんだけど、やっぱ...
というわけで、シルフィもお姉さまに味方するの。ごめんなさ...
と、急にどこからともなく聞こえてきた声に、ルイズとシエ...
何と、お湯が急にゼリーのような質感を持ち、二人の手足に...
「ちょっと、何よこれ! 気持ち悪い!」
「きゃー! きゃー!」
そのまま二人の体は才人から引き離される。その様は、いわ...
そういえばファンタジー世界といったらある意味お約束だよ...
■8
「タ、タバサ? これは一体……?」
「わたしがいる傍で別の女とするなんて、納得できない」
自らが同化したお湯の性質を変え、スライム化したシルフィ...
悲鳴と怒号が響く中、タバサは静かに才人の元へ近付く。
どうやらこの二人の回りはただのお湯のままなようである。
「サイト」
才人の胸に手を置き、キスするタバサ。今まで黙って隠れて...
情熱的な口付けであった。
「……っは、三回目だけど、まだ大丈夫よね」
口元から銀色に光る唾液の糸を垂らしながら、タバサはそう...
「大丈夫なわけないでしょっっ!! サイトっ、後で覚悟しと...
「あーん、やだやだやだー! 怖いですーっ!!」
『これ面白いのねー。創意工夫で楽しさ無限大なのねー!』
タバサの肩越しには、スライムに両手首を頭の上に固定され...
持ち上げられているルイズと、両手を後ろ手に繋ぎ止められ、...
股がされているシエスタの姿。後があまりにも恐ろしい阿鼻叫...
「あの、タバサ……この状況で?」
震えた声で問う才人。タバサはこくんと頷いた。
「もう、我慢できない。あの二人はシルフィに任せておけば大...
……実はこの娘、ルイズ達よりも恐ろしいのかもしれない。
『そうね、お任せなのねー。サイトとお姉さまがしてるとこを...
シルフィが気持ちよくしてあげるのね。人外の快楽を味わわせ...
軟体動物のような質感になったお湯が、べろん、とルイズ&...
どうやら、この二人もただ事では済まない運命が決定したよ...
「それじゃ、サイト……いいよね?」
小さく微笑んで見せたタバサが、自ら才人の腰の上に跨り、...
ああ、あれだけ平和だった俺の入浴時間が、どこをどう間違...
その日のヴェストリ広場には、明け方近くまで水音と嬌声が...
なお、この夜を境に、才人の入浴時間が安息の時では無くな...
おしまい
終了行:
**湯けむり協奏曲(後編) [#t76314b0]
■1
「今晩は、ミス・ヴァリエール。入浴中のサイトさんにご用で...
作り笑いなのが見え見えな笑みを浮かべながら、シエスタは...
「サイトがいつまでたっても帰ってこないから見に来たのよ。...
ルイズは自分の肩を自分で抱きながら、そう言い返した。
「そうですか。……サイトさん、お風呂、ご一緒してもいいです...
ルイズと才人に特別な用が無いことを確認したシエスタは才...
今度は作り笑いではない穏やかな微笑みを見せながらそう聞く。
”ご一緒”のところを妙に強調するのを忘れない。
「ちょっと! 一緒って何よ! それに、わたしが先にお風呂...
ルイズは目をつり上げてシエスタに怒鳴る。シエスタは意外...
「あら、ミス・ヴァリエールは学生寮のお風呂が使えるんじゃ...
「入ったけど湯冷めしちゃったのよ。もう入浴時間終わっちゃ...
だんだんとルイズの語気が弱々しくなる。
「大丈夫か? どうして湯冷めなんてしたんだ?」
才人が聞くと、ルイズは恨みがましい視線を才人に向けたが...
実は、才人が帰ってきたらパーカーを借りようと思って薄着...
そんなことを使い魔に対して言えるルイズではない。
「まぁいいや。じゃ、俺が出るからルイズとシエスタが一緒に...
タバサとシルフィードがどこへ消えてしまったのかは気にな...
さっさとこの場を去った方がいいのは明白だった。才人は平静...
「そんな、ミス・ヴァリエールと同じお風呂だなんて……。
それに、いつもみたいにご一緒してくださらないんですか?」
シエスタはちょっとむくれた顔をしながら頬を染める。今度...
ルイズの傍で、空気がピシッと張りつめるのがわかり、才人...
「い、いつもみたいにって、そんなしょっちゅう一緒に入って...
「はい…一人で使わせていただく時は、何だか寂しいです…」
指を口元へ持って行き、切なげな表情で才人をみつめるシエ...
あぁ、何言っても駄目だこの娘。横にルイズがいるのを承知し...
「……サイト」
「はひっ!? ご、ごめんなさいっ!!」
「わわわ、わたしも一緒に入るわ。出ないでそこにいなさい」
「……はい?」
ルイズは視線を才人たちに合わせないようにしながら、意を...
才人とシエスタは呆気にとられた様子で肌を露わにしていく...
「え、一緒にって、マジで!?」
「わわ、わたしはいつでも大真面目よ」
「シエスタはどーすんだよ、待たせるの可哀想だろ!?」
「シエスタも一緒に入ればいいじゃない。あんたがメイドとど...
まだ湯にも浸かっていないのに、りんごみたいに真っ赤にな...
ほとんど自棄である。
「おいおい…シエスタも何か言ってやってくれよ…」
「ミス・ヴァリエールが許してくださるなら問題ありませんわ...
にっこり笑うシエスタ。彼女に助け船を求めたのが間違いで...
■2
「はぁ……気持ち良いですねサイトさん。この白いお湯も、いつ...
「あ、あぁ、そうだな。良いお湯だな…」
うっとりとした顔で才人を見つめるシエスタに、才人は歯切...
結局才人は風呂から上がる事を許されず、先刻とは別の少女...
長湯を続行することになったわけだが、針のむしろに座らされ...
その居心地の悪さの原因は、顎まで湯に沈めて先程から無言...
照れているのか、ヘソを曲げているのか。恐らく後者だろう...
すぐに裸になってさっさと湯の中に体を隠してしまったルイ...
やけに色っぽく服を脱ぎ、体を丁寧に洗うシエスタに見とれた...
才人とのお風呂にはある程度慣れているシエスタのペースに、
ルイズはこれ以上ない敗北感を味わわされてしまったのである。
――な、何よ何よ。やけに余裕ぶっちゃって。サイトはサイト...
男と女で一緒にお風呂に入るのに慣れてるだなんて、動物じ...
はしたないったらありゃしない。もっと慎みってものを持つ...
メイドと才人の方が異常なんだわ。羨ましくなんかないんだ...
ほとんど裸同然の格好で才人と毎日同衾しているルイズも他...
とやかく言えた立場ではないはずなのだが、彼女も使い魔同様...
「どうされたんですか、ミス・ヴァリエール。貴女が一緒にお...
「何よ。わたしはお風呂の中ではしゃぐ趣味は無いの」
「あら勿体ない。サイトさんの国のお風呂は和気藹々と入るも...
「ま、楽しみ方は人それぞれじゃないかな。うん」
そう言いながら、才人の視線はちらちらとシエスタの体に向...
シエスタはこの濁り湯の特性を早くも理解したのか、才人に対...
絶妙なところまで体を沈めているのであった。
見えたり見えなかったりするシエスタの谷間や桃色の頭頂部...
才人の情欲を裸を直接見る以上に刺激する。
ただでさえ蠱惑的な光景なのに、才人は少し前にタバサやシ...
自身は満足しきっていない状態であった。ムラムラと衝動だけ...
……そういえば、そのタバサとシルフィードはどこに消えたん...
あの一瞬で気配も見せずに移動できる魔法なんて聞いたこと...
その疑問を思い出したとき、才人の足に何かが触れた。
「わひゃっ!?」
思わず素っ頓狂な声を上げる才人。
「?」 「どうしたんですか?」
疑問符を投げかけるルイズとシエスタ。才人の方が聞きたい...
さわさわ。才人の足に触れたものは、探るような動きで太股...
くすぐったさと正体不明の不気味さに、才人の背筋がぞくぞく...
「ちょっと、どっちだ? 何すんだよ」
ルイズとシエスタはある程度才人からは離れたところにいる...
湯の中が見えないのをいいことに、どちらかが足で悪戯した...
ルイズとシエスタは、怪訝そうな表情で互いの顔を見つめる。
「ミス・ヴァリエール。サイトさんに何かしたんですか?」
「わたしは何もしてないわよ。そっちこそサイトに何かちょっ...
あれ? 二人とも何かした様子ではない。しらばっくれてる...
と、才人の混乱が高まるのと同時に、才人の股間の物……。先...
その衝動は吐き出せずにいたモノが、明らかにこの場では有り...
■3
「ッッ……!」
思わず大声を上げてしまいそうになり、慌てて口をつぐむ。
ルイズとシエスタは互いに疑惑の目で牽制しあっているため...
その時になって、タバサがどこに消えたのか。才人はようや...
タバサのやつ、さっきからずっと風呂釜の中に潜って、
上手いこと俺やルイズやシエスタの体に触れないようにしてい...
……付け加えると、なぜか俺のナニを口で銜えている。
『やっと気付いた。鈍感』
必死に狼狽を隠す才人の耳に、タバサの声が響いてきた。
何だこれ、魔法? 水中にいて平気なのも魔法だよな。でも...
『きゅい。お姉さまが溺れないのはシルフィの魔法なのね。
あと、サイトにお姉さまとシルフィの言葉が伝わるのも、水の...
他の人には聞こえないから安心して欲しいのね』
今度はシルフィードの声。体が小さいタバサはいいとして、...
いくらなんでも、二人の人間が風呂釜の中に隠れていてばれ...
『シルフィはお風呂のお湯と同化してるのね。人間の形になる...
ついでに言うと、お湯がさっきより滑らないのもシルフィが調...
勝手に転ばれたりしたらお姉さまが隠れてるのばれちゃうから』
本当に? じゃあ、このお湯を零したら元に戻った時にシル...
『そんなことはないのね』
いつの間にかとんでもないことになっていたらしい。このそ...
才人、ルイズ、シエスタ、タバサ、シルフィードの五人が入っ...
「(あの、それで、なぜにタバサは俺のせつない所を口に含ん...
声には出さずに、水中のタバサに才人は”聞く”。
『このまま放っておいたら、ルイズやメイドと始めちゃいそう...
「(……さいですか)」
『それに……さっきの”お礼”しないと気が済まない』
水中にいて姿も見えないのに、タバサの口元が意地悪く持ち...
才人の両脚の間に小さな身体を潜り込ませたタバサは、顔を...
「あっ……つ……!」
唇が根本の陰毛に触れるくらいに深く飲み込んだ後、間を置...
喉の粘膜と頬裏の肉と歯茎と歯と唇とに満遍なく擦られ、才...
『……大きい。もう、全部は飲み込めなくなった』
唇をカリ首の部分に引っかけ、亀頭だけを口中に含んだ状態...
魔法を使っての会話であるため、口が塞がっていても考えてい...
「(タバサ、頼む、別に今じゃなくてもいいだろ。やめてくれ…...
『さっき、わたしがやめてって言ったのにサイトはやめてくれ...
「(それに?)」
『わたしも、我慢できない』
……こんな所で仕返しが来ますか。才人は調子に乗りすぎたこ...
張りつめてつるつるになった亀頭にタバサの唇が絡み、舌が...
口の小さいタバサが好む、敏感な部分だけを狙った重点的な奉...
「くっ……ふ、ぁ……!」
才人の喉奥から掠れた声が漏れる。普段される時は、ベッド...
体が震えるのを堪えなければならないほど強烈な責めである。...
「サイトさん、どうしたんですか? 先程から様子がおかしい...
「そうね、変な声出しちゃって…。大丈夫?」
さすがに何かおかしいと思ったのか、ルイズとシエスタがサ...
■4
まずい、非常にまずい。このままだと、この二人が見ている...
達してしまうことになる。それだけは避けたい……!
そんなことを考えた才人に、タバサはちょっとむっとしたよ...
ぎゅっ。
「はうっ!?」
才人の体がびくっと硬直する。タバサがフェラチオを続けな...
そのまま指と手のひらで、才人の睾丸をころころと弄ぶ。
『なに? こんなに縮み上がって、出したい出したいって言っ...
これはあなたが一方的に不利な勝負なの。負けるとわかってる...
口中に溜めた唾液の中に亀頭を泳がせ、舌と粘膜でじゅぶじ...
今、このシチュエーションでなければ成立し得ない、あまり...
「あっ、だめ、もう……限界っ……!」
タバサの容赦の無い責めに、才人は白旗をあげる。今まで必...
自分のペニスにむしゃぶりついているタバサの頭に両手を沿え...
『んっ……とどめ。たっぷり吐き出して』
タバサは才人の手に後押しされるように、限界までペニスを...
喉で先端をしごきあげる。
「………ッ!!!」
どぷっ!
ほとんどカタマリと言って良いような濃い精液が、タバサの...
今まで興奮させられるだけさせられていた鬱憤を晴らすかの...
びゅるびゅると際限なく才人のものが脈動する。
タバサはそれを口中から一滴たりとも溢れさせることないま...
「あっ……は、ぁ………」
長い射精が終わって、才人はようやく体を弛緩させる。
何も考えられなくなるほどの強烈な快楽であった。その顔は絶...
「…………」
「…………」
だが、その極楽気分にひたっていられる時間は悲しいほどに...
ルイズとシエスタの方から、極楽を地獄に変えるほどの怒気が...
見れば、ルイズとシエスタは、先程の牽制のし合いとは次元...
互いのことを睨みつけていた。
「し、しし信じられない…! 遂にそこまでっ……! ご主人様の...
わなわなと肩を震わせるルイズ。
「ま、まままぁ、なんっって、白々しいことを……!
わたし、ミス・ヴァリエールは分別がある方だと信じてました...
ひくひくと頬を震わせるシエスタ。
あれ。あれあれ。何この状況。一体どういう経過でこんなこ...
才人はアホの子みたいな顔で二人を見つめる。
『んー、たぶんだけどー、この二人からしてみると、自分とサ...
自分は何もしていないのに、サイトが水の中で”誰か”にイかさ...
サイトのイき顔は可愛いから、知ってる人ならすぐピンと来る...
……解説ありがとう、シルフィード。
■5
「サイト…? メイドの足はそんなに気持ちよかったわけ…?」
ルイズは形容しがたい恐ろしい笑みでサイトの方を向くと、...
「あ、ああ足ですって! サイトさんが足なんかで……!」
シエスタは驚愕の声を上げる。ああ、そんな可哀想な子を見...
「ぬけぬけと何を言ってるのかしら…? この犬は足でされるの...
知ってるからあんたもわたしの前でおイタしくさったんでしょ...
「ミス・ヴァリエールが何を仰りたいのか全くわかりませんわ...
あの格好からだったら、足を使う以外ありませんわね。いつも...
二人の思いこみとすれ違いは最早修復不可能になっているよ...
ちょっと考えれば相手が嘘をついているにしてはおかしい事く...
完全に頭に血が上ってしまっているのであった。
「そうよっ! あんたわたしに足でされて喜んじゃったことは...
他の女にもされてたなんてっ!」
「はぐっ!」
濁った湯の中でも狙いを損なわずに、ルイズの足蹴りが才人...
タバサはそれを予期していたのか、さっさと才人の後ろ側に...
「何よ! ふにゃふにゃじゃない! 年中盛ってる犬のあんた...
こんなだなんて、よっぽどたくさんぶちまけたのね! 汚らし...
「ちょ、やめ、痛い痛い!」
ふにゃふにゃなのはタバサに搾り取られたばっかりだからで...
ナニを潰さんばかりの勢いなルイズの足から、才人は身をよじ...
だが、そんなルイズの様子を見て、シエスタも事の異常さに...
「あの……ミス・ヴァリエール?
本当に、あなたがサイトさんに、その……あ、足でしたんじゃな...
「当たり前でしょ! した本人が何言ってるの!」
「いえ、わたしはしていません」
冷静に、きっぱりと言い放つシエスタ。その様子に、ルイズ...
そこに浮かんでくるのは、新たなる疑惑の対象。
「……サイト、あんた何か隠してるでしょう」
「さ、さぁ俺には何のことだか……うっ!」
ルイズの足が乱暴さを潜め、つつ…とつま先だけでサイトのも...
「言いなさいよ。考えてみれば、わたしが最初にここに来たと...
正直に言ったらちょっとだけお仕置きを加減してあげなくもな...
全然譲歩になっていない。
「ね、サイト…?」
ルイズは天使の微笑みを投げかけながら、足指できゅっと亀...
途端に才人のペニスに血液が流れ込み、びくん、と大きく跳ね...
「あはっ……やっぱりわたしの足が好きなのね。
何を隠してるのか言ったら、もっと良くしてあげるのに」
「んっ…、く、ふぁ……!」
絶対嘘だ。というか、白状したらこのまま握りつぶされる。
そう恐怖しながらも、才人の喉からは抑えきれない甘い吐息...
「あの……ミス・ヴァリエール? 本当に、足でしているんです...
湯の中でどんなことが行われているのか見えない状態で、才...
目の当たりにして、シエスタはおずおずとルイズに聞く。
「そうよ。この犬はご主人様の足が大好きなの。そうでしょう...
「べ、別に好きってわけじゃ…!」
「嘘おっしゃい。踏まれたって蹴られたって喜んじゃうくせに」
土踏まずで才人のペニスをお腹に押し付け、ぐりぐりと擦る...
■6
「……ホントに、足がいいんですか? 失礼します……」
シエスタは頬を染めて懐疑の目をルイズと才人に向けていた...
ついに好奇心を抑えられない様子でその足を崩し、才人の腰が...
「おい、シエスタまで…」
「あ、これがサイトさんの太股ですね。これがミス・ヴァリエ...
手探りならぬ足探りでシエスタのつま先が水中の才人やルイ...
最後に才人のペニスをかすめる。
「うぁっ!」
「わ、本当にガチガチになってます……サイトさん……」
大げさに驚き、軽蔑の色を含んだ目で才人を睨むシエスタ。...
「もしかして、いつもミス・ヴァリエールに蹴られるがままな...
つんつん、さすさす。
「そうなのかもね。それじゃあお仕置きにならないわね」
ぐりぐり、ぎゅっぎゅっ。
この状況がツボにはまってしまったのか、遠慮無く才人のも...
才人にとってはあまり良い思い出のないルイズとシエスタの意...
必死で自らのペニスを防御しようとする才人だったが、4本...
「二人ともっ、止め、止めろってば!」
「はぁ……ふぅ……、嘘ね。ほんとはしてもらいたがってるくせに」
「んっ……ふっ………そうです。サイトさんの顔、随分と気持ちよさ...
火がついてしまったらしい二人は、息を乱しながら才人のも...
夢中になっている。いつのまにかシエスタが才人のペニスを跳...
ルイズが細かい動きで刺激を与えるという役割分担まで暗黙の...
「はぁっ、はぁっ……それで、サイト? 話は戻るけど、何を隠...
「はいっ……ふぅっ……わたしも、是非聞きたいですっ……」
「だっから、何でもないって! やめてくれ、頼むからっ!」
もう足で悪戯などという領域はとうに過ぎている、美少女二...
気を抜けばすぐに果ててしまいそうな快楽の中で、才人は必死...
「ふぅん……あっそう、そこまで言うなら信用してあげてもいい...
急にルイズの語気が柔らかくなる。気が済んでくれた?と才...
「はぃ……でも、このままじゃサイトさんも収まりつきませんよ...
満面の笑みを投げかけるシエスタ。それに、ルイズもうんう...
「ほら、ご主人様とメイドの足で、みっともなく出しちゃいな...
ルイズの足指の爪が、サイトの尿道口に遠慮の欠片もない力...
「ひっ……! ああぁぁっ!!」
頭の中に火花が散るような苦痛と紙一重の刺激に、才人は臆...
それまで必死で我慢していたものを吐き出すほか無かった。
「あぁ…………すごいです。サイトさんのが暴れ回ってるのがわか...
蛇口を全開にしたホースのようにびゅくびゅくと白濁液を湯...
才人のペニスを足裏で感じて、シエスタはうっとりとした声を...
「はぁ…はぁ……ご主人様が一緒に入ってるお風呂の中にこんなに...
そう言いながらも、ルイズの瞳は潤み、吐息には情欲の色が...
■7
ああ、やっちまった。本気で逃げようと思えば逃げられるチ...
ルイズたちの言うとおり満更でもなかった自分に激しい自己...
才人は今度こそ湯船を脱出しようと腰を上げた。
タバサ達なら、ばれないようにしてくれると本人が言ったの...
上がってくれるだろう。
……が、その才人の体は、ガンダールヴもびっくりの速度で間...
ルイズとシエスタの腕に捕縛され、再び湯の中に沈んだ。
「え、ちょ、何ですかお二人さん…!?」
「ちょっとあんた、自分だけ良い目にあって帰れると思ったわ...
「そうです。男性だったらきちんと責任はとってください」
完全に女の目……いや雌の目になっている二人。
何だよもう。俺を足でされて興奮する変態だとか罵った癖に...
「ほら、まだまだできるでしょう。あんたは一年中発情犬なん...
「酷いこと言わないでください。そういうのは男性の甲斐性の...
竿に手を這わせ握りしめるルイズに、玉袋を撫でさするシエ...
「サイト…♪」
「サイトさん…♪」
両側から頬にキスされる才人。
天国と地獄が織り混ざった状況に、才人が観念して天を仰い...
三人がもつれあっているすぐ前の水面が揺れ、小さな頭がざ...
「……ふぅ」
水を吸って重くなった髪を指で整え、久しぶりの普通の息を...
ルイズとシエスタは目をまんまるに見開いてその姿を見つめ...
からくり人形のような動きでゆっくりと才人の顔に向き直った。
「やー………っぱり隠し事あったんじゃない。わたし、嘘は大っ嫌...
「どういうことなのか、きっちり説明して頂かないと納得でき...
とっても朗らかな笑みが水面上だけのものであることは、二...
渾身の力でにぎにぎしていることからも明白である。既に混乱...
吹っ飛びそうになっていた。
『お姉さまも黙って我慢していようとしてたんだけど、やっぱ...
というわけで、シルフィもお姉さまに味方するの。ごめんなさ...
と、急にどこからともなく聞こえてきた声に、ルイズとシエ...
何と、お湯が急にゼリーのような質感を持ち、二人の手足に...
「ちょっと、何よこれ! 気持ち悪い!」
「きゃー! きゃー!」
そのまま二人の体は才人から引き離される。その様は、いわ...
そういえばファンタジー世界といったらある意味お約束だよ...
■8
「タ、タバサ? これは一体……?」
「わたしがいる傍で別の女とするなんて、納得できない」
自らが同化したお湯の性質を変え、スライム化したシルフィ...
悲鳴と怒号が響く中、タバサは静かに才人の元へ近付く。
どうやらこの二人の回りはただのお湯のままなようである。
「サイト」
才人の胸に手を置き、キスするタバサ。今まで黙って隠れて...
情熱的な口付けであった。
「……っは、三回目だけど、まだ大丈夫よね」
口元から銀色に光る唾液の糸を垂らしながら、タバサはそう...
「大丈夫なわけないでしょっっ!! サイトっ、後で覚悟しと...
「あーん、やだやだやだー! 怖いですーっ!!」
『これ面白いのねー。創意工夫で楽しさ無限大なのねー!』
タバサの肩越しには、スライムに両手首を頭の上に固定され...
持ち上げられているルイズと、両手を後ろ手に繋ぎ止められ、...
股がされているシエスタの姿。後があまりにも恐ろしい阿鼻叫...
「あの、タバサ……この状況で?」
震えた声で問う才人。タバサはこくんと頷いた。
「もう、我慢できない。あの二人はシルフィに任せておけば大...
……実はこの娘、ルイズ達よりも恐ろしいのかもしれない。
『そうね、お任せなのねー。サイトとお姉さまがしてるとこを...
シルフィが気持ちよくしてあげるのね。人外の快楽を味わわせ...
軟体動物のような質感になったお湯が、べろん、とルイズ&...
どうやら、この二人もただ事では済まない運命が決定したよ...
「それじゃ、サイト……いいよね?」
小さく微笑んで見せたタバサが、自ら才人の腰の上に跨り、...
ああ、あれだけ平和だった俺の入浴時間が、どこをどう間違...
その日のヴェストリ広場には、明け方近くまで水音と嬌声が...
なお、この夜を境に、才人の入浴時間が安息の時では無くな...
おしまい
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