ゼロの使い魔保管庫
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312 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04...
大丈夫。自然にしてればばれないはず。
あの馬鹿結構周り見えてないし。
大丈夫、絶対大丈夫だから。
そして扉が開く。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
あくまで自然に。
まるで、最初から自分がそうするのが当然であるかのように。
そして、相手がそうされることを当然だと思うように。
そこに『不自然さ』や『ぎこちなさ』があってはならない。
「お疲れでしょう。お召しものをこちらへ」
気付かれてはならない。
狡猾に、繊細に、大胆に。
あるがままであるように振舞えば、全てはうまくいく──────。
はずだった。
「さ、最高だよっ、モンモランシィィィィィィィィィ!」
「落ち着けこの馬鹿っ!」
扉の前で固まった状態からルパンダイブに移行したギーシュを...
313 名前:モンモンメイドになる。の巻 ◆mQKcT9WQPM [sage] ...
モンモランシーが『メイド実習』のご主人様に選んだのは、も...
ギーシュにメイドとして仕えるなど、ある意味危険極まりない...
他の娘をこの男に近づけさせないためにも、自分自身が犠牲に...
そして今。
ギーシュはメイド姿のモンモランシーに踏まれていた。
「あ、あの、モンモランシー?」
「質問は却下。
私は今からあんたのメイドとして仕えるけど、それは実習の...
もし変なことしようとしたりしたら、溺れてもらうからね?」
言ってモンモランシーがいつの間にか手にしていた杖を振ると...
「わ、わかったよモンモランシー」
「わかればよろしい」
モンモランシーは杖をしまい、ギーシュの背から脚をどける。
ギーシュは埃を払って立ち上がると、まじまじとモンモランシ...
「…な、何よ」
はだけてもいないのにモンモランシーは思わず胸のあたりを隠...
そんな彼女に、ギーシュはうっとりと呟いた。
「モンモランシー。君は本当に何を着ても似合うなあ」
「ほほほほ、褒めたって何も出ないんだから!」
思わず照れて赤くなってしまうモンモランシー。
そして歴史は繰り返す。
「そんな可憐なキミもステキだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「するなっつってんでしょうがっ!」
今度ははたきおとされた。
メイドに手を出せばどういう目にあうか、さんざんギーシュの...
やっぱりここは。
「で。何かして欲しいことはない?」
ご主人様に尋ねてみるのが一番。
「どうせなら」
「ヤらしいこととか言ったら溺死させるからね」
釘を刺すのも忘れない。
「うぐ」
やっぱりか。
ギーシュは言葉につまり、モンモランシーの鋭い視線に思わず...
呆れたように見つめるモンモランシーに、ギーシュはあーでも...
…どうしよう。
ギーシュはヤらしいことしか思い浮かばない自分に驚愕してい...
こ、これがサイトの言っていた『ワビ・サビ』の魔法というや...
ちょっと違う。
314 名前:モンモンメイドになる。の巻 ◆mQKcT9WQPM [sage] ...
「…して欲しいことないんなら勝手にやらせてもらうわよ」
悶えるギーシュに、モンモランシーが歩み寄り、その肩に手を...
ギーシュがはっとしてモンモランシーを振り向く。
「や、やっぱりそうなんだねモンモランシぃぃぃぃぃ」
そして両手を広げて抱きつこうとする。
「止まれ馬鹿」
ごっちんとモンモランシーの拳とギーシュの頭が音をたてた。
痛みにうずくまるギーシュ。
モンモランシーは軽く痛む拳をさすりながら、うずくまったギ...
「…やっぱり」
「…な、何がやっぱりなんだいモンモランシー?」
疑問を口にするギーシュには一切応えず、モンモランシーは無...
ベッドに向けて、うつ伏せに押し倒した。
また何か言おうとするギーシュの頭を、今度は発言する前にベ...
じたばたともがくギーシュの頭を抑え付けたまま、モンモラン...
「最近、水精霊騎士団の演習とか出ずっぱりじゃない?
疲れてるだろうと思ってさ」
言って今度はギーシュの背中を押す。
ガッチガッチに凝っていた。
普段、まともに身体を動かすことの無い貴族が、毎日演習だ訓...
モンモランシーは凝っている部分を中心に、マッサージを始め...
「どう?きつくない?」
モンモランシーのマッサージは、それなりに気持ちがよかった。
「うん、なかなか上手だねモンモランシー」
それは、メイド実習で習った成果なのだが、褒められて悪い気...
モンモランシーは凝った部分を解しながら、言った。
「ほんとにもう、凝りすぎ。何をこんなに頑張るんだか」
呆れたように言うモンモランシーに、ギーシュが応える。
「決まっているだろう、もちろん君のためだよ」
不意打ちだった。
「僕には君を守る力が無い。前の戦いでそれを思い知ったんだ。
だからちょっとでも君を守れる男になれるよう、自分を鍛え...
いつもの演技くさい声ではなかった。
生の、ギーシュの声だった。
マッサージを受けているせいもあるのだろう。ギーシュはモン...
「まあ、お陰で毎日筋肉痛だけどね。普段鍛えてないとこうい...
ぎゅう。
モンモランシーは突然、ギーシュの首を後ろから抱きしめた。
315 名前:モンモンメイドになる。の巻 ◆mQKcT9WQPM [sage] ...
「え?え?モンモランシー?」
驚くばかりのギーシュに、モンモランシーは囁くように言った。
「…ばか。そんな頑張らなくたっていいのに」
自分のため。そう言ってくれたのがこの上なく嬉しかった。
モンモランシーはそっとギーシュの横顔を覗き込む。そして、...
「…私、守ってなんかもらわなくても、ギーシュがそばに」
よく見るとギーシュの鼻の穴が2倍ほどに膨らんでいた。
背中に密着した胸がやっぱりまずかったようである。
「モ、モンモランシィィィィィィィィ!ぼかぁ、ぼかぁもぉっ...
器用に上と下を入れ替えて、ギーシュが上になる。
そのまま食虫植物のように伸びた唇がモンモランシーを襲い。
正気に戻ったモンモランシーの拳が、ギーシュを壁まで吹っ飛...
この、せっかくいい雰囲気だったのにこのバカはっ!
この二人が結ばれるには、もう少し時間がかかりそうである。...
追記:モンモランシーに脅されて、ギーシュは合格を出したら...
終了行:
312 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04...
大丈夫。自然にしてればばれないはず。
あの馬鹿結構周り見えてないし。
大丈夫、絶対大丈夫だから。
そして扉が開く。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
あくまで自然に。
まるで、最初から自分がそうするのが当然であるかのように。
そして、相手がそうされることを当然だと思うように。
そこに『不自然さ』や『ぎこちなさ』があってはならない。
「お疲れでしょう。お召しものをこちらへ」
気付かれてはならない。
狡猾に、繊細に、大胆に。
あるがままであるように振舞えば、全てはうまくいく──────。
はずだった。
「さ、最高だよっ、モンモランシィィィィィィィィィ!」
「落ち着けこの馬鹿っ!」
扉の前で固まった状態からルパンダイブに移行したギーシュを...
313 名前:モンモンメイドになる。の巻 ◆mQKcT9WQPM [sage] ...
モンモランシーが『メイド実習』のご主人様に選んだのは、も...
ギーシュにメイドとして仕えるなど、ある意味危険極まりない...
他の娘をこの男に近づけさせないためにも、自分自身が犠牲に...
そして今。
ギーシュはメイド姿のモンモランシーに踏まれていた。
「あ、あの、モンモランシー?」
「質問は却下。
私は今からあんたのメイドとして仕えるけど、それは実習の...
もし変なことしようとしたりしたら、溺れてもらうからね?」
言ってモンモランシーがいつの間にか手にしていた杖を振ると...
「わ、わかったよモンモランシー」
「わかればよろしい」
モンモランシーは杖をしまい、ギーシュの背から脚をどける。
ギーシュは埃を払って立ち上がると、まじまじとモンモランシ...
「…な、何よ」
はだけてもいないのにモンモランシーは思わず胸のあたりを隠...
そんな彼女に、ギーシュはうっとりと呟いた。
「モンモランシー。君は本当に何を着ても似合うなあ」
「ほほほほ、褒めたって何も出ないんだから!」
思わず照れて赤くなってしまうモンモランシー。
そして歴史は繰り返す。
「そんな可憐なキミもステキだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「するなっつってんでしょうがっ!」
今度ははたきおとされた。
メイドに手を出せばどういう目にあうか、さんざんギーシュの...
やっぱりここは。
「で。何かして欲しいことはない?」
ご主人様に尋ねてみるのが一番。
「どうせなら」
「ヤらしいこととか言ったら溺死させるからね」
釘を刺すのも忘れない。
「うぐ」
やっぱりか。
ギーシュは言葉につまり、モンモランシーの鋭い視線に思わず...
呆れたように見つめるモンモランシーに、ギーシュはあーでも...
…どうしよう。
ギーシュはヤらしいことしか思い浮かばない自分に驚愕してい...
こ、これがサイトの言っていた『ワビ・サビ』の魔法というや...
ちょっと違う。
314 名前:モンモンメイドになる。の巻 ◆mQKcT9WQPM [sage] ...
「…して欲しいことないんなら勝手にやらせてもらうわよ」
悶えるギーシュに、モンモランシーが歩み寄り、その肩に手を...
ギーシュがはっとしてモンモランシーを振り向く。
「や、やっぱりそうなんだねモンモランシぃぃぃぃぃ」
そして両手を広げて抱きつこうとする。
「止まれ馬鹿」
ごっちんとモンモランシーの拳とギーシュの頭が音をたてた。
痛みにうずくまるギーシュ。
モンモランシーは軽く痛む拳をさすりながら、うずくまったギ...
「…やっぱり」
「…な、何がやっぱりなんだいモンモランシー?」
疑問を口にするギーシュには一切応えず、モンモランシーは無...
ベッドに向けて、うつ伏せに押し倒した。
また何か言おうとするギーシュの頭を、今度は発言する前にベ...
じたばたともがくギーシュの頭を抑え付けたまま、モンモラン...
「最近、水精霊騎士団の演習とか出ずっぱりじゃない?
疲れてるだろうと思ってさ」
言って今度はギーシュの背中を押す。
ガッチガッチに凝っていた。
普段、まともに身体を動かすことの無い貴族が、毎日演習だ訓...
モンモランシーは凝っている部分を中心に、マッサージを始め...
「どう?きつくない?」
モンモランシーのマッサージは、それなりに気持ちがよかった。
「うん、なかなか上手だねモンモランシー」
それは、メイド実習で習った成果なのだが、褒められて悪い気...
モンモランシーは凝った部分を解しながら、言った。
「ほんとにもう、凝りすぎ。何をこんなに頑張るんだか」
呆れたように言うモンモランシーに、ギーシュが応える。
「決まっているだろう、もちろん君のためだよ」
不意打ちだった。
「僕には君を守る力が無い。前の戦いでそれを思い知ったんだ。
だからちょっとでも君を守れる男になれるよう、自分を鍛え...
いつもの演技くさい声ではなかった。
生の、ギーシュの声だった。
マッサージを受けているせいもあるのだろう。ギーシュはモン...
「まあ、お陰で毎日筋肉痛だけどね。普段鍛えてないとこうい...
ぎゅう。
モンモランシーは突然、ギーシュの首を後ろから抱きしめた。
315 名前:モンモンメイドになる。の巻 ◆mQKcT9WQPM [sage] ...
「え?え?モンモランシー?」
驚くばかりのギーシュに、モンモランシーは囁くように言った。
「…ばか。そんな頑張らなくたっていいのに」
自分のため。そう言ってくれたのがこの上なく嬉しかった。
モンモランシーはそっとギーシュの横顔を覗き込む。そして、...
「…私、守ってなんかもらわなくても、ギーシュがそばに」
よく見るとギーシュの鼻の穴が2倍ほどに膨らんでいた。
背中に密着した胸がやっぱりまずかったようである。
「モ、モンモランシィィィィィィィィ!ぼかぁ、ぼかぁもぉっ...
器用に上と下を入れ替えて、ギーシュが上になる。
そのまま食虫植物のように伸びた唇がモンモランシーを襲い。
正気に戻ったモンモランシーの拳が、ギーシュを壁まで吹っ飛...
この、せっかくいい雰囲気だったのにこのバカはっ!
この二人が結ばれるには、もう少し時間がかかりそうである。...
追記:モンモランシーに脅されて、ギーシュは合格を出したら...
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