ゼロの使い魔保管庫
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211 名前:どっちにするの? ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:200...
これよ、ついに見つけたわ…!
サイトにナイショで図書館通いを続けた甲斐があったってもん...
私は返却ワゴンに乗っかった一冊の書物に目を付けていた。
それは、『形態変化』の儀式魔術を集めた書。
計画を思いついてから捜してたんだけど、誰かに借りられちゃ...
それを!今日!ついに!私は発見したのよ!
そーよ、この書に記述されているあの術式さえあれば、あのバ...
私だってヴァリエールの血を引く者。そう、あと数年もすれば...
ふふふふふふ、覚悟しなさいよサイト、私の魅力でメロメロの...
#br
全く、ついてない。
あの書の貸し出し期限が昨日までなんて。
学院図書室管理委員の罰則は結構厳しくて、貸し出し期限を一...
そして次は三ヶ月、と伸びていき、五回目には無期限の貸し出...
私はまだ一度も期限を越したことはないけれど、一ヶ月もここ...
仕方なく私は昨日、あの書を図書室に返却して。
そして今日、もう一度借り出すために私は図書室へとやってき...
もう一度、ちゃんと、将来の私の姿をサイトに見せ付けるため...
今は、こんなちんちくりんな私だけど…。
大きくなったらスゴいんだから!胸だってキュルケにも負けな...
待っててねサイト、すぐに私に夢中にさせてあげるから…!
そして二人は、返却ワゴンから棚に並べられたその書物を同時...
相手を認識するや否や、戦闘態勢に入ったのだった。
#br
212 名前:どっちにするの? ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:200...
「アンタのせいで怒られちゃったじゃないのっ!」
さんざん司書のシュヴルーズに搾られた二人は、初犯というこ...
そして件の書は、予約を取り付けていたことを思い出したタバ...
当然ルイズの不機嫌はクライマックスなわけで。
「それになんでアンタがその本借りてんのよっ!」
「予約してたから」
端的にそれだけ応え、タバサはすたすたと廊下を歩く。
「そーじゃないわよっ! アンタがその本の術式で何を企んで...
タバサの横に並びながら、ルイズは喚く。
タバサは表情を変えぬまま、確固たる意思を視線に籠め、ルイ...
「大人になった私を、サイトに見てもらう」
その言葉には、『大人になったらあんたなんかメじゃないんだ...
籠められていた。
ルイズはやっぱり、という顔になって、もう一度タバサに詰め...
「ちょっと歳とったくらいで、ちんちくりんのアンタにサイト...
「…人の事言えない」
詰め寄ってきたルイズの胸を指差してタバサはそう指摘する。
ルイズは一瞬うぐ、と唸ったが、
「わ、私はラ・ヴァリエールの血を引いてるのよ? あと3年...
それを聞いたタバサは。
ふっ。
鼻で笑った。
「ちょ、今鼻で笑ったでしょチビっこぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
そしてまたタバサに詰め寄るルイズ。
そんなルイズに、タバサは突然書物を突きつけた。
「じゃあ、試してみる?」
「へ?」
「この書に載ってる、『成長』の術式を私とルイズで使う。
そして、その後の姿で勝負する」
タバサの申し出を、ルイズは一瞬考え、そして。
「わかったわ! 受けて立ってやるわよその勝負!」
勝算も何もない勝負に挑んだのだった。
#br
213 名前:どっちにするの? ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:200...
そして場所はルイズの自室へと移る。
ルイズとタバサは珍しく協力しあい、魔法陣を完成させ、今そ...
急激な成長をした場合、服で身体を締め付けないため、そして...
二人はお互いに最後の睨みを交わすと、ほとんど同時に詠唱に...
この術式は、魔力の容量さえあれば、一度に最大三人まで成長...
つまり、二人分の魔力を注ぎ込めば、二人が同時に同じだけ成...
そして。
青く輝く光が二人を包み、それが一旦魔法陣に吸い込まれ、紅...
そして、魔法陣の周囲に置かれた蝋燭の光が収束し、その紅い...
その光が爆発的に広がり、部屋を満たし、白い闇が辺りを覆う。
その光が晴れると…。
背の高い、桃色の髪と青い髪の美女が、裸にマントだけの格好...
桃色の髪の女性…ルイズが、タバサをまじまじと見つめる。
…う!いっちょまえに綺麗になってんじゃないの…!
流れる長い青い髪。整った顔立ち。そしてその身には生まれな...
そして何よりもルイズの目を引いたのは。
…で、でかい…!
成長したタバサの胸はでかかった。
バカメイドどころか、あのにっくきツェルプストーのそれに匹...
しかし、自分も負けていないはず。
むしろちいねえさまの事を考慮するなら、勝っているはず。
ルイズはゆっくりと自分の身体を見下ろす。
ない。
そこにあるはずのものが、そこにはなかった。
目をこする。もう一度確認。
やっぱりない。
そこに広がるのは、あまりに雄大な平原───────。
「ぷ」
「いいいいいいいいいいいいいいい今笑ったでしょ! 笑った...
そしてルイズが美しい髪をなびかせてタバサに掴みかかろうと...
ばたんと扉が開いて。
「ただいまー」
才人が帰ってきて。
「い」
目の前の光景に凍り付いて。
二人はそんな才人を見るや否や。
「サイト!」
「犬っ!」
前がはだけるのも構わず、っていうかむしろわざとはだけさせ...
「「どっちがいい!?」」
いきなり問い詰めたのだった。
[[14-281]]タバサにする!
[[14-426]]ルイズにする!
終了行:
211 名前:どっちにするの? ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:200...
これよ、ついに見つけたわ…!
サイトにナイショで図書館通いを続けた甲斐があったってもん...
私は返却ワゴンに乗っかった一冊の書物に目を付けていた。
それは、『形態変化』の儀式魔術を集めた書。
計画を思いついてから捜してたんだけど、誰かに借りられちゃ...
それを!今日!ついに!私は発見したのよ!
そーよ、この書に記述されているあの術式さえあれば、あのバ...
私だってヴァリエールの血を引く者。そう、あと数年もすれば...
ふふふふふふ、覚悟しなさいよサイト、私の魅力でメロメロの...
#br
全く、ついてない。
あの書の貸し出し期限が昨日までなんて。
学院図書室管理委員の罰則は結構厳しくて、貸し出し期限を一...
そして次は三ヶ月、と伸びていき、五回目には無期限の貸し出...
私はまだ一度も期限を越したことはないけれど、一ヶ月もここ...
仕方なく私は昨日、あの書を図書室に返却して。
そして今日、もう一度借り出すために私は図書室へとやってき...
もう一度、ちゃんと、将来の私の姿をサイトに見せ付けるため...
今は、こんなちんちくりんな私だけど…。
大きくなったらスゴいんだから!胸だってキュルケにも負けな...
待っててねサイト、すぐに私に夢中にさせてあげるから…!
そして二人は、返却ワゴンから棚に並べられたその書物を同時...
相手を認識するや否や、戦闘態勢に入ったのだった。
#br
212 名前:どっちにするの? ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:200...
「アンタのせいで怒られちゃったじゃないのっ!」
さんざん司書のシュヴルーズに搾られた二人は、初犯というこ...
そして件の書は、予約を取り付けていたことを思い出したタバ...
当然ルイズの不機嫌はクライマックスなわけで。
「それになんでアンタがその本借りてんのよっ!」
「予約してたから」
端的にそれだけ応え、タバサはすたすたと廊下を歩く。
「そーじゃないわよっ! アンタがその本の術式で何を企んで...
タバサの横に並びながら、ルイズは喚く。
タバサは表情を変えぬまま、確固たる意思を視線に籠め、ルイ...
「大人になった私を、サイトに見てもらう」
その言葉には、『大人になったらあんたなんかメじゃないんだ...
籠められていた。
ルイズはやっぱり、という顔になって、もう一度タバサに詰め...
「ちょっと歳とったくらいで、ちんちくりんのアンタにサイト...
「…人の事言えない」
詰め寄ってきたルイズの胸を指差してタバサはそう指摘する。
ルイズは一瞬うぐ、と唸ったが、
「わ、私はラ・ヴァリエールの血を引いてるのよ? あと3年...
それを聞いたタバサは。
ふっ。
鼻で笑った。
「ちょ、今鼻で笑ったでしょチビっこぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
そしてまたタバサに詰め寄るルイズ。
そんなルイズに、タバサは突然書物を突きつけた。
「じゃあ、試してみる?」
「へ?」
「この書に載ってる、『成長』の術式を私とルイズで使う。
そして、その後の姿で勝負する」
タバサの申し出を、ルイズは一瞬考え、そして。
「わかったわ! 受けて立ってやるわよその勝負!」
勝算も何もない勝負に挑んだのだった。
#br
213 名前:どっちにするの? ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:200...
そして場所はルイズの自室へと移る。
ルイズとタバサは珍しく協力しあい、魔法陣を完成させ、今そ...
急激な成長をした場合、服で身体を締め付けないため、そして...
二人はお互いに最後の睨みを交わすと、ほとんど同時に詠唱に...
この術式は、魔力の容量さえあれば、一度に最大三人まで成長...
つまり、二人分の魔力を注ぎ込めば、二人が同時に同じだけ成...
そして。
青く輝く光が二人を包み、それが一旦魔法陣に吸い込まれ、紅...
そして、魔法陣の周囲に置かれた蝋燭の光が収束し、その紅い...
その光が爆発的に広がり、部屋を満たし、白い闇が辺りを覆う。
その光が晴れると…。
背の高い、桃色の髪と青い髪の美女が、裸にマントだけの格好...
桃色の髪の女性…ルイズが、タバサをまじまじと見つめる。
…う!いっちょまえに綺麗になってんじゃないの…!
流れる長い青い髪。整った顔立ち。そしてその身には生まれな...
そして何よりもルイズの目を引いたのは。
…で、でかい…!
成長したタバサの胸はでかかった。
バカメイドどころか、あのにっくきツェルプストーのそれに匹...
しかし、自分も負けていないはず。
むしろちいねえさまの事を考慮するなら、勝っているはず。
ルイズはゆっくりと自分の身体を見下ろす。
ない。
そこにあるはずのものが、そこにはなかった。
目をこする。もう一度確認。
やっぱりない。
そこに広がるのは、あまりに雄大な平原───────。
「ぷ」
「いいいいいいいいいいいいいいい今笑ったでしょ! 笑った...
そしてルイズが美しい髪をなびかせてタバサに掴みかかろうと...
ばたんと扉が開いて。
「ただいまー」
才人が帰ってきて。
「い」
目の前の光景に凍り付いて。
二人はそんな才人を見るや否や。
「サイト!」
「犬っ!」
前がはだけるのも構わず、っていうかむしろわざとはだけさせ...
「「どっちがいい!?」」
いきなり問い詰めたのだった。
[[14-281]]タバサにする!
[[14-426]]ルイズにする!
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