ゼロの使い魔保管庫
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26 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:34:26 ...
「やめてくださいっ!! サイトさんのそんな言葉なんか、聞...
シエスタが、血を吐くような叫び声を上げる。
しかし、その正面にたつ才人も、決して、平静を保っている...
メイド姿の少女は、そんな少年に駆け寄り。必死に訴える。
――いまの言葉は何かの間違いで、たちの悪い冗談だから気にし...
そう言ってくれと彼にしがみつき、懸命に訴える。
しかし、才人が吐いた言葉は、やはりさっきと変わらなかっ...
「俺は、やっぱりルイズを選ぶ。だからシエスタ……俺の事は、...
「いやです! いやですっ!! そんなっ、そんな事出来ませ...
「シエスタ」
「じゃあ、――じゃあ、わたし妥協しますっ! 一番でなくとも...
「……」
「――そんなこといわないでください……!」
才人のパーカーを、自分の涙で濡らしながら、彼女は、親に...
しかし、彼からすればやはり、
「シエスタ――」
駄々は駄々でしかなかった。
「分かってくれ、……もう、決めたんだ……!」
「いやあああああああ!!!!!」
シエスタの発狂したかのような叫びが、その空間――格納庫――...
常ならば、愛くるしさに満ち溢れているはずのシエスタの表...
――無論、陽気な笑顔ではない。半ば狂気さえ含んだ、うつろな...
「シエスタ……!」
27 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:3...
才人は、彼女の自分に対する想いが、ここまで深かったとい...
――しかし、だからこそケジメはつけなければならない。
何故なら、そんな彼女であればこそ、今までのように思わせ...
実は、才人がこういう(以前の彼自身の優柔不断さから思え...
「――わたし、わたしやっぱりアレですか? もう、邪魔ですか...
シエスタの言葉が、彼の胸を刺す。
そう、このたび才人とルイズ(というよりヴァリエール公爵...
ヴァリエール家では、二人の予想通り、次女カトレア以外の...
なかでも家長たる公爵本人は、額から角でも生やさんばかり...
――しかし、とにもかくにも、才人とルイズの奔走で、この婚約...
そして、形の上だけでも婚約が成立した以上は、才人として...
「シエスタ……ごめん。本当にごめん。でも、俺も本気なんだ。...
しかし、シエスタはもう才人を見てはいなかった。呆然とこ...
「……もう、いいんですサイトさん。しょせんわたしは、あなた...
才人はもう、たまらなくなった。
こんな彼女を見るくらいなら、いっそ口汚く罵られた方がど...
「サイトさん」
妙に陽気な声でシエスタが呼ぶ。
顔をあげた才人はぎょっとした。
28 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:4...
「大丈夫です、サイトさん。――わたし、サイトさんの足手まと...
そこには、鈍く光る薪割り用のナタの刃を、自分の首筋に当...
「ミス・ヴァリエールとお幸せに。――あ、でも、時々は」
シエスタはそこまで言うと言葉を切った。鼻をすすり、震え...
……時々は、私を思い出してくださいね、と。
「やめろぉぉぉ!!」
思わず才人は駆け寄ろうとして、転んでしまう。
事態の余りの急転直下に、とっさに上半身と下半身のバラン...
顔面を石畳に思い切りぶつけたが、痛がっているヒマなど無...
彼はそのまま土下座の形で叫んだ。
「やめてくれ! やめてくれシエスタ!! 俺が悪かった。俺...
しかし、彼女は答えない。
さっきまでと変わらず、うつろな笑みを浮かべたまま、才人...
「何でもするっ!! 君が望むことなら、俺は何でもするっ!...
才人がそう叫んだ時、初めてシエスタの瞳に光が宿った。
「何でも……していただけるんですか……?」
「え……?」
「わたしが望めば、何でもしていただけるんですか……?」
才人は答えられなかった。
というより、この期に及んで、彼女が何を言おうとしている...
そんな才人に、シエスタはたたみかける。
「今一度、確認させて頂きますわ」
一歩、二歩、三歩、……ゆっくり、ゆっくりとだが、シエスタ...
「わたしが望めば、サイトさんは何でもしていただけるんです...
29 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:4...
「……俺にできる事なら」
「それはおかしいでしょう」
シエスタは言った。
サイトさんは今“何でも”と言いました。何でもと言うのは、...
その目を正視できずに、才人は思わずうなだれる。
「何を……すればいいんだ?」
「はい」
シエスタはきびすを返すと、格納庫の、工具や酒ビンなどを...
「これに、サイトさんのサインと血判を押して下さい」
それだけ言うと、膝をついてうなだれる彼の傍らに寄り、ペ...
「――これ、何て書いてあるんだ?」
しかし、シエスタは微笑むだけで答えない。
もっとも、その笑顔はさっきまでのうつろな笑みとは違い、...
才人には、このハルケギニアの文字が読めない。
彼に出来る書類仕事は、せいぜい自分の名を署名する事くら...
しかし、いくら何でも、内容のわからない書面に署名と血判...
しかし、もはや情況が情況だった。
彼女の言葉に従わずして、彼女を落ち着かせる方法を、いま...
結局、彼は――従った。
「サインと血判、だな」
シエスタはそのままうなずいた。
「それをすれば、思いとどまってくれるんだな?」
シエスタが、やはり無言でうなずくのを見て、才人はペンを...
この時、彼がこの書面に書かれた内容を知っていたら、いく...
31 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:4...
「これで、いいのかシエスタ……?」
たどたどしいハルケギニア共通語で自分の名を署名し、親指...
その紙面を再び手渡された時の彼女の表情には、もはやさっ...
悲嘆の涙はそのまま歓喜の涙へと変化し、まるで難産の末に...
シエスタは紙片を胸に抱き、言った。
「ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!!...
「キミが喜んでくれたなら、何だか分からないけど、俺も嬉し...
才人もようやく顔をほころばせた。
「で、さ。――念のために聞かせて欲しいんだけどさ、……それ、...
「はい」
シエスタは、うっとりとした笑みを浮かべたまま、その紙面...
「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガは、わたくしことシエス...
才人は、呆然と立ち尽くし、何も考える事が出来なかった。
そんな才人に、嬉しそうにシエスタが身を寄せてくる。
「さてサイトさん、それじゃあ早速、命令に従って頂きましょ...
「しっ、しえすた……?」
「あらかじめ言っときますけど、逃げたり逆らったりしたら、...
と言い、サイトさんもご承知して下さってると思いますけど、
「わたし、こうと決めた事は、絶対にやり遂げるオンナですか...
そう、うそぶいた。
小悪魔のような……いや、才人には文字通りその笑顔は、悪魔...
96 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
――ぴちゃ、ぺちゃ、くちゃ……。
深夜の格納庫に、淫らな水音が響き渡る。
「ぁぁぁぁ……サイトさん、気持ちいいですよ……」
椅子に座りながらうっとりと声を上げるメイド姿の少女。
彼女のロングスカートからは、輝くばかりに白い生足がニュ...
サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ……契約締結から三日後の...
「うふふふふ……さすがにサイトさん、なかなかお上手になられ...
シエスタは才人の頭を優しく撫でながら、やっぱり婚約者相...
「おっ、俺は、そんな事はしちゃいない――ぐぶるっ!」
真っ赤になって反論しようとした才人の口に、シエスタがそ...
「ぐっ、ぐぶぶぶ!!」
そのまま彼女は、才人の口の中で足の指をうごめかし、つい...
「〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!!!」
「誰が勝手に意見をしていいと言いましたか? あなたは黙っ...
さっきまでの気持ちよさげな表情から一転、鬼のような形相...
「っっ!」
目から火花が散るような激痛を覚え、思わず才人は険しい目...
「何かおっしゃりたいのですか……!?」
逆光の中、目だけを異様に光らせ、仁王立ちに自分を見下ろ...
97 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
――悪いのは俺だ。
――シエスタがここまで理不尽で非常識な行為に走る原因を作っ...
そういう罪悪感が、才人を縛り付ける。
無論、先日わけも分からずサインさせられた契約書の事もあ...
しかし、現在の才人にとってはその書付けがルイズに露見す...
そしてシエスタ自身も、彼が抱くそういう罪悪感に当然気付...
その証拠に――。
「勘違いなさらないで下さいねサイトさん。貴方は当然償うべ...
『裏切った』という言葉で、彼女は才人の心を刺激する。
確かにそうだろう。シエスタから見れば、そう解釈されても...
しかし、今さら百万言を費やして説明したところで、シエス...
何故なら、それを理解させるためには、才人の心は最初から...
契約書がルイズの目に晒されるのは怖い。想像しただけでゾ...
しかし、それ以上に才人が恐ろしいのは、自分が原因となっ...
そんな事態に比べたら、たかだかシエスタの罵倒を浴びるく...
98 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
難航中だった二人の婚約が大きく前進したきっかけは、ルイ...
“虚無”の血を残す、ということになれば、当然ルイズの相手は...
――というのが、実は才人が考え出した二人の結婚のための最終...
例え才人がシュヴァリエの称号を手にしたところで、ラ・ヴ...
何故なら、中世貴族にとって婚儀とは、本人同士の情愛の結...
――封建社会における身分の壁とは、それほどに分厚いものであ...
つまり公爵にとっては、どうしても才人をルイズと添わせな...
と、そういう戦略に基づき、才人とルイズの奔走が再開され...
幸い彼らは、この国の最高主権者アンリエッタ女王陛下と旧...
“虚無の使い魔”ガンダールヴは、武のみならず政略に関しても...
しかし、二人のこの政治的奔走は、可能な限り秘密裏に行わ...
つまり彼女からすれば、今まで中立(?)を保っていた才人...
許せなかった。
ルイズも、アンリエッタも許しがたいが、それ以上に彼女は...
さいわいルイズは爵位の叙勲式の打ち合わせで、いま王宮に...
(ならば、その一週間で、サイトさんをムチャクチャにしてや...
と、シエスタは思った。
もはや、彼女に行動をためらわせるものは、何一つなかった。
99 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
(裏切り、か……。やっぱ、そう見えるよな)
その瞬間、うなだれる才人の股間に激痛が走った。
「ぅぐっ!!」
才人の唾液に濡れそぼったシエスタの生足が、そのまま彼の...
「あら、どうなすったんですのサイトさん?」
「っっっ! ぁしを……足を……のけて……ひふぅっっ……!!」
「ごめんなさい、聞き取れませんでしたわ。もう一度ハッキリ...
そう言いながらシエスタは指を使い始める。
「ぁぁぁぁ……のけてっ! ぁしを、のけ……あああああっ!!」
「んふふふ……そんなに足を乗っけて欲しいのですか、サイトさ...
「ちっ、ちが……どけて……あああああ!!」
「やっぱり分かりませんわ。男らしくハッキリおっしゃって下...
いかにも残念そうにシエスタは呟く。
しかし、その口調とは裏腹に、シエスタの足の指は、まさし...
「しえすた……ああああ……しえすたぁぁぁ……!!」
「サイトさん、分かっているとは思いますが――」
シエスタは言った。
「女の子に踏まれて興奮するような変態には、お仕置きですよ...
「えっ!?」
ハッキリ言ってそれは反則だった。
何故なら、シエスタが“興奮したら”という条件付けをした時...
「つまり、決定ですね。サイトさんのお仕置きは……!!」
才人のペニスは、彼女の執拗な足コキによって勃起していた...
「ズボンとパンツを脱いで、壁に手を突いて立って下さい」
100 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:...
ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅういちっ!!」
ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅうにっ!!」
ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅうさんっ!! ほぉら背筋しゃんと伸ばしてっ! 猫...
「……ぇすた……、ぐうっ!! ……しえ、すたぁぁ……」
「どうしましたサイトさん?」
両手の動きを止め、うつむく才人を覗き込むシエスタ。
格納庫の壁に手を突いて歯を食いしばり、必死にスパンキン...
ただ痛いだけのお仕置きではない。
右手で才人の尻を叩くシエスタは、同時に左手にたっぷりと...
――彼女の愛読書『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』から学習...
これをすると、真っ赤に腫れ上がったお尻と、快感でびんび...
……シエスタはこのお仕置きが大好きだった。
「……今日は……多いよぉ……」
「多い?」
「だって、いつもは――20回で終わりなのに……」
ばっし〜〜〜んっ。
「はぐうっ!!」
シエスタは言った。
「甘いですよ、サイトさん」
スパンキングと同時に、手コキも再開される。
ばっし〜〜〜ん。しこしこしこしこしこ……。
「昨日、おととい20発だったからって、今日もそうとは限ら...
「そっ、……んな……ぁぁぁぁ……いぎっ!……」
「と言うか、今日は回数無制限で行きます。わたしの手がくた...
ばっし〜〜〜ん。しこしこしこしこしこ……。
「サイトさんが泣くまで、ぶつのをやめません」
212 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:16...
「つまり、騎兵の特質とは、騎馬による機動力をフルに活用し...
――奇襲、と聞いた瞬間に、講義を聞く生徒たちの表情が曇った。
「つまり先生、不意打ちということですか?」
「それって、卑怯じゃないですか」
「貴公らはバカか? それとも私の話を真面目に聞いていない...
アニエスはやれやれという表情で言い放った。
……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……あと、何分だ……?
ここはトリステイン魔法学院の一室。
水精霊騎士隊・通称オンディーヌの構成員は、全員この学院...
銃士隊長アニエスは、その主席講師に任命され、(本人はい...
なんのかんのと、彼女は面倒見のいい女性だった。
……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……おっ、おなかが、苦し...
「単なる騎士なら、大声上げて敵に飛び込めばそれで済む。そ...
アニエスは、その教鞭をぴしりと鳴らし、
「騎兵とは、最も速度を要求される兵種であるため、きらびや...
分かるか? つまり奇襲と言えば聞こえは悪いが、とアニエ...
「要するに、最も高度な馬術と、最も薄い装備で敵陣を確実に...
アニエスは興奮気味にドン、と教卓を叩きながら言う。
そんな彼女の迫力に、教室に居並ぶ騎士隊の小僧どもは声も...
……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、やべえ……もう、授業どこ...
213 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
「でも、先生」
おずおずとギーシュが手を挙げる。
「さっきの質問の答えになってません」
――あ? という表情で睨み返すアニエス。
「卑怯はやっぱり……卑怯じゃないでしょうか?」
「まだ分からんのかっ!! 戦場は遊び場ではない。騙し騙さ...
ギーシュ・ド・グラモンっ、とアニエスは叫ぶように彼を呼...
「貴様、仮にもグラモン元帥の一門であろうが! 正々堂々と...
その瞬間、反射的に頭をすくめた才人の髪ギリギリを、アニ...
――危なかった。
ホッとしつつ顔を上げた才人を待っていたのは、怒りで真っ...
銃士隊隊長ともあろう剣の使い手が、説教途中に思わず晒し...
「ボっとしてた割りには御機嫌にかわしてくれたなサイト。私...
退屈だなんてとんでもない。ただ集中できない事情があるだ...
しかし才人にとっての不幸は、その事情を納得いくように話...
荒廃した平成日本の教育現場とは違い、ハルケギニアには教...
つまり、基本的に体罰オールOKのこの世界で、教室に於い...
「左右の者、サイトの両脇を固めて立たせろ」
アニエスは教鞭を置くと、ぽきぽきと指を鳴らし、往復ビン...
「運が悪かったなサイト。チャイムが鳴るのがもう少し早かっ...
アニエスがにやりと笑う。
――持ち越しになっただけじゃ、結局ぶたれる事に変わりは無い...
そんな発言をする勇者は、当然この教室には誰もいなかった。
214 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
こんこん。
「サイトさんですか?」
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
ドアを開ける。
そこには彼女がいた。
才人とルイズの二人が共に安眠を得る、豪奢な寝台。
そこには、漆黒のメイド服と純白のエプロンドレスを着込み...
「そろそろお越しになられる頃だと思ってましたよ」。
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
「し、しえすたぁ……、はやく……はやく……」
扉を閉め、倒れこむようにベッドにすがりつく才人。
「はやく、これを……取ってくれよぉ……!」
そんな才人を心の底から慈しむような表情で見つめながら、
「これ? これって何です?」
彼女は、たまらなく残忍な言葉を吐く。
「何って……しえすたぁ……!」
「いつも申し上げているでしょう? 言いたい事があるなら、...
「……っっ!」
才人は、アニエスの往復ビンタで真っ赤に腫らした顔を、さ...
「おっ、俺の貞操帯をはずして、……お尻に入ってるものを……取...
「ふふふふふふ……、はい、よく言えました」
クスリと笑うと、シエスタはポケットから鍵束を取り出した。
才人は、そんな彼女を前にしてベルトを緩め、恥らうように...
――貞操帯。メイドとしてトリスタニア市街へ買出しに行った時...
無論、彼女が買い求めたのはそれだけではない。その他種々...
「当然でしょう? これらの品々はみな、サイトさんを気持ち...
昂然と言い切るシエスタに、才人は何も言い返せなかった。
215 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
「それにしてもサイトさん、そのお顔どうなさったんです?」
「アニエスさんに……ぶたれたんだよ。授業中にボケっとすんな...
へえ、それはとんだ災難でしたね、と楽しそうに笑いながら...
さすがに彼も、そのくすくす笑いにカチンと来たらしい。
「災難もクソも無いよっ、ケツにこんなもん仕込まれて、集中...
思わず声を荒げるが、そんな彼の姿に威厳は皆無であった。
ベッドに手をつき、メイドに尻を差し出す少年。――しかも、...
「あらあら、申し訳ございません。わたしとしましてはただ――」
彼女の細い指が菊門に吸い込まれると、やがてリングの先の...
「サイトさんに気持ちよくなって頂きたいだけですのに」
「――ぐぅっ!」
一つ、二つ、三つ、……。
白魚のようなメイドの指先によって、次々と才人の臀部から...
「はぁぁぁぁっっ!! ごっ、ごりごりするよぉっ!!」
才人が尻を震わせ、懸命に刺激をこらえている。
「サイトさん、分かっておられるとは思いますが、今はまだお...
シエスタが、才人の耳朶を甘噛みしながら、囁きかける。
「でっ、でも……くうう……!」
「んふふふふ……我慢なさい。男の子でしょう?」
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
しかし、過度の快感の前には老若男女の差は無意味だ。
才人はもう全身に力が入らず、無様にベッドにしがみつき、...
216 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
シエスタは、ベッドの上に乗って彼の側面にポジションをず...
「しっ、しえすっ!?」
シエスタの指が才人の胸部を這い回る。
「っっっ!!」
思わず才人が息を呑んだ瞬間、彼女の舌が猛烈な勢いで彼の...
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」
ぴちゃ、くちゃ、ぺちゃ……。
流し込まれるシエスタの唾液が、才人の僅かに残る理性をど...
無論その間も、彼女による他の器官への攻撃は続いている。
右手の指は、さっきまで引き抜かれつつあったアナルパール...
――くちゅ……。
たっぷり1分は続いたディープキスが、互いの唇の間に白い糸...
「サイトさん、気持ちいいですか?」
才人は答えない。
答えられない。
焦点の定まらない目で、自分を見下ろす少女を呆然と見返し...
「なら、……もっともっと気持ちよくして差し上げます」
そう言うが早いか、シエスタは、さっき再び彼のアナルに埋...
「っっっっっ!!!!!!!!」
才人はもはや、声すらあげられなかった。
「じゃあサイトさん。これから、貴方の一番気持ちいいところ...
そう言いながら彼女は、才人の剥き出しになったペニスを、...
484 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 06:57:33...
その日、タバサは授業に出なかった。
彼女にしては、これは珍しい事と言わねばならない。
ガリアからの指令があれば、魔法学院の授業はおろか、あら...
原因は分かっている。
昨日見た、あの風景。
あの時、タバサのまぶたに焼きついたあの荘厳なる絵画の如...
その焼きついた淫画を、あらためて、ぼんやりと思い出す。
(あれが、いやらしい、という事なんだ……)
男女の間には、そういった事がある、というのは知っている。
男女の間では、そういった事をする、というのも知っている。
その行為の果てに、人は子を産み、育て、死んでいくのだと...
しかし、それはタバサにとっては、天の果てに極楽があり地...
かつてシャルロットという名で、ガリアの宮中にいた頃。さ...
もっとも、単に当たり前の性知識だけしか知らぬ者なら、そ...
タバサとて、その博覧強記とも言えるほどの読書量と、いつ...
それほどまでに、あの二人が繰り広げていた痴態は、タバサ...
むくり。
体を起こしてみる。
――重い。
昨夜の疲れが、まだ綿のように残っている。
気付けば、全身汗まみれだ。
(シャワー、浴びなきゃ)
のろのろと、着替えを取ろうとして、その時初めて彼女は、...
そして、その恥じらいと共に、昨夜の自分の痴態をも。
485 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
(熱い……!)
昨夜、タバサは熱にうなされていた。
尋常の投薬、治癒呪文では決して癒される事の無い高熱に。
熱を持っているのは心だけではない。むしろ肉体だ。――いや...
タバサはそっと、その器官――股間に指を下ろす。
触れるか、触れないか、それこそギリギリのタッチで。
――くちゅり。
「くうううううっっっ!!!!」
湿った音と共に、全身に十数回目かの電流が走る。
はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!
――気持ちいい。
人間の体というものが、こんな感覚を発生させる機能を持っ...
すなわち、自慰行為。
膣孔も乳首も肉芽も、いや、その指、掌が触れるところは全...
昨夜からほぼ夜明けまで、タバサはこの一人遊びに没頭し、...
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
熱い湯が、きめの細かいタバサの肌を流してゆく。
昨夜来の汗の脂が、みるみるうちに清められてゆく。
自慰の快感とは、また別種の心地よさがタバサの身体を支配...
(サイト……)
意識がハッキリするにつれて、昨日の一件がまた、彼女の脳...
486 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
「ああああああっ!! やめっ!! やめっ!! はぁぁぁっ...
「んふふふふ……違うでしょう? 『気持ちいいです。もっとし...
「はっ、はひぃっ! ひっ、ひもひ、いいれしゅうぅ……!」
「だめでしょう、ちゃんと言われた通りに言いなさいっ!」
ここは、風の塔の一室。窓から彼女たちを照らすのは、太陽...
そのスポットライトのなかで、二人のメイドが、互いに荒い...
一人のメイドが、犬のように四つん這いになり、もう一人の...
最初、タバサは彼女らが一体何をしているのか、分からなか...
――というのは、嘘に近い。
確かに何をしているのかは分からなかった。
しかし、その二人が発散する“淫気”は、性行為に関しては非...
(これって……えっち、なの……?)
キュルケから聞いていたのとは違う。
小説で呼んだものとも違う。
男子生徒が昼休みに話しているのを、何となく聞いた行為と...
そもそも、性行為とは、男と女がするものであって、眼前の...
でも、これは――いや、これこそが“えっち”なのだ。
タバサは、胃液が逆流するような不快感を覚えた。
同性愛に対する嫌悪感もあった。
それ以上に、人としての矜持を捨て、獣のようにまぐわう彼...
その『だらしなさ』は、年齢相応に潔癖なタバサという少女...
そう思った瞬間には、目を逸らしていた。
目を逸らした瞬間には、きびすを返していた。
もともと、この塔にも特別な用があって来たわけではない。
ただ、この塔の、この一室から見える二つの満月が、彼女は...
タバサは、彼女たち二人によって、宙空の双月すらも汚され...
その声が、彼女の耳に届くまでは。
「しえす……しえすたぁぁぁ……!! あああああ……!!」
「違いますっ!! 何度言ったら分かるんですサイトさんっ!...
タバサは凍りついた。
487 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
――ぱぁんっ!!
掌が、何かを平手打ちする音が聞こえた。ついでに、泥の中...
「ひっっ!! おっ、おねえさまぁっ!! やめないでっ や...
「続ける……? 何を続けて欲しいんですか?」
「〜〜〜〜っっっ ひっ、ひじわるいわないれぇぇ」
「ですから、ちゃんと言いなさい。な・に・を・続けて欲しい...
「おっ、おれの……おしりマンコを……おっ、おかしてくらさいっ...
タバサは信じたくなかった。
これ以上見たくも無かったし、聞きたくも無かった。
でも、やはり彼女の理性は、眼前で行われている、とてもと...
タバサは、そのバラの花びらのような唇で素早くルーンを唱...
と、同時に、彼女の小柄な身体は、かき消すようにその場か...
ステルス。――空気の屈折率を変化させて、自分の姿を透明に...
トライアングル・メイジであるタバサにとっては、そう難し...
そのまま足音を消し、呼吸を殺し、彼女たちが最も欲見える...
「おれ? おれって誰です? あなたは今の自分の立場が、ま...
そう言いながらメイド――シエスタは、四つん這いになったも...
488 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
ぱぁん!
「ひぎぃっ!!」
「“あたし”でしょ、サイトさん?」
ぱぁん!
「ったぁぃっ!!」
「自分の事は“あたし”って呼ぶ。そう決めたでしょっ!」
ぱぁん!
「はっ、はひっ!!」
「わかったんですか? 本当に理解したんですか? 一体何回...
ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん!!
「しゅいましぇん! しゅいましぇん!! ぁぁぁぁぁ!!!...
――サイト……!!
そこにいたのは、紛れも無い才人その人だった。
メイドの扮装に身を包み、ウィッグとカチューシャまで装着...
(何で……何でこんな……!?)
タバサが知る才人は、この世に於ける彼女の唯一の“勇者”で...
かつて彼女は才人に命を救われた。
それだけではない。
囚われの身であった母すらも、彼は命がけで救ってくれた。...
だからタバサはこの少年に、命すらも捧げる、そう言い切る...
お前は才人が好きなのか?
そう問われれば、彼女は赤面して、ただ返答に困るしかない...
なぜなら、男性としての才人は、すでに自分の手の届くとこ...
彼は元来ルイズの召喚した使い魔であり、理解者であり、戦...
この二人の間に、割って入ることは不可能だ。
タバサはそう思っていた。
それでいい、そうでなければならない。そう思おうとしてい...
489 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
しかし……。
「“あたし”はぁ……“あたし”はぁ……」
「“あたし”は? サイトさんは一体誰なんですか?」
「“あたし”は、……シッ、シエスタお姉様の、いもうとの……ドジ...
しかし……。
「んふふふふっ……。よく出来ました。ご褒美は何がいいですか...
「……ああああ、シエスタお姉様の、堅くて太いのを、……“あたし...
しかし……何故、こうも彼らが美しく見える!?
タバサは、もはや叫びだしたくなる自分を抑えるのに、必死...
「ええ、どうぞ……ゆっくり味わってくださいね」
物凄い顔で微笑んだシエスタが、自らのスカートを捲り上げ...
黒く、太く、逞しい、見事なペニス。
恐らく才人自身のイチモツよりも更に、立派なサイズである...
その雄渾なるディルドゥーが、彼のアナルに吸い込まれてゆ...
ゆっくり、ゆっくり。しかし、その動きはむしろスムースで...
「ああああああああ……おねえさま……いいいい、れしゅぅぅぅ……」
しかし、タバサにも分かる事があった。
さっきまで彼女自身を包んでいた、身の毛もよだつような嫌...
その理由すらもタバサには分かっている。
ほんの数瞬前まで、才人への想いを無意識に封印しようとし...
逆に言えば、今この瞬間にタバサは、自身の才人への慕情に...
――私は、サイトを奪う。このメイドからも。そして勿論、ルイ...
490 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
一体その考えの何が悪いというのだ。
現に、ルイズの居ぬ間に蹂躙されているサイトの、この美し...
タバサは、今まで才人という少年を、自分が全く理解してい...
彼は、略奪されるべき存在なのだ。
他者から虐待され、蹂躙され、屈服させられる瞬間、その瞬...
その後、シエスタというメイドは、四つん這いになった才人...
才人も、ずぶ濡れのまま、よろよろと立ち上がると、そのま...
タバサが、ステルスの呪文を解除したのは、それからだった。
それから彼女は自室に帰り、一晩中、狂ったようにオナニー...
きゅっ。
シャワーの蛇口を閉めると、彼女は大浴場から出て、身体を...
拭きながら考える。
才人を手中に収める方法を。
才人を服従させる方法を。
(そもそも、何故サイトは、あのメイドに逆らえないのか)
ならば、才人本人よりも、メイドに直接当たるべきかも知れ...
ルイズが帰ってくるのは、もう明日だ。
なら、万一、手間取ったら命取りだ。
そこまで、思案した時、彼女はすでに制服を着終えていた。
きゅっ、とマントを引き締める。
眼鏡をかける。
――この際、メイドと協同戦線を張るのもアリかも知れない。
眼鏡を中指で、くいっと持ち上げる。
そのレンズの奥で、タバサの碧眼が妖しく輝いた。
637 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:20:17...
こんこん。
シエスタが部屋をノックする。
「ミス・タバサ、お食事をお持ちいたしました」
「入って」
扉の奥から声が聞こえる。
ドア越しだけに、か細く、小さいけれど、はっきりとした意...
(ご病気だと聞いたけれど……案外具合はいいのかも)
「それでは失礼致します」
シエスタは扉を開けると、キチンと礼をし、室内に入る。
そこに、いつもルイズにしているような反抗的な態度はカケ...
と言うより、本来シエスタにとっては、むしろ生徒や教師一...
才人がハルケギニアに出現して以降、シエスタは驚くほど自...
まず、第一にメイジが怖くなくなった。
これまで彼女たちにとってメイジとは、自分たち平民にとっ...
しかし、才人を通じてシエスタは、彼ら貴族もまた人間でし...
そして、この学院のメイジたちも同様に、才人によって、平...
結構以前までは、本音はともかく、この学院で才人の事を堂...
――平民め!
と、口に出して誹謗できるもの、もうあまりいなくなってい...
(俺をそしれる資格のある者は、俺以上のことが出来るやつだ...
才人のその、あけっぴろげな笑顔の裏にある自信は、この学...
もっとも、ルイズが卒業すると同時に才人が彼女をめとり、...
いまや彼は、この学院における嫉妬と羨望の眼差しを一身に...
無論、そんな風当たりなど、才人にとっては風馬牛といった...
しかしその中で、才人にではなくルイズに嫉妬する者がいる...
638 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「お食事、こちらに置きますね。このシチュー、精の付くもの...
そう言いながらシエスタは、トレイをタバサの正面のテーブ...
タバサは、ソファに座って読書に勤しんでいた。
(さぼり?)
仮病を使い、授業をさぼったあげく、わざわざ自室にまで食...
そういう貴族たちの尊大さは――慣れているとはいえ――やはり...
しかし、若干の違和感もある。
少なくとも、シエスタが知るタバサという少女は、そういう...
ルイズやキュルケたち程ではないが、それでも彼女にとって...
一応、才人たちとともに宝捜し――という名のキャンプ旅行に...
また、その宝捜しの最後の一点である“竜の羽衣”が、曽祖父...
――しかし、このタバサという異様に寡黙な少女は、その時の旅...
ギーシュなどとは違い、何かと頼りにはなるのだが、宝捜しの...
今になって、ふと疑う。
タバサの目的は、自分をここに呼ぶ事にあったのか?
自分でなければ出来ない話を、二人きりでするために。
思い当たる節は――ない。
シエスタは、このタバサという少女が、自分同様、才人に熱...
639 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「食事、ありがとう」
ぼそりとタバサが呟く。
「ああ、いえ、とんでもない」
「おいしそう」
そう言うとタバサは、自分の食器棚から銀のスプーンを取り...
シエスタは辛抱強く、タバサが口火を切るのを待っていたが...
「ミス・タバサ、お紅茶はいかがでしょうか?」
トレイの上のポッドから、装飾を施したカップに、湯気の立...
「ありがとう」
と言いながらも、やはりタバサは、ただ黙々と食事を続ける。
(ばかにしてる)
さすがにシエスタも思った。
彼女は出自こそ平民の村娘ではあるが、決して気位の低い女...
もっとも、そんな彼女でなければ、公爵家の令嬢を向こうに...
それとも、彼女がわざわざ自分に食事を持ってこさせたのは...
シエスタにとっては――まあ、どっちでも良かった。
用が無いなら帰るまでだ。明晩にはルイズが、実家から帰っ...
そう思うと、シエスタは矢も盾もたまらず、才人の元は行き...
「では、ミス・タバサ、これでわたくしは失礼致します。食器...
「待って」
この声がかかるまでは。
「昨日の“妹”は元気?」
タバサは、この時初めてシエスタを見上げた。
その青い瞳は、いそいそと部屋を出ようとするシエスタを、...
そして、シエスタの表情は、タバサの碧眼以上に真っ青にな...
640 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「……ミス・タバサ?」
タバサは、もうシエスタを見てはいない。
さっき見せた、悪戯っぽい表情は、紅茶のカップを持つ小さ...
しかし、その肩も、その背も、僅かに見えるその口元も、い...
「あっ……、あの……ミス? 昨日の妹って、一体何の事でしょう...
タバサは答えない。
今のシエスタにとっては、百万言の脅し文句より、その沈黙...
「ミス・タバサ。あの、ちゃんとおっしゃって下さい。私にも...
「風の塔」
もう疑う余地すら残っていない。
決定的だ。シエスタの頭はもう真っ白だった。
(見られた……!!)
そう、見られたのだ。
見られた以上、シエスタとしては、土下座してでもこの少女...
なんとなれば、この一件のスキャンダルは、シエスタはとも...
シエスタは知っている。
才人が、その心底では、誰よりもルイズを愛しく思っている...
例え今は、彼女の体の下で、お尻を犯されむせび泣く、シエ...
そして、ルイズへの嫉妬はともかく、才人が幸せになる事を...
才人は、彼が望む女性と結ばれ、その上で幸せにならねばな...
結果として、彼が自分を選ばなかった事は、骨が鳴るほどに...
今回の彼女の暴挙は、自分を捨てた才人への怒りもあったが...
だから、お尻の処女は奪っても、才人の童貞は、あくまで手...
ルイズが帰り次第、シエスタは大人しく身を引く予定だった...
「それでいいの?」
タバサが眼鏡の奥から、何もかも見透かしたような、そんな...
641 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
何がです?
と、シエスタにしてみれば、聞き返すべきであったかもしれ...
タバサのペースに巻き込まれず、自分の望む方向へ話の先を...
しかし、シエスタの口は開かなかった。
その、喉元まで出かかった言葉は、語られる事は無かった。
(何で、私の考えてる事が……?)
もはや、シエスタは冷静ではなかった。
彼女にとっては、タバサが自分の考えを読んだという事が、...
タバサからすれば、シエスタの表情と、沈黙の呼吸、全身の...
結局、シエスタは、そのタバサの問いに返答できなかった。
なぜなら、シエスタが答える前に、タバサが新たな問いを発...
「何故、それでいいと思うの?」
「わっ、私は何も言ってません!」
「いいえ、分かるわ。貴方はサイトを諦めようとしている。だ...
タバサがゆらりと立ち上がり、音も無くシエスタの隣に立つ。
気配をまるで感じさせない、幽霊のような動きで。
そのまま囁く。
サイトを奪いなさい、と。
ルイズから奪いなさい、と。
サイト自身からも、ルイズを消し去りなさい、と。
「ダメですっ!! そんな事はダメですっ!!」
タバサの悪魔のような囁きに、シエスタは耳をふさいで、そ...
642 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
――なぜ?
「サイトさんが不幸になりますっ!! サイトさんがっ!!」
――ならないわ。
「なりますっ!! だってサイトさんが、サイトさんが好きな...
――違う。
シエスタは振り仰いだ。
タバサが無言で彼女を見下ろしている。
しかし、そのたたずまいは、むしろ森厳とすら言うべきであ...
タバサは言った。
「人の心は脆いもの」
例えサイトがルイズを愛していようと、それだけでは得られ...
「現に」
タバサは続ける。
現に、あなたは実践しているではないか。男でありながら“女...
「……」
シエスタは言葉を返せなかった。
才人はまだ若い。
若い男性の目には、精神的な愛情よりも、肉体的な快楽の方...
しかし……。
そんな事が出来るであろうか?
殴られても蹴られても、ある意味一途にルイズへの愛を貫き...
ティファニア、アンリエッタ、そしてこの自分と、他の女性...
643 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「できるわ」
タバサは言い切った。
「あなた一人じゃ無理かもしれない。でも、私が手を貸せば、...
そう言ってタバサは、へたり込むメイド少女に手を差し伸べ...
シエスタは、むしろ恐怖を持って彼女に尋ねる。
あなたは何故、そこまで自分を、一介のメイドに過ぎない自...
「決まってる」
タバサがそう言った時、シエスタの片手はすでに彼女の掌中...
「私もサイトが好きだから」
そして次の瞬間には、ふわりという感触と共に、タバサの薄...
「サイトを、ルイズだけのものにしたくないから」
339 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
「……!!」
才人は絶句した。
(どういう事態なんだ……これは……!?)
いま、この部屋には、シエスタを含めて三人の女性がいる。
タバサ。シルフィード。そして、この淫靡なイベントの主催...
――いや、何も知らない者が見れば、女性の人数は四人に見えた...
いつもの通り、ノックもなしにイキナリ部屋に入ってきたシ...
「こ、このあたしを、お姉様の“いもうと”に戻して頂いて、有...
才人はそんなシエスタに、ぎこちない感謝の辞を述べ、彼女...
当然、ただ着替えるだけではすまない。
才人の言葉に、鷹揚にうなづき、淫らな微笑を返しつつ、彼...
唇、ペニス、アナル、乳首、耳朶、うなじ、脇の下といった...
股間からペニスを生やした、とても残念な生き物……シエスタ...
340 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
メイクが完了した頃には、才人はいつものように肌を紅潮さ...
そんな彼を見下ろし、シエスタは言う。
「喜んでくださいサイトさん。今日はね、特別ゲストがいらし...
「え?」
「どうぞ、準備は出来ましたのでお入りください。――ミス・タ...
「なっ!?」
――いま、いま何と言いやがった!? たばさ? タバサと言っ...
その言葉に才人が愕然となる暇すらなかった。
扉が開いて現れたのは、まさしく、彼が知る寡黙な少女、タ...
さらにその後ろから、
「きゅいきゅい、待ちくたびれちゃったのね!」
という、いかにも無邪気な声とともに入室してきた、もう一...
タバサと同じく、青く美しい髪を背まで伸ばした、二十歳前...
「――しっ、シルフィ……!?」
「あっ、サイトっ!? どうしたのね? 何かいつもと違う格...
「あ、いや、その、これは――」
――ばたんっっ!!
必死に言い訳しようとする才人の口は、重い音と共にシエス...
「……しえすた?」
とっさに、幼児のように救いを求める視線を、シエスタに投...
しかし、シエスタは、まるで彼の逃げ場を塞ぐかのように扉...
「さあ、サイトさん、この方々に説明してあげてくださいな。―...
「そっ、そんなっ!?」
「逆らうんですか?」
「……!」
341 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
――ここまで、ここまでするのか、シエスタ……。
何度も味わった、この絶望。
絶望の淵に叩き落されていたはずの自分が、さらに深く、暗...
逆レイプに始まり、射精管理、飲尿行為、アナル開発、野外...
シエスタの口が開くたびに、そこから紡ぎだされる新たな命...
――何を言ってるんですかサイトさん。まだまだ、これからなん...
そして今もシエスタは、そう言わんばかりに両手を腰に当て...
「きゅいきゅい、早く説明してサイトっ。一体なんでこんな格...
「そうですよ、サイトさん。ゲストの方々をお待たせするのは...
無邪気なシルフィード。その尻馬をあおるシエスタ。
才人は、その迷える視線を、おそるおそる第三の少女……タバ...
タバサの、常に自己の感情を窺わせない青い瞳。
その美しい碧眼が、わずかに興奮の色合いをにじませつつ才...
「早く」
彼は、その一言を聞いた瞬間、まるで下半身が泥になったよ...
342 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
この、絶望的なまでに無残な姿を晒している自分を見て、あ...
(もうダメだ)
「……あ、あたしは……」
(ダメだよルイズ……)
「あたしは、――シッ、シエスタお姉様の“いもうと”で」
(もう……限界だ……!!)
「ドジで間抜けで、いつもお姉様にご迷惑をかけて、お仕置き...
(俺、もう、何か、壊れちまったよ……)
才人は、全身を震わせながらひざまずき、
「ミス・タバサ、それにミス・シルフィード。こんな哀れなあ...
そう言って才人は、三人の靴にキスをした。
348 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:44:54...
元来、この部屋はルイズの個室だった。
そこに、使い魔として召喚された才人が同居し、さらに才人...
つまり、この部屋の中には当然の事ながら、ルイズの体臭こ...
ベッドにも、シーツにも、枕にも、布団にもである。
そんなルイズの匂いにまみれた夜具の中で、彼女の夫になる...
――シエスタの優越感をこれ以上ないほどに刺激するこのシチュ...
そして、肝心の“寝取られ男”は今、彼女――シエスタにスカー...
その連日の荒淫ですっかり黒ずんだ彼の菊門はパックリと口...
――シエスタのアナルパールの紐であった。
349 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:...
「きゅいきゅい、すごい! シルフィ、とっても気持ちいいの...
ワンワンスタイルになった才人の頭部は、シルフィードの細...
いくら人間の姿をとったところで、元はドラゴンである。恐...
「きゅいきゅい!! こんなのっ!! こんなの初めてなのね...
いまシルフィードの神経を、どれだけの快楽電流が迸ってい...
「きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
二十歳前後の容貌に似合わぬ甲高い声を発し、シルフィード...
首の骨を捻り折られる前に、どうやら才人が、この竜の幼生...
イったシルフィードも、イカせた才人も、互いに肩で荒い息...
(当たり前よね)
シエスタは、余韻に酔いしれるシルフィードを見て、むしろ...
この“いもうと”は、シエスタが都合数十時間の連続調教の果...
いかに伝説の風韻竜といえど、いかに妙齢の美女に変身して...
350 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:...
「んふふふふ……サイトさんったら、ホント学習しない人ですね...
そんな上機嫌とは裏腹に、シエスタは尻肉に、がぶりと歯を...
「〜〜〜〜〜っっ!!」
「私はサイトさんに『お尻を差し出しなさい』と言ったんです...
彼の臀部に歯型を生産しながら、シエスタは言葉を続ける。
「誰が休んでいいと言ったんです? あなたがこのベッドでお...
「すっ、すびばせんっ! お姉様っ!!」
そう言われて才人が、満面の恐怖を浮かべながらシエスタを...
が、当然シエスタは彼を許すつもりはない。
「さあ、どういうお仕置きがいいでしょうか、ミス・タバサ?」
そう言いながら、シエスタは視線をタバサに移す……が、その...
「このリングは何?」
――っっっ!!?
肩越しにかけられた冷静な声音に、シエスタは驚きの余り、...
(いっ、いつの間に私の後ろにっ?)
そこには、碧眼碧髪の眼鏡っ娘が、まるで理科の実験でも観...
「それに、サイトの肛門が完全に口を開いてしまってる」
いや、彼女が見つめていたのはシエスタではない。
「何をしたらこうなるの?」
タバサの眼中にあるのは、あくまでも才人一人なのだ。
「この、お尻のリングが関係してるの?」
351 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:...
タバサは、シエスタの隣――丁度、才人のアナルを最もいい角...
「引っ張っていい?」
どうやら、タバサは才人のアナルから生えたリングに御執心...
「その必要はありませんわ」
シエスタは、さっきの驚きはどこへやら、逆に誇らしげに答...
彼女としても、才人の調教状態をタバサに示せる事が嬉しく...
「ミス・タバサのお手を煩わせるまでもありません。――サイト...
シエスタは、歯型をぺろりと一舐めすると、闇に沁み入るよ...
「『産卵』のお時間ですよ」
「こっ、ここでですかっ!?」
「私に恥をかかせるおつもりですか、サイトさん?」
その一言で才人の口答えは終焉を告げた。
「あ、いや、その、申し訳有りません、お姉様……」
生半可な反抗が、どれほどの“罰”となって我が身に帰ってく...
353 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 04:...
「ひっ、ひっ、――ふぅぅぅぅうううううう!!!」
才人が、半ば悲鳴のような声を上げながら、全身の力を振り...
すると、やがて才人のアナルから出現したのは、リングから...
「んっ、んっ、んっ、んっ、んんんんんんっ!!!」
才人の全身が、電気椅子で処刑された死刑囚のように痙攣す...
「すごい……!!」
思わずタバサが呟いた。
才人のアナルから出現した球体は、なんと一個だけではなか...
二つ、三つ、四つ、……。
――まだ、まだある? まだ入るの!?
なるほど、『産卵』とはよく言ったものだ。しかし彼女たち...
タバサは、滅多に感情を表さぬその容貌を、驚きと悦びに染...
「お姉様ぁっ、お姉様ぁっ、もう、もう!!」
そう叫ぶ才人の肛門からは、数珠繋ぎに結ばれた“卵”が四個...
「だらしないですねぇ、サイトさん」
そう言うと、シエスタは、そこで初めてリングに指をかけ、
「御自分の異物を、排泄する事さえ出来ないのですか?」
一気に引き抜いた。
ずぶりっっ!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」
鈍い音がして、さらに二つ、都合六個の“卵”が、異臭にまみ...
その数珠繋ぎのアナルパールを携え、ひょいと才人の枕元に...
「さあ、サイトさん。御自分で汚したモノは、御自分で綺麗に...
糞臭匂うアナルパールを、才人の口元に突きつけながら下し...
(私が命じて、サイトさんに出来ない事など、もはや存在しな...
624 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:52:27 ID:o2mqbQuL
(こっ、これを、……俺がっ!?)
異臭を放ちつつ突きつけられた数珠繋ぎの物体は、才人に新...
、そして、いまや彼にとって、絶望という感情は、彼の魂を闇...
――すなわち、マゾヒズム。
元来、平賀才人という少年には、その素養があった。
そもそも、ある日イキナリ、自分を異世界に召喚した、その...
――常識的には、はっきり言って、考えられる事ではない。
そんな非常識をあっさりクリアーしてしまう順応性。これを...
まあいい。
とにかく、この場において確かに言える事は、彼に与えられ...
その証拠に、才人は眼前に突きつけられた、異臭漂うこの性...
そして、ゆっくり、ゆっくりと、『それ』を手に取った才人...
625 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:54:13 ID:o2mqbQuL
「きゅい、きゅい! ズルイのねん。サイトだけ、美味しそう...
その声の所有者が、いきなりその性具を横取りして口に放り...
しかし。
「――ぶほっ、なにこれっ!? ごほっ!! ごほっ!!」
「あっ、シルフィさん、だめっ!!」
シエスタが止める暇さえなかった。
シルフィードは、その堅い食感と、何よりその物質の全体を...
一瞬、残念そうな、ほっとしたような表情の才人を残して。
「なにこれっ!? くさいのねんっ! まずいのねんっ!! ...
全身に鳥肌を立たせるシルフィード。
無理もない。
才人のクンニにイカされて、ようやく天地晦冥の中から意識...
つまり、このピンポン球大の性具が、そもそもどこに仕込ま...
「自業自得」
「きゅいきゅいっ! お姉さまヒドイのねんっ!!」
「勝手な真似するから」
そう言いながらタバサの指は、うなだれて、荒い呼吸を整え...
「サイト」
「……何? タバサ」
「貴方の身体で、この子を口直しさせてあげて」
そうタバサが言った瞬間、きゅいきゅい騒いでいたシルフィ...
「――いいの? お姉さま」
「……」
「お姉さまより先に、シルフィがサイトを食べちゃっても」
「いいの。順番なんてもう、無意味な事だもの」
「ミス・タバサ! ちょっ、ちょっと、待って下さいっ!」
しかし、シエスタの声は結局タバサの唇によって中断された。
「んっ……んんんん〜〜〜〜っっっ!!」
イキナリ敢行されたタバサのディープキスは、数瞬であって...
「おっ、おい、タバサっ!!」
そして、彼女を振り返ろうとした瞬間、
「きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
という、奇声と共に、碧髪の美女が才人の胸に飛び込んでき...
「ちょっ、まっ、っっぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」
そしてたちまちの内に、うなじの急所に吸い付かれて、何も...
「きゅいきゅいっ! お姉さまのお許しが出たのねんっ!!」
「しるっ、しるふぃっ!!」
「きゅいきゅいっ! うるさいのねんサイトっ!」
胸のボタンを引き千切ると、そのままシルフィードは彼の乳...
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
626 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:55:46 ID:o2mqbQuL
「どう、おいしい? サイトの体は?」
シエスタの胸を揉みながら、タバサがこちらに目をやる。
「すごいのねんっ!! とってもおいしくて、シルフィ感動し...
そのまま、赤子のように、ちゅうちゅう彼の乳首を吸い始め...
そうなのだ。
彼女は、いまでこそ美しい髪を背まで伸ばした妙齢の美女の...
そして、そんな彼女ならばこそ、さっき才人の舌によって自...
――ただ一つ、タバサから言い含められたサイトの『童貞』の件...
「どういう、どういう、おつもりなんですかミス――あっ……タバ...
「……」
「あなたはサイトさんを、一体――くぅぅ――どうするおつもりな...
「サイトの童貞を、あの子に奪わせる」
その言葉を聞いた瞬間に、シエスタはこの少女に対する自分...
――敵っっ!
この方は、やっぱり敵なんだ。
ミス・ヴァリエールだけじゃない。私からすらも、サイトさ...
(甘かった。気を許したわけでもなかったのに、何でこんな……...
さっきのあの瞬間、才人は完全にアナルパールを口に入れよ...
さっきのあの瞬間、才人は完全にシエスタの軍門に下った、...
しかし、その流れはいま断ち切られた。
いま、才人の“男”は奪われつつある。
シエスタがどうしても手を付けられなかった、才人の男とし...
ルイズへの遠慮なのか?
いいや、それは言い訳に過ぎない。
シエスタには分かっていた。
彼女が、才人の“男”に手を付けなかったのは、そうする事で...
何故なら、才人が本当に好きなのは、あくまでも自分ではな...
しかし、このタバサという少女には、自分のような中途半端...
その証しに、彼女の使い魔たるシルフィードは、才人の体を…...
「きゅいきゅい、サイトのおっぱいは何にも出て来ないから、...
そう呟くと、シルフィードは才人の着るメイド服のエプロン...
びびっ、びびびびびっっ!!!
「ああああっ ちょっとお前、この服タダじゃないんだぞっ!...
この才人の叫びが照れ隠しだったのか否かは、恐らく問題で...
スカートを縦に割って突如出現した巨大スリットのおかげで...
627 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:59:29 ID:o2mqbQuL
「きゅいきゅい!! サイトのおちんちん、可愛いぱんつから...
「やっ、やめろぉっ!! みるな……ぁぁぁぁああああ!!!」
「んふふふふ。やっぱサイトは、いい反応してるのねん」
「あああっ!! いやだっ!! サイトさんっ!! サイトさ...
「黙って」
自分に乗りかかるタバサの小さな体の向こうから、あからさ...
本当なら、今すぐにでも、自分にまとわり付くタバサを蹴散...
しかし、跳ね除けられない。
タバサが駆使する、舌、指などのテクニック。それに加えて...
――もっとも、『北花壇騎士七号』として、魔法・体術を含む様...
(でも、手加減はしない……!!)
「ひぃぃっ!! 剥かないでっ!! そこの皮は――痛でぇぇ!...
「きゅいきゅい、意外なのねん。サイトってば、こんなに立派...
そう、そこに聳える才人の男根は、サイズはともかく、いま...
シエスタは、彼がいくら泣き叫んでも、“そこ”に手を付けて...
そこに、シエスタ独特の不安感とルイズへの遠慮があった事...
(徹底的に焦らせてあげます――!)
彼の男としての機能を、あくまでも無視し、それ以外の性感...
――しかし、今は後悔している。
こんな形で、こんな形で奪われてしまうなら、私がっ!! ...
「きゅいきゅい、サイトだめなのねん。あんまりモガモガする...
「だからっ!! 剥かなくていいっ!! って、聞いてねえだ...
「嫌なのねん。シルフィは剥きたいのねん。サイトのおちんち...
「ちょっ……何すんだよっ!?」
「だから、サイトは少し静かにするのねん」
シルフィードはくるっと体勢を入れ替えると、69の体位で...
「男の子は我慢が大切なのねん。今からサイトは、シルフィの...
628 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:01:34 ID:o2mqbQuL
「見える?」
タバサが、メガネの奥から、いつもとはまるで違う妖しい光...
「サイトの皮が剥ける瞬間」
めり……!
「サイトが大人になる瞬間」
めりめりめりめり……!!
「ほら、どんどん剥けていく……」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「あああっ、ダメなのサイトっ! もっともっとシルフィのあ...
「いやっ! いやっ! サイトさんっ! サイトさんっ!! ...
「ほらっ、見なさいっ!! もっとしっかり、サイトが大人に...
めりめりめりめりめり……びりっ!!
「――ひっく、うぐ……ううう、あううううう……」
「そんなに泣くことないのねん。たかだか、少し血が出たくら...
そう。――才人は今、処女を破られた乙女のように、股間を抑...
シルフィードが敢行した皮剥きプレイによって、彼の亀頭を...
しかし、それは傍目に見れば、恥垢で真っ白に染まった彼の...
「きゅいきゅい、それにしてもサイトのおちんちん、まるでス...
「ひっ!!」
――れろり。
シルフィードの長い舌が、彼の亀頭を舐めあげる。
「〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「んふふふ……。もうサイトったら、気持ちよすぎて声も出ない...
「ちがっ!! いだっ!! いだいようっっ!!」
「きゅいきゅい、サイトったら嘘ばっかりなのねん」
「ちがっ! うそじゃなくてっ!! ぁぁぁああああ!! も...
「だったら、どうしてこんなにサイトのおちんちんは、堅いま...
その一言は、彼から抵抗の言葉を奪った。
シルフィードの言う通り、彼の股間は、初めて空気に晒され...
――それも、かつて無かったほどの勢いで。
「シルフィ、サイトを立たせてあげて」
「はい、なのねん。お姉さま」
シルフィードは、サイトの背後に回りこむと脇腹に両手を入...
「サイトさん……!!」
シエスタが思わずうめき声を挙げる。
そこにいるのは、縦に大きく割られたメイド服のスカートか...
629 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:04:11 ID:o2mqbQuL
れろり。
「ぐふうっっっ!!」
シルフィードの舌が、再び才人の股間を襲う。
ちゅばっ……れろっ……じゅるっ……。
「……!!」
「サイト、痛い?」
「う、うん」
タバサの声に顔をゆがめて答える。
しかし、タバサは言う。
「嘘ね?」
「うそじゃないっ!!」
思わず言い返すが、しかし、それが単なる反射でしかない事...
「だったら、何故そんなイキそうな顔をしているの」
そう言われた瞬間、心臓がドクンと激しく鳴った。
そうなのだ。
正直、シルフィードの舌など、気持ちよくも何とも無い。
ただ、これまでの人生でも、かつて無いほどの激痛が、下腹...
なのに。
そう、なのに、――だ。
何故、こんなに射精感が昂ぶっている。
痛くて痛くてたまらないのに、何故こんなに、それこそ今に...
彼には分からない。
シエスタが、これまで与えてくれたのは、形はどうあれ、ま...
「サイト、オナニーしなさい。このシエスタ“お姉様”にちゃん...
「……」
「ミス・タバサ……」
もはやサイトは、その言葉に逆らえなかった。
彼は出来る限り亀頭を刺激しないように根元を持つと、ゆっ...
「顔をあげて」
「……」
涙を堪えながら、タバサを見る才人。
「シルフィは、サイトの先っぽを舐めてあげて」
「はいなの」
「笑いなさい。サイト」
「……はい」
――いやらしい。
タバサは心底そう思う。
もっともそこに、彼を否定したり排撃したりする心境は、一...
乱れたメイド服。
乳首があらわになった右胸。
恥骨まで切り裂かれた純白のエプロンから突き出した、剥き...
遠い笑みを浮かべながら自分を見つめ、震えながらそのペニ...
――これが、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。その『本当の...
(まるで、天使のようだわ)
彼に、新たなる頂上への階段を上らせながら、我ながら思わ...
630 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:05:50 ID:o2mqbQuL
いまや才人は、さっきまでの激痛をまるで感じていないよう...
その痛みはますますひどくなる一方だ。しかし彼の神経は、...
しかし、シエスタにはそれが分からない。
「何で……? 何でサイトさんは、あんなうっとりした顔を……?」
思わずシエスタがそう呟いた。
まるで、今までの才人がどこかに消えてしまったような、寂...
ずぶりっ!!
「いだぁいっ!!」
それまで、ぐずぐずだったシエスタのヴァギナをやさしく責...
「ふかいっ! 深いですぅっっミス・タバサァっ!!」
タバサは、指を突っ込んだままくるりと体を入れ替えると、...
「無理よシエスタ。貴方じゃ無理」
「ひ……っ……ぃぃぃ……!!」
「貴方には、――いいえ、私にも多分、サイトの立っているとこ...
「そっ、そんな! そんなぁぁっっ!!」
「だからせめて、サイトと同時にイカせてあげる」
「いやあああ!! サイトさんっ!! サイトさぁぁぁんっっ...
才人が注視すると、タバサは彼に見えやすいように自分の体...
シエスタのそこは、タバサの指を二本まで飲み込んでいるよ...
「ひいいぃぃぃっっっ!! 出るっ!! 出るようっ!!」
「きゅいきゅい、お姉さまっ、サイトがもう限界そうなのねん...
美味しそうに亀頭を舐め回していたシルフィードが、主を振...
しかし、タバサの視線が自身の使い魔に向けられることは無...
「イキなさいっ、サイト!! 思いっきりブチまけなさいっっ...
「サイトさんっ! イクんですかぁっ!? イクんですかぁっ...
「そうよ、シエスタっ! 貴方もイクのっ! 同時にイクのっ...
「「ああああああぁぁぁぁぁあああああ!!!!」」
どくんっ、どくんっ、どくんっ、どくんっ!!!
――サイレントの呪文をかけられてなかったら、恐らく両者のそ...
二人は精根尽き、特に才人はばったりとベッドに倒れ伏して...
631 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:11:21 ID:o2mqbQuL
「ね、サイト」
「……」
「痛かった?」
「……」
「答えなさい」
そう言うと、少女は眼鏡の奥の碧眼を妖しく光らせ、そのペ...
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「やっぱり痛いのね」
「痛い痛い痛い痛い痛い!! 決まってるだろっ!!」
そう言って声を立てる少年を、くすりと笑いながら見つめる...
「それじゃあシルフィ、予定通りに」
「はいなの、お姉さまっ!」
――予定?
どうせろくでもない事だろうとは思うが、しかし、そう言っ...
「おいシルフィ、お前の御主人様は一体――」
そう言って振り返った瞬間、またもや、この竜族の娘の怪力...
「ちょっ、おい、待ってっ!」
「きゅいきゅい、これからサイトの『どーてー』は、シルフィ...
「ちょっと待てぇっ!! こんな血まみれのチンコで、エッチ...
「大丈夫なのねん。サイトならしっかり、中出しまで頑張って...
「だれが?」
「お姉さまが」
「――て、おいっ、タバサぁぁっっ!!」
シルフィードの、あまりに頭の悪い物言いに再度彼女の主を...
「きゃあああああああ!!!!」
632 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:12:44 ID:o2mqbQuL
メイジの衣装を投げ捨て、全裸になったタバサ。
その体格(特に上半身の或るパーツ)は、完全に年齢不相応...
その、股間から生えた、ある『物質』を除けば。
「しょっ、しょく……!!?」
そう、彼女の股間でぐねぐねとうねるそれは、紛れも無い『...
「ひぃっ、ひぃぃぃっっ……!!!」
シエスタは、余りの恐怖のために“それ”を見る事も出来ない...
「まっ、待てっタバサぁっ!」
その一言でこちらを振り向いた少女に、才人は恐る恐る口を...
「それは……何?」
「これはトリスタニアの魔法道具店で見つけたバイオペニスの...
「そんなこと訊いてるんじゃないっ!? それで……その、また...
タバサは答えた。
「決まってる」
それこそ、今まで見せた事の無いような楽しげな笑みを浮か...
「これでこの子の処女をもらうの。血まみれのペニスで童貞を...
才人は絶望した。
その言葉を聞いた瞬間、高らかに勃起した自分自身への、絶...
もはや、絶望を受け入れる事になんのためらいも無かった。
背後からの手に自らを委ねる。
激痛以外、もはや何も感じないはずのペニスを、シルフィー...
ふと、目をやると、発狂せんばかりの絶叫とともに、処女を...
才人は子供のような笑みを浮かべてシエスタに手を伸ばし、...
107 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:00:10 ID:5JXRtAHB
「ただいまっ! サイトっ!!」
王家の紋章入りの馬車から飛び降りるや否や、ルイズはピン...
ヴァリエール家の紋章ではない。
いまのルイズは、正式な王宮の女官“虚無の担い手”として動...
女王の勅を奉じる者として、国内最大級の太守であるヴァリ...
「聞いて聞いてっ!! 母さまがね、あの母さまがねっ! や...
「俺たちのことをか……嘘だろ、あのおっかないオマエの母ちゃ...
「本当よっ 私だって信じられないっ!! でも、でも、言っ...
「そっか……。分かってくれたんだ、俺たちの事」
人目もはばからず、校庭で大声をあげまくるルイズ。そんな...
シエスタはそんな彼ら二人を、何か眩しいものでも見るよう...
――うらやましい。
心底からシエスタはそう思う。
眼前の恋敵が、溢れんばかりの多幸感を発散しながら、男の...
しかし、ルイズは知らない。
彼女が抱きついたその男は、すでに全身の隅々まで開発され...
にもかかわらず。
そう、にもかかわらず、だ。
108 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:02:35 ID:5JXRtAHB
幸せそうな寝取られ女を横目に見ながら、黒い愉悦にほくそ...
――いまあなたが、惜しみなく愛をぶちまけているその男は、す...
自分が一声そう叫ぶ事で、眼前の男女の愛は破綻する。
そう思うことで、恋しい男を奪われた溜飲を下げれる。
そのはずだった。
しかし、そんな思いは、たちまちの内に雲散霧消してしまっ...
ルイズを出迎えた、才人の嬉しそうな表情を見た瞬間に、自...
――ああ、サイトさんが、あんなに嬉しそうに……!!
彼を“妹”として責め嬲っていた頃には、決して見せてくれな...
「なぜ落ち込むの」
氷のような声が背後から響く。それこそシエスタにだけ聞こ...
「ミス・タバサ……」
「あれが敵」
タバサは、眼鏡の位置を中指で、くいっと直し、
「私たちから彼を奪った、憎むべき敵」
それだけ言うと、手に持っていた分厚い本に再び視線を落と...
「……!」
シエスタは慄然とした。
この童顔の貴族は、本心から、そう思っているのか?
才人を自分が独占するためなら、彼のささやかな幸福など破...
そんなシエスタの顔色に気付いたのだろうか。
タバサは本から視線すら上げぬまま言う。
「私は本気。そして、あなたも私に協力する義務がある」
109 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:05:34 ID:5JXRtAHB
婚儀の話は着々と、それこそとんとん拍子に進みつつある。
トリステイン王国では、女性への爵位叙勲は前例のない事で...
女性に官位を認めるには、ハルケギニア世界はまだまだ中世...
銃士隊長アニエスや、先代マンティコア隊隊長カリーヌほど...
無論、その爵位は、才人との間に生まれた嫡子によって引き...
また、その領地は王家の直轄領から下賜され、他の貴族諸侯...
国土面積に限界がある以上、貴族が新たに家を興すという事...
実力による国盗りが可能な乱世なら知らず、今のトリステイ...
ヴァリエール公爵家からは当然、自領からの領土献上を王宮...
何といっても、目の中に入れても痛くない末娘の独立である...
しかし、アンリエッタはこれを拒否した。
ルイズに対する旧交のよしみからだけではない。
ルイズの使命は、あくまで“虚無”の血統を後世に残す事なの...
また、才人も別の理由で公爵家からの領土割譲を拒絶したか...
これ以上、ヴァリエール公爵家から借りを作れば、もはやと...
と、まあ、そういう紆余曲折を経て、彼ら二人の婚儀を三日...
110 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:08:43 ID:5JXRtAHB
とはいえ事態は、ある意味、シエスタの当初の予定通り進み...
ルイズが学院を不在中の一週間で、才人の肉体に、徹底的に...
そしてその上で、ルイズが帰還してからは放置を決め込み、...
何と言っても、あのルイズお嬢様のカマトトぶりは尋常では...
人一倍、そういう事に興味を持ちながら、そしていざとなれ...
『そういう事は結婚するまでダメなんだから。結婚しても、三...
そうやって彼を拒む事で、自分の体の価値を吊り上げようと...
いかにも貴族の乙女らしい、そしていかにもルイズらしい考...
しかし、才人からすれば、それはもはやたまらない現状であ...
彼はすでに、女体の美味を知ってしまっている。
そして、それ以上に、自分の体が一体の楽器であることを知...
他者によって責められた時、この若いオスの肉体は、どれほ...
そんな彼が、シエスタに再び懇願の眼差しを向けるのは、確...
でも、シエスタの予定では、そこまでだった。
それ以上、才人の抱かれるつもりも、抱くつもりも無かった。
今まで通り、平民上がりのシュヴァリエと、ちょっと馴れ馴...
才人に対するあてつけもある。
ルイズに対するささやかな友情もある(一介の平民メイドの...
また、そうでなければ、結婚後、自分たちの領土に去ってし...
――距離を取るなら、早いうちがいい。
これ以上、才人と関係が続けば、今度は逆に自分の心がもた...
シエスタは、そんな事態だけはどうやってでも避けたかった。
しかし、予定はあくまで予定に過ぎない。
タバサという予定外因子が入り込んだ事で、シエスタの計画...
111 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:10:33 ID:5JXRtAHB
シエスタは絶句した。
タバサの個室で、才人が二人の女性に犯されていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
「きゅいきゅい!! 気持ちいいのねっ!!」
才人のペニスを正常位でくわえ込んだシルフィード。彼女の...
そしてタバサは、そんな才人の背後から、彼のアナルを指で...
例えばキュルケのような、彼女と親しい人間がよく見れば、...
しかし、あの褐色豊満な女メイジほどに、タバサを知悉しな...
現に彼女は、シエスタの姿を見ても、顔色一つ変えずにこう...
「遅い」
「たっ、たばさぁ……!! はやく、はやくぅっ!!」
そう叫びながら才人が、後ろを振り返りつつ白い尻をちらつ...
彼はもはや、シエスタがこの部屋に入室してきた事すら気付...
「早く?」
「おっ、俺のお尻まんこに、……たばさのおちんちんを、めっ、...
――くすっ。
(ミス・タバサが笑った……!?)
シエスタは、その瞬間初めて見たのだ。タバサが誰にでも分...
同性であるはずのシエスタでさえ、思わず赤面してしまうほ...
いわんや、その笑顔の直撃を受けた才人は、瞬時に神経がフ...
「いいわ」
タバサの股間の触手が、才人の肛門に吸い込まれたのは、そ...
112 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:11:55 ID:5JXRtAHB
「ひっ、ひいいいいいっっっ!! あああああああ!!」
才人の体が、より深い快感によって、これまで以上に暴れ回...
もっとも、そのじたばたも、彼の腰に回された美女の脚と、...
「きゅいきゅい、サイトの、またまた太くなったのね!!」
シルフィードが、半ば白目をむきながら叫ぶ。
「イクのねっ!! イっちゃうのねっ!! あああっ、お姉様...
背まで伸びた青い髪を振り乱し、竜族の美女が虚空に叫ぶ。
恐ろしく気持ちよさげな表情で。
そして、それにつられるような形で、才人の我慢も限界を突...
「でるっ!! あああっ! おれもでるよぉっっっ!!」
「だめよ」
「〜〜〜〜〜っっっっ!!」
それまで気持ちよさげに喘いでいた才人の上半身が、いきな...
腰を固定するシルフィードの両脚のため、えびぞりのような...
彼女と同時に絶頂を極めるはずだった才人の肉体が、いきな...
「誰も射精していいなんて、言ってない」
シエスタには見えた。
タバサの小さな手が、彼の睾丸を、つぶさんばかりに握り締...
言葉にもならない絶叫をあげながら、地獄の苦痛に悶える才...
「……た、ばさぁっ……!!」
ほろりほろりと美しい涙を流しつつ、童顔のメイジを振り返...
「あなたに、自分勝手な射精をする権限はない」
タバサはちらりとシエスタを横目で見ると、
「少なくとも、私とこの子の許可を取らない射精は、絶対に許...
そう言われた才人は、その時、初めてシエスタと目を合わせ...
113 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:13:39 ID:5JXRtAHB
こんなはずじゃなかった。
そんな才人を見た瞬間、シエスタは心底そう思った。
少年の口元に張り付いた、媚びた笑み。
少年の目に宿る、歪んだ情欲。
なにより、少年の全身から発散される“いじめてオーラ”。
「どうすれば、どうすれば、射精を許して下さいますか……?」
才人の背後から、うなじに舌を這わせながら、眼鏡少女が答...
「ルイズを頂戴」
びくんっ!!
震える少年に、なおも彼女が言い続ける。
「あなたの婚約者の処女を、私たちに差し出すの」
彼の視線は、まっすぐシエスタに向けられたままだ。だがそ...
タバサに後ろから抱きしめられた才人の容貌は、かつてシエ...
――サイトさんは“絶望”を欲している……!!
「承知したら、そう言って」
タバサは脇腹から彼のペニスに手を伸ばすと、そっと、握り...
「搾ってあげる」
「ぁぁぁ……!!」
「サイトさんっ!!!」
もう、シエスタには耐え切れなかった。
「もう、もう、やめてくださいっ!! 目を覚まして、いつも...
「サイトは見たくないの? ルイズがあなた以外の者に処女を...
「ああああああああ!!!!」
114 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:15:40 ID:5JXRtAHB
タバサが、才人の耳朶を甘噛みした瞬間、彼の瞳から完全に...
無論、消したのは甘噛みという愛撫にではない。
タバサが発した言葉に、自ら酔い、狂ってしまったのだ。
ウェディングドレスに身を包んだ愛する花嫁が、タバサの舌...
「ささげますぅっ!! ささげますぅっ!! ルイズをタバサ...
どくんっ!! どくんっ!! どくんっ!! どくんっ!!...
おそらく実際は、タバサが彼のペニスに手を触れる必要さえ...
しかし少女は、まるで放尿のような勢いで射精する少年のペ...
そしてシエスタは、そんな才人の姿を呆然と見つめていた。
恋人の処女を、他の女に捧げる誓いを絶叫しながら、その行...
常日頃、凛と雄々しい才人を汚し、堕とし、辱める。
皮肉な事に、今の才人を作り出したのは、シエスタ本人でさ...
シエスタは、ようやく自分の胸中にある、才人に対する鬱屈...
彼女が精根かけて調教した“妹”。
そんな彼をタバサが、――自分以外の女が、さらに深い快楽を―...
才人をルイズの手に返す。
それはいい。
何故ならルイズには、才人が望む本当の快楽――絶望という名...
――世界でサイトさんを、真なる意味で満足させられるのは、こ...
そう思えばこそ、羨望の意を隠しつつも、彼女は才人を恋敵...
「ミス・タバサ」
もうシエスタは我慢する事を、やめていた。
「ミス・ヴァリエールの処女は、私が頂きたく存じます」
そう言ったシエスタの口元は、かつて才人に自分を“姉”と呼...
終了行:
26 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:34:26 ...
「やめてくださいっ!! サイトさんのそんな言葉なんか、聞...
シエスタが、血を吐くような叫び声を上げる。
しかし、その正面にたつ才人も、決して、平静を保っている...
メイド姿の少女は、そんな少年に駆け寄り。必死に訴える。
――いまの言葉は何かの間違いで、たちの悪い冗談だから気にし...
そう言ってくれと彼にしがみつき、懸命に訴える。
しかし、才人が吐いた言葉は、やはりさっきと変わらなかっ...
「俺は、やっぱりルイズを選ぶ。だからシエスタ……俺の事は、...
「いやです! いやですっ!! そんなっ、そんな事出来ませ...
「シエスタ」
「じゃあ、――じゃあ、わたし妥協しますっ! 一番でなくとも...
「……」
「――そんなこといわないでください……!」
才人のパーカーを、自分の涙で濡らしながら、彼女は、親に...
しかし、彼からすればやはり、
「シエスタ――」
駄々は駄々でしかなかった。
「分かってくれ、……もう、決めたんだ……!」
「いやあああああああ!!!!!」
シエスタの発狂したかのような叫びが、その空間――格納庫――...
常ならば、愛くるしさに満ち溢れているはずのシエスタの表...
――無論、陽気な笑顔ではない。半ば狂気さえ含んだ、うつろな...
「シエスタ……!」
27 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:3...
才人は、彼女の自分に対する想いが、ここまで深かったとい...
――しかし、だからこそケジメはつけなければならない。
何故なら、そんな彼女であればこそ、今までのように思わせ...
実は、才人がこういう(以前の彼自身の優柔不断さから思え...
「――わたし、わたしやっぱりアレですか? もう、邪魔ですか...
シエスタの言葉が、彼の胸を刺す。
そう、このたび才人とルイズ(というよりヴァリエール公爵...
ヴァリエール家では、二人の予想通り、次女カトレア以外の...
なかでも家長たる公爵本人は、額から角でも生やさんばかり...
――しかし、とにもかくにも、才人とルイズの奔走で、この婚約...
そして、形の上だけでも婚約が成立した以上は、才人として...
「シエスタ……ごめん。本当にごめん。でも、俺も本気なんだ。...
しかし、シエスタはもう才人を見てはいなかった。呆然とこ...
「……もう、いいんですサイトさん。しょせんわたしは、あなた...
才人はもう、たまらなくなった。
こんな彼女を見るくらいなら、いっそ口汚く罵られた方がど...
「サイトさん」
妙に陽気な声でシエスタが呼ぶ。
顔をあげた才人はぎょっとした。
28 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:4...
「大丈夫です、サイトさん。――わたし、サイトさんの足手まと...
そこには、鈍く光る薪割り用のナタの刃を、自分の首筋に当...
「ミス・ヴァリエールとお幸せに。――あ、でも、時々は」
シエスタはそこまで言うと言葉を切った。鼻をすすり、震え...
……時々は、私を思い出してくださいね、と。
「やめろぉぉぉ!!」
思わず才人は駆け寄ろうとして、転んでしまう。
事態の余りの急転直下に、とっさに上半身と下半身のバラン...
顔面を石畳に思い切りぶつけたが、痛がっているヒマなど無...
彼はそのまま土下座の形で叫んだ。
「やめてくれ! やめてくれシエスタ!! 俺が悪かった。俺...
しかし、彼女は答えない。
さっきまでと変わらず、うつろな笑みを浮かべたまま、才人...
「何でもするっ!! 君が望むことなら、俺は何でもするっ!...
才人がそう叫んだ時、初めてシエスタの瞳に光が宿った。
「何でも……していただけるんですか……?」
「え……?」
「わたしが望めば、何でもしていただけるんですか……?」
才人は答えられなかった。
というより、この期に及んで、彼女が何を言おうとしている...
そんな才人に、シエスタはたたみかける。
「今一度、確認させて頂きますわ」
一歩、二歩、三歩、……ゆっくり、ゆっくりとだが、シエスタ...
「わたしが望めば、サイトさんは何でもしていただけるんです...
29 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:4...
「……俺にできる事なら」
「それはおかしいでしょう」
シエスタは言った。
サイトさんは今“何でも”と言いました。何でもと言うのは、...
その目を正視できずに、才人は思わずうなだれる。
「何を……すればいいんだ?」
「はい」
シエスタはきびすを返すと、格納庫の、工具や酒ビンなどを...
「これに、サイトさんのサインと血判を押して下さい」
それだけ言うと、膝をついてうなだれる彼の傍らに寄り、ペ...
「――これ、何て書いてあるんだ?」
しかし、シエスタは微笑むだけで答えない。
もっとも、その笑顔はさっきまでのうつろな笑みとは違い、...
才人には、このハルケギニアの文字が読めない。
彼に出来る書類仕事は、せいぜい自分の名を署名する事くら...
しかし、いくら何でも、内容のわからない書面に署名と血判...
しかし、もはや情況が情況だった。
彼女の言葉に従わずして、彼女を落ち着かせる方法を、いま...
結局、彼は――従った。
「サインと血判、だな」
シエスタはそのままうなずいた。
「それをすれば、思いとどまってくれるんだな?」
シエスタが、やはり無言でうなずくのを見て、才人はペンを...
この時、彼がこの書面に書かれた内容を知っていたら、いく...
31 名前:契約(その1)[sage] 投稿日:2007/05/02(水) 06:4...
「これで、いいのかシエスタ……?」
たどたどしいハルケギニア共通語で自分の名を署名し、親指...
その紙面を再び手渡された時の彼女の表情には、もはやさっ...
悲嘆の涙はそのまま歓喜の涙へと変化し、まるで難産の末に...
シエスタは紙片を胸に抱き、言った。
「ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!!...
「キミが喜んでくれたなら、何だか分からないけど、俺も嬉し...
才人もようやく顔をほころばせた。
「で、さ。――念のために聞かせて欲しいんだけどさ、……それ、...
「はい」
シエスタは、うっとりとした笑みを浮かべたまま、その紙面...
「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガは、わたくしことシエス...
才人は、呆然と立ち尽くし、何も考える事が出来なかった。
そんな才人に、嬉しそうにシエスタが身を寄せてくる。
「さてサイトさん、それじゃあ早速、命令に従って頂きましょ...
「しっ、しえすた……?」
「あらかじめ言っときますけど、逃げたり逆らったりしたら、...
と言い、サイトさんもご承知して下さってると思いますけど、
「わたし、こうと決めた事は、絶対にやり遂げるオンナですか...
そう、うそぶいた。
小悪魔のような……いや、才人には文字通りその笑顔は、悪魔...
96 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
――ぴちゃ、ぺちゃ、くちゃ……。
深夜の格納庫に、淫らな水音が響き渡る。
「ぁぁぁぁ……サイトさん、気持ちいいですよ……」
椅子に座りながらうっとりと声を上げるメイド姿の少女。
彼女のロングスカートからは、輝くばかりに白い生足がニュ...
サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ……契約締結から三日後の...
「うふふふふ……さすがにサイトさん、なかなかお上手になられ...
シエスタは才人の頭を優しく撫でながら、やっぱり婚約者相...
「おっ、俺は、そんな事はしちゃいない――ぐぶるっ!」
真っ赤になって反論しようとした才人の口に、シエスタがそ...
「ぐっ、ぐぶぶぶ!!」
そのまま彼女は、才人の口の中で足の指をうごめかし、つい...
「〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!!!」
「誰が勝手に意見をしていいと言いましたか? あなたは黙っ...
さっきまでの気持ちよさげな表情から一転、鬼のような形相...
「っっ!」
目から火花が散るような激痛を覚え、思わず才人は険しい目...
「何かおっしゃりたいのですか……!?」
逆光の中、目だけを異様に光らせ、仁王立ちに自分を見下ろ...
97 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
――悪いのは俺だ。
――シエスタがここまで理不尽で非常識な行為に走る原因を作っ...
そういう罪悪感が、才人を縛り付ける。
無論、先日わけも分からずサインさせられた契約書の事もあ...
しかし、現在の才人にとってはその書付けがルイズに露見す...
そしてシエスタ自身も、彼が抱くそういう罪悪感に当然気付...
その証拠に――。
「勘違いなさらないで下さいねサイトさん。貴方は当然償うべ...
『裏切った』という言葉で、彼女は才人の心を刺激する。
確かにそうだろう。シエスタから見れば、そう解釈されても...
しかし、今さら百万言を費やして説明したところで、シエス...
何故なら、それを理解させるためには、才人の心は最初から...
契約書がルイズの目に晒されるのは怖い。想像しただけでゾ...
しかし、それ以上に才人が恐ろしいのは、自分が原因となっ...
そんな事態に比べたら、たかだかシエスタの罵倒を浴びるく...
98 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
難航中だった二人の婚約が大きく前進したきっかけは、ルイ...
“虚無”の血を残す、ということになれば、当然ルイズの相手は...
――というのが、実は才人が考え出した二人の結婚のための最終...
例え才人がシュヴァリエの称号を手にしたところで、ラ・ヴ...
何故なら、中世貴族にとって婚儀とは、本人同士の情愛の結...
――封建社会における身分の壁とは、それほどに分厚いものであ...
つまり公爵にとっては、どうしても才人をルイズと添わせな...
と、そういう戦略に基づき、才人とルイズの奔走が再開され...
幸い彼らは、この国の最高主権者アンリエッタ女王陛下と旧...
“虚無の使い魔”ガンダールヴは、武のみならず政略に関しても...
しかし、二人のこの政治的奔走は、可能な限り秘密裏に行わ...
つまり彼女からすれば、今まで中立(?)を保っていた才人...
許せなかった。
ルイズも、アンリエッタも許しがたいが、それ以上に彼女は...
さいわいルイズは爵位の叙勲式の打ち合わせで、いま王宮に...
(ならば、その一週間で、サイトさんをムチャクチャにしてや...
と、シエスタは思った。
もはや、彼女に行動をためらわせるものは、何一つなかった。
99 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:1...
(裏切り、か……。やっぱ、そう見えるよな)
その瞬間、うなだれる才人の股間に激痛が走った。
「ぅぐっ!!」
才人の唾液に濡れそぼったシエスタの生足が、そのまま彼の...
「あら、どうなすったんですのサイトさん?」
「っっっ! ぁしを……足を……のけて……ひふぅっっ……!!」
「ごめんなさい、聞き取れませんでしたわ。もう一度ハッキリ...
そう言いながらシエスタは指を使い始める。
「ぁぁぁぁ……のけてっ! ぁしを、のけ……あああああっ!!」
「んふふふ……そんなに足を乗っけて欲しいのですか、サイトさ...
「ちっ、ちが……どけて……あああああ!!」
「やっぱり分かりませんわ。男らしくハッキリおっしゃって下...
いかにも残念そうにシエスタは呟く。
しかし、その口調とは裏腹に、シエスタの足の指は、まさし...
「しえすた……ああああ……しえすたぁぁぁ……!!」
「サイトさん、分かっているとは思いますが――」
シエスタは言った。
「女の子に踏まれて興奮するような変態には、お仕置きですよ...
「えっ!?」
ハッキリ言ってそれは反則だった。
何故なら、シエスタが“興奮したら”という条件付けをした時...
「つまり、決定ですね。サイトさんのお仕置きは……!!」
才人のペニスは、彼女の執拗な足コキによって勃起していた...
「ズボンとパンツを脱いで、壁に手を突いて立って下さい」
100 名前:契約(その2)[sage] 投稿日:2007/05/04(金) 05:...
ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅういちっ!!」
ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅうにっ!!」
ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅうさんっ!! ほぉら背筋しゃんと伸ばしてっ! 猫...
「……ぇすた……、ぐうっ!! ……しえ、すたぁぁ……」
「どうしましたサイトさん?」
両手の動きを止め、うつむく才人を覗き込むシエスタ。
格納庫の壁に手を突いて歯を食いしばり、必死にスパンキン...
ただ痛いだけのお仕置きではない。
右手で才人の尻を叩くシエスタは、同時に左手にたっぷりと...
――彼女の愛読書『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』から学習...
これをすると、真っ赤に腫れ上がったお尻と、快感でびんび...
……シエスタはこのお仕置きが大好きだった。
「……今日は……多いよぉ……」
「多い?」
「だって、いつもは――20回で終わりなのに……」
ばっし〜〜〜んっ。
「はぐうっ!!」
シエスタは言った。
「甘いですよ、サイトさん」
スパンキングと同時に、手コキも再開される。
ばっし〜〜〜ん。しこしこしこしこしこ……。
「昨日、おととい20発だったからって、今日もそうとは限ら...
「そっ、……んな……ぁぁぁぁ……いぎっ!……」
「と言うか、今日は回数無制限で行きます。わたしの手がくた...
ばっし〜〜〜ん。しこしこしこしこしこ……。
「サイトさんが泣くまで、ぶつのをやめません」
212 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:16...
「つまり、騎兵の特質とは、騎馬による機動力をフルに活用し...
――奇襲、と聞いた瞬間に、講義を聞く生徒たちの表情が曇った。
「つまり先生、不意打ちということですか?」
「それって、卑怯じゃないですか」
「貴公らはバカか? それとも私の話を真面目に聞いていない...
アニエスはやれやれという表情で言い放った。
……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……あと、何分だ……?
ここはトリステイン魔法学院の一室。
水精霊騎士隊・通称オンディーヌの構成員は、全員この学院...
銃士隊長アニエスは、その主席講師に任命され、(本人はい...
なんのかんのと、彼女は面倒見のいい女性だった。
……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……おっ、おなかが、苦し...
「単なる騎士なら、大声上げて敵に飛び込めばそれで済む。そ...
アニエスは、その教鞭をぴしりと鳴らし、
「騎兵とは、最も速度を要求される兵種であるため、きらびや...
分かるか? つまり奇襲と言えば聞こえは悪いが、とアニエ...
「要するに、最も高度な馬術と、最も薄い装備で敵陣を確実に...
アニエスは興奮気味にドン、と教卓を叩きながら言う。
そんな彼女の迫力に、教室に居並ぶ騎士隊の小僧どもは声も...
……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、やべえ……もう、授業どこ...
213 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
「でも、先生」
おずおずとギーシュが手を挙げる。
「さっきの質問の答えになってません」
――あ? という表情で睨み返すアニエス。
「卑怯はやっぱり……卑怯じゃないでしょうか?」
「まだ分からんのかっ!! 戦場は遊び場ではない。騙し騙さ...
ギーシュ・ド・グラモンっ、とアニエスは叫ぶように彼を呼...
「貴様、仮にもグラモン元帥の一門であろうが! 正々堂々と...
その瞬間、反射的に頭をすくめた才人の髪ギリギリを、アニ...
――危なかった。
ホッとしつつ顔を上げた才人を待っていたのは、怒りで真っ...
銃士隊隊長ともあろう剣の使い手が、説教途中に思わず晒し...
「ボっとしてた割りには御機嫌にかわしてくれたなサイト。私...
退屈だなんてとんでもない。ただ集中できない事情があるだ...
しかし才人にとっての不幸は、その事情を納得いくように話...
荒廃した平成日本の教育現場とは違い、ハルケギニアには教...
つまり、基本的に体罰オールOKのこの世界で、教室に於い...
「左右の者、サイトの両脇を固めて立たせろ」
アニエスは教鞭を置くと、ぽきぽきと指を鳴らし、往復ビン...
「運が悪かったなサイト。チャイムが鳴るのがもう少し早かっ...
アニエスがにやりと笑う。
――持ち越しになっただけじゃ、結局ぶたれる事に変わりは無い...
そんな発言をする勇者は、当然この教室には誰もいなかった。
214 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
こんこん。
「サイトさんですか?」
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
ドアを開ける。
そこには彼女がいた。
才人とルイズの二人が共に安眠を得る、豪奢な寝台。
そこには、漆黒のメイド服と純白のエプロンドレスを着込み...
「そろそろお越しになられる頃だと思ってましたよ」。
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
「し、しえすたぁ……、はやく……はやく……」
扉を閉め、倒れこむようにベッドにすがりつく才人。
「はやく、これを……取ってくれよぉ……!」
そんな才人を心の底から慈しむような表情で見つめながら、
「これ? これって何です?」
彼女は、たまらなく残忍な言葉を吐く。
「何って……しえすたぁ……!」
「いつも申し上げているでしょう? 言いたい事があるなら、...
「……っっ!」
才人は、アニエスの往復ビンタで真っ赤に腫らした顔を、さ...
「おっ、俺の貞操帯をはずして、……お尻に入ってるものを……取...
「ふふふふふふ……、はい、よく言えました」
クスリと笑うと、シエスタはポケットから鍵束を取り出した。
才人は、そんな彼女を前にしてベルトを緩め、恥らうように...
――貞操帯。メイドとしてトリスタニア市街へ買出しに行った時...
無論、彼女が買い求めたのはそれだけではない。その他種々...
「当然でしょう? これらの品々はみな、サイトさんを気持ち...
昂然と言い切るシエスタに、才人は何も言い返せなかった。
215 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
「それにしてもサイトさん、そのお顔どうなさったんです?」
「アニエスさんに……ぶたれたんだよ。授業中にボケっとすんな...
へえ、それはとんだ災難でしたね、と楽しそうに笑いながら...
さすがに彼も、そのくすくす笑いにカチンと来たらしい。
「災難もクソも無いよっ、ケツにこんなもん仕込まれて、集中...
思わず声を荒げるが、そんな彼の姿に威厳は皆無であった。
ベッドに手をつき、メイドに尻を差し出す少年。――しかも、...
「あらあら、申し訳ございません。わたしとしましてはただ――」
彼女の細い指が菊門に吸い込まれると、やがてリングの先の...
「サイトさんに気持ちよくなって頂きたいだけですのに」
「――ぐぅっ!」
一つ、二つ、三つ、……。
白魚のようなメイドの指先によって、次々と才人の臀部から...
「はぁぁぁぁっっ!! ごっ、ごりごりするよぉっ!!」
才人が尻を震わせ、懸命に刺激をこらえている。
「サイトさん、分かっておられるとは思いますが、今はまだお...
シエスタが、才人の耳朶を甘噛みしながら、囁きかける。
「でっ、でも……くうう……!」
「んふふふふ……我慢なさい。男の子でしょう?」
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
しかし、過度の快感の前には老若男女の差は無意味だ。
才人はもう全身に力が入らず、無様にベッドにしがみつき、...
216 名前:契約(その3)[sage] 投稿日:2007/05/07(月) 20:...
シエスタは、ベッドの上に乗って彼の側面にポジションをず...
「しっ、しえすっ!?」
シエスタの指が才人の胸部を這い回る。
「っっっ!!」
思わず才人が息を呑んだ瞬間、彼女の舌が猛烈な勢いで彼の...
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」
ぴちゃ、くちゃ、ぺちゃ……。
流し込まれるシエスタの唾液が、才人の僅かに残る理性をど...
無論その間も、彼女による他の器官への攻撃は続いている。
右手の指は、さっきまで引き抜かれつつあったアナルパール...
――くちゅ……。
たっぷり1分は続いたディープキスが、互いの唇の間に白い糸...
「サイトさん、気持ちいいですか?」
才人は答えない。
答えられない。
焦点の定まらない目で、自分を見下ろす少女を呆然と見返し...
「なら、……もっともっと気持ちよくして差し上げます」
そう言うが早いか、シエスタは、さっき再び彼のアナルに埋...
「っっっっっ!!!!!!!!」
才人はもはや、声すらあげられなかった。
「じゃあサイトさん。これから、貴方の一番気持ちいいところ...
そう言いながら彼女は、才人の剥き出しになったペニスを、...
484 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 06:57:33...
その日、タバサは授業に出なかった。
彼女にしては、これは珍しい事と言わねばならない。
ガリアからの指令があれば、魔法学院の授業はおろか、あら...
原因は分かっている。
昨日見た、あの風景。
あの時、タバサのまぶたに焼きついたあの荘厳なる絵画の如...
その焼きついた淫画を、あらためて、ぼんやりと思い出す。
(あれが、いやらしい、という事なんだ……)
男女の間には、そういった事がある、というのは知っている。
男女の間では、そういった事をする、というのも知っている。
その行為の果てに、人は子を産み、育て、死んでいくのだと...
しかし、それはタバサにとっては、天の果てに極楽があり地...
かつてシャルロットという名で、ガリアの宮中にいた頃。さ...
もっとも、単に当たり前の性知識だけしか知らぬ者なら、そ...
タバサとて、その博覧強記とも言えるほどの読書量と、いつ...
それほどまでに、あの二人が繰り広げていた痴態は、タバサ...
むくり。
体を起こしてみる。
――重い。
昨夜の疲れが、まだ綿のように残っている。
気付けば、全身汗まみれだ。
(シャワー、浴びなきゃ)
のろのろと、着替えを取ろうとして、その時初めて彼女は、...
そして、その恥じらいと共に、昨夜の自分の痴態をも。
485 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
(熱い……!)
昨夜、タバサは熱にうなされていた。
尋常の投薬、治癒呪文では決して癒される事の無い高熱に。
熱を持っているのは心だけではない。むしろ肉体だ。――いや...
タバサはそっと、その器官――股間に指を下ろす。
触れるか、触れないか、それこそギリギリのタッチで。
――くちゅり。
「くうううううっっっ!!!!」
湿った音と共に、全身に十数回目かの電流が走る。
はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!
――気持ちいい。
人間の体というものが、こんな感覚を発生させる機能を持っ...
すなわち、自慰行為。
膣孔も乳首も肉芽も、いや、その指、掌が触れるところは全...
昨夜からほぼ夜明けまで、タバサはこの一人遊びに没頭し、...
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
熱い湯が、きめの細かいタバサの肌を流してゆく。
昨夜来の汗の脂が、みるみるうちに清められてゆく。
自慰の快感とは、また別種の心地よさがタバサの身体を支配...
(サイト……)
意識がハッキリするにつれて、昨日の一件がまた、彼女の脳...
486 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
「ああああああっ!! やめっ!! やめっ!! はぁぁぁっ...
「んふふふふ……違うでしょう? 『気持ちいいです。もっとし...
「はっ、はひぃっ! ひっ、ひもひ、いいれしゅうぅ……!」
「だめでしょう、ちゃんと言われた通りに言いなさいっ!」
ここは、風の塔の一室。窓から彼女たちを照らすのは、太陽...
そのスポットライトのなかで、二人のメイドが、互いに荒い...
一人のメイドが、犬のように四つん這いになり、もう一人の...
最初、タバサは彼女らが一体何をしているのか、分からなか...
――というのは、嘘に近い。
確かに何をしているのかは分からなかった。
しかし、その二人が発散する“淫気”は、性行為に関しては非...
(これって……えっち、なの……?)
キュルケから聞いていたのとは違う。
小説で呼んだものとも違う。
男子生徒が昼休みに話しているのを、何となく聞いた行為と...
そもそも、性行為とは、男と女がするものであって、眼前の...
でも、これは――いや、これこそが“えっち”なのだ。
タバサは、胃液が逆流するような不快感を覚えた。
同性愛に対する嫌悪感もあった。
それ以上に、人としての矜持を捨て、獣のようにまぐわう彼...
その『だらしなさ』は、年齢相応に潔癖なタバサという少女...
そう思った瞬間には、目を逸らしていた。
目を逸らした瞬間には、きびすを返していた。
もともと、この塔にも特別な用があって来たわけではない。
ただ、この塔の、この一室から見える二つの満月が、彼女は...
タバサは、彼女たち二人によって、宙空の双月すらも汚され...
その声が、彼女の耳に届くまでは。
「しえす……しえすたぁぁぁ……!! あああああ……!!」
「違いますっ!! 何度言ったら分かるんですサイトさんっ!...
タバサは凍りついた。
487 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
――ぱぁんっ!!
掌が、何かを平手打ちする音が聞こえた。ついでに、泥の中...
「ひっっ!! おっ、おねえさまぁっ!! やめないでっ や...
「続ける……? 何を続けて欲しいんですか?」
「〜〜〜〜っっっ ひっ、ひじわるいわないれぇぇ」
「ですから、ちゃんと言いなさい。な・に・を・続けて欲しい...
「おっ、おれの……おしりマンコを……おっ、おかしてくらさいっ...
タバサは信じたくなかった。
これ以上見たくも無かったし、聞きたくも無かった。
でも、やはり彼女の理性は、眼前で行われている、とてもと...
タバサは、そのバラの花びらのような唇で素早くルーンを唱...
と、同時に、彼女の小柄な身体は、かき消すようにその場か...
ステルス。――空気の屈折率を変化させて、自分の姿を透明に...
トライアングル・メイジであるタバサにとっては、そう難し...
そのまま足音を消し、呼吸を殺し、彼女たちが最も欲見える...
「おれ? おれって誰です? あなたは今の自分の立場が、ま...
そう言いながらメイド――シエスタは、四つん這いになったも...
488 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
ぱぁん!
「ひぎぃっ!!」
「“あたし”でしょ、サイトさん?」
ぱぁん!
「ったぁぃっ!!」
「自分の事は“あたし”って呼ぶ。そう決めたでしょっ!」
ぱぁん!
「はっ、はひっ!!」
「わかったんですか? 本当に理解したんですか? 一体何回...
ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん!!
「しゅいましぇん! しゅいましぇん!! ぁぁぁぁぁ!!!...
――サイト……!!
そこにいたのは、紛れも無い才人その人だった。
メイドの扮装に身を包み、ウィッグとカチューシャまで装着...
(何で……何でこんな……!?)
タバサが知る才人は、この世に於ける彼女の唯一の“勇者”で...
かつて彼女は才人に命を救われた。
それだけではない。
囚われの身であった母すらも、彼は命がけで救ってくれた。...
だからタバサはこの少年に、命すらも捧げる、そう言い切る...
お前は才人が好きなのか?
そう問われれば、彼女は赤面して、ただ返答に困るしかない...
なぜなら、男性としての才人は、すでに自分の手の届くとこ...
彼は元来ルイズの召喚した使い魔であり、理解者であり、戦...
この二人の間に、割って入ることは不可能だ。
タバサはそう思っていた。
それでいい、そうでなければならない。そう思おうとしてい...
489 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
しかし……。
「“あたし”はぁ……“あたし”はぁ……」
「“あたし”は? サイトさんは一体誰なんですか?」
「“あたし”は、……シッ、シエスタお姉様の、いもうとの……ドジ...
しかし……。
「んふふふふっ……。よく出来ました。ご褒美は何がいいですか...
「……ああああ、シエスタお姉様の、堅くて太いのを、……“あたし...
しかし……何故、こうも彼らが美しく見える!?
タバサは、もはや叫びだしたくなる自分を抑えるのに、必死...
「ええ、どうぞ……ゆっくり味わってくださいね」
物凄い顔で微笑んだシエスタが、自らのスカートを捲り上げ...
黒く、太く、逞しい、見事なペニス。
恐らく才人自身のイチモツよりも更に、立派なサイズである...
その雄渾なるディルドゥーが、彼のアナルに吸い込まれてゆ...
ゆっくり、ゆっくり。しかし、その動きはむしろスムースで...
「ああああああああ……おねえさま……いいいい、れしゅぅぅぅ……」
しかし、タバサにも分かる事があった。
さっきまで彼女自身を包んでいた、身の毛もよだつような嫌...
その理由すらもタバサには分かっている。
ほんの数瞬前まで、才人への想いを無意識に封印しようとし...
逆に言えば、今この瞬間にタバサは、自身の才人への慕情に...
――私は、サイトを奪う。このメイドからも。そして勿論、ルイ...
490 名前:契約(その4)[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 07:...
一体その考えの何が悪いというのだ。
現に、ルイズの居ぬ間に蹂躙されているサイトの、この美し...
タバサは、今まで才人という少年を、自分が全く理解してい...
彼は、略奪されるべき存在なのだ。
他者から虐待され、蹂躙され、屈服させられる瞬間、その瞬...
その後、シエスタというメイドは、四つん這いになった才人...
才人も、ずぶ濡れのまま、よろよろと立ち上がると、そのま...
タバサが、ステルスの呪文を解除したのは、それからだった。
それから彼女は自室に帰り、一晩中、狂ったようにオナニー...
きゅっ。
シャワーの蛇口を閉めると、彼女は大浴場から出て、身体を...
拭きながら考える。
才人を手中に収める方法を。
才人を服従させる方法を。
(そもそも、何故サイトは、あのメイドに逆らえないのか)
ならば、才人本人よりも、メイドに直接当たるべきかも知れ...
ルイズが帰ってくるのは、もう明日だ。
なら、万一、手間取ったら命取りだ。
そこまで、思案した時、彼女はすでに制服を着終えていた。
きゅっ、とマントを引き締める。
眼鏡をかける。
――この際、メイドと協同戦線を張るのもアリかも知れない。
眼鏡を中指で、くいっと持ち上げる。
そのレンズの奥で、タバサの碧眼が妖しく輝いた。
637 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:20:17...
こんこん。
シエスタが部屋をノックする。
「ミス・タバサ、お食事をお持ちいたしました」
「入って」
扉の奥から声が聞こえる。
ドア越しだけに、か細く、小さいけれど、はっきりとした意...
(ご病気だと聞いたけれど……案外具合はいいのかも)
「それでは失礼致します」
シエスタは扉を開けると、キチンと礼をし、室内に入る。
そこに、いつもルイズにしているような反抗的な態度はカケ...
と言うより、本来シエスタにとっては、むしろ生徒や教師一...
才人がハルケギニアに出現して以降、シエスタは驚くほど自...
まず、第一にメイジが怖くなくなった。
これまで彼女たちにとってメイジとは、自分たち平民にとっ...
しかし、才人を通じてシエスタは、彼ら貴族もまた人間でし...
そして、この学院のメイジたちも同様に、才人によって、平...
結構以前までは、本音はともかく、この学院で才人の事を堂...
――平民め!
と、口に出して誹謗できるもの、もうあまりいなくなってい...
(俺をそしれる資格のある者は、俺以上のことが出来るやつだ...
才人のその、あけっぴろげな笑顔の裏にある自信は、この学...
もっとも、ルイズが卒業すると同時に才人が彼女をめとり、...
いまや彼は、この学院における嫉妬と羨望の眼差しを一身に...
無論、そんな風当たりなど、才人にとっては風馬牛といった...
しかしその中で、才人にではなくルイズに嫉妬する者がいる...
638 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「お食事、こちらに置きますね。このシチュー、精の付くもの...
そう言いながらシエスタは、トレイをタバサの正面のテーブ...
タバサは、ソファに座って読書に勤しんでいた。
(さぼり?)
仮病を使い、授業をさぼったあげく、わざわざ自室にまで食...
そういう貴族たちの尊大さは――慣れているとはいえ――やはり...
しかし、若干の違和感もある。
少なくとも、シエスタが知るタバサという少女は、そういう...
ルイズやキュルケたち程ではないが、それでも彼女にとって...
一応、才人たちとともに宝捜し――という名のキャンプ旅行に...
また、その宝捜しの最後の一点である“竜の羽衣”が、曽祖父...
――しかし、このタバサという異様に寡黙な少女は、その時の旅...
ギーシュなどとは違い、何かと頼りにはなるのだが、宝捜しの...
今になって、ふと疑う。
タバサの目的は、自分をここに呼ぶ事にあったのか?
自分でなければ出来ない話を、二人きりでするために。
思い当たる節は――ない。
シエスタは、このタバサという少女が、自分同様、才人に熱...
639 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「食事、ありがとう」
ぼそりとタバサが呟く。
「ああ、いえ、とんでもない」
「おいしそう」
そう言うとタバサは、自分の食器棚から銀のスプーンを取り...
シエスタは辛抱強く、タバサが口火を切るのを待っていたが...
「ミス・タバサ、お紅茶はいかがでしょうか?」
トレイの上のポッドから、装飾を施したカップに、湯気の立...
「ありがとう」
と言いながらも、やはりタバサは、ただ黙々と食事を続ける。
(ばかにしてる)
さすがにシエスタも思った。
彼女は出自こそ平民の村娘ではあるが、決して気位の低い女...
もっとも、そんな彼女でなければ、公爵家の令嬢を向こうに...
それとも、彼女がわざわざ自分に食事を持ってこさせたのは...
シエスタにとっては――まあ、どっちでも良かった。
用が無いなら帰るまでだ。明晩にはルイズが、実家から帰っ...
そう思うと、シエスタは矢も盾もたまらず、才人の元は行き...
「では、ミス・タバサ、これでわたくしは失礼致します。食器...
「待って」
この声がかかるまでは。
「昨日の“妹”は元気?」
タバサは、この時初めてシエスタを見上げた。
その青い瞳は、いそいそと部屋を出ようとするシエスタを、...
そして、シエスタの表情は、タバサの碧眼以上に真っ青にな...
640 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「……ミス・タバサ?」
タバサは、もうシエスタを見てはいない。
さっき見せた、悪戯っぽい表情は、紅茶のカップを持つ小さ...
しかし、その肩も、その背も、僅かに見えるその口元も、い...
「あっ……、あの……ミス? 昨日の妹って、一体何の事でしょう...
タバサは答えない。
今のシエスタにとっては、百万言の脅し文句より、その沈黙...
「ミス・タバサ。あの、ちゃんとおっしゃって下さい。私にも...
「風の塔」
もう疑う余地すら残っていない。
決定的だ。シエスタの頭はもう真っ白だった。
(見られた……!!)
そう、見られたのだ。
見られた以上、シエスタとしては、土下座してでもこの少女...
なんとなれば、この一件のスキャンダルは、シエスタはとも...
シエスタは知っている。
才人が、その心底では、誰よりもルイズを愛しく思っている...
例え今は、彼女の体の下で、お尻を犯されむせび泣く、シエ...
そして、ルイズへの嫉妬はともかく、才人が幸せになる事を...
才人は、彼が望む女性と結ばれ、その上で幸せにならねばな...
結果として、彼が自分を選ばなかった事は、骨が鳴るほどに...
今回の彼女の暴挙は、自分を捨てた才人への怒りもあったが...
だから、お尻の処女は奪っても、才人の童貞は、あくまで手...
ルイズが帰り次第、シエスタは大人しく身を引く予定だった...
「それでいいの?」
タバサが眼鏡の奥から、何もかも見透かしたような、そんな...
641 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
何がです?
と、シエスタにしてみれば、聞き返すべきであったかもしれ...
タバサのペースに巻き込まれず、自分の望む方向へ話の先を...
しかし、シエスタの口は開かなかった。
その、喉元まで出かかった言葉は、語られる事は無かった。
(何で、私の考えてる事が……?)
もはや、シエスタは冷静ではなかった。
彼女にとっては、タバサが自分の考えを読んだという事が、...
タバサからすれば、シエスタの表情と、沈黙の呼吸、全身の...
結局、シエスタは、そのタバサの問いに返答できなかった。
なぜなら、シエスタが答える前に、タバサが新たな問いを発...
「何故、それでいいと思うの?」
「わっ、私は何も言ってません!」
「いいえ、分かるわ。貴方はサイトを諦めようとしている。だ...
タバサがゆらりと立ち上がり、音も無くシエスタの隣に立つ。
気配をまるで感じさせない、幽霊のような動きで。
そのまま囁く。
サイトを奪いなさい、と。
ルイズから奪いなさい、と。
サイト自身からも、ルイズを消し去りなさい、と。
「ダメですっ!! そんな事はダメですっ!!」
タバサの悪魔のような囁きに、シエスタは耳をふさいで、そ...
642 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
――なぜ?
「サイトさんが不幸になりますっ!! サイトさんがっ!!」
――ならないわ。
「なりますっ!! だってサイトさんが、サイトさんが好きな...
――違う。
シエスタは振り仰いだ。
タバサが無言で彼女を見下ろしている。
しかし、そのたたずまいは、むしろ森厳とすら言うべきであ...
タバサは言った。
「人の心は脆いもの」
例えサイトがルイズを愛していようと、それだけでは得られ...
「現に」
タバサは続ける。
現に、あなたは実践しているではないか。男でありながら“女...
「……」
シエスタは言葉を返せなかった。
才人はまだ若い。
若い男性の目には、精神的な愛情よりも、肉体的な快楽の方...
しかし……。
そんな事が出来るであろうか?
殴られても蹴られても、ある意味一途にルイズへの愛を貫き...
ティファニア、アンリエッタ、そしてこの自分と、他の女性...
643 名前:契約(その5)[sage] 投稿日:2007/05/23(水) 05:...
「できるわ」
タバサは言い切った。
「あなた一人じゃ無理かもしれない。でも、私が手を貸せば、...
そう言ってタバサは、へたり込むメイド少女に手を差し伸べ...
シエスタは、むしろ恐怖を持って彼女に尋ねる。
あなたは何故、そこまで自分を、一介のメイドに過ぎない自...
「決まってる」
タバサがそう言った時、シエスタの片手はすでに彼女の掌中...
「私もサイトが好きだから」
そして次の瞬間には、ふわりという感触と共に、タバサの薄...
「サイトを、ルイズだけのものにしたくないから」
339 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
「……!!」
才人は絶句した。
(どういう事態なんだ……これは……!?)
いま、この部屋には、シエスタを含めて三人の女性がいる。
タバサ。シルフィード。そして、この淫靡なイベントの主催...
――いや、何も知らない者が見れば、女性の人数は四人に見えた...
いつもの通り、ノックもなしにイキナリ部屋に入ってきたシ...
「こ、このあたしを、お姉様の“いもうと”に戻して頂いて、有...
才人はそんなシエスタに、ぎこちない感謝の辞を述べ、彼女...
当然、ただ着替えるだけではすまない。
才人の言葉に、鷹揚にうなづき、淫らな微笑を返しつつ、彼...
唇、ペニス、アナル、乳首、耳朶、うなじ、脇の下といった...
股間からペニスを生やした、とても残念な生き物……シエスタ...
340 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。
メイクが完了した頃には、才人はいつものように肌を紅潮さ...
そんな彼を見下ろし、シエスタは言う。
「喜んでくださいサイトさん。今日はね、特別ゲストがいらし...
「え?」
「どうぞ、準備は出来ましたのでお入りください。――ミス・タ...
「なっ!?」
――いま、いま何と言いやがった!? たばさ? タバサと言っ...
その言葉に才人が愕然となる暇すらなかった。
扉が開いて現れたのは、まさしく、彼が知る寡黙な少女、タ...
さらにその後ろから、
「きゅいきゅい、待ちくたびれちゃったのね!」
という、いかにも無邪気な声とともに入室してきた、もう一...
タバサと同じく、青く美しい髪を背まで伸ばした、二十歳前...
「――しっ、シルフィ……!?」
「あっ、サイトっ!? どうしたのね? 何かいつもと違う格...
「あ、いや、その、これは――」
――ばたんっっ!!
必死に言い訳しようとする才人の口は、重い音と共にシエス...
「……しえすた?」
とっさに、幼児のように救いを求める視線を、シエスタに投...
しかし、シエスタは、まるで彼の逃げ場を塞ぐかのように扉...
「さあ、サイトさん、この方々に説明してあげてくださいな。―...
「そっ、そんなっ!?」
「逆らうんですか?」
「……!」
341 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
――ここまで、ここまでするのか、シエスタ……。
何度も味わった、この絶望。
絶望の淵に叩き落されていたはずの自分が、さらに深く、暗...
逆レイプに始まり、射精管理、飲尿行為、アナル開発、野外...
シエスタの口が開くたびに、そこから紡ぎだされる新たな命...
――何を言ってるんですかサイトさん。まだまだ、これからなん...
そして今もシエスタは、そう言わんばかりに両手を腰に当て...
「きゅいきゅい、早く説明してサイトっ。一体なんでこんな格...
「そうですよ、サイトさん。ゲストの方々をお待たせするのは...
無邪気なシルフィード。その尻馬をあおるシエスタ。
才人は、その迷える視線を、おそるおそる第三の少女……タバ...
タバサの、常に自己の感情を窺わせない青い瞳。
その美しい碧眼が、わずかに興奮の色合いをにじませつつ才...
「早く」
彼は、その一言を聞いた瞬間、まるで下半身が泥になったよ...
342 名前:契約(その6)[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 19:...
この、絶望的なまでに無残な姿を晒している自分を見て、あ...
(もうダメだ)
「……あ、あたしは……」
(ダメだよルイズ……)
「あたしは、――シッ、シエスタお姉様の“いもうと”で」
(もう……限界だ……!!)
「ドジで間抜けで、いつもお姉様にご迷惑をかけて、お仕置き...
(俺、もう、何か、壊れちまったよ……)
才人は、全身を震わせながらひざまずき、
「ミス・タバサ、それにミス・シルフィード。こんな哀れなあ...
そう言って才人は、三人の靴にキスをした。
348 名前:痴女109号[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:44:54...
元来、この部屋はルイズの個室だった。
そこに、使い魔として召喚された才人が同居し、さらに才人...
つまり、この部屋の中には当然の事ながら、ルイズの体臭こ...
ベッドにも、シーツにも、枕にも、布団にもである。
そんなルイズの匂いにまみれた夜具の中で、彼女の夫になる...
――シエスタの優越感をこれ以上ないほどに刺激するこのシチュ...
そして、肝心の“寝取られ男”は今、彼女――シエスタにスカー...
その連日の荒淫ですっかり黒ずんだ彼の菊門はパックリと口...
――シエスタのアナルパールの紐であった。
349 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:...
「きゅいきゅい、すごい! シルフィ、とっても気持ちいいの...
ワンワンスタイルになった才人の頭部は、シルフィードの細...
いくら人間の姿をとったところで、元はドラゴンである。恐...
「きゅいきゅい!! こんなのっ!! こんなの初めてなのね...
いまシルフィードの神経を、どれだけの快楽電流が迸ってい...
「きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
二十歳前後の容貌に似合わぬ甲高い声を発し、シルフィード...
首の骨を捻り折られる前に、どうやら才人が、この竜の幼生...
イったシルフィードも、イカせた才人も、互いに肩で荒い息...
(当たり前よね)
シエスタは、余韻に酔いしれるシルフィードを見て、むしろ...
この“いもうと”は、シエスタが都合数十時間の連続調教の果...
いかに伝説の風韻竜といえど、いかに妙齢の美女に変身して...
350 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:...
「んふふふふ……サイトさんったら、ホント学習しない人ですね...
そんな上機嫌とは裏腹に、シエスタは尻肉に、がぶりと歯を...
「〜〜〜〜〜っっ!!」
「私はサイトさんに『お尻を差し出しなさい』と言ったんです...
彼の臀部に歯型を生産しながら、シエスタは言葉を続ける。
「誰が休んでいいと言ったんです? あなたがこのベッドでお...
「すっ、すびばせんっ! お姉様っ!!」
そう言われて才人が、満面の恐怖を浮かべながらシエスタを...
が、当然シエスタは彼を許すつもりはない。
「さあ、どういうお仕置きがいいでしょうか、ミス・タバサ?」
そう言いながら、シエスタは視線をタバサに移す……が、その...
「このリングは何?」
――っっっ!!?
肩越しにかけられた冷静な声音に、シエスタは驚きの余り、...
(いっ、いつの間に私の後ろにっ?)
そこには、碧眼碧髪の眼鏡っ娘が、まるで理科の実験でも観...
「それに、サイトの肛門が完全に口を開いてしまってる」
いや、彼女が見つめていたのはシエスタではない。
「何をしたらこうなるの?」
タバサの眼中にあるのは、あくまでも才人一人なのだ。
「この、お尻のリングが関係してるの?」
351 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 03:...
タバサは、シエスタの隣――丁度、才人のアナルを最もいい角...
「引っ張っていい?」
どうやら、タバサは才人のアナルから生えたリングに御執心...
「その必要はありませんわ」
シエスタは、さっきの驚きはどこへやら、逆に誇らしげに答...
彼女としても、才人の調教状態をタバサに示せる事が嬉しく...
「ミス・タバサのお手を煩わせるまでもありません。――サイト...
シエスタは、歯型をぺろりと一舐めすると、闇に沁み入るよ...
「『産卵』のお時間ですよ」
「こっ、ここでですかっ!?」
「私に恥をかかせるおつもりですか、サイトさん?」
その一言で才人の口答えは終焉を告げた。
「あ、いや、その、申し訳有りません、お姉様……」
生半可な反抗が、どれほどの“罰”となって我が身に帰ってく...
353 名前:契約(その7)[sage] 投稿日:2007/06/10(日) 04:...
「ひっ、ひっ、――ふぅぅぅぅうううううう!!!」
才人が、半ば悲鳴のような声を上げながら、全身の力を振り...
すると、やがて才人のアナルから出現したのは、リングから...
「んっ、んっ、んっ、んっ、んんんんんんっ!!!」
才人の全身が、電気椅子で処刑された死刑囚のように痙攣す...
「すごい……!!」
思わずタバサが呟いた。
才人のアナルから出現した球体は、なんと一個だけではなか...
二つ、三つ、四つ、……。
――まだ、まだある? まだ入るの!?
なるほど、『産卵』とはよく言ったものだ。しかし彼女たち...
タバサは、滅多に感情を表さぬその容貌を、驚きと悦びに染...
「お姉様ぁっ、お姉様ぁっ、もう、もう!!」
そう叫ぶ才人の肛門からは、数珠繋ぎに結ばれた“卵”が四個...
「だらしないですねぇ、サイトさん」
そう言うと、シエスタは、そこで初めてリングに指をかけ、
「御自分の異物を、排泄する事さえ出来ないのですか?」
一気に引き抜いた。
ずぶりっっ!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」
鈍い音がして、さらに二つ、都合六個の“卵”が、異臭にまみ...
その数珠繋ぎのアナルパールを携え、ひょいと才人の枕元に...
「さあ、サイトさん。御自分で汚したモノは、御自分で綺麗に...
糞臭匂うアナルパールを、才人の口元に突きつけながら下し...
(私が命じて、サイトさんに出来ない事など、もはや存在しな...
624 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:52:27 ID:o2mqbQuL
(こっ、これを、……俺がっ!?)
異臭を放ちつつ突きつけられた数珠繋ぎの物体は、才人に新...
、そして、いまや彼にとって、絶望という感情は、彼の魂を闇...
――すなわち、マゾヒズム。
元来、平賀才人という少年には、その素養があった。
そもそも、ある日イキナリ、自分を異世界に召喚した、その...
――常識的には、はっきり言って、考えられる事ではない。
そんな非常識をあっさりクリアーしてしまう順応性。これを...
まあいい。
とにかく、この場において確かに言える事は、彼に与えられ...
その証拠に、才人は眼前に突きつけられた、異臭漂うこの性...
そして、ゆっくり、ゆっくりと、『それ』を手に取った才人...
625 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:54:13 ID:o2mqbQuL
「きゅい、きゅい! ズルイのねん。サイトだけ、美味しそう...
その声の所有者が、いきなりその性具を横取りして口に放り...
しかし。
「――ぶほっ、なにこれっ!? ごほっ!! ごほっ!!」
「あっ、シルフィさん、だめっ!!」
シエスタが止める暇さえなかった。
シルフィードは、その堅い食感と、何よりその物質の全体を...
一瞬、残念そうな、ほっとしたような表情の才人を残して。
「なにこれっ!? くさいのねんっ! まずいのねんっ!! ...
全身に鳥肌を立たせるシルフィード。
無理もない。
才人のクンニにイカされて、ようやく天地晦冥の中から意識...
つまり、このピンポン球大の性具が、そもそもどこに仕込ま...
「自業自得」
「きゅいきゅいっ! お姉さまヒドイのねんっ!!」
「勝手な真似するから」
そう言いながらタバサの指は、うなだれて、荒い呼吸を整え...
「サイト」
「……何? タバサ」
「貴方の身体で、この子を口直しさせてあげて」
そうタバサが言った瞬間、きゅいきゅい騒いでいたシルフィ...
「――いいの? お姉さま」
「……」
「お姉さまより先に、シルフィがサイトを食べちゃっても」
「いいの。順番なんてもう、無意味な事だもの」
「ミス・タバサ! ちょっ、ちょっと、待って下さいっ!」
しかし、シエスタの声は結局タバサの唇によって中断された。
「んっ……んんんん〜〜〜〜っっっ!!」
イキナリ敢行されたタバサのディープキスは、数瞬であって...
「おっ、おい、タバサっ!!」
そして、彼女を振り返ろうとした瞬間、
「きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
という、奇声と共に、碧髪の美女が才人の胸に飛び込んでき...
「ちょっ、まっ、っっぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」
そしてたちまちの内に、うなじの急所に吸い付かれて、何も...
「きゅいきゅいっ! お姉さまのお許しが出たのねんっ!!」
「しるっ、しるふぃっ!!」
「きゅいきゅいっ! うるさいのねんサイトっ!」
胸のボタンを引き千切ると、そのままシルフィードは彼の乳...
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
626 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:55:46 ID:o2mqbQuL
「どう、おいしい? サイトの体は?」
シエスタの胸を揉みながら、タバサがこちらに目をやる。
「すごいのねんっ!! とってもおいしくて、シルフィ感動し...
そのまま、赤子のように、ちゅうちゅう彼の乳首を吸い始め...
そうなのだ。
彼女は、いまでこそ美しい髪を背まで伸ばした妙齢の美女の...
そして、そんな彼女ならばこそ、さっき才人の舌によって自...
――ただ一つ、タバサから言い含められたサイトの『童貞』の件...
「どういう、どういう、おつもりなんですかミス――あっ……タバ...
「……」
「あなたはサイトさんを、一体――くぅぅ――どうするおつもりな...
「サイトの童貞を、あの子に奪わせる」
その言葉を聞いた瞬間に、シエスタはこの少女に対する自分...
――敵っっ!
この方は、やっぱり敵なんだ。
ミス・ヴァリエールだけじゃない。私からすらも、サイトさ...
(甘かった。気を許したわけでもなかったのに、何でこんな……...
さっきのあの瞬間、才人は完全にアナルパールを口に入れよ...
さっきのあの瞬間、才人は完全にシエスタの軍門に下った、...
しかし、その流れはいま断ち切られた。
いま、才人の“男”は奪われつつある。
シエスタがどうしても手を付けられなかった、才人の男とし...
ルイズへの遠慮なのか?
いいや、それは言い訳に過ぎない。
シエスタには分かっていた。
彼女が、才人の“男”に手を付けなかったのは、そうする事で...
何故なら、才人が本当に好きなのは、あくまでも自分ではな...
しかし、このタバサという少女には、自分のような中途半端...
その証しに、彼女の使い魔たるシルフィードは、才人の体を…...
「きゅいきゅい、サイトのおっぱいは何にも出て来ないから、...
そう呟くと、シルフィードは才人の着るメイド服のエプロン...
びびっ、びびびびびっっ!!!
「ああああっ ちょっとお前、この服タダじゃないんだぞっ!...
この才人の叫びが照れ隠しだったのか否かは、恐らく問題で...
スカートを縦に割って突如出現した巨大スリットのおかげで...
627 :契約(その8):2007/06/22(金) 01:59:29 ID:o2mqbQuL
「きゅいきゅい!! サイトのおちんちん、可愛いぱんつから...
「やっ、やめろぉっ!! みるな……ぁぁぁぁああああ!!!」
「んふふふふ。やっぱサイトは、いい反応してるのねん」
「あああっ!! いやだっ!! サイトさんっ!! サイトさ...
「黙って」
自分に乗りかかるタバサの小さな体の向こうから、あからさ...
本当なら、今すぐにでも、自分にまとわり付くタバサを蹴散...
しかし、跳ね除けられない。
タバサが駆使する、舌、指などのテクニック。それに加えて...
――もっとも、『北花壇騎士七号』として、魔法・体術を含む様...
(でも、手加減はしない……!!)
「ひぃぃっ!! 剥かないでっ!! そこの皮は――痛でぇぇ!...
「きゅいきゅい、意外なのねん。サイトってば、こんなに立派...
そう、そこに聳える才人の男根は、サイズはともかく、いま...
シエスタは、彼がいくら泣き叫んでも、“そこ”に手を付けて...
そこに、シエスタ独特の不安感とルイズへの遠慮があった事...
(徹底的に焦らせてあげます――!)
彼の男としての機能を、あくまでも無視し、それ以外の性感...
――しかし、今は後悔している。
こんな形で、こんな形で奪われてしまうなら、私がっ!! ...
「きゅいきゅい、サイトだめなのねん。あんまりモガモガする...
「だからっ!! 剥かなくていいっ!! って、聞いてねえだ...
「嫌なのねん。シルフィは剥きたいのねん。サイトのおちんち...
「ちょっ……何すんだよっ!?」
「だから、サイトは少し静かにするのねん」
シルフィードはくるっと体勢を入れ替えると、69の体位で...
「男の子は我慢が大切なのねん。今からサイトは、シルフィの...
628 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:01:34 ID:o2mqbQuL
「見える?」
タバサが、メガネの奥から、いつもとはまるで違う妖しい光...
「サイトの皮が剥ける瞬間」
めり……!
「サイトが大人になる瞬間」
めりめりめりめり……!!
「ほら、どんどん剥けていく……」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「あああっ、ダメなのサイトっ! もっともっとシルフィのあ...
「いやっ! いやっ! サイトさんっ! サイトさんっ!! ...
「ほらっ、見なさいっ!! もっとしっかり、サイトが大人に...
めりめりめりめりめり……びりっ!!
「――ひっく、うぐ……ううう、あううううう……」
「そんなに泣くことないのねん。たかだか、少し血が出たくら...
そう。――才人は今、処女を破られた乙女のように、股間を抑...
シルフィードが敢行した皮剥きプレイによって、彼の亀頭を...
しかし、それは傍目に見れば、恥垢で真っ白に染まった彼の...
「きゅいきゅい、それにしてもサイトのおちんちん、まるでス...
「ひっ!!」
――れろり。
シルフィードの長い舌が、彼の亀頭を舐めあげる。
「〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「んふふふ……。もうサイトったら、気持ちよすぎて声も出ない...
「ちがっ!! いだっ!! いだいようっっ!!」
「きゅいきゅい、サイトったら嘘ばっかりなのねん」
「ちがっ! うそじゃなくてっ!! ぁぁぁああああ!! も...
「だったら、どうしてこんなにサイトのおちんちんは、堅いま...
その一言は、彼から抵抗の言葉を奪った。
シルフィードの言う通り、彼の股間は、初めて空気に晒され...
――それも、かつて無かったほどの勢いで。
「シルフィ、サイトを立たせてあげて」
「はい、なのねん。お姉さま」
シルフィードは、サイトの背後に回りこむと脇腹に両手を入...
「サイトさん……!!」
シエスタが思わずうめき声を挙げる。
そこにいるのは、縦に大きく割られたメイド服のスカートか...
629 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:04:11 ID:o2mqbQuL
れろり。
「ぐふうっっっ!!」
シルフィードの舌が、再び才人の股間を襲う。
ちゅばっ……れろっ……じゅるっ……。
「……!!」
「サイト、痛い?」
「う、うん」
タバサの声に顔をゆがめて答える。
しかし、タバサは言う。
「嘘ね?」
「うそじゃないっ!!」
思わず言い返すが、しかし、それが単なる反射でしかない事...
「だったら、何故そんなイキそうな顔をしているの」
そう言われた瞬間、心臓がドクンと激しく鳴った。
そうなのだ。
正直、シルフィードの舌など、気持ちよくも何とも無い。
ただ、これまでの人生でも、かつて無いほどの激痛が、下腹...
なのに。
そう、なのに、――だ。
何故、こんなに射精感が昂ぶっている。
痛くて痛くてたまらないのに、何故こんなに、それこそ今に...
彼には分からない。
シエスタが、これまで与えてくれたのは、形はどうあれ、ま...
「サイト、オナニーしなさい。このシエスタ“お姉様”にちゃん...
「……」
「ミス・タバサ……」
もはやサイトは、その言葉に逆らえなかった。
彼は出来る限り亀頭を刺激しないように根元を持つと、ゆっ...
「顔をあげて」
「……」
涙を堪えながら、タバサを見る才人。
「シルフィは、サイトの先っぽを舐めてあげて」
「はいなの」
「笑いなさい。サイト」
「……はい」
――いやらしい。
タバサは心底そう思う。
もっともそこに、彼を否定したり排撃したりする心境は、一...
乱れたメイド服。
乳首があらわになった右胸。
恥骨まで切り裂かれた純白のエプロンから突き出した、剥き...
遠い笑みを浮かべながら自分を見つめ、震えながらそのペニ...
――これが、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。その『本当の...
(まるで、天使のようだわ)
彼に、新たなる頂上への階段を上らせながら、我ながら思わ...
630 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:05:50 ID:o2mqbQuL
いまや才人は、さっきまでの激痛をまるで感じていないよう...
その痛みはますますひどくなる一方だ。しかし彼の神経は、...
しかし、シエスタにはそれが分からない。
「何で……? 何でサイトさんは、あんなうっとりした顔を……?」
思わずシエスタがそう呟いた。
まるで、今までの才人がどこかに消えてしまったような、寂...
ずぶりっ!!
「いだぁいっ!!」
それまで、ぐずぐずだったシエスタのヴァギナをやさしく責...
「ふかいっ! 深いですぅっっミス・タバサァっ!!」
タバサは、指を突っ込んだままくるりと体を入れ替えると、...
「無理よシエスタ。貴方じゃ無理」
「ひ……っ……ぃぃぃ……!!」
「貴方には、――いいえ、私にも多分、サイトの立っているとこ...
「そっ、そんな! そんなぁぁっっ!!」
「だからせめて、サイトと同時にイカせてあげる」
「いやあああ!! サイトさんっ!! サイトさぁぁぁんっっ...
才人が注視すると、タバサは彼に見えやすいように自分の体...
シエスタのそこは、タバサの指を二本まで飲み込んでいるよ...
「ひいいぃぃぃっっっ!! 出るっ!! 出るようっ!!」
「きゅいきゅい、お姉さまっ、サイトがもう限界そうなのねん...
美味しそうに亀頭を舐め回していたシルフィードが、主を振...
しかし、タバサの視線が自身の使い魔に向けられることは無...
「イキなさいっ、サイト!! 思いっきりブチまけなさいっっ...
「サイトさんっ! イクんですかぁっ!? イクんですかぁっ...
「そうよ、シエスタっ! 貴方もイクのっ! 同時にイクのっ...
「「ああああああぁぁぁぁぁあああああ!!!!」」
どくんっ、どくんっ、どくんっ、どくんっ!!!
――サイレントの呪文をかけられてなかったら、恐らく両者のそ...
二人は精根尽き、特に才人はばったりとベッドに倒れ伏して...
631 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:11:21 ID:o2mqbQuL
「ね、サイト」
「……」
「痛かった?」
「……」
「答えなさい」
そう言うと、少女は眼鏡の奥の碧眼を妖しく光らせ、そのペ...
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「やっぱり痛いのね」
「痛い痛い痛い痛い痛い!! 決まってるだろっ!!」
そう言って声を立てる少年を、くすりと笑いながら見つめる...
「それじゃあシルフィ、予定通りに」
「はいなの、お姉さまっ!」
――予定?
どうせろくでもない事だろうとは思うが、しかし、そう言っ...
「おいシルフィ、お前の御主人様は一体――」
そう言って振り返った瞬間、またもや、この竜族の娘の怪力...
「ちょっ、おい、待ってっ!」
「きゅいきゅい、これからサイトの『どーてー』は、シルフィ...
「ちょっと待てぇっ!! こんな血まみれのチンコで、エッチ...
「大丈夫なのねん。サイトならしっかり、中出しまで頑張って...
「だれが?」
「お姉さまが」
「――て、おいっ、タバサぁぁっっ!!」
シルフィードの、あまりに頭の悪い物言いに再度彼女の主を...
「きゃあああああああ!!!!」
632 :契約(その8):2007/06/22(金) 02:12:44 ID:o2mqbQuL
メイジの衣装を投げ捨て、全裸になったタバサ。
その体格(特に上半身の或るパーツ)は、完全に年齢不相応...
その、股間から生えた、ある『物質』を除けば。
「しょっ、しょく……!!?」
そう、彼女の股間でぐねぐねとうねるそれは、紛れも無い『...
「ひぃっ、ひぃぃぃっっ……!!!」
シエスタは、余りの恐怖のために“それ”を見る事も出来ない...
「まっ、待てっタバサぁっ!」
その一言でこちらを振り向いた少女に、才人は恐る恐る口を...
「それは……何?」
「これはトリスタニアの魔法道具店で見つけたバイオペニスの...
「そんなこと訊いてるんじゃないっ!? それで……その、また...
タバサは答えた。
「決まってる」
それこそ、今まで見せた事の無いような楽しげな笑みを浮か...
「これでこの子の処女をもらうの。血まみれのペニスで童貞を...
才人は絶望した。
その言葉を聞いた瞬間、高らかに勃起した自分自身への、絶...
もはや、絶望を受け入れる事になんのためらいも無かった。
背後からの手に自らを委ねる。
激痛以外、もはや何も感じないはずのペニスを、シルフィー...
ふと、目をやると、発狂せんばかりの絶叫とともに、処女を...
才人は子供のような笑みを浮かべてシエスタに手を伸ばし、...
107 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:00:10 ID:5JXRtAHB
「ただいまっ! サイトっ!!」
王家の紋章入りの馬車から飛び降りるや否や、ルイズはピン...
ヴァリエール家の紋章ではない。
いまのルイズは、正式な王宮の女官“虚無の担い手”として動...
女王の勅を奉じる者として、国内最大級の太守であるヴァリ...
「聞いて聞いてっ!! 母さまがね、あの母さまがねっ! や...
「俺たちのことをか……嘘だろ、あのおっかないオマエの母ちゃ...
「本当よっ 私だって信じられないっ!! でも、でも、言っ...
「そっか……。分かってくれたんだ、俺たちの事」
人目もはばからず、校庭で大声をあげまくるルイズ。そんな...
シエスタはそんな彼ら二人を、何か眩しいものでも見るよう...
――うらやましい。
心底からシエスタはそう思う。
眼前の恋敵が、溢れんばかりの多幸感を発散しながら、男の...
しかし、ルイズは知らない。
彼女が抱きついたその男は、すでに全身の隅々まで開発され...
にもかかわらず。
そう、にもかかわらず、だ。
108 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:02:35 ID:5JXRtAHB
幸せそうな寝取られ女を横目に見ながら、黒い愉悦にほくそ...
――いまあなたが、惜しみなく愛をぶちまけているその男は、す...
自分が一声そう叫ぶ事で、眼前の男女の愛は破綻する。
そう思うことで、恋しい男を奪われた溜飲を下げれる。
そのはずだった。
しかし、そんな思いは、たちまちの内に雲散霧消してしまっ...
ルイズを出迎えた、才人の嬉しそうな表情を見た瞬間に、自...
――ああ、サイトさんが、あんなに嬉しそうに……!!
彼を“妹”として責め嬲っていた頃には、決して見せてくれな...
「なぜ落ち込むの」
氷のような声が背後から響く。それこそシエスタにだけ聞こ...
「ミス・タバサ……」
「あれが敵」
タバサは、眼鏡の位置を中指で、くいっと直し、
「私たちから彼を奪った、憎むべき敵」
それだけ言うと、手に持っていた分厚い本に再び視線を落と...
「……!」
シエスタは慄然とした。
この童顔の貴族は、本心から、そう思っているのか?
才人を自分が独占するためなら、彼のささやかな幸福など破...
そんなシエスタの顔色に気付いたのだろうか。
タバサは本から視線すら上げぬまま言う。
「私は本気。そして、あなたも私に協力する義務がある」
109 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:05:34 ID:5JXRtAHB
婚儀の話は着々と、それこそとんとん拍子に進みつつある。
トリステイン王国では、女性への爵位叙勲は前例のない事で...
女性に官位を認めるには、ハルケギニア世界はまだまだ中世...
銃士隊長アニエスや、先代マンティコア隊隊長カリーヌほど...
無論、その爵位は、才人との間に生まれた嫡子によって引き...
また、その領地は王家の直轄領から下賜され、他の貴族諸侯...
国土面積に限界がある以上、貴族が新たに家を興すという事...
実力による国盗りが可能な乱世なら知らず、今のトリステイ...
ヴァリエール公爵家からは当然、自領からの領土献上を王宮...
何といっても、目の中に入れても痛くない末娘の独立である...
しかし、アンリエッタはこれを拒否した。
ルイズに対する旧交のよしみからだけではない。
ルイズの使命は、あくまで“虚無”の血統を後世に残す事なの...
また、才人も別の理由で公爵家からの領土割譲を拒絶したか...
これ以上、ヴァリエール公爵家から借りを作れば、もはやと...
と、まあ、そういう紆余曲折を経て、彼ら二人の婚儀を三日...
110 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:08:43 ID:5JXRtAHB
とはいえ事態は、ある意味、シエスタの当初の予定通り進み...
ルイズが学院を不在中の一週間で、才人の肉体に、徹底的に...
そしてその上で、ルイズが帰還してからは放置を決め込み、...
何と言っても、あのルイズお嬢様のカマトトぶりは尋常では...
人一倍、そういう事に興味を持ちながら、そしていざとなれ...
『そういう事は結婚するまでダメなんだから。結婚しても、三...
そうやって彼を拒む事で、自分の体の価値を吊り上げようと...
いかにも貴族の乙女らしい、そしていかにもルイズらしい考...
しかし、才人からすれば、それはもはやたまらない現状であ...
彼はすでに、女体の美味を知ってしまっている。
そして、それ以上に、自分の体が一体の楽器であることを知...
他者によって責められた時、この若いオスの肉体は、どれほ...
そんな彼が、シエスタに再び懇願の眼差しを向けるのは、確...
でも、シエスタの予定では、そこまでだった。
それ以上、才人の抱かれるつもりも、抱くつもりも無かった。
今まで通り、平民上がりのシュヴァリエと、ちょっと馴れ馴...
才人に対するあてつけもある。
ルイズに対するささやかな友情もある(一介の平民メイドの...
また、そうでなければ、結婚後、自分たちの領土に去ってし...
――距離を取るなら、早いうちがいい。
これ以上、才人と関係が続けば、今度は逆に自分の心がもた...
シエスタは、そんな事態だけはどうやってでも避けたかった。
しかし、予定はあくまで予定に過ぎない。
タバサという予定外因子が入り込んだ事で、シエスタの計画...
111 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:10:33 ID:5JXRtAHB
シエスタは絶句した。
タバサの個室で、才人が二人の女性に犯されていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
「きゅいきゅい!! 気持ちいいのねっ!!」
才人のペニスを正常位でくわえ込んだシルフィード。彼女の...
そしてタバサは、そんな才人の背後から、彼のアナルを指で...
例えばキュルケのような、彼女と親しい人間がよく見れば、...
しかし、あの褐色豊満な女メイジほどに、タバサを知悉しな...
現に彼女は、シエスタの姿を見ても、顔色一つ変えずにこう...
「遅い」
「たっ、たばさぁ……!! はやく、はやくぅっ!!」
そう叫びながら才人が、後ろを振り返りつつ白い尻をちらつ...
彼はもはや、シエスタがこの部屋に入室してきた事すら気付...
「早く?」
「おっ、俺のお尻まんこに、……たばさのおちんちんを、めっ、...
――くすっ。
(ミス・タバサが笑った……!?)
シエスタは、その瞬間初めて見たのだ。タバサが誰にでも分...
同性であるはずのシエスタでさえ、思わず赤面してしまうほ...
いわんや、その笑顔の直撃を受けた才人は、瞬時に神経がフ...
「いいわ」
タバサの股間の触手が、才人の肛門に吸い込まれたのは、そ...
112 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:11:55 ID:5JXRtAHB
「ひっ、ひいいいいいっっっ!! あああああああ!!」
才人の体が、より深い快感によって、これまで以上に暴れ回...
もっとも、そのじたばたも、彼の腰に回された美女の脚と、...
「きゅいきゅい、サイトの、またまた太くなったのね!!」
シルフィードが、半ば白目をむきながら叫ぶ。
「イクのねっ!! イっちゃうのねっ!! あああっ、お姉様...
背まで伸びた青い髪を振り乱し、竜族の美女が虚空に叫ぶ。
恐ろしく気持ちよさげな表情で。
そして、それにつられるような形で、才人の我慢も限界を突...
「でるっ!! あああっ! おれもでるよぉっっっ!!」
「だめよ」
「〜〜〜〜〜っっっっ!!」
それまで気持ちよさげに喘いでいた才人の上半身が、いきな...
腰を固定するシルフィードの両脚のため、えびぞりのような...
彼女と同時に絶頂を極めるはずだった才人の肉体が、いきな...
「誰も射精していいなんて、言ってない」
シエスタには見えた。
タバサの小さな手が、彼の睾丸を、つぶさんばかりに握り締...
言葉にもならない絶叫をあげながら、地獄の苦痛に悶える才...
「……た、ばさぁっ……!!」
ほろりほろりと美しい涙を流しつつ、童顔のメイジを振り返...
「あなたに、自分勝手な射精をする権限はない」
タバサはちらりとシエスタを横目で見ると、
「少なくとも、私とこの子の許可を取らない射精は、絶対に許...
そう言われた才人は、その時、初めてシエスタと目を合わせ...
113 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:13:39 ID:5JXRtAHB
こんなはずじゃなかった。
そんな才人を見た瞬間、シエスタは心底そう思った。
少年の口元に張り付いた、媚びた笑み。
少年の目に宿る、歪んだ情欲。
なにより、少年の全身から発散される“いじめてオーラ”。
「どうすれば、どうすれば、射精を許して下さいますか……?」
才人の背後から、うなじに舌を這わせながら、眼鏡少女が答...
「ルイズを頂戴」
びくんっ!!
震える少年に、なおも彼女が言い続ける。
「あなたの婚約者の処女を、私たちに差し出すの」
彼の視線は、まっすぐシエスタに向けられたままだ。だがそ...
タバサに後ろから抱きしめられた才人の容貌は、かつてシエ...
――サイトさんは“絶望”を欲している……!!
「承知したら、そう言って」
タバサは脇腹から彼のペニスに手を伸ばすと、そっと、握り...
「搾ってあげる」
「ぁぁぁ……!!」
「サイトさんっ!!!」
もう、シエスタには耐え切れなかった。
「もう、もう、やめてくださいっ!! 目を覚まして、いつも...
「サイトは見たくないの? ルイズがあなた以外の者に処女を...
「ああああああああ!!!!」
114 :契約(その9):2007/07/08(日) 01:15:40 ID:5JXRtAHB
タバサが、才人の耳朶を甘噛みした瞬間、彼の瞳から完全に...
無論、消したのは甘噛みという愛撫にではない。
タバサが発した言葉に、自ら酔い、狂ってしまったのだ。
ウェディングドレスに身を包んだ愛する花嫁が、タバサの舌...
「ささげますぅっ!! ささげますぅっ!! ルイズをタバサ...
どくんっ!! どくんっ!! どくんっ!! どくんっ!!...
おそらく実際は、タバサが彼のペニスに手を触れる必要さえ...
しかし少女は、まるで放尿のような勢いで射精する少年のペ...
そしてシエスタは、そんな才人の姿を呆然と見つめていた。
恋人の処女を、他の女に捧げる誓いを絶叫しながら、その行...
常日頃、凛と雄々しい才人を汚し、堕とし、辱める。
皮肉な事に、今の才人を作り出したのは、シエスタ本人でさ...
シエスタは、ようやく自分の胸中にある、才人に対する鬱屈...
彼女が精根かけて調教した“妹”。
そんな彼をタバサが、――自分以外の女が、さらに深い快楽を―...
才人をルイズの手に返す。
それはいい。
何故ならルイズには、才人が望む本当の快楽――絶望という名...
――世界でサイトさんを、真なる意味で満足させられるのは、こ...
そう思えばこそ、羨望の意を隠しつつも、彼女は才人を恋敵...
「ミス・タバサ」
もうシエスタは我慢する事を、やめていた。
「ミス・ヴァリエールの処女は、私が頂きたく存じます」
そう言ったシエスタの口元は、かつて才人に自分を“姉”と呼...
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