ゼロの使い魔保管庫
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312 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:32:27 ...
「今までの訓練から、分かった事がある」
今日は、水精霊騎士団の定例訓練の日。
騎士団員の前に立ち、才人は木剣を地面に衝き立てて、そう言...
才人は、副隊長でありながら、水精霊騎士団ではその実戦経験...
ちなみに隊長のギーシュはといえば、訓練の際には教えられる...
「君たちメイジに、俺と同じ剣を教えても、あまり意味がない...
その言葉に真っ先に頷いたのはマリコルヌ。
何故なら、才人の剣の訓練に一番ついていけてないのが彼だか...
そしてそのまま才人に尋ねる。
「じゃあ今日はどうするんだい?訓練はお休み?」
その言葉に、一部の怠け者たちが歓喜の声を上げる。
その中にギーシュがいたのは言うまでもない。
「いや。今日の訓練は、別メニューで行う。
そこで、本日は特別講師をお招きした」
才人はそう言って、手招きをする。
水精霊騎士団の集会所になっているゼロ戦の格納庫から、小さ...
その青い髪の人影はすたすたと才人の隣まで歩いてくると、団...
「紹介しよう。
今日から我が水精霊騎士団の魔術顧問になった、タバサだ」
才人の紹介を受けたタバサは、短い髪を揺らして、小さく礼を...
以前騎士団への勧誘を断ったタバサだったが、何を思ったのか...
才人としてはダレてきている水精霊騎士団に活を入れられるの...
「よろしく」
「ちょっとまてえええええええ!」
タバサの挨拶に異論を唱えるものが一人。
なんのことはない、休みを期待していたマリコルヌである。
「なんだよ!なんでそんな娘が魔術顧問なんだよ!」
才人はマリコルヌの言葉に、やれやれと肩をすくめる。
「少なくともタバサはお前よっか強いぜ?」
才人のその言葉に、騎士団員の誰もが頷く。
褒められて、タバサはちょっと頬を赤らめて嬉しそうにしてい...
マリコルヌは顔を真っ赤にしながら激昂した。
「な、なんだよ!皆して僕を馬鹿にして!
いいよ、わかったよ!」
「お、やるか?」
てっきりマリコルヌがタバサに決闘でもふっかけると思った才...
313 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:18 ...
「ギーシュとどっちが強いか勝負だっ!」
「えっ僕っ!?」
「お前がやるんじゃないのかよ…」
半分呆れた才人だったが。
「よし、んじゃタバサがギーシュに勝ったら講義受けるな?」
「え、ちょっと待」
「ああもちろん」
「タバサはどーするよ?」
「構わない」
「だってよギーシュ」
「……わかったよやればいいんだろ…」
そして結局。
ギーシュはタバサと決闘する羽目になった。
「『貧乏くじ』ってのはこのことなんだねモンモランシー…」
ギーシュとタバサの二人は、10メートルほどの間を空けて対峙...
審判役の才人が、そのちょうど中央で木剣を真横に突き出す。
「いいか、俺が剣を振り上げたらスタートだからな?」
周囲には遠巻きに水精霊騎士団の面々。
どっちが勝つんだ、と盛り上がっていたが、大勢はギーシュ有...
当然といえば当然だが騎士団の面々はタバサの実力など知らな...
『正直勝てる気がしません』
でもできるだけ頑張らないとかっこ悪いよなぁ、とか内心考え...
相手は『風』のトライアングルメイジ。
まず最初に土の魔法で壁を作って、タバサの周囲の大地を『錬...
なんて考えていると。
「はじめっ!」
才人が景気よく木剣を振り上げて開始の合図を送る。
早いってサイト早いって空気読め!
しかし始まったものはしょうがない。ギーシュは当初の計画通...
どこん。
できなかった。
ギーシュの頭上から振り下ろされた『エア・ハンマー』が、ギ...
314 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:54 ...
「い、今の反則じゃないかっ!」
タバサの勝利を告げる才人に抗議したのは、気絶したギーシュ...
「何がだよ」
タバサの頭をなでなでして勝利を祝っていた才人が手を止めて...
途中で止められたタバサはちょっと不機嫌そうだ。
「その子勝負が始まる前から呪文を詠唱してただろう!
だってそうだろう?あんなに早く呪文が完成するわけないん...
「…戦闘前の詠唱準備は基本中の基本」
マリコルヌの言葉に思わず考え込んだ才人の前に立ち、タバサ...
「でも、勝負ははじめの合図があってからだろ!」
「あなたは、戦場で相手がいちいちはじめの挨拶をしてくれる...
「…う」
「それに、彼には私の詠唱が見えていなかった。
詠唱時に魔法の種類を悟られないようにするのも基本」
才人にはタバサの言いたい事が理解できた。つまり、ギーシュ...
ギーシュはこれでも一応、水精霊騎士団の中では『使える』方...
タバサからすれば、水精霊騎士団の面々も、基本のなっていな...
タバサの指摘に間違いはない。マリコルヌを含め、騎士団の面...
「…だってさ。やっぱタバサに教わったほうがいいんでない?」
才人は肩をすくめて騎士団の面々を見る。
今度は、反論する者はいなかった。
そしてタバサによる地獄のような訓練が開始された。
「そうじゃない。相手に見えないように俯いて」
「こ、こうかな」
「違う。もっと顎を引いて」
タバサの細い指を顎に当られ、『相手に見えない詠唱法』を教...
…なんだか嬉しそうだ。
315 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:34:34 ...
「ちょ、ちょっと僕の方も見てもらえないかな」
「構わない」
「ま、待てよマリコルヌ、俺が先だってば」
「あ、あのさ、僕呪文の組み合わせ考えてみたんだけど」
「どんなの」
「あっこら抜け駆けすんじゃねえっ!」
…地獄のような訓練になる予定だったが、どうやら団員たちには...
ぱっと見は地味で無口なちびっこでしかないタバサだったが、...
肌は絹より繊細で、その青い髪はあくまで細く美しく日の光を...
ぶっちゃけ、間近で見るタバサはものすごく可愛かった。
遠目に見るなら、たしかにキュルケのような、メリハリのきい...
しかし、近くで鑑賞するなら、各所の造形が控えめなタバサの...
ちょっと見下ろせば全身がくまなく視界に入る可憐さは、はっ...
才人はそれを誰よりもよく知っているわけで。
一生懸命騎士団員の間で講義を続けるタバサと、それにちやほ...
…ヤバい。こいつらが目覚める前に。
「さーて、今日の講義はこの辺にしようかー?」
才人は声を張り上げ、騎士団員に訓練の終了を告げる。
団員たちからは案の定、えー、と不満の声が上がる。
才人はそんな団員たちには目もくれず、タバサの隣に立って、...
「タバサもいい加減疲れただろうしな?」
そして、タバサの肩を掴む。その手には、必要以上の力が篭っ...
「…かかった」
小さく呟いたタバサのその言葉を聞き取れたものは、誰もいな...
335 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:06:43 ...
しかしいきなり講義を中断されておもしろくないのはまだタバ...
「まだ途中じゃないかっ!中途半端は良くないぞサイトっ!」
主にこの丸いのが。
そしてそれに釣られるように他の団員達も同意の声を上げる。
確かに講義は中途半端で、さらにマリコルヌはこれからタバサ...
憤るのもむべなるかな、である。
しかし才人は。
「でもなあ。もうそろそろいい時間だし」
日は中天にあり、まだお茶の時間を少し回ったあたり、といっ...
いい時間というには多少無理があるのではなかろうか。
「よし、だったらこうしようじゃないか」
ガンを飛ばしあう二人に割り込むように、ギーシュが声を掛け...
「サイトとタバサが試合して、タバサが勝てば講義継続。
サイトが勝ったら今日の講義はここで終わり。これでどうだ...
ギーシュの提案に、才人は。
「ちょ、待てよなんだよそれ」
案の定否定した。
タバサとやりあうなんて正直勘弁願いたかったし、どうせなら...
しかし。
「それでいい」
タバサはすんなりと了承してしまった。
そして結局多数決という名の数の暴力に屈して。
才人はタバサと再び戦う事になったのだった。
先ほどギーシュとタバサがそうしていたように、タバサと才人...
今度は、ギーシュが審判を買って出た。
「それじゃあ二人とも準備はいいかい?僕がこの剣を振り上げ...
そして、木剣を真っ直ぐ横に構える。
「なー相棒、なんで試合なんかで俺っち使うんだよ?」
「…勝たなきゃいけないからだよ」
才人は、デルフリンガーを手に、タバサに対峙していた。
これ以上タバサを飢えた騎士団の面々の中で放置しておいたら。
奴らの事だ、シャルロットをオカズにしかねん…!
シャルロットをオカズにして許されるのは俺だけだっ!
独占欲丸出しで、才人はデルフリンガーを構える。
336 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:14 ...
左手に刻まれたガンダールヴの印が、才人の心の震えに反応し...
「…どーでもいいけどさ、最近相棒心の震え自由自在よな」
「俺は今っ、猛烈にっ、熱っっっ血しているぅっ!」
そして先ほどの仕返しとばかりに、ギーシュは吼える才人を無...
「はじめっ!」
真横からのエア・ハンマーによる最初の一撃は、思い切り後方...
タバサが不意打ちでエア・ハンマーを使うのは目に見えていた。
問題は次の手。
一度跳び退った才人とタバサの間合いは、さらに開いた。
タバサに到達するまでに、けっこうな猶予を与えてしまう。
つまり、それだけ大きい魔法をタバサは準備する余裕があると...
しかし才人はそのまま正面からタバサに突っ込む。
最初の間合いから半分ほど詰めた時。タバサの詠唱は完了して...
アイス・ストーム。それも地上すれすれに効果範囲を限定する...
あくまでこれは模擬戦闘。才人を傷つけるわけにはいかない。...
凍える大気が渦を巻き、才人が踏み出そうとしている大地を覆...
そして次の瞬間。
ガッ!
才人はデルフリンガーを地面に衝き立てる。大地に満ちた魔力...
そして才人は、吸魔の剣を足場にして、高く、遠い距離を一瞬...
あっという間にタバサの隣に着地した才人は、一瞬でタバサの...
「勝負あり、だな」
「…参りました」
そして、才人は副隊長としての立場と、タバサの独占権を守り...
337 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:52 ...
訓練が終わると、いつもは打ち上げと称した軽い宴会が催され...
才人はそれには参加せずに、タバサの部屋に来ていた。
「なんだよ、話って」
タバサが部屋で話があるから、と、才人を連れてきたのである。
タバサは才人を見上げ、率直に聞いた。
「妬けた?」
そのダイレクトな言葉に、才人の顔が一瞬で真っ赤に染まる。
確かに、騎士団員にちやほやされるタバサを見てもやもやして...
「な、なんだよ。妬いちゃいけないのか?」
赤くなって頬などかいている。
可愛い。
タバサは衝動を抑えきれず、そのまま才人に抱きついた。
そして言った。
「私が普段どういう気持ちでいるか、これで少しはわかった?」
「え?」
「他の女の子と一緒にいるあなたを見る私の気持ち」
「あ、あれは」
才人は思わず言いよどむ。
彼が望むと望まざるとに関わらず、ついそう言う状況に陥って...
とどのつまりヘタレである。
「…私にあなたを縛る事はできない。でも」
「…でも?」
タバサは視線を上げ、才人の瞳を覗き込んで、続けた。
「…今は。今だけは。
私だけのものでいて。私だけ、見てて…」
才人はその深い瞳に吸い寄せられるようにタバサを抱き寄せ、...
その唇を優しく塞いだのだった。
338 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:08:50 ...
二人はしばらく口を吸いあっていたが、やがて息が続かなくな...
タバサの身体は脱力し、才人にその身を委ねていた。
才人はそのままタバサの身体をベッドに横たえる。
そして服の上からそっと、タバサの胸を撫で回す。
「…っふッ…!」
服の布の上から敏感な突起が押しつぶされるたび、タバサの喉...
「…シャルロットってさ」
「な、なに…?」
不意に語りかけてきた才人に、タバサは尋ねる。
その間も才人の手は休まず、わずかに膨らんだタバサの乳房を...
「…こういう時、声抑えようとするよね。なんで?」
「…っは、恥ずかしい、から…」
そうこうしているうちにも、才人は両手でタバサの頂点を押し...
タバサは無意識のうちに両手で口を抑えようとする。
才人はそんなタバサの両手を掴み、口を塞がせないように開か...
「…っやぁっ…」
「もっと聞かせてよ。シャルロットの可愛い声」
そして今度は。
タバサの白い首筋に吸い付いた。
「ひゃんっ!」
「いい声。もっと啼いてみせてよ」
才人は言いながら、タバサの露になった首筋や耳たぶ、そして...
「っひ!やぁっ…なめちゃだめぇ…」
タバサは才人の下で必死に足を擦りつけ、快感に抵抗する。
しかしその行為は、タバサの身体からより一層牝の匂いを香ら...
最初は衣擦れの音しかしなかったタバサの股間が、やがて湿り...
くちゅ…。
明らかな水音が才人の耳に届いたとき。
才人はタバサの上半身を責めるのを止め、手をついてタバサの...
「…は…はぁ…」
口付けの甘い責めから開放されたタバサは荒い息を整え、潤ん...
339 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:09:51 ...
「さい、と…?」
「もうガマンできないみたいだな、シャルロット」
才人から見える開かれたタバサの脚の間には。
女の子の聖域を護る最後の布が、零れた牝の果汁によって染み...
タバサは才人の指摘に、こくん、と頷いた。
「ガマン、できないの…。サイトが、欲しいの…」
そして、自らの指でその布を引き伸ばし、己が裂け目を晒して。
膝を立てて、牡を誘った。
「貫いて…サイトでいっぱい、私を犯して…」
才人は言われるがまま。
タバサの中心を貫いたのだった。
上手くいった。
やっぱりあの本は頼りになる。
今回の仕込みは、
『素直になれない女主人〜謝肉祭〜「今日の天気は晴れのちア...
からの引用。
執事の煮え切らない態度に業を煮やした女主人が、わざと他の...
それをちょっと応用して、仕掛けてみた。
効果は抜群で、今日のサイトはいつもよりずっと優しかった。
…その、無理やりお尻で、されることもなかったし…。
ずっとキスしながら抱いてくれたし。
私は隣で眠るサイトの胸に顔を埋めて、もう一度幸せを噛み締...
今だけは。この瞬間だけは。この人は私だけのも
「ん〜にゅ、シエスタもっと下だってぇ…」
むか。
結局その後。
私はフルボッコにしたサイトを、格納庫の入り口に簀巻きで逆...
*教訓:戦闘後が最も虚を衝かれ易い。おうちに帰るまでが戦...
終了行:
312 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:32:27 ...
「今までの訓練から、分かった事がある」
今日は、水精霊騎士団の定例訓練の日。
騎士団員の前に立ち、才人は木剣を地面に衝き立てて、そう言...
才人は、副隊長でありながら、水精霊騎士団ではその実戦経験...
ちなみに隊長のギーシュはといえば、訓練の際には教えられる...
「君たちメイジに、俺と同じ剣を教えても、あまり意味がない...
その言葉に真っ先に頷いたのはマリコルヌ。
何故なら、才人の剣の訓練に一番ついていけてないのが彼だか...
そしてそのまま才人に尋ねる。
「じゃあ今日はどうするんだい?訓練はお休み?」
その言葉に、一部の怠け者たちが歓喜の声を上げる。
その中にギーシュがいたのは言うまでもない。
「いや。今日の訓練は、別メニューで行う。
そこで、本日は特別講師をお招きした」
才人はそう言って、手招きをする。
水精霊騎士団の集会所になっているゼロ戦の格納庫から、小さ...
その青い髪の人影はすたすたと才人の隣まで歩いてくると、団...
「紹介しよう。
今日から我が水精霊騎士団の魔術顧問になった、タバサだ」
才人の紹介を受けたタバサは、短い髪を揺らして、小さく礼を...
以前騎士団への勧誘を断ったタバサだったが、何を思ったのか...
才人としてはダレてきている水精霊騎士団に活を入れられるの...
「よろしく」
「ちょっとまてえええええええ!」
タバサの挨拶に異論を唱えるものが一人。
なんのことはない、休みを期待していたマリコルヌである。
「なんだよ!なんでそんな娘が魔術顧問なんだよ!」
才人はマリコルヌの言葉に、やれやれと肩をすくめる。
「少なくともタバサはお前よっか強いぜ?」
才人のその言葉に、騎士団員の誰もが頷く。
褒められて、タバサはちょっと頬を赤らめて嬉しそうにしてい...
マリコルヌは顔を真っ赤にしながら激昂した。
「な、なんだよ!皆して僕を馬鹿にして!
いいよ、わかったよ!」
「お、やるか?」
てっきりマリコルヌがタバサに決闘でもふっかけると思った才...
313 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:18 ...
「ギーシュとどっちが強いか勝負だっ!」
「えっ僕っ!?」
「お前がやるんじゃないのかよ…」
半分呆れた才人だったが。
「よし、んじゃタバサがギーシュに勝ったら講義受けるな?」
「え、ちょっと待」
「ああもちろん」
「タバサはどーするよ?」
「構わない」
「だってよギーシュ」
「……わかったよやればいいんだろ…」
そして結局。
ギーシュはタバサと決闘する羽目になった。
「『貧乏くじ』ってのはこのことなんだねモンモランシー…」
ギーシュとタバサの二人は、10メートルほどの間を空けて対峙...
審判役の才人が、そのちょうど中央で木剣を真横に突き出す。
「いいか、俺が剣を振り上げたらスタートだからな?」
周囲には遠巻きに水精霊騎士団の面々。
どっちが勝つんだ、と盛り上がっていたが、大勢はギーシュ有...
当然といえば当然だが騎士団の面々はタバサの実力など知らな...
『正直勝てる気がしません』
でもできるだけ頑張らないとかっこ悪いよなぁ、とか内心考え...
相手は『風』のトライアングルメイジ。
まず最初に土の魔法で壁を作って、タバサの周囲の大地を『錬...
なんて考えていると。
「はじめっ!」
才人が景気よく木剣を振り上げて開始の合図を送る。
早いってサイト早いって空気読め!
しかし始まったものはしょうがない。ギーシュは当初の計画通...
どこん。
できなかった。
ギーシュの頭上から振り下ろされた『エア・ハンマー』が、ギ...
314 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:54 ...
「い、今の反則じゃないかっ!」
タバサの勝利を告げる才人に抗議したのは、気絶したギーシュ...
「何がだよ」
タバサの頭をなでなでして勝利を祝っていた才人が手を止めて...
途中で止められたタバサはちょっと不機嫌そうだ。
「その子勝負が始まる前から呪文を詠唱してただろう!
だってそうだろう?あんなに早く呪文が完成するわけないん...
「…戦闘前の詠唱準備は基本中の基本」
マリコルヌの言葉に思わず考え込んだ才人の前に立ち、タバサ...
「でも、勝負ははじめの合図があってからだろ!」
「あなたは、戦場で相手がいちいちはじめの挨拶をしてくれる...
「…う」
「それに、彼には私の詠唱が見えていなかった。
詠唱時に魔法の種類を悟られないようにするのも基本」
才人にはタバサの言いたい事が理解できた。つまり、ギーシュ...
ギーシュはこれでも一応、水精霊騎士団の中では『使える』方...
タバサからすれば、水精霊騎士団の面々も、基本のなっていな...
タバサの指摘に間違いはない。マリコルヌを含め、騎士団の面...
「…だってさ。やっぱタバサに教わったほうがいいんでない?」
才人は肩をすくめて騎士団の面々を見る。
今度は、反論する者はいなかった。
そしてタバサによる地獄のような訓練が開始された。
「そうじゃない。相手に見えないように俯いて」
「こ、こうかな」
「違う。もっと顎を引いて」
タバサの細い指を顎に当られ、『相手に見えない詠唱法』を教...
…なんだか嬉しそうだ。
315 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:34:34 ...
「ちょ、ちょっと僕の方も見てもらえないかな」
「構わない」
「ま、待てよマリコルヌ、俺が先だってば」
「あ、あのさ、僕呪文の組み合わせ考えてみたんだけど」
「どんなの」
「あっこら抜け駆けすんじゃねえっ!」
…地獄のような訓練になる予定だったが、どうやら団員たちには...
ぱっと見は地味で無口なちびっこでしかないタバサだったが、...
肌は絹より繊細で、その青い髪はあくまで細く美しく日の光を...
ぶっちゃけ、間近で見るタバサはものすごく可愛かった。
遠目に見るなら、たしかにキュルケのような、メリハリのきい...
しかし、近くで鑑賞するなら、各所の造形が控えめなタバサの...
ちょっと見下ろせば全身がくまなく視界に入る可憐さは、はっ...
才人はそれを誰よりもよく知っているわけで。
一生懸命騎士団員の間で講義を続けるタバサと、それにちやほ...
…ヤバい。こいつらが目覚める前に。
「さーて、今日の講義はこの辺にしようかー?」
才人は声を張り上げ、騎士団員に訓練の終了を告げる。
団員たちからは案の定、えー、と不満の声が上がる。
才人はそんな団員たちには目もくれず、タバサの隣に立って、...
「タバサもいい加減疲れただろうしな?」
そして、タバサの肩を掴む。その手には、必要以上の力が篭っ...
「…かかった」
小さく呟いたタバサのその言葉を聞き取れたものは、誰もいな...
335 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:06:43 ...
しかしいきなり講義を中断されておもしろくないのはまだタバ...
「まだ途中じゃないかっ!中途半端は良くないぞサイトっ!」
主にこの丸いのが。
そしてそれに釣られるように他の団員達も同意の声を上げる。
確かに講義は中途半端で、さらにマリコルヌはこれからタバサ...
憤るのもむべなるかな、である。
しかし才人は。
「でもなあ。もうそろそろいい時間だし」
日は中天にあり、まだお茶の時間を少し回ったあたり、といっ...
いい時間というには多少無理があるのではなかろうか。
「よし、だったらこうしようじゃないか」
ガンを飛ばしあう二人に割り込むように、ギーシュが声を掛け...
「サイトとタバサが試合して、タバサが勝てば講義継続。
サイトが勝ったら今日の講義はここで終わり。これでどうだ...
ギーシュの提案に、才人は。
「ちょ、待てよなんだよそれ」
案の定否定した。
タバサとやりあうなんて正直勘弁願いたかったし、どうせなら...
しかし。
「それでいい」
タバサはすんなりと了承してしまった。
そして結局多数決という名の数の暴力に屈して。
才人はタバサと再び戦う事になったのだった。
先ほどギーシュとタバサがそうしていたように、タバサと才人...
今度は、ギーシュが審判を買って出た。
「それじゃあ二人とも準備はいいかい?僕がこの剣を振り上げ...
そして、木剣を真っ直ぐ横に構える。
「なー相棒、なんで試合なんかで俺っち使うんだよ?」
「…勝たなきゃいけないからだよ」
才人は、デルフリンガーを手に、タバサに対峙していた。
これ以上タバサを飢えた騎士団の面々の中で放置しておいたら。
奴らの事だ、シャルロットをオカズにしかねん…!
シャルロットをオカズにして許されるのは俺だけだっ!
独占欲丸出しで、才人はデルフリンガーを構える。
336 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:14 ...
左手に刻まれたガンダールヴの印が、才人の心の震えに反応し...
「…どーでもいいけどさ、最近相棒心の震え自由自在よな」
「俺は今っ、猛烈にっ、熱っっっ血しているぅっ!」
そして先ほどの仕返しとばかりに、ギーシュは吼える才人を無...
「はじめっ!」
真横からのエア・ハンマーによる最初の一撃は、思い切り後方...
タバサが不意打ちでエア・ハンマーを使うのは目に見えていた。
問題は次の手。
一度跳び退った才人とタバサの間合いは、さらに開いた。
タバサに到達するまでに、けっこうな猶予を与えてしまう。
つまり、それだけ大きい魔法をタバサは準備する余裕があると...
しかし才人はそのまま正面からタバサに突っ込む。
最初の間合いから半分ほど詰めた時。タバサの詠唱は完了して...
アイス・ストーム。それも地上すれすれに効果範囲を限定する...
あくまでこれは模擬戦闘。才人を傷つけるわけにはいかない。...
凍える大気が渦を巻き、才人が踏み出そうとしている大地を覆...
そして次の瞬間。
ガッ!
才人はデルフリンガーを地面に衝き立てる。大地に満ちた魔力...
そして才人は、吸魔の剣を足場にして、高く、遠い距離を一瞬...
あっという間にタバサの隣に着地した才人は、一瞬でタバサの...
「勝負あり、だな」
「…参りました」
そして、才人は副隊長としての立場と、タバサの独占権を守り...
337 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:52 ...
訓練が終わると、いつもは打ち上げと称した軽い宴会が催され...
才人はそれには参加せずに、タバサの部屋に来ていた。
「なんだよ、話って」
タバサが部屋で話があるから、と、才人を連れてきたのである。
タバサは才人を見上げ、率直に聞いた。
「妬けた?」
そのダイレクトな言葉に、才人の顔が一瞬で真っ赤に染まる。
確かに、騎士団員にちやほやされるタバサを見てもやもやして...
「な、なんだよ。妬いちゃいけないのか?」
赤くなって頬などかいている。
可愛い。
タバサは衝動を抑えきれず、そのまま才人に抱きついた。
そして言った。
「私が普段どういう気持ちでいるか、これで少しはわかった?」
「え?」
「他の女の子と一緒にいるあなたを見る私の気持ち」
「あ、あれは」
才人は思わず言いよどむ。
彼が望むと望まざるとに関わらず、ついそう言う状況に陥って...
とどのつまりヘタレである。
「…私にあなたを縛る事はできない。でも」
「…でも?」
タバサは視線を上げ、才人の瞳を覗き込んで、続けた。
「…今は。今だけは。
私だけのものでいて。私だけ、見てて…」
才人はその深い瞳に吸い寄せられるようにタバサを抱き寄せ、...
その唇を優しく塞いだのだった。
338 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:08:50 ...
二人はしばらく口を吸いあっていたが、やがて息が続かなくな...
タバサの身体は脱力し、才人にその身を委ねていた。
才人はそのままタバサの身体をベッドに横たえる。
そして服の上からそっと、タバサの胸を撫で回す。
「…っふッ…!」
服の布の上から敏感な突起が押しつぶされるたび、タバサの喉...
「…シャルロットってさ」
「な、なに…?」
不意に語りかけてきた才人に、タバサは尋ねる。
その間も才人の手は休まず、わずかに膨らんだタバサの乳房を...
「…こういう時、声抑えようとするよね。なんで?」
「…っは、恥ずかしい、から…」
そうこうしているうちにも、才人は両手でタバサの頂点を押し...
タバサは無意識のうちに両手で口を抑えようとする。
才人はそんなタバサの両手を掴み、口を塞がせないように開か...
「…っやぁっ…」
「もっと聞かせてよ。シャルロットの可愛い声」
そして今度は。
タバサの白い首筋に吸い付いた。
「ひゃんっ!」
「いい声。もっと啼いてみせてよ」
才人は言いながら、タバサの露になった首筋や耳たぶ、そして...
「っひ!やぁっ…なめちゃだめぇ…」
タバサは才人の下で必死に足を擦りつけ、快感に抵抗する。
しかしその行為は、タバサの身体からより一層牝の匂いを香ら...
最初は衣擦れの音しかしなかったタバサの股間が、やがて湿り...
くちゅ…。
明らかな水音が才人の耳に届いたとき。
才人はタバサの上半身を責めるのを止め、手をついてタバサの...
「…は…はぁ…」
口付けの甘い責めから開放されたタバサは荒い息を整え、潤ん...
339 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:09:51 ...
「さい、と…?」
「もうガマンできないみたいだな、シャルロット」
才人から見える開かれたタバサの脚の間には。
女の子の聖域を護る最後の布が、零れた牝の果汁によって染み...
タバサは才人の指摘に、こくん、と頷いた。
「ガマン、できないの…。サイトが、欲しいの…」
そして、自らの指でその布を引き伸ばし、己が裂け目を晒して。
膝を立てて、牡を誘った。
「貫いて…サイトでいっぱい、私を犯して…」
才人は言われるがまま。
タバサの中心を貫いたのだった。
上手くいった。
やっぱりあの本は頼りになる。
今回の仕込みは、
『素直になれない女主人〜謝肉祭〜「今日の天気は晴れのちア...
からの引用。
執事の煮え切らない態度に業を煮やした女主人が、わざと他の...
それをちょっと応用して、仕掛けてみた。
効果は抜群で、今日のサイトはいつもよりずっと優しかった。
…その、無理やりお尻で、されることもなかったし…。
ずっとキスしながら抱いてくれたし。
私は隣で眠るサイトの胸に顔を埋めて、もう一度幸せを噛み締...
今だけは。この瞬間だけは。この人は私だけのも
「ん〜にゅ、シエスタもっと下だってぇ…」
むか。
結局その後。
私はフルボッコにしたサイトを、格納庫の入り口に簀巻きで逆...
*教訓:戦闘後が最も虚を衝かれ易い。おうちに帰るまでが戦...
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