ゼロの使い魔保管庫
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
単語検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
378 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
夜のしじまに陰陰とした水音があった。硬い物と布地が擦れ、...
弾けたりで音が発生している。有体に言えば洗濯の音であり、...
の下、ただ一人だった。
そよ風が草を揺らす音が聞えそうな静けさの中で一人洗濯、こ...
を確認する為に掲げられるのは小さな布切で足を通す穴が二つ...
もうこれだけで侘しさは一杯一杯な気がする。止めとばかりに...
の本人、才人は結構嬉しそうであった。殆ど痛ませないで綺麗...
たりする。
「う〜む、飛騨の職人さんにも匹敵するレベルになってきたな...
大会があれば絶対に優勝できる」
お立ち台の一番高い位置にいる自分を想像して才人は爽やかな...
上がれば嬉しいものだが、なかなか怪しい眺めであった。
「しかしそんな洗濯上手で素敵な使い魔にご主人さまときたら...
らな〜。まったくカルシウム不足に違いない」
「カルシウムって何ですか?」
「骨になる物資。これが足りないと骨が弱くなったり、あとイ...
富に含まれてる憎いヤツがカルシウム」
「まあそうなんですか、博学ですね」
「ああ、そんなに詳しくはないんだけど…………えっ???」
何気なく受け答えをしていた才人だが、自分がただ一人で洗濯...
を向くと、ほんとう間近に高貴なオーラがあって驚愕した。
「って、お姫さん!? な、なにしてるんですかこんな時間に...
か!」
才人の驚きとは対照的に嬉しそうな微笑みを浮かべるのは、自...
姿になったような美しい人影、アンリエッタその人であった。
フード付きのマントの下には純白のドレス、頭には水晶みたい...
在するには勿体無いほどの違和感がある。
379 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
しかし、月の光で幻想的に浮かび上がるアンリエッタは、この...
の時間、この場所に自分が存在してはいけないのを自覚して、...
葛藤が、うら若き女王の美貌へ更なる磨きをかけていた。
それは、火急の事件でも発生したのか、そんな普通なら直ぐに...
訪者を見詰めるだけにさせ、またアンリエッタも才人の問いに...
夜には完全な静寂が訪れる。回りには誰も居ない、人の声も、...
な事に二人の内で鮮やかに甦ったのは同じ舞踏会の光景であっ...
「あの………」
「な、なんですか?」
つとアンリエッタが口を開き、才人は緊張した。アンリエッタ...
気付いたのだ。あの夜は他人も居たから有耶無耶になったが、...
うに無い。
大丈夫だろうか?
何がとは、はっきりしない才人の心配を余所に、アンリエッタ...
「あの、サイトさんは何をなさっているのですか、このような...
「え? あ、ああ、パンツあら―――――い、いえ、洗濯してました」
「洗濯ですか?」
「あ、もう終わりましたです、完璧に」
緊張からコレを洗っていたと、女王さまへパンツを見せてしま...
な布切を後ろ手に隠す。あまりにあからさまな動き、追求され...
しまわないかと思ったが、アンリエッタは特に感心を持たなか...
「でしたら、散歩にお付き合いしてくださいませんか?」
「散歩……ですか?」
「ええ、ダメでしょうか?」
たぶん、いや絶対に無断で城から出ているのだと才人は思った...
な仔犬みたいな目をされては首を縦に振るしかなかった。
「ちょっとだけですよ?」
「ええ、もちろんです!」
380 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
躊躇いつつも才人が言うと、アンリエッタは喜色満面となり、...
に立ち、どんな願いでもかないそうな女王さまが、自分が散歩...
なのが才人にはこそばゆかった。一刻も早く城へ帰すなりした...
少しだけだと自分に言い聞かせる。
「では、エスコートしていただけませんか?」
「エ、エスコート?」
ただ一緒に歩くだけだと思っていたので才人は狼狽える。そん...
笑みを深め、たおやかな手を差し出す。
「手をつないでください」
「あ、それでいいんですか。」
「ええ、それで十分です」
「いや、エスコートなんて聞いたから難しい作法とかがあるの...
「間違いですか? うふふ」
「な、なんです? 俺、なんか間違えました?」
「いいえ、思い出しただけです。サイトさんに手をゆるした時...
「あ、ああ、あれですか? 姫さまが気絶しちゃった時………って...
たんです! わざと間違えたとかじゃないです!」
「うふふ、そんなに慌てないでくださいな」
お姫さまと平民の使い魔、二人の関係をそんな単純に割り切れ...
れた。二人はどちらからともなく手を繋ぎ、月明かりに照らさ...
す。
「今夜は月が綺麗ですね。サイトさんの世界でもこうして月を...
「う〜ん、月を見るのが目的で散歩とかはあんまりしないです...
も。ああ、でも十五夜には月見ってことになってます。月を見...
「そうなのですか、月を見る日があるなんて面白いですね」
学院の敷地から出て街道を歩くその間、ずっとアンリエッタの...
騎士団の事、使い魔のご主人さまの事、戦争の事も、ガリアの...
重に避けている。散歩道では肩の力を抜いた話を楽しむと言う...
わる問題に迫ると、全てが終わってしまうと思っているかのよ...
381 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
しかし敢えて避けられると逆に気になる。辺りの様相も、学院...
てからは、コンクリートに溢れた世界で育った才人から見れば...
る。
「あの、そろそろ帰りませんか? 」
「もう少しだけ、お付き合いくださいな」
「でもやっぱりマズイですよ、姫さまが……いや、女王さまがこ...
アンリエッタは皆まで言わせず才人にしがみつく。細身のどこ...
才人は背後の木立にぶつかり、逃げ場を失った。
高貴な甘い香りが才人の鼻を擽り、包み込まれるみたいに柔ら...
ッタの腕に力が入り、才人に密着している胸の膨らみはその量...
「ひ、姫さま」
「アンリエッタ……いえ、アンと呼んでください。そして抱きし...
「姫さまは寂しいだけなんですよ。だから誰かにいて欲しいっ...
才人は安宿での雨夜を思い出す。あの時のように、しばらくす...
しアンリエッタの目には、縋るようなか弱さとは対照的な強い...
「寂しい、ではいけないのですか?」
「い、いけないって言うか、よく考えてくださいって言うか」
「つまりこうなのですか、誰かを求めるのには立派で正統な理...
弱さをさらけ出しているだけ、好意に発展するなど言語道断だ...
「え? あ、あの、そういった感じではないと思います」
「でしたら始まりがどうであれ関係ないではないですか。
それにサイトさん、あなただって寂しいと感じているはずです」
アンリエッタはそう断定し、真紅の薔薇の花びらみたいな唇を...
沢に才人は背筋が震える魅惑を感じて顔をそむけるなど出来な...
少しでも唇との距離をあけるのが精一杯。
「そ、そんな寂しくはないですよ。こっちの世界は結構気に入...
れにこっちで何かしたいって思ってますから」
「では、少しも寂しくないのですか?」
「ちょ、ちょっとだけです!」
382 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
アンリエッタは上目遣いになり、才人を追い掛けるように背伸...
と、そこには微笑ましいほど女王さまらしくない普通なキスを...
貴族の頂点に君臨する高貴な少女の見せる平凡さ、そのギャッ...
を激しく揺さぶるのに、当のアンリエッタは自分の蠱惑的な要...
それどころか、ふうっと息を吐いた女王さま背伸びを止め、心...
をくっつけてくる。
「立派ですね、サイトさんは」
「そ、そんなことないです」
才人はブルブルと頭を振る。あと三秒遅かったら、ちゅう、し...
冷や汗たっぷり。
小鳥のような可憐さからは、想像もできない肢体の吸い付く感...
いた。実際、後ろの木を折るくらいに腰を引かないと、女王さ...
てしまいそうなのだ。
「本来ならば女王である私こそ毅然としていなければならない...
「プレッシャーが桁違いなんですからしょうがないですよ」
「お優しいのですね。でも私は駄目です」
「ダメなんて、そんな事ないですよ。俺も力になりますから。...
んですけど」
「でしたらお願いがあるのですが」
「え、いま?」
「ええ、キスしていただけませんか?」
ほんの少しの慰めが欲しいとアンリエッタは言う。才人は再び...
に惹き付けられる。だからこそ流されそうで首を縦に振るわけ...
「え、えっと……別のことじゃダメでしょうか? なんと言いま...
「別といいますと温もりをいただきたいと言うのはいけません...
「それもちょっとダメっぽいです。といいますか、それって何...
427 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
深読みすれば、いや多分そのままの意味であろうアンリエッタ...
てガリガリになるまで痩せたところへ、三ツ星レストランの豪...
だった。それでも平静を取り繕えている自分の克己心に驚いて...
とアンリエッタが願いを続けると、ほとんど訳が分らなくなっ...
するとアンリエッタも駄目の連発に段々と感情的になり、その...
しまう。ものの数分で了承してしまうと一体全体どうなるのか...
根幹に関する問題にまで到達した。
「では、騎士になってください、私だけの。そして常に私の傍...
「い、いや、それはちょっと難しいです。何しろ俺、既に使い...
「もう! それならばいっそ一緒に国を治めてくださいませ!...
「それってすなわち王様じゃん! もうこれでもかってくらい...
才人は一ミリの誤解も無いよう完全否定した。一国が自分の物...
に素晴らしいお願いだが、素晴らし過ぎて逆に恐ろしく、とて...
「力になってくださると言って、何もかもいけないではないで...
「だって、いけない事ばかりだからです!」
半分叫ぶみたいに才人が言うと、アンリエッタは口を尖らせた...
にしないよう教育されて来たが、ここまで駄目を出されたのは...
そんな軽く頬をふくらませたアンリエッタは、高嶺の花とは思...
ないのに才人は自分から謝ってしまい、女王さまの頭を撫でて...
しかし、才人の前に非を認めたのはアンリエッタの方であった...
「すみません、我が儘でした」
「え、いや、我が儘までとは。ただ、もうちょっとソフトだと...
「いいえ、確かに我が儘でした。ですからサイトさん」
「は、はい、何でしょうか?」
「我が儘な私を叱ってくださいまし」
428 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
前にもそんな事があったなと才人は思ったが、今回はだいぶ雰...
「女王さまを叱れませんよ」
「でしたらアンを叱ってください。我が儘なアンを」
「あの〜、ムキになってません? てか我が儘はダメですって...
取り敢えず形だけでも承諾しないと引き下がりそうにない女王...
立てる。まあ、沈んだ表情よりはずっと良いかもしれないとも...
抜かすとは思ってもみなかった。
「そうですね、お仕置きですから、お尻を叩くのが普通でしょ...
「……………………は?」
「知りませんか? 行儀が悪かったり、悪戯をしたりすると罰...
けれど、いまは手でお願いいたします」
「そ、そーじゃなくて! 姫さまのお尻を想像しての幻聴かと...
ま、ヤバヤバですってば!!」
才人は顔を真っ赤にして捲し立てた。可愛らしく拗ねた姫君の...
然ちっとも理解不能だった。血統書無しのバカ犬が高貴中の高...
剋上。
メイジ様なのだ、貴族様なのだ、女王様なのだ。これでもかと...
民がお目に掛かれない高級店で売られている高級桃に違いない...
に触られちゃった傷とかなくて、ムチムチに形が良くて、甘い...
「っは!? あぶねー妄想しちゃったよ俺。だって仕方ねー!...
な、な、なにやってるんですか!?」
「忠誠には報いを我が儘にはお仕置きが必要なんです」
何時の間にか位置が入れ替わっていた。アンリエッタは木に手...
即ち尻を叩かれる格好だ。さすがに恥ずかしく、首を巡らせて...
「あぐ!? へぐぐぐぐがあ!?」
429 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
才人は舌を噛みそうになりながら奇声を上げた。女王さまの御...
の下でも白いドレスには、精神を何処かへ連れて行かれそうな...
いる。二つの膨らみはふっくらと美形で、その間の谷は布で浅...
そしてアンリエッタの若さを象徴するみたいな瑞々しい尻肉の...
想像以上の桃をどうぞと差し出されて、才人の頭の中では回線...
「こ、これを叩けと? てか、叩くって触れるんですよ? 手...
「は、はい、ど、どうぞ」
ドレスをたくし上げ、アンリエッタは夜気に自身の桃尻を晒し...
さな布切があるだけ、柔らかそうな曲線を才人の視線から隠す...
アンリエッタも自分がおかしな行動を取っていると強く自覚し...
王族の規定に従うべきだと理性も叫んでいる。しかし、限界で...
捌け口を求めていたのだ。それ故、こんな絶対にいけない事を...
それに自分自身を吐露する相手は、想い人。単なるスリルを味...
甘美であった。こんな秘密の行為を共有する親密感も求めて止...
であれ、アンリエッタが欲しいものが全て揃っていた。
「な、生桃、生桃ってなんなんですか!? も、もう知りませ...
さまのお尻に接触させていただきます!!」
「は、はい……きゃあん!? く、くすぐったいです。あ、あの...
「叩きます! 悪いアンのお尻を叩きます! これはその下調...
触とか確かめて、どれくらい柔らかいのか押してみたりしない...
「わ、わかりました。 やっ、はあん!?」
ムニュっと音がしそうなくらいお尻の肉を摘ままれてアンリエ...
拗であった。ここまで振り回された仕返しするみたいに十本の...
尻の膨らみを捏ね回す。
「あ〜売り物の桃を指で押しちゃう気持ちが理解できる。潰し...
る人の前に悪戯するのが最高に気持ちいいッス!」
「サ、サイトさん あっ! そんなに掴まないでください ふ...
430 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「だいじょうぶです。パンツが隠してくれてますから問題ない...
ンツです」
「ああ、仰しゃらないで、恥ずかしいです」
アンリエッタがか細い声をもらす。お尻を弄る指先は柔らかい...
る。親指などは谷間の底にまで届いているので握られる度に、...
空気を感じてしまうのだ。たとえ下着に隠れていると言われて...
ただ、それが嫌かと訊ねられれば、アンリエッタは余計に恥ず...
めていたものをどんどん才人へ見せてしまうのが、もう快感に...
に包まれた肢体は、かってない火照りを覚えている。才人の視...
入れられているみたいに熱くなっている。アンリエッタは汗と...
らに羞恥を昂じさせて切ない声で懇願する。
「はあ、サイトさん、早く叩いてくださいまし。さもないとア...
アンリエッタは悩ましい吐息を漏らし、しっとりと汗ばんだ腰...
ば、どんな事でも言う事を聞く、そんな媚びた空気を清楚であ...
はアンリエッタの麻薬か毒のような魅力であった。いけないと...
ない魅力。才人も、うが〜っと吠えずにはいられなかった。
「こ、こんな鼻血出そうな色っぽさって、何て悪いお尻なんだ...
「きゃうんっ!!」
ピシっと才人は女王さまのお尻を叩き、アンリエッタは甘い悲...
付いた双丘が、二人ともゾクゾクとした気分にさせる。
「姫さま、喜んじゃダメですよ。お仕置きなんでしょ? 悪い...
す」
「す、すみません。アンは本当には悪い娘です。ですから、も...
「なんですか、一回じゃ足りないんですか?」
「お、お願いです―――――あふ!! ひあぁ きゃん ひぅん!?」
才人の平手がアンリエッタのお尻を甲高く鳴かせる。一、二、...
めかしい紅に熟して行く。思い切り叩いたには程遠いけれど、...
ンリエッタの高ぶった神経を程好く刺激して甘い悲鳴をどんど...
431 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「ひやぁ は、はあ、サ、サイトさん! ああ、アンリエッタ...
です」
身を捩り谷間に食い込んだ下着に擦れる大切な部分が燃えるよ...
てしまいアンリエッタは歓喜に啜り泣いた。
「ふあぁ! アンのお尻、熱いです。サイトさんにはたかれる...
腹の方まで熱いんです」
「姫さま、やっぱり喜んでるじゃないですか。コレ、お漏らし...
すよね……って思わずベタなセリフで聞いちゃうじゃん!」
「きゃふんんっ!?」
これまでにない高い音が桃尻で鳴り、アンリエッタの腰が戦慄...
た衝撃が堪らない痺れとなり、女王さまは明確な快感の極みを...
動していて、裡に響き続けているみたいで、その心地好さに身...
「あ゛ す、すみません。姫さまのお尻がけっこうなお手前で...
たですか?」
「あ、や、サイトさん サイト殿…いいえ、サイトさま! 止め...
いまし」
「さまって立場逆転!? とっても背徳!?」
「お仕置きされているのですから、そう呼ばせて。そして私に...
「お女王さまを呼び捨てって何か漢心を直撃って感じなんです...
女王と平民の逆転劇、才人がそこから連想した幾つかの物語り...
タイプの内容であった。とっても元気に興奮してしまう物なの...
比較するのも失礼なくらい本物であるアンリエッタの美貌は輝...
真正であれば才人も沸騰してしまう。
「ツボ過ぎるセリフで革命しちゃいますが、姫さま……じゃなく...
っといけない本とか読んでない? てか、好きなんじゃない?」
「いえ、あの、侍女に薦められて………ちょ、ちょっとだけ読みま...
「ふ〜ん。女王さまはいじめられてた?」
「あ、あの、私のようにお尻を叩かれてるお話もありました」
「それがアンの好きな話なんだ、で、アンみたいに喜んでた?」
「は、はい、その女王は叩く相手に対する気持ちも私と同じで...
ませんので」
442 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「て、天然でそんな萌えな雰囲気のセリフを放つなんて!? ...
娘! も、もう、お仕置きよ!!」
「きゃくうぅん!? ああ、サイトさまぁ!」
夜に響き渡る尻打ちの音を合図に、どこかの誰かさんより少し...
民。演じていると言う一種の安心が羽目を外させ、二人を真実...
「アンの桃、剥いちゃうから。んで、じっくり観察するから」
「は、はい、お仕置きの成果をご覧になってください」
「んではクルクルっと………ををうぅ! な、なんて桃なんだ!」
遠慮無く、ショーツを捲るみたいに剥いだ才人は出現した素尻...
いやられていたから露出面積はあまり変わらない。けれど叩い...
えているのは生のアンリエッタであった。
「サ、サイトさま、アンのは如何でしょうか? どのようにな...
「綺麗な膨らみ方が絶品だよ。肉付きもコイツめ!って感じで...
の底まで純白! 文句無しの特級品だ」
アンリエッタは頬を染める。お尻を誉められて嬉しくなる女王...
分の大切な部分への評価は重要であった。
「ただ………」
「え?」
「潰れて汁が出ちゃってるな。指でツンツンされたみたいに赤...
「はい」
「叩いて感じちゃったんじゃないか。これじゃもう叩いても無...
になるのかな? とっても悪いアンをお仕置きするには何がい...
「は、はい、手ではなくてサイトさまの杖でアンを叩いてくだ...
アンリエッタは、剥かれてしまった桃尻の中心で果汁を溢れさ...
た。自分でも驚くくらいに熱く濡れた感触を、くちゅっと開い...
に心臓が飛び出しそうな羞恥で腰が砕けそうだ。
でもアンリエッタの顔には、麗しい喜びの表情が浮かんでいる...
と言うよりもしない方が珍しい。次の場面も同様であり、アン...
く瞬間に胸を高鳴らせる。
「か、可愛い顔でやらしい表情、こ、この二律背反がオレのハ...
「あ、ふぅん! サ、サイトさまのアンのよりも熱いです ひ...
清純な恋心と欲情の淫靡さが程好くブレンドされた女王さまの...
才人は猛然と生桃へと襲い掛かる。
「お仕置きなんだからね、エッチなアンリに平民の杖でお仕置...
くて我慢できないくらいに硬くなっちゃったから、トロトロの...
んだから!!」
「は、うぅっ あ、サイトさまが入って……んんっ…き、きつい…...
443 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
アンリエッタは一瞬躰を強張らせ、その後甘く蕩けて仰け反っ...
た衝撃と同時に、叩かれていたのとは違う本物の痛みが襲った...
らした以上の本物の快感にいってしまった。ズキズキと痺れる...
「ぬ、ぬわあぁぁ! ヌルヌル柔らかく絡み付いてくる!? ...
「い、痛いです。だって、こんな、私はサイトさまが以外にい...
アンはますます悪い娘に! サイトさまの杖を中で感じている...
してくださるのを思うと、はしたなく熱くなってしまいます!」
「ほ、本当にどんどんウネウネして溶けちゃいそうっス!」
清楚な姫君の純潔を奪った興奮が冷めないうちに、快感に堪え...
アンリエッタの様子に才人の昂揚も成層圏を突き抜けてしまっ...
「一番悪いアンはこっちだったんだな。もう抵抗できないくら...
「はひっ あ、あ、あ、杖の先がアンを叩いてます! ああ、...
やっ、やあ、奥から何か溢れてしまうのが止まりません!」
アンリエッタの真っ白なお尻の下側は、ぱっくりと才人に割ら...
では破られたばかりの純潔がさらに甚振られているのに、泡立...
荒々しい律動にアンリエッタの快感は直結していて、抜け落ち...
な深みまで突かれる一回、一回で天にも昇る心地になってしま...
「い、いや、サイトさま、アンは杖で叩かれて、も、もういっ...
いアンを叱ってくださいまし」
「も、もう、杖だけじゃダメって事でダメダメだけど最高なお...
「え、サ、サイトさ――――はっ ひ、ひぃいん!?」
かつてなく興奮しているアンリエッタが、ここで熱くなってい...
考える間も無く桃尻が音を立てる。破瓜の痛みもすっかり甘美...
痺れは、蕩けた躰を駆け抜けてアンリエッタを絶頂の高みへと...
「ふ、ふあぁぁ………」
「わっ! ちょ、ちょっと倒れちゃダメだってば って、この...
「きゃふん! あ、あ、あ、サ、サイトさま、い、いま果てた...
をっ」
「い、いや偶然だけど、手が勝手にメロン的な胸を揉んじゃう...
らない!」
才人が、女王さまの崩れかけた肢体を支えた場所は丁度たわわ...
掌に吸い付き、お尻よりも柔らかく感じて奥が深い。
「手の真ん中辺りに当たっているのはブドウ? くうううう!...
さすが魔法の世界! ビバ!くだもの!!」
「くふぅん!? そ、そんなに掴まないでくださいまし む、...
「とか言いつつ、こっちもお仕置きで叩いて欲しいとか? で...
簡単だな。どうかなアン?」
「え、ええ、その通りでございます、サイトさま………あ、ひん!」
444 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
才人が指を沈み込ませるとアンリエッタの背中がなよなよと揺...
いた女王の胸は、瑞々しい若さの張りに富んでいる。ほんの少...
調べとなってアンリエッタの全身に響き渡る。貫かれる花びら...
三重奏は、少し前までは乙女でだったとは信じられない激しい...
タに何度も絶頂を極めさせる。
「果汁で膝のほうまで濡れて光ってるぞ。女王さまの美脚とは...
とメロンだ! く、くぬぬ、悪い娘すぎて自家製の生クリーム...
で、でも、気持ちいい中も捨て難いし、こんなに悩ませて、...
お仕置きで乱れ悦ぶ女王さまに、才人はサディスティックに興...
加減と肉棒が千切れそうな締め付けもあり、清楚の象徴みたい...
「ああもう! 両方、両方にします! 才人、どっちも行きま...
「あ、ひっ! ど、どうぞ、お好きになさってくださいまし!...
才人は熱いアンリエッタの裡で射精した。高貴な蜜に混じる平...
は、甘い悲鳴をあげて躰を震わせる。才人は抽送の勢いのまま...
粘った放物線を放った。
「ドレスにも髪にもかけちゃたっス! ドロドロで素敵な桃メ...
「あ、あふ、たくさんかけられて………これがサイトさまの匂いな...
じんじんと熱さで痺れる中でアンリエッタは穏やか笑みを浮か...
びやかな宮殿では探せなかった幸せを見付けたのだ。
夜道を帰る才人とアンリエッタ。手を繋ぐのは行きと同じだが...
詰めたものが消えて、特に才人は一応心配からは解放されてい...
「てか、さすがに吹っ切れたよな」
「なにがです?」
「いや、あの何でもないです。ただの独り言ですから」
「はい、サイトさま………あ、いえ、サイト殿。ふふ、なんだかま...
す」
「そ、そんな、勘弁してくださいよ」
「大丈夫ですから、そんなに心配なさらないで。皆の前でサイ...
騒ぎになってしまいますもの」
「と、とりあえずかなり気をつけてくださいね。じゃないと犬...
既に半泣きで才人は冷や汗を流す。自分の不敬な行動もアレだ...
りと言ってしまったらと想像すると気が気でない。銃士隊の隊...
別行動するとか、ご主人様だと永久にご飯が要らない身体にな...
い。
「でも、サイトさんと二人だけの時には間違えてしまいそうで...
「そ、そうですか」
「ええ」
ただ、自分の視線で、はにかむみたいに笑うアンリエッタを見...
る。行きよりもアンリエッタの魅力は凶悪に増していたから。...
ンデーに匹敵する程ときめいてしまう。
445 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
いろいろ考えるのは止めて才人は、ほわほわした幸福感に浸る...
思い出した。あの時は学院で、誰かの部屋から帰る途中であっ...
わしたのだ。
「そうそう、あん時は突然トゲトゲがあらわれて大変な目にあ...
…って、イ、イヤン! ダ、ダレなの!?」
記憶とそっくりの光景であった。まるで立ち塞がるみたいに小...
驚仰天した。
身長に比べて大きな杖、青色の髪と月明かりに光る硝子。才人...
た。
「タ、タバサかよ? び、びっくりするじゃん、声くらいかけ...
とか言った才人、隣りに女王さまがいるのを思い出して汗が噴...
ダラと、才人の身体がこの状況は説明できないと言っている如...
「ちょ、ちょっと待って、なんか暑くて汗がどんどんでちゃう...
ハ、ハハハ」
才人は胡魔化し、間を取るためポケットをごそごそとあさり、...
すると………………
「それ………何?」
「な、なにってハンカチに決まってね〜〜〜〜!?」
才人が持っていたのは女王さまの下着であり、間違ってもハン...
「ヤ、ヤベ も、桃を剥いた時についついポケットにしまって...
「桃?」
タバサは小声を聞き逃さなかった。無論、布切の形状も見逃さ...
王さまは無視している。それが才人には怖くて、食べ放題であ...
た。
「も、も、桃は関係ない! わ、忘れてちょうだい! メロン...
ネ!!」
あたふたとする才人。タバサは珍しくジト目である。
446 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「何してたの?」
「う゛っ い、いや、お爺さんは山へ洗濯に行ったんだ。散歩...
ウン洗濯洗濯」
「夜に?」
「あ、ああ、夜だと月の光が化学変化を起こしてパンツが綺麗...
んだから間違いないぞ。ってことで、疾しいことはないです、...
「………そう」
「な、納得したか?」
「した」
静かに肯くタバサの顔は氷のように冷たく硬い。そしてたった...
アンリエッタの表情も以下同文であり、タバサとの会話を打ち...
「別段、あなたにはサイトさま……」
「ま、間違えてます! 様、いきなり間違えてますから!」
「………サイト殿が何時どこへ散歩に行こうと関係ないのではない...
別に様でも良いじゃないかと言った顔のアンリエッタ、サイト...
才人の短い遣り取りで敏感に何かを感じ取ったのである。そん...
構わない。
「それに誰とも。ね、サイト殿?」
「…………そうなの?」
「ボ、ボクニハナシヲフラレテモコマリマス。イヌダカラネ」
二人の視線が集中して才人はガクガクと震えた。伝説なのにか...
「ともかくサイト殿は私を送る途中なのですから、これで失礼...
「なら私の風竜で送らせる。その方が早い」
「無用です。 あっ! ちょ、ちょっとサイト殿は私とって言...
か!?」
「夜の散歩。ついでに私のも洗濯もしてもらう」
使い魔を呼んだ素振りもみせず、タバサは固まっている才人の...
今来た路を戻り始める。
「お、お待ちなさい!」
「どうして? 散歩は終わったのに」
「もう一度行くんです。それに洗濯もしていただきます!」
アンリエッタはタバサとは反対側の腕を掴んで引っ張った。タ...
両側で柔らかな感触に密着する。たわわと小振り、異なる弾力...
「メ、メロンとミカンが同時に!? 連行される宇宙人的な状...
しょうか? てか鼻血出そうダヨ」
今度の散歩は倍の時間が掛かるかもしれなかった。
終了行:
378 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
夜のしじまに陰陰とした水音があった。硬い物と布地が擦れ、...
弾けたりで音が発生している。有体に言えば洗濯の音であり、...
の下、ただ一人だった。
そよ風が草を揺らす音が聞えそうな静けさの中で一人洗濯、こ...
を確認する為に掲げられるのは小さな布切で足を通す穴が二つ...
もうこれだけで侘しさは一杯一杯な気がする。止めとばかりに...
の本人、才人は結構嬉しそうであった。殆ど痛ませないで綺麗...
たりする。
「う〜む、飛騨の職人さんにも匹敵するレベルになってきたな...
大会があれば絶対に優勝できる」
お立ち台の一番高い位置にいる自分を想像して才人は爽やかな...
上がれば嬉しいものだが、なかなか怪しい眺めであった。
「しかしそんな洗濯上手で素敵な使い魔にご主人さまときたら...
らな〜。まったくカルシウム不足に違いない」
「カルシウムって何ですか?」
「骨になる物資。これが足りないと骨が弱くなったり、あとイ...
富に含まれてる憎いヤツがカルシウム」
「まあそうなんですか、博学ですね」
「ああ、そんなに詳しくはないんだけど…………えっ???」
何気なく受け答えをしていた才人だが、自分がただ一人で洗濯...
を向くと、ほんとう間近に高貴なオーラがあって驚愕した。
「って、お姫さん!? な、なにしてるんですかこんな時間に...
か!」
才人の驚きとは対照的に嬉しそうな微笑みを浮かべるのは、自...
姿になったような美しい人影、アンリエッタその人であった。
フード付きのマントの下には純白のドレス、頭には水晶みたい...
在するには勿体無いほどの違和感がある。
379 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
しかし、月の光で幻想的に浮かび上がるアンリエッタは、この...
の時間、この場所に自分が存在してはいけないのを自覚して、...
葛藤が、うら若き女王の美貌へ更なる磨きをかけていた。
それは、火急の事件でも発生したのか、そんな普通なら直ぐに...
訪者を見詰めるだけにさせ、またアンリエッタも才人の問いに...
夜には完全な静寂が訪れる。回りには誰も居ない、人の声も、...
な事に二人の内で鮮やかに甦ったのは同じ舞踏会の光景であっ...
「あの………」
「な、なんですか?」
つとアンリエッタが口を開き、才人は緊張した。アンリエッタ...
気付いたのだ。あの夜は他人も居たから有耶無耶になったが、...
うに無い。
大丈夫だろうか?
何がとは、はっきりしない才人の心配を余所に、アンリエッタ...
「あの、サイトさんは何をなさっているのですか、このような...
「え? あ、ああ、パンツあら―――――い、いえ、洗濯してました」
「洗濯ですか?」
「あ、もう終わりましたです、完璧に」
緊張からコレを洗っていたと、女王さまへパンツを見せてしま...
な布切を後ろ手に隠す。あまりにあからさまな動き、追求され...
しまわないかと思ったが、アンリエッタは特に感心を持たなか...
「でしたら、散歩にお付き合いしてくださいませんか?」
「散歩……ですか?」
「ええ、ダメでしょうか?」
たぶん、いや絶対に無断で城から出ているのだと才人は思った...
な仔犬みたいな目をされては首を縦に振るしかなかった。
「ちょっとだけですよ?」
「ええ、もちろんです!」
380 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
躊躇いつつも才人が言うと、アンリエッタは喜色満面となり、...
に立ち、どんな願いでもかないそうな女王さまが、自分が散歩...
なのが才人にはこそばゆかった。一刻も早く城へ帰すなりした...
少しだけだと自分に言い聞かせる。
「では、エスコートしていただけませんか?」
「エ、エスコート?」
ただ一緒に歩くだけだと思っていたので才人は狼狽える。そん...
笑みを深め、たおやかな手を差し出す。
「手をつないでください」
「あ、それでいいんですか。」
「ええ、それで十分です」
「いや、エスコートなんて聞いたから難しい作法とかがあるの...
「間違いですか? うふふ」
「な、なんです? 俺、なんか間違えました?」
「いいえ、思い出しただけです。サイトさんに手をゆるした時...
「あ、ああ、あれですか? 姫さまが気絶しちゃった時………って...
たんです! わざと間違えたとかじゃないです!」
「うふふ、そんなに慌てないでくださいな」
お姫さまと平民の使い魔、二人の関係をそんな単純に割り切れ...
れた。二人はどちらからともなく手を繋ぎ、月明かりに照らさ...
す。
「今夜は月が綺麗ですね。サイトさんの世界でもこうして月を...
「う〜ん、月を見るのが目的で散歩とかはあんまりしないです...
も。ああ、でも十五夜には月見ってことになってます。月を見...
「そうなのですか、月を見る日があるなんて面白いですね」
学院の敷地から出て街道を歩くその間、ずっとアンリエッタの...
騎士団の事、使い魔のご主人さまの事、戦争の事も、ガリアの...
重に避けている。散歩道では肩の力を抜いた話を楽しむと言う...
わる問題に迫ると、全てが終わってしまうと思っているかのよ...
381 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
しかし敢えて避けられると逆に気になる。辺りの様相も、学院...
てからは、コンクリートに溢れた世界で育った才人から見れば...
る。
「あの、そろそろ帰りませんか? 」
「もう少しだけ、お付き合いくださいな」
「でもやっぱりマズイですよ、姫さまが……いや、女王さまがこ...
アンリエッタは皆まで言わせず才人にしがみつく。細身のどこ...
才人は背後の木立にぶつかり、逃げ場を失った。
高貴な甘い香りが才人の鼻を擽り、包み込まれるみたいに柔ら...
ッタの腕に力が入り、才人に密着している胸の膨らみはその量...
「ひ、姫さま」
「アンリエッタ……いえ、アンと呼んでください。そして抱きし...
「姫さまは寂しいだけなんですよ。だから誰かにいて欲しいっ...
才人は安宿での雨夜を思い出す。あの時のように、しばらくす...
しアンリエッタの目には、縋るようなか弱さとは対照的な強い...
「寂しい、ではいけないのですか?」
「い、いけないって言うか、よく考えてくださいって言うか」
「つまりこうなのですか、誰かを求めるのには立派で正統な理...
弱さをさらけ出しているだけ、好意に発展するなど言語道断だ...
「え? あ、あの、そういった感じではないと思います」
「でしたら始まりがどうであれ関係ないではないですか。
それにサイトさん、あなただって寂しいと感じているはずです」
アンリエッタはそう断定し、真紅の薔薇の花びらみたいな唇を...
沢に才人は背筋が震える魅惑を感じて顔をそむけるなど出来な...
少しでも唇との距離をあけるのが精一杯。
「そ、そんな寂しくはないですよ。こっちの世界は結構気に入...
れにこっちで何かしたいって思ってますから」
「では、少しも寂しくないのですか?」
「ちょ、ちょっとだけです!」
382 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE[sage] 投稿日:2007/05/13...
アンリエッタは上目遣いになり、才人を追い掛けるように背伸...
と、そこには微笑ましいほど女王さまらしくない普通なキスを...
貴族の頂点に君臨する高貴な少女の見せる平凡さ、そのギャッ...
を激しく揺さぶるのに、当のアンリエッタは自分の蠱惑的な要...
それどころか、ふうっと息を吐いた女王さま背伸びを止め、心...
をくっつけてくる。
「立派ですね、サイトさんは」
「そ、そんなことないです」
才人はブルブルと頭を振る。あと三秒遅かったら、ちゅう、し...
冷や汗たっぷり。
小鳥のような可憐さからは、想像もできない肢体の吸い付く感...
いた。実際、後ろの木を折るくらいに腰を引かないと、女王さ...
てしまいそうなのだ。
「本来ならば女王である私こそ毅然としていなければならない...
「プレッシャーが桁違いなんですからしょうがないですよ」
「お優しいのですね。でも私は駄目です」
「ダメなんて、そんな事ないですよ。俺も力になりますから。...
んですけど」
「でしたらお願いがあるのですが」
「え、いま?」
「ええ、キスしていただけませんか?」
ほんの少しの慰めが欲しいとアンリエッタは言う。才人は再び...
に惹き付けられる。だからこそ流されそうで首を縦に振るわけ...
「え、えっと……別のことじゃダメでしょうか? なんと言いま...
「別といいますと温もりをいただきたいと言うのはいけません...
「それもちょっとダメっぽいです。といいますか、それって何...
427 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
深読みすれば、いや多分そのままの意味であろうアンリエッタ...
てガリガリになるまで痩せたところへ、三ツ星レストランの豪...
だった。それでも平静を取り繕えている自分の克己心に驚いて...
とアンリエッタが願いを続けると、ほとんど訳が分らなくなっ...
するとアンリエッタも駄目の連発に段々と感情的になり、その...
しまう。ものの数分で了承してしまうと一体全体どうなるのか...
根幹に関する問題にまで到達した。
「では、騎士になってください、私だけの。そして常に私の傍...
「い、いや、それはちょっと難しいです。何しろ俺、既に使い...
「もう! それならばいっそ一緒に国を治めてくださいませ!...
「それってすなわち王様じゃん! もうこれでもかってくらい...
才人は一ミリの誤解も無いよう完全否定した。一国が自分の物...
に素晴らしいお願いだが、素晴らし過ぎて逆に恐ろしく、とて...
「力になってくださると言って、何もかもいけないではないで...
「だって、いけない事ばかりだからです!」
半分叫ぶみたいに才人が言うと、アンリエッタは口を尖らせた...
にしないよう教育されて来たが、ここまで駄目を出されたのは...
そんな軽く頬をふくらませたアンリエッタは、高嶺の花とは思...
ないのに才人は自分から謝ってしまい、女王さまの頭を撫でて...
しかし、才人の前に非を認めたのはアンリエッタの方であった...
「すみません、我が儘でした」
「え、いや、我が儘までとは。ただ、もうちょっとソフトだと...
「いいえ、確かに我が儘でした。ですからサイトさん」
「は、はい、何でしょうか?」
「我が儘な私を叱ってくださいまし」
428 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
前にもそんな事があったなと才人は思ったが、今回はだいぶ雰...
「女王さまを叱れませんよ」
「でしたらアンを叱ってください。我が儘なアンを」
「あの〜、ムキになってません? てか我が儘はダメですって...
取り敢えず形だけでも承諾しないと引き下がりそうにない女王...
立てる。まあ、沈んだ表情よりはずっと良いかもしれないとも...
抜かすとは思ってもみなかった。
「そうですね、お仕置きですから、お尻を叩くのが普通でしょ...
「……………………は?」
「知りませんか? 行儀が悪かったり、悪戯をしたりすると罰...
けれど、いまは手でお願いいたします」
「そ、そーじゃなくて! 姫さまのお尻を想像しての幻聴かと...
ま、ヤバヤバですってば!!」
才人は顔を真っ赤にして捲し立てた。可愛らしく拗ねた姫君の...
然ちっとも理解不能だった。血統書無しのバカ犬が高貴中の高...
剋上。
メイジ様なのだ、貴族様なのだ、女王様なのだ。これでもかと...
民がお目に掛かれない高級店で売られている高級桃に違いない...
に触られちゃった傷とかなくて、ムチムチに形が良くて、甘い...
「っは!? あぶねー妄想しちゃったよ俺。だって仕方ねー!...
な、な、なにやってるんですか!?」
「忠誠には報いを我が儘にはお仕置きが必要なんです」
何時の間にか位置が入れ替わっていた。アンリエッタは木に手...
即ち尻を叩かれる格好だ。さすがに恥ずかしく、首を巡らせて...
「あぐ!? へぐぐぐぐがあ!?」
429 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
才人は舌を噛みそうになりながら奇声を上げた。女王さまの御...
の下でも白いドレスには、精神を何処かへ連れて行かれそうな...
いる。二つの膨らみはふっくらと美形で、その間の谷は布で浅...
そしてアンリエッタの若さを象徴するみたいな瑞々しい尻肉の...
想像以上の桃をどうぞと差し出されて、才人の頭の中では回線...
「こ、これを叩けと? てか、叩くって触れるんですよ? 手...
「は、はい、ど、どうぞ」
ドレスをたくし上げ、アンリエッタは夜気に自身の桃尻を晒し...
さな布切があるだけ、柔らかそうな曲線を才人の視線から隠す...
アンリエッタも自分がおかしな行動を取っていると強く自覚し...
王族の規定に従うべきだと理性も叫んでいる。しかし、限界で...
捌け口を求めていたのだ。それ故、こんな絶対にいけない事を...
それに自分自身を吐露する相手は、想い人。単なるスリルを味...
甘美であった。こんな秘密の行為を共有する親密感も求めて止...
であれ、アンリエッタが欲しいものが全て揃っていた。
「な、生桃、生桃ってなんなんですか!? も、もう知りませ...
さまのお尻に接触させていただきます!!」
「は、はい……きゃあん!? く、くすぐったいです。あ、あの...
「叩きます! 悪いアンのお尻を叩きます! これはその下調...
触とか確かめて、どれくらい柔らかいのか押してみたりしない...
「わ、わかりました。 やっ、はあん!?」
ムニュっと音がしそうなくらいお尻の肉を摘ままれてアンリエ...
拗であった。ここまで振り回された仕返しするみたいに十本の...
尻の膨らみを捏ね回す。
「あ〜売り物の桃を指で押しちゃう気持ちが理解できる。潰し...
る人の前に悪戯するのが最高に気持ちいいッス!」
「サ、サイトさん あっ! そんなに掴まないでください ふ...
430 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「だいじょうぶです。パンツが隠してくれてますから問題ない...
ンツです」
「ああ、仰しゃらないで、恥ずかしいです」
アンリエッタがか細い声をもらす。お尻を弄る指先は柔らかい...
る。親指などは谷間の底にまで届いているので握られる度に、...
空気を感じてしまうのだ。たとえ下着に隠れていると言われて...
ただ、それが嫌かと訊ねられれば、アンリエッタは余計に恥ず...
めていたものをどんどん才人へ見せてしまうのが、もう快感に...
に包まれた肢体は、かってない火照りを覚えている。才人の視...
入れられているみたいに熱くなっている。アンリエッタは汗と...
らに羞恥を昂じさせて切ない声で懇願する。
「はあ、サイトさん、早く叩いてくださいまし。さもないとア...
アンリエッタは悩ましい吐息を漏らし、しっとりと汗ばんだ腰...
ば、どんな事でも言う事を聞く、そんな媚びた空気を清楚であ...
はアンリエッタの麻薬か毒のような魅力であった。いけないと...
ない魅力。才人も、うが〜っと吠えずにはいられなかった。
「こ、こんな鼻血出そうな色っぽさって、何て悪いお尻なんだ...
「きゃうんっ!!」
ピシっと才人は女王さまのお尻を叩き、アンリエッタは甘い悲...
付いた双丘が、二人ともゾクゾクとした気分にさせる。
「姫さま、喜んじゃダメですよ。お仕置きなんでしょ? 悪い...
す」
「す、すみません。アンは本当には悪い娘です。ですから、も...
「なんですか、一回じゃ足りないんですか?」
「お、お願いです―――――あふ!! ひあぁ きゃん ひぅん!?」
才人の平手がアンリエッタのお尻を甲高く鳴かせる。一、二、...
めかしい紅に熟して行く。思い切り叩いたには程遠いけれど、...
ンリエッタの高ぶった神経を程好く刺激して甘い悲鳴をどんど...
431 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「ひやぁ は、はあ、サ、サイトさん! ああ、アンリエッタ...
です」
身を捩り谷間に食い込んだ下着に擦れる大切な部分が燃えるよ...
てしまいアンリエッタは歓喜に啜り泣いた。
「ふあぁ! アンのお尻、熱いです。サイトさんにはたかれる...
腹の方まで熱いんです」
「姫さま、やっぱり喜んでるじゃないですか。コレ、お漏らし...
すよね……って思わずベタなセリフで聞いちゃうじゃん!」
「きゃふんんっ!?」
これまでにない高い音が桃尻で鳴り、アンリエッタの腰が戦慄...
た衝撃が堪らない痺れとなり、女王さまは明確な快感の極みを...
動していて、裡に響き続けているみたいで、その心地好さに身...
「あ゛ す、すみません。姫さまのお尻がけっこうなお手前で...
たですか?」
「あ、や、サイトさん サイト殿…いいえ、サイトさま! 止め...
いまし」
「さまって立場逆転!? とっても背徳!?」
「お仕置きされているのですから、そう呼ばせて。そして私に...
「お女王さまを呼び捨てって何か漢心を直撃って感じなんです...
女王と平民の逆転劇、才人がそこから連想した幾つかの物語り...
タイプの内容であった。とっても元気に興奮してしまう物なの...
比較するのも失礼なくらい本物であるアンリエッタの美貌は輝...
真正であれば才人も沸騰してしまう。
「ツボ過ぎるセリフで革命しちゃいますが、姫さま……じゃなく...
っといけない本とか読んでない? てか、好きなんじゃない?」
「いえ、あの、侍女に薦められて………ちょ、ちょっとだけ読みま...
「ふ〜ん。女王さまはいじめられてた?」
「あ、あの、私のようにお尻を叩かれてるお話もありました」
「それがアンの好きな話なんだ、で、アンみたいに喜んでた?」
「は、はい、その女王は叩く相手に対する気持ちも私と同じで...
ませんので」
442 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「て、天然でそんな萌えな雰囲気のセリフを放つなんて!? ...
娘! も、もう、お仕置きよ!!」
「きゃくうぅん!? ああ、サイトさまぁ!」
夜に響き渡る尻打ちの音を合図に、どこかの誰かさんより少し...
民。演じていると言う一種の安心が羽目を外させ、二人を真実...
「アンの桃、剥いちゃうから。んで、じっくり観察するから」
「は、はい、お仕置きの成果をご覧になってください」
「んではクルクルっと………ををうぅ! な、なんて桃なんだ!」
遠慮無く、ショーツを捲るみたいに剥いだ才人は出現した素尻...
いやられていたから露出面積はあまり変わらない。けれど叩い...
えているのは生のアンリエッタであった。
「サ、サイトさま、アンのは如何でしょうか? どのようにな...
「綺麗な膨らみ方が絶品だよ。肉付きもコイツめ!って感じで...
の底まで純白! 文句無しの特級品だ」
アンリエッタは頬を染める。お尻を誉められて嬉しくなる女王...
分の大切な部分への評価は重要であった。
「ただ………」
「え?」
「潰れて汁が出ちゃってるな。指でツンツンされたみたいに赤...
「はい」
「叩いて感じちゃったんじゃないか。これじゃもう叩いても無...
になるのかな? とっても悪いアンをお仕置きするには何がい...
「は、はい、手ではなくてサイトさまの杖でアンを叩いてくだ...
アンリエッタは、剥かれてしまった桃尻の中心で果汁を溢れさ...
た。自分でも驚くくらいに熱く濡れた感触を、くちゅっと開い...
に心臓が飛び出しそうな羞恥で腰が砕けそうだ。
でもアンリエッタの顔には、麗しい喜びの表情が浮かんでいる...
と言うよりもしない方が珍しい。次の場面も同様であり、アン...
く瞬間に胸を高鳴らせる。
「か、可愛い顔でやらしい表情、こ、この二律背反がオレのハ...
「あ、ふぅん! サ、サイトさまのアンのよりも熱いです ひ...
清純な恋心と欲情の淫靡さが程好くブレンドされた女王さまの...
才人は猛然と生桃へと襲い掛かる。
「お仕置きなんだからね、エッチなアンリに平民の杖でお仕置...
くて我慢できないくらいに硬くなっちゃったから、トロトロの...
んだから!!」
「は、うぅっ あ、サイトさまが入って……んんっ…き、きつい…...
443 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
アンリエッタは一瞬躰を強張らせ、その後甘く蕩けて仰け反っ...
た衝撃と同時に、叩かれていたのとは違う本物の痛みが襲った...
らした以上の本物の快感にいってしまった。ズキズキと痺れる...
「ぬ、ぬわあぁぁ! ヌルヌル柔らかく絡み付いてくる!? ...
「い、痛いです。だって、こんな、私はサイトさまが以外にい...
アンはますます悪い娘に! サイトさまの杖を中で感じている...
してくださるのを思うと、はしたなく熱くなってしまいます!」
「ほ、本当にどんどんウネウネして溶けちゃいそうっス!」
清楚な姫君の純潔を奪った興奮が冷めないうちに、快感に堪え...
アンリエッタの様子に才人の昂揚も成層圏を突き抜けてしまっ...
「一番悪いアンはこっちだったんだな。もう抵抗できないくら...
「はひっ あ、あ、あ、杖の先がアンを叩いてます! ああ、...
やっ、やあ、奥から何か溢れてしまうのが止まりません!」
アンリエッタの真っ白なお尻の下側は、ぱっくりと才人に割ら...
では破られたばかりの純潔がさらに甚振られているのに、泡立...
荒々しい律動にアンリエッタの快感は直結していて、抜け落ち...
な深みまで突かれる一回、一回で天にも昇る心地になってしま...
「い、いや、サイトさま、アンは杖で叩かれて、も、もういっ...
いアンを叱ってくださいまし」
「も、もう、杖だけじゃダメって事でダメダメだけど最高なお...
「え、サ、サイトさ――――はっ ひ、ひぃいん!?」
かつてなく興奮しているアンリエッタが、ここで熱くなってい...
考える間も無く桃尻が音を立てる。破瓜の痛みもすっかり甘美...
痺れは、蕩けた躰を駆け抜けてアンリエッタを絶頂の高みへと...
「ふ、ふあぁぁ………」
「わっ! ちょ、ちょっと倒れちゃダメだってば って、この...
「きゃふん! あ、あ、あ、サ、サイトさま、い、いま果てた...
をっ」
「い、いや偶然だけど、手が勝手にメロン的な胸を揉んじゃう...
らない!」
才人が、女王さまの崩れかけた肢体を支えた場所は丁度たわわ...
掌に吸い付き、お尻よりも柔らかく感じて奥が深い。
「手の真ん中辺りに当たっているのはブドウ? くうううう!...
さすが魔法の世界! ビバ!くだもの!!」
「くふぅん!? そ、そんなに掴まないでくださいまし む、...
「とか言いつつ、こっちもお仕置きで叩いて欲しいとか? で...
簡単だな。どうかなアン?」
「え、ええ、その通りでございます、サイトさま………あ、ひん!」
444 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
才人が指を沈み込ませるとアンリエッタの背中がなよなよと揺...
いた女王の胸は、瑞々しい若さの張りに富んでいる。ほんの少...
調べとなってアンリエッタの全身に響き渡る。貫かれる花びら...
三重奏は、少し前までは乙女でだったとは信じられない激しい...
タに何度も絶頂を極めさせる。
「果汁で膝のほうまで濡れて光ってるぞ。女王さまの美脚とは...
とメロンだ! く、くぬぬ、悪い娘すぎて自家製の生クリーム...
で、でも、気持ちいい中も捨て難いし、こんなに悩ませて、...
お仕置きで乱れ悦ぶ女王さまに、才人はサディスティックに興...
加減と肉棒が千切れそうな締め付けもあり、清楚の象徴みたい...
「ああもう! 両方、両方にします! 才人、どっちも行きま...
「あ、ひっ! ど、どうぞ、お好きになさってくださいまし!...
才人は熱いアンリエッタの裡で射精した。高貴な蜜に混じる平...
は、甘い悲鳴をあげて躰を震わせる。才人は抽送の勢いのまま...
粘った放物線を放った。
「ドレスにも髪にもかけちゃたっス! ドロドロで素敵な桃メ...
「あ、あふ、たくさんかけられて………これがサイトさまの匂いな...
じんじんと熱さで痺れる中でアンリエッタは穏やか笑みを浮か...
びやかな宮殿では探せなかった幸せを見付けたのだ。
夜道を帰る才人とアンリエッタ。手を繋ぐのは行きと同じだが...
詰めたものが消えて、特に才人は一応心配からは解放されてい...
「てか、さすがに吹っ切れたよな」
「なにがです?」
「いや、あの何でもないです。ただの独り言ですから」
「はい、サイトさま………あ、いえ、サイト殿。ふふ、なんだかま...
す」
「そ、そんな、勘弁してくださいよ」
「大丈夫ですから、そんなに心配なさらないで。皆の前でサイ...
騒ぎになってしまいますもの」
「と、とりあえずかなり気をつけてくださいね。じゃないと犬...
既に半泣きで才人は冷や汗を流す。自分の不敬な行動もアレだ...
りと言ってしまったらと想像すると気が気でない。銃士隊の隊...
別行動するとか、ご主人様だと永久にご飯が要らない身体にな...
い。
「でも、サイトさんと二人だけの時には間違えてしまいそうで...
「そ、そうですか」
「ええ」
ただ、自分の視線で、はにかむみたいに笑うアンリエッタを見...
る。行きよりもアンリエッタの魅力は凶悪に増していたから。...
ンデーに匹敵する程ときめいてしまう。
445 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
いろいろ考えるのは止めて才人は、ほわほわした幸福感に浸る...
思い出した。あの時は学院で、誰かの部屋から帰る途中であっ...
わしたのだ。
「そうそう、あん時は突然トゲトゲがあらわれて大変な目にあ...
…って、イ、イヤン! ダ、ダレなの!?」
記憶とそっくりの光景であった。まるで立ち塞がるみたいに小...
驚仰天した。
身長に比べて大きな杖、青色の髪と月明かりに光る硝子。才人...
た。
「タ、タバサかよ? び、びっくりするじゃん、声くらいかけ...
とか言った才人、隣りに女王さまがいるのを思い出して汗が噴...
ダラと、才人の身体がこの状況は説明できないと言っている如...
「ちょ、ちょっと待って、なんか暑くて汗がどんどんでちゃう...
ハ、ハハハ」
才人は胡魔化し、間を取るためポケットをごそごそとあさり、...
すると………………
「それ………何?」
「な、なにってハンカチに決まってね〜〜〜〜!?」
才人が持っていたのは女王さまの下着であり、間違ってもハン...
「ヤ、ヤベ も、桃を剥いた時についついポケットにしまって...
「桃?」
タバサは小声を聞き逃さなかった。無論、布切の形状も見逃さ...
王さまは無視している。それが才人には怖くて、食べ放題であ...
た。
「も、も、桃は関係ない! わ、忘れてちょうだい! メロン...
ネ!!」
あたふたとする才人。タバサは珍しくジト目である。
446 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw [sage] 投稿日:2007/05...
「何してたの?」
「う゛っ い、いや、お爺さんは山へ洗濯に行ったんだ。散歩...
ウン洗濯洗濯」
「夜に?」
「あ、ああ、夜だと月の光が化学変化を起こしてパンツが綺麗...
んだから間違いないぞ。ってことで、疾しいことはないです、...
「………そう」
「な、納得したか?」
「した」
静かに肯くタバサの顔は氷のように冷たく硬い。そしてたった...
アンリエッタの表情も以下同文であり、タバサとの会話を打ち...
「別段、あなたにはサイトさま……」
「ま、間違えてます! 様、いきなり間違えてますから!」
「………サイト殿が何時どこへ散歩に行こうと関係ないのではない...
別に様でも良いじゃないかと言った顔のアンリエッタ、サイト...
才人の短い遣り取りで敏感に何かを感じ取ったのである。そん...
構わない。
「それに誰とも。ね、サイト殿?」
「…………そうなの?」
「ボ、ボクニハナシヲフラレテモコマリマス。イヌダカラネ」
二人の視線が集中して才人はガクガクと震えた。伝説なのにか...
「ともかくサイト殿は私を送る途中なのですから、これで失礼...
「なら私の風竜で送らせる。その方が早い」
「無用です。 あっ! ちょ、ちょっとサイト殿は私とって言...
か!?」
「夜の散歩。ついでに私のも洗濯もしてもらう」
使い魔を呼んだ素振りもみせず、タバサは固まっている才人の...
今来た路を戻り始める。
「お、お待ちなさい!」
「どうして? 散歩は終わったのに」
「もう一度行くんです。それに洗濯もしていただきます!」
アンリエッタはタバサとは反対側の腕を掴んで引っ張った。タ...
両側で柔らかな感触に密着する。たわわと小振り、異なる弾力...
「メ、メロンとミカンが同時に!? 連行される宇宙人的な状...
しょうか? てか鼻血出そうダヨ」
今度の散歩は倍の時間が掛かるかもしれなかった。
ページ名: