ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
692 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
大変な事をしてしまった。
三人はそう思ってお互いに顔を見合わせる。
「なんだよーおまえらー。それにここどこだよー」
目の前では二〜三歳くらいの小さな男の子が、ぶかぶかの服に...
それはそうだろう。
彼にしてみれば、いきなり見も知らぬ場所に連れてこられて、...
動きにくいったらありゃしない。
男の子は黒い髪を揺らしながら、服と格闘を始めた。
「き、記憶がなんかヘンになってない?」
「…一時的に退行しているみたい」
「じゃ、あれ小さい時の…?」
三人の、黒と桃色と水色の髪の娘は、魔法陣の中心でようやく...
ぶかぶかのTシャツだけになった男の子は、壁際に面白いものを...
「わー、かっこいー!」
とてとてと駆け寄って、その鞘を持って、そのまま。
重さでばたんと倒れた。
「いったー!」
「なあ相棒、もうちょい優しく扱えないのかよ」
「わー剣がしゃべったー!おもれー!」
「…おもろいか?じゃあおいちゃんもっとしゃべっちゃおうかな...
「あはははははははははは、なんだこれー」
「今のどこにウケたのか知らんが。相棒昔はこんなに素直だっ...
「あははははははははははははははははは」
喋る魔剣と夢中になって遊ぶ男の子を、三人は揃って見つめる。
男の子は一生懸命がんばって剣を鞘から抜き、よっこいしょ、...
そしてそのまま、あわわわわ、とか言いながらバランスを崩し...
Tシャツの裾からちいさなおちんちんが見えた。
三人はソレを見て、それぞれ別の方向を向きながら、赤くなっ...
か、カワイイっ…!
三人が三人とも、思い切り母性に直撃を食らっていた。
やばいまずいナニアレ!めっちゃ可愛いじゃないの!
ま、まさかここまで破壊力があるなんて…!
鼻血吹きそうです、私。
そして最初に動いたのはやはりこの人。
「あーほらほら、危ないですよサイトさん。そんな刃物振り回...
シエスタは小さくなった才人に駆け寄って、デルフリンガーを...
「うー、あたまうったぁ…」
シエスタの腕の中で、涙目で小さな才人はそう訴える。
つー。
ソレを見たシエスタの鼻から赤い液体が流れ出る。
鼻血であった。
693 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
「ちょっとシエスタきったないわねえ!サイトが汚れちゃうじ...
ほらほらサイトー。こっちいらっしゃい。おねえちゃんがな...
脇からルイズが出てきて、才人の手を取って、シエスタから奪...
「くすぐったいよぉ」
それでも優しく抱き締められてイヤな気はしないのか、まるで...
くっはー。ナニコレ。
「ああもうなんでそんなかぁいいのよもうっ!」
思わず抱き締める腕に力が篭る。
「い、いたいよおねぇちゃん…」
ルイズの腕の中で才人がそう訴える。
そのルイズの頬を、一陣の風が切り裂く。ルイズの頬に一本の...
『エア・カッター』の魔法であった。
「…何すんのよ」
「…嫌がってる」
ルイズの視線の先では、タバサが大きな杖を構えて殺気を発し...
本気モードである。
ルイズはタバサのその視線に応え、才人を床に降ろし、懐から...
「やろうっての…?」
「サイトは、渡さない」
私だってなでなでしたいもん。
そして二人のメイジの戦いが幕を開けた。
694 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
事の始まりは。
学院の図書室で、タバサが『形態変化』の術式の書を借り出し...
タバサはその中の『成長』の術式で、才人を誘惑した時の事を...
しかし、その帰り道、タバサはとんでもない事を思いついてし...
サイトに使ったら、どうなるんだろう。
青年、もしくはナイスミドルな才人。
…いいかもしれない。
タバサは書を手に、早速、才人の下へと向かったのだった。
そして当然才人の所には。
例の性悪貴族と、でかちちメイドがいるわけで。
「…何の用よチビっこ」
「お帰りはあちらですよー」
部屋の入り口を二人で固めて、ルイズとシエスタはタバサを部...
その中には。
外の状況も知らずに、机に突っ伏して居眠りしている才人が居...
何故か髪の毛にリボンなんか結ばれているが、それはメイドと...
…仕方ない、作戦変更。
「話がある」
タバサは、攻め方を変える事にした。
篭城する相手に包囲戦は基本だが、物量がない時に包囲戦を行...
「あによ」
「なんですか」
まずは、二人の警戒を解くところから…。
そしてタバサは、しばらくぶりに才人以外の人物の前で、長い...
タバサの計画にまず食いついてきたのはルイズだった。
「そ、それは確かに見たいかも…!」
そして言われもしないのに棚を開いて魔法陣に必要なモノを捜...
「待ってください」
それを止めたのはシエスタだった。
シエスタはタバサに尋ねた。
「それ、若返る魔法とかないんですか」
タバサはその言葉に、こくりと頷く。
「あることはある」
ただし、若返りの魔法は欠点がある。
体と共に記憶も退行してしまうのだ。
若返った才人はつまり、自分達の事を知らない才人ということ...
しかも、持続時間が半日程度と、あまり長くない。
しかし。
次のシエスタの台詞が、二人のメイジに若返りの術式を選択さ...
695 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
「ダンディなサイトさんならそのうち見られますけど。
ちっちゃくて可愛いサイトさんなんて、そうそう見られませ...
盲点であった。
そして三人は。
眠っている才人をふんじばり、無理やり若返りの術式を才人に...
そして現在。
「サイトをなでなでしていいのは私だけなんだから…!」
「…サイトは、私が可愛がる」
「何を言うんですか、私がお持ち帰りするに決まってるじゃな...
三人はデルフリンガーとじゃれあっている才人を尻目に、火花...
[[15-884]]シエスタと小さな才人
[[16-158]]ルイズと小さな才人
[[16-267]]タバサと小さな才人
終了行:
692 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
大変な事をしてしまった。
三人はそう思ってお互いに顔を見合わせる。
「なんだよーおまえらー。それにここどこだよー」
目の前では二〜三歳くらいの小さな男の子が、ぶかぶかの服に...
それはそうだろう。
彼にしてみれば、いきなり見も知らぬ場所に連れてこられて、...
動きにくいったらありゃしない。
男の子は黒い髪を揺らしながら、服と格闘を始めた。
「き、記憶がなんかヘンになってない?」
「…一時的に退行しているみたい」
「じゃ、あれ小さい時の…?」
三人の、黒と桃色と水色の髪の娘は、魔法陣の中心でようやく...
ぶかぶかのTシャツだけになった男の子は、壁際に面白いものを...
「わー、かっこいー!」
とてとてと駆け寄って、その鞘を持って、そのまま。
重さでばたんと倒れた。
「いったー!」
「なあ相棒、もうちょい優しく扱えないのかよ」
「わー剣がしゃべったー!おもれー!」
「…おもろいか?じゃあおいちゃんもっとしゃべっちゃおうかな...
「あはははははははははは、なんだこれー」
「今のどこにウケたのか知らんが。相棒昔はこんなに素直だっ...
「あははははははははははははははははは」
喋る魔剣と夢中になって遊ぶ男の子を、三人は揃って見つめる。
男の子は一生懸命がんばって剣を鞘から抜き、よっこいしょ、...
そしてそのまま、あわわわわ、とか言いながらバランスを崩し...
Tシャツの裾からちいさなおちんちんが見えた。
三人はソレを見て、それぞれ別の方向を向きながら、赤くなっ...
か、カワイイっ…!
三人が三人とも、思い切り母性に直撃を食らっていた。
やばいまずいナニアレ!めっちゃ可愛いじゃないの!
ま、まさかここまで破壊力があるなんて…!
鼻血吹きそうです、私。
そして最初に動いたのはやはりこの人。
「あーほらほら、危ないですよサイトさん。そんな刃物振り回...
シエスタは小さくなった才人に駆け寄って、デルフリンガーを...
「うー、あたまうったぁ…」
シエスタの腕の中で、涙目で小さな才人はそう訴える。
つー。
ソレを見たシエスタの鼻から赤い液体が流れ出る。
鼻血であった。
693 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
「ちょっとシエスタきったないわねえ!サイトが汚れちゃうじ...
ほらほらサイトー。こっちいらっしゃい。おねえちゃんがな...
脇からルイズが出てきて、才人の手を取って、シエスタから奪...
「くすぐったいよぉ」
それでも優しく抱き締められてイヤな気はしないのか、まるで...
くっはー。ナニコレ。
「ああもうなんでそんなかぁいいのよもうっ!」
思わず抱き締める腕に力が篭る。
「い、いたいよおねぇちゃん…」
ルイズの腕の中で才人がそう訴える。
そのルイズの頬を、一陣の風が切り裂く。ルイズの頬に一本の...
『エア・カッター』の魔法であった。
「…何すんのよ」
「…嫌がってる」
ルイズの視線の先では、タバサが大きな杖を構えて殺気を発し...
本気モードである。
ルイズはタバサのその視線に応え、才人を床に降ろし、懐から...
「やろうっての…?」
「サイトは、渡さない」
私だってなでなでしたいもん。
そして二人のメイジの戦いが幕を開けた。
694 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
事の始まりは。
学院の図書室で、タバサが『形態変化』の術式の書を借り出し...
タバサはその中の『成長』の術式で、才人を誘惑した時の事を...
しかし、その帰り道、タバサはとんでもない事を思いついてし...
サイトに使ったら、どうなるんだろう。
青年、もしくはナイスミドルな才人。
…いいかもしれない。
タバサは書を手に、早速、才人の下へと向かったのだった。
そして当然才人の所には。
例の性悪貴族と、でかちちメイドがいるわけで。
「…何の用よチビっこ」
「お帰りはあちらですよー」
部屋の入り口を二人で固めて、ルイズとシエスタはタバサを部...
その中には。
外の状況も知らずに、机に突っ伏して居眠りしている才人が居...
何故か髪の毛にリボンなんか結ばれているが、それはメイドと...
…仕方ない、作戦変更。
「話がある」
タバサは、攻め方を変える事にした。
篭城する相手に包囲戦は基本だが、物量がない時に包囲戦を行...
「あによ」
「なんですか」
まずは、二人の警戒を解くところから…。
そしてタバサは、しばらくぶりに才人以外の人物の前で、長い...
タバサの計画にまず食いついてきたのはルイズだった。
「そ、それは確かに見たいかも…!」
そして言われもしないのに棚を開いて魔法陣に必要なモノを捜...
「待ってください」
それを止めたのはシエスタだった。
シエスタはタバサに尋ねた。
「それ、若返る魔法とかないんですか」
タバサはその言葉に、こくりと頷く。
「あることはある」
ただし、若返りの魔法は欠点がある。
体と共に記憶も退行してしまうのだ。
若返った才人はつまり、自分達の事を知らない才人ということ...
しかも、持続時間が半日程度と、あまり長くない。
しかし。
次のシエスタの台詞が、二人のメイジに若返りの術式を選択さ...
695 :子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:...
「ダンディなサイトさんならそのうち見られますけど。
ちっちゃくて可愛いサイトさんなんて、そうそう見られませ...
盲点であった。
そして三人は。
眠っている才人をふんじばり、無理やり若返りの術式を才人に...
そして現在。
「サイトをなでなでしていいのは私だけなんだから…!」
「…サイトは、私が可愛がる」
「何を言うんですか、私がお持ち帰りするに決まってるじゃな...
三人はデルフリンガーとじゃれあっている才人を尻目に、火花...
[[15-884]]シエスタと小さな才人
[[16-158]]ルイズと小さな才人
[[16-267]]タバサと小さな才人
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